JP3369248B2 - 最下階のrpc柱脚部の接合方法 - Google Patents

最下階のrpc柱脚部の接合方法

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JP3369248B2
JP3369248B2 JP12092593A JP12092593A JP3369248B2 JP 3369248 B2 JP3369248 B2 JP 3369248B2 JP 12092593 A JP12092593 A JP 12092593A JP 12092593 A JP12092593 A JP 12092593A JP 3369248 B2 JP3369248 B2 JP 3369248B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最下階のプレキャスト
鉄筋コンクリート柱(以下RPC柱と云う)を柱型基礎
上に接合する際における最下階のRPC柱脚部の接合方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、最下階のRPC柱c脚部を柱型基
礎bに接合する方法は、図4に示すように、基礎ベース
内にRPC柱cの主筋2と対応して同一本数、同一鉄筋
径、同一配置の主筋2’をフープ筋3で組立て、前記主
筋2’を柱型基礎bのコンクリート天端から接合に必要
な長さ突出させて配筋し、コンクリートを打設して柱型
基礎bを構築する。そして前記コンクリート天端にレベ
ル調整用の敷きモルタル5を塗布した後、RPC柱c脚
部に埋設した主筋接続用のスプライススリーブ6を柱型
基礎bから上に突出する主筋2’に嵌入して、スプライ
ススリーブ6に主筋2’を遊嵌させた状態でRPC柱c
を建方する。次いでRPC柱cの建方精度を調整した
後、スプライススリーブ6内に高強度モルタル4を充填
することによって、RPC柱cの主筋2をスプライスス
リーブ6を介して柱型基礎bの主筋2’と接合し、柱型
基礎b上に敷きモルタルを介して最下階のRPC柱c脚
部コンクリート面を接合している。
【0003】また、柱脚部に大きな曲げモーメントが働
く場合、例えば階数が多い時には、柱脚部に設けたスプ
ライススリーブ6による接合部が弱点となって大きな曲
げモーメントを負担できないので、柱脚部から柱上方
(柱曲げモーメントの中立軸の方向)にスプライススリ
ーブ6の接合部を移動して曲げモーメントの少ない位置
に設ける必要がある。図5は柱脚部に大きな曲げモーメ
ントが働く場合のRPC柱cの脚部を柱型基礎bに接合
する方法の一実施例で、上記と同様に組立てた柱型基礎
bの主筋2’を柱型基礎bのコンクリート天端からRP
C柱cの脚部に埋設したスプライススリーブ6に接合す
るのに必要な長さ突出させて配筋し、コンクリートを打
設して柱型基礎bを構築する。そして高さを50cm位
縮小したRPC柱cの脚部に埋設したスプライススリー
ブ6を柱型基礎bから上に突出した主筋2’を嵌入し、
スプライススリーブ6に主筋2’を遊嵌させた状態で、
しかもRPC柱cの脚部を柱型基礎bのコンクリート天
端から50cm位距離を置いて懸吊状態で建方する。次
いで柱型基礎bのコンクリート天端とRPC柱cの脚部
間に亙って、主筋2’に設計上必要なフープ筋3を所定
間隔で組立て、RPC柱cの外周を囲繞するようにコン
クリート天端上に型枠を組立て、コンクリートを打設し
て50cm位の高さの鉄筋コンクリート柱dを柱型基礎
bのコンクリート天端とRPC柱cの脚部間に介在させ
るように設ける。そして、RPC柱cの脚部に設けたス
プライススリーブ6内に高強度モルタル4を充填するこ
とによって、RPC柱cの脚部の主筋2をスプライスス
リーブ6を介して柱の中間位置で柱型基礎bの主筋2’
と接合し、柱型基礎b上に鉄筋コンクリート柱dを介し
て最下階のRPC柱cの脚部を接合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の最下階のR
PC柱脚部を柱型基礎に接合する方法では、柱型基礎内
にフープ筋で組立て配筋した主筋が、コンクリート打設
時にコンクリートの流動圧や打設の振動等で移動し正規
の位置からズレてしまうので、最下階のRPC柱の建方
精度、さらに全体の建方精度に影響するという問題があ
った。また、柱型基礎内の主筋の精度を保持するため、
地中梁や基礎の鉄筋が複雑に交差する狭い空間内で主筋
と固定物間に補強筋等を横架し熔接して、主筋の移動を
防止する補強手段が必要であった。
【0005】さらに、柱脚部に大きな曲げモーメントが
働く場合には、主筋の接合部を柱脚部から上方に移動さ
せるので、柱型基礎のコンクリート天端とRPC柱脚部
間に亙って介在させる鉄筋コンクリート柱を設ける工程
が必要となり、施工工程が増え作業日数が掛かるという
問題があった。本発明は、前記従来技術の有する問題点
に鑑みて提案されたもので、その目的とする処は、最下
階のRPC柱脚部の主筋を柱型基礎から突出するシース
管内に定着させ、配筋体のシース管から溢出した高強度
モルタルでRPC柱脚部のコンクリート面を柱型基礎に
接合するようにして、RPC柱の建方精度を保持し、柱
型基礎の主筋の補強手段を不要とし、柱脚の大きな曲げ
モーメントに耐える最下階のRPC柱脚部の接合方法を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、最下階のRP
C柱脚部を柱型基礎に接合する方法において、上記目的
を達成したものである。そのため、最下階のRPC柱脚
部の接合方法は、RPC柱の主筋を挿入させる複数のシ
ース管を上下方向に配置してそれらシース管にフープ筋
を巻き回した配筋体を作成した後、コンクリートを打設
することによりシース管を中空状態にして埋設した柱型
基礎を施工する。次に、シース管内に高強度モルタルを
注入した後、RPC柱の脚部から所定長さ突出させた主
筋をシース管内に嵌挿してRPC柱の脚部を柱型基礎上
に定着し、シース管から溢出した高強度モルタルでRP
C柱脚部のコンクリート面を柱型基礎上に接合するよう
にした。
【0007】
【作用】本発明によれば、最下階のRPC柱脚部の主筋
は、柱型基礎に埋設された配筋体のシース管内に嵌挿さ
れ、シース管内に充填された高強度モルタルの硬化によ
り主筋とシース管とが一体化されて、RPC柱は配筋体
を介して柱型基礎に定着される。また柱型基礎と対面す
るRPC柱脚部のコンクリート面は、シース管から溢出
した高強度モルタルからなる敷きモルタルを介して接合
される。また、柱型基礎に埋設した配筋体のシース管
は、RPC柱の主筋の数倍の直径に形成することによ
り、配筋体の設置位置が少々移動してもRPC柱の建方
精度に影響を及ぼすことがない。
【0008】
【実施例】図1乃至図3は本発明の最下階のRPC柱脚
部の接合方法の一実施例である。最下階のRPC柱cの
複数の主筋2に対応した位置に、主筋2の直径の数倍
(本実施例では4倍)の径を有するスパイラルシース管
の如きシース管1を主筋2と同一本数、上下方向に配設
する。また、前記シース管1に設計上必要なフープ筋3
を所要間隔で捲回して構成した配筋体aを、基礎ベース
内のRPC柱cの建方位置に配設し、コンクリートを打
設して柱型基礎bを構築する。なおシース管1は柱型基
礎bに中空状態にして埋設され、その上端は柱型基礎の
上面にほぼ一致させられて開口している。次いで、前記
柱型基礎bのコンクリート天端におけるRPC柱c建方
位置に、RPC柱cの外周を囲繞するように定木枠7を
設置してシース管1から漏出する高強度モルタル4の流
出を止められるようにしてから、配筋体aのシース管1
に高強度モルタル4を注入する。
【0009】RPC柱cはその脚部から主筋2が所定長
さ突出するように作成し、RPC柱cの突出した主筋2
を、前記柱型基礎の配筋体aのシース管1内に嵌挿して
RPC柱cを柱型基礎b上に建方する。そして、RPC
柱cの建方精度を調整しながらサポート等で床面から支
えて、高強度モルタル4が硬化し強度が発現するまで保
持する。なお、シース管1に主筋2を嵌挿した際にシー
ス管内の高強度モルタルが溢出して敷モルタル5とな
り、RPC柱cの脚部のコンクリート面を柱型基礎b上
に接合する。
【0010】而して、このように建方された最下階のR
PC柱cの脚部の主筋2は、配筋体aのシース管1内に
充填された高強度モルタル4の硬化によりシース管1と
一体化され、配筋体aを介して柱型基礎bに定着され
る。また柱型基礎bと対面するRPC柱cの脚部のコン
クリート面は、シース管1から溢出した高強度モルタル
4からなる敷モルタル5を介して接合される。また、柱
型基礎bに埋設される配筋体aのシース管1の直径は、
RPC柱cの主筋2の直径の数倍あるので、配筋体aの
設置位置が少々移動しても最下階RPC柱cの建方精度
に影響を及ぼさない。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、最下階RPC柱脚部の
主筋は、柱型基礎に埋設された配筋体のシース管内に嵌
挿され、前記シース管内に充填された高強度モルタルの
硬化によりシース管と一体化されて柱型基礎に定着さ
れ、柱型基礎と対面するRPC柱脚部のコンクリート面
はシース管から溢出した高強度モルタルからなる敷きモ
ルタルで接合される。従ってRPC柱脚部には主筋の接
合部が設けられないので、柱脚部に働く大きな曲げモー
メントに耐えることができる。また、柱型基礎に埋設さ
れた配筋体のシース管はRPC柱の主筋の数倍の直径を
有しているので、配筋体の設置精度が少々悪くてもRP
C柱の建方精度に影響を及ぼさない。さらに、柱型基礎
に埋設された配筋体の設置精度が少々悪くてもよいの
で、従来のように主筋の設置精度を保持するような補強
手段を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のRPC柱脚部の接合方法を示す縦半断
面である。
【図2】図1の柱部分の平面断面図(a)と、柱型基礎
部分の平面断面図(b)である。
【図3】本発明のRPC柱脚部の接合部分の説明図であ
る。
【図4】従来方法の実施例を示す部分縦断面図である。
【図5】従来方法の他の実施例を示す部分縦断面図であ
る。
【符号の説明】
a 配筋体 b 柱型基礎 c RPC柱 1 シース管 2 主筋 3 フープ筋
フロントページの続き (72)発明者 森 人視 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号株 式会社フジタ内 (56)参考文献 特開 昭61−95136(JP,A) 特開 平4−330143(JP,A) 特開 昭48−65720(JP,A) 特開 平5−59732(JP,A) 特開 昭63−55219(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最下階のRPC柱脚部を柱型基礎上に接
    合する方法であって、 RPC柱の主筋を挿入させる複数のシース管を上下方向
    に配置してそれらシース管にフープ筋を巻き回した配筋
    体を作成した後、コンクリートを打設することにより
    シース管を中空状態にして埋設した柱型基礎を施工
    し、前記 RPC柱の脚部から所定長さ突出させた主筋を、前
    記主筋より大きな直径を有する前記シース管内に嵌挿し
    前記RPC柱の脚部を前記柱型基礎上に載せ前記RP
    C柱および前記柱型基礎からの主筋同士の接合部を設け
    ることなく、 前記シース管と前記主筋、および前記 RPC柱脚部のコ
    ンクリート面と前記柱型基礎上とを、高強度モルタルで
    接合することを特徴とする最下階のRPC柱脚部の接合
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の最下階のRPC柱脚部の
    接合方法において、 前記シース管と前記主筋、および前記RPC柱脚部のコ
    ンクリート面と前記柱型基礎上とを、高強度モルタルで
    接合するには、 前記シース管内に前記高強度モルタルを注入した後、前
    記RPC柱の脚部から所定長さ突出させた主筋を、前記
    シース管内に嵌挿して、前記高強度モルタルで、前記R
    PC柱の脚部を前記柱型基礎上に定着させた状態で前記
    シース管と前記主筋とを接合させ、 前記シース管から溢出した前記高強度モルタルで前記R
    PC柱脚部のコンクリート面を前記柱型基礎上に接合さ
    せることを特徴とする最下階のRPC柱脚部の接合方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110306686A (zh) * 2019-07-03 2019-10-08 长安大学 一种钢管rpc边框密肋复合剪力墙

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