JP4166230B2 - 折版屋根の補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、折版屋根に適用される補強構造、なかでも折版屋根材が風圧を受けて折版屋根材の谷壁部分が上突状に裏返ったり(以下、単に膨壁現象という)、あるいは長手方向中途部で上突状に折れ曲がったり(以下、単に中折れ現象という)するのを防止するための補強構造に関する。
折版屋根材の浮き上がりや飛散を防ぐ屋根構造として、例えば特許文献1がある。そこでは、隣接する折版屋根材どうしをはぜ接合してタイトフレームと一体化する以外に、折版屋根材の傾斜壁をタイトフレームに係合装着して、折版屋根材がタイトフレームから浮き離れるのを阻止している。台形状のタイトフレームの斜辺部壁には、掛止板を横スライド可能に装着してあり、この掛止板の外突端の掛止爪に、折版屋根材の傾斜壁の内面に折り曲げた係合段部を圧嵌係合している。この種の屋根構造は特許文献2にも開示されている。
隣接する折版屋根材どうしをはぜ接合してタイトフレームと一体化したうえで、例えば特許文献3に開示の締結金具を使用して、はぜ接合部分を補強することは公知である。そこでは、はぜ接合構造のくびれ部分を左右から挟むクリップと、クリップを受け止める受枠と、受枠にねじ込まれてクリップを受枠側へ引き寄せ操作するボルトなどで締結金具を構成している。
特開2001−342715号公報(段落番号0016、図1) 特開2001−132176号公報(段落番号0018、図2) 実公平6−13299号公報(2頁第4欄13〜35行、図2)
一般的な折版屋根においては、下地フレームの配置間隔を小さくし、あるいは厚み寸法が大きな折版屋根材を使用することによって、屋根強度を向上して先の膨壁現象や中折れ現象を防ぐことができる。しかし、この種の対策はすぐにでも適用できる反面、下地フレームの使用個数が多く、しかも折版屋根材の厚み寸法が大きい分だけ資材コストが高く付く。折版屋根材の葺き上げに多くの手間を要し、折版屋根の全体コストが高くつく。建物躯体の着工後に設計変更を行う場合には、工期の遅れやコスト増加が避けられず不経済である。さらに、いったん葺き上げた折版屋根に対しては、強度向上の措置を講ずることができず、柔軟性に欠ける。
この点、特許文献1の折版屋根構造においては、隣接する折版屋根材どうしをはぜ接合し、さらに傾斜壁をタイトフレームに係合装着するので、折版屋根材とタイトフレームとの係合強度を向上して、折版屋根材の浮き上がりや飛散をある程度までは防止できる。しかし、折版屋根材とタイトフレームとの係合強度が極端に増強できるわけではなく、例えばタイトフレームから離れた屋根壁部分において、先の膨壁現象や中折れ現象を生じる余地がある。従来の屋根構造と同様に、いったん葺き上げられた折版屋根に対して、強度向上の措置を講ずることができない不便もある。
特許文献3の締結金具によれば、はぜ接合部分を補強して隣接する折版屋根材の連結強度を向上し、従来の補強されていない屋根強度に比べて、概ね10%の強度向上を実現できる。しかし、この締結金具は、はぜ接合部分以外の屋根壁の補強には役立たないので、膨壁現象や中折れ現象を確実に防ぐことができない。
本発明の目的は、折版屋根材の屋根壁の補強を行って折版屋根の強度を向上し、膨壁現象や中折れ現象を確実に防止できる折版屋根の補強構造を提供することにある。本発明の目的は、折版屋根材の接合部分を補強できるうえ、既存の折版屋根であっても必要に応じて追加的に強度向上措置を講ずることができる折版屋根の補強構造を提供することにある。本発明の目的は、ケラバや軒先など、他の屋根部分に比べてより大きな屋根強度が要求される個所を、局部的ないし重点的に補強することができ、補強に伴うコスト増加を最小限化でき、全体コストが少なくて済む折版屋根の補強構造を提供することにある。
本発明の補強構造は、折版屋根材3とタイトフレーム2とが、はぜ接合構造(図1参照)および嵌合構造(図9参照)のいずれかひとつの接合構造を介して連結固定されている折版屋根を適用対象とする。補強構造は、折版屋根材3の接合構造に装着固定される締結金具11と、締結金具11で固定支持される規制具12とを含む。締結金具11は、接合構造を対向状に挟持する一対の挟持体14と、一対の挟持体14を互いに引き寄せて挟持操作するねじ手段15とを含む。規制具12、締結金具11に固定される座壁20と、折版屋根材3の屋根壁の一部を外面側から受け止めて膨壁現象および中折れ現象を規制する受止腕21とで構成されている。規制具12の座壁20は、図1に示すように、前記ねじ手段15を利用して締結金具11に締結する。
本発明の補強構造は、折版屋根材3とタイトフレーム2とが、はぜ接合構造および嵌合構造のいずれかひとつの接合構造を介して連結固定されている折版屋根の補強構造である。補強構造は、折版屋根材3の接合構造に装着固定される締結金具11と、締結金具11で固定支持される規制具12とを含む。締結金具11は、接合構造を対向状に挟持する一対の挟持体14と、一対の挟持体14を互いに引き寄せて挟持操作するねじ手段40とを含む。規制具12は、締結金具11に固定される座壁20と、折版屋根材3の屋根壁の一部を外面側から受け止めて膨壁現象および中折れ現象を規制する受止腕21とで構成する。規制具12の座壁20は、図10に示すように、挟持体14の上端に設けた締結座41にボルト42およびナット43で接合固定する。
補強構造は、図7に示すように複数組の締結金具11と、複数組の受止腕21を一体に備えた規制具12とで構成することができる。
規制具12は、図6に示すように座壁20と、一対の受止腕21と、両受止腕21の下端部から上向きに折り返される縦壁30と、両縦壁30の端部どうしを橋絡固定する強化枠31とで構成することができる。
隣接する規制具12どうしは、図8に示すように軒線と平行な強化枠31で橋絡固定することができる。
本発明においては、折版屋根材3の接合構造に装着固定される締結金具11と、締結金具11で固定支持される規制具12とで補強構造を構成し、規制具12に設けた受止腕21で屋根壁を外面側から受け止めて折版屋根材3を補強するので、折版屋根の強度を向上して膨壁現象や中折れ現象を確実に防止できる。折版屋根材3の接合構造部分に締結金具11を装着固定するので、接合構造部分を締結金具11で補強できるうえ、既存の折版屋根であっても必要に応じて補強構造を付加して強度アップを図れる。
従来構造の折版屋根に補強構造を付加して屋根強度のアップを図れるので、下地フレームの配置間隔を小さくし、あるいは厚み寸法が大きな折版屋根材を使用して屋根強度を向上する、従来の補強措置に比べて補強に伴うコスト増加を最小限化できる。締結金具11および規制具12の配置個数を必要に応じて自由に選択できるので、例えばケラバや軒先など、他の屋根部分に比べてより大きな屋根強度が要求される個所を、局部的、重点的に補強でき、従来の屋根構造に比べて膨壁現象や中折れ現象を防ぐために強化された折版屋根の全体コストを削減できる。
一対の挟持体14と、挟持体14を挟持操作するねじ手段15とで締結金具11を構成し、締結金具11のねじ手段15を利用して規制具12の座壁20を締結金具11に締結固定する補強構造によれば、締結金具11のねじ手段15を利用する分だけ補強構造の構成部品点数を少なくして、補強構造の施工に要する手間とコストを減らすことができる。
一対の挟持体14と、挟持体14を挟持操作するねじ手段40などで締結金具11を構成し、挟持体14の上端に設けた締結座41に規制具12の座壁20をボルト42で接合固定する補強構造によれば、折版屋根材3の接合構造部分に対する締結金具11の組み付け作業と、規制具12の締結金具11に対する連結作業とを分けて行えるので、締結金具11が折版屋根材3の接合部に適正に締結されたことを、目視であるいは手で揺するなど確認しながら作業を進めることができ、補強構造の一連の組み付け作業を適正に、しかも確実に進めることができる。
折版屋根材3とタイトフレーム2とを剣先ボルト46で締結するボルト接合構造の折版屋根において、規制具12の座壁20を剣先ボルト46と、同ボルト46にねじ込まれるナット48とで締結する補強構造によれば、締結金具11を使用する必要もなく規制具12を接合構造部分に組み付けることができるので、補強構造の構成部品点数を少なくして、補強構造の施工に要する手間と総コストを減らすことができる。
複数組の締結金具11と、複数組の受止腕21を一体に備えた規制具12とで構成した補強構造によれば、隣接する受止腕21を一体化して互いに補強し合うことができ、さらに規制具12の複数個所が締結金具11に締結されるので、組み付け状態における規制具12の構造強度を高めて、折版屋根の屋根強度を向上でき、膨壁現象や中折れ現象をさらに確実に防止できる。規制具12に複数組の受止腕21を設けてあるので、施工現場における規制具12の取り扱いの手間が簡便化する。
受止腕21に連続して縦壁30を設け、両縦壁30の端部どうしを強化枠31で橋絡固定した規制具12によれば、強化枠31を付加することによる強度向上と、受止腕21が両持ち梁構造となることによる規制具12の強度向上を実現でき、その分だけ規制具12による補強効果が高まって折版屋根の屋根強度を増強できる。
隣接する規制具12どうしを強化枠31で橋絡固定する補強構造によれば、隣接する規制具12を強化枠31で一体化して互いに補強し合うことができ、さらに規制具12、および強化枠31の複数個所が締結金具11に締結されるので、組み付け状態における規制具12の構造強度を高めて、折版屋根の屋根強度を向上でき、膨壁現象や中折れ現象をさらに確実に防止できる。
本発明の別の補強構造においては、折版屋根材3の山部の外面に一対の受止腕21をボルト50で締結し、規制具12を折版屋根屋根材3に直接固定して屋根壁を補強するので、締結金具11を省略できる分だけ補強構造が簡素化し、補強構造の施工に要する手間と総コストを減らすことができる。
規制具12をボルト50で屋根壁の外面に直接締結する補強構造において、隣接する規制具12を強化枠31で橋絡固定すると、隣接する規制具12を強化枠31で一体化して互いに補強し合うことができ、さらに規制具12および強化枠31の複数個所が折版屋根材3に締結されるので、組み付け状態における規制具12の構造強度が高まり、折版屋根の屋根強度が向上する。
(実施例1) 図1ないし図4は本発明に係る折版屋根の補強構造の実施例1を示す。図2および図3において、符号1は形鋼からなる下地フレーム、2は帯板を鋸歯状に形成したタイトフレーム、3はタイトフレーム2に装着固定される折版屋根材である。
タイトフレーム2は下地フレーム1上に溶接してあり、タイトフレーム2の立壁部に吊子4と逆L字状の当金5とがボルト6で締結されている。図1に示すように、タイトフレーム2の立壁部に連続する上壁2aと、当金5の上壁5aとで折版屋根材3の接合部を含む山部頂壁3aが受け止められる。
折版屋根材3は断面逆台形状に形成された鋼板製のロール成形品であり、その両側端部分にそれぞれ横向きの山部頂壁3aを張り出し形成し、山部頂壁3aの端部に?字状の接合壁8・9が形成されている。折版屋根材3の接合壁8・9を吊子4の内外に巻き締めることにより、隣接する折版屋根材3・3とタイトフレーム2とを分離不能に一体化できる。図2において、符合3bは折版屋根材3の谷部底壁、3cは山部頂壁3aと谷部底壁3bとを繋ぐ傾斜壁である。
前記はぜ接合構造で連結された折版屋根において、本発明は、個々の折版屋根材3が屋根内面からの風圧(負圧)を受けて、膨壁現象や中折れ現象に陥るのを防ぐための補強構造を備えている。この補強構造は、はぜ接合部分に装着固定される締結金具11と、締結金具11に固定支持される規制具12とからなる。
図1および図4において締結金具11は、一対の挟持体14と、一対の挟持体14を互いに引き寄せ操作するねじ手段15とを含み、後述する規制具12の補助を受けて前記はぜ接合部分に挟持固定される。
図4において各挟持体14は、折版屋根材3・3どうしのはぜ接合部分のくびれ部を左右方向から挟む接当爪16と、接当爪16に連続する傾斜壁17と、傾斜壁17に連続する横向きの天壁18とを一体に備えたプレス金具からなる。ねじ手段15はボルト15aとナット15bとからなる。天壁18には、ボルト15aを挿通するための挿通孔19が左右横長の長孔として形成してある。その意味は後述する。
図4において規制具12は、先のボルト15aを利用して締結金具11に固定される座壁20と、折版屋根材3の傾斜壁3cを外面側から受け止める左右一対の受止腕21とを有し、座壁20と受止腕21との間にガイド壁22を備えている。座壁20の中央部分には、ボルト15a用の挿通孔23を設けてある。ガイド壁22は、先の傾斜壁17を受け止めて、一対の挟持体14を互いに接近する向きに移動操作する。
因みに、挟持体14の板厚は折版屋根材3の板厚より充分に大きい。規制具12の板厚は挟持体14の板厚よりさらに大きい。この実施例では、折版屋根材3の板厚を0.8mmとするとき、挟持体14および規制具12の板厚は、それぞれ3mm、6mmとした。
締結金具11と規制具12とは、ねじ手段15で仮組みした状態にして供給される。具体的には、接当爪16どうしが左右に対向し、天壁18どうしが上下に重なるように一対の挟持体14を重ね、天壁18に設けた挿通孔19にボルト15aを下面側から挿通する。さらに、座壁20の挿通孔23にボルト15aを挿通し、ボルト15aの上部にナット15bをねじ込む。この状態の各挟持体14は、挿通孔19の範囲内で左右方向へ移動操作でき、同時に上下傾動できるので、接当爪16の対向間隔を拡げてはぜ接合部分を乗り越えたのち、折版屋根材3のくびれ部を左右方向から挟むことができる。そのために挿通孔19は横長に形成されている。
上記のように締結金具11と規制具12をはぜ接合部分に仮組みした状態でナット15bを締め込むと、一対の挟持体14が規制具12の座壁20側へ引き寄せられる。その結果、傾斜壁17が規制具12のガイド壁22に案内されて、一対の挟持体14が徐々に接近する向きへ移動操作される。最終的には、図1に示すように、はぜ接合部分のくびれ部が一対の接当爪16によって挟持され、同時に規制具12の受止腕21が、折版屋根材3の傾斜壁3cの肩部分(上部寄り)に外接して、締結金具11および規制具12がはぜ接合部分に固定される。
上記構成の補強構造によれば、折版屋根材3の内面に強い風圧が作用しても、その傾斜壁3cの肩部分を規制具12の受止腕21で受け止めて、折版屋根材3が浮き上がるのを規制する。締結金具11によってはぜ接合部分を補強できるので、折版屋根の強度が向上し、膨壁現象や中折れ現象を確実に防ぐ。また、折版屋根材3の接合構造を利用して補強構造を屋根外面に装着固定するので、既存の折版屋根にも必要に応じて追加的に強度向上措置を講ずることができる。
補強構造は、図2に示すごとく基本的に下地フレーム1と対応した位置に装着するが、必要に応じて隣接する下地フレーム1の中間部分に装着することができる。とくに、軒先やケラバなど他の屋根部分に比べてより大きな屋根強度が要求される個所では、隣接する下地フレーム1の中間部分に複数組の補強構造を装着して、屋根強度を重点的に向上することができる。因みに、上記の実施例で説明した補強構造を下地フレーム1に対応した位置に設けることで、従来の補強されていない屋根強度に比べて、30%の強度アップを実現できることが確認された。
次に、上記の実施例1とは異なる補強構造の実施例を列挙するが、実施例1と実質的に同じ部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。
(実施例2) 図5および図6は補強構造の実施例2を示しており、規制具12が、座壁20およびガイド壁22と、ガイド壁22に連続する左右一対の受止腕21と、各受止腕21の下端部から上向きに折り返された左右の縦壁30と、両縦壁30の端部どうしを橋絡固定する強化枠31とを含む。縦壁30の上端には強化枠31を載置するための受壁32が対向状に形成されており、これら受壁32に強化枠31が溶接されている。アングル材で形成した強化枠31は、その中央部分にボルト15a用の挿通孔33を有し、座壁20と共に締結金具11に締結される。
上記の縦壁30および強化枠31が付加されていると、片持ち梁構造であった受止腕21が両持ち梁構造になるので規制具12の構造強度が向上し、折版屋根の負圧および正圧に対する耐力をさらに強化できる。なお、この実施例2における規制具12は、先の規制具12に比べて板厚を薄くした。
(実施例3) 図7は補強構造の実施例3を示しており、隣接する規制具12を一体化することによって、規制具12の構造強度を高めるようにした。詳しくは、隣接する規制具12の受止腕21どうしを、折版屋根の谷部分を横断する横腕35で繋ぐことにより、左右の規制具12を一体形成した。このように、隣接する規制具12を一体に形成してあると、個々の規制具12どうしが互いに隣接相手の規制具12を補強するので、規制具12が単体の場合に比べて、折版屋根の負圧および正圧に対する耐力の更なる向上を図れる。2個以上の規制具12を一体化する場合にも同様に耐力が向上する。
(実施例4) 図8は補強構造の実施例4を示しており、実施例3と同様に、隣接する規制具12の受止腕21どうしを横腕35で繋いで一体化し、さらに実施例2と同様に、両側端に位置する受止腕21の端部に縦壁30を設け、両縦壁30の端部どうしを強化枠31で橋絡固定した。この実施例4における強化枠31は断面L字形のプレス金具からなり、実施例2と同様に、底側の壁がねじ手段15で座壁20とともに締結金具11に締結されている。
(実施例5) 図9は折版屋根材3を嵌合構造で接合した場合の補強構造の実施例5を示す。そこでは、折版屋根材3の接合壁8・9を、タイトフレーム2の上端の吊子4に圧嵌係合し、両接合壁8・9をクリップ37で係合連結し、さらにその外面にキャップ38を圧嵌係合して、隣接する折版屋根材3とタイトフレーム2とを連結している。補強構造は実施例1のそれと実質的に同じであるが、各挟持体14の接当爪16が、キャップ38の側端下面と、接合壁8・9に連なる折版屋根材3の肩壁3dとの間のくびれ部分を挟持する点が実施例1の締結金具とは異なる。
(実施例6) 図10は折版屋根材3が実施例5と同様の嵌合構造で接合される場合の補強構造の実施例6を示しており、締結金具11の形態が異なる。詳しくは、二重に重ねた一対の挟持体14を専用のねじ手段40で互いに引き寄せて挟持操作できるようにし、各挟持体14の上端に規制具12の座壁20を固定するための締結座41を形成した。座壁20と各締結座41とは、ボルト42およびナット43で締結固定する。各挟持体14の上部には、ねじ手段40のボルト40aとナット40bとで締結される立壁44が形成されており、その上端に締結座41が横向きに折り曲げ形成されている。この実施例6では、専用のねじ手段40で一対の挟持体14を引き寄せて挟持操作するので、規制具12にガイド壁22を形成する必要はない。
(実施例7) 図11は補強構造の実施例7を示しており、先の各実施例と比べて締結金具11の構造が異なる。そこでは、一対の挟持体14の上端どうしを天壁18で繋いで一体化し、一対の挟持体14を専用のねじ手段40で互いに引き寄せて挟持操作できるようにした。規制具12の座壁20は、締結金具11の天壁18にボルト42およびナット43で締結した。締結金具11の天壁18は、実施例6における締結座41に相当する。
(実施例8) 図12は補強構造の実施例8を示しており、折版屋根材3がボルト接合構造で接合されている。そこでは、折版屋根材3の接合壁8・9とタイトフレーム2とが、タイトフレーム2の上端に固定した剣先ボルト46と、同ボルト46にねじ込まれるナット47とで締結されている。さらに、規制具12の座壁20を剣先ボルト46に挿通し、同ボルト46にねじ込まれるナット48で締結してある。この実施例から理解できるように、ボルト接合構造の折版屋根においては、締結金具11を用いる必要もなく規制具12を取り付けることができるので、補強構造の構成部品点数を最小限化できる。
(実施例9) 図13は補強構造の実施例9を示しており、折版屋根材3の山部の外面に規制具12を直接に固定して締結金具11を省略した。規制具12は、一対の受止腕21と、両受止腕21の上端どうしを繋ぐ座壁20とを備えており、受止腕21のそれぞれにボルト50用の挿通孔51が形成されている。各受止腕21を折版屋根材3の傾斜壁3cの外面にあてがい、各挿通孔51からボルト50を傾斜壁3cにねじ込むことにより、規制具12を折版屋根材3に固定できる。なお、ボルト50としては、セルフドリリングボルトやタッピンビスなどを適用することができる。
(実施例10) 図14は補強構造の実施例10を示しており、折版屋根材3の谷部の外面に規制具12を直接に固定して締結金具11を省略した。この場合の規制具12は、折版屋根材3の傾斜壁3cの上部に外接する受止腕21と、両受止腕21の下端どうしを繋ぐ下腕52と、受止腕21の上端に連続して山部頂壁3aに外接する上腕53とを一体に備えている。受止腕21には、それぞれボルト50用の挿通孔51が形成されている。このように、規制具12は折版屋根材3の谷部を横断する形態を採ることができる。
(実施例11) 図15は断熱や防音のために折版屋根を内外二重に葺き、内外の折版屋根材3・3の間にグラスウールや発泡プラスチック体などの断熱材55を充填している。そこでは、内側の折版屋根材3の接合部に吊子金具56を固定し、吊子金具56で支持した外側の吊子4に外側の折版屋根材3の接合壁8・9をはぜ接合している。さらに外側の折版屋根材3の接合部分に、実施例1と同じ構造の補強構造が組み付けられている。
上記の実施例以外に、規制具12の受止腕21の板面にリブを形成して、受止腕21の曲げ強度を向上することができる。強化枠31は断面L字状に形成する必要はなく、棒、板、チャンネル材などで形成することができる。縦壁30は強化枠31と一体に形成することができる。タイトフレーム2の構造は実施例のそれに限定されない。実施例5ないし実施例11の規制具12は、強化枠31で補強することができる。折版屋根材3は複数個の山部分と谷部分とが連続する構造であってもよい。
折版屋根の補強構造の断面図である。 折版屋根の斜視図である。 折版屋根の縦断正面図である。 補強構造の分解斜視図である。 実施例2の補強構造の断面図である。 実施例2の補強構造の分解斜視図である。 実施例3の補強構造の断面図である。 実施例4補強構造の縦断正面図である。 実施例5の補強構造の断面図である。 実施例6の補強構造の断面図である。 実施例7の補強構造の断面図である。 実施例8の補強構造の断面図である。 実施例9の補強構造の断面図である。 実施例10の補強構造の断面図である。 実施例11の補強構造の断面図である。
符号の説明
2 タイトフレーム
3 折版屋根材
11 締結金具
12 規制具
14 挟持体
15 ねじ手段
20 規制具の座壁
21 規制具の受止腕
41 締結座
42 ボルト

Claims (5)

  1. 折版屋根材(3)とタイトフレーム(2)とが、はぜ接合構造および嵌合構造のいずれかひとつの接合構造を介して連結固定されている折版屋根の補強構造であって、
    折版屋根材(3)の接合構造に装着固定される締結金具(11)と、締結金具(11)で固定支持される規制具(12)とを含み、
    締結金具(11)が、接合構造を対向状に挟持する一対の挟持体(14)と、一対の挟持体(14)を互いに引き寄せて挟持操作するねじ手段(15)とを含み、
    規制具(12)が、締結金具(11)に固定される座壁(20)と、折版屋根材(3)の屋根壁の一部を外面側から受け止めて膨壁現象および中折れ現象を規制する受止腕(21)とで構成されており、
    規制具(12)の座壁(20)が、前記ねじ手段(15)を利用して締結金具(11)に締結されていることを特徴とする折版屋根の補強構造。
  2. 折版屋根材(3)とタイトフレーム(2)とが、はぜ接合構造および嵌合構造のいずれかひとつの接合構造を介して連結固定されている折版屋根の補強構造であって、
    折版屋根材(3)の接合構造に装着固定される締結金具(11)と、締結金具(11)で固定支持される規制具(12)とを含み、
    締結金具(11)が、接合構造を対向状に挟持する一対の挟持体(14)と、一対の挟持体(14)を互いに引き寄せて挟持操作するねじ手段(40)とを含み、
    規制具(12)が、締結金具(11)に固定される座壁(20)と、折版屋根材(3)の屋根壁の一部を外面側から受け止めて膨壁現象および中折れ現象を規制する受止腕(21)とで構成されており、
    規制具(12)の座壁(20)が、挟持体(14)の上端に設けた締結座(41)にボルト(42)およびナット(43)で接合固定されている折版屋根の補強構造。
  3. 補強構造が、複数組の締結金具(11)と、複数組の受止腕(21)を一体に備えた規制具(12)とで構成されている請求項1または2に記載の折版屋根の補強構造。
  4. 規制具(12)が、座壁(20)と、一対の受止腕(21)と、両受止腕(21)の下端部から上向きに折り返された縦壁(30)と、両縦壁(30)の端部どうしを橋絡固定する強化枠(31)とで構成されている請求項1から3のいずれかに記載の折版屋根の補強構造。
  5. 隣接する規制具(12)どうしが、軒線と平行な強化枠(31)で橋絡固定されている請求項1から3のいずれかに記載の折版屋根の補強構造
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