JP3372410B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
タ,複写機,ファクシミリ装置等の電子写真方式の画像
形成装置に関し、特に所定方向に回動する感光体に帯電
部材を接触させてその表面を帯電させるようにした画像
形成装置に関する。
においては、ドラム状あるいはベルト状の感光体の表面
を帯電器によって一様に帯電させた後、露光装置によっ
て露光して静電潜像を形成し、その潜像を現像器内の現
像ローラによってトナーを付着させて顕像化した後、転
写装置により給紙部から給紙される転写紙に転写し、そ
れを定着器によって定着して排出すると共に、感光体の
表面の残留トナーをクリーニング装置によって除去する
ようにしている。
装置では、感光体を一様に帯電させるために非接触方式
であるコロナ放電方式が用いられてきたが、これは放電
空間をイオン化して感光体を帯電させるため多量のオゾ
ンが発生していた。このオゾンはマイナス放電を行なっ
た場合により多く発生するが、近年感光体がマイナス帯
電用の有機感光体になってきたことや発生ガスに対する
環境基準が厳しくなってきたことと併せて深刻な問題と
なっている。また、オゾンによって2次的に生成される
窒素酸化物(NOx)等の放電器への付着により、帯電
ムラを引き起こす等の問題もある。
年感光体の表面に電圧を印加した帯電ローラ等の帯電部
材を接触させて、感光体の表面を帯電する接触帯電方式
の画像形成装置が開発されている。この画像形成装置で
は、感光体の表面を帯電部材との間に存在する空隙を通
した放電によって帯電させるため、コロナ放電と比較し
て印加電圧を低くでき、オゾン発生量が激減するという
利点を持つ。
うな画像形成装置においては、使用環境により帯電部材
の抵抗値や誘電率等の電気特性が変化するため必要な帯
電電位が得られず、帯電ムラの原因になっていた。そこ
で、使用環境の変化に伴う帯電ムラを防止するために、
以下に示すような技術が知られている。
部材の温度をセンサによって検出し、その検出温度に応
じて帯電部材に印加する電圧を可変する技術が開示され
ている。これは、帯電部材が高温環境下にある場合に
は、直流電圧を帯電部材に印加したときの帯電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧が得られるように帯電部材に
交流電圧を印加し、帯電部材が低温環境下にある場合に
は、センサによる検知温度に応じて帯電部材に印加する
交流電圧を増加させるものである。
によって検出して帯電部材に印加する交流電圧を可変す
る技術は、特開平4−316064号公報にも開示され
ている。なお、この公報に開示されている技術では、帯
電部材には外部より交流電圧と直流電圧とを合わせた電
圧が印加される。そして、センサ(温度測定手段)によ
って得られる情報によって帯電部材の抵抗や誘電率を求
め、予め求めた実験データに基づいて交流電圧を可変す
るようにプログラムされている。
公報並びに特開平4−316064号公報に開示された
技術では、以下に示す問題が生じる。すなわち、帯電部
材に交流電圧を印加すると、その帯電部材から振動音が
発生する。なお、帯電部材に直流電圧を印加した場合に
は振動音は発生しないが、各温度別の帯電部材への印加
電圧と感光体の表面電位(帯電電位)との関係が図9に
示すようになり、その傾きだけでなく、帯電開始時の帯
電部材への印加電圧もA〜A”で示すように温度によっ
て変化してしまう。
は、感光体の膜厚や環境湿度によって帯電部材に印加す
る電圧を制御する技術が開示されている。これは、画像
形成回数が増加して感光体の膜厚が減少すると、その時
の感光体の厚みに対する容量に応じた電圧−電流特性を
検知して最適な補正印加電圧を帯電部材に印加するもの
である。
て非画像部定電圧印加時の検知電流量が増加するため、
その増加量に応じて非画像部印加電圧値に電圧減少補正
を加えて過剰帯電をなくすようにしている。また、帯電
部材の抵抗層の環境湿度変動で抵抗値が上昇した場合に
は検知電流量が減少するため、非画像部印加電圧値に電
圧増加補正を加えて帯電不足をなくすようにしている。
膜厚に応じて補正する技術は、特開平5−27557号
公報にも開示されている。この公報に開示の技術は、例
えば複写枚数の増加に伴う膜減りを複写カウンタによっ
て検知し、膜減りに応じて帯電部材に印加される電圧を
下げることによって感光体の表面電位を一定に保つもの
である。
は、感光体の余白部分(非画像形成部分)に一旦トナー
を付着させてその付着量(濃度)をセンサによって検知
することにより、実際に転写紙にトナーを付着させる量
(トナー補給量)を制御するようにしたものがある。
する毎に、帯電部材によって感光体表面を所定の電圧に
帯電してその余白部分(非画像形成部)に濃度制御用パ
ターンを形成し、それを現像器によって可視像化した
後、そのトナー付着量をフォトセンサ等によって測定
し、その測定値が予め設定された値になるようにトナー
補給装置から現像器へのトナーの補給を制御する。な
お、感光体の余白部分は画像形成部分と異なる電位に帯
電されるため、1つの感光体に複数の電位(目標値)が
形成されることとなる。
る基準値を考慮した印加電圧の補正技術は、前述の特開
平6−35302号公報に開示されている。ここで開示
されている印加電圧の補正技術では、感光体の膜厚が薄
くなれば放電開始電圧も下がるため、必要とされる電荷
は大きくなるという発想から、基準印加電圧に対する補
正量は常に同じ(一律)である。
電位Aと目標電位Bとが存在していると仮定する。そし
て、目標電位Aの時に感光体の膜厚がbに変化した場合
には、目標電位Aに対応する基準印加電圧+αという補
正ルールで補正する。同様に、目標電位Bの時に感光体
の膜厚がbに変化した場合にも、目標電位Bに対応する
基準印加電圧+αという補正ルールで補正する。つま
り、目標電位A,Bに拘らず、補正値は「+α」で同じ
である。
の補正も、例えば帯電部材の温度が低ければ抵抗は大き
く、帯電部材の表面電位は下がるという単純な発想に基
づいて行なうため、基準印加電圧に対する補正量は目標
電位に拘らず、同一値であるはずという考えが通常であ
った。
標電位Aと目標電位Bとが存在していると仮定する。そ
して、目標電位Aの時に帯電部材の温度がbに変化した
場合には、目標電位Aに対応する基準印加電圧+αとい
う補正ルールで補正する。同様に、目標電位Bの時に帯
電部材の温度がbに変化した場合にも、目標電位Bに対
応する基準印加電圧+αという補正ルールで補正する。
つまり、目標電位A,Bに拘らず、補正値は「+α」で
同一である。
た場合、目標値に対する電位制御性が著しく低下してし
まうという問題がある。それによって、感光体の余白部
分の帯電電位にムラが発生してセンサが誤検知してしま
い、誤った量のトナーを補給するため画像品質が安定し
ない。
場合、環境条件により帯電能力が変化するため、感光体
の感光層の厚さに対する表面電位(帯電電位)の変化
は、図10に示すように帯電ローラの温度によって異な
り、一律の補正では帯電電位を一定にしきれなかった。
であり、使用環境や感光体の経時変化等の諸条件に係わ
らず感光体の帯電電位を常に一定値に保持し、画像品質
の安定化を図ることを目的とする。
目的を達成するため、所定方向に回動する感光体と、感
光体と接触してその表面を帯電させる帯電部材の他に、
帯電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、帯電部材の
温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段による検
知温度に応じて電圧印加手段による印加電圧を補正する
電圧補正手段とを備えた画像形成装置において、感光体
表面の帯電電位を複数の目標値にする場合の温度検知手
段による検知温度と電圧補正手段による上記印加電圧の
補正量との関係を示す複数のデータのうち、電圧印加手
段による電圧印加時に参照するデータを上記目標値毎に
異ならせる手段を設けたものである。
め、所定方向に回動する感光体と、感光体と接触してそ
の表面を帯電させる帯電部材の他に、帯電部材に電圧を
印加する電圧印加手段と、帯電部材の温度を検知する温
度検知手段と、感光体の経時変化を検知する経時変化検
知手段と、温度検知手段及び経時変化検知手段による各
検知結果に応じて電圧印加手段による印加電圧を補正す
る電圧補正手段とを備えた画像形成装置において、感光
体表面の帯電電位を複数の目標値にする場合の温度検知
手段による検知温度と電圧補正手段による上記印加電圧
の補正量との関係を示す複数のデータを異なる経時変化
量に対してそれぞれ持ち、それらのデータのうち、電圧
印加手段による電圧印加時に参照するデータを上記目標
値毎に且つ経時変化検知手段によって検知される経時変
化量によって異ならせる手段を設けたものである。
経時変化検知手段を感光体の積算回動時間を検知する手
段とすればよい(請求項3)。
感光体表面の帯電電位を複数の目標値にする場合の温度
検知手段による検知温度と電圧補正手段による上記印加
電圧の補正量との関係を示す複数のデータのうち、電圧
印加手段による電圧印加時に参照するデータを上記目標
値毎に異ならせるので、使用環境(機内温度,使用条件
等)に係わらず、感光体の表面電位を各目標帯電電位毎
に常に一定値に保持でき、安定した画像品質を得られ
る。
感光体表面の帯電電位を複数の目標値にする場合の温度
検知手段による検知温度と電圧補正手段による上記印加
電圧の補正量との関係を示す複数のデータを異なる経時
変化量に対してそれぞれ持ち、それらのデータのうち、
電圧印加手段による電圧印加時に参照するデータを上記
目標値毎に異ならせるので、使用環境及び感光体の経時
変化に係わらず、感光体の表面電位を各目標帯電電位毎
に常に一定値に保持でき、安定した画像品質を得られ
る。
回動時間を検知するようにすれば、感光体の経時変化量
に応じた印加電圧の補正を簡便に行なえる。
面に基づいて具体的に説明する。図1は、請求項1の発
明の基本的実施形態を示す機能ブロック図である。 請求
項1の発明による画像形成装置は、所定方向に回動する
感光体と、感光体と接触してその表面を帯電させる帯電
部材の他に、帯電部材に電圧を印加する電圧印加手段A
と、帯電部材の温度を検知する温度検知手段Bと、温度
検知手段Bによる検知温度に応じて電圧印加手段Aによ
る印加電圧を補正する電圧補正手段Cとを備えた画像形
成装置において、感光体表面の帯電電位を複数の目標値
にする場合の温度検知手段Bによる検知温度と電圧補正
手段Cによる上記印加電圧の補正量との関係を示す複数
のデータをそれぞれ電圧補正手段Cによる上記印加電圧
の補正ルールとし、該補正ルールを上記目標値毎に異な
らせる補正ルール変更手段Dを設けたものである。 図2
は、請求項2の発明の基本的実施形態を示す機能ブロッ
ク図である。 請求項2の発明による画像形成装置は、所
定方向に回動する感光体と、感光体と接触してその表面
を帯電させる帯電部材の他に、帯電部材に電圧を印加す
る電圧印加手段Aと、帯電部材の温度を検知する温度検
知手段Bと、感光体の経時変化を検知する経時変化検知
手段Eと、温度検知手段B及び経時変化検知手段Eによ
る各検知結果に応じて電圧印加手段Aによる印加電圧を
補正する電圧補正手段Hとを備えた画像形成装置におい
て、感光体表面の帯電電位を複数の目標値にする場合の
温度検知手段Bによる検知温度と電圧補正手段Hによる
上記印加電圧の補正量との関係を示す複数のデータを異
なる経時変化量に対してそれぞれ持ち、それをそれぞれ
電圧補正手段Hによる上記印加電圧の補正ルールとし、
該補正ルールを上記目標値毎に且つ経時変化検知手段E
によって検知される経時変化量によって異ならせる補正
ルール変更手段Iを設けたものである。 なお、経時変化
検知手段Eを感光体の積算回動時間を検知する手段とす
ればよい(請求項3に対応する)。 また、所定方向に回
動する感光体と、感光体と接触してその表面を帯電させ
る帯電部材の他に、図2の機能ブロック図に示すよう
に、帯電部材に電圧を印加す る電圧印加手段Aと、感光
体の経時変化を検知する経時変化検知手段Eと、経時変
化検知手段Eによる検知結果に応じて電圧印加手段Aに
よる印加電圧を補正する電圧補正手段Fとを備えた画像
形成装置において、感光体表面の帯電電位の複数の目標
値毎に電圧印加手段Aによって印加すべき電圧の補正ル
ールを補正ルール変更手段Gによって変更するようにし
てもよい。図4は、この発明を実施した複写機のドラム
回りを示す概略構成図である。
回転(回動)する感光体1に帯電部材である帯電ローラ
2を直接接触させた状態で、そこに予め設定された電圧
を印加して感光体1の表面1aを所定の電位に一様に帯
電する接触帯電方式の複写機であり、感光体1が矢示A
方向に所定の周速度で回転し、それに帯電ローラ2が接
触しながら連れ回りにより矢示方向に等速で従動回転す
る。
ト,ドラム駆動プーリ,それらを駆動するモータ(いず
れも図示を省略している)等からなる駆動装置によって
駆動され、その表面1aには常に帯電ローラ2が所定の
圧力で接触している。その感光体1の回りには、帯電ロ
ーラ2の他に、イレーサ3,現像器4,無端ベルト7a
を有する接触型の転写装置7,Pセンサ8,クリーニン
グユニット9,クエンチングランプ10が順次配設され
ている。
ローラ2によって感光体1の表面1aを所定の電位(こ
の例では−900V)に帯電した後、その帯電面を露光
装置11(ミラー部分のみ図示している)からの原稿画
像に応じた光によって露光して静電潜像を形成し、その
静電潜像をイレーサ3によって使用される転写紙Pのサ
イズより外側の領域部分の静電荷を除去(トリミング)
し、その残った静電潜像を現像器4の現像ローラ(現像
スリーブ)4aによって供給されるトナーにより可視像
化(現像)する。
紙を、所定のタイミングで回転する給紙ローラにより1
枚ずつ送り出し、それをレジストローラ12とそれに圧
接回転する加圧ローラ13との間で一旦停止させてタイ
ミング調整を行なった後、感光体1上のトナー像と一致
する正確なタイミングで転写装置7が設けられている転
写部に向けて給送する。
て転写バイアスを印加して図4で上面側にトナー像を転
写し、それを感光体1から分離させて図示しない定着装
置へ搬送して、そこでトナー像を熱定着した後に装置外
部の排紙トレイ等へ排出させる。
た残留トナー及び紙粉等の異物を、クリーニングユニッ
ト9に設けられているクリーニングブレード9aにより
取り除き、その感光体1上に残った残留電位をクエンチ
ングランプ10(除電装置)により取り除いて、次の帯
電ローラ2による帯電に備え、再び一連の作像プロセス
を繰り返す。
す図である。この図において、2は上述した帯電ローラ
であり、鉄等からなる導電性芯金21の外側にエピクロ
ルヒドリンゴムよりなる弾性層22を装着し、その弾性
層22上にルミフロンにヒドリンゴムを分散させた表面
層23を塗工した構成のものを用いている。
に相当する温度検知部であり、導電性板バネ25の先端
部分に温度検知素子(例えばサーミスタ)26が固着さ
れ、その温度検知素子26が図示しないフィルム材を介
して帯電ローラ2の表面に接触されており、その温度を
検知して制御装置31へ知らせる。27はクリーニング
部材であり、通常は帯電ローラ2から離間しており、制
御装置31による後述するこの発明に係わる処理時に、
図示しない駆動装置により所定のタイミングで帯電ロー
ラ2に接触してその表面をクリーニングする。
タであり、この複写機内の各部を統括的に制御する。な
お、この制御装置31が図3に示した電圧補正手段H及
び補正ルール変更手段Iとしての機能も果たす。32は
図1〜図3に示した電圧印加手段Aに相当する電圧印加
装置であり、所定のタイミングで帯電ローラ2の導電性
芯金21に電圧を印加し、それによって感光体1の表面
1aが一様に帯電される。
段Eに相当する経時変化検知装置であり、感光体1の経
時変化を検知して制御装置31に知らせる。この実施例
では、感光体1の経時変化をその積算回転(回動)時間
とし、それをタイマ/カウンタを用いて計測(検知)す
るものとする。
ンサ8によるトナー濃度制御について簡単に説明する。
この複写機は、例えば予め設定された枚数のコピー(作
像プロセス)が終了する毎に、Pセンサ8によるトナー
濃度制御を行なう。すなわち、まず図示しない駆動装置
によって転写装置7の無端ベルト7aを感光体1の表面
1aから離間する。
表面1aを所定の電圧(この例では−600V)に帯電
してその余白部分(非画像形成部)に静電潜像を形成
し、それを現像器4の現像ローラ4aによって可視像化
して濃度制御用パターン像を形成する。
ー付着量をフォトセンサ等からなるPセンサ8によって
測定し、その測定値が予め設定された値になるようにト
ナー補給装置14から現像器4へのトナーの補給を制御
した後、転写装置7の無端ベルト7aを感光体1の表面
1aに接触させる。
像が形成される箇所(濃度制御用パターン部)の帯電電
位を作像プロセス時にトナー像が形成される個所(画像
形成部)の帯電電位(−900V)よりも低い値(−6
00V)にしているのは、以下の理由による。トナー付
着量に対してのPセンサ8の出力感度が十分ある条件で
濃度制御用パターン像を形成するには、その現像ポテン
シャルを約300Vにしなければならない。そのパター
ン像の形成に画像部電位(−900V)を用いると、現
像バイアスは−600Vにしなければならず、地肌部に
おいてキャリア付着が発生する虞がある。その為に帯電
電位を下げている。
による帯電特性は、図9に示したようにその帯電ローラ
2の温度(電気抵抗)の変化によって大きく変動する。
また、各温度別の帯電ローラ2への印加電圧に対する感
光体1の帯電電位の関係が図9に示したようになり、そ
の傾きだけでなく、帯電開始の帯電ローラ2への印加電
圧も温度によって異なるため、帯電ローラ2の温度に対
する印加電圧の補正量が一律であると、感光体1上の画
像形成部又は濃度制御用パターン部の一方の電位制御性
が低下してしまう。
削れによってその表面の帯電電位が変化するが、その変
化は図10に示したように帯電ローラ2の温度によって
異なる。例えば、帯電電位を−600Vに制御する場
合、帯電ローラ2の温度が11℃であればその帯電ロー
ラ2への印加電圧を高くしなければならないが、31℃
であれば逆に低くしなければならない。
知部24及び経時変化検知装置33による各検知結果に
応じて電圧印加装置32による印加電圧を補正するが、
それに伴って感光体1表面の帯電電位の複数の目標値−
900V,−600V毎に電圧印加装置32によって帯
電ローラ2に印加すべき電圧の補正量を予め設定してお
き、その印加電圧の補正ルールをその目標値毎及び経時
変化量によって切り換える(異ならせる)。
−900V及び−600Vにする場合の温度検知部24
による検知結果(検知温度)及び経時変化検知装置33
による検知結果(経時変化量)と帯電ローラ2への印加
電圧の補正量との関係を示しており、その各関係を示す
データはそれぞれ補正テーブル(補正ルール)として制
御装置31内のROMに格納されている。図8は、感光
体1の積算回転数(∝積算回転時間)とその摩耗量との
関係を示している。
わる処理の一例を示すフローチャートである。このルー
チンは図示しないメインスイッチがONになったときに
スタートし、まずコピージョブがスタートしたか(図示
しないスタートキーが押下されたか)否かを判断し、ス
タートすると第1の電圧補正処理を行なう。
ブル(補正ルール)を参照し、温度検知部24及び経時
変化検知装置33による検知結果から帯電ローラ2への
印加電圧の補正量を求め、それを基準電圧(電圧印加装
置32によって帯電ローラ2に印加すべき電圧の基準
値)に加算する。
を求める際、経時変化検知装置33による検知結果であ
る感光体1の積算回転時間(図示しないルーチンで計測
されるものとする)が予め定めた設定時間t(例えば4
0時間)に達したか否かを判断し、設定時間tに達した
時に図7の(a)に実線で示す初期補正の補正データ
(補正ルールと考えてもよい)から破線で示す経時補正
の補正データに切り換え、以後感光体が新たなものに交
換されるまで補正データが切り換えられないようにす
る。
のとき、第1の電圧補正処理によって得られた電圧を電
圧印加装置32により帯電ローラ2に印加することによ
り、感光体1の表面1aを−900Vに帯電させる。1
枚目のコピー動作が終了すると、図示しないコピー枚数
カウンタをインクリメント(+1)する。
コピー枚数に達したか)否かを判断し、まだであれば再
び第1の電圧補正処理及び2枚目以降のコピー動作を行
ない、コピージョブが終了した場合にはコピー枚数カウ
ンタの値が予め設定された値に達したか(所定枚数以上
か)否かを判断して、達しなければコピージョブがスタ
ートしたか否かの判断に戻り、以後上述と同様の処理を
繰り返す。
された値に達した場合には、図7の(a)に示した表面
電位の目標値が−900(V)の補正テーブル(補正ル
ール)から同図の(b)に示したその目標値が−600
(V)の補正テーブルに切り換えた後、第2の電圧補正
処理を行なう。すなわち、その補正テーブルを参照し、
温度検知部24及び経時変化検知装置33による検知結
果から帯電ローラ2への印加電圧の補正量を求め、それ
を基準電圧に加算する。
を求める際、経時変化検知装置33による検知結果であ
る感光体1の積算回転時間が予め定めた設定時間tに達
したか否かを判断し、設定時間tに達した時に図7の
(b)に実線で示す補正データ(補正ルールと考えてもよ
い)から破線で示す補正データに切り換え、以後感光体
が新たなものに交換されまで補正データが切り換えられ
ないようにする。
濃度制御を行なう。このとき、第2の電圧補正処理によ
って得られた電圧を電圧印加装置32により帯電ローラ
2に印加することにより、感光体1の表面1aを−60
0Vに帯電させる。トナー濃度制御が終了すると、図7
の(b)に示した補正テーブル(補正ルール)から同図
の(a)に示した補正テーブルに切り換える(戻す)と
共に、コピー枚数カウンタを「0」にリセットした後、
コピージョブがスタートしたか否かの判断に戻る。
ば、制御装置31が、感光体表面の帯電電位の複数の目
標値毎に電圧印加装置32によって帯電ローラ2に印加
すべき電圧の基準値を予め設定しておき、印加電圧の補
正ルールを該基準値毎に異ならせるので、機内温度,使
用条件等の使用環境及び感光体1の経時変化に係わら
ず、その感光体1の表面電位を各目標帯電電位毎に常に
一定値に保持でき、安定した画像品質を得られる。ま
た、経時変化検知装置33は感光体1の積算回動時間を
検知するので、感光体1の経時変化量に応じた帯電ロー
ラ2への印加電圧の補正を簡便に行なえる。
を濃度制御用パターン部の帯電電位に変更する場合だけ
でなく、画像濃度を調整する等の他の目的で画像形成部
の帯電電位を変更する等の場合でも、上述のような補正
ルールの切り換えを行なうようにすることも勿論でき
る。
温度検知部24及び経時変化検知装置33による各検知
結果に応じて帯電ローラ2への印加電圧を補正するが、
温度検知部24又は経時変化検知装置33のいずれか一
方だけを備え、制御装置31がその検知結果に応じて帯
電ローラ2への印加電圧を補正することもできる。この
場合、制御装置31が、図1に示した電圧補正手段C及
び補正ルール変更手段D、あるいは図2に示した電圧補
正手段F及び補正ルール変更手段Gとしての機能を果た
すことになる。
補正手段C及び補正ルール変更手段Dとしての機能を果
たす場合には、使用環境に係わらず感光体1の表面電位
を各目標帯電電位毎に常に一定値に保持できる。また、
制御装置31が図2に示した電圧補正手段F及び補正ル
ール変更手段Gとしての機能を果たす場合には、感光体
1の経時変化に係わらず、その感光体1の表面電位を各
目標帯電電位毎に常に一定値に保持できる。
態について説明したが、この発明はこれに限らず、レー
ザプリンタ,LEDプリンタ,液晶シャッタプリンタ等
の光プリンタや、ファクシミリ装置等の他の電子写真方
式の画像形成装置にも適用可能である。
像形成装置によれば、使用環境(機内温度,使用条件
等)や感光体の経時変化等の諸条件に係わらず、感光体
の表面電位を各目標帯電電位毎に常に一定値に保持で
き、安定した画像品質を得ることができる。
ロック図である。
ブロック図である。
機能ブロック図である。
概略構成図である。
処理を示すフロー図である。
00V及び−600Vにする場合の温度検知部及び経時
変化検知装置による各検知結果と帯電ローラへの印加電
圧の補正量との関係を示す線図である。
図である。
面電位(帯電電位)との関係を示す線図である。
の感光体の表面電位との関係を示す線図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 所定方向に回動する感光体と、該感光体
と接触してその表面を帯電させる帯電部材と、該帯電部
材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記帯電部材の温
度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段による検
知温度に応じて前記電圧印加手段による印加電圧を補正
する電圧補正手段とを備えた画像形成装置において、 前記感光体表面の帯電電位を複数の目標値にする場合の
前記温度検知手段による検知温度と前記電圧補正手段に
よる前記印加電圧の補正量との関係を示す複数のデータ
のうち、前記電圧印加手段による電圧印加時に参照する
データを前記目標値毎に異ならせる手段を設けたことを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 所定方向に回動する感光体と、該感光体
と接触してその表面を帯電させる帯電部材と、該帯電部
材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記帯電部材の温
度を検知する温度検知手段と、前記感光体の経時変化を
検知する経時変化検知手段と、前記温度検知手段及び経
時変化検知手段による各検知温度に応じて前記電圧印加
手段による印加電圧を補正する電圧補正手段とを備えた
画像形成装置において、 前記感光体表面の帯電電位を複数の目標値にする場合の
前記温度検知手段による検知温度と前記電圧補正手段に
よる前記印加電圧の補正量との関係を示す複数のデータ
を異なる経時変化量に対してそれぞれ持ち、それらのデ
ータのうち、前記電圧印加手段による電圧印加時に参照
するデータを前記目標値毎に且つ前記経時変化検知手段
によって検知される経時変化量によって異ならせる手段
を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 前記経時変化検知手段が、前記感光体の
積算回動時間を検知する手段であることを特徴とする請
求項2記載の画像形成装置。
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---|---|---|---|
JP24917795A JP3372410B2 (ja) | 1994-09-28 | 1995-09-27 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-232600 | 1994-09-28 | ||
JP23260094 | 1994-09-28 | ||
JP24917795A JP3372410B2 (ja) | 1994-09-28 | 1995-09-27 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08152767A JPH08152767A (ja) | 1996-06-11 |
JP3372410B2 true JP3372410B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=26530547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24917795A Expired - Fee Related JP3372410B2 (ja) | 1994-09-28 | 1995-09-27 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3372410B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0527557A (ja) * | 1991-07-23 | 1993-02-05 | Sharp Corp | 帯電装置 |
JP2574107B2 (ja) * | 1991-12-02 | 1997-01-22 | 株式会社リコー | 帯電ローラ及びその製造方法,及び帯電ローラを用いた画像形成装置及びその帯電装置 |
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JPH05333648A (ja) * | 1992-06-01 | 1993-12-17 | Sharp Corp | プロセスコントロール方法 |
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-
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