JP3156192U - 天井板の支持構造 - Google Patents

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敏明 吉田
敏明 吉田
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Abstract

【課題】折板屋根葺板の取付構造において、タイトフレーム間に架設される架設部材の強度及び板部材との接続強度を維持しつつ、当該架設部材の取付作業を容易とし得る天井板の支持構造を提供する。【解決手段】1対のプレート部材9が互いに結合され、そのプレート部材9間に板部材が挟装されてなるタイトフレームが梁上に固定される一方、隣合う梁のタイトフレーム間に架設部材が配され、架設部材は、ほぼ半面まで折り返されて立上部22が形成され、立上部の下端が一方にほぼ垂直に折り曲げられ、さらに折り合わされることにより水平縁部が形成され、その水平縁部の底面に補強板が定着され、立上部を構成すべく折り返された一方の面の端に、板部材をその立上部の内部へ誘導する切れ目を備え、この架設部材が、両端で上記タイトフレームに取り付けられた板部材に接続されており、上記架設部材の隣合うもの同士の水平縁部により天井板が支持されている天井板の支持構造。【選択図】図1

Description

本考案は、馳締めにて接合される折板屋根葺板(以下、折板と適宜記す。)がタイトフレームおよび吊子により梁上に取り付けられる折板の取付構造、および隣合う梁のタイトフレーム間に架け渡される架設部材にて天井板が支持される天井板の支持構造に関するものである。
従来、工場や倉庫等の広面積の鉄骨建築物の屋根として折板屋根が多用されている。このような折板屋根は、例えば、下記特許文献1の図11に示すように、金属板を断面がほぼU字形状となるように折り曲げられた長尺の折板が、隣合うもの同士で馳締めにて接合されてなり、梁にタイトフレームおよび吊子を介して取り付けられている。
タイトフレームは、通常、梁に溶接にて固定され、このタイトフレームに取り付けられる吊子は、上端部が折板の接合部分に挟み込まれて固定されている。
上記タイトフレームは、下記特許文献1の図12の(a)ないし(d)に示すように、1対のプレート部材が張り合わされて構成されている。
対を構成するプレート部材の組み合わせとして、例えば、両プレート部材が、各々、上記梁上にほぼ垂直に立上する本体部と、この本体部の下端に設けられて上記梁に固定される固定部と、上記本体部の上端に設けられて上記水平頂部に当接して上記折板を支持する支持部と、上記本体部における支持部より低い位置に設けられて上記吊子が取り付けられる取付部とを有する組み合わせや、一方のプレート部材が、本体部の下端に梁に固定される固定部が設けられるとともに、本体部の上端に折板を水平頂部で支持する支持部が設けられており、対を構成する他方のプレート部材が、本体部の下端に上記固定部と同様に梁に固定される固定部が設けられるとともに、上記支持部より低い位置の本体部の上端に吊子を取り付けるための取付部が設けられている組合せが挙げられる。
これらの取付部には、吊子をボルトおよびナットにより締着するための穴が設けられている。また、タイトフレームには、本体部の間に係止板がその中央部で挟装されている。
ところで、上記のような折板屋根を有する建築物の上部構造においては、タイトフレームに取り付けられる係止板を利用して天井を支持する構造を採用したものがある。
例えば、下記特許文献1の図11に示すように、隣合う梁の間にジョイナが架け渡されており、隣合うジョイナにより天井板が支持されるようになっている。
上記ジョイナは、例えば、下記特許文献1の図13に示すように、ほぼ半面まで折り返されて立上部が形成され、立上部の下端が一方にほぼ垂直に折り曲げられ、さらに折り合わされることにより板受部が形成されている。このジョイナは、立上部の折り返しの部分が、両端部でタイトフレームの係止板に係止されることにより、隣合う梁間で対向するタイトフレームに接続される。そして、このようにして配されたジョイナの板受部に天井板が受けられて、天井が構築される。
また、ジョイナは、一般に、1枚の鋼板の折り曲げにより形成されるので、数メートルの長さになると強度不足になりがちであり、天井板を支持するのに十分な強度が得られないこともあった。
そこで、図7に示す様に、ほぼ半面まで折り返されて立上部が形成され、立上部の下端が一方にほぼ垂直に折り曲げられ、さらに折り合わされることにより水平縁部が形成され、その水平縁部の底面に補強板が張り合わされたジョイナを用いた天井板の支持構造が案出されるに至った。
実開平5−12521号公報
しかし、上記の如く補強板を張り合わせると、係止板とジヨイナを接続することが困難となり作業性が悪化することとなる。
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、1対のプレート部材を結合させた構造を有するタイトフレームを採用する折板屋根葺板の取付構造において、上記のタイトフレーム間に架設される架設部材の強度及び板部材との接続強度を維持しつつ、当該架設部材の取付作業を容易とし得る天井板の支持構造の提供を目的としている。
上記課題を解決するために成された天井板の支持構造は、1対のプレート部材が互いに結合され、そのプレート部材間に板部材が挟装されてなるタイトフレームが梁上に固定される一方、隣合う梁のタイトフレーム間に架設部材(ジョイナ)が配され、架設部材は、ほぼ半面まで折り返されて立上部が形成され、立上部の下端が一方にほぼ垂直に折り曲げられ、さらに折り合わされることにより水平縁部が形成され、その水平縁部の底面に補強板が張り合わす等で定着され、立上部を構成すべく折り返された一方の面の端に、板部材をその立上部の内部へ誘導する切れ目を備え、この架設部材が、両端で上記タイトフレームに取り付けられた板部材に接続されており、上記架設部材の隣合うもの同士の水平縁部により天井板が支持されていることを特徴とする。
上記タイトフレームは、梁上に固定されるタイトフレームに吊子が取り付けられる一方、折板屋根葺板が、側縁の水平頂部に設けられた接合部で隣合うもの同士馳締めされることにより接合され、それら接合部間に上記吊子の一部が挟装されて固定されている折板屋根葺板の取付構造に適した構造を有する。
例えば、上記梁上にほぼ垂直に立上する本体部、この本体部の下端に設けられて上記梁に固定される固定部、及び上記本体部の上端に設けられて上記水平頂部に当接して上記折板屋根葺板を支持する支持部を有するプレート部材と、上記梁上にほぼ垂直に立上する本体部、この本体部の下端に設けられて上記梁に固定される固定部、及び上記本体部における支持部より低い位置に設けられて上記吊子が取り付けられる取付部を有するプレート部材が1対となり、両プレート部材の本体部同士で互いに結合されているタイトフレームが挙げられる。
例えば、上記梁上にほぼ垂直に立上する本体部と、この本体部の下端に設けられて上記梁に固定される固定部と、上記本体部の上端に設けられて上記水平頂部に当接して上記折板屋根葺板を支持する支持部と、上記本体部における支持部より低い位置に設けられて上記吊子が取り付けられる取付部とを有する1対のプレート部材が、上記本体部同士で互いに結合されているタイトフレームでも良い。
上記折板屋根葺板の取付構造では、タイトフレームが支持部と取付部とを有する1対のプレート部材が結合されてなっている場合は、隣接する折板屋根葺板の接合部分を中心として、その両側で折板屋根葺板の水平頂部が支持されるようになる。それゆえ、安定性が高まると共に、長尺で重量のある折板屋根葺板を支持するのに十分な強度が得られる。
本出願に係る天井板の支持構造は、架設部材における水平縁部の底面に補強板が張り合わされているので、天井板を支持する水平縁部が2重構造になり、架設部材の強度が増す。それゆえ、数メートルといった比較的長い架設部材であっても、天井板を支持するのに十分な強度を得ることができるという効果を奏する。また、当該天井板の支持構造の特徴であるところの切れ目を、立上部を構成すべく折り返された一方の面の端に設けることによって、係止板と架設部材を接続することが容易となり、作業性が向上する他、その切れ目を係止板の縁を避けて設けることにより切れ目から係止板が離脱することを防止できることとなる。
本考案による天井板の支持構造に用いる架設部材の一例を示す、(A)は裏面図、(B)は側面図、及び(C)は正面図である。 本考案による天井板の支持構造の実施態様例を示す一部切欠した斜視図である。 本考案による天井板の支持構造に用いるタイトフレームの一例を示す斜視図である。 本考案による天井板の支持構造に用いるタイトフレームの一例を示す分解図である。 本考案による天井板の支持構造に用いるタイトフレームの一例を示す斜視図である。 本考案による天井板の支持構造に用いるタイトフレームの一例を示す分解図である。 本考案による天井板の支持構造に用いるタイトフレームの一例を示す、(A)は正面図、(B)は側面図である。 本考案による天井板の支持構造に用いるタイトフレームで支持される折板の一例を示す斜視図である。
以下、本考案による天井板の支持構造を鉄骨構造の建築物に採用した実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施例に係る建築物は、図2に示すような上部構造を有している。この図において、折板屋根は、複数の折板1が隣接するもの同士で互いに馳締めされることにより接合されて形成され、梁2,2の上端面に固定されたタイトフレーム3と、タイトフレーム3に取り付けられた吊子4とで梁2,2上に取り付けられている。また、上記の折板屋根の下側には、ジョイナ5が、梁2,2間にタイトフレーム3の配置間隔をおいて互いに平行に架け渡されており、隣合うジョイナ5,5により天井板6が支持されている。
上記折板1は、断面がほぼU字形状をなすように折り曲げられて形成されて、水平底部1aと、この水平底部1aの両側端から上方に傾斜して相互に拡幅方向に延びる傾斜面1b,1cとが設けられている(図8参照)。
傾斜面1bの上端には、そこから水平方向に外方へ延びる第1頂部1dが形成されている。水平頂部としての第1頂部1dには、その端縁から上方に垂直に延びる垂直面1eと、この垂直面1eの上端から第1頂部1dに平行に内方に折り曲げられた水平面1fとからなる接合部としての第1馳締部7が設けられている。
また、傾斜面1cの上端には、そこから水平方向に外方へ延びる第2頂部1gが形成されている。水平頂部としての第2頂部1gには、その端縁に第1馳締部7の断面形状よりもやや大きな内部空間を有するように断面逆U字形状に形成された接合部としての第2馳締部8が設けられている。
上記タイトフレーム3は、図4に示すように、1対のプレート部材9,9が、角根丸頭ボルト10,10および六角ナット11,11により締め付けられて互いに結合された構造をなしており、プレート部材9,9の間に係止板12が取り付けられている。尚、一対のプレート部材は、ボルト及びナットに替えてリベットで結合してもよい。
プレート部材9は、一枚の鋼板の折り曲げ加工により、本体部13、固定部14、支持部15および取付部16が形成されてなっている。
本体部13は、上下方向に長く形成されるとともに、中央部のやや下方から中央部にかけて幅が広くなるように形成されている。また、本体部13には、補強のための隆起部13a,13bが、ほぼ平行に上下方向へ延びるように設けられている。さらに、これら隆起部13a,13bの間には、上下に所定の間隔をおいて、角根丸頭ボルト10を嵌挿させるための角穴13c,13c(図4参照)が穿設されている。
固定部14は、本体部13の下端からほぼ垂直に伸びており、上記隆起部13a,13bに続く隆起部14a,14bを有している。
支持部15は、本体部13の上端の隆起部13a側に設けられており、前記折板1の傾斜面1bと第1頂部1dまたは傾斜面1cと第2頂部1gに当接して支持するようになっている。この支持部15は、本体部13の上端から小さい段差を有して上方に垂直に延びる垂直面15aと、この垂直面15aの上端から上記固定部14と同方向へ延びる水平面15bと、この水平面15bの端から下方へ折板1の傾斜面1bまたは傾斜面1cと同方向に傾斜する傾斜面15cとからなっている。支持部15は、垂直面15a、水平面15bおよび傾斜面15cにわたり、上記隆起部13aのうち一方に続く隆起部15dを有している。
取付部16は、本体部13の上端の隆起部13b側に設けられており、上記吊子4が角根丸頭ボルト17および六角ナット18(図4参照)により締結して取り付けられるようになっている。尚、取付部と吊子は、ボルト及びナットに替えてリベットで結合してもよい。
この取付部16は、本体部13の上端から上記水平面15bと同方向へ延びる水平面16aと、この水平面16aの端から上記傾斜面15cと同方向に傾斜する傾斜面16bとからなっている。水平面16aには、ほぼ中央部に角根丸頭ボルト17を嵌挿させるための長角穴16cが設けられている。長角穴16cは、本体部13と垂直な方向へ長く形成されており、その方向に沿った側辺が下方に折り曲げられて折曲片16d,16dを形成している。
板部材としての係止板12は、金属板で長方形に形成されており、本体部13,13の下部の間に本体部13,13の幅方向両側へ突出した状態に挟装されている。
タイトフレーム3は、上記のように構成されるプレート部材9,9を用いて、以下のように組み立てられる。図4に示すように、まず、プレート部材9,9のそれぞれの固定部14,14、支持部15,15および取付部16,16を外方に向けて本体部13,13を対向させ、対向する本体部13,13の間に係止板12を配する。次いで、一方の本体部13の角穴13c,13cに角根丸頭ボルト10,10の角根部を嵌挿させ、下側の角根丸頭ボルト10のみ係止板12の穴12aに挿通させ、さらに角根丸頭ボルト10,10を他方の本体部13の角穴13c,13cに挿通させた状態で、角根丸頭ボルト10,10のねじ部に六角ナット11,11を締め付ける。
一方、吊子4は、図4に示すように、上方に向かうにつれて幅の広くなる連結本体部19を有している。この連結本体部19の上端には、連結本体部19に垂直な方向に延びる水平面20aと、この水平面20aの端からさらに下方へ垂直に延びる垂直面20bとを有しており、これら水平面20aと垂直面20bとで、折板1の第1馳締部7に係合する係合部20が形成されている。また、連結本体部19の下端には、水平面20aと反対方向へ延びる取付部21が設けられている。取付部21は、前記取付部16の長角穴16cと同方向に長い長穴21aが設けられるとともに、端から取付部16の傾斜面16bに沿う傾斜面21bが設けられている。
上記のように構成される吊子4は、図3に示すように、プレート部材9の取付部16に取付部21が合わされ、長角穴16cと長穴21aとに挿通された角根丸頭ボルト17が六角ナット18で締め付けられることにより、タイトフレーム3における一方のプレート部材9に取り付けられる。
架設部材としてのジョイナ5は、図1に示すように、ほぼ中央に立上する立上部22と、この立上部22の下端から両側外方へ水平方向へ延びる板受部23,23と、これら板受部23,23の底面に張り合わされる底面部24とからなっており、その断面がほぼT字形状をなしている。
立上部22は、鋼板が折り合わされて形成され、水平縁部としての板受部23,23は、立上部22の下端から立上部22に対しほぼ垂直に折り曲げられて形成されている。立上部22を構成すべく折り返された一方の面の端には、係止板12をその立上部22の内部へ誘導する切れ目25を備えている。また、板受部23は、天井板6を両側縁部で支持するように所定の幅を有して設けられている。
補強板としての底面部24は、板受部23の両端部で板受部23より所定の長さだけ短くなるように形成され、その両側縁部が板受部23,23の上端面側に折り曲げられることにより板受部23,23に張り合わされている。上記所定の長さは、立上部22の係止板12への接続が妨げられないような長さに設定されている。
天井板6は、グラスウール等の断熱性,遮音性,耐火性を有する材料からなる板状の部材であり、タイトフレーム3の梁2上における配置間隔よりやや狭い幅に形成されている。
ここで、上記の構成による折板屋根および天井の構築について説明する。
まず、図2に示すように、梁2の全長にわたり折板1の幅に応じた間隔でタイトフレーム3を配置して溶接にて固定する。次いで、隣合う梁2,2において対向するタイトフレーム3,3の間にジョイナ5を架け渡し、立上部22の一方の端部の隙間に係止板12を挿入し、他の端部に設けられた切れ目25から係止板12を滑り込ませて、ジョイナ5の各端部を係止板12,12に係止させることにより、タイトフレーム3,3に接続する。その際、立上部22は、天井板6の配置領域を区画する一方、両端部が前記係止板12に係止した状態でタイトフレーム3に接続されるようになっている。また、隣合うジョイナ5,5で区画される領域に天井板6を配置する。その際、切れ目25は、接続した係止板12の下位に位置し、天井板6の自重により、係止板12の切れ目25からの脱出が抑制される。
一方、すでに配置されている折板1に対してタイトフレーム3との結合を行う。このとき、吊子4をタイトフレーム3に取り付けるとともに、吊子4の係合部20を折板1の第1馳締部7に引っ掛けておく。
続いて、上記のようにタイトフレーム3および吊子4により固定された折板1の隣に、図2に示すように、次の折板1を配置する。このとき、上記の固定された折板1における第1馳締部7に上方から配置する折板1の第2馳締部8を重ね合わせ、第1馳締部7と第2馳締部8との間に吊子4の係合部20を挟み込ませる。そして、上記の第2馳締部8を自動あるいは手動の馳締め機を用いて長手方向に馳締めしていくことによって、第2馳締部8の端縁部が第1馳締部7の水平面1fの底面側に折り込まれ、隣接する折板1,1が第1馳締部7と第2馳締部8とで接合される。また、馳締めを行うことにより、吊子4は、係合部20の垂直面20bが第2馳締部8と同様に水平面1fの底面側に折り込まれて、第1馳締部7と係合関係を保った状態で結合される。
以降は、上記のような作業を順次繰り返すことにより、折板屋根とともに天井が構築される。
以上述べたように、本実施例では、隣接する折板1,1の第1頂部1dと第2頂部1gとが、タイトフレーム3を構成する1対のプレート部材9,9に設けられた支持部15,15により支持される構造を採用しているので、折板屋根全体の支持強度を増大させることができる。また、隣接する折板1の接合部分を中心として、その両側の折板屋根葺板の水平頂部が支持部15で支持されるようになる。それゆえ、長尺で重量のある折板1を支持するのに十分な強度を得ることができるという効果を奏する。
更に、ジョイナ5における板受部23,23の底面に底面部24が張り合わされているので、ジョイナ5の強度が増し、天井板6の支持強度を増大させることができる。
なお、本実施例におけるタイトフレーム3は、同一のプレート部材9,9で構成されているが、本考案に関しては必ずしも同一のプレート部材9,9を採用する必要はない。すなわち、プレート部材9,9は、それぞれが上記に説明したような機能と同等の機能を備えておればよく、細部の形状の差異を問うものではない。
たとえば、図5及び図6に示すタイトフレームは、一枚の鋼板の折り曲げ加工により形成された、相異なる一対のプレート部材9,9で構成されている。一方のプレート部材9は、梁2上にほぼ垂直に立上する本体部26、この本体部26の下端に設けられて上記梁2に固定される固定部27、及び上記本体部26の上端に設けられて上記水平頂部に当接して上記折板1を支持する支持部28を有し、もう一方のプレート部材9は、梁2上にほぼ垂直に立上する本体部26、この本体部26の下端に設けられて上記梁2に固定される固定部27、及び上記本体部26における支持部28より低い位置に設けられて上記吊子4が取り付けられる取付部29を有する。両プレート部材9,9は、各々の本体部26同士で互いに結合されることにより一個のタイトフレームを形成している。
本体部26は、上下方向に長く形成されるとともに、この例では、幅が略一様になるように形成されている。また、本体部26には、補強のための隆起部26a,26bが、ほぼ平行に上下方向へ延びるように設けられている。さらに、これら隆起部26a,26bの間には、上下に所定の間隔をおいて、角根丸頭ボルト10を嵌挿させるための角穴26c,26c(図6参照)が穿設されている。
固定部27は、本体部26の下端からほぼ垂直に伸びており、上記隆起部26a,26bに続く隆起部27a,27bを有している。
支持部28は、一方のプレート部材9の本体部26の上端に設けられており、前記折板1の傾斜面1bと第1頂部1dまたは傾斜面1cと第2頂部1gに当接して支持するようになっている。この支持部28は、本体部26の上端から小さい段差を有して上方に垂直に延びる垂直面28aと、この垂直面28aの上端から上記固定部27と同方向へ延びる水平面28bと、この水平面28bの端から下方へ折板1の傾斜面1bまたは傾斜面1cと同方向に傾斜する傾斜面28cとからなっている。支持部28は、垂直面28a、水平面28bおよび傾斜面28cにわたり、上記隆起部26aのうち一方に続く隆起部28dを有している。
取付部29は、もう一方のプレート部材9の本体部26の上端に設けられており、上記吊子4が角根丸頭ボルト17および六角ナット18(図6参照)により締結して取り付けられるようになっている。この取付部29は、本体部26の上端から上記固定部27と同方向へ延びる水平面29aと、この水平面29aの端から下方へ折板1の傾斜面1bまたは傾斜面1cと同方向に傾斜する傾斜面29bとからなっている。水平面29aには、ほぼ中央部に角根丸頭ボルト17を嵌挿させるための長角穴29cが設けられている。長角穴29cは、本体部26と垂直な方向へ長く形成されており、その方向に沿った側辺が下方に折り曲げられて折曲片29d,29dを形成している。
1 折板,1a 水平底部,1b 傾斜面,1c 傾斜面,1d 第1頂部,1e 垂直面,
1f 水平面,1g 第2頂部,
2 梁,3 タイトフレーム,4 吊子,5 ジョイナ,6 天井板,
7 第1馳締部,8 第2馳締部,9 プレート部材,
10 角根丸頭ボルト,11 六角ナット,
12 係止板,12a 穴,
13 本体部,13a 隆起部,13b 隆起部,13c 角穴,
14 固定部,14a 隆起部,14b 隆起部,
15 支持部,15a 垂直面,15b 水平面,15c 傾斜面,15d 隆起部,
16 取付部,16a 水平面,16b 傾斜面,16c 長角穴,16d 折曲片,
17 角根丸頭ボルト,18 六角ナット,
19 連結本体部,
20 係合部,20a 水平面,20b 垂直面,
21 取付部,21a 長穴,21b 傾斜面,
22 立上部,23 板受部,24 底面部,25 切れ目,
26 本体部,26a 隆起部,26b 隆起部,26c 角穴,
27 固定部,27a 隆起部,27b 隆起部,
28 支持部,28a 垂直面,28b 水平面,28c 傾斜面,28d 隆起部,
29 取付部,29a 水平面,29b 傾斜面,29c 長角穴,29d 折曲片,

Claims (3)

  1. 梁上に固定されるタイトフレームに吊子が取り付けられる一方、折板屋根葺板が、側縁の水平頂部に設けられた接合部で隣合うもの同士馳締めされることにより接合され、それら接合部間に上記吊子の一部が挟装されて固定されている折板屋根葺板の取付構造において、
    1対のプレート部材が互いに結合され、そのプレート部材間に板部材が挟装されてなるタイトフレームが梁上に固定される一方、隣合う梁のタイトフレーム間に架設部材が配され、
    架設部材は、ほぼ半面まで折り返されて立上部が形成され、立上部の下端が一方にほぼ垂直に折り曲げられ、さらに折り合わされることにより水平縁部が形成され、その水平縁部の底面に補強板が定着され、立上部を構成すべく折り返された一方の面の端に、板部材をその立上部の内部へ誘導する切れ目を備え、
    この架設部材が、両端で上記タイトフレームに取り付けられた板部材に接続されており、上記架設部材の隣合うもの同士の水平縁部により天井板が支持されていることを特徴とする天井板の支持構造。
  2. 上記タイトフレームは、上記梁上にほぼ垂直に立上する本体部、この本体部の下端に設けられて上記梁に固定される固定部、及び上記本体部の上端に設けられて上記水平頂部に当接して上記折板屋根葺板を支持する支持部を有するプレート部材と、
    上記梁上にほぼ垂直に立上する本体部、この本体部の下端に設けられて上記梁に固定される固定部、及び上記本体部における支持部より低い位置に設けられて上記吊子が取り付けられる取付部を有するプレート部材が1対となり、
    両プレート部材の本体部同士で互いに結合されていることを特徴とする前記請求項1に記載の天井板の支持構造。
  3. 上記タイトフレームは、上記梁上にほぼ垂直に立上する本体部と、この本体部の下端に設けられて上記梁に固定される固定部と、上記本体部の上端に設けられて上記水平頂部に当接して上記折板屋根葺板を支持する支持部と、上記本体部における支持部より低い位置に設けられて上記吊子が取り付けられる取付部とを有する1対のプレート部材が、上記本体部同士で互いに結合されていることを特徴とする前記請求項1に記載の天井板の支持構造。
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