JP3343298B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3343298B2
JP3343298B2 JP24413394A JP24413394A JP3343298B2 JP 3343298 B2 JP3343298 B2 JP 3343298B2 JP 24413394 A JP24413394 A JP 24413394A JP 24413394 A JP24413394 A JP 24413394A JP 3343298 B2 JP3343298 B2 JP 3343298B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ,複
写機,ファクシミリ装置等の電子写真方式の画像形成装
置に関し、特に像担持体である感光体に接触してその表
面を帯電させる接触式帯電器を用いた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の電子写真方式の画像形成装置
においては、像担持体であるドラム状あるいはベルト状
の感光体の表面を帯電器によって一様に帯電させた後、
露光装置によって露光して静電潜像を形成し、その潜像
を現像器内の現像ローラによってトナーを付着させて顕
像化した後、転写装置により給紙部から給紙される転写
紙に転写し、それを定着器によって定着して排出すると
共に、感光体の表面の残留トナーをクリーニング装置に
よって除去するようにしている。
【0003】ところで、従来の電子写真方式の画像形成
装置では、感光体を一様に帯電させるために非接触方式
であるコロナ放電方式が用いられてきたが、これは放電
空間をイオン化して感光体を帯電させるため多量のオゾ
ンが発生していた。このオゾンはマイナス放電を行なっ
た場合により多く発生するが、近年感光体がマイナス帯
電用の有機感光体になってきたことや、発生ガスに対す
る環境基準が厳しくなってきたことと併せて深刻な問題
となっている。また、オゾンによって2次的に生成され
る窒素酸化物(NOx)等の放電器への付着により、帯
電ムラを引き起こす等の問題もある。
【0004】そこで、これらの問題を解消するため、近
年感光体の表面に電圧を印加した帯電ローラ等の帯電部
材を接触させて、感光体の表面を帯電する接触式帯電器
を用いた画像形成装置が開発されている。この接触式帯
電器は、感光体の表面を帯電部材との間に存在する僅か
な空隙を通した放電によって帯電させるため、コロナ放
電と比較して印加電圧を低くでき、オゾン発生量が激減
するという利点を持つ。
【0005】図10にこのような接触式帯電器を用いた
電子写真方式の画像形成装置における作像部の構成例を
示す。この画像形成装置では、像担持体であるドラム状
の感光体5が矢示方向に回動し、電圧が印加される帯電
ローラによる接触式の帯電器6がその表面に接触してそ
れを一様に帯電させる。一方、原稿台1上に置かれた原
稿2を露光ランプ3で照射し、その反射光がミラーM1
〜M6及びレンズL等からなる光学系によって帯電器6
により帯電された感光体5上に投射され、その表面に原
稿2の静電潜像を形成する。
【0006】この静電潜像は現像器7の現像スリーブ1
4によりトナーが付着されて顕像化され、顕像化した像
は転写紙P上に転写装置8により転写され、転写された
像は図示しない定着装置を通り転写紙に定着される。感
光体5上の転写残トナーはクリーニング装置9により回
収され、残留電荷は除電ランプ10の光照射により除電
される。
【0007】ところで、現像器7にはトナーとキャリア
からなる二成分現像剤15があり、この現像剤のトナー
とキャリアの重量化(トナー濃度)を適正に保つよう
に、トナー補給ローラ13を回転させて、トナーカート
リッジ12から現像器7へトナーを補給する。このトナ
ー補給制御に関しては従来から多くの技術があり、アナ
ログ方式では大きく以下の3方式に分類される。
【0008】1.現像装置にトナー濃度を検知する手段
を設け、該手段によって検知されるトナー濃度を一定に
するようにトナー補給を制御する。 2.像担持体上に一定の現像ポテンシャルで基準パター
ンを作成し、その作成した像担持体上の基準パターンの
濃度を反射型フォトセンサであるPセンサ16を用いて
検出し、その濃度を一定に保つようにトナー補給を制御
する。 3.1+2の型 2で検出する基準パターンの検出濃度により目標とする
トナー濃度(トナー濃度検知値)を決定してトナー補給
を制御する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記1
の方式においては初期,経時でトナー濃度とトナー濃度
検知手段の出力が変化するため、トナー濃度を常に一定
には制御できない。あるいは、環境,経時での現像剤の
物性変化に伴い、トナー濃度を制御するだけでは画像濃
度が大きく変化する等の問題がある。2の方式において
は、1の方式で生じるような現像剤の物性変化に伴う画
像濃度変化はおさえられ、良好な画像が得られる。
【0010】しかし、図10に示したコロナ放電式の転
写装置に変えて、図11に示すように転写ベルト方式の
転写装置8′を使用する画像形成装置では、転写紙間に
おいて基準パターンの濃度検知ができず、したがって所
望の間隔での基準パターンの濃度検知ができないため、
基準パターン検知間での画像変動が発生してしまう。
【0011】上記3の方式においては、2の方式で発生
しうる画像変動がおさえられる。しかし、2と3の方式
においても、基準パターン作成時の現像ポテンシャル
(基準パターンの表面電位と現像バイアスとの差)の変
化に応じて画像が変動する。現像ポテンシャルが目標よ
り狭ければトナー濃度が高くなり、地汚れやトナー飛散
等が発生し、狙いより大きければ、画像濃度の低下やキ
ャリア付着などが発生する等の問題が生じる。
【0012】一方で、接触帯電方式によれば、コロナワ
イヤー方式と比較して、均一帯電,オゾンレス等優れた
点があるが、温度や放置時間等の影響で帯電効率が変化
し、一定の印加電圧では像担持体の表面電位を一定にで
きない。そのため、図10及び図11に示した例では、
帯電器6の表面温度を検出する温度検出手段としてサー
ミスタ20を設けて、その検出温度値に応じて帯電器6
に印加する電圧を制御するようにしている。
【0013】しかしながら、このような従来の温度検知
方法では、ある温度範囲では検知温度と実際の温度との
差によると考えられる感光体の帯電電位にばらつきが生
じるという問題がある。この問題のため、ある温度域に
おける基準パターンの表面電位が大きく狙いからずれて
しまうため、上記2,3のトナー補給制御方式を実施し
た場合に前述の地汚れ,トナー飛散,あるいは画像濃度
低下やキャリア付着等の問題が発生してしまう。
【0014】この発明は、接触帯電方式と上述のような
極めてポピュラーなトナー補給制御方式とを組み合わせ
た画像形成装置において、上記の問題を解決し、帯電器
の温度検出値がどのような範囲にあっても、感光体表面
の帯電電位に大きなばらつきが生じないようにし、常に
画像濃度を一定に保てるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、像担持体である感光体と、その感光体に
接触してその表面を帯電させる帯電器と、その帯電器の
温度を検知する温度検知手段と、その検知温度値に応じ
て帯電器に印加する電圧を制御する印加電圧制御手段
と、感光体の表面に所定の間隔で基準潜像を形成し、そ
の基準潜像を現像器によってトナーを付着させて顕像化
して基準パターンを作成する基準パターン作成手段と、
該手段によって作成された基準パターンの濃度を検知す
るパターン濃度検知手段と、該手段によって検知された
基準パターンの濃度検知値に応じて現像器へのトナー補
給を制御するトナー補給制御手段とを備えた電子写真方
式の画像形成装置において、上記トナー補給制御手段
が、上記基準パターン作成手段による基準パターン作成
時の前記温度検知手段による温度検知値が感光体の実際
の表面電位のばらつきが他の温度領域よりも大きく表面
電位が安定しない領域である所定範囲の時には、次回の
基準パターン作成時までの間は現像器へのトナー補給を
予め設定した時間だけ行う手段を有するようにしたもの
である。
【0016】また、上記と同様な画像形成装置におい
て、現像器内のトナーとキャリアの混合比すなわちトナ
ー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、そのトナー濃
度検出値とトナー濃度の目標値とを比較して現像器への
トナー補給を制御するトナー補給制御手段と、上記パタ
ーン濃度検知手段による基準パターンの濃度検知値に基
づいて上記トナー濃度の目標値を演算する目標値演算手
段とを備え、上記トナー補給制御手段が、上記基準パタ
ーン作成手段による基準パターン作成時の上記温度検知
手段による温度検知値が感光体の実際の表面電位のばら
つきが他の温度領域よりも大きく表面電位が安定しない
領域である所定範囲の時には、次回の基準パターン作成
時までの間はトナー濃度の目標値を前回の目標値にして
トナー補給の制御を行う手段を有するようにしてもよ
い。上記温度検知値の所定範囲を20℃以下にするとよ
い。
【0017】
【作用】この発明によれば、接触帯電方式と感光体上に
形成した基準パターンの濃度検知値に応じてトナーの補
給を制御するトナー補給制御方式とを組み合わせた画像
形成装置において、トナー補給制御手段が、基準パター
ン作成時の温度検知値が所定範囲の時には、次回の基準
パターン作成時までの間は現像器へのトナー補給を予め
設定した時間だけ行うので、基準パターン部表面電位が
安定しない温度域ではトナーを定量補給するため、トナ
ー濃度の変動が抑えられ、帯電器の温度検出値がどのよ
うな範囲にあっても、常に画像濃度を略一定に保つこと
ができる。そして、地汚れ,トナー飛散,画像濃度低
下,キャリア付着等の発生を防ぐことができる。
【0018】あるいは、トナー補給制御手段が、基準パ
ターン作成時の温度検知値が所定範囲の時には、次回の
基準パターン作成時までの間はトナー濃度の目標値を前
回の目標値にしてトナー補給の制御を行うことによって
も、上記と同様な作用をなすことができる。しかも、原
稿面内の黒画像の面積率が変動しても、その画像面積率
によらずにトナー補給量を適切に制御して、常に画像濃
度を一定に保つことができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。まず、この発明による電子写真方式の
画像形成装置の基本的な構成を図1及び図2によって説
明する。これらの図において、図10及び図11と対応
する部分には同一符号を付している。
【0020】図1はこの発明の第1実施例の構成を示
し、図10に示した像担持体である感光体5と、その感
光体5に接触してその表面を帯電させる帯電器6と、そ
の帯電器6の温度を検知する温度検知手段(サーミス
タ)20とを備え、制御部には、温度検知手段20の検
知温度値に応じて帯電器6に印加する電圧を制御する印
加電圧制御手段21と、感光体5の表面に所定の間隔で
基準潜像を形成し、その基準潜像を現像器7によってト
ナーを付着させて顕像化して基準パターンを作成する基
準パターンを作成手段22と、その作成された基準パタ
ーンの濃度をパターン濃度検知手段(Pセンサ)16で
検知した濃度検知値に応じて現像器7へのトナー補給を
制御するトナー補給制御手段23とを備えている。
【0021】そして、トナー補給制御手段23は、図1
0に示したトナー補給ローラ13を回転させてトナーカ
ートリッジ12から現像器7内へトナーを補給する時間
を、通常はパターン濃度検知手段16によって検知され
た基準パターンの濃度検知値に応じて制御するが、基準
パターン作成手段22による基準パターン作成時におけ
る温度検知手段20による温度検知値が所定範囲の時に
は、次回の基準パターン作成時までの間は現像器7への
トナー補給を予め設定した時間だけ行う手段を有してい
る。
【0022】図2はこの発明の第2実施例の構成を示
し、上記第1実施例と相違するのは、図11に示すよう
に、現像器7内のトナーとキャリアの混合比すなわちト
ナー濃度を検出するトナー濃度検出手段(トナー濃度セ
ンサ)11を備えており、制御部には、パターン濃度検
知手段16による基準パターンの濃度検知値に基づいて
トナー濃度の目標値を演算する目標値演算手段24を備
え、トナー補給制御手段23′がトナー濃度検出手段1
1によるトナー濃度検出値と目標値演算手段24によっ
て算出されるトナー濃度の目標値とを比較して現像器7
へのトナー補給量を制御することである。
【0023】そして、このトナー補給制御手段23′
は、基準パターン作成手段22による基準パターン作成
時に、温度検知手段20による温度検知値が所定範囲の
時には、次回の基準パターン作成時までの間はトナー濃
度の目標値を前回の目標値にしてトナー補給の制御を行
う手段を有している。
【0024】次に、上記第1実施例についてさらに詳細
に説明する。この実施例では、パターン濃度検知手段で
あるPセンサ16による基準パターンの濃度検知値によ
り、図10に示したトナー補給ローラ13を回転させる
トナー補給クラッチのON時間を決める係数が表1に示
すように決定される。この表1において、濃度検知値は
基準パターンのない部分の検出値Vsgとある部分の検出
値Vspの比Vsp/Vsg=αvで示している。そして、ト
ナー補給クラッチのON時間(msec)は、転写紙の面積
と表1の係数から次のように算出される。トナー補給ク
ラッチのON時間=転写紙面積×2.3×係数
【0025】そして、基準パターン作成時のサーミスタ
20による温度検知値が20℃以上で70℃以下の場合
は、濃度検知値αvによって係数が変わり、補給クラッ
チのON時間すなわちトナー補給が変わる。しかし、2
0℃以下あるいは70℃以上の場合は、係数は1/4の
一定であるから補給クラッチのON時間も一定になり、
定量補給を行なうことになる。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】また、サーミスタ20の検知温度Tに応じ
た帯電器6への印加電圧の制御は、表2に従う。基準パ
ターンは、10枚コピー毎に基準パターン表面電位Vp
が−600Vになるように表2に従って帯電器6に印加
電圧がかけられ、このときの現像バイアスVBpが−30
0Vであるとき、その電位差が300Vになるように狙
って作成される。表2から判るよう、低温になるにした
がって1℃当りの印加電圧の変化が大きくなっている
が、これは図3に示すように低温になるほど帯電効率
(印加電圧に対する表面電位)が低下すること、又帯電
開始の印加電圧が大きくなるためである。
【0029】低温においては、1℃あたりの印加電圧の
変化が大きいため、サーミスタ20の検知温度と帯電器
(帯電ローラ)6の実際の温度との差や、検知温度のバ
ラツキ等の影響により、感光体5の実際の表面電位のば
らつきが他の温度域より大きく出てしまう。サーミスタ
20の検知温度と基準パターン部表面電位Vpの関係の
一例を図4に示す。この図4から判るように、低温程V
pのばらつきが大きくなる。
【0030】基準パターン部表面電位Vpとトナー補給
クラッチ回転量TCとの関係、及びそのTCと画像濃度
IDとの関係を図5に示す。Vpの40Vの変化に対し
てTCは約0.5ωt% 変化し、この実施例での狙いの
TCは約2ωt%であり、2.5ωt% 以上では地汚れ
やトナー飛散が顕著になり、またTCが1.5ωt%以
下では画像濃度IDが目標下限値ぎりぎりとなる。この
実施例では、Vpのばらつきが大きい20℃以下ではP
センサ16の検知値を用いずに、表1に示すように定量
補給とした。
【0031】図6に温度10℃,湿度15%の環境下に
おいて通紙を行った際の、サーミスタ20による検知温
度とトナー補給量TCの推移を示す。図中折線aはこの
実施例によるトナー補給制御結果を、折線bは従来のよ
うに検知温度が20℃以下でもPセンサ16の濃度検知
値に応じてトナー補給を制御した場合の制御結果をそれ
ぞれ示している。この図6から判るように、従来のトナ
ー補給制御(折線b)によると、温度が上昇するのまで
の間に、トナー補給量TCが増加して地汚れが発生して
しまう。この実施例(折線a)によれば、20℃以下で
は定量補給が行われるためTCはVpの変動の影響をう
けないので、従来のように増加せず地汚れの発生が抑え
られる。
【0032】図7にこの実施例によるトナー補給制御の
処理フローを示す。この処理は制御部に設けられた作像
工程のシーケンス制御を司るマイクロコンピュータによ
って実行される。この処理において、感光体5の表面に
所定の間隔で基準パターンを作成し、その作成時のサー
ミスタ20の検知温度値を読み込む。そして、その基準
パータンを作成時の検知温度が20℃以下又は70℃以
上か否かを判断し、そうでなければPセンサ16による
基準パターンの濃度検知値を読み込み、その濃度検知値
に応じて算出した時間だけトナー補給クラッチをONに
してトナーを補給する。検知温度が20℃以下又は70
℃以上であれば予め決めた一定時間だけトナー補給クラ
ッチをONにしてトナーを定量補給する。
【0033】この実施例では、サーミスタ20の異常時
(短絡)を考慮して、検知温度が70℃以上のときにも
定量補給するようにしている。また、この実施例のよう
に検知温度が20℃以下または70℃以上のときに、P
センサ16の濃度検知値を使わないようにする代わり
に、基準パターンの作像自体を禁止するようにしても何
ら問題はない。
【0034】図6においては、低温時に基準パターン部
表面電位Vpが下るためにTCが増加する場合の例を示
したが、図4に示したように低温時に基準パターン部表
面電位Vpが上昇してTCが低下する場合、あるいはV
pが上下してTCも上下する場合等も発生しうる。その
場合でも、この実施例によるトナー補給制御を行なうこ
とにより、トナー補給量TCの変動を抑えて画像濃度を
常に略一定に保つことができる。
【0035】次に、図2に示したこの発明の第2実施例
について、さらに詳細に説明する。この第2実施例で
は、図11に示すように現像器7内のトナーとキャリア
の混合比すなわちトナー濃度を検出するトナー濃度検出
手段であるトナー濃度センサ(以下「Tセンサ」とい
う)11を備えている。そして、Pセンサ16による基
準パターンの濃度検知値Vsp/Vsg=αv から表3によ
ってTセンサ補正値ΔVREF か決定され、その補正値Δ
VREF とそのときのTセンサ11の濃度検知値VTpとか
ら、Tセンサ目標値VREF が次式より算出される。 VREF=VT+ΔVREF
【0036】Pセンサ16によるパターン濃度検知後、
次の検知までの間は、1枚毎のTセンサ11のトナー濃
度検出値VT とTセンサ目標値VREF の差(Pセンサ1
6は10枚以上の1ジョブ後に検知を行なう)VT −V
REF 値に応じて、表4に示すように係数が決定され、次
の演算によりトナー補給クラッチのON時間(msec)
が決定される。 トナー補給クラッチON時間=転写紙面積×3.8×係
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】この実施例においても、低温時に基準パタ
ーン部表面電位Vpがばらつき、トナー濃度の目標値V
REF がPセンサ16の濃度検知値によって決まるため、
Vpの変動でTCも変化する。
【0040】図8に、温度10℃,湿度15%の環境下
においてこの実施例による場合と従来の制御による場合
の、通紙枚数に対する検知温度と目標値VREF 及びトナ
ー補給量TCの推移を示す。また図9にはTCとトナー
濃度VT の関係を示す。図8において、図中折線aはこ
の実施例によるトナー補給制御結果を、折線bは従来の
ように検知温度が20℃以下でもPセンサ16の濃度検
知値に応じてトナー濃度の目標値VREF を変更してトナ
ー補給を制御した場合の制御結果をそれぞれ示してい
る。
【0041】従来の制御によれば温度が上昇するまでの
間TCが増加して地汚れが発生するが、この実施例によ
れば、20℃以下ではTセンサの目標値VREF をPセン
サ16の濃度検出値によらず、前回の目標値VREF と同
じにするため、TCは一定に保たれて地汚れは発生しな
い。この実施例によるトナー補給制御の処理も、制御部
に設けられた作像工程のシーケンス制御を司るマイクロ
コンピュータによって実行されるが、その処理フローの
図示は省略する。
【0042】この実施例でも、サーミスタ20の異常時
(短絡)を考慮して、検知温度が70℃以上のときにも、
Tセンサ目標値を前回と同じにするようにしている。ま
た、この実施例のように検知温度が20℃以下または7
0℃以上のときに、Pセンサ16の濃度検知値を使わな
いようにする代わりに、基準パターンの作像自体を禁止
するようにしても何ら問題はない。前述の第1実施例で
は、原稿面内の黒画像の面積率をある値に想定した定量
補給を行なうため、その面積率によってはTCが上下す
るが、この実施例では原稿の画像面積率によらずにTC
は一定に制御される。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、接触帯電方式と感光体上に形成した基準パターン
の濃度検知値に応じてトナーの補給を制御するトナー補
給制御方式とを組み合わせた画像形成装置において、帯
電器の温度検出値がどのような範囲にあっても、感光体
表面の帯電電位に大きなばらつきが生じないようにし、
常に画像濃度を一定に保てるようにし、基準パターン部
表面電位が安定しない温度域ではトナーを定量補給する
ため、トナー濃度の変動が抑えられ、地汚れ,トナー飛
散,画像濃度低下,キャリア付着等の発生を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
【図2】この発明の第2実施例の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
【図3】帯電器の温度をパラメータとしてその印加電圧
と感光体の帯電電位との関係を示す線図である。
【図4】温度検知手段の検知温度と基準パターン部表面
電位のバラツキを示す図である。
【図5】基準パターン部表面電位Vpとトナー補給クラ
ッチ回転量TCとの関係、及びそのTCと画像濃度ID
との関係を示す線図である。
【図6】温度10℃,湿度15%の環境下において通紙
を行った際の検知温度とトナー補給量TCの推移を、第
1実施例と従来の制御による場合とを比較して示す線図
である。
【図7】この発明の第1実施例によるトナー補給制御の
処理フロー図である。
【図8】温度10℃,湿度15%の環境下において通紙
を行った際の検知温度とTセンサ目標値とトナー補給量
TCの推移を、第2実施例と従来の制御による場合とを
比較して示す線図である。
【図9】同じくトナー補給量TCとトナー濃度検出値V
Tの関係を示す線図である。
【図10】接触帯電方式の画像装置における作像部の構
成を示す概略図である。
【図11】接触帯電方式の画像装置における他の作像部
の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1:原稿台 4:光学系 5:感光体(像担持体) 6:帯電器 7:現像器 8,8′:転写装置 9:クリーニング装置 10:除電ランプ 11:トナー濃度検出手段(トナー濃度センサ:Tセン
サ) 12:トナーカートリッジ 13:トナー補給ローラ 14:現像スリーブ 15:二成分現像剤 16:パターン濃度検知手段(Pセンサ) 20:温度検知手段(サーミスタ) 21:印加電圧制御手段 22:基準パターン作成手
段 23,23′:トナー補給制御手段 24:目標値演算手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体である感光体と、該感光体に接
    触してその表面を帯電させる帯電器と、該帯電器の温度
    を検知する温度検知手段と、該温度検知手段による検知
    温度値に応じて前記帯電器に印加する電圧を制御する印
    加電圧制御手段と、前記感光体の表面に所定の間隔で基
    準潜像を形成し、該基準潜像を現像器によってトナーを
    付着させて顕像化して基準パターンを作成する基準パタ
    ーン作成手段と、該手段によって作成された基準パター
    ンの濃度を検知するパターン濃度検知手段と、該手段に
    よる基準パターンの濃度検知値に応じて前記現像器への
    トナー補給を制御するトナー補給制御手段とを備えた電
    子写真方式の画像形成装置において、 前記トナー補給制御手段が、前記基準パターン作成手段
    による基準パターン作成時の前記温度検知手段による温
    度検知値が感光体の実際の表面電位のばらつきが他の温
    度領域よりも大きく表面電位が安定しない領域である
    定範囲の時には、次回の基準パターン作成時までの間は
    前記現像器へのトナー補給を予め設定した時間だけ行う
    手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体である感光体と、該感光体に接
    触してその表面を帯電させる帯電器と、該帯電器の温度
    を検知する温度検知手段と、該温度検知手段による検知
    温度値に応じて前記帯電器に印加する電圧を制御する印
    加電圧制御手段と、前記感光体の表面に所定の間隔で基
    準潜像を形成し、該基準潜像を現像器によってトナーを
    付着させて顕像化して基準パターンを作成する基準パタ
    ーン作成手段と、該手段によって作成された基準パター
    ンの濃度を検知するパターン濃度検知手段とを備えた電
    子写真方式の画像形成装置において、 前記現像器内のトナーとキャリアの混合比すなわちトナ
    ー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、 該トナー濃度検出手段によるトナー濃度検出値と該トナ
    ー濃度の目標値とを比較して前記現像器へのトナー補給
    を制御するトナー補給制御手段と、 前記基準パターンの濃度検知値に基づいて前記トナー濃
    度の目標値を演算する目標値演算手段とを備え、 前記トナー補給制御手段が、前記基準パターン作成手段
    による基準パターン作成時の前記温度検知手段による温
    度検知値が感光体の実際の表面電位のばらつきが他の温
    度領域よりも大く表面電位が安定しない領域である所定
    範囲の時には、次回の基準パターン作成時までの間はト
    ナー濃度の目標値を前回の目標値にしてトナー補給の制
    御を行う手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、 前記温度検知値の所定範囲が20℃以下であることを特
    徴とする画像形成装置。
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