JP3369881B2 - 電気自動車用温水装置の保護装置 - Google Patents
電気自動車用温水装置の保護装置Info
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Description
イブリッド電気自動車において暖房時に用いられる温水
を加熱する温水装置を保護する装置であって、特に、過
熱および過電圧から温水装置を保護するための保護装置
に関する。
のブロック図を図10に示す。温水式暖房装置は温水を
加熱する温水加熱器11と、加熱した温水を循環させる
ポンプ13と、温水の熱を空気と熱交換させるための熱
交換器15とからなり、それぞれの中を熱媒体として温
水が循環している。熱交換器15は通風ダクト17内に
設けられ、温水加熱器11で加熱された温水が熱交換器
15にて空気と熱交換されることにより、温風が生成さ
れ、この温風により車室内の暖房が行われる。
発熱体19を含み、この発熱体19はスイッチ21を介
してバッテリ23に接続されている。発熱体19にバッ
テリ23から電源が供給されることにより発熱体19が
発熱し、温水加熱器11内を循環する温水を加熱する。
また、温水加熱器11内にはサーモスタット25が設け
られており、これにより温水の温度に従って、スイッチ
21の開閉が制御されることにより発熱体19への通電
が制御され、温水の温度が調整される。このように、通
常はサーモスタット25により温水の温度が調整される
とともに、温水加熱器11の過熱保護が行われている。
路では、サーモスタット25が故障したときや、スイッ
チ21の接点が溶着したときには、発熱体19への電源
供給の遮断ができなくなり、温水加熱器11の過熱から
の保護は不可能となる。一般に室内で使用される暖房装
置では、発熱体19と直列に温度ヒューズを挿入する方
法によりこのような問題を解決している。しかし、電気
自動車においては、温水加熱器11の発熱体19にはD
C300V程度の高電圧が印加されており、このような
直流高電圧を遮断できるような温度ヒューズは現状では
存在しないため、この方法では保護はできない。
電圧の変動幅が小さいため、電源電圧の変動にともなう
過電圧に対する保護は必要とされていないが、電気自動
車においては、走行時における加速、減速時の電源電圧
の変動が大きく、この電源電圧変動に伴う温水加熱器1
1の過電圧に対する保護も必要となる。
のであり、その目的とするところは、電気自動車または
ハイブリッド電気自動車において暖房時に用いられる温
水を加熱する温水装置を過熱または過電圧から保護する
保護装置を提供することにある。
置は、通電することにより発熱し暖房用温水を加熱する
発熱体と、発熱体に電圧を供給する電源と、発熱体への
前記電圧の供給のオン、オフを行うスイッチとを備えた
電気自動車用温水装置の保護装置において、温水装置の
温度を検出する温度センサと、温度センサによる検出値
に基づき、温水装置の温度が所定温度より高いか否か判
定する温度判定手段と、温度判定手段による判定結果に
基づき、温水装置の温度が所定温度より高いときにスイ
ッチをオフするオフ指令手段と、温水装置の温度が所定
温度より高いときにスイッチのオフの状態を保持するよ
うにオフ指令手段を制御するオフ保持手段とを備える過
熱保護手段を設ける。
とにより発熱し暖房用温水を加熱する発熱体と、前記発
熱体に電圧を供給する電源と、前記発熱体への前記電圧
の供給のオン、オフを行うスイッチとを含む電気自動車
用温水装置に対する保護装置において、前記電源の電圧
が所定電圧より大きいか否かを検出する電圧検出手段
と、前記電圧検出手段による検出結果に基づき、前記電
源の電圧が所定電圧より大きいときに前記スイッチをオ
フするオフ指令手段とを備える過電圧保護手段を設け
る。
護手段は警告手段をさらに備え、前記電圧検出手段によ
る検出結果に基づき、前記電源の電圧が所定電圧より大
きいときに過電圧の警告を行ってもよい。
手段は、検出結果に基づき、第1所定電圧で前記スイッ
チをオフし、前記第1所定電圧より所定値だけ低い第2
所定電圧で前記スイッチをオンするように前記オフ指令
手段を制御してもよく、これにより、小さい幅の電圧変
動に対するスイッチのオン・オフの繰り返しを防止でき
る。
とにより発熱し暖房用温水を加熱する発熱体と、前記発
熱体に電圧を供給する電源と、前記発熱体への前記電圧
の供給のオン、オフを行うスイッチと、前記発熱体の温
度に基づき前記スイッチの開閉を制御することにより前
記発熱体の温度調整を行うサーモスタットとを含む温水
装置に対する保護装置において、前記スイッチの接点の
短絡を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出結
果に基づき、短絡を検出したときに警告を行う警告手段
とを備えた短絡検出手段を設ける。
は前記スイッチがオンかオフかを検出する手段と、前記
サーモスタットがオンかオフかを検出する手段とを備
え、前記スイッチがオンし、かつ、前記サーモスタット
がオフしているときに前記スイッチの接点の短絡を検出
してもよい。
つの保護装置において、前記警告手段は通電することに
より光を出力する発光手段であってもよい。
つの保護装置において、前記警告手段は通電することに
より音声を出力する音声手段であってもよい。
明に係る電気自動車に用いられる温水装置の保護装置の
実施形態を説明する。
置である温水加熱器と、本実施形態における温水加熱器
の保護装置のブロック図を示す。温水加熱器11は温水
式暖房装置において、熱媒体として循環する温水を加熱
するためのものである。温水加熱器11は、通電するこ
とにより発熱し、温水を加熱する発熱体19と、電源電
圧を供給するバッテリ23と、発熱体19への通電のオ
ン/オフを行うスイッチ21と、温水加熱器11の温度
にしたがいスイッチ21の開閉を制御することにより温
水の温度調整を行うサーモスタット25とからなる回路
を含み、この回路に保護装置31が接続されている。
保護回路35と短絡検出回路37とから構成される。こ
れらの回路33、35、37には、異常検出時に音や光
等による警告を行うための第1警告器39、第2警告器
41および第3警告器43がそれぞれ接続されている。
また、温水加熱器11の温度を検出するために温度セン
サ45が温水加熱器11に設けられており、この温度セ
ンサ45による検出値は過熱保護回路33に入力され
る。過熱保護回路33は、温度センサ45により検出さ
れた温度に基づき、検出値が所定値以上のときに第1警
告器39により警告を行うとともにスイッチ21をオフ
する。過電圧保護回路35は温水加熱器11に印加され
る電圧を検出し、検出値が所定値以上のときに第2警告
器41により警告を行うとともにスイッチ21をオフす
る。短絡検出回路37はスイッチ21の接点の溶着等に
よる短絡を検出し、短絡検出時に第3警告器43により
警告を行う。以下にこれらの回路33、35、37につ
いて詳細に説明する。尚、本実施形態ではスイッチ21
はリレーにより構成されており、このリレーのコイルに
流れる電流がオフ/オンされることによりリレーの接点
の開閉が制御され、リレーの接点側に接続された回路へ
の通電が制御される。また、温度センサ45は温度上昇
に伴い抵抗値が減少するサーミスタにより構成されてい
る。
る。図2は過熱保護回路33のブロック図を示す。過熱
保護回路33は温度判定器47と第1オン/オフ指令器
49とオフ保持器51と第1警告出力器53と第1警告
器39とから構成される。温度判定器47には温水加熱
器11に設けられた温度センサ45からの検出値が入力
される。この検出値に基づいて、温度判定器47は温水
加熱器11の温度が所定温度以上のときに、第1オン/
オフ指令器49に対してスイッチ21をオフするように
制御信号を出力する。第1オン/オフ指令器49はこの
制御信号に基づきスイッチ21をオフする。これにより
発熱体19への通電が遮断され、温水の加熱が停止され
る。オフ保持器51は、温度判定器47からの制御信号
に基づき、温水加熱器11の温度が所定温度以上になっ
たときに、それ以降、スイッチ21のオフを維持するよ
うに第1オン/オフ指令器49を制御する。これによ
り、一度、過熱が検出されると温水の温度が所定温度よ
り低くなった後も、温水の加熱を停止したままにする。
また、このとき、温度判定器47は第1警告出力器53
に対して第1表示器39を点灯するように制御信号を出
力し、第1警告出力器53はこの制御信号に基づき第1
警告器39を動作させることにより、過熱の警告を行
う。
示す。図3の過熱保護回路33において、温度判定器4
7は、DC5Vの電源(以下「5V電源」と称す。)に
一端を接続され、温度センサ45であるサーミスタ45
aに他端を接続された抵抗55と、5V電源と接地電位
を与えるグランドとの間に直列に接続された抵抗57、
59と、これらの抵抗57、59の接続点に正入力を接
続され、抵抗55とサーミスタ45aの接続点に負入力
を接続されたコンパレータ61、63とから構成され
る。
判定器47のコンパレータ61の出力に接続された抵抗
65と、抵抗65の他端にベースを接続され、コレクタ
を接地されたPNP型のトランジスタ67と、トランジ
スタ67のエミッタに一端を接続された抵抗69と、抵
抗69の他端にベースを接続され、DC12Vの電源
(以下「12V電源」と称す。)にエミッタを接続され
たPNP型のトランジスタ71とから構成される。トラ
ンジスタ71のコレクタはスイッチ21であるリレー2
1aのコイル21bの一端に接続される。
接続され、温度判定器47のコンパレータ63の出力に
他端を接続された抵抗73により構成され、第1警告器
39は第1警告出力器53の抵抗73の他端にアノード
を接続され、カソードを接地された発光ダイオード75
により構成される。オフ保持器51はゲートを第1オン
/オフ指令器49のトランジスタ67のエミッタに接続
され、ソースを接地され、ドレインを温度判定器47の
コンパレータ61、63の負入力に接続されたFET
(電界効果トランジスタ)77で構成される。
路33の動作について説明する。温度判定器47のコン
パレータ61、63の正入力には、5Vの電源電圧を抵
抗57と抵抗59とで分圧した電圧が基準値として入力
され、負入力には、5Vの電源電圧を抵抗55とサーミ
スタ45aで分圧した電圧が温度検出値として入力され
る。抵抗55、57、59、およびサーミスタ45aの
値は、温水加熱器11が通常の温度範囲で動作している
場合に、温度検出値が基準値より高くなるように設定さ
れている。したがって、通常、コンパレータ61は「L
ow」(低い電位の信号)を出力し、トランジスタ6
7、トランジスタ71がそれぞれオンし、リレーのコイ
ル21bが導通することにより、リレーの接点21cが
閉じ、発熱体19(温水加熱器11)に電流が流れる。
またこのとき、コンパレータ63の出力も「Low」で
あるため、発光ダイオード75には通電せず、発光ダイ
オード75は発光しない。
ミスタ45aの特性によりその抵抗値が下降し、コンパ
レータ61、63の負入力に入力される電圧は下降す
る。温水加熱器11の温度が所定温度より高くなると、
コンパレータ61の負入力に入力される温度検出値が基
準値より低くなるため、コンパレータ61は「Hig
h」(高い電位の信号)を出力し、トランジスタ67、
トランジスタ71がオフする。このため、リレーのコイ
ル21bに流れる電流が遮断され、リレーの接点21c
が開き、発熱体19(温水加熱器11)への通電が遮断
される。同時に、コンパレータ63の出力も「Hig
h」になるため発光ダイオード39に電流が流れ、発光
することにより過熱の警告を行う。
7がオンして導通することにより、コンパレータ61、
63の負入力の電位が接地電位に固定される。このた
め、以降、サーミスタ45aによる温度検出値にかかわ
らずコンパレータ61、63の出力は「High」に固
定され、トランジスタ67、トランジスタ71がオフ
し、リレーのコイル21bへの通電が停止されたままに
なる。このようにして、過熱により一度リレー21aが
オフされると、オフ保持器51により温水加熱器11の
オフ状態が保持されるため、温水加熱器11への通電停
止後、検出温度が下降し所定温度以下になってもリレー
21aがオンすることはなく、オフされたままとなる。
これにより、サーモスタット25の故障、温水漏れ等の
異常による過熱が発生した場合において、異常を含んだ
ままの運転を防止できる。尚、オフ保持器51は12V
の電圧電源をオフ・オンすることによりリセットされ
る。
り、温水加熱器11において過熱が検出されたときに、
温水加熱器11への通電を停止することにより温水加熱
器11を保護するとともに、警告を与えることができ
る。また、一旦、過熱保護のために温水加熱器11への
通電が停止されると、その状態を保持するため、異常を
含んだままの運転を防止できる。
この例では、図に示すように過熱保護回路33は所定温
度以上で切断されることにより電気的経路を遮断する温
度ヒューズ79がリレーのコイル21bの一端に接続さ
れた構成となっている。温水加熱器11の温度が所定温
度以上に上昇すると温度ヒューズ79が切断されること
によりリレーのコイル21bへの通電が遮断され、リレ
ーの接点21cが開くことにより発熱体19への通電が
停止される。また、温度ヒューズ79の場合、一度、切
断されると回復しないため、温水加熱器11への通電停
止状態が保持される。このように、温度ヒューズ79は
温度判定器47、第1オン/オフ指令器49およびオフ
保持器51を実現することができ、簡単な構成で図3に
示す過熱保護回路33と同様の効果を得ることができ
る。
る。図5は過電圧保護回路35のブロック図を示す。過
電圧保護回路35は電圧検出器81と第2オン/オフ指
令器83と第2警告出力器85と第2警告器41とから
構成される。電圧検出器81は温水加熱器11に電源を
供給するバッテリ23の電圧を検出し、この検出値が所
定値を越えたときに第2オン/オフ指令器83に制御信
号を出力し、第2オン/オフ指令器83はこの制御信号
に基づきスイッチ21をオフする。図6に、この過電圧
保護回路35の回路図の一例を示す。
いて、電圧検出器81は、バッテリ23の高電圧側に一
端を接続された抵抗89と、抵抗89の他端にカソード
を接続されたツェナダイオード91と、ツェナダイオー
ド91のアノードに一端を接続され、他端をバッテリ2
3の低電圧側に接続された抵抗93と、ツェナダイオー
ド91のアノードにベースを接続され、エミッタを接地
されたNPN型のトランジスタ94と、ツェナダイオー
ド91のカソードに一端を接続され、他端をトランジス
タ94のコレクタに接続された抵抗95と、ツェナダイ
オード91のカソードに一端を接続された抵抗97と、
抵抗97の他端にホトトランジスタ99aのコレクタを
接続され、トランジスタ94のコレクタにホトトランジ
スタ99aのエミッタおよび発光ダイオード99bのア
ノードを接続されたホトカプラ99と、発光ダイオード
101bのアノードに発光ダイオード99bのカソード
が接続され、発光ダイオード101bのカソードが接地
され、ホトトランジスタ101aのコレクタが5V電源
に接続されたホトカプラ101と、ホトトランジスタ1
01aのエミッタに一端を接続され、他端を接地された
抵抗103とから構成される。
内のホトカプラ101のホトトランジスタ101aのエ
ミッタに一端を接続された抵抗105と、抵抗105の
他端にベースを接続され、エミッタを接地され、コレク
タをサーモスタット25を介してリレーのコイル21b
の一端に接続されたNPN型のトランジスタ107とか
ら構成される。
との間に直列に接続された抵抗109、111と、抵抗
109と抵抗111の接続点に負入力を接続され、ホト
カプラ101のホトトランジスタ101aのエミッタに
正入力を接続されたコンパレータ113とから構成され
る。第2警告器41はコンパレータ113の出力にカソ
ードを接続された発光ダイオード115と発光ダイオー
ド115のアノードに一端を接続され、他端を12V電
源に接続された抵抗117とから構成される。
明する。ここで、抵抗89とツェナダイオード91の接
続点をaとし、a点の電位をVaとする。また、抵抗8
9のa点と反対の端をb点とする。バッテリ23の電圧
が通常動作範囲にあるときは、ツェナダイオード91の
逆方向に印加される電圧が、ツェナ降伏を起こさない電
圧となるように、抵抗89等の値が設定されている。し
たがって、通常動作時は、Vaは低く、ツェナダイオー
ド91は逆方向に電流を流さないため、トランジスタ9
4はオフし、抵抗89、抵抗95および抵抗97で決定
される電流がホトカプラ99を経由してホトカプラ10
1の発光ダイオード101bに流れ、ホトトランジスタ
101aがオンする。このため、トランジスタ107が
オンし、リレーのコイル21bに電流が流れ、リレーの
接点21cが閉じ、温水加熱器11に電流が流れる。
電源電圧を抵抗109と抵抗111とで分圧された電圧
が基準電圧として入力される。この基準電圧はバッテリ
23が通常の電圧範囲にあるときに、コンパレータ11
3の正入力に入力される電圧(5V)より低くなるよう
に設定されている。したがって、通常動作時は、コンパ
レータ113は「High」を出力し、発光ダイオード
115には電流が流れないため、発光ダイオード115
は発光しない。
圧になったときは、ツェナダイオード91はツェナ降伏
を起こし、逆方向に電流を流すため、トランジスタ94
はオンする。このとき、ホトカプラ99とホトカプラ1
01はそれぞれオフし、トランジスタ107がオフし、
リレーのコイル21bへの通電が遮断し、リレーの接点
21cが開くため、温水加熱器11への通電が停止す
る。このように過電圧保護回路35は過電圧を検出した
ときに温水加熱器11の運転を停止する。また、このと
きホトカプラ101がオフすることにより、コンパレー
タ113の正入力は接地されるため、コンパレータ11
3は「Low」を出力する。このため、発光ダイオード
115に電流が流れ、発光ダイオード115が発光し、
過電圧の警告を行う。
ヒステリシス特性について説明する。図7(a)に通常
動作時における電圧検出器81の等価回路を、図7
(b)に過電圧検出時における電圧検出器81の等価回
路を示す。ここで、ダイオード96、100、102は
それぞれトランジスタ94、ホトカプラ99、101の
等価ダイオードを示す。また、抵抗89の抵抗値をR
1、抵抗95の抵抗値をR2、抵抗97の抵抗値をR3、
抵抗95と抵抗97を並列接続したときの合成抵抗をR
23、トランジスタ94がオフからオン(図7(a)から
図7(b))に変化するときのa点の電圧をVoff、ト
ランジスタ94がオンからオフ(図7(b)から図7
(a))に変化するときのb点の電圧をVonとすると、
図7よりVon、Voffはそれぞれ近似的に次式で表せ
る。 Voff=Vz・R23/(R1+R23) ・・・(1) Von=Vz・R2/(R1+R2) ・・・(2) ここで、Vzはツェナダイオード91がツェナ降伏を起
こすときのa点の電圧である。
て、抵抗89、95、97の抵抗値を適宜設定すること
により、図8に示すようにリレー21aをオンする電圧
とオフする電圧との間に電圧差を設けることができ、過
電圧保護のオン/オフにおいてヒステリシスを持たせる
ことができる。
より、過電圧検出時に、温水加熱器11の運転を停止す
ることにより温水加熱器11を過電圧から保護するとと
もに、過電圧の警告を行うことができる。
る。図9は短絡検出回路37の回路図を示す。図に示す
ように短絡検出回路37は、リレーの接点21cと温水
加熱器11の発熱体19との接続点に一端を接続された
抵抗119と、抵抗119の他端に発光ダイオード12
1bのアノードを接続され、発光ダイオード121bの
カソードを接地され、12V電源にホトトランジスタ1
21aのコレクタを接続されたホトカプラ121と、ホ
トトランジスタ121aのエミッタに一端を接続された
抵抗123と、抵抗123の他端をアノードに接続さ
れ、リレーのコイル21bとサーモスタット25との接
続点にカソードを接続されたダイオード125と、ダイ
オード125のアノードにアノードを接続され、カソー
ドを接地された発光ダイオード127とから構成され
る。
いて説明する。リレー21aが正常の場合、サーモスタ
ット25がオンのときは、リレーの接点21cは閉じて
いる。このため、抵抗119→発光ダイオード121b
→グランド(接地)の経路で電流が流れ、ホトトランジ
スタ121aがオンする。このとき、発光ダイオード1
27の電圧値はダイオード125の電圧値にくらべ大き
いため、12V電源→ホトカプラ121→抵抗123→
ダイオード125→サーモスタット25の経路で電流が
流れ、発光ダイオード127には電流が流れないため、
発光ダイオード127は発光しない。
温度が上昇し、サーモスタット25がオフしているのに
もかかわらず、リレーの接点21cが溶着のため短絡
し、温水加熱器11への通電を遮断できない場合を考え
る。このとき、抵抗119、発光ダイオード121bに
電流が流れ、ホトトランジスタ121aがオンする。サ
ーモスタット25はオフしているため、12V電源→ホ
トトランジスタ121a→抵抗123→発光ダイオード
127→グランドの経路で電流が流れるため、発光ダイ
オード127が発光する。以上のように、短絡検出回路
37により、リレーの接点21cの溶着による短絡を検
出し、短絡検出時に警告を行うことができる。これによ
り、リレー21aの異常による過熱を防止できる。
は、短絡検出回路37には電流が流れず、この短絡検出
回路37は動作しないが、この時、温水加熱器11にも
電流が流れず、加熱動作していないので問題はない。
は、温水加熱器の温度、印加電圧を検出し、過熱または
過電圧を検出したときに警告を発するとともに、温水加
熱器への電源電圧の供給を停止することにより、異常発
生時の運転を停止し、温水加熱器を保護することができ
る。また、温水加熱器のリレーの接点の溶着による短絡
を検出し、警告することができる。
出時の警告器として、発光ダイオードを用いたが、発光
ダイオードの代わりに、通電することにより音声を出力
する素子または回路を用いて警告を行ってもよい。
置の温度を検出し、温水装置の温度が所定温度より高い
ときに温水装置のスイッチをオフする過熱保護手段を設
けたことにより、過熱検出時に温水装置の運転を停止す
ることにより温水装置の過熱からの保護が行えるととも
に、過熱検出時に温水装置のスイッチをオフに保持して
もよく、これにより異常を含んだままの運転を防止する
ことができる。
の電源の電圧を検出し、電源の電圧が所定電圧より大き
いときに温水装置のスイッチをオフする過電圧保護手段
を設けたことにより、過電圧検出時に運転を停止させる
ことにより温水装置の過電圧からの保護が行える。
時に警告を行ってもよく、これにより操作員に対して過
電圧で温水装置が停止したことを知らせ、また修理等の
対応を促すことができる。
時にスイッチをオフする第1所定電圧を、電圧回復後に
スイッチをオンする第2所定電圧より、所定値だけ高い
電圧に設定してもよく、これにより電圧変動幅が小さい
ときのスイッチのオン・オフの繰り返しを防止できる。
のスイッチの接点の短絡を検出し、警告する短絡検出手
段を設けたことにより、操作員に対してスイッチの異常
を知らせ、修理を促すことができる。
スイッチのオン・オフ、および、サーモスタットのオン
・オフを検出することにより、スイッチの接点の短絡を
検出することができ、温水装置の異常を検出できる。
かの保護装置によれば、発光手段また音声手段により過
熱、過電圧、または短絡の警告がなされてもよく、操作
員は容易に警告を認識できる。
の形態のブロック図。
図。
路の回路図。
図。
7…通風ダクト、19…発熱体、21…スイッチ、21
a…リレー、21b…リレーのコイル、21c…リレー
の接点、23…バッテリ、25…サーモスタット、31
…保護装置、33…過熱保護回路、35…過電圧保護回
路、37…短絡検出回路、39…第1警告器、41…第
2警告器、43…第3警告器、45…温度センサ、45
a…サーミスタ、47…温度判定器、49…第1オン/
オフ指令器、51…オフ保持器、53…第1警告出力
器、55,57,59,65,69,73,89,9
3,95,97,103,105,109,111,1
17,119,123…抵抗、61,63,113…コ
ンパレータ、67,71…トランジスタ(PNP型)、
75,117,127…発光ダイオード、77…FE
T、79…温度ヒューズ、81…電圧検出器、83…第
2オン/オフ指令器、85…第2警告出力器、91…ツ
ェナダイオード、94,107…トランジスタ(NPN
型)、96…トランジスタの等価ダイオード、99…ホ
トカプラ、99a…ホトトランジスタ、99b…発光ダ
イオード、100,102…ホトカプラの等価ダイオー
ド、101…ホトカプラ、101a…ホトトランジス
タ、101b…発光ダイオード、121…ホトカプラ、
121a…ホトトランジスタ、121b…発光ダイオー
ド、125…ダイオード。
Claims (7)
- 【請求項1】 通電することにより発熱し暖房用温水を
加熱する発熱体と、前記発熱体に電圧を供給する電源
と、前記発熱体への前記電圧の供給のオン、オフを行う
スイッチとを備えた電気自動車用温水装置の保護装置に
おいて、 前記温水装置の温度を検出する温度センサと、 前記温度センサによる検出値に基づき、前記温水装置の
温度が所定温度より高いか否か判定する温度判定手段
と、 前記温度判定手段による判定結果に基づき、前記温水装
置の温度が所定温度より高いときに前記スイッチをオフ
するオフ指令手段と、 前記温水装置の温度が所定温度より高いときに、前記ス
イッチのオフの状態を保持するように前記オフ指令手段
を制御するオフ保持手段とを備える 過熱保護手段を設け
たことを特徴とする電気自動車用温水装置の保護装置。 - 【請求項2】 通電することにより発熱し暖房用温水を
加熱する発熱体と、前記発熱体に電圧を供給する電源
と、前記発熱体への前記電圧の供給のオン、オフを行う
スイッチとを含む電気自動車用温水装置に対する保護装
置において、 前記電源の電圧が所定電圧より大きいか否かを検出する
電圧検出手段と、 前記電圧検出手段による検出結果に基づき、前記電源の
電圧が所定電圧より大きいときに前記スイッチをオフす
るオフ指令手段と、 前記電圧検出手段による検出結果に基づき、前記電源の
電圧が所定電圧より大きいときに警告を行う警告手段と
を備える 過電圧保護手段を設けたことを特徴とする電気
自動車用温水装置の保護装置。 - 【請求項3】 通電することにより発熱し暖房用温水を
加熱する発熱体と、前記発熱体に電圧を供給する電源
と、前記発熱体への前記電圧の供給のオン、オフを行う
スイッチとを含む電気自動車用温水装置に対する保護装
置において、 前記電源の電圧が所定電圧より大きいか否かを検出する
電圧検出手段と、 前記電圧検出手段による検出結果に基づき、前記電源の
電圧が所定電圧より大きいときに前記スイッチをオフす
るオフ指令手段とを備える過電圧保護手段を設けるとと
もに、 前記電圧検出手段が、検出結果に基づき、第1所定電圧
で前記スイッチをオフし、前記第1所定電圧より所定値
だけ低い第2所定電圧で前記スイッチをオンするように
前記オフ指令手段を制御することを 特徴とする電気自動
車用温水装置の保護装置。 - 【請求項4】 通電することにより発熱し暖房用温水を
加熱する発熱体と、前記発熱体に電圧を供給する電源
と、前記発熱体への前記電圧の供給のオン、オフを行う
スイッチと、前記発熱体の温度に基づき前記スイッチの
開閉を制御することにより前記発熱体の温度調整を行う
サーモスタットとを含む温水装置に対する保護装置にお
いて、 前記スイッチの接点の短絡を検出する検出手段と、 前記検出手段からの検出結果に基づき、短絡を検出した
ときに警告を行う警告手段とを備えた短絡検出手段を設
けたことを特徴とする電気自動車用温水装置の保護装
置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の保護装置において、前
記検出手段は前記スイッチがオンかオフかを検出する手
段と、前記サーモスタットがオンかオフかを検出する手
段とを備え、前記スイッチがオンし、かつ、前記サーモ
スタットがオフしているときに前記スイッチの接点の短
絡を検出することを特徴とする電気自動車用温水装置の
保護装置。 - 【請求項6】 請求項2または請求項4に記載の保護装
置において、前記警告手段は通電することにより光を出
力する発光手段からなることを特徴とする電気自動車用
温水装置の保護装置。 - 【請求項7】 請求項2または請求項4に記載の保護装
置において、前記警告手段は通電することにより音声を
出力する音声手段からなることを特徴とする電気自動車
用温水装置の保護装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32385696A JP3369881B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 電気自動車用温水装置の保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP32385696A JP3369881B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 電気自動車用温水装置の保護装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10157446A JPH10157446A (ja) | 1998-06-16 |
JP3369881B2 true JP3369881B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=18159356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32385696A Expired - Fee Related JP3369881B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 電気自動車用温水装置の保護装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3369881B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112013002404B4 (de) | 2012-05-10 | 2022-11-24 | Sanden Corporation | Heizvorrichtung |
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CN109612097B (zh) * | 2019-01-29 | 2024-05-14 | 广东绿岛风空气系统股份有限公司 | 一种具有安全保护的浴霸 |
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-
1996
- 1996-12-04 JP JP32385696A patent/JP3369881B2/ja not_active Expired - Fee Related
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