JP3368380B2 - 音響警報装置、特に自動車用の音響警報装置 - Google Patents

音響警報装置、特に自動車用の音響警報装置

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JP3368380B2 JP50620596A JP50620596A JP3368380B2 JP 3368380 B2 JP3368380 B2 JP 3368380B2 JP 50620596 A JP50620596 A JP 50620596A JP 50620596 A JP50620596 A JP 50620596A JP 3368380 B2 JP3368380 B2 JP 3368380B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、請求項1の導入部に定義された種類の音響
警報装置、特に自動車用の音響警報装置に関する。
この種の音響警報装置はWO93/01588に開示されてい
る。この従来の音響警報装置では、回路遮断器がダイヤ
フラムとハウジングの間に形成された閉塞されたチャン
バの中に配置されている。
US−A−4 540 975は可動性電磁気コアに結合された
ダイヤフラムを含む電磁ホーンと、電磁石の巻線への電
流供給を遮断する回路遮断器を開示している。また、こ
の場合、回路遮断器はダイヤフラムとホーンハウジング
の間に設けられた閉塞領域に配置されている。
本発明は上記種類の改善された警報装置を提供するこ
とを目的とする。
この目的は、本発明に従って、請求項1に定義された
特徴を持つ音響警報装置によって達成される。
本発明のさらなる特徴と利点は、添付図面を参照しな
がら与えられる以下の詳細な説明から明らかになり、こ
の説明は全く非制限的な例として与えられる。
図1は本発明による音響警報装置の斜視図である。
図2は図1のII−II線断面図である。
図3は図2に表わされた音響警報装置の一部分を拡大し
て示している部分断面側面図である。
図4は図2に表わされるものと類似している断面図であ
り、本発明による音響警報装置の変形例または第2の実
施例を示す。
図面、特に図1と図2とを参照して、本発明による自
動車用の音響警報信号装置は略1で示される支持ケーシ
ングを備える。このケーシング1は、例えばプラスチッ
ク材料から出来ている。
例として示される実施の形態では、上記ケーシング1
は実質的に上部2と下部すなわち本体3とを備え、それ
らは、例えばホットブレイド装置によって、平面4にお
いて互いに接合されている(図2)。
ケーシング1の上部2はカバー5によって閉じられて
いる。一方、下部3はカバー6によって底部で閉じられ
ている、上記カバーまたは密閉部材5と6は、好ましく
はプラスチック材料から作られており、超音波溶接(ま
たは他のそれ自身が既知の方法)によってケーシング1
のそれぞれの部分2と3とに接合され得る。
図2に見られるように、ケーシング1の軸方向の中心
部分では、実質的に円柱形の通路7が形成されている。
その通路7には、2つの強磁性材料の可動性部材8と9
が取付けられており、それらの部材は互いに軸方向に対
面すると共に一直線上にある。
上記部材8,9の反対側の端部は、例えば金属製の2つ
の弾力性のある膜またはダイヤフラム10と11の中央部に
接続される。それらダイヤフラム10と11の夫々の外周部
分はケーシング1の対向する端部に締められている。
部材8と9の軸方向の先端部は、互いに対面し、それ
ぞれ8aと9aで示され、実質的にベルの形に形成されてい
る。
図2において、実質的に円板として形づくられた静止
している強磁性部材は、番号12で示される。この強磁性
部材は、ケーシング1の通路7の中で可動性部材8と9
のベル形部分8aと9aとの間に横断して固定される。
上記静止の強磁性部材12の外周部は、それぞれの空気
間隙13と14によって上記可動性要素8,9の端部縁から分
離されている。
図3において、よりはっきりと見られるように、強磁
性材料で出来た2つの固定されたコア(しん)15,16
は、静止強磁性部材12の対向する面の中心部分に接続さ
れる。上記固定されたコア15,16は、分離要素として形
成され得るか、または、円板形状の部材12と一体化され
得る。
固定されたコア15と16の周りに、電気的に絶縁してい
る材料から成るそれぞれのスプール17と18とが設けられ
ている。これらのスプールは、例えば、上記コア15と16
の上に覆うように鋳込まれている。上記スプール17と18
は、19と20で示されるそれぞれの励磁巻線を支持する。
固定されたコア15と16の対向する端部は、それらと連
合する可動性部材8と9からそれぞれ、空気間隙21と22
によって、分離されている(図2)。
作動中に、巻線19と20に励磁電流が供給されるとき、
これら巻線は磁束を発生する。この磁束は、円板形状の
強磁性部材12と、それと連合する固定コア15と16と、可
動性部材8と9のベル部分8a,9aとの中で循環する。上
記磁束の影響下において、可動性部材8と9は円板形状
の強磁性要素12の方に引き付けられ、こうして、それら
にそれぞれ連合するダイヤフラム10と11の弾性変形を引
き起こす。
ケーシング1において、ダイヤフラム10と11との間に
体積が変動するチャンバが形成される。このチャンバ
は、実質的に半径方向である通路27を通ってケーシング
1の中に形成された音響出力導管28と連通している。
上記音響導管は中央通路7の周りに実質的に渦巻き状
に展開し、つの形となった裾広がりの出力放出部29を形
成して終る。
作動中に、励磁巻線19と20に電流が供給されたとき、
発生した磁界の影響の下に可動性強磁性部材8と9は他
方に向かって一方を動かす。このようにして、上記部材
はダイヤフラム10と11の弾性変形を引き起こし、上述さ
れた体積可変チャンバの体積を減少させる。
図2において、34で全体的に示された遮断装置は、通
路27に取付けられる。この通路27は体積可変チャンバを
出力音響導管28に連通させる。
図示された実施例において、上記遮断装置34は、成形
された2つの金属ブレード37と38を備え、それらブレー
ドは39でケーシング1に固定される一端を持つ。上記ブ
レード37と38の両端部は、互いに対面する関係にあっ
て、それぞれの接触部材41と42を支持する。上記接触部
材を越えて、ブレード37と38の上記端部の末端部分は、
それぞれ43と44で示され、上下方向に曲げられた付属物
を有する。上記屈曲された付属物43,44は、警報装置の
ケーシング1の中央の円柱状通路7に、具体的には、可
動性部材8,9のベル形部分8a,9aの端部縁の間に延びる。
上記ブレード37と38の末端の屈曲付属物43と44は、図
2の面に直交する方向に互い違いに配置され、かつ、休
止時には可動性部材9と8のベル形部分,9aと8aの端部
縁に隣接または接触して配置される。
上記円板形の強磁性部材12には、上記遮断器34のブレ
ード37,38の屈曲付属物43,44の端部と対応して、図3の
12aで示された半径方向の細穴が、都合よく設けられて
いる。
休止時には、すなわち上記巻線19と20が非通電状態あ
るとき、遮断器34の接触部41と42は互いに接触してい
る。このようにして、警報装置を作動する際に上記巻線
19,20に電流を供給させるために、遮断器34は通常閉じ
られている。
上記警報装置が作動されると、巻線19,20の励磁は可
動性部材8と9が相互に近接する変位を生じさせる。可
動性部材8と9は、それぞれのベル形の部分8a,9aの端
部縁と、上記屈曲された端部付属物43,44を結合させ
て、接触部材41と42の分離を引き起こす。このようにし
て、遮断器34は開にされると共にそのことは巻線19と20
への電流の流れを遮る。次に、可動性強磁性部材8と9
は、弾性のダイヤフラム10と11によって働く復帰作用の
影響の下で、休止位置の方に復帰する。その後、互いに
離れている部材8と9のこの変位は、遮断器34を閉にさ
せ、電流をもう1度巻線19と20に供給させる。
警報装置が動かされるまで、すなわちそれが(図示さ
れない)電流につながれるまで、この動作はこのように
して続く。
作動中には、ダイヤフラム10と11の振動が音波放出の
発生を引き起こす。この音波の放出は、可動性部材8と
9が取付けられた可変体積チャンバから半径方向の通路
27を通って音響出力導管28に到達する。
逆位相で振動する2つのアセンブリが存在するため
に、上述の音響警報装置を用いると、警報装置が取付け
られている自動車の車体にケーシング1が反応あるいは
振動を伝える可能性は事実上避けられる。
接触部41,42の間に発生し得るアークは、弾性ダイヤ
フラム10と11の振動に従って振動する空気の作用で“吹
き飛ばされる”。
図4に、本発明による音響警報装置の変形例すなわち
別の実施例を示す。
上記図において、既に前に述べられた部品および要素
には同じ参照番号が再び与えられる。
図4によるこの変形例は、固定された強磁性のコアが
巻線19,20の内部に最早存在せず、代わって可動性強磁
性部材8と9のそれぞれの円柱付属物8b,9bが存在する
という点で前述の実施例と異なる。
上記可動性強磁性部材の間に静止強磁性部材を更に設
けることができる。この静止強磁性部材は、巻線によっ
て発生した磁束の循環のために、例えば、図2の部材12
用のような円板形状を有する。しかしながら、代替え案
として、このような静止強磁性部材を避けることも可能
であり、この場合、コイルによって発生した磁束は、2
つの可動性強磁性部材およびそれら部材間に形成された
空気間隙の中で完全に循環する。
更に、この場合、2つの励磁巻線は単一の巻線によっ
て置き換えることができる。
勿論、本発明の原理は同一のままで、形態と実施例と
構造の詳細とは、全く非制限的な例として記述されかつ
示めされたそれらについて、添付のクレームで定義され
ている本発明の範囲から逸脱することなく変更できる。
特に、上述の実施例は位相−対立状態で振動する2つ
のアセンブリを備えているが、本発明は単一の振動アセ
ンブリ、従って単一の弾性ダイヤフラムを備えた音響警
報装置に適用されてもよい。
更に、本発明は電気機械的な遮断器を備えた警報装置
に限定するように意図したものでなく、本発明は励磁電
流の遮断が静止している電子装置によって制御される音
響警報装置においても実施され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−14100(JP,A) 特表 平6−509426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 9/15 B60Q 5/00 670

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つのダイヤフラム(10,11)
    が取付けられているケーシング(1)と、 上記ケーシング(1)の中の固定された位置に取付けら
    れている少なくとも1つの励磁巻線(19,20)と、 上記ダイヤフラム(10,11)に接続されると共に作動中
    に上記巻線(19,20)によって発生された磁界にさらさ
    れる少なくとも1つの可動性強磁性部材(8,9)とを備
    え、上記可動性強磁性部材(8,9)は軸方向の端部(8a,
    9a)を備えると共にその内部に上記巻線(19,20)が配
    置され、 出力音響導管(27〜29)と、 通常は閉となっている遮断装置(34)とを備え、この遮
    断装置(34)は互いに協働する2つの接触部材(41,4
    2)を含み、この2つの接触部材(41,42)は関連する巻
    線(19,20)の励磁によって引き起されるダイヤフラム
    (10,11)の変形に続いて引き離されるようになってい
    て、上記巻線(19,20)への電流の供給を遮断する音響
    警報装置、特に自動車用の音響警報装置において、 上記遮断装置(34)は上記音響出力導管(27〜29)の中
    に配置されていることを特徴とする音響警報装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の音響警報装置において、
    上記可動性強磁性部材(8,9)の上記軸方向の端部(8a,
    9a)は静止強磁性部材(12)の外周部から空気間隙(1
    3,14)によって分離されている端部縁を有し、上記静止
    強磁性部材(12)は巻線(19,20)に接続されると共に
    ケーシング(1)の中の固定された位置に取付けられ、
    上記固定された位置は上記可動性強磁性部材(8,9)に
    対向する巻線(19,20)の端部に隣接することを特徴と
    する音響警報装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の音響警報装置において、
    上記静止強磁性部材(12)は実質的に円板のように形成
    されると共に、少なくとも1つの固定された強磁性コア
    (15,16)に隣接して配置され、上記強磁性コア(15,1
    6)は上記巻線(19,20)の内部に上記可動性強磁性部材
    (8,9)の近傍まて延在していることを特徴とする音響
    警報装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の音響警報装置において、
    上記静止強磁性部材(12)は上記少なくとも1つの固定
    されたコア(15,16)と一体となっていることを特徴と
    する音響警報装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の警報装置において、上記
    少なくとも1つの可動性強磁性部材(8,9)は中央の付
    属物(8b,9b)を備え、この付属物(8b,9b)はその軸方
    向の端部(8a,9a)の内部、かつ、関連の巻線(19,20)
    の内部に伸びていることを特徴とする警報装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の警報装置において、上記
    遮断装置(34)はそれぞれの接触部材(41,42)を支持
    する2つのブレード(37,38)を備え、これら接触部材
    (41,42)は休止時に互いに接触し、少なくとも1つの
    ブレード(37,38)は上記少なくとも1つの可動性強磁
    性部材(8,9)と協働するようになっていて、作動時
    に、連合する巻線(19,20)の励磁に続いて上記可動性
    部材(8,9)が変位させられたとき、一方のブレード(3
    7,38)によって支持される上記接触部材(41,42)が、
    他方のブレード(37,38)によって支持される上記もう
    一方の接触部材(41,42)から引き離されることを特徴
    とする警報装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか1つに記載の警
    報装置において、第1と第2のダイヤフラム(10,11)
    を備え、これらダイヤフラム(10,11)のそれぞれの外
    周部分がケーシング(1)に締め付けられた状態でケー
    シング(1)の中に対面関係にあって相互の距離に配置
    されており、上記ダイヤフラム(10,11)は弾性的に変
    形可能であると共に、それらダイヤフラム(10,11)の
    間に音響出力導管(27〜29)の入力部(27)と連通する
    可変体積チャンバ(7)を形成するようになっていて、 第1と第2の可動性強磁性部材(8,9)を備え、これら
    部材(8,9)は軸方向に互いに対面していると共に、空
    気間隙(13,14)によって分離され、それらの反対側の
    端部において第1と第2のダイヤフラム(10,11)にそ
    れぞれ接続されており、 上記少なくとも1つの巻線(19,20)は、上記巻線(19,
    20)の断続的な励磁が上記可動性部材(8,9)の抗した
    対応する動きと上記連合するダイヤフラム(10,11)の
    逆位相での振動とを引き起こすように、上記可動性強磁
    性部材(8,9)に動作可能に結合されていることを特徴
    とする警報装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載の警報装置におい
    て、上記ブレード(37,38)は上記チャンバ(7)の中
    に延在すると共に、上記可動性強磁性部材(8,9)のそ
    れぞれ1つと各々協働するようになっていて、作動中に
    上記可動性部材(8,9)は一方を他方に向かって移動
    し、上記ブレード(37,38)によって支持される接触部
    材(41,42)は一方を他方から離れるように移動するこ
    とを特徴とする警報装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の警報装置において、上記
    ブレード(37,38)は上記可動性強磁性部材(8,9)の変
    位する方向に対面関係で配置されると共にそれぞれの端
    部付属物(43,44)が各々設けられ、この端部付属物(4
    3,44)は上記もう一方のブレード(38,37)に向かって
    曲げられていると共に関連する強磁性可動性部材(8,
    9)の噛み合い面(8a,9a)と対面する端部を有すること
    を特徴とする警報装置。
  10. 【請求項10】請求項1または7に記載の警報装置にお
    いて、上記可動性強磁性部材(8,9)は、一方は他方と
    対面する各ベル形部分(8a,9a)を有し、上記ベル形部
    分は上記少なくとも1つの巻線(19,20)を囲み、上記
    静止強磁性部材(12)は上記可動性強磁性部材(8,9)
    のベル形部分(8a,9a)の間に形成された空気間隙(13,
    14)内で半径方向に延びていることを特徴とする警報装
    置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の警報装置において、上
    記静止強磁性部材(12)は実質的に円板として形成され
    ると共に、減少した直径を持つ2つの固定された強磁性
    コア(15,16)の間に配置され、これら強磁性コア(15,
    16)は互いに同軸にかつそれと同時に配置されているこ
    とを特徴とする警報装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の警報装置において、そ
    れぞれの固定されたコア(15,16)の周りに各々配置さ
    れた2つの励磁巻線(19,20)を含むことを特徴とする
    警報装置。
  13. 【請求項13】請求項10または11または8に記載の警報
    装置において、上記静止強磁性部材(12)には外周部半
    径方向の細穴(12a)が設けられていると共に、遮断装
    置(34)のブレード(37,38)の自由端が上記細穴(12
    a)内に延びていることを特徴とする警報装置。
JP50620596A 1994-08-05 1995-08-02 音響警報装置、特に自動車用の音響警報装置 Expired - Fee Related JP3368380B2 (ja)

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