JP3371232B2 - 半導体検査装置 - Google Patents

半導体検査装置

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JP3371232B2 JP26807693A JP26807693A JP3371232B2 JP 3371232 B2 JP3371232 B2 JP 3371232B2 JP 26807693 A JP26807693 A JP 26807693A JP 26807693 A JP26807693 A JP 26807693A JP 3371232 B2 JP3371232 B2 JP 3371232B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体検査装置に関
し、特に半導体装置の回路試験装置に適用し得る。
【0002】
【従来の技術】従来、組立工程を終了した半導体装置
は、次の検査工程において、その電気特性を検査する回
路試験がなされる。その際、検査用の装置として、図3
に示すような検査基板1をアルミ板からなるケース2に
収納したテストパツケージ3が用いられる。
【0003】検査基板1を収納するケース2は、アルミ
板を箱型に成形した二つの部材からなり、検査基板1を
間に置いて上下からこれを覆うようになつている。これ
により、基板上の素子4及び配線5をケース2外部より
保護するようにされている。検査基板1の周辺部の所定
位置には、ケース2間の間隔を維持する様に六角スペー
サ6が設置されている。この六角スペーサ6は、検査基
板1を挟んで基板上面及び下面で対にして設置されてお
り、その両端においてケース2をねじ7により固定して
いる。この六角スペーサ6により検査基板1に設けられ
た素子4及び配線5がケース2と接触しないようになさ
れている。
【0004】検査基板1には、検査する半導体装置を検
査基板1の試験回路と電気的に接続させるソケツト式基
板8が装着される。このソケツト式基板8の下面には接
続ピン9が半田付けされており、検査基板1上の試験回
路の端子からなるピン差込部10に差し込まれるように
なされている。
【0005】ソケツト式基板8上にはソケツト11が搭
載されており、このソケツト11は、電気的に接続され
る上下二段の親ソケツト11Aと子ソケツト11Bによ
り構成されている。下段の親ソケツト11Aは、ソケツ
ト式基板8上に半田付けされており、ソケツト式基板8
の下面に半田付けされている接続ピン9と電気的に接続
されている。これにより、ソケツト式基板8の親ソケツ
ト11の各ピンと、検査基板1上の試験回路とがピン差
込部10を通じて電気的に接続されるようになされてい
る。また上段の子ソケツト11Bは、下段の親ソケツト
11Aの上に差し込まれるようになされており、装着さ
れる半導体装置との接触部が磨耗すると交換されるよう
になされている。
【0006】さらにこのソケツト式基板8は、検査基板
1上に安定した状態で装着されるように、基板の四隅を
ねじ12とナツト13により検査基板1上に機械的に固
定されるようになされている。ソケツト式基板8は、こ
のねじ12とナツト13により検査基板1上から取付け
及び取外しができるようなされている。
【0007】検査基板1を覆うケース2には、ソケツト
式基板8が装着される部分にソケツト式基板8の取付け
及び取外し用の窓として、ソケツト式基板8の面積より
も少し広い開口部を有するケース窓14が形成されてい
る。このケース窓14からは、ソケツト式基板8の上面
に搭載されている親ソケツト11Aがケース2の外部に
突出するようになされている。ケース窓14から突出し
た親ソケツト11Aの周りには隙間があいており、この
部分は親ソケツト11Aの位置と形とに対応した開口部
からなるソケツト窓15を有するデツキプレート16
が、ケース2にねじ17によりねじ留めされることによ
り塞がれるようにされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の半導
体機能検査装置においては、共通の回路部を有し、かつ
パツケージタイプを異にする半導体装置を検査する場合
がある。その際、ソケツト式基板8を半導体装置のパツ
ケージタイプに対応するコンタクトピンの接触部をもつ
たソケツト式基板に交換することにより、同一のテスト
パツケージ3による回路試験をなし得るようになされて
いる。
【0009】ところが、従来ソケツト式基板8を交換す
る際に、ソケツト式基板8を検査基板1に固定してある
ネジ12及びナツト13を取外すには、検査基板1を収
納し、ねじ留めしてあるケース2の下側部分も取外す必
要があり、手間がかかつた。
【0010】さらに、ソケツト式基板8を検査基板1に
取付けているねじ12を取外す際にねじ12を留めてい
るナツト13あるいは、ナツト13と基板の間に装着さ
れているワツシヤ18が素子4や配線5の下にはさまる
ことが考えられる。これにより、ナツト13及びワツシ
ヤ18が配線間に跨がつて接触された状態で放置された
場合、これが配線間のシヨートを引き起こすおそれがあ
つた。
【0011】また、親ソケツト11Aの上に子ソケツト
11Bを装着する際、特に子ソケツト11Bまたは、親
ソケツト11Aの何方かが新品の場合などに、ソケツト
同士の馴染みが悪く、スムーズに装着できないことがあ
る。この場合、子ソケツト11Bを親ソケツト11Aに
強く押しつけなくてはならず、このため検査基板1がた
わみ、これが接続ピン9と検査基板1上のピン差込部1
0との接触不良を発生しやすくする要因となつていた。
さらに、検査基板1のたわませられる部分が傷むという
問題があつた。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ソケツト及びソケツト式基板の取付け及び取外しの
際の問題を有効に解決し得る半導体検査装置を提案しよ
うとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、半導体装置の試験回路を配線した
検査用主基板1と半導体装置を装着するソケツト11が
電気的に接続された副基板8と主基板1と主基板1上に
電気的に接続されて装着される副基板8の周囲を覆い、
かつ一部に副基板8を出入れ自在な大きさの開口14が
設けられた筐体2と筐体2に設けられた開口14を表面
側から塞ぐように筐体2に取付けられると共に、一部に
ソケツト11の取出用の開口15を有する板状部材16
と副基板8を主基板1と板状部材16に機械的に一体に
固定する基板固定部材21とを備える。
【0014】
【作用】検査用主基板1上に副基板8を固定する固定用
ねじ22を設置し、これにより、筐体2を取外すことな
く副基板8を取付け及び取外しできる。さらに固定用緩
衝部材26を板状部材16にねじ留めするようにしたこ
とにより、親ソケツト11Aに子ソケツト11Bを装着
する際、主基板1を押す力を分散させることができ、主
基板1のたわむ量を少なくし得る。かくして副基板8と
主基板1とを電気的に接続させる接続ピン9とピン差込
部10との接触不良を未然に防止し得る。さらに、主基
板1がたわむことにより傷むのを防止し得る。
【0015】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0016】図3との対応部分に同一符号を付して示す
図1及び図2において、20は全体としてテストパツケ
ージを示し、ソケツト式基板8を検査基板1上に固定す
るようにソケツト式基板8の四隅に設置されていたねじ
12とナツト13に代わり、基板固定部材21が用いら
れていること以外は同様の構成を有している。図1に示
すように、基板固定部材21は、検査基板1上に固定さ
れる固定用ねじ22と、この固定用ねじ22を締めるナ
ツト23とワツシヤ24とからなる固定部材基部21A
とスペーサ部21Bとからなる。
【0017】図2(A)及び(B)に示すように、固定
部材基部21Aを構成する固定用ねじ22は、周りをね
じ切りされた棒状の部材からなり、中程に固定されたス
ペーサ22Aを有する構造をなしている。スペーサ22
Aは、棒状部材を中心に棒状部材の延長方向に直交する
方向に延び広がつた厚さ 2〔mm〕の円盤状の部材からな
る。固定用ねじ22の材質は真ちゅうでなり、外側にニ
ツケルメツキが施されている。この固定用ねじ22が検
査基板1とワツシヤ24を挟んで、ナツト23により固
定されるようになされている。
【0018】固定用ねじ22は、その下方側のねじ部2
2Bを検査基板1のねじ穴25に通し、この検査基板1
とワツシヤ24をスペーサ22Aとナツト23との間に
挟み、ナツト23により締めるようになされている。こ
れにより固定用ねじ22は、上に設置されるソケツト式
基板8の取付け及び取外しに関係なく検査基板1上に固
定されることになる。スペーサ22Aは、接続ピン9と
ピン差込部10とが接続されている間隔を保持するよう
になされている。
【0019】図2(A)及び(C)に示すように、スペ
ーサ部21Bは、内側がねじ切りされている六角柱状の
固定用スペーサ26を間に置き、デツキプレート16に
接する上端を皿ねじ27により、また下端を基板固定部
材21の固定用ねじ22により固定するようになされて
いる。これにより、固定用スペーサ26の下端ではソケ
ツト基板8に開けられたねじ穴28に固定用ねじ22の
上方側のねじ部22Cを通し、これを固定用スペーサ2
6とスペーサ22Aとで締めることによりこのソケツト
式基板8が固定されている。この固定用スペーサ26は
材質が真ちゅうでなり、外側にニツケルメツキが施され
ている。
【0020】この結果、親ソケツト11Aに子ソケツト
11Bを差し込む際、ソケツト11を押す力は皿ねじ2
7により固定されたデツキプレート16を引く方向にも
分散される。これにより検査基板1とソケツト式基板8
との固定箇所にかかる検査基板1をたわませるようには
たらく力は弱められることになる。
【0021】以上の構成において、例えば検査する半導
体装置のパツケージタイプをSOP(Small Outline Pac
kage) からDIP(Dual-In-Line Package)のパツケージ
タイプに変える場合、それに伴つてソケツト式基板8を
SOP用の基板からDIP用の基板に変更することにな
る。
【0022】ソケツト式基板8を交換するには、テスト
パツケージ20のソケツト11とケース窓14との間を
覆つているデツキプレート16を皿ねじ27を外すこと
により取外す。次にソケツト式基板8をねじ留めしてい
る固定用スペーサ26を取外す。これによりソケツト式
基板8は、検査基板1上より取外すことができるように
なり、ソケツト式基板8はSOP用の基板からDIP用
の基板に交換されることになる。この交換の際、基板固
定部材21のナツト23及びワツシヤ24は取外される
ことなく、検査基板1の下側に固定された状態でソケツ
ト式基板8の交換がなされることになる。
【0023】ソケツト式基板8は基板上のねじ穴28に
固定用ねじ22を通し、固定用スペーサ26により検査
基板1上に固定される。次にデツキプレート16が、ソ
ケツト窓15の位置を親ソケツト11Aの位置に合わせ
て、ケース2にねじ17により固定される。さらに皿ね
じ27により、固定用スペーサ26がデツキプレート1
6にねじ留めされることによりソケツト式基板8がデツ
キプレート16に固定される。
【0024】以上の構成によれば、ソケツト式基板8を
交換する際に、テストパツケージ20のケース2を取外
す手間は省かれることになる。またソケツト式基板8に
搭載されている親ソケツト11Aに子ソケツト11Bを
差し込む際に、ソケツト式基板8が強く押されるような
場合にも、その押される力がデツキプレート16を引く
力に分散されることになる。
【0025】これにより検査基板1が大きくたわむのを
防止することができ、検査基板1がたわませられること
により傷むことを未然に防止することができる。さらに
検査基板1が押されても、検査基板1がたわませられる
量が少ないので、このことによるソケツト式基板8の接
続ピン9と検査基板1のピン差込部10との接触不良を
防止し得る。
【0026】なお上述の実施例においては、基板固定部
材21を基板の4箇所に配置した場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、ソケツト基板8を十分に固
定できるならば基板固定部材21の配置は何箇所でも良
い。また上述の実施例においては、固定用ねじ22と固
定用スペーサ26の材質を真ちゅうとしたが、本発明は
これに限らず、例えば鋳鉄を用いても良く、要はねじと
して加工できる材質であれば良い。
【0027】また上述の実施例においては、ソケツト基
板8を取り付ける固定用ねじ22のスペーサ22Aの形
状が厚さ 2〔mm〕の円盤状の場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、緩衝部材になり得ればどのような
形状でも良い。さらに上述の実施例においては、固定用
スペーサ26として六角柱状の部材を用いた場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、四角柱状あるいは
円柱状のスペーサを用いても良い。
【0028】また上述の実施例においては、固定用スペ
ーサ26をデツキプレート16に固定するねじを皿ねじ
としたが、本発明はこれに限らず、固定用スペーサ26
をデツキプレート16に固定することのできる他の種類
のねじを用いても良い。
【0029】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、検査基板
に固定された、ソケツト式基板の固定部材を用いること
により、ソケツト式基板を交換する際、基板を固定して
いた部材の脱落による配線間の短絡のおそれを未然に防
止することができる。さらに、テストパツケージのケー
スを検査基板から取外す工程を省くことができる。また
ソケツト式基板をテストパツケージのケースの上部にね
じ留めして固定することにより、ソケツト取付けの際に
検査基板がたわむ量を少なくすることができる。これに
よりソケツト式基板と検査基板との電気的な接触部にお
ける接触不良及び検査基板が傷むのを未然に防止し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体検査装置の一実施例を示す略線
図である。
【図2】その基板固定部材を示す略線図である。
【図3】従来の半導体検査装置を示す略線図である。
【符号の説明】
1……検査基板、2……ケース、3、20……テストパ
ツケージ、4……素子、5……配線、6……六角スペー
サ、7、12、17……ねじ、8……ソケツト式基板、
9……接続ピン、10……ピン差込部、11……ソケツ
ト、13、23……ナツト、14……ケース窓、15…
…ソケツト窓、16……デツキプレート、18、24…
…ワツシヤ、21……基板固定部材、21A……固定部
材基部、21B……スペーサ部、22……固定用ねじ、
22A、22B……ねじ部、25、28……ねじ穴、2
6……固定用スペーサ、27……皿ねじ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/26 - 31/3193 H01L 21/66 H01L 21/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体装置の試験回路を配線した検査用主
    基板と、上記半導体装置を装着するソケツトが電気的に
    接続された副基板と、上記主基板と当該主基板上に電気
    的に接続されて装着される上記副基板の周囲を覆い、か
    つ一部に上記副基板を出し入れ自在な大きさの開口が設
    けられた筐体と、上記筐体に設けられた上記開口を表面
    側から塞ぐように上記筐体に取付けられると共に、一部
    に上記ソケツトの取出用の開口を有する板状部材と、上
    記副基板を上記主基板と上記板状部材に機械的に一体に
    固定する基板固定部材とを具えることを特徴とする半導
    体検査装置。
  2. 【請求項2】上記基板固定部材は、ねじ山が切られた棒
    状部材の中程に当該棒状部材の延長方向に対して直交す
    る方向に突出する緩衝用突部が設けられた固定用ねじ
    と、上記固定用ねじに設けられた上記緩衝用突部と共に
    上記主基板を挟みつけねじ留めするナツトと、上記固定
    用ねじのねじ山と噛み合うように内側にねじ溝が切られ
    ている柱状の部材でなり上記副基板と上記板状部材との
    間に固定される固定用緩衝部材と、上記固定用緩衝部材
    を上記板状部材に固定するねじとを具えることを特徴と
    する請求項1に記載の半導体検査装置。
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