JP3373380B2 - ポリカーボネート製馳式折版屋根材 - Google Patents

ポリカーボネート製馳式折版屋根材

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JP3373380B2 JP35759696A JP35759696A JP3373380B2 JP 3373380 B2 JP3373380 B2 JP 3373380B2 JP 35759696 A JP35759696 A JP 35759696A JP 35759696 A JP35759696 A JP 35759696A JP 3373380 B2 JP3373380 B2 JP 3373380B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は馳式折版屋根材の対
向端縁部同士をボルトを使用することなく接続してなる
馳式折版屋根材の接続構造使用するポリカーボネート
馳式折版屋根材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から折版屋根に採光を行うための天
窓部分を設ける場合、該天窓部分に採光性を有する透明
又は半透明のポリカーボネート製の折版屋根材を取付け
ることが行われている。この場合、山部に馳を有さず、
その上端部同士を密接状態に重合可能な折版屋根材にお
いては単に山部同士を重合させて接続している。一方、
金属製馳式折版屋根材の採光材として、谷部の両側に山
部を設けていると共に山部の両端部に起立部を形成して
なるポリカーボネート製馳式折版屋根材が知られている
が、上記金属製馳式折版屋根材との対向端部を接続する
には、金属製馳式折版屋根材の端部をポリカーボネート
製馳式折版屋根材の山部によって被覆し、該山部の傾斜
壁面と金属製馳式折版屋根材の端縁部とをボルトによっ
て結合することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記馳
式折版屋根材の接続構造においては、接続すべき折版屋
根材の端部にボルト取付孔を穿設しておき、互いに連通
したボルト取付孔にボルトを固着させることによって接
続してなるものであるから、ボルト孔から雨水が浸入す
る虞れが生じるばかりでなく、ボルトが腐食して長期の
使用に供することができないという問題点があった。
又、金属製、ポリカーボネート製の馳式折版屋根材は、
共に山部の両端部に起立部が形成されているため、起立
部同士を重ね合わせてもボルトによる結合が困難であ
り、ボルト取付金具を使用すれば行えないことはない
が、ボルト結合では上述したような問題点が生じるもの
である。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところはポリカーボネート製
の馳式折版屋根材の端部同士の接続、或いは該馳式折版
屋根材と金属製馳式折版屋根材との端部同士の接続がボ
ルトを使用することなく施工することができるポリカー
ボネート製の折版屋根材を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記目的を達成するた
めに本発明の請求項1に係るポリカーボネート製馳式折
版屋根材は、谷部の両側に山部を設けていると共に該両
側山部の端縁部を上方に起立した係合屈曲部と被係合屈
曲縁部とに夫々形成してなるポリカーボネート製馳式折
版屋根材であって、その両側山部に形成している上記係
合屈曲部を一定高さの起立片とこの起立片の上端に外側
に向かって断面C字状ないしコ字状に屈曲したカバー片
とから形成している一方、被係合屈曲縁部を上記カバー
片の高さよりも低い一定高さの起立片とこの起立片の上
端に内側に向かって屈折して上記カバー片内に受け入れ
られる被カバー片とから形成している。
【0006】上記請求項に記載のポリカーボネート製
馳式折版屋根材としては、請求項に記載したように、
0.7 〜2.5mm の厚みを有し、且つ伸び率が50〜130 %、
曲げ強度が80〜120 メガパスカルの伸び率と強度とを備
えているものである。
【0007】
【作用】馳式折版屋根材の接続構造は、金属製馳式折版
屋根材を並列状態に接続することによって組立てられた
折版屋根において、その一部に形成した開口部に上記ポ
リカーボネート製馳式折版屋根材を取付けて採光用天窓
を施工する際に採用されるもので、上記開口部における
両側縁部においては、金属製馳式折版屋根材とポリカー
ボネート製馳式折版屋根材との接続構造を用い、開口部
の中間天窓部においてはポリカーボネート製馳式折版屋
根材同士の接続構造採用する。
【0008】折版屋根の上記開口部の一側縁にポリカー
ボネート製馳式折版屋根材の対向側端縁を接続するに
は、開口部の一側縁を形成している金属製馳式折版屋根
材の山部の端縁部に突設している被係合屈曲縁部に、折
版屋根の受梁上のタイトフレームに固定している短尺の
固定吊子を介してポリカーボネート製馳式折版屋根材の
山部の対向端縁部に突設している係合屈曲部を被せる。
この状態においてはポリカーボネート製馳式折版屋根材
は剛性が余りないために、その係合屈曲部が金属製馳式
折版屋根材の被係合屈曲縁部から風圧等により外れる虞
れがある。そのため、該係合屈曲部に下向き開口の断面
C字状金属製キャップを被せてこの金属製キャップの開
口部が狭まる方向に圧締成形することにより係合屈曲部
を挟圧し、ボルトを使用することなく金属製馳式折版屋
根材とポリカーボネート製馳式折版屋根材とを接続する
ものである。この際、金属製馳式折版屋根材の被係合屈
曲縁部とポリカーボネート製馳式折版屋根材の係合屈曲
部との間に全長に亘ってシールパッキンを介在させるこ
とにより、接続部分からの雨水の侵入を防止する。
【0009】折版屋根の上記開口部の他側縁にポリカー
ボネート製馳式折版屋根材の対向側端縁を接続するに
は、開口部の他側縁を形成している金属製馳式折版屋根
材の山部の端縁部に突設している係合屈曲部を、折版屋
根の受梁上のタイトフレームに固定している長尺の固定
補強吊子を介してポリカーボネート製馳式折版屋根材の
山部の端縁部に突設している被係合屈曲縁部に被せたの
ち、金属製キャップを用いることなく金属製馳式折版屋
根材の変形を利用して行う。即ち、該金属製馳式折版屋
根材の係合屈曲部を圧締成形(馳加工)することによ
り、ポリカーボネート製馳式折版屋根材の被係合屈曲縁
部を強固に挟圧、係止させる。
【0010】この金属製馳式折版屋根材の係合屈曲部を
圧締成形する際に、該係合屈曲部よりも下側に位置する
ポリカーボネート製馳式折版屋根材の被係合屈曲縁部が
全長に亘って長尺の固定補強吊子に被覆された状態とな
っているので、圧締力によって該被係合屈曲縁部が上記
係合屈曲部から逃げる方向に撓んだり或いは妄動したり
することなく、確実且つ強固な接続構造とすることがで
きる。
【0011】折版屋根の上記開口部の中間天窓部を構成
するポリカーボネート製馳式折版屋根材同士を接続する
には、一方の馳式折版屋根材の被係合屈曲縁部に、折版
屋根の受梁上のタイトフレームに固定している長尺の固
定補強吊子を介して他方の馳式折版屋根材の上記係合屈
曲部を被せる。この状態においては、上述したようにポ
リカーボネート製馳式折版屋根材は剛性が余りないため
に、その係合屈曲部が他方のポリカーボネート製馳式折
版屋根材の被係合屈曲縁部から外れる虞れがあるので、
該係合屈曲部に下向き開口の断面C字状金属製キャップ
を被せてこの金属製キャップの開口部が狭まる方向に圧
締成形することにより係合屈曲部を挟圧し、ボルトを使
用することなくポリカーボネート製馳式折版屋根材同士
を強固に接続、固定するものである。
【0012】上記金属製キャップをポリカーボネート製
馳式折版屋根材の係合屈曲部に被せて圧締成形する際
に、該係合屈曲部で被覆される下側のポリカーボネート
製馳式折版屋根材の被係合屈曲縁部が圧締力によって係
合屈曲部から逃げる方向に撓んだり或いは妄動したりす
るのを、上述したように、この被係合屈曲縁部を全長に
亘って被覆している長尺の固定補強吊子によって防止
し、確実且つ強固な接続構造とすることができる。
【0013】さらに、上記長尺の固定補強吊子を介して
金属製馳式折版屋根材とポリカーボネート製馳式折版屋
根材とを接続する場合やポリカーボネート製馳式折版屋
根材同士を接続する場合、ポリカーボネート製馳式折版
屋根材と長尺固定補強吊子との接合面にシールパッキン
を介在させて防水機能を具備させておく。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の具体的な実施例の形
態を図面に基づいて説明する。図1は、金属製折版屋根
材を複数列、組み合わせ接続してなる折版屋根におい
て、その一部を切欠いて矩形状の開口部を設け、この開
口部に透明または半透明の採光性を有するポリカーボネ
ート樹脂よりなる複数枚の馳式折版屋根材1を張設して
採光用天窓を形成した構造を示すものであり、矩形状の
開口部の両側縁部においては、該開口縁を形成している
上記金属製馳式折版屋根材2の端縁部の係合屈曲部2a又
は被係合屈曲縁部2bに、これらの係合屈曲部2a又は被係
合屈曲縁部2bに対向する上記ポリカーボネート製馳式折
版屋根材1の被係合屈曲縁部1b又は係合屈曲部1aを夫々
接続している共に矩形状の開口部の中間天窓部を構成す
るポリカーボネート製馳式折版屋根材1、1同士は対向
する係合屈曲部1aと被係合屈曲縁部1bとを接続してなる
ものである。
【0015】上記ポリカーボネート樹脂製馳式折版屋根
材1は、図2に示すように、一定幅と長さを有する平坦
な谷部11の両側縁に斜め外側方に向かって延出した傾斜
板部12、12を屈曲形成していると共にこれらの傾斜板部
12、12の上端縁を外側方に向かって略水平に屈曲させて
上記谷部11よりも狭幅の山部13、14を形成してあり、さ
らに、一方の山部13の水平突出端に、上方に屈曲した一
定高さの起立片15とこの起立片15の上端を外側に向かっ
て断面C字状又はコ字状に屈曲させて下向き又は斜め下
向きに開口したカバー片16とからなる係合屈曲部1aを形
成していると共に、他方の山部14の水平突出端に、上記
係合屈曲部1aよりも高さの低い起立片17とこの起立片17
の上端を内側に向かって屈折して上記カバー片16内に受
け入れられる被カバー片18とからなる被係合屈曲縁部1b
を形成した形状を有している。
【0016】さらに、このポリカーボネート製馳式折版
屋根材1は屋根材としての十分な強度と良好な加工性を
発揮させるために、0.7 〜2.5mm の厚みを有し、且つ伸
び率が50〜130 %(JISK6735にて測定)、曲げ
強度が80〜120 メガパスカル(JISK7203にて測
定)の物性を備えている。即ち、厚みについては、0.7m
m 以下であると、外力に対しての強度が弱くて変形がし
易くなり、2.5mm 以上となると上記係合屈曲部1aや被係
合屈曲縁部1bの馳折り加工性が困難となるので、上述し
たように0.7 〜2.5mm 厚、好ましくは1〜2mmに形成し
ているものであり、引張時における伸び率については、
50%以下であると馳加工が困難となり、無理に馳加工す
るとひび割れが生じると共に歪みが残存して折版屋根材
同士を係合屈曲部と被係合屈曲縁部とで接続した場合、
その接続が十分に行われずに外れる虞れがあり、130 %
以上になると係合屈曲部と被係合屈曲縁部との係止力が
弱くなるので、伸び率が70〜130 %、好ましくは100 〜
120 %となるように形成しておくものである。
【0017】また、曲げ強度については、80メガパスカ
ル(MPa) 以下であると、馳加工後において外力により変
形がし易くなって係合屈曲部と被係合屈曲縁部との係止
力が弱く、外れる虞れがあり、120 メガパスカル以上に
なると馳加工が困難となる。その他の物性としては、曲
げ弾性率が1.5 〜3.5GPa(JISK7203)、アイゾ
ット衝撃値が10〜20KJ/m2 (JISK7110、厚さ5
mm) 、荷重たわみ温度120 〜140 ℃(JISK673
5、181.3N/cm2荷重)の透光性を有するポリカーボネー
トが使用される。
【0018】一方、折版屋根を構成している上記金属製
馳式折版屋根材2は、上記ポリカーボネート製馳式折版
屋根材1と同じく、図3に示すように一定幅と長さを有
する平坦な谷部21の両側縁に斜め外側方に向かって延出
した傾斜板部22、22を屈曲形成していると共にこれらの
傾斜板部22、22の上端縁を外側方に向かって略水平に屈
曲させて上記谷部21よりも狭幅の山部23、24を形成して
あり、さらに、一方の山部23の水平突出端に、上方に屈
曲した一定高さの起立片25とこの起立片25の上端を外側
に向かって断面C字状に屈曲させて下向き又は斜め下向
きに開口したカバー片26とからなる係合屈曲部2aを形成
していると共に、他方の山部24の水平突出端に、上方に
屈曲した一定高さの起立片27とこの起立片27の上端を内
側に向かって断面C字状に屈折して上記ポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材1の係合屈曲部1a内に包含される大
きさの被カバー片28とからなる被係合屈曲縁部2bを形成
した形状を有している。なお、この金属製折版屋根材2
の上記係合屈曲部2aの高さは、ポリカーボネート製馳式
折版屋根材1の上記被係合屈曲縁部1bを包含し得る高さ
に形成されている。
【0019】上記のように形成しているポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材1と金属製馳式折版屋根材2との接
続構造において、金属製馳式折版屋根材2の上記被係合
屈曲縁部2bとポリカーボネート製馳式折版屋根材1の係
合屈曲部1aとの接続は、図1及び図4に示すように、金
属製馳式折版屋根材2の被係合屈曲縁部2bの被カバー片
28に受梁4上のタイトフレーム5に固定している短尺の
吊子6の上端屈曲部6aを被せ、さらに、この吊子6を介
してポリカーボネート製馳式折版屋根材1の係合屈曲部
1aの上端カバー片16を被嵌させて該カバー片16の先端部
を金属製馳式折版屋根材2の被カバー片28の下面側に係
止させていると共に、該カバー片16の表面に全長に亘っ
て下向き開口の断面C字状金属製キャップ3を馳加工に
より圧締状態に被嵌させ、この金属製キャップ4の弾性
力によって剛性を余り有さないポリカーボネート製馳式
折版屋根材1のカバー片16を挟圧し、該ポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材の係合屈曲部1aと金属製馳式折版屋
根材2の被係合屈曲縁部2bとを一体的に固定した構造と
しているものである。
【0020】上記接続構造において、図5に示すよう
に、金属製キャップ3の内面又はポリカーボネート製馳
式折版屋根材1の係合屈曲部1aの上端カバー片16の内外
面に予め全長に亘ってシールパッキン7を貼着して防水
性を付与しておいてもよく、特に、金属製馳式折版屋根
材2の被カバー片28の外面と接合するポリカーボネート
製馳式折版屋根材の上記カバー片16の内面にシールパッ
キン7を貼着しておくことによって、これらのカバー片
16と被カバー片28との隙間から雨水が浸入するのを確実
に防止することができる。
【0021】このような接続構造を施工するには、ま
ず、金属製馳式折版屋根材2の被係合屈曲縁部2bの外面
に吊子6の上端屈曲部6aを被せた状態とし、この吊子6
を介してポリカーボネート製馳式折版屋根材1の係合屈
曲部1aの上端カバー片16を上記被係合屈曲縁部2bの上端
被カバー片28に被せる。この状態にすると、ポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の係合屈曲部1aの起立片15と
金属製馳式折版屋根材2の被係合屈曲縁部2bの起立片27
とが接合状態で並設される。次いで、手動馳折り装置又
は自走馳折り装置(図示せず)を用いてポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材1のカバー片16を圧締して金属製馳
式折版屋根材2の上記被カバー片28と共に円弧状に湾曲
変形させ、さらに、カバー片16の先端部を被カバー片28
の開口部内に屈折させてこの被カバー片28の内面に係止
させる。
【0022】このように、ポリカーボネート製馳式折版
屋根材1のカバー片16を湾曲変形させても、ポリカーボ
ネート樹脂自体の柔らかさ、即ち、剛性が金属に比べて
ないので、風圧等によって該カバー片16が拡開して金属
製馳式折版屋根材2の被カバー片28との固定が緩めら
れ、離脱する恐れが生じる。そのため、ポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材1と同一長さを有する金属製キャッ
プ3をポリカーボネート製馳式折版屋根材1の係合屈曲
部1aの上端カバー片16に被せて該カバー片16を変形した
状態に維持しておくものである。
【0023】上記金属製キャップ3は下向きに開口した
断面C字状に形成されてあり、その開口部をポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1のカバー片16に当てがって押
し付けることにより、開口部をカバー片16の湾曲面に沿
って拡げると共に該カバー片16の最大幅部分を通過させ
たのち開口部を弾性力により収縮させ、カバー片16を被
覆する。しかるのち、馳折り装置又は自走馳折り装置
(図示せず)を用いて該金属製キャップ3を馳加工して
圧締めし、ポリカーボネート製馳式折版屋根材1のカバ
ー片16にその内面を全面的に圧着させた状態とするもの
である。
【0024】なお、ポリカーボネート製馳式折版屋根材
1のカバー片16と金属製馳式折版屋根材2の被カバー片
28とを同一断面形状に形成しておけば、これらのカバー
片16と被カバー片28との上記馳加工を行うことなく、金
属製キャップ3を被せたのちの上記馳加工の1回のみで
圧締成形することができる。また、熱風を吹きつけなが
ら上記馳加工を行えば、ポリカーボネート製馳式折版屋
根材1のカバー片16が軟化して馳加工が容易に且つ確実
に行え、特に、冬季における採光天窓施工時に有効であ
る。
【0025】次に、金属製馳式折版屋根材2の係合屈曲
縁部2aとポリカーボネート製馳式折版屋根材1の被係合
屈曲部1bとの接続構造は、図1及び図6に示すように、
金属製キャップ3を使用することなく、金属製馳式折版
屋根材2の係合屈曲部2aによって行っている。即ち、受
梁4上のタイトフレーム5に固定されポリカーボネート
製馳式折版屋根材1の全長に亘って架設されている長尺
の補強吊子8の上端屈曲部8a内にポリカーボネート製馳
式折版屋根材1の被係合屈曲縁部1bの上端被カバー片18
を全長に亘って包み込ませた状態に嵌合させていると共
に上記長尺補強吊子8の上端屈曲部8aに金属製馳式折版
屋根材2の係合屈曲部2aのカバー片26を被嵌して該カバ
ー片26を馳加工により巻き締め状態に圧締めしてその先
端部をポリカーボネート製馳式折版屋根材1の被カバー
片18の内面に係止させた状態で接続しているものであ
る。
【0026】上記接続構造において、図7に示すよう
に、金属製馳式折版屋根材1のカバー片26と長尺補強吊
子8の上端屈曲部8aとの接合面、及び金属製馳式折版屋
根材2の係合屈曲部2aの起立片25とポリカーボネート製
馳式折版屋根材1の被係合屈曲縁部1bの起立片17とが接
合する長尺補強吊子8の脚部8bの両側面との間に全長に
亘ってシールパッキン7を貼着して防水性を付与してお
くことが望ましい。
【0027】このような接続構造を形成する施工方法
は、まず、ポリカーボネート製馳式折版屋根材1の被係
合屈曲縁部1bの上端被カバー片18を長尺補強吊子8の上
端屈曲部8a内に嵌め込んだのち、金属製馳式折版屋根材
2の係合屈曲部2aのカバー片26を長尺補強吊子8に被
せ、しかるのち、手動馳折り装置又は自走馳折り装置
(図示せず)を用いて係合屈曲部2aに馳加工による圧締
加工を施して該係合屈曲部2aをその弾力に抗して円弧状
に湾曲変形させ、該係合屈曲部2a内に吊子8の上端屈曲
部8aとポリカーボネート製馳式折版屋根材の被カバー片
18とを巻き締めされた状態で一体的に接続、固定するも
のである。
【0028】この馳加工時において、ポリカーボネート
製馳式折版屋根材1の上端被カバー片18は全長に亘って
長尺補強吊子8に被覆されているので、圧締力がこの長
尺補強吊子8に受止されてポリカーボネート製馳式折版
屋根材1の被カバー片18に作用することがなく、従っ
て、該被カバー片18が下方に撓んだり妄動することもな
く、馳加工による接続が確実且つ容易に行えるものであ
る。
【0029】次に、ポリカーボネート製馳式折版屋根材
1、1同士の接続構造は、図8に示すように、一方のポ
リカーボネート製馳式折版屋根材1の被係合屈曲縁部1b
の上端被カバー片18を、受梁4上のタイトフレーム5に
固定されポリカーボネート製馳式折版屋根材1の全長に
亘って架設されている長尺の補強吊子8の上端屈曲部8a
内に全長に亘って包み込ませた状態に嵌合させていると
共に、この補強吊子8の上端屈曲部8aに他方のポリカー
ボネート製馳式折版屋根材1の係合屈曲部1aのカバー片
16を被覆し、該カバー片16の先端部を一方のポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の上記被カバー片18の下面に
係止させ、さらに、上記カバー片16の表面に全長に亘っ
て下向き開口の断面C字状金属製キャップ3を圧締状態
に被嵌させ、この金属製キャップ3の弾性力によって剛
性を余り有さないポリカーボネート製馳式折版屋根材1
のカバー片16を挟圧することにより、これらのポリカー
ボネート製馳式折版屋根材1、1の係合屈曲部1aと被係
合屈曲縁部1bとを一体的に接続、固定した構造としてい
るものである。
【0030】上記接続構造において、図9に示すよう
に、金属製キャップ3の内面又はポリカーボネート製馳
式折版屋根材1の係合屈曲部1aの上端カバー片16の内外
面、又は少なくとも一方のポリカーボネート製馳式折版
屋根材1の被係合屈曲縁部1bの起立片17と他方のポリカ
ーボネート製馳式折版屋根材1の係合屈曲部1aの起立片
15とが接合する長尺補強吊子8の脚部8bの両側面との間
に全長に亘ってシールパッキン7を貼着して防水性を付
与しておくことが望ましい。
【0031】このような接続構造を施工するには、一方
のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の被係合屈曲縁
部1bの被カバー片18を長尺補強吊子8の上端屈曲部8a内
に嵌め込んだ状態にすると共にこの吊子8の上端屈曲部
8aに他方のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の係合
屈曲部1aのカバー片16を被せる。この状態にすると、両
ポリカーボネート製馳式折版屋根材1、1の係合屈曲部
1aと被係合屈曲縁部1bとの起立片15、17が長尺補強吊子
8の脚部8bの両側面に接合状態で並設される。次いで、
手動馳折り装置又は自走馳折り装置(図示せず)を用い
てポリカーボネート製馳式折版屋根材1のカバー片16を
馳加工により圧締して該カバー片16を円弧状に湾曲変形
させると共にその先端部を被カバー片18の開口部内に屈
折させてこの被カバー片18の内面に係止させて一体に接
続させる。
【0032】次いで、金属製キャップ3の下向き開口部
をポリカーボネート製馳式折版屋根材1のカバー片16に
当てがって押し付けることにより、開口部をカバー片16
の湾曲面に沿って拡げると共に該カバー片16の最大幅部
分を通過させたのち開口部を弾性力により収縮させ、カ
バー片16を被覆する。しかるのち、馳折り装置又は自走
馳折り装置(図示せず)を用いて該金属製キャップ3を
馳加工して圧締めし、ポリカーボネート製馳式折版屋根
材1のカバー片16にその内面を全面的に圧着させた状態
とするものである。
【0033】なお、上記の馳加工時においても、両ポリ
カーボネート製馳式折版屋根材1、1の全長に沿って長
尺固定補強吊子8を設けているので、圧締時におけるこ
れらのポリカーボネート製馳式折版屋根材1、1のカバ
ー片16や被カバー片18が下方に撓んだり或いは妄動して
互いに離脱するのを防止し、確実且つ強固な接続構造と
することができる。また、ポリカーボネート製馳式折版
屋根材1のカバー片16が被カバー片18に近似した形状に
なされていると、金属製キャップ3を被せたのちの馳加
工の1回のみで圧締成形することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ポリカー
ボネート製馳式折版屋根材の対向端部の係合屈曲部と被
係合屈曲縁部同士の接続やポリカーボネート製馳式折版
屋根材と金属製折版屋根材との対向端部の係合屈曲部と
被係合屈曲縁部同士の接続構造において、一方の折版屋
根材の被係合屈曲縁部を被覆したポリカーボネート製馳
式折版屋根材の係合屈曲部を圧締成形加工して互いに係
させると共にその上に下向き開口の断面C字状金属製
キャップを被嵌させることにより、これらの折版屋根材
の対向端部の接続作業が能率よく且つ正確に行えると共
に、従来のようなボルト結合による腐食や雨水の浸入を
なくした接続構造とすることができ、体裁のよい外観を
呈するものである。さらに、ポリカーボネート製馳式折
版屋根材の係合屈曲部の風圧等による開きを金属製キャ
ップによって確実に抑制して離脱を防止することがで
き、長期の使用に耐えることができる採用用天窓を得る
ことができるものである。
【0035】さらに、ポリカーボネート製馳式折版屋根
材と金属製折版屋根との対向端部同士の接続において、
ポリカーボネート製馳式折版屋根材の被係合屈曲縁部を
金属製折版屋根材の係合屈曲部で被覆する場合には、該
金属製折版屋根材の係合屈曲部を巻き締め状態に成形加
工することによって金属製キャップを用いることなく強
固な接続構造とすることができるものである。
【0036】また、ポリカーボネート製馳式折版屋根材
の被係合屈曲縁部を長尺の固定補強吊子によって被覆さ
せた構造とすることにより、圧締成形時においては圧締
力が補強吊子に受止されて該被係合屈曲縁部が圧締力に
よって下方に下方に撓んだり或いは妄動したりする虞れ
はなくなり、従って、金属製馳式折版屋根材のポリカー
ボネート製馳式折版屋根材との対向端部同士、或いはポ
リカーボネート製馳式折版屋根材の対向端部同士が確実
且つ強固な接続構造とすることができる。
【0037】さらにまた、金属製馳式折版屋根材の被係
合屈曲縁部とポリカーボネート製馳式折版屋根材の係合
屈曲部との間、或いはポリカーボネート製馳式折版屋根
材と長尺固定補強吊子との接合面に全長に亘ってシール
パッキンを介在させておくことにより、雨水等が内部に
浸入するのを一層確実に防止することができるものであ
る。
【0038】上記ポリカーボネート製馳式折版屋根材と
して、請求項に記載したように、0.7 〜2.5mm の厚み
を有し、且つ伸び率が50〜130 %、曲げ強度が80〜120
メガパスカルの伸び率と強度とを具備するように形成し
ておくことによって、折版屋根材同士の接続のための馳
加工が容易に行えると共に優れた接続強度を有し且つ十
分な強度を有する採光天窓を施工し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】採光用天窓部分の簡略縦断正面図、
【図2】ポリカーボネート製馳式折版屋根材の正面図、
【図3】金属製馳式折版屋根材の正面図、
【図4】金属製馳式折版屋根材の被係合屈曲縁部とポリ
カーボネート製馳式折版屋根材の係合屈曲部との接続構
造を示す縦断正面図、
【図5】シールパッキンを設けた接続構造の縦断正面
図、
【図6】金属製馳式折版屋根材の係合屈曲部とポリカー
ボネート製馳式折版屋根材の被係合屈曲縁部との接続構
造を示す縦断正面図、
【図7】シールパッキンを設けた接続構造の縦断正面
図、
【図8】ポリカーボネート製馳式折版屋根材同士の接続
構造を示す縦断正面図、
【図9】シールパッキンを設けた接続構造の縦断正面
図。
【符号の説明】
1 ポリカーボネート製馳式折版屋根材 1a 係合屈曲部 1b 被係合屈曲縁部 2 金属製馳式折版屋根材 2a 係合屈曲部 2b 被係合屈曲縁部 3 金属製キャップ 6 短尺の吊子 7 シールパッキン 8 長尺の補強吊子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−56420(JP,U) 実開 昭62−196811(JP,U) 実開 昭62−94218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/365 E04D 3/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 谷部の両側に山部を設けていると共に該
    両側山部の端縁部を上方に起立した係合屈曲部と被係合
    屈曲縁部とに夫々形成してなるポリカーボネート製馳式
    折版屋根材であって、両側山部に形成している上記係合
    屈曲部は一定高さの起立片とこの起立片の上端に外側に
    向かって断面C字状ないしコ字状に屈曲したカバー片と
    からなると共に、被係合屈曲縁部は上記カバー片の高さ
    よりも低い一定高さの起立片とこの起立片の上端に内側
    に向かって屈折して上記カバー片内に受け入れられる被
    カバー片とからなることを特徴とするポリカーボネート
    製馳式折版屋根材。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネート製馳式折版屋根材は0.
    7 〜2.5mm の厚みを有し、且つ伸び率が50〜130 %、曲
    げ強度が80〜120 メガパスカルの伸び率と強度とを備え
    ていることを特徴とする請求項に記載のポリカーボネ
    ート製馳式折版屋根材。
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