JP2000092823A - カレントリミッタ回路 - Google Patents

カレントリミッタ回路

Info

Publication number
JP2000092823A
JP2000092823A JP10254234A JP25423498A JP2000092823A JP 2000092823 A JP2000092823 A JP 2000092823A JP 10254234 A JP10254234 A JP 10254234A JP 25423498 A JP25423498 A JP 25423498A JP 2000092823 A JP2000092823 A JP 2000092823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
circuit
control
current
resistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10254234A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsushi Otake
徹志 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toko Inc filed Critical Toko Inc
Priority to JP10254234A priority Critical patent/JP2000092823A/ja
Publication of JP2000092823A publication Critical patent/JP2000092823A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適用条件が入力電圧と出力電圧の差の大きさ
に制限されず、安全性の高いカレントリミッタ回路を提
供することを目的とする。 【解決手段】 制御回路3からの信号に応じてスイッチ
ングトランジスタQ1を駆動する第2の駆動用トランジ
スタQ4を設け、駆動用トランジスタQ4のコレクタに
第1の抵抗R5を接続する。抵抗R5に制御トランジス
タQ2のコレクタ、エミッタ間を並列に接続し、制御ト
ランジスタQ2のベースとスイッチングトランジスタQ
1のコレクタその間に第2の抵抗R6を接続する。そし
て制御トランジスタQ2のベース、エミッタ間にコンデ
ンサC4を接続し、この駆動用トランジスタQ4、抵抗
R5、制御トランジスタQ2、抵抗R6およびコンデン
サC4でカレントリミッタ回路4aを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源回路の起動時
に発生する突入電流を抑制するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電源回路の出力側には通常、電力の貯蔵
あるいは電圧変動の抑制などのためにコンデンサ(出力
コンデンサ)が並列に接続されるが、しばしばこの出力
コンデンサの存在は、回路の起動時において過渡的な大
電流、すなわち突入電流を発生させる原因となる。突入
電流はノイズを誘発したり、その系統に連なる回路ある
いは装置にストレスを与えるなど有害性が高く、できる
だけ小さくすることが望ましい。電源回路の突入電流を
抑制するための手段としては、定常運転時には短絡され
るインピーダンス回路を電源回路の入力側に接続すると
いう手段と、起動時においてスイッチング素子のオンデ
ューティを短くするという手段の2つが良く知られてい
る。この他にも様々な突入電流抑制の手段が存在し、例
えば、図4に示すような構成として突入電流を抑制する
手段も存在した。
【0003】図4は、カレントリミッタ回路を設けるこ
とで突入電流の抑制を可能とした従来のスイッチング方
式の電源回路を示しており、以下のような回路構成とし
ている。なお図4において、1と2は高電位側の入力端
子と出力端子を示し、低電位側の入力端子と出力端子に
ついてはアースに接続されているものとし、図示は省略
してある。入力端子1と出力端子2の間にスイッチング
トランジスタQ1とチョークコイルL1が直列に接続さ
れ、チョークコイルL1の出力端子側2の一端とアース
との間に出力コンデンサC2が接続され、チョークコイ
ルL1の他端とアースとの間にダイオードD1が接続さ
れる。このスイッチングトランジスタQ1、チョークコ
イルL1、出力コンデンサC2およびダイオードD1に
よって降圧チョッパ型のコンバータ回路が形成されてい
る。
【0004】制御回路3を設け、制御回路3のパルス出
力端子POを抵抗R8を介してスイッチングトランジス
タQ1のベースに接続し、電圧検出端子FBを出力端子
2とアースとの間に直列接続された抵抗R1と抵抗R2
の接続点に接続する。抵抗R8に対して並列に抵抗R9
と制御トランジスタQ2の直列回路を接続し、制御トラ
ンジスタQ2のベースを抵抗R6を介して出力端子2に
接続している。ここで、抵抗R8、抵抗R9、制御トラ
ンジスタQ2および抵抗R6はカレントリミッタ回路5
を形成している。なお、入力端子1とアース間に接続さ
れたC1はフィルタ用のコンデンサである。以上のよう
な構成とした図4の回路では、その起動時における概略
の動作は以下のようであった。
【0005】入力端子1に外部より電圧が供給される
と、先ず制御回路3が動作を開始し、そのパルス出力端
子POに所定のオンディーティを有する駆動信号を出現
させる。するとスイッチングトランジスタQ1は、その
駆動信号に従って導通状態あるいは遮断状態となり、導
通状態の時においてエミッタ、コレクタ端子間に電流を
通過させる。この電流はチョークコイルL1を介して出
力コンデンサC2に流入し、その端子間電圧を上昇させ
ていく。起動直後で出力コンデンサC2の端子間電圧が
ほぼ零である時、制御トランジスタQ2はオフ状態であ
り、スイッチングトランジスタQ1のベース電流はほぼ
抵抗R8によって決定される。ここで、抵抗R8には高
抵抗値の素子が使用されているため、スイッチングトラ
ンジスタQ1のベース電流は小さな値となり、そのエミ
ッタ、コレクタ間を通過する電流のピーク値は小さな値
に制限される。その結果、入力端子1から回路に流入す
る突入電流は抑制されることになる。
【0006】スイッチングトランジスタQ1を通過した
電流によって出力コンデンサC2の充電が行われ、その
端子間電圧が上昇すると、やがて制御トランジスタQ2
は導通し、抵抗R9と制御トランジスタQ2の直列回路
にも電流が流れるようになる。この抵抗R9と制御トラ
ンジスタQ2の直列回路に流れる電流は出力コンデンサ
C2の端子間電圧の上昇に伴って大きくなり、スイッチ
ングトランジスタQ1のベース電流を次第に増加させ
る。すると、スイッチングトランジスタQ1のエミッ
タ、コレクタ間を通過する電流のピーク値も次第に大き
くなり、出力コンデンサC2および出力端子2に連なる
外部の負荷に対してより多くの電流供給が行われるよう
になる。
【0007】そして出力コンデンサC2の端子間電圧が
所定の値以上になると制御トランジスタQ2はオン状態
となり、実質的にスイッチングトランジスタQ1のベー
スとパルス出力端子POの間は抵抗R8と抵抗R9の並
列回路となる。これによりスイッチングトランジスタQ
1のベース電流と、そのエミッタ、コレクタ間を通過す
る電流値が大きくなることから、出力コンデンサC2お
よび出力端子2に連なる外部負荷に充分な電流が供給さ
れるようになる。これ以後、スイッチングトランジスタ
Q1は、制御回路3のパルス出力端子POに現れる信号
に従って通常のスイッチング動作を行い、図4に示す回
路は定常運転状態となる。
【0008】つまり図4に示す回路は、抵抗R8、抵抗
R9、制御トランジスタQ2および抵抗R6からなるカ
レントリミッタ回路5によって、起動時にスイッチング
トランジスタQ1のベース電流を小さく絞り込み、トラ
ンジスタ素子のコレクタ飽和電流の定電流特性を利用し
てスイッチングトランジスタQ1を通過する電流を小さ
く抑える。そして、出力コンデンサC2の端子間電圧、
すなわち電源の出力電圧に応じてスイッチングトランジ
スタQ1の通過電流を次第に大きくし、大きな突入電流
が流れることを防止しながら回路を起動させるものとな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す回路におい
て、その各部に現れる電圧を検証すると、スイッチング
トランジスタQ1がオフ状態である時、制御回路3のパ
ルス出力端子POの位置における電圧は、ほぼ入力電圧
に等しい大きさとなる。一方、図4に示す回路は降圧チ
ョッパ型コンバータの構成となっていることから、入力
端子1に供給される入力電圧は出力端子2に現れる出力
電圧より高い値となる。すると、スイッチングトランジ
スタQ1がオフ状態である時、カレントリミッタ回路5
を構成する制御トランジスタQ2のベース、エミッタ間
には入力電圧と出力電圧の差に相当する大きさの逆バイ
アス電圧が印加されることになる。
【0010】もし仮に、入力端子1に電圧値の高い入力
電圧が印加され、その入力電圧と出力電圧との差が制御
トランジスタQ2のベース、エミッタ間の降伏電圧以上
となった場合、制御トランジスタQ2が破損する恐れが
ある。そのため、図4に示す構成としたカレントリミッ
タ回路5は、入力電圧と出力電圧の差が常に制御トラン
ジスタQ2のベース、エミッタ間の逆降伏電圧以下とな
る仕様にしか適用できず、入力電圧が大きく変動する可
能性がある場合には回路の安全性に問題があった。そこ
で本発明は、適用条件が入力電圧と出力電圧の差の大き
さに制限されず、安全性の高いカレントリミッタ回路を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のカレントリミッ
タ回路は、制御回路からの信号に応じて電流制御素子を
駆動する駆動用トランジスタと、駆動用トランジスタの
主電流路の他端に直列に接続された第1の抵抗と、主電
流路が第1の抵抗に並列に接続された制御トランジスタ
と、制御トランジスタの制御端子と電流制御素子の電流
出力側端子の間に接続された第2の抵抗と、制御トラン
ジスタの制御端子と主電流路の一端との間に接続された
容量素子とを具備することを特徴とする。
【0012】あるいは、制御回路からの信号に応じて電
流制御素子を駆動する駆動用トランジスタと、駆動用ト
ランジスタの主電流路の他端に直列に接続された第1の
抵抗と、主電流路が第1の抵抗に並列に接続された制御
トランジスタと、制御トランジスタの制御端子と電源回
路を構成する出力コンデンサの一端との間に接続された
第2の抵抗とを具備することを特徴とし、あるいはさら
に制御トランジスタの制御端子と主電流路の一端との間
に容量素子を接続したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】電流制御素子としてのスイッチン
グ素子と同じ接合型である駆動用トランジスタの電流入
力側端子を、電流制限用の抵抗素子を介してスイッチン
グ素子の制御端子に接続し、駆動用トランジスタの制御
端子を制御回路のパルス出力端子に接続する。駆動用ト
ランジスタの電流出力端子と基準電位点との間に第1の
抵抗を接続し、第1の抵抗に対して並列に制御トランジ
スタの主電流路を接続する。制御トランジスタの制御端
子は第2の抵抗を介してスイッチング素子の主電流路の
一端に接続し、制御トランジスタの制御端子と主電流路
の一端との間にコンデンサを接続する。この駆動用トラ
ンジスタ、制御トランジスタ、コンデンサ、第1および
第2の抵抗とによりカレントリミッタ回路を形成する。
【0014】あるいは、駆動用トランジスタの電流入力
側端子を電流制限用の抵抗素子を介してスイッチング素
子の制御端子に接続し、駆動用トランジスタの制御端子
を制御回路のパルス出力端子に接続する。駆動用トラン
ジスタの電流出力端子と基準電位点との間に第1の抵抗
を接続し、第1の抵抗に対して並列に制御トランジスタ
の主電流路を接続する。制御トランジスタの制御端子は
第2の抵抗を介して電源回路を構成する出力コンデンサ
の高電位側となる端子に接続する。この駆動用トランジ
スタ、制御トランジスタ、第1および第2の抵抗とによ
りカレントリミッタ回路を形成する。
【0015】
【実施例】適用条件が入力電圧と出力電圧の差の大きさ
に制限されない、本発明の第1の実施例に係るカレント
リミッタ回路と、それを備えた電源回路の回路図を図1
に示した。図1に示す回路は、前述した図4の回路に比
べ、制御回路3のパルス出力端子POとスイッチングト
ランジスタQ1のベースとの間に設けられたカレントリ
ミッタ回路とその周辺回路部分を以下のような構成とし
た。すなわち、接合型の異なる第1と第2の駆動用トラ
ンジスタQ3、Q4を、互いのベース同士、エミッタ同
士を共通接続した相補動作回路の形で回路中に設ける。
駆動用トランジスタQ3、Q4の各エミッタの共通接続
点はベース電流制限用の抵抗R3とコンデンサC3の並
列回路を介してスイッチングトランジスタQ1のベース
に接続する。ここで第2の駆動用トランジスタQ4には
スイッチングトランジスタQ1と同じ接合型の素子を使
用するものとする。
【0016】駆動用トランジスタQ3、Q4の各ベース
の共通接続点は制御回路3のパルス出力端子POに接続
し、またその共通接続点はバイアス供給用の抵抗R4を
介して入力端子1に接続する。第1の駆動用トランジス
タQ3のコレクタは入力端子1に接続し、第2の駆動用
トランジスタQ4のコレクタは抵抗R5を介してアース
に接続する。抵抗R5に対してその主電流路が並列状態
となるように制御トランジスタQ2を接続し、制御トラ
ンジスタQ2のベースを抵抗R6を介してスイッチング
トランジスタQ1の電流出力側端子、すなわちコレクタ
に接続する。そして制御トランジスタQ2のベースとア
ースとの間にそれぞれ抵抗R7とコンデンサC4を接続
する。ここで、第2の駆動用トランジスタQ4、制御ト
ランジスタQ2、抵抗R5、R6、R7およびコンデン
サC4によりカレントリミッタ回路4aが形成される。
【0017】このような回路構成とした場合、入力端子
1に外部より電圧が供給されると、制御回路3が動作を
開始し、そのパルス出力端子POに所定のオンディーテ
ィの駆動信号を出現させる。すると第1と第2の駆動用
トランジスタQ3、Q4は、その駆動信号に従って相補
動作を行い、スイッチングトランジスタQ1を導通状態
あるいは遮断状態とする。スイッチングトランジスタQ
1が導通状態の時、そのエミッタ、コレクタ間を通過し
た電流の一部がカレントリミッタ回路4aに流入し、抵
抗R6を介してコンデンサC4を充電する。
【0018】起動直後でコンデンサC4の端子間電圧が
ほぼ零である時、制御トランジスタQ2はオフ状態であ
り、スイッチングトランジスタQ1のベース電流は、抵
抗R3とコンデンサC3の並列回路、第2の駆動用トラ
ンジスタQ4、抵抗R5の経路で流れることになる。こ
の時、抵抗R5の高抵抗によりスイッチングトランジス
タQ1のベース電流は小さな値となり、スイッチングト
ランジスタQ1のエミッタ、コレクタ間を通過する電流
のピーク値は小さな値に制限される。その結果、入力端
子1から回路に流入する突入電流は抑制されることにな
る。
【0019】スイッチングトランジスタQ1を通過した
電流によって出力コンデンサC2およびコンデンサC4
の充電が行われる。この充電によりコンデンサC4の端
子間電圧が上昇すると、やがて制御トランジスタQ2が
導通する。制御トランジスタQ2を流れる電流はコンデ
ンサC4の端子間電圧の上昇に伴って大きくなり、スイ
ッチングトランジスタQ1のベース電流を次第に増加さ
せる。すると、スイッチングトランジスタQ1のエミッ
タ、コレクタ間を通過する電流のピーク値も次第に大き
くなり、出力コンデンサC2および出力端子2に連なる
外部の負荷に対してより多くの電流供給が行われるよう
になる。そしてコンデンサC4の端子間電圧が所定の値
以上になると制御トランジスタQ2はオン状態となり、
高抵抗の抵抗R5は短絡される。この後、スイッチング
トランジスタQ1のベース電流はほぼ抵抗R3に応じた
値となり、図1に示す電源回路は定常運転状態となる。
【0020】このように図1に示すカレントリミッタ回
路4aでは、第2の駆動用トランジスタQ4を介した形
で抵抗R5と制御トランジスタQ2の並列回路をスイッ
チングトランジスタQ1のベースに接続している。この
ような接続構成とすると、制御トランジスタQ2のエミ
ッタがアースに接続される構造となり、電圧値の高い入
力電圧が印加されても従来のように大きな逆バイアス電
圧が制御トランジスタQ2に印加される事が無くなる。
その結果、制御トランジスタが破損する恐れが無くな
り、入力電圧と出力電圧の差によってカレントリミッタ
回路の適用条件が制限を受けることが無くなるといった
効果を得ることができる。
【0021】また、図1のカレントリミッタ回路4a
は、制御トランジスタQ2のベースとアースとの間にコ
ンデンサC4を接続し、制御トランジスタQ2のベース
を抵抗R6を介してスイッチングトランジスタQ1のコ
レクタに接続している。この構成により、起動時におけ
る制御トランジスタQ2の導通量の経時変化量を抵抗R
6の抵抗値とコンデンサC4の容量値によって任意に設
定でき、起動条件を負荷仕様や入力仕様に応じたものに
設定することが容易になるといった付随的な効果を得る
ことができる。
【0022】本発明の第2の実施例、第3の実施例に係
るカレントリミッタ回路と、それを備えた電源回路の回
路図を、それぞれ図2、図3に示した。図2に示す回路
は、図1の回路においてスイッチングトランジスタQ1
のベースに接続していた抵抗R3とコンデンサC3の並
列回路をカレントリミッタ回路4b内に移設し、制御ト
ランジスタQ2のコレクタに接続するようにしたもので
ある。抵抗R3は、制御トランジスタQ2がオン状態に
なった時、スイッチングトランジスタQ1のベース電流
を制限するものであり、コンデンサC3はスピードアッ
プコンデンサである。そのため、この抵抗R3とコンデ
ンサC3の並列回路はスイッチングトランジスタQ1の
ベースと制御トランジスタQ2のエミッタを結ぶ電流路
上に設けられていれば良く、その設置位置によって回路
の動作が図1と図2で変わるものではない。
【0023】また図3に示す回路は、図1の回路におい
てスイッチングトランジスタQ1のコレクタに接続して
いた抵抗R6の一端を出力端子2に接続するようにし、
同時に、図1の回路におけるコンデンサC4を省略した
ものである。図4の従来の回路は、出力コンデンサC2
の端子間電圧に応じて制御トランジスタQ2の導通状態
を変化させるものであった。一方、図1の回路は、コン
デンサC4の端子間電圧に応じて制御トランジスタQ2
の導通状態を変化させるものである。図3に示す回路
は、図1の回路におけるコンデンサC4の端子間電圧に
代えて図4の回路のように出力コンデンサC2の端子間
電圧を利用し、出力コンデンサC2の端子間電圧に応じ
て制御トランジスタQ2の導通状態を変化させるものと
なっている。
【0024】このような構成とした図3の回路は、コン
デンサC4に係る構成部品数を削減できるという利点が
ある。ただし、図1の回路のように制御トランジスタQ
2の導通状態の変化量を任意に設定できなくなるため、
制御トランジスタQ2の導通状態の変化量を設定する必
要性がある場合には、図1の回路と同様に、制御トラン
ジスタQ2のベース、エミッタ間にコンデンサを接続す
ることになる。なお、図3に示すカレントリミッタ回路
4cおよび回路全体の動作は、基本的にはコンデンサC
4の機能が出力コンデンサC2に取って代わられただけ
で、図1の回路とほぼ同じである。
【0025】以上までに説明した図1から図3の回路で
は、スイッチングトランジスタQ2のベースに、第1の
駆動用トランジスタQ3と第2の駆動用トランジスタQ
4を相補接続した回路を接続している。この回路は、カ
レントリミッタ回路を構成する駆動用トランジスタQ4
をトーテムポール回路とも呼ばれるトランジスタの駆動
回路の一部として利用したものであり、本発明を実施す
るに当たっては必ずしもこの回路構成としなくても良
い。例えば、駆動用トランジスタとしてはカレントリミ
ッタ回路中の第2の駆動用トランジスタQ4のみを使用
し、第1の駆動用トランジスタQ3の接続位置に高抵抗
値の抵抗素子を接続する回路構成としても構わない。
【0026】また、図1から図3に示す本発明によるカ
レントリミッタ回路において、制御トランジスタQ2の
ベースとアースとの間に抵抗R7を接続しているが、例
えば抵抗素子の代わりに定電圧ダイオード素子を接続し
ても良く、また場合によっては省略することも可能であ
る。さらに、本発明のカレントリミッタ回路を適用する
電源回路として、図1から図3に示す回路では降圧チョ
ッパ型のコンバータ回路を例示している。しかし、本発
明を適用できる電源回路はこれに限られず、昇圧チョッ
パ型のコンバータ回路やトランスを使用した絶縁型のス
イッチング電源回路、あるいはまた非スイッチング方式
のリニアレギュレータにも適用可能である。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によるカレ
ントリミッタ回路は、制御回路からの信号に応じて電流
制限素子、すなわちスイッチング素子を駆動する駆動用
トランジスタと、駆動用トランジスタの主電流路の他端
に接続された第1の抵抗と、第1の抵抗に並列接続され
た制御トランジスタと、制御トランジスタの制御端子と
スイッチング素子の電流出力端子あるいは電源回路の出
力端子との間に接続した第2の抵抗を具備し、あるいは
さらに制御トランジスタの制御端子と主電流路の一端と
の間にコンデンサを接続する構成を特徴としている。こ
のような構成とすると、制御トランジスタのエミッタが
アースに接続された構造となり、電圧値の高い入力電圧
が印加されても制御トランジスタが破損する恐れが無く
なる。その結果、入力電圧と出力電圧の差によってカレ
ントリミッタ回路の適用条件が制限を受けることが無く
なる。
【0028】また、制御トランジスタの制御端子と主電
流路の一端との間に接続したコンデンサと第2の抵抗と
により、起動時における制御トランジスタの導通状態の
変化量を任意に設定できる。このため、容易に起動条件
を負荷仕様や入力仕様に応じたものに設定することがで
きるといった付随的な効果も得ることができる。従って
本発明によれば、入力電圧と出力電圧の差の大きさに制
限されず、安全性の高いカレントリミッタ回路を提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係るカレントリミッ
タ回路と、それを備えた電源回路の回路図。
【図2】 本発明の第2の実施例に係るカレントリミッ
タ回路と、それを備えた電源回路の回路図。
【図3】 本発明の第3の実施例に係るカレントリミッ
タ回路と、それを備えた電源回路の回路図。
【図4】 カレントリミッタ回路を設けることで突入電
流の抑制を可能とした従来の電源回路の回路図。
【符号の説明】
1:入力端子 2:出力端子 3:制御回路
4a〜4c:カレントリミッタ回路 C2:出
力コンデンサ C4:コンデンサ(容量素子)
PO:パルス出力端子 Q1:スイッチングトラ
ンジスタ(電流制御素子) Q2:制御トランジス
タ Q4:第2の駆動用トランジスタ(駆動用トラ
ンジスタ) R5:抵抗(第1の抵抗) R
6:抵抗(第2の抵抗)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G013 AA02 AA16 AA17 BA01 CA07 5H430 BB01 BB09 BB11 BB20 CC07 EE03 EE12 FF04 FF13 HH02 JJ04 JJ07 KK02 LA08 LB02 5H730 AA20 AS01 BB13 DD02 DD28 EE08 EE10 FD01 XC01 XC09 XC14 XX15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御回路からの信号に応じて電源回路を
    構成する電流制御素子を駆動する駆動用トランジスタ
    と、該駆動用トランジスタの主電流路の他端に直列に接
    続された第1の抵抗と、主電流路が該第1の抵抗に並列
    に接続された制御トランジスタと、該制御トランジスタ
    の制御端子と該電流制御素子の電流出力側端子の間に接
    続された第2の抵抗と、該制御トランジスタの制御端子
    と主電流路の一端との間に接続された容量素子とを具備
    することを特徴とするカレントリミッタ回路。
  2. 【請求項2】 制御回路からの信号に応じて電源回路を
    構成する電流制御素子を駆動する駆動用トランジスタ
    と、該駆動用トランジスタの主電流路の他端に直列に接
    続された第1の抵抗と、主電流路が該第1の抵抗に並列
    に接続された制御トランジスタと、該制御トランジスタ
    の制御端子と電源回路を構成する出力コンデンサの一端
    との間に接続された第2の抵抗とを具備することを特徴
    とするカレントリミッタ回路。
  3. 【請求項3】 前記制御トランジスタの制御端子と主電
    流路の一端との間に容量素子を接続したことを特徴とす
    る、請求項2に記載したカレントリミッタ回路。
JP10254234A 1998-09-08 1998-09-08 カレントリミッタ回路 Pending JP2000092823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10254234A JP2000092823A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 カレントリミッタ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10254234A JP2000092823A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 カレントリミッタ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000092823A true JP2000092823A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17262140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10254234A Pending JP2000092823A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 カレントリミッタ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000092823A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102231518A (zh) * 2011-06-10 2011-11-02 广州金升阳科技有限公司 一种浪涌抑制电路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102231518A (zh) * 2011-06-10 2011-11-02 广州金升阳科技有限公司 一种浪涌抑制电路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020109417A1 (en) Driver circuit for soft turning on a power element connected to an inductive load
JP3409994B2 (ja) 自己消弧形素子駆動回路
US20230327554A1 (en) Three output dc voltage supply with short circuit protection
JPH02179266A (ja) ソリッドステート電力制御器
JP2795027B2 (ja) Igbtのゲート駆動回路
JP2000092823A (ja) カレントリミッタ回路
JP2004282959A (ja) 電圧制御型駆動素子の駆動装置
JP3417858B2 (ja) カレントリミッタ機能付き電源装置
JPH0260093B2 (ja)
JP2001095240A (ja) 入力過電圧制限機能を備えた突入電流防止回路
JPH11234108A (ja) 誘導負荷をスイッチングするためのスイッチング装置
JP2003189590A (ja) 直列接続された電圧駆動型半導体素子の制御装置
US6850111B1 (en) Charge pump circuit
JP3369490B2 (ja) 電源回路用カレントリミッタ回路
JP2000184702A (ja) 電源装置
JP2002049430A (ja) 電源回路
KR100264892B1 (ko) 전류제한회로
JPS63239368A (ja) 内燃機関点火装置
JP2002320377A (ja) Dc−dcコンバータおよびそれを用いた電子装置
JPH0553085B2 (ja)
JPH05328599A (ja) 突入電流防止回路
JPH0556633A (ja) 定電圧装置
JP2008198033A (ja) 調整回路
JPH1169790A (ja) スイッチング電源
JPH09163718A (ja) リップルフィルタ