JP3369766B2 - 酸素センサ構造 - Google Patents

酸素センサ構造

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JP3369766B2
JP3369766B2 JP30517894A JP30517894A JP3369766B2 JP 3369766 B2 JP3369766 B2 JP 3369766B2 JP 30517894 A JP30517894 A JP 30517894A JP 30517894 A JP30517894 A JP 30517894A JP 3369766 B2 JP3369766 B2 JP 3369766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば内燃機関からの
排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ等に適用さ
れる酸素センサ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の内燃機関の排気ガ
ス中の酸素濃度を検出する酸素センサとして、酸素イオ
ン伝導性の固体電解質(例えばジルコニア)等からなる
起電力型のものと、金属酸化物(チタニア)等の抵抗変
化型のものがあり、内燃機関の空燃比等を制御する目的
で使用されている。
【0003】この種の酸素センサにおいては、固体電解
質や金属酸化物からなる検出素子は、(センサを排気管
に装着する)主体金具及び金属筒体等からなる容器(セ
ンサケース)内に収容されており、検出素子に接続され
たリード線は、酸素センサの後端側からセンサケース外
部に伸びている。
【0004】また、近年では、排気ガス規制の強化の一
手法として、触媒の後方にも酸素センサを取り付け、一
方のセンサにて空燃比制御が行われた時に、他方のセン
サにて触媒から排出される排気ガスの状態をモニター
し、その結果から触媒の劣化を検知することが始められ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、触媒の後方
に配設される酸素センサは、通常、車体下部に取り付け
られることになるので、つまり、路面のすぐ近くに配置
されることになるので、路面から種々の干渉を受けるこ
とがあった。
【0006】例えば、酸素センサが路上に溜った水等に
完全に埋まってしまうことがある。そして、酸素センサ
が水没するとセンサ内部に水が浸入し易くなるので、そ
の対策として、例えば検出素子からセンサケース外部に
伸びるリード線を、センサの後端側でゴム等によりシー
ルする方法などがある。
【0007】更に、例えば非舗装道路等を車両走行中
に、前輪タイヤからの飛石がセンサケースに当り、その
金属筒体等に変形や破損が発生することがある。そし
て、この様な変形等が発生すると、シール性が十分では
なくなるおそれがあり、特にシール性が低下した場合に
上述した水没が発生すると、センサ内部に水が浸入し易
くなるので、金属筒体の変形や破損に対する十分な対策
が望まれている。
【0008】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、飛石等による金属筒体の変形や破損等
を最小限に抑えることができる酸素センサ構造を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、先端側が測定対象に向けられる酸
素センサ自身を取付部位に取り付ける主体金具と、該主
体金具の後端側に取り付けられた金属保護外筒と、を備
えた酸素センサ構造において、前記金属保護外筒は、厚
さが0.3〜1mmの範囲に形成され、軸方向における
配置位置が異なる3種以上の筒状部を備えるとともに、
先端側の筒状部にて前記主体金具に全周溶接されて防水
され、且つ中央側の筒状部より後端側の筒状部の内部に
防水シール部材が配置され、更に、隣合う前記筒状部同
士を接続する構成として2箇所以上の応力吸収部を備え
ものであり、前記酸素センサは、車体下部における当
該車両の排気ガスを浄化する触媒の下流側に取り付けら
れるものであることを特徴とする酸素センサ構造を要旨
とする。
【0010】請求項2の発明は、前記3種以上の筒状部
の径が異なり、前記先端側の筒状部が最大径の筒状部で
あり、前記後端側の筒状部が最小径の筒状部であること
を特徴とする前記請求項1記載の酸素センサ構造を要旨
とする。
【0011】請求項3の発明は、前記応力吸収部が、前
記金属保護外筒の周方向に環状に形成された、段差、凹
部又は凸部のいずれかであることを特徴とする前記請求
項1又は2記載の酸素センサ構造を要旨とする。
【0012】請求項4の発明は、前記金属保護外筒の隣
合う筒状部の径の比が、小径/大径=0.65〜0.9
0の範囲であることを特徴とする前記請求項1〜3のい
ずれか記載の酸素センサ構造を要旨とする。
【0013】請求項5の発明は、前記応力吸収部が段差
である場合に、前記段差が、1.0〜3.0mmの範囲
であることを特徴とする前記請求項3又は4記載の酸素
センサ構造を要旨とする。請求項6の発明は、先端側が
測定対象に向けられる酸素センサ自身を取付部位に取り
付ける主体金具と、該主体金具の後端側に取り付けられ
た金属保護外筒と、を備えた酸素センサ構造において、
前記金属保護外筒は、厚さが0.3〜1mmの範囲に形
成され、軸方向における配置位置が異なる3種以上の筒
状部を備えるとともに、先端側の筒状部にて前記主体金
具に全周溶接されて防水され、且つ中央側の筒状部より
後端側の筒状部の内部に防水シール部材が配置され、更
に、隣合う前記筒状部同士を接続する構成として2箇所
以上の応力吸収部を備えており、前記金属保護外筒の隣
合う筒状部の径の比が、小径/大径=0.65〜0.9
0の範囲であることを特徴とする酸素センサ構造を要旨
とする。ここで、検出素子としては、例えば酸素濃度に
よって起電力が変化する固体電解質(例えばジルコニア
やイットリア等)を用いた検出素子や、抵抗値が変化す
る金属酸化物(例えばチタニア等)を用いた検出素子を
採用できる。
【0014】前記防水シール部材(グロメット)として
は、耐熱性を備えていることが好ましく、例えばシリコ
ンゴム、フッ素ゴム等を採用できる。前記筒状体の径と
しては、内径又は外径のいずれか一方を採用できる。前
記金属保護外筒が例えばSUS304のステンレスで形
成されている場合は、その厚さは0.5mm前後が好適で
ある。
【0015】
【0016】
【作用】請求項1の発明では、前記酸素センサは、車体
下部における当該車両の排気ガスを浄化する触媒の下流
側に取り付けられるものであり、本発明では、金属保護
外筒は、厚さが0.3〜1mmの範囲に形成され、金属
保護外筒の3種以上の筒状部のうち、先端側の筒状部に
て主体金具に全周溶接されて防水されるとともに、後端
側の筒状部の内部に防水シール部材が配置され、更に隣
合う筒状部の間に応力吸収部を備えている。
【0017】従って、例えば飛石等により金属保護外筒
に横方向に外力が加わった場合でも、各応力吸収部で屈
曲することによりその外力の影響を緩和するので、金属
保護外筒の変形や破損などを最小限に抑えることが可能
である。例えば図1に示す様に、金属保護外筒のA部
(筒状部)に飛石が当たってA部が傾斜した場合でも、
そのA部の傾斜をB部(段差)によって吸収するため、
飛石による変形の程度を最小限に抑えて、例えばA部に
おけるシール部分の防水性を確保することが可能であ
る。また、C部(筒状部)に飛石が当たってC部が傾斜
する様な場合でも、B部及びD部(段差)がクッション
となって、同様に変形の程度を最小限に抑え、A部のシ
ール部分における防水性を確保することができるととも
に、例えば溶接部分への影響も緩和して、高い防水性を
保つことが可能である。
【0018】請求項2の発明では、3種以上の筒状部の
径が異なるとともに、先端側の筒状部が最大径の筒状部
であり、且つ後端側の筒状部が最小径の筒状部であるの
で、金属保護外筒の径は、後端側にゆくほど細くなって
いる。つまり、固定側の筒状部が最大径で、伸びる先ほ
ど細くなる構造であるので、センサが安定して固定され
ることになる。
【0019】請求項3の発明では、応力吸収部として、
金属保護外筒の周方向に環状に形成された、段差、凹部
又は凸部のいずれかを採用することができる。請求項4
の発明では、金属保護外筒の隣合う筒状部の径の比が、
小径/大径=0.65〜0.90の範囲であるので、
力吸収部が適度に屈曲してクッションの役目を果たし、
シール部分への悪影響を防止することができる。請求項
5の発明では、応力吸収部が段差である場合に、段差
が、1.0〜3.0mmの範囲であるので、段差にて金
属保護外筒が適度に屈曲してクッションの役目を果た
し、シール部分への悪影響を防止することができる。
求項6の発明では、例えば飛石等が金属保護外筒に当た
った場合には、前記金属保護外筒が適度に屈曲してクッ
ションの役目を果たし、変形の程度を最小限に抑えて、
シール部分への悪影響を防止することが可能である。
【0020】尚、金属保護外筒が、先端側にて主体金具
に全周溶接されるとともに、後端側の内部に防水シール
部材が配置され、更にその周方向に環状に形成された蛇
腹状の応力吸収部を備えている場合には、例えば飛石等
により金属保護外筒に横方向に外力が加わった場合で
も、蛇腹状の応力吸収部で屈曲することによりその外力
の影響を緩和するので、金属保護外筒の変形や破損など
を最小限に抑えることが可能である。
【0021】
【0022】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。尚、各図において上部及び下部は、センサの後
端側及び先端側を各々示す。 (実施例1)図2に示す様に、本実施例の酸素センサ1
は、酸素濃度を検出する素子として、起電力を検出する
タイプの、例えばジルコニア等の酸素イオン伝導性の固
体電解質からなる検出素子3を用いたものである。
【0023】この検出素子3は、一端(先端側)が閉塞
され且つ他端(後端側)が開口するとともに、その中央
外側に鍔部3aを有する筒状体であり、検出素子3の内
面側及び外面側には、例えば白金等からなる内面電極5
及び外面電極7が各々形成されている。また、これらの
電極5,7には、端子金具9(図では一方のみ示す)が
接続され、端子金具9には、外部に信号を取り出すリー
ド線13,14が接続されている。
【0024】前記検出素子3の長い凹状の内部空間に
は、検出素子3を加熱するために、棒状のヒータ17が
挿入されており、このヒータ17の図示しない電極に接
続された端子金具10(図では一方のみ示す)にもリー
ド線15,16が接続されている。
【0025】この検出素子3は、セラミックス製の筒状
の保持部材21,タルク粉末25,セラミック製の筒状
押部材27等を介して、耐熱金属製の主体金具29内に
固定されている。つまり、検出素子3が主体金具29を
貫いて図の上下に伸びる様に、その軸中心を合わせて固
定されている。
【0026】前記主体金具29の下部には、検出素子3
の先端側の周囲を覆う(開口部31aを有する)保護キ
ャップ31が装着されている。また、主体金具29の上
部(後端側)には、検出素子3及びヒータ17の周囲を
覆う様に、例えばステンレスからなる耐熱金属製の内筒
33が、例えば加締め等によって取り付けられている。
【0027】更に、内筒33の上部には、リード線13
〜16が貫通する略円柱状のセラミックセパレータ35
が配置されるとともに、セラミックセパレータ35の上
側には、(同様にリード線13〜16が貫通する)耐熱
性のグロメットゴムである防水シール部材37が配置さ
れている。尚、このセラミックセパレータ35の外周に
は段差35aがあり、この段差35aにて、内筒33の
(内側に曲げられた)上端が33aが係止している。
【0028】特に本実施例では、内筒33、セラミック
セパレータ35及び防止シール部材37の外側を覆う様
に、主体金具29の上部に外筒39が取り付けられてい
る。この外筒39は、厚さが1mm以下(例えば0.6m
m)であり、図の下側より、先端側の外径19mmの第1
筒状部39H1、第1筒状部39H1とほぼ45゜に曲げ
られた(主体金具29の鍔部29aの上端29a1から
の)軸方向高さ25mm・径方向段差幅1.5mmの第1段
差部39D1、中央側の外径16mmの第2筒状部39H
2、第2筒状部39H2とほぼ直角に曲げられた(同じく
鍔部29aの上端29a1からの)軸方向高さ45mm・
径方向段差幅1.5mmの第2段差部39D2、後端側の
外径12mmの第3筒状部39H3から構成されている。
【0029】そして、外筒39は、最も径の大きな第1
筒状部39H1の下端側にて、主体金具29の上部29
bに外嵌するとともに、防水のために例えばレーザ溶接
にて全周溶接されている。また、最も径の小さな第3筒
状部39H3にて、径方向に例えば六角加締め、八角加
締め、丸加締め等の加締めが行われて、防水シール部材
37を押圧固定している。
【0030】この様に、本実施例では、外筒39の厚さ
が1mm以下で、2箇所に段差部39D1,39D2が設け
られ、更に各筒状部39H1〜H3の外径が異なる様に構
成されているので、仮に飛石等により外筒39に横方向
に外力が加わった場合でも、段差部39D1,39D2が
屈曲することによって、その外力の影響を緩和すること
ができる。つまり、このセンサ構造によって、外筒39
の変形を最小限に抑えて、防水シール部分に対する歪み
等を低減できるので、十分な防水性を確保することがで
きる。その結果、悪路等の過酷な環境であっても、セン
サの全使用期間を通じて良好に酸素濃度を検出すること
ができるという顕著な効果を奏する。
【0031】また、酸素センサ1が、車両の触媒の下流
側に取り付けられた場合には、水没すると、熱応力によ
って外筒39自身が変形しようとするが、その場合で
も、段差部39D1,39D2が応力の緩衝となるので、
その変形が抑えられ、その点でも高い防水性を確保でき
るという利点がある。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な部分の説明は、簡略化又は省略する。
【0032】図3に示す様に、本実施例の酸素センサ5
1は、酸素濃度を検出する素子として、抵抗の変化を検
出するタイプの、例えばチタニア等の金属酸化物からな
る感知物質を備えた検出素子53を用いたものである。
この検出素子53は、アルミナ等の基板53aの先端側
に、チタニア等の金属酸化物53bを配置した棒状体で
あり、金属酸化物53bには図示しない電極が接続され
ている。これらの電極には、端子金具55(図では一方
のみ示す)が接続され、端子金具55には、外部に信号
を取り出すリード線56,57が接続されている。ま
た、前記基板53aには、金属酸化物53bを加熱する
ために、図示しないヒータが形成されており、このヒー
タにも、端子金具60(図では一方のみ示す)を介し
て、リード線58,59が接続されている。
【0033】前記検出素子53及び端子金具55,60
の一部は、鍔部61aを有するセラミックス製の筒状の
保持部材61内にて、ガラス63にてシールされて固定
されており、保持部材61は、滑石65を介して、耐熱
金属製の主体金具67内に固定されている。つまり、検
出素子53は、保持部材61に保持された状態で、主体
金具67を貫いて図の上下に伸びる様に、その軸中心を
合わせて固定されている。
【0034】また、検出素子53の上方には、リード線
56〜59が貫通するセラミック製のセパレータ54と
耐熱性のグロメットゴムである防水シール部材71とが
配置されている。尚、前記主体金具67の下部には、検
出素子53の先端側の周囲を覆う(開口部69aを有す
る)保護キャップ69が装着されている。
【0035】特に本実施例では、保持部材61及びグ防
水シール部材71の外側を覆う様に、主体金具67の上
部に外筒73が取り付けられている。この外筒73は、
厚さが1mm以下(例えば0.5mm)であり、図の下側よ
り、先端側の外径20mmの第1筒状部73H1、第1筒
状部73H1とほぼ45゜に曲げられた(主体金具67
の鍔部67aの上端67a1からの)軸方向高さ15mm
・径方向段差幅1.5mmの第1段差部73D1、中央側
の外径17mmの第2筒状部73H2、第2筒状部73H2
とほぼ直角に曲げられた(同じく鍔部67aの上端67
a1からの)軸方向高さ40mm・径方向段差幅2.0mm
の第2段差部73D2、後端側の外径13mmの第3筒状
部73H3から構成されている。
【0036】そして、外筒73は、最も径の大きな第1
筒状部73H1の下端側にて、主体金具67の上部の段
差67bに外嵌するとともに、防水のために全周溶接さ
れている。また、最も径の小さな第3筒状部73H3に
て、径方向に例えば六角加締め、八角加締め、丸加締め
等の加締めが行われて、防水シール部材71が押圧固定
されている。
【0037】この様に、本実施例では、外筒73の厚さ
が1mm以下で、2箇所に段差部73D1,73D2が設け
られ、更に各筒状部73H1〜H3の外径が異なる様に構
成されているので、前記実施例1と同様に、飛石等によ
り外筒73に横方向に外力が加わった場合でも、段差部
73D1,73D2が屈曲することによって、外筒73の
変形を最小限に抑えて、防水シール部分に対する歪み等
を低減し、十分な防水性を確保することができる。その
結果、センサの全使用期間を通じて良好に酸素濃度を検
出することができる。
【0038】特に本実施例では、内部空間が大きいの
で、より大きな外力に対する適応能力が高いという利点
がある。以上本発明の実施例について説明したが、本発
明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で
実施し得ることは勿論である。
【0039】例えば、図4(a)に示す様に、防水シー
ル部材81の上部にまで外筒82が形成されているも
の、図4(b)に示す様に、先端側の筒状部83と後端
側の筒状部84とが同じ径のもの、図4(c)に示す様
に、防水シール部材86が配置された後端側の筒状部8
7より先端側の位置に小径の筒状部89が設けられたも
の、図4(d)に示す様に、多くの段差部90を用いた
もの、図4(e)〜(g)に示す様に、段差ではなく凹
状又は凸状の応力吸収部91,92,93としたもの等
にも適用できる。
【0040】更に、図4(h)に示す様に、筒状部95
に蛇腹状の応力吸収部96を設けてもよい。つまり、上
述した実施例の様に、内部が空間になっている構造の場
合は、先端部の受熱は外筒からの伝熱が殆どなので、蛇
腹の様に伝熱パスを長くすることによって、グロメット
ゴムの受ける熱が減少し、結果として全長を短縮でき
る。
【0041】また、例えば前記実施例1,2における段
差部の角度は、筒状部に対して、テーパ状に、例えば3
0〜90゜の範囲で傾斜されればよく、より好ましくは
45゜以上である。更に、筒状部の側面は、軸方向に対
して平行でもよいが、テーパ状に多少傾斜していても差
し支えない。
【0042】また、例えば上述した酸素センサは、例え
ば車両の排気ガスを浄化する触媒の下流側に配置される
と、飛石等によって金属筒体が変形してもシール性が損
なわれず、その機能を発揮できるので好適であるが、そ
の位置に限定されるものではない。例えば、触媒の上流
等の車両の床下などに配置されても十分にその機能を発
揮できる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した様に、請求項1の発明で
は、酸素センサは、車体下部における当該車両の排気ガ
スを浄化する触媒の下流側に取り付けられるものであ
り、酸素センサ構造は、金属保護外筒は、厚さが0.3
〜1mmの範囲に形成され、金属保護外筒の3種以上の
筒状部のうち、先端側の筒状部にて主体金具に全周溶接
されて防水されるとともに、後端側の筒状部の内部に防
水シール部材が配置され、更に隣合う筒状部の間に応力
吸収部を備えている。
【0044】従って、例えば飛石等により金属保護外筒
に横方向に外力が加わった場合でも、各応力吸収部で屈
曲することによりその外力の影響を緩和するので、金属
保護外筒の変形を最小限に抑えて、十分な防水性を確保
することができる。その結果、センサの全使用期間を通
じて良好な防水性能を発揮し、測定精度の維持と向上を
達成することができるという顕著な効果を奏する。
【0045】また、センサが水没した場合には、金属保
護外筒は温度変化による熱膨張によって変形しようとす
るが、この応力吸収部によって熱膨張を吸収することが
できるので、センサの全体の変形が抑制され、よって、
防水シール部分のシール性が損なわれることを防ぐこと
ができるという利点がある。
【0046】請求項2の発明では、3種以上の筒状部の
径が異なるとともに、先端側の筒状部が最大径の筒状部
であり、且つ後端側の筒状部が最小径の筒状部であるの
で、金属保護外筒の径は後端側にゆくほど細くなり、セ
ンサが安定して固定されるという効果がある。
【0047】請求項3の発明では、応力吸収部として、
金属保護外筒の周方向に環状に形成された、段差、凹部
又は凸部のいずれかを採用することができる。請求項4
の発明では、金属保護外筒の隣合う筒状部の径の比が、
小径/大径=0.65〜0.90の範囲であるので、
力吸収部にて金属保護外筒が適度に屈曲してクッション
の役目を果たし、シール部分への悪影響を防止すること
ができる。
【0048】請求項5の発明では、応力吸収部が段差で
ある場合に、段差が、1.0〜3.0mmの範囲である
ので、段差にて金属保護外筒が適度に屈曲してクッショ
ンの役目を果たし、シール部分への悪影響を防止するこ
とができる。請求項6の発明では、例えば飛石等が金属
保護外筒に当たった場合には、前記金属保護外筒が適度
に屈曲してクッションの役目を果たし、変形の程度を最
小限に抑えて、シール部分への悪影響を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の酸素センサ構造の作用を示す説明図
である。
【図2】 実施例1の酸素センサを一部判断して示す説
明図である。
【図3】 実施例2の酸素センサを一部判断して示す説
明図である。
【図4】 その他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,51…酸素センサ 3,53…検出素子 13,14,15,16,56,57,58,59…リ
ード線 29,67…主体金具 33…内筒 37,71,81,86…防水シール部材 39,73,82…外筒 39H1,39H2,39H3,73H1,73H2,73
H3,83,84,87,39D1,39D2,73D1,
73D2,90…段差部 89,95…筒状部 91,92,93,96…応力吸収部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 孝夫 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊陶業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−285849(JP,A) 特開 平2−238354(JP,A) 特開 平2−238355(JP,A) 実開 昭57−86452(JP,U) 実開 昭58−54553(JP,U) 実開 昭60−21963(JP,U) 実開 昭54−30988(JP,U) 実開 昭63−56859(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/409 G01N 27/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側が測定対象に向けられる酸素セン
    サ自身を取付部位に取り付ける主体金具と、該主体金具
    の後端側に取り付けられた金属保護外筒と、を備えた酸
    素センサ構造において、 前記金属保護外筒は、厚さが0.3〜1mmの範囲に形
    成され、軸方向における配置位置が異なる3種以上の筒
    状部を備えるとともに、先端側の筒状部にて前記主体金
    具に全周溶接されて防水され、且つ中央側の筒状部より
    後端側の筒状部の内部に防水シール部材が配置され、更
    に、隣合う前記筒状部同士を接続する構成として2箇所
    以上の応力吸収部を備えたものであり、 前記酸素センサは、車体下部における当該車両の排気ガ
    スを浄化する触媒の下流側に取り付けられるものである
    ことを特徴とする酸素センサ構造。
  2. 【請求項2】 前記3種以上の筒状部の径が異なり、前
    記先端側の筒状部が最大径の筒状部であり、前記後端側
    の筒状部が最小径の筒状部であることを特徴とする前記
    請求項1記載の酸素センサ構造。
  3. 【請求項3】 前記応力吸収部が、前記金属保護外筒の
    周方向に環状に形成された、段差、凹部又は凸部のいず
    れかであることを特徴とする前記請求項1又は2記載の
    酸素センサ構造。
  4. 【請求項4】 前記金属保護外筒の隣合う筒状部の径の
    比が、小径/大径=0.65〜0.90の範囲であるこ
    とを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか記載の酸素
    センサ構造。
  5. 【請求項5】 前記応力吸収部が段差である場合に、前
    記段差が、1.0〜3.0mmの範囲であることを特徴
    とする前記請求項3又は4記載の酸素センサ構造。
  6. 【請求項6】 先端側が測定対象に向けられる酸素セン
    サ自身を取付部位に取り付ける主体金具と、該主体金具
    の後端側に取り付けられた金属保護外筒と、を備えた酸
    素センサ構造において、 前記金属保護外筒は、厚さが0.3〜1mmの範囲に形
    成され、軸方向における配置位置が異なる3種以上の筒
    状部を備えるとともに、先端側の筒状部にて前記主体金
    具に全周溶接されて防水され、且つ中央側の筒状部より
    後端側の筒状部 の内部に防水シール部材が配置され、更
    に、隣合う前記筒状部同士を接続する構成として2箇所
    以上の応力吸収部を備えており、 前記金属保護外筒の隣合う筒状部の径の比が、小径/大
    径=0.65〜0.90の範囲であることを特徴とする
    酸素センサ構造。
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