JP3369972B2 - 誘導加熱式炊飯器 - Google Patents

誘導加熱式炊飯器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱式炊飯
器、特にその断熱構造に特徴を有する誘導加熱式炊飯器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導加熱式炊飯器では、図2に示
すように、容器本体100内に保護枠101と内胴10
2とからなる内容器103を設け、この内容器103に
内鍋104を取出し可能に配置し、蓋体105で閉塞す
るようになっている。そして、前記保護枠101の下面
には誘導加熱コイル106が配設され、内鍋104を誘
導加熱できるようになっている。但し、内鍋の保温性を
高めるための工夫はなされていない。
【0003】一方、電気式炊飯器では、例えば、実公平
7─48184号公報、実公平7─52661号公報、
実用新案登録第2503610号公報等に示すように、
内鍋をヒータを設けた加熱板で直接加熱するようになっ
ている。そして、内容器を真空二重構造とすることによ
り、内鍋の保温性を高める工夫がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記誘
導加熱式炊飯器では、誘導加熱された内鍋104からの
輻射熱により容器本体100の外部にまで熱が伝達され
る。特に、容器本体100の底部では、各種電子部品の
冷却用に設けたファンからの風により外部に廃熱容易な
構成となっているため、内鍋104からの放熱はより一
層促進される。この結果、消費電力が増大している。
【0005】一方、前記電気式炊飯器では、内容器の全
体を真空二重構造としているため、その加工コストがか
かる。
【0006】また、この電気式炊飯器の内容器は真空二
重構造とするために金属材料が使用されているため、こ
の真空二重構造をそのまま前記誘導加熱式炊飯器に適用
しようとしても、内容器が誘導加熱コイルによって誘導
加熱されるという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、簡単な構造で安価に製
作できる上、消費電力を抑制可能な保温性に優れた炊飯
器の断熱構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するための手段として、容器本体内に内胴と保護枠から
なる内容器を形成し、該内容器内に内鍋を取出可能に配
設し、前記内容器の下方部を構成する保護枠に保持した
誘導加熱コイルにより前記内鍋を誘導加熱する誘導加熱
式炊飯器において、前記保護枠を、上枠と下枠の2部品
からなり、内部に空気断熱層を有する二重構造とし、前
記上枠の下面又は下枠の上面の少なくともいずれか一方
に、補強部を形成したものである。
【0009】この構成により、誘導加熱コイルへの通電
により内鍋から輻射熱が発生しても、この輻射熱は保護
枠に形成した空気断熱層によって遮断され、容器本体の
外部には放熱されにくくなる。また、補強部はリブや突
起等で構成することができ、保護枠を補強すると共に、
前記空気断熱層を確保することが可能となる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】そして、前記上枠又は下枠の少なくともい
ずれか一方の空気断熱層を形成する面に熱反射部を形成
すると、さらに断熱性を高めることができる点で好まし
い。
【0015】また、前記内胴の外周側に、内部に断熱空
間を有する断熱円筒部を設けると、さらに断熱性を高め
ることができる点で好ましい。
【0016】この場合、前記断熱円筒部は、真空二重構
造であれば好適である。
【0017】また、前記断熱円筒部の上部外周に断熱部
材を配設してもよい。
【0018】さらに、真空二重構造の断熱円筒部の下部
を誘導加熱コイルの側方まで延設し、該断熱円筒部と誘
導加熱コイルとの間に遮磁板を配設すると、誘導加熱に
よる不具合を発生させることなく断熱性を向上させるこ
とが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を添
付図面に従って説明する。
【0020】図1は、本実施形態に係る炊飯器を示す。
この炊飯器では、容器本体1内に保護枠2と内胴3とか
らなる内容器4が設けられている。内容器4には内鍋5
が取出し可能に配置され、蓋体6で閉塞されるようにな
っている。
【0021】前記保護枠2は、上枠7と下枠8とを組み
合わせることにより形成される。上枠7及び下枠8は共
にPET(ポリエチレンテレフタレート)を成形加工し
たものである。上枠7と下枠8とを組み合わせた状態で
は、略皿形状となって内部には空気断熱層9が形成され
ている。上枠7の下面又は下枠8の上面には補強部とな
るリブ(図示せず)が形成されている。このリブは、前
記組み合わせ状態で、下枠8の上面又は上枠7の下面に
当接し(非接触でもよい。)、空気断熱層9が確実に形
成されるようになっている(非接触の場合は、上枠7又
は下枠8が変形しても空気断熱層9を維持するように作
用する。)。前記リブは、保護枠2の強度を高める役割
も果たすので、上枠7及び下枠8の薄肉化を可能とす
る。この結果、空気断熱層9により断熱性能の高い従来
と同様な肉厚の保護枠2を提供することができる。ま
た、上枠7の下面又は下枠8の上面には、塗装、蒸着等
によりマイカを含有したシリコン樹脂塗料等からなる熱
反射層10が形成されている。この熱反射層10は、加
熱された内鍋5からの輻射熱が外部に漏れ出ることを防
止するために設けられている。このように、前記保護枠
2では、上枠7と下枠8とからなる2部材で構成するよ
うにしたので、前記空気断熱層9及び熱反射層10は簡
単に形成可能である。
【0022】前記下枠8の下面には内外周2箇所に巻回
された誘導加熱コイル11が配設されている。この誘導
加熱コイル11には、図示しない高周波発生回路から高
周波電流が供給され、前記内鍋5を誘導加熱できるよう
になっている。また、下枠8の下面には複数本のフェラ
イト(図示せず)が放射状に配設されている。そして、
これらフェライトを保持するためのフェライト保持部
(図示せず)によって前記誘導加熱コイル11も下枠8
に保持されるようになっている。
【0023】前記内胴3は、ステンレス製の薄板を円筒
状に形成し、その外周面にヒータ12を配設したもので
ある。内胴3の下方開口端部は前記保護枠2の開口縁部
8aに当接し、上方開口端部は容器本体1の肩体13に
当接している。肩体13は前記内鍋5の開口鍔部を支持
できるようになっている。前記ヒータ12は、誘導加熱
コイル11とは別に通電制御されるようになっている。
【0024】前記内胴3の外周側には真空二重構造の断
熱円筒部15が配設されている。この断熱円筒部15の
上方開口端部は前記内胴3と同様に肩体13に当接して
いる。そして、断熱円筒部15の上方開口端部の外周側
には、肩体13に取り付けたウレタン等からなる断熱部
材16が配設されている。詳しくは、この断熱部材16
は、断熱円筒部15の外周及びその上方側に位置し、断
熱性の悪い断熱円筒部15の上方開口端部からの放熱を
阻止する。
【0025】一方、断熱円筒部15の下方開口端部は、
保護枠2の開口縁部8aを超えて下方に延び、誘導加熱
コイル11の側方空間を遮熱している。そして、誘導加
熱コイル11と断熱円筒部15との間には遮磁板17が
配設されている。この遮磁板17により、断熱円筒部1
5が誘導加熱コイル11によって誘導加熱されて内部の
真空状態が阻害されることはない。
【0026】なお、内容器の側面下方にはセンサ(図示
せず)が配設され、内鍋5の温度を検出可能となってい
る。
【0027】前記構成の誘導加熱式炊飯器では、誘導加
熱コイル11に通電すると、内鍋5が誘導加熱され、炊
飯が開始される。そして、炊飯が完了すれば、誘導加熱
コイル11の通電率を抑え、ヒータ12への通電により
内胴3を介して内鍋5を保温する。
【0028】前記内鍋5から発生する輻射熱は、底面側
では保護枠2の空気断熱層9によって遮られ、側面側で
は断熱円筒部15によって遮られる。断熱円筒部15の
上方開口端部では、その外周側に配設した断熱部材16
によって断熱性能が向上しているので、この部分からの
放熱量も抑制される。また、断面円筒部15の下方開口
端部は保護枠2の開口縁部8aを超えて下方に延設され
ているので、特に輻射熱の発生しやすい内鍋5の下方部
分の保温性が向上する。したがって、誘導加熱コイル1
1やヒータ12での消費電力を抑えても、内鍋5は適切
に加熱又は保温される。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る炊飯器の断熱構造によれば、保護枠を、内部に空
気断熱層を有する二重構造としたので、簡単な構成で、
安価に内鍋の保温性能を向上させて消費電力を抑制する
ことが可能となる。
【0030】また、保護枠を上枠と下枠の2部品で構成
するようにしたので、加工が簡単に行える上、熱反射部
も簡単に形成できる。そして、補強部を設けるようにし
たので、保護枠の強度を高めて大型化を抑制しつつ空気
断熱層を確保可能である。
【0031】特に、保護枠に熱反射部を形成したり、内
胴の外周部に空気断熱層や真空二重構造の断熱円筒部
や、断熱部材を配設するようにしたので、より一層内鍋
の保温性能を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る炊飯器の側面部分断面図で
ある。
【図2】 従来例に係る炊飯器の側面部分断面図であ
る。
【符号の説明】
2…保護枠 3…内胴 4…内容器 5…内鍋 7…上枠 8…下枠 9…空気断熱層 10…熱反射層 11…誘導加熱コイル 12…ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−309065(JP,A) 特開 平9−289946(JP,A) 実開 平5−88424(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体内に内胴と保護枠からなる内容
    器を形成し、該内容器内に内鍋を取出可能に配設し、前
    記内容器の下方部を構成する保護枠に保持した誘導加熱
    コイルにより前記内鍋を誘導加熱する誘導加熱式炊飯器
    において、 前記保護枠を、上枠と下枠の2部品からなり、内部に空
    気断熱層を有する二重構造とし、前記上枠の下面又は下
    枠の上面の少なくともいずれか一方に、補強部を形成し
    たことを特徴とする誘導加熱式炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記上枠又は下枠の少なくともいずれか
    一方の空気断熱層を形成する面に熱反射部を形成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱式炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記内胴の外周側に、内部に断熱空間を
    有する断熱円筒部を設けたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の誘導加熱式炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記断熱円筒部は、真空二重構造である
    ことを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱式炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記断熱円筒部の上部外周に断熱部材を
    配設したことを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導
    加熱式炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記断熱円筒部の下部を誘導加熱コイル
    の側方まで延設し、該断熱円筒部と誘導加熱コイルとの
    間に遮磁板を配設したことを特徴とする請求項4又は5
    に記載の誘導加熱式炊飯器。
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