JP3373821B2 - 飲食用キノコ組成物およびその製造法 - Google Patents

飲食用キノコ組成物およびその製造法

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勇 滝沢
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株式会社タキザワ漢方廠
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、霊芝と少なくとも
アガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸中の1又は2種以上
を混合して粉砕したキノコ混合物に、キノコ菌糸を接種
して繁殖培養させて乾燥滅菌させたキノコ菌糸体からな
る飲食用キノコ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の健康ブームに伴ってキノコ類、特
に霊芝が注目されている。この霊芝は、有効成分として
β−グルカン、テルペノイド類、ゲルマニウム、キチン
質、エリタデニン、レンチシン、ヌクレオチド、ステロ
イド類、食物繊維などを含んでいることが知られてい
る。また、この種のキノコは一般的な薬用効果として、
抗腫瘍活性、免疫増強、抗炎症作用、血糖降下作用、血
圧降下作用、コレステロール低下作用、抗血栓作用、抗
ウイルス作用、肥満抑制作用、食物繊維効果などが発見
されており、花粉症やアトピー性皮膚炎、糖尿病あるい
は癌などにも有効であることが知られている。ここで、
キノコとは胞子を含む子実体が大形のものをいい、子実
体より菌子が目につきやすいものがカビである。
【0003】霊芝(Ganoderma lucidum)は、サルノコ
シカケ科に属するキノコであり、単品では特有の渋味を
有している。またアガリクス・ブラゼイ(Agaricus bla
zeiMurill)は、ハラタケ科に属するキノコである。ま
た舞茸(Grifola froudosa)は、サルノコシカケ科に属
するキノコで、最近では人工栽培の成功によって一般的
に食されるようになってきた。さらに椎茸(Lentinus e
dodes )は、マツタケ科に属するキノコで、キノコの中
で最も普及している栽培食用キノコである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、霊芝は
独特の渋味があることから服用しにくい。また、霊芝を
初めキノコ類は一般に生のままでは日持ちが悪く、長期
の保存が困難であるという問題点を有している。
【0005】そこで、本発明は、キノコ単独では得られ
ない効果を得るため、霊芝を含む複数のキノコ、即ちキ
ノコ子実体を混合することにより霊芝の有する独特の渋
みのない飲食用キノコ組成物を提供することを課題とす
る。さらに、本発明は、長期保存が可能であり、この飲
食用キノコ組成物として、例えば、キノコ組成物飲料や
キノコ組成物茶料を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究したところ、霊芝にアガリクス
・ブラゼイ、舞茸、椎茸を混合し、乾燥して粉砕させた
キノコ混合物,即ちキノコ子実体混合物からなる培地を
滅菌した後、キノコ菌糸を接種して繁殖培養させると、
各キノコの相乗効果で霊芝の渋味が他のキノコ、即ちキ
ノコ菌糸と混合することによりマイルドになり、霊芝独
特の渋味を効果的に消すことができたため服用しやすく
なることを知得し、本発明を完成させた。さらに、前記
混合物に例えば他のキノコや漢方薬の薬草などを混合し
た場合にも同様の効果を有することを知得した。
【0007】本発明に係る飲食用キノコ組成物は、霊芝
と、アガリクス・ブラゼイ、舞茸および椎茸を混合して
粉砕したキノコ子実体混合物を加熱滅菌する。また、前
記キノコ以外のキノコや漢方薬の薬草を混合してもよ
い。前記キノコ混合物からなる培地に、キノコ菌糸を1
回に1種類づつ接種または植付けて該キノコ菌糸を繁殖
培養させ、加熱滅菌して乾燥させたキノコ菌糸体を得る
ことを特徴とする。即ち、4種類のキノコを混合する場
合は、キノコ菌糸を1回に1種類づつ該菌糸を代えて4
回接種することになる。好ましい実施形態では、前記キ
ノコ子実体混合物は所定の大きさに粉砕又は細断して加
熱滅菌する。前記以外のキノコとしては、例えば、松
茸、かわら茸、ちょれいまいたけ等、さらに漢方薬の薬
草などを含ませてもよい。
【0008】本発明の飲食用キノコ組成物は、前記キノ
コ菌糸体から抽出したエキスからなり、該抽出エキスを
濃縮・乾燥して粉末状物または顆粒状物に形成したり、
該抽出エキスを濃縮させた液体にしてもよい。好ましい
実施形態では、上記のキノコ菌糸体は、所定形状の錠剤
に形成したり、またはカプセル内に封入して使用するこ
ともできる。
【0009】前記キノコ菌糸体の細断は、例えば前記キ
ノコを所定の大きさ(例えば、2〜3ミリの幅)に刻む
ことにより行われ、且つ、所定の大きさに細断すると共
に加熱乾燥する。乾燥は、通常の加熱や焙煎により行わ
れる。
【0010】前記した工程をワンセットとして前記各キ
ノコを混合して加熱滅菌させて粉砕して乾燥させたキノ
コ混合、即ち、キノコ子実体混合物に水を供給しておが
屑状の培地を形成する。この培地に、キノコ菌糸を1回
に1種類づつ繰り返し接種または植付けるもので、霊芝
と最低1種類以上のキノコを混合して粉砕した形成して
あり、好ましくは、霊芝、アガリクス・ブラゼイ、舞
茸、椎茸を混合して形成してある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る飲食用キノコ組成物
の実施形態について説明する。この飲食用キノコ組成物
は、霊芝と、少なくともアガリクス・ブラゼイ、舞茸、
椎茸中の1又は2種以上を混合・粉砕してキノコ混合物
すなわちキノコ子実体混合物を形成する。この場合、前
記4種類を混合して粉砕させるのが好ましい。このキノ
コ子実体混合物には、他のキノコ、例えば、松茸、かわ
ら茸、ちょれいまいたけ、漢方薬の薬草などを混合して
もよい。
【0012】前記キノコ子実体混合物を加熱滅菌して形
成した培地に水分を給水し、前記キノコまたは他のキノ
コの菌糸を1回に1種類づつを、栄養素の糖分などと共
に接種或いは植付けて培地全体に繁殖培養させ、つい
で、滅菌乾燥させてキノコ菌糸体を形成する。このキノ
コ菌糸体は、必要に応じて所定の大きさ(例えば2〜3
mm程度の幅)に刻むなどして細断する。
【0013】霊芝と、少なくともアガリクス・ブラゼ
イ、舞茸、椎茸中の1又は2種以上を混合して粉砕させ
たキノコ子実体混合物からなる培地は、前記キノコ菌糸
を細かく粉砕しておが屑状に形成し、これに65〜75
%(重量)の水分を含有させて形成する。この培地に、
常圧蒸気釜で99℃で7〜8時間加熱し、または、高圧
蒸気釜で1.1〜2気圧の圧力下において120〜15
0℃で2〜3時間加熱することにより滅菌処理を行う。
この滅菌処理済の培地を20〜26℃の室温に冷却し、
無菌室においてキノコ菌糸を接種或いは植付けし、栄養
素として米糠、ふすま、コンブラン等を混ぜたもの及び
澱粉にブドウ糖を加えたもの等を与えて前記室温に保温
した培養室で2〜3週間かけてキノコ菌糸を育成させ
る。
【0014】前記培地に接種して育成させたキノコ菌糸
体を育成させ、その菌糸体を前記霊芝と、少なくともア
ガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸中の1又は2種以上を
混合してなるキノコ子実体混合物に、糖分、ビ−ル酵母
などの栄養素を混合して繁殖培養させる。この場合、該
キノコ混合物を粉砕して滅菌させた培地に、キノコ菌糸
の接種は1回に1種類であり、該キノコ菌糸を別のもの
に代えて複数回繰り返す。
【0015】2種類のキノコ子実体を混合させた培地
に、時間をおいて1回に1種類のキノコの菌糸を別々に
接種または植付け、乾燥後に混合させることも可能であ
る。さらに乾燥させた該キノコの菌糸を滅菌して培地に
すれば、繰り返しキノコ菌糸の種類を変えて接種あるい
は植付けることができる。
【0016】滅菌処理は、キノコ菌糸を含むキノコ菌糸
体を粉砕させ、例えば100℃以上で30〜60分、ま
たは1.1〜2気圧の圧力下において120〜160℃
で10〜20秒、好ましくは、1.5〜2気圧の圧力下
において140℃の温度で10〜20秒、好ましくは1
5秒加熱して行う。
【0017】加熱処理は、直接ガスや電気で加熱できる
のはもちろんであるが、高温に熱した高圧蒸気や高圧ガ
スにより加熱することも可能で、それにより短時間でキ
ノコ類に付着している細菌や雑菌類の滅菌処理を行うこ
とができる。また焙煎の場合は、100〜250℃で1
5〜30分間加熱することにより行う。
【0018】例えば、100℃以上で60分以上のよう
な長時間加熱すると、滅菌処理は行えても大切なキノコ
のエキスが消失するため、できるだけ短時間に滅菌処理
を行うのが好ましい。この場合、香りや風味を向上させ
るため焙煎処理するのが好ましい。上記のようにして得
られた粉末状物は、撹拌しながら均一になるように混合
することで、本発明の飲食用キノコ組成物が得られる。
【0019】加熱も焙煎も共に加熱処理するものである
が、前者は、特に滅菌処理することを目的とし、後者は
加熱による滅菌処理と共に青臭さなどを無くし、味をマ
イルドにして風味を向上させることを目的とするもの
で、滅菌処理を行う点で両者は同じである。
【0020】滅菌処理して粉砕させたキノコ子実体混合
物からなる培地に、例えば霊芝のキノコ菌糸を接種或い
は植付けると、キノコ菌糸の一部は培地の栄養素になる
が、キノコ菌糸体自体の栄養分、例えば糖分やビール酵
母などを別に添加する必要がある。このため、霊芝とア
ガリクス・ブラゼイと舞茸と椎茸からなる培地の成分は
そのまま余り、新しいキノコ菌糸体から栄養素を逆に取
り入れるためβグルカンなどの量は増加する。このよう
に、粉砕したキノコ子実体混合物からなる培地の有する
栄養素と混合することにより、キノコ組成物の栄養価を
高めることができる。
【0021】霊芝、アガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸
からなるキノコ子実体の単なる混合物の組成成分中のβ
グルカンなどの栄養素の量「表1」に比べ、本発明に係
る飲食用キノコ組成物、即ち、霊芝、アガリクス・ブラ
ゼイ、舞茸、椎茸を混合し、前記キノコ中の1または2
以上のキノコ子実体に、他のキノコ菌糸を1回に1種類
づつ接種あるいは植付けて全体に繁殖培養させて形成す
る。
【0022】前記工程を必要に応じて繰り返すと、キノ
コ菌糸混合物すなわちキニコ菌糸体に含まれるβグルカ
ンなどの栄養素は1.5〜2倍となる。この工程をさら
に繰り返すことによって1.5〜3倍以上に増加してい
ることが判明した「表2」。
【0023】前記キノコ子実体混合物を粉砕して形成し
た培地に、前記キノコ中の1又は2種以上のキノコ、又
は、他のキノコ菌糸を1回に1種類を接種或いは植付け
て全体に繁殖培養させて形成したキノコ菌糸体に、他の
キノコや漢方薬の薬草などを混ぜて、前記キノコ中の1
又は2種以上のキノコ、又は、他のキノコ菌糸を1回に
1種類を接種或いは植付けて全体に繁殖培養させたキノ
コ菌糸体から水や水親和性の有機溶剤(例えば、エタノ
ール)などで成分抽出することでも得られる。
【0024】この抽出エキスは、スプレードライ製法な
どで乾燥させて粉末状物、あるいは濃縮した後、乾燥さ
せて顆粒製剤に形成される。そして、上記の粉末や顆粒
はそのまま使用(服用)することができる。これらの粉
末状物や顆粒状物は、その適量を所定のカプセルに入れ
たり、所定の錠剤に形成して服用する。
【0025】粉末状にする際には、前記した4種類を主
成分としたキノコ混合物中のキノコ子実体、即ち、キノ
コ子実体混合物に、1回に1種類のキノコ菌糸を繰り返
し接種または植付けて全体に繁殖培養させて形成したキ
ノコ菌糸の混合物すなわちキノコ菌糸体を粉末にした後
に混合する方法、3または4種類以上のキノコ子実体を
一緒に粉末にする方法など適宜な方法が採られる。
【0026】前記キノコ菌糸体を加熱乾燥させる場合、
3または4種類以上のキノコを別々に行う方法と、3ま
たは4種類以上のキノコを一緒に行う方法などがあり、
何れか適宜な方法が採られる。
【0027】前記キノコ子実体混合物から成分を抽出し
て抽出エキスを得る場合、3又は4種類以上の混合キノ
コから別々に成分を抽出した後、これら成分を混合して
抽出エキスを得る方法と、3又は4種類以上の混合キノ
コから一緒に成分を抽出して抽出エキスを得る方法など
があり、何れか適宜な方法を用いることができる。
【0028】本発明の実施形態であるキノコ組成飲料
は、上記の抽出エキスを含んでなるものである。抽出エ
キスは、液状あるいは液状エキスを乾燥して必要に応じ
て濃縮させたものである。このキノコ組成飲料は、その
適量を水、ジュース、牛乳などの飲料で希釈させて飲用
する。
【0029】本発明の実施例であるキノコ組成茶料は、
霊芝、アガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸からなる4種
類の混合キノコ中の1または2種以上のキノコの子実体
に1回に1種類の他のキノコ菌糸を接種あるいは植付け
て全体に繁殖培養させて形成した混合物であるキノコ菌
糸体、あるいは、前記キノコ子実体混合物と他のキノ
コ、例えば、かわら茸や漢方薬の薬草などを加えた混合
物に、前記キノコ子実体混合物中の1または2種以上の
キノコ子実体に他のキノコ菌糸を1回に1種類を接種あ
るいは植付けて全体に繁殖培養させて形成したキノコ菌
糸体を加熱滅菌して乾燥させる。
【0030】キノコ組成茶料は、そのまま急須などに入
れて熱湯により成分抽出したり、あるいは、その適量
(例えば2〜5g)を透水性部材で形成したティーパッ
クに収容して取り扱いを便利にすることで、通常のお茶
や紅茶と同様に服用することができる。
【0031】以下に、実施例を説明する。
【0032】(第1実施例) 霊芝と、アガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸を混合して
キノコ子実体混合物を形成し、該混合物または他のキノ
コ中の1または2種以上のキノコ子実体に、1回に1種
類のキノコ菌糸を接種し、全体に繁殖培養してキノコ菌
糸体を形成する。このキノコ菌糸体は夫々菌糸を違えて
少なくとも3〜4種類を混合して形成する。前記キノコ
菌糸体をそれぞれ100gづつ計量し、これらを細かく
粉砕して得た粉状物を、常法にしたがって、1.5〜2
気圧の圧力下で140℃において15秒間撹拌しながら
加熱する。このように加熱滅菌して乾燥させた菌糸の異
なる各キノコ菌糸体の粉状物を均一になるように互いに
混合して本発明の組成物を得た。なお、上記した4種類
のキノコ子実体混合物は、加熱滅菌前に混合しておくこ
とも可能である。
【0033】(第2実施例) 霊芝、アガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸を混合し、前
記キノコ子実体混合物あるいは他のキノコ中の1又は2
種以上のキノコ子実体に、1回に1種類のキノコ菌糸を
栄養素と共に接種して全体に繁殖培養させた夫々菌糸の
異なる4種類のキノコ菌糸体をそれぞれ100gづつ計
量し、これらに別々に約10倍量の水を加え、常法にし
たがって抽出液(抽出エキス)を得た。これらの抽出液
を合わせた後に、約1/5の量まで濃縮した。その後、
スプレードライ製法により約200gの乾燥抽出物を得
た。
【0034】(第3実施例) 霊芝、アガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸を混合し、前
記キノコ混合物または他のキノコ中の1又は2種以上の
キノコ子実体に、1回に1種類の菌糸を接種して全体に
繁殖培養させた夫々菌糸の異なる4種類のキノコ混合物
すなわちキノコ菌糸体を、それぞれ80メッシュ以下に
なるように粉砕し、これらの粉砕物を常法にしたがっ
て、1.5〜2気圧の圧力下で140℃で15秒間撹拌
しながら加熱滅菌を行った。次に、このように加熱滅菌
して乾燥させた粉砕物を撹拌しながら均一になるように
混合した。また、この混合物を、透水性が良く薄くて所
定の大きさをした紙製の袋に詰めてティーパックを作っ
た。なお、ティーパック1個に含まれる組成物の量は、
それぞれ1gづつとした。
【0035】(実施例4) 霊芝、アガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸を混合したキ
ノコ子実体混合物、即ち、日本食品分析センター分析試
験結果を示した後記の「表1」の検体名「キノコ混合
物」と、このキノコ子実体混合物に水70%を加えてよ
く混合した後、常圧釜で105℃の温度で加熱滅菌した
前記キノコ混合物の子実体に、キノコ菌糸即ち、マツタ
ケ胞子菌を接種または植付けし、湿度50〜70%、室
温20〜26℃の状態で20日間キノコ菌糸を培養し
た。この菌糸培養して乾燥滅菌したもの、即ち、日本食
品分析センター分析試験結果に示した後記の「表2」の
検体名「マツタケ(胞子)」とを比較すると、両者の成
分が大きく変化していることがわかる。
【0036】次いで、「表2」に示すように、乾燥滅菌を
行ったキノコ子実体混合物に、水を加えて加熱する。こ
のときの水分量は培養物10kgに対して、水30リッ
トルを加え、98℃で30分加熱することによりエキス
液10リットル、残滓8kgを得ることができた。この
残滓に、再度水30リットルを加えて前記と同様に加熱
する。この工程を3回繰り返して得たエキス液の合計3
0リットルを190℃で1秒〜5秒間スプレイドライ乾
燥し、エキス粉末を得ることができた。この培養物であ
るエキス粉末を6g換算にして、1錠300mmgの錠
剤を製した。
【0037】上記のようにして得た飲食用キノコ組成物
を、被検者に食前1回5錠、1日3回服用ないし投与す
る。なお、被検者への投与は、この培養物である飲食用
キノコ組成物を粉末、顆粒、錠剤、カプセルに収容した
形態で行ったり、あるいは、飲料中に飲食用キノコ組成
物(抽出エキス)を混合することにより行うことができ
る。
【0038】後記する表について説明すると、「表3」
は平成9年度、「表4」は平成7〜9年度、「表5」は
平成10年度「表6〜表11」は平成8〜9年度、「表
12〜表17」は平成10年度の治験例を示したもので
ある。つぎに、「表18〜表20」は平成10年度、
「表21〜表22」は平成11年度、「表23」は平成
10-11年度、「表24〜26」は平成11年度、
「表27〜表28」は平成8年度の治験例を示したもの
である。さらに、「表29〜表32」は平成8年度、
「表33〜表34」は平成9年度、「表35〜表38」
は平成10から11年度の治験例を示したものである。
【0039】このように、表3〜表17は症状改善18
6例を示し、表18〜28は症状改善109例を示し、
さらに、表29〜38は症状改善例104例を示した。
これらの結果から、本発明に係る飲食用キノコ組成物の
有効性が立証された。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、独特の渋みを有する霊
芝にアガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸の子実体を混合
させることにより、霊芝の渋味を効果的に消してマイル
ドになるため服用し易くなり、しかも、1種類のキノコ
では得られない相乗効果を得ることができる利点があ
る。
【0041】さらに前記キノコ子実体混合物を、粉末状
や顆粒状にしたり、これら粉末状物や顆粒状物を乾燥し
たり、あるいはこの混合物からエキスを抽出したことに
より、そのまま又は濃縮してそのまま生で保存する場合
に比べて、日持ちを良くすることができるため、長期間
の保存を図ることが可能になる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】
【表11】
【0053】
【表12】
【0054】
【表13】
【0055】
【表14】
【0056】
【表15】
【0057】
【表16】
【0058】
【表17】
【0059】
【表18】
【0060】
【表19】
【0061】
【表20】
【0062】
【表21】
【0063】
【表22】
【0064】
【表23】
【0065】
【表24】
【0066】
【表25】
【0067】
【表26】
【0068】
【表27】
【0069】
【表28】
【0070】
【表29】
【0071】
【表30】
【0072】
【表31】
【0073】
【表32】
【0074】
【表33】
【0075】
【表34】
【0076】
【表35】
【0077】
【表36】
【0078】
【表37】
【0079】

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 霊芝と、 少なくともアガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸中の1又
    は2種以上を混合して粉砕したキノコ子実体混合物とか
    らなる培地を滅菌させ、 前記キノコ又は他のキノコの菌糸を、1回に1種類づつ
    栄養素と共に滅菌して水分を給水した前記培地に接種或
    いは植付けして前記培地全体に繁殖培養させてキノコ菌
    糸体を設けてなることを特徴とする飲食用キノコ組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記キノコ子実体混合物が、霊芝と、少
    なくともアガリクス・ブラゼイ、舞茸、椎茸中の1又は
    2以上を混合させ、さらに前記以外のキノコおよび薬草
    の草根木皮種子を加えてなることを特徴とする請求項1
    記載の飲食用キノコ組成物。
  3. 【請求項3】 前記培地には、前記キノコ又は他のキノ
    コの菌糸を1回に1種類づつ接種または植付けることを
    基本とし、必要に応じてキノコ菌糸を代えて接種又は植
    付けを繰り返すことを特徴とする請求項1記載の飲食用
    キノコ組成物。
  4. 【請求項4】 前記キノコ菌糸が、所定の大きさに細
    断又は粉砕して形成した粉末状物であることを特徴とす
    る請求項1記載の飲食用キノコ組成物
  5. 【請求項5】 前記キノコ菌糸が、該キノコ菌子
    ら抽出した抽出エキスを濃縮・乾燥して粉末状物または
    顆粒状物にすることを特徴とする請求項1記載の飲食用
    キノコ組成物。
  6. 【請求項6】 前記キノコ菌糸が、所定形状の錠剤に
    形成されるか、又はカプセル内に封入されることを特徴
    とする請求項1記載の飲食用キノコ組成物。
  7. 【請求項7】 霊芝と、少なくともアガリクス・ブラゼ
    イ、舞茸、椎茸中の1又は2種以上を混合して粉砕し
    キノコ子実体混合物および他のキノコまたは薬草の草根
    木皮種子を加えてなり、65-75%(重量)の水分を
    含有させた培地を1.5−2気圧の圧力下において14
    0℃で10〜20秒間加熱して滅菌処理させた培地を室
    温に冷却し、 無菌室に設置させた前記培地にキノコ菌糸を栄養素と共
    に1回に1種類ずつ接種或は植付けして20−26℃の
    室温で繁殖培養させたキノコ菌糸体からなることを特徴
    とする飲食用キノコ組成物の製造法。
JP31467099A 1998-11-09 1999-11-05 飲食用キノコ組成物およびその製造法 Expired - Lifetime JP3373821B2 (ja)

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