JP3368834B2 - 継目無鋼管の製造方法および内面品質に優れた継目無鋼管 - Google Patents

継目無鋼管の製造方法および内面品質に優れた継目無鋼管

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンネスマンピア
サーやプレスピアシングミルに代表される穿孔圧延機で
成形された中空素管に、プラグミル、マンドレルミル、
アッセルミルおよびピルガーミルなどに代表される延伸
圧延機で減肉加工を施す熱間継目無鋼管の製造方法と、
その方法によって得られた内面品質に優れた継目無鋼管
に関する。
【0002】
【従来の技術】穿孔圧延機で成形された中空素管に延伸
圧延機で減肉加工を施す場合には、内面規制工具が用い
られる。具体的には、マンドレルミル、アッセルミルお
よびピルガーミルでは、マンドレルバーと称される棒鋼
状の細長い内面規制工具が用いられる。また、プラグミ
ルでは、プラグと称される砲弾形状の一体型や軸長方向
に2分割された分割型の内面規制工具が用いられる。そ
のうち、マンドレルミルは、多スタンドの延伸圧延機で
あるので、内面規制工具の長さが最も長い。
【0003】上記の内面規制工具のうち、マンドレルミ
ルの内面規制工具(以下、マンドレルバーという)を例
に取って説明すると、その使用方法は次の通りである。
【0004】複数本のマンドレルバー(通常、JIS
G 4404に規定のSKD6製)を準備し、循環使用
する。また、中空素管内への挿入に先立ち、その表面に
潤滑剤を塗布する。これは、延伸圧延時に中空素管の内
面とマンドレルバー表面との間に相対すべりが生じるの
で、その境界面の潤滑状態が十分でないと、中空素管と
マンドレルバーが焼付き、内面品質の良好な製品管が得
られなくなるからである。このため、中空素管とマンド
レルバーが焼付くのを防ぐとともに、安定な低い摩擦係
数を確保するために、マンドレルバーの表面に潤滑剤を
塗布するのである。
【0005】上記の潤滑剤としては、一般に、主成分が
黒鉛と樹脂系の有機バインダーの混合物で、これを水に
分散させた水分散型の黒鉛系潤滑剤が用いられる。この
黒鉛系潤滑剤は、前述したように、中空素管内への挿入
前のマンドレルバー表面に塗布後、乾燥させて使用され
る。すなわち、上記の黒鉛系潤滑剤は、乾燥固体皮膜と
して使用される(以下、この潤滑方法を「A法」とい
う)。
【0006】ただし、中空素管が多くのCr、具体的に
は4.5〜30重量%のCrを含むCr−Mo鋼やステ
ンレス鋼などの合金鋼の場合には、これらの鋼がSKD
6製のマンドレルバーと焼付きやすい。このため、上記
のA法においても、その潤滑剤に、黒鉛と樹脂系の有機
バインダー以外に酸化鉄とガラス粉末を混合することに
よって耐焼付き性を向上させた黒鉛系潤滑剤が用いられ
ることがある(特開平7−118687号公報参照)。
【0007】また、上記のA法のみでは潤滑性が不十分
で、潤滑性をさらに向上させる必要がある場合があり、
この場合には、例えば特開昭60−64720号公報や
同61−37989号公報および特開平1−27890
3号公報に示される方法が取られることもある。すなわ
ち、圧延前(マンドレルバー挿入前)または圧延中の中
空素管内に、空気、蒸気または不活性ガスを媒体にして
硼酸塩を主成分とするスケール除去剤または酸洗い剤と
称される混合物(以下、単に硼酸塩系潤滑剤という)を
投入する。そして、その内表面に良好な潤滑性を有する
皮膜、具体的には管の内表面に生成付着している酸化ス
ケールと投入した硼酸塩系潤滑剤との反応生成物からな
る潤滑皮膜を形成させる方法である(以下、この潤滑方
法を「B法」という)。
【0008】なお、マンドレルミル以外の延伸圧延機で
は、通常、上記のA法はほとんど用いられず、もっぱら
B法が用いられる。特に、プラグミルでは、内面規制工
具であるプラグの長さがマンドレルミルのマンドレルバ
ーに比べて極端に短いので、B法のみが用いられる場合
が多い。
【0009】ただし、プラグミルでは、上記のB法によ
る潤滑処理に加え、通常、一体型プラグの場合はその先
端部分、分割型プラグの場合はその分割部分から圧延部
に向けて黒鉛のみまたは主成分が黒鉛の黒鉛系潤滑剤を
供給しながら延伸圧延が行われる。
【0010】また、上記のA法に用いられる潤滑剤に
は、浸炭抑制剤を添加した黒鉛系潤滑剤や黒鉛を全く含
まない非黒鉛系潤滑剤が用いられる場合もあるが、これ
らは上記の黒鉛系潤滑剤と同様にして用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの知見によ
れば、延伸圧延機のうち、中空素管が合金成分を多く含
む合金鋼であったり温度が低くなった場合、その圧延中
並びに圧延後のバー引き抜き時に焼付きが発生しやすい
マンドレルミルによって内面疵の深さが0.3mm以下
の製品管を得ための潤滑処理は、中空素管が炭素鋼、S
KD6製のマンドレルバー表面が酸化スケール付着処理
肌であれば、ほとんどの場合、上記のA法のみで足り
る。
【0012】これに対し、使用寿命の向上を目的とし
て、SKD6の表面にCrやNiなどの金属メッキ、な
かでもCrメッキを施したマンドレルバーを用いる時に
は、中空素管が炭素鋼でもA法のみの潤滑処理では不十
分で、補助潤滑手段としてB法を用いる必要がある。
【0013】また、中空素管が炭素鋼に比べてSKD6
製のマンドレルバーと焼付きやすい4.5〜30重量%
のCrを含むCr−Mo鋼やステンレス鋼などの合金鋼
の時は、マンドレルバーの表面状態の如何にかかわら
ず、前述の特開平7−118687号公報に示されるよ
うな耐焼付き性の改善を図った黒鉛系潤滑剤を用いた場
合でも、A法のみの潤滑処理では不十分で、補助潤滑手
段としてB法を用いる必要がある。なかでも、金属メッ
キを施したマンドレルバーを用いる場合には、B法の適
用が必ず必要である。
【0014】しかし、いずれの場合も、より良好な内面
品質の製品管、具体的には内面疵の深さが0.2mm以
下の製品管が安定して得られず、なかでも中空素管が
4.5〜30重量%のCrを含むCr−Mo鋼やステン
レス鋼などの合金鋼の場合に著しく、この時に金属メッ
キを施したマンドレルバーを用いると、極めて不安定に
なるという問題があった。
【0015】具体的に例示すると、例えば、中空素管が
SUS304、マンドレルバーがSKD6の表面に平均
厚さ50μmのCrメッキを施したもので、A法に前述
の特開平7−118687号公報に示される黒鉛系潤滑
剤を用いても、深さが0.2mmを超える内面疵が多発
し、内面疵の深さが0.2mm以下の製品管は得られな
かった。
【0016】また、上記のA法に加えて、前述の特開昭
61−37989号公報に示される硼酸塩系潤滑剤を用
いたB法の潤滑処理を施しても、0.2mmを超える内
面疵が部分的に発生し、内面疵の深さが0.2mm以下
の製品管は安定して得られなかった。
【0017】さらに、B法のみが適用されるプラグミル
においても、上記と同様で、なかでも中空素管が4.5
〜30重量%のCrを含むCr−Mo鋼やステンレス鋼
などの合金鋼の場合に0.2mmを超える内面疵が部分
的に多発し、内面疵の深さが0.2mm以下の製品管は
安定して得られなかった。
【0018】また更に、B法で用いる硼酸塩系の潤滑剤
中に燐(具体的には燐酸塩)が含まれている場合には、
その一部が900℃以上の熱間圧延中に還元されて生じ
た燐が鋼中の鉄と反応して低融点の化合物を形成し、こ
の化合物が原因となって粒界割れが発生し、0.2mm
を超える深さの地荒れ状の内面疵が多発するという問題
もあった。このため、内面疵の深さが0.2mm以下の
製品管を安定して得ることが可能な方法の開発が強く望
まれていた。
【0019】本発明の目的は、中空素管の材質および用
いるマンドレルバーやプラグの表面状態の如何にかかわ
らず、内面疵の深さが0.2mm以下の製品管を安定し
て得ることが可能な継目無鋼管の製造方法とこの方法に
より得られる内面品質に優れた継目無鋼管を提供するこ
とにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、マンドレル製管ラインとプラグミ
ル製管ラインの実機を用いて多くの製造実験を行った。
その結果、次のことを知見した。
【0021】上記いずれの方式においても、B法の適用
に先立ち、弱酸化性ガスまたは不活性ガスを用いて中空
素管の管内をパージし、その直後の管内に主剤が1価の
アルカリ金属の硼酸塩で燐を含まない潤滑剤を50〜3
00g/m2 塗布してから延伸圧延すれば、中空素管の
材質および用いるマンドレルバーの表面状態の如何にか
かわらず、内面疵の深さが0.2mm以下の製品管が確
実に安定して得られることを知見した。
【0022】ここで、上記の手段を採る場合に、内面疵
の深さが0.2mm以下の製品管が確実に安定して得ら
れる理由の詳細は不明であるが、下記のように推定され
る。
【0023】穿孔圧延機で成形された高温(約1250
℃)の中空素管の内部には、穿孔圧延機の主ロールなど
の冷却水が侵入残留している。このため、この管内に硼
酸塩系潤滑剤を投入すると、管内に残留している冷却水
が潤滑剤中に取り込まれてその溶融が遅くなる。その結
果、潤滑性能が十分に発揮されず、延伸圧延後の製品管
の内面に0.2mmを超える深さの内面疵が発生するよ
うになる。
【0024】これに対し、管内を弱酸化性ガスまたは不
活性ガスでパージした直後に硼酸塩系潤滑剤を投入する
と、管内に冷却水が存在しないために投入した潤滑剤が
速やかに溶融し、その潤滑性能が十二分に発揮されるの
で、延伸圧延後の製品管の内面に0.2mmを超える内
面疵が発生しなくなるものと推定される。
【0025】上記の知見に基づく本発明の要旨は、下記
(1)の熱間継目無鋼管の製造方法と、下記(2)の内
面品質に優れた継目無鋼管にある。
【0026】(1)穿孔圧延機で成形された中空素管
に、内面規制工具を備える延伸圧延機で減肉加工を施す
継目無鋼管の製造方法であって、前記の中空素管の内面
を弱酸化性ガスまたは不活性ガスでパージし、その直後
の管内面に、主成分が1価のアルカリ金属の硼酸塩で、
燐を含まない潤滑剤50〜300g/m2 を均一に塗布
してから延伸圧延機で減肉加工を施す継目無鋼管の製造
方法。
【0027】(2)上記の(1)に記載の方法によって
製造された継目無鋼管であり、内面の疵深さが0.2m
m以下であることを特徴とする内面品質に優れた継目無
鋼管。
【0028】上記(1)の本発明の方法においては、延
伸圧延機がマンドレルミルの場合の内面規制工具(マン
ドレルバー)は、表面に潤滑皮膜が形成されていること
が好ましい。また、中空素管が4.5〜30重量%のC
rを含むCr−Mo鋼やステンレス鋼などの合金鋼の場
合の内面規制工具(マンドレルバー)は、表面が金属メ
ッキ、具体的にはCrメッキで被覆されていることが好
ましい。さらに、上記(2)の本発明の継目無鋼管は、
炭素鋼に限らず、4.5〜30重量%のCrを含むCr
−Mo鋼やステンレス鋼などの合金鋼からなるものであ
ってもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法と継目無鋼管
について説明する。先ず、本発明の方法において、その
製造条件を上記のように定めた理由について説明する。
【0030】穿孔圧延機で成形された高温(約1250
℃)の中空素管の内部には、穿孔圧延機の主ロールなど
の冷却水が侵入残留しており、この中空素管に直接B法
の潤滑処理を施すと、前述したように、管内に投入され
た硼酸塩系潤滑剤が冷却水を取り込み、潤滑剤自体の溶
融遅れが生じる。したがって、本発明では、この硼酸塩
系潤滑剤の溶融遅れを生じさせる管内の冷却水を除去す
るために、弱酸化性ガスまたは不活性ガスを用いて管内
をパージすることにした。
【0031】ここで、本発明でいう上記の弱酸化性ガス
とは空気または炭酸ガス(CO2 )のことであり、また
不活性ガスとはN2 ガス、ArガスまたはHeガスのこ
とである。すなわち、上記以外のガス、例えば酸素ガス
や水蒸気を用いたのでは管内面の酸化スケールが成長し
て厚くなり、これが内面疵を発生させる原因の一つにな
るためである。また、水蒸気は、その一部が管内に残留
し、硼酸塩系潤滑剤の溶融遅れを生じさせる恐れがあ
る。このため、パージガスには、弱酸化性ガスまたは不
活性ガスを用いることとした。
【0032】なお、弱酸化性ガスのうちの空気は、中空
素管が13重量%未満のCrを含有する低合金鋼や炭素
鋼の場合には、管内面の酸化スケールを成長させ、これ
が内面疵になる恐れがあるので、炭酸ガス(CO2 )ま
たは不活性ガスを用いるのが望ましい。また、不活性ガ
スとしては、経済性の観点から最も安価で入手が容易な
2 ガスを用いるのが好ましい。
【0033】弱酸化性ガスまたは不活性ガスのパージ圧
は、4〜20kgf/cm2 程度で十分であるが、管内
に残留している冷却水を確実に除去する観点からはでき
るだけ高くするのが好ましい。
【0034】上記の弱酸化性ガスまたは不活性ガスによ
るパージ直後の管内に投入する硼酸塩系潤滑剤の組成と
塗布量を上記のように定めたのは、次の理由による。す
なわち、1価のアルカリ金属の硼酸塩の融点が1000
℃以下であるのに対し、2価のアルカリ金属の硼酸塩の
融点は1150℃以上と高い。このため、1価のアルカ
リ金属の硼酸塩は、高温(約1250℃)の管内に投入
後、極めて容易に溶融するが、2価のアルカリ金属の硼
酸塩は容易に溶融することがなく、潤滑性に劣り、0.
2mmを超える内面疵が発生するのを防ぐことができな
い。
【0035】また、管内に投入する潤滑剤中に燐が存在
すると、前述したように、その一部が鋼(被圧延材)中
の鉄と反応して低融点の化合物を形成し、この化合物に
起因する粒界割れが発生して0.2mmを超える深さの
地荒れ状の内面疵が多発するようになる。
【0036】さらに、その塗布量が50g/m2 未満で
あると、延伸圧延中に潤滑皮膜切れが生じ、0.2mm
を超える内面疵が発生するようになる。逆に、300g
/m2 以上であると、潤滑剤が内面に付着残留して製品
管の見栄えが悪くなるのでその除去工程が必要になるだ
けでなく、潤滑剤の原単位が低下し、製造コストの上昇
を招く。このため、管内に投入する硼酸塩系潤滑剤の塗
布量は、50〜300g/m2 未満とした。
【0037】ここで、管内に投入する硼酸塩系潤滑剤
は、燐または燐酸塩などの燐化合物を含まないものであ
れば、1価のアルカリ金属の硼酸塩(例えば、Na24
7・10H2O、Na247・5H2O、無水Na24
7などに代表される硼酸ナトリウムや硼酸カリウムお
よび硼酸リチウムなど)のみからなるものでもよいが、
下記または/およびの各群から選ばれた1種または
2種以上との混合物であってもよい。
【0038】例えば、硫酸塩、炭酸ソーダ、硫酸ソー
ダ、炭酸カリウム、炭酸リチウムなどの1価のアルカリ
金属の炭酸塩。
【0039】例えば、ステアリン酸ソーダ、パルチミ
ン酸ソーダ、オレイン酸ソーダなどの金属石鹸。
【0040】上記に記載の1価のアルカリ金属の炭酸
塩は、1価のアルカリ金属の硼酸塩と同様に、融点が1
000℃以下である。このため、高温(約1250℃)
の管内に投入後極めて容易に溶融し、流体潤滑皮膜とし
て作用する。これに対し、に記載の金属石鹸は、高温
(約1250℃)の管内に投入した瞬間に爆発的に燃焼
し、その火炎で1価のアルカリ金属の硼酸塩と炭酸塩を
分散させ、これらが管内面に均一に塗布されるように作
用する。
【0041】このため、1価のアルカリ金属の硼酸塩
は、上記のまたは/およびの各群から選ばれた1種
または2種以上との混合物とするのが好ましく、なかで
もから選ばれた1種または2種以上との混合物として
用いるのが最も好ましい。これは、1価のアルカリ金属
の硼酸塩のみからなる潤滑剤は均一塗布性がやや劣るた
めである。
【0042】ただし、上記のまたは/およびの各群
から選ばれた1種または2種以上を混合する場合の配合
比は、1価のアルカリ金属の硼酸塩を50〜80重量
%、およびはいずれも30重量%以下するのが好ま
しい。これは、1価のアルカリ金属の硼酸塩の量が50
重量%未満であると潤滑性が低下し、80重量%を超え
ると均一塗布性が低下する。また、とは、30重量
%を超えて配合しても、その効果が飽和するだけでな
く、1価のアルカリ金属の硼酸塩の配合量低下を招い
き、潤滑性が低下するからである。
【0043】上記の硼酸塩系潤滑剤を構成する各成分の
粒径は、均一塗布性を確保する観点から、500μm以
下、好ましくは100μm以下とするのが望ましい。ま
た、それらの純度はいずれも85%以上、好ましくは9
0%以上のものを用いるのが望ましい。
【0044】中空素管に対する上記硼酸塩系潤滑剤のB
法による投入は、例えば、中空素管の一方管端部に吹き
込みノズルを臨設し、このノズルから他方管端に向かっ
て吹き込む方法や吹き込みノズルを管内に送り込むなど
して投入すればよい。その際の吹き込み媒体としては、
上記パージの場合と同様の理由から、不活性ガス、具体
的にはN2 ガスを用いるのが好ましい。この時、中空素
管は、投入した硼酸塩系潤滑剤の均一塗布性を向上させ
る目的で、その軸心周りに回転させるのがより好まし
い。
【0045】なお、延伸圧延機がマンドレルミルの場合
には、その内面規制工具であるマンドレルバーの表面
に、従来と同様のA法による潤滑処理を施すことはいう
までもない。すなわち、中空素管が炭素鋼や低合金鋼の
場合には主成分が黒鉛と樹脂系の有機バインダーである
黒鉛系潤滑剤、4.5〜30重量%のCrを含むCr−
Mo鋼やステンレス鋼などの合金鋼の場合には主成分が
黒鉛、樹脂系の有機バインダー、酸化鉄およびガラス粉
末である黒鉛系潤滑剤の乾燥固体皮膜を形成させる。
【0046】さらに、中空素管が4.5〜30重量%の
Crを含むCr−Mo鋼やステンレス鋼などの合金鋼の
場合で、内面の浸炭を防ぐ必要がある場合には、浸炭抑
制剤を添加した黒鉛系潤滑剤や黒鉛を全く含まない非黒
鉛系潤滑剤の乾燥固体皮膜を形成させる。
【0047】これに対し、延伸圧延機がプラグミルの場
合には、その内面規制工具であるプラグの表面には、特
に潤滑剤を用いた潤滑処理を施す必要はない。ただし、
プラグミルでは、前述したように、上記のB法による潤
滑処理に加え、通常、一体型プラグの場合はその先端部
分から、分割型プラグの場合はその分割部分から圧延部
に向けて黒鉛のみまたは主成分が黒鉛の黒鉛系潤滑剤を
供給しながら延伸圧延が行われる。
【0048】このため、本発明においても、延伸圧延機
がプラグミルの場合は、B法による潤滑処理に加え、プ
ラグの先端部分または分割部分から圧延部に向けて黒鉛
のみまたは主成分が黒鉛の黒鉛系潤滑剤を供給すること
はいうまでもない。その際、中空素管が4.5〜30重
量%のCrを含むCr−Mo鋼やステンレス鋼などの合
金鋼の場合で、内面の浸炭を防ぐ必要がある場合には、
浸炭抑制剤を添加した黒鉛系潤滑剤や黒鉛を全く含まな
い非黒鉛系潤滑剤を供給することもいうまでもない。
【0049】
【実施例】表1に示す組成からなる6種類の硼酸塩系潤
滑剤と、表2に示す化学組成を有する4種類の供試鋼と
を準備した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】《実施例1》表2に示す供試鋼のうちのS
US304、13Cr鋼およびS45Cからなる外径1
78mm、長さ2370mmのビレットを1230℃に
加熱し、傾斜ロール式のピアサーで外径181mm、肉
厚17.5mm、長さ6550mmの中空素管に成形し
た。次いで、これらの中空素管を7スタンドのマンドレ
ルミルで外径151mm、肉厚6.5mm、長さ200
00mmに延伸圧延した後、再加熱炉に装入して100
0℃に再加熱し、ストレッチレデュサーで外径113m
m、肉厚6.5mm、長さ27140mmの製品管に仕
上げた。
【0053】その際、マンドレルミルに供する直前の中
空素管の内面を圧力10kgf/cm2 のN2 ガスでパ
ージした後とパージしない場合の2通りで、表1に示す
6種類の硼酸塩系潤滑剤A〜Fのうちのいずれかを管内
に投入して種々の塗布量(0〜350g/m2 )で均一
に塗布するB法の潤滑処理を施した。
【0054】また、マンドレルミルのマンドレルバーに
は、いずれの場合も、表3に示す化学組成を有するSK
D6製で、その表面に厚さ50μmのCrメッキが施さ
れ、このCrメッキの上にA法の潤滑処理を施して黒鉛
と樹脂系の有機バインダーとの比が75:25の厚さ5
0μmの乾燥固体潤滑剤皮膜を形成させたものを用い
た。
【0055】
【表3】
【0056】なお、いずれの鋼種も、ピアサー成形直後
の中空素管の内面温度は1250℃、b法による硼酸塩
系潤滑剤投入直前の中空素管の内面温度は1180℃で
あった。
【0057】そして、各条件のもとに得られた製品管の
内面疵の発生状況とB法の潤滑処理で投入した硼酸塩系
潤滑剤の内面残存の有無を調べた。
【0058】内面疵の発生状況は、製品管の内面を目視
観察する一方、超音波検査法にて疵の深さを測定し、軸
方向の一部にでも深さが0.20mm以上の内面疵が確
認された場合を不芳(×)、軸方向の一部にでも深さが
0.10mm以上、0.20mm未満の内面疵が確認さ
れた場合をやや良好(△)、軸方向の全てに内面疵が確
認されないか確認されてもその深さが0.10mm未満
の場合を良好(○)として評価した。
【0059】一方、内面の硼酸塩系潤滑剤の残存の有無
は、管内面の一部にでも目視で残存が確認できる場合を
不芳(×)、全く確認できない場合を良好(○)として
評価した。また、これらのうちのいずれか一方の評価が
不芳(×)のものを総合評価が不芳(×)、それ以外の
ものを総合評価が良好(○)とした。
【0060】以上の結果を、表4と表5に、マンドレル
ミルによる延伸圧延前の中空素管に対する処理条件と併
せて示した。
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】表4と表5に示す結果から明らかなよう
に、本発明にしたがって製造された製品管は、いずれも
内面疵の深さが0.2mm以下であり、しかも内面に硼
酸塩系潤滑剤は残存していなかった。
【0064】これに対し、本発明で規定する条件以外で
製造された製品管は、部分的に0.2mmを超える深さ
の内面疵が発生しているか、発生していない場合には内
面に硼酸塩系潤滑剤が残存していた。
【0065】《実施例2》上記の表2に示す供試鋼のう
ちのSUS304および22Cr鋼からなる外径225
mm、長さ3360mmのビレットを1230℃に加熱
し、傾斜ロール式の第1ピアサーと第2ピアサーで外径
290mm、肉厚15.5mm、長さ10000mmの
中空素管に成形した。次いで、これらの中空素管をプラ
グミルで外径280mm、肉厚13mm、長さ1227
0mmに延伸圧延した後、リーラーで磨管圧延し、次い
でサイザーで外径275mm、肉厚13mm、長さ12
500mmの製品管に仕上げた。
【0066】その際、プラグミルに供する直前の中空素
管の内面を圧力5kgf/cm2 のN2 ガスでパージし
た後とパージしない場合の2通りで、表1に示す6種類
の硼酸塩系潤滑剤A〜Fのうちのいずれかを管内に投入
して種々の塗布量(20〜400g/m2 )で均一に塗
布するB法の潤滑処理を施した。
【0067】また、プラブミルのプラグには、いずれの
場合も、17%Cr−5%Mo−残部実質的にFeから
なるCr−Mo鋼製で、その表面に厚さ70μmの酸化
スケール皮膜を形成させた、2分割型のものを用いた。
そして、その分割部分から圧延部に向けて、圧延管1本
当たり200gの黒鉛系潤滑剤(黒鉛と焼塩とを3:1
の割合で混合したもの)を供給した。
【0068】なお、いずれの鋼種も、ピアサー成形直後
の中空素管の内面温度は1260℃、b法による硼酸塩
系潤滑剤投入直前の中空素管の内面温度は1230℃で
あった。
【0069】そして、各条件のもとに得られた製品管の
内面疵の発生状況とB法の潤滑処理で投入した硼酸塩系
潤滑剤の内面残存の有無を調べた。
【0070】内面疵の発生状況は、製品管の内面を目視
観察する一方、超音波検査法にて疵の深さを測定し、軸
方向の一部にでも深さが0.20mm以上の内面疵が確
認された場合を不芳(×)、軸方向の一部にでも深さが
0.10mm以上、0.20mm未満の内面疵が確認さ
れた場合をやや良好(△)、軸方向の全てに内面疵が確
認されないか確認されてもその深さが0.10mm未満
の場合を良好(○)として評価した。
【0071】一方、内面の硼酸塩系潤滑剤の残存の有無
は、管内面の一部にでも目視で残存が確認できる場合を
不芳(×)、全く確認できない場合を良好(○)として
評価した。また、これらのうちのいずれか一方の評価が
不芳(×)のものを総合評価が不芳(×)、それ以外の
ものを総合評価が良好(○)とした。
【0072】以上の結果を、表6に、プラグミルによる
延伸圧延前の中空素管に対する処理条件と併せて示し
た。
【0073】
【表6】
【0074】表6に示す結果から明らかなように、本発
明にしたがって製造された製品管は、いずれも内面疵の
深さが0.2mm以下であり、しかも内面に硼酸塩系潤
滑剤は残存していなかった。
【0075】これに対し、本発明で規定する条件以外で
製造された製品管は、部分的に0.2mmを超える深さ
の内面疵が発生しているか、発生していない場合には内
面に硼酸塩系潤滑剤が残存していた。
【0076】
【発明の効果】本発明の方法によれば、内面疵の深さが
0.2mm以下の製品管を確実に安定して製造すること
ができる。また、得られた鋼管の内面には、硼酸塩系潤
滑剤が残存しないので、そのまま製品管と出荷すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−33010(JP,A) 特開 昭60−64720(JP,A) 特開 平1−278903(JP,A) 特開 昭61−37989(JP,A) 特開 平5−171165(JP,A) 特開 平8−71619(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 25/04 B21B 17/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穿孔圧延機で成形された中空素管に、内面
    規制工具を備える延伸圧延機で減肉加工を施す継目無鋼
    管の製造方法であって、前記の中空素管の内面を弱酸化
    性ガスまたは不活性ガスでパージし、その直後の管内面
    に、主成分が1価のアルカリ金属の硼酸塩で、燐を含ま
    ない潤滑剤50〜300g/m2 を均一に塗布してから
    延伸圧延機で減肉加工を施すことを特徴とする継目無鋼
    管の製造方法。
  2. 【請求項2】表面に潤滑皮膜が形成された内面規制工具
    を用いることを特徴とする請求項1に記載の継目無鋼管
    の製造方法。
  3. 【請求項3】少なくとも中空素管と接する部分が金属メ
    ッキで被覆された内面規制工具を用いることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の継目無鋼管の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3に記載のいずれかの方法によ
    って製造された継目無鋼管であり、内面の疵深さが0.
    2mm以下であることを特徴とする内面品質に優れた継
    目無鋼管。
  5. 【請求項5】鋼管が4.5〜30重量%のCrを含有す
    る合金鋼からなることを特徴とする請求項4に記載の内
    面品質に優れた継目無鋼管。
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