JP3367990B2 - インダクタ - Google Patents

インダクタ

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JP3367990B2
JP3367990B2 JP11910893A JP11910893A JP3367990B2 JP 3367990 B2 JP3367990 B2 JP 3367990B2 JP 11910893 A JP11910893 A JP 11910893A JP 11910893 A JP11910893 A JP 11910893A JP 3367990 B2 JP3367990 B2 JP 3367990B2
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和弘 菅井
俊夫 今野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対の導出溝をもつ壺形
コアと平板コアと短冊形端子とを用いたインダクタであ
り、より詳細にはインダクタの組立構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】壺形コアに巻線を収納し、壺形コアの対
の導出溝から導出した短冊形端子に巻線の端部を接続
し、平板コアを壺形コアに接合して閉磁路コアにした従
来のインダクタは、リードフレームの対の短冊形端子
(以下端子と称す)の先端部を、壺形コアの対の導出溝
の溝底に絶縁性接着剤を介して固着し、筒形に巻き回し
た巻線を壺形コアの収納凹部(通常は円環溝形)に入
れ、巻線の端部を導出溝内で端子と点溶接により接続
し、接続部を覆って端子に絶縁性接着剤を盛りつけると
ともに壺形コアの中央磁脚の端面に少量の接着剤を塗布
し、導出溝に対応する箇所に絶縁性接着剤を盛りつけた
平板コアの上に、リードフレーム及び壺形コアを反転し
て載せ、締金または重石で壺形コアと平板コアを接合し
た構造であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のインダクタは、
リードフレームの端子と壺形コアに組立基準がなく、接
着層により壺形コア、平板コアと端子の電気絶縁を保つ
構造であるから、端子の絶縁不良が発生することがある
という問題と、壺形コアと平板コアは外形基準による接
合であるので、接合ずれによる外観不良が発生するとい
う問題もあり、組立て作業が厄介であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の問題を
除去するために、インサート成形により対の端子部を連
結する中央貫通孔のある方形の絶縁台座(以下台座と称
す)を成形することと、壺形コアの接合面に中央磁脚と
同心に、かつ対の導出溝の底に繋がる方形嵌合段部を設
けることと、平板コアの片面に中央磁脚に対向する中央
突部を残して中央突部と同心に方形嵌合凹部を設けるこ
とを特徴とする。
【0005】本発明の他の一つは、前記の絶縁台座に少
なくとも1個の傾斜部を貫通孔の上方周縁から端子に向
け設けることを特徴とする。
【0006】すなわち本発明は、1.壷形コアと平板コ
アからなる閉磁路コアに巻線を収納して巻線の端部を接
続した端子を前記壷形コアの対の導出溝から導出してな
るインダクタにおいて、前記壷形コアに、前記平板コア
との接合面に中央磁脚と同心に、かつ前記導出溝底に繋
がる方形の嵌合段部を設け、平板コアの片面に前記壷形
コアの中央磁脚に対向する中央突部と、該中央突部と同
心の方形の嵌合凹部とを設けるとともに、前記壷形コア
の嵌合段部および前記平板コアの嵌合凹部に嵌合する、
方形で対向側壁の中央部から端子を突出し、対向する端
子を電気絶縁しかつ機械的に連結する中央に筒形巻線を
同心に組み付ける中央貫通孔を有する絶縁台座を設け、
該絶縁台座上に前記筒形巻線を形成し、前記筒形巻線に
前記閉磁路コアを組み付け、前記壷形コアと前記平板コ
アに接触しないように前記導出溝から前記端子を導出し
てなることを特徴とするインダクタである。2.絶縁台
座に少なくとも1個の傾斜部を中央貫通孔の上方周縁か
ら短冊形端子に向けて設けたインダクタである。
【0007】
【作用】台座は、段部と凹部に嵌合して壺形コアと平板
コアを位置決めし接合をなかだちするとともに端子を導
出溝内に位置決めして壺形コア、平板コアと端子の絶縁
を確保する。台座の傾斜部は、台座上に直に、貫通孔と
同心に形成する筒形巻線の巻始め端部を安定に保ち、重
ね巻き部分が乱れることを防ぐ。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図1(a)は、インダクタの組立上がりの
外観斜視図である。図1(b)はその組立を説明する斜
視図である。図1において、壺形コア1は外形直方体状
であり、矩形主面が接合面であり、円柱形の中央磁脚2
と、円環形の収納凹部3と、両端辺中央部の浅い導出溝
4と、導出溝4と同じ深さで収納凹部3に外接する正方
形の嵌合段部5を有する。
【0009】平板コア6は、図1(b)の下部に示すよ
うに、壺形コア1の主面と同じ縦横が同一寸法の矩形板
であり、片面に中央磁脚2より一回り大きい直径の中央
突部7と、中央突部7と同心で、壺形コア1の嵌合段部
5と同じ大きさの正方形の嵌合凹部8を有している。
【0010】短冊形端子9は、リードフレーム10に対
に形成された短冊形端子である。リードフレーム10
は、図2にその全体図を示すように、電気良伝導材であ
る燐青銅板等の矩形金属板の中央部を長さ方向に沿っ
て、一定間隔でH形に複数個(図では5個、1箇所だけ
を打ち抜きのままで示す)打ち抜き、両側のフレーム部
11を円孔と角形に打ち抜いたものである。円孔12は
リードフレーム10の位置決め用であると共に、巻線時
の巻線の端部をからげるピンを下方から突き出す役割り
を行う。
【0011】絶縁台座13は、リードフレーム10の対
を形成している対向する端子9の間を電気的に絶縁しか
つ機械的に連結する形に絶縁樹脂でインサート形成した
ものである。図2には5組の端子の内の4組について簡
略に示してある。台座13は、図1(b)に詳細に示す
ように、筒形巻線を形成する下方から巻軸を貫通するた
めの中央貫通孔(以下貫通孔と称す)14のある正方形
の台板に形成されており、対の端子9の自由端が対向側
面の中央部に埋め込まれて、表面には貫通孔14の周縁
から端子9の直上まで降下し、かつ広がる傾斜部15が
中心対称に2個設けられ、底面には貫通孔14の周縁に
沿って平板コア6の中央突部7を遊嵌する円形段部16
が設けられている。
【0012】図2に示すように、リードフレーム10の
対向する端子9間に樹脂形成した台座13に、筒形巻線
(以下巻線と称す)17(図1(b)に一点鎖線で示
す)を貫通孔14と連通させて載せて巻線の端部を台座
13の近傍で端子9に点溶接により接続する。点熔接部
18を黒丸で示す。壺形コア1を巻線17および台座1
3に被せるようにしてリードフレーム10に組み付け
る。壺形コア1の嵌合段部5が台座13と嵌合して壺形
コア1がリードフレーム10に位置決めされる。
【0013】平板コア6の中央突部7に少量の接着剤
(図示せず)を塗布して台座13に下方から被せて嵌合
凹部8を嵌合してリードフレーム10に組み付ける。壺
形コア1と平板コア6を締金などで緊締して接合する。
台座13の厚さ寸法は、嵌合段部5と嵌合凹部8の合計
深さより僅かに小さいので、壺形コアの中央磁脚2と平
板コアの中央突部7が当接して接着できる。図3は、壺
形コア1と平板コア6とをリードフレーム10に組み付
けて接合を終えた状態を示す。端子9は、導出溝4のほ
ぼ中央部に配置されており、壺形コア1及び平板コア6
と接触することはない。
【0014】端子9の付け根をフレーム部11の内側に
沿って切断してリードフレーム10から切り離してイン
ダクタが完成する。図1(b)に示した巻線17は、台
座13の傾斜部15を使って台座13上に直に重ね巻き
により筒形に形成する。台座13の貫通孔14に巻軸
(図示せず)を挿通し、対応する円孔12にからげピン
(図示せず)を挿通する。図示しない巻線機の線ノズル
から引き出した巻始め端部を、例えば図の右側の円孔1
2から突出するからげピンにからげてから貫通孔14か
ら突出させた巻軸に右巻きに巻き付けるように巻線機の
線ノズルを巻軸まで進め、からげピンから巻軸まで張架
した線を抑えパット(図示せず)で押し下げて傾斜部1
5と端子9とに密着させたままで、巻軸に一層目を形成
する。
【0015】巻線は巻始めが台座13および巻軸に密着
するので螺旋形にきちんと一層目が巻き上がる。巻き進
み方向を逆方向にして2層目以降を乱れなく巻回すこと
ができる。巻終わりは反対側のフレーム側に設けた円孔
12から突出するからげピンまで巻線機の線ノズルを進
めて抑えパットで押さえて端子9に密着させてから、図
1(b)の左側円孔12から突出したからげピンにから
げて線ノズルから切り離す。台座13の傾斜部15は、
始巻め側だけにあれば、巻乱れを防止できる。中心対称
に傾斜部15を設けた台座13の形状とした場合にはリ
ードフレーム10を巻線機にどちら向きからでも装着で
きる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、リードフレームにイン
サート成形した方形の絶縁台座を組立基準にして台座上
に形成した筒形巻線に壺形コアと平板コアを突き合わせ
て端子をコアの導出溝内に簡単に位置決めできる構造で
あり、又絶縁台座を中心に両側の端子につながるフレー
ム部に設けた円孔と台座の中央貫通孔を利用して直に巻
乱れのない筒形巻線を台座上に形成できる構造であるか
ら、組立て作業を自動化して能率よく筒形巻線と壺形コ
アと平板コアを組み込み組立でき、高品質で安価なイン
ダクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明によるインダクタを示す図で、図
1(a)、は本発明によるインダクタの一実施例の完成
品を示す外観斜視図。図1(b)は、同じく一実施例の
組立を説明する外観斜視図である。
【図2】本発明に使用するリードフレームの一例を一部
に台座を形成した状態で示す外観斜視図である。
【図3】図2のリードフレームに壺形コア、平板コアを
組み付けた状態を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 壺形コア 2 中央磁脚 3 収納凹部 4 導出溝 5 嵌合段部 6 平板コア 7 中央突部 8 嵌合凹部 9 短冊形端子 10 リードフレーム 11 フレーム部 12 円孔 13 絶縁台座 14 中央貫通孔 15 傾斜部 16 円形段部 17 筒形巻線 18 点熔接部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壷形コアと平板コアからなる閉磁路コア
    に巻線を収納して巻線の端部を接続した端子を前記壷形
    コアの対の導出溝から導出してなるインダクタにおい
    て、前記壷形コアに、前記平板コアとの接合面に中央磁
    脚と同心に、かつ前記導出溝底に繋がる方形の嵌合段部
    を設け、平板コアの片面に前記壷形コアの中央磁脚に対
    向する中央突部と、該中央突部と同心の方形の嵌合凹部
    とを設けるとともに、前記壷形コアの嵌合段部および前
    記平板コアの嵌合凹部に嵌合する、方形で対向側壁の中
    央部から端子を突出し、対向する端子を電気絶縁しかつ
    機械的に連結する中央に筒形巻線を同心に組み付ける中
    央貫通孔を有する絶縁台座を設け、該絶縁台座上に前記
    筒形巻線を形成し、前記筒形巻線に前記閉磁路コアを組
    み付け、前記壷形コアと前記平板コアに接触しないよう
    に前記導出溝から前記端子を導出してなることを特徴と
    するインダクタ。
  2. 【請求項2】 絶縁台座に少なくとも1個の傾斜部を中
    央貫通孔の上方周縁から短冊形端子に向けて設けた請求
    項1記載のインダクタ。
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