JP3369490B2 - 電源回路用カレントリミッタ回路 - Google Patents

電源回路用カレントリミッタ回路

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源回路の起動時
に発生する突入電流を抑制するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器を動かすためには電源が必要で
あるが、この電源から供給される電圧や電流が常にその
まま電子機器を構成する各部の回路や装置に適合すると
は限らない。そこで電子機器の内部には、各部回路や装
置に適合した電圧、電流で電源を供給するために電源回
路が組み込まれることになる。現在、電源回路の回路方
式には様々のものが存在するが、例えば、出力容量が比
較的小容量で電源の変換効率が高いことが要求される場
合、図2に示すような構成の電源回路が使用される。図
2に示す電源回路は以下のような構成となっている。な
お1と2は高電位側の入力端子と出力端子を示し、低電
位側の入力端子と出力端子についてはアースに接続され
ているものとし、図示は省略してある。
【0003】入力端子1と出力端子2の間にスイッチン
グトランジスタQ1とチョークコイルL1を直列に接続
し、チョークコイルL1の出力端子側2の一端とアース
との間に出力コンデンサC2を接続する。チョークコイ
ルL1の他端とアースとの間に転流ダイオードD1を接
続し、スイッチングトランジスタQ1のベースを抵抗R
3を介して制御回路3のパルス出力端子POに接続す
る。出力端子2とアースとの間に抵抗R1と抵抗R2を
直列に接続し、抵抗R1とR2の接続点を制御回路3の
電圧検出端子FBに接続する。なお、入力端子1とアー
ス間に接続されたコンデンサC1はフィルタ用のコンデ
ンサである。
【0004】以上のような構成とした図2の回路は、ス
イッチングトランジスタQ1、チョークコイルL1、出
力コンデンサC2および転流ダイオードD1が降圧チョ
ッパ型コンバータを形成している。降圧チョッパ型コン
バータの回路動作は様々な文献で紹介されているため、
この場では詳しい動作の説明は省略するが、要するに図
2に示す回路は、出力電圧に応じてスイッチングトラン
ジスタQ1のオン期間を変化させ、出力電圧を入力電圧
より低い所定の値に保つ方式の電源回路となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで図2に示す電源
回路の起動時を考える。回路の起動時には出力電圧はほ
ぼゼロであるため、スイッチングトランジスタQ1のオ
ン期間は制御回路3で制御し得る最大オン期間まで広が
る。すると入力端子1から図2の回路に流入する電流は
通常の運転時と比べて極めて大きい値となる。この起動
時に発生する大きな電流は突入電流と呼ばれ、電源ライ
ンなどにノイズを誘発し、あるいは近隣の他の回路に誤
動作を起こさせる事がある。そこで電源回路の突入電流
を抑制する必要がある場合には、定常運転時には短絡さ
れるインピーダンス回路を電源回路の入力側に接続す
る、あるいは、起動時においてスイッチング素子のオン
デューティを短くするという対策を施していた。
【0006】しかし、電源回路の入力側にインピーダン
ス回路を接続する場合には、インピーダンス素子、短絡
用のスイッチ素子の他に電流あるいは電圧を検出するた
めの回路が必要となり、電源回路全体が大型化する。ま
たオンデューティを短くする場合には、外部からの信号
に応じてオンデューティの変更が可能なように構成され
た制御回路3を使用する必要があり、そのような制御回
路3は高価であることから電源回路全体のコストが上昇
するといった問題があった。そこで本発明は、電源回路
を大型化せず、また大幅なコスト上昇を伴わない、突入
電流を抑制するための電源回路用カレントリミッタ回路
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電源回路用カレ
ントリミッタ回路は、電源回路を構成する電流制御素子
の制御端子に接続された第1の抵抗と、主電流路が第1
の抵抗に並列に接続された制御トランジスタと、制御ト
ランジスタの制御端子と電源回路を構成する平滑回路と
の間に接続された第2の抵抗と第1のダイオードの直列
回路を具備し、あるいはさらに、制御トランジスタの制
御端子と電流出力端子との間に、その順方向が制御トラ
ンジスタとは逆となるように接続した第2のダイオード
を具備することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】スイッチングトランジスタ、チョ
ークコイル、出力コンデンサ、転流ダイオードおよび制
御回路を相互に接続し、降圧コンバータを形成する。ス
イッチングトランジスタのベースを第1の抵抗を介して
制御回路のパルス出力端子に接続し、第1の抵抗に対し
て制御トランジスタのコレクタ、エミッタ間の主電流路
を並列に接続する。制御トランジスタのベースを第1の
ダイオードと第2の抵抗の直列回路を介して平滑回路を
形成するチョークコイルと出力コンデンサの接続点に接
続し、この第1と第2の抵抗、制御トランジスタおよび
第1のダイオードによりカレントリミッタ回路を構成す
る。あるいはさらに、制御トランジスタのベース、エミ
ッタ間に第2のダイオードを接続してもよい。
【0009】
【実施例】電源回路を大型化せず、また大幅なコスト上
昇を伴わない、本発明による電源回路用カレントリミッ
タ回路とそれを備えた電源回路を図1に示した。図1に
示す回路は以下のような構成としている。スイッチング
トランジスタQ1、チョークコイルL1、出力コンデン
サC2および転流ダイオードD1の相互間を降圧チョッ
パ型コンバータを構成するように接続する。制御回路3
を設け、制御回路3のパルス出力端子POを抵抗R3を
介してスイッチングトランジスタQ1のベースに接続
し、電圧検出端子FBを出力端子2とアースとの間に直
列接続された抵抗R1と抵抗R2の接続点に接続する。
入力端子1とアース間にフィルタコンデンサC1を接続
する。
【0010】抵抗R3に対して並列に抵抗R4と制御ト
ランジスタQ2の直列回路を接続し、制御トランジスタ
Q2のベースをダイオードD2と抵抗R5の直列回路を
介してチョークコイルL1と出力コンデンサC2の接続
点に接続する。制御トランジスタQ2のエミッタ、ベー
ス間にダイオードD3を接続し、この抵抗R3、抵抗R
4、抵抗R5、制御トランジスタQ2、ダイオードD2
およびダイオードD3によりカレントリミッタ回路4を
形成する。このようなカレントリミッタ回路4を設けた
図1に示す電源回路は、その起動時の動作が以下のよう
になる。
【0011】起動直後で出力コンデンサC2の端子間電
圧がほぼ零である時、制御トランジスタQ2はオフ状態
であり、スイッチングトランジスタQ1のベース電流は
ほぼ抵抗R3によって決定される。ここで、抵抗R3に
高抵抗値の素子を使用しておけば抵抗R3の抵抗値に応
じてスイッチングトランジスタQ1のベース電流は小さ
な値となり、そのエミッタ、コレクタ間を通過する電流
のピーク値を小さな値に制限することができる。その結
果、起動時において入力端子1から回路に流入する突入
電流は、スイッチングトランジスタQ1のコレクタ飽和
電流によって抑制されることになる。
【0012】スイッチングトランジスタQ1のエミッ
タ、コレクタ間およびチョークコイルL1を通過した電
流によって出力コンデンサC2の充電が行われ、その端
子間電圧が上昇すると、やがて制御トランジスタQ2は
導通し、抵抗R4と制御トランジスタQ2の直列回路に
も電流が流れるようになる。この抵抗R4と制御トラン
ジスタQ2の直列回路に流れる電流は出力コンデンサC
2の端子間電圧の上昇に伴って大きくなり、スイッチン
グトランジスタQ1のベース電流を次第に増加させる。
すると、スイッチングトランジスタQ1のエミッタ、コ
レクタ間を通過する電流のピーク値も次第に大きくな
り、出力コンデンサC2および出力端子2に連なる外部
の負荷に対してより多くの電流供給が行われるようにな
る。
【0013】そして出力コンデンサC2の端子間電圧が
所定の値以上になると制御トランジスタQ2はオン状態
となり、実質的にスイッチングトランジスタQ1のベー
スとパルス出力端子POの間は抵抗R3と抵抗R4の並
列回路となる。これによりスイッチングトランジスタQ
1のベース電流と、そのエミッタ、コレクタ間を通過す
る電流値が大きくなることから、出力コンデンサC2お
よび出力端子2に連なる外部負荷に充分な電流が供給さ
れるようになる。これ以後、スイッチングトランジスタ
Q1は、制御回路3のパルス出力端子POに現れる信号
に従って通常のスイッチング動作を行い、図1に示す電
源回路は定常運転状態となる。
【0014】つまり図1に示す回路は、抵抗R3、抵抗
R4、抵抗R5、制御トランジスタQ2、ダイオードD
2およびダイオードD3からなるカレントリミッタ回路
4によって、起動時にスイッチングトランジスタQ1の
ベース電流を小さく絞り込み、トランジスタ素子のコレ
クタ飽和電流の定電流特性を利用してスイッチングトラ
ンジスタQ1を通過する電流を小さく抑える。そして、
出力コンデンサC2の端子間電圧、すなわち電源の出力
電圧に応じてスイッチングトランジスタQ1の通過電流
を次第に大きくし、大きな突入電流が流れることを防止
しながら回路を起動させるものとなっている。
【0015】図1に示す回路の各部に現れる電圧を検証
すると、スイッチングトランジスタQ1がオフ状態であ
る時、制御回路3のパルス出力端子POの位置における
電圧は、ほぼ入力電圧に等しい大きさとなる。一方、図
1に示す回路は降圧チョッパ型コンバータの構成となっ
ていることから、入力端子1に供給される入力電圧は出
力端子2に現れる出力電圧より高い値となる。もし仮に
図1の回路にダイオードD2およびダイオードD3が無
ければ、スイッチングトランジスタQ1がオフ状態であ
る時、カレントリミッタ回路4を構成する制御トランジ
スタQ2のベース、エミッタ間には入力電圧と出力電圧
の差に相当する大きさの逆バイアス電圧が印加されてし
まう。殊に、回路の起動時には出力電圧はゼロに近いた
め、入力電圧がそのまま逆バイアスとして制御トランジ
スタQ2のベース、エミッタ間に印加される事態もあり
得る。
【0016】そこで図1の回路ではダイオードD2を制
御トランジスタQ2のベースに接続し、ダイオードD3
を制御トランジスタQ2のベース、エミッタ間に接続す
ることによって、入力電圧と出力電圧との差が制御トラ
ンジスタQ2のベース、エミッタ間の降伏電圧以上とな
る場合でも制御トランジスタQ2が破損しないように保
護している。つまり、ダイオードD3が制御トランジス
タQ2のベース、エミッタ間の逆バイアス電圧に対して
オン状態となり、制御用トランジスタQ2を保護する。
そしてダイオードD2が制御回路3のパルス出力端子P
Oの位置から出力端子2側に電流が漏洩するのを防止す
る、というように作用する。なお、電源回路の出力容量
が小さく、また入力電圧が大して高くない場合にはダイ
オードD3を省略することができる。この場合、ダイオ
ードD2は制御トランジスタQ2のベース、エミッタ間
に印加される逆バイアス電圧の一部を分担することで制
御トランジスタQ2を保護する形となる。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように本発明による電源
回路用カレントリミッタ回路は、電流制御素子の制御端
子に接続した第1の抵抗と、第1の抵抗に並列に接続し
た制御トランジスタと、制御トランジスタの制御端子に
接続した第2の抵抗と第1のダイオードの直列回路と
を、あるいはさらに制御トランジスタの制御端子と電流
出力端子の間に接続した第2のダイオードを具備した構
成を特徴としている。このような構成とした電源回路用
カレントリミッタ回路によれば、電源回路の起動時には
電流制御素子を通過する電流を絞り込み、大きな突入電
流が流れるのを防止できる。そして本発明の電源回路用
カレントリミッタ回路は、構成要素が少なく、高価な回
路や部品を必要としない。このため、本発明を適用する
ことにより突入電流を抑制した電源回路を小型かつ安価
に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電源回路用カレントリミッタ回
路と、それを備えた電源回路の回路図。
【図2】 従来の電源回路の構成を示す回路図。
【符号の説明】 1:入力端子 2:出力端子 3:制御回路
4:カレントリミッタ回路 C2:出力コンデ
ンサ D2:ダイオード(第1のダイオード)
D3:ダイオード(第2のダイオード) L1:
チョークコイル Q1:スイッチングトランジスタ(電流制御素子)
Q2:制御トランジスタ R3:抵抗(第1の抵
抗) R5:抵抗(第2の抵抗)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源回路を構成する電流制御素子の制御
    端子に接続された第1の抵抗と、主電流路が該第1の抵
    抗に並列に接続された制御トランジスタと、該制御トラ
    ンジスタの制御端子と該電源回路を構成する平滑回路と
    の間に接続された第2の抵抗とダイオードの直列回路を
    具備することを特徴とする電源回路用カレントリミッタ
    回路。
  2. 【請求項2】 前記制御トランジスタの制御端子と電流
    出力端子との間に、その順方向が該制御トランジスタと
    逆となるように接続した第2のダイオードを具備するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載した電源回路用カレン
    トリミッタ回路。
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