JP3366674B2 - フッ素処理硫酸バリウム粉体を含有する化粧料 - Google Patents

フッ素処理硫酸バリウム粉体を含有する化粧料

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JP3366674B2 JP32583092A JP32583092A JP3366674B2 JP 3366674 B2 JP3366674 B2 JP 3366674B2 JP 32583092 A JP32583092 A JP 32583092A JP 32583092 A JP32583092 A JP 32583092A JP 3366674 B2 JP3366674 B2 JP 3366674B2
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/46Sulfates
    • C01F11/462Sulfates of Sr or Ba

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、硫酸バリウムの持つ独
特の感触が改良された、塗布した時肌上での伸びが良
く、使用感触に優れ、且つ化粧くずれのし難いフッ素処
理硫酸バリウム粉体を含有する化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】粉体を
含有する化粧料としては、ファンデーション、白粉、ほ
ほ紅、アイシャドー、アイブロー等のメイクアップ化粧
品、ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボディー化
粧品などが市販されている。これらの化粧料は、通常、
粉体、油分、水分、ワックス等を構成成分とし、前記粉
体としては、ベンガラ、黄酸化鉄、二酸化チタン等の無
機着色顔料;アルミニウムレーキ等の有機色素着色顔料
等の着色顔料や、タルク、カオリン、セリサイト、雲
母、マイカ等の無機体質顔料;有機多価金属塩、ポリマ
ー樹脂等の有機体質顔料等の体質顔料等が用いられてい
る。 【0003】そして、前記化粧料においては、その化粧
効果の性質上、美しい肌に仕上げること、並びに化粧し
た肌に透明感・素肌感を持たせることが要求されてお
り、また、肌上での伸び、平滑感、汗に対するくずれ防
止、更には、皮膚より分泌される皮脂による色ぐすみや
化粧くずれを防止する為の撥水撥油性等の化粧性能も問
題とされる。 【0004】前述の美しい肌に仕上げるという要求に応
えるために従来は、隠蔽力の高い顔料、即ち、屈折率の
大きな顔料や着色力の高い顔料である二酸化チタン、ベ
ンガラ、黄酸化鉄、有機色素等を着色顔料として配合
し、カバー力を高めることが行われてきた。しかし、上
記の様な隠蔽力の高い顔料、すなわち屈折率の大きな顔
料や着色力の高い顔料を多く配合した化粧料は、肌に塗
布した場合に厚化粧感を呈し、不透明になって、自然な
感じが失われるという欠点を有している。 【0005】一方、化粧した肌に透明感・素肌感を持た
せるために、従来より化粧料にタルク、カオリン、雲
母、マイカ等の屈折率の小さな顔料を体質顔料として配
合することが行われており、また、該体質顔料は前述の
着色顔料に比べて、肌上での伸び、つき等の使用感に優
れるために化粧料に大量に配合されてきた。しかし、前
記体質顔料を大量に配合すると、肌に塗布した際に外観
上てかてかしたり、不自然な光沢を与える傾向が見られ
るという問題がある。 【0006】そこで、前記体質顔料の表面を無機珪酸化
合物で被覆処理した無機珪酸化合物被服体質顔料(特開
昭61−228406号公報)、アクリル樹脂で被覆し
たアクリル樹脂被服体質顔料(特開昭61−69708
号公報)等の被服体質顔料を化粧料に配合することによ
り、透明感・素肌感と自然な仕上がりを得る試みがなさ
れたきた。しかし、前記被服体質顔料を配合した化粧料
を肌に塗布した場合には、透明感・素肌感は持たせるこ
とが出来るものの、それ自体屈折率の小さな顔料である
ためにカバー力が不足するという欠点を有する。 【0007】つまり、上述の通り、従来使用されたきた
隠蔽力の高い顔料、即ち、屈折率の大きな顔料、着色力
の高い顔料、体質顔料及び無機珪酸化合物被覆体質顔
料、アクリル樹脂被覆体質顔料等の被覆体質顔料では、
透明感・素肌感を付与すること及び肌の色むらをカバー
することの両者を満足することは出来ず、美しい肌に仕
上げるという化粧料本来の機能を充分発揮することが出
来ないという欠点を有する。 【0008】そこで、上記欠点を同時に満足させるため
に、硫酸バリウムを配合した化粧料が提案されている。
硫酸バリウムは、着色顔料の屈折率(2.0程度)と体
質顔料の屈折率(1.4程度)との間の屈折率(1.6
4)を有し、透明感・素肌感を有しつつ、適度なカバー
力を持つ顔料である。硫酸バリウム粉体を配合すること
を特徴とする化粧料としては、高屈折率金属酸化物被覆
処理硫酸バリウムを配合した化粧料(特公昭49−46
908号公報)、板状硫酸バリウムを配合した化粧料
(特開昭61−129107号公報)、微粒子硫酸バリ
ウムを配合した化粧料(特開昭61−191607号公
報)、二酸化チタン、亜鉛華、硫酸バリウム、金属石
鹸、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、アル
ミナの群から1種または2種以上選ばれた顔料と25℃
における粘度が100〜1,000,000cpsであ
る油分を配合した化粧料(特開昭61−2100181
号公報)等がある。 【0009】しかしながら、硫酸バリウム粉体は、一般
に用いられているタルク、カオリン、セリサイト、雲
母、マイカ等の体質顔料における感触の特徴、即ち、軽
くさらさらして、肌の上での伸びが良いことと比較する
と、粉体自体の比重が重い上に、かさ比重も小さい為
に、重たく、しっとりした感触が特徴であり、これによ
り、粉体化粧料としての化粧性能、使用性、感触に対し
て、悪影響を及ぼすという問題がある。また、従来の硫
酸バリウム粉体を配合した化粧料においては、硫酸バリ
ウム粉体の吸油量が小さいために、皮膚より分泌される
汗や皮脂により、化粧効果が維持できず化粧くずれを起
こしてしまうという問題がある。 【0010】即ち、従来の硫酸バリウム粉体を用いた化
粧料においても、化粧性能、使用性、感触、特に軽くさ
らさらして、肌の上での伸びが良好であり、更に、汗く
ずれ、皮脂くずれしにくい硫酸バリウム粉体及び該粉体
を含有する化粧料の開発が望まれているのが現状であ
る。 【0011】従って、本発明の目的は、感触、特に軽く
さらさらして、肌の上での伸びが良好であり、且つ、か
さ比重が大きく、撥水撥油性に優れたフッ素処理硫酸バ
リウム粉体を含有し、透明感・素肌感を有しつつ、適度
なカバー力を持ち、化粧性能、使用性、感触に優れ、し
かも耐水耐油性が極めて良好で、化粧くずれしにくい化
粧料を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定の硫酸バ
リウム粉体が、上記目的を達成しうることを知見し、本
発明を完成するに至った。 【0013】即ち、本発明は、板状面の平均径と厚みの
比が5〜100であり、且つその板状面の周囲長の2乗
と板状面全面積の比が20〜150である板状構造を有
する硫酸バリウム粉体を、下記一般式(I)で表される
フッ素化合物で表面処理して得られるフッ素処理硫酸バ
リウム粉体を含有することを特徴とする化粧料を提供す
るものである。 【化2】 [Cm 2m+1n 2nO] r PO(OH)3-r (I) (式中、mは1〜20の整数を示し、nは1〜5の整数
を示し、rは1又は2を示す。) 【0014】以下、本発明のフッ素処理硫酸バリウム粉
体を含有する化粧料について詳細に説明する。本発明の
フッ素処理硫酸バリウム粉体は、硫酸バリウムをフッ素
化合物で表面処理して得られるものである。 【0015】本発明で用いられる前記硫酸バリウム粉体
としては、市販の硫酸バリウム粉体及び合成して得られ
る硫酸バリウム粉体のいずれでも使用可能である。前記
市販の硫酸バリウム粉体としては、例えば堺化学工業製
の板状硫酸バリウム等が挙げられる。また、前記の合成
して得られる硫酸バリウム粉体としては、バリウム塩溶
液と硫酸塩又は硫酸溶液を反応させることにより得られ
る硫酸バリウム粉体などが挙げられる。この際、用いる
ことができるバリウム塩としては、水、アルコール等の
溶媒に可溶なもの、例えば塩化バリウム、硝酸バリウ
ム、酢酸バリウム、水酸化バリウム等が挙げられる。ま
た、硫酸塩としては、水、アルコール等の溶媒に可溶な
硫酸塩、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等
が挙げられる。 【0016】前記板状構造を有する硫酸バリウム粉体
、化粧性能、使用性、感触面に優れた性能を有するの
好ましい。ここで言う板状構造とは、板状面の平均径
と厚みの比が5〜100であり、且つその板状面の周囲
長の2乗と板状面全面積の比が20〜150であること
であり、具体的には、薄板状、薄片状、葉片状、花弁
状、雲母状、箔状等が挙げられる。 【0017】また、前記反応においては、バリウム塩溶
液のバリウムイオン濃度及び硫酸塩又は硫酸溶液の硫酸
イオン濃度は、反応前においてそれぞれ0.001〜
0.05mol/リットルであることが好ましい。前記
濃度が、0.001mol/リットル未満では、結晶の
板状構造が崩れて柱状に近くなるため、化粧料とした際
の使用感が悪くなり、硫酸バリウムとしての収率も低く
なるため産業上好ましくない。また、0.05mol/
リットルを超えると、結晶の板状構造が崩れて微粒子状
となるため、化粧料としての使用感が悪くなるので好ま
しくない。また、反応させる際の、バリウム塩溶液と硫
酸塩溶液との仕込み比は、モル比で1:10〜5:1と
なるようにするのが好ましい。また、反応中のpHは、
1.0〜5.0となるように必要に応じて塩酸、硫酸、
硝酸等で調整するのが好ましく、反応温度は、通常、5
0〜100℃、好ましくは60〜95℃である。pH及
び反応温度が前記範囲外であると、得られる硫酸バリウ
ム粉体の板状構造が崩れ、化粧料としての使用感が悪く
なるので好ましくない。 【0018】上記硫酸バリウム粉体の表面処理に用いら
れる前記フッ素化合物は、下記一般式(I)で表される
ポリフルオロアルキルリン酸(米国特許第363274
4号明細書)である。 【0019】 【化3】 [Cm 2m+1n 2nO] r PO(O3-r (I) (式中、mは1〜20の整数を示し、nは1〜5の整数
を示し、は1又は2を示す。) 【0020】前記硫酸バリウム粉体を前記フッ素化合物
で表面処理する方法としては、乾式法及び湿式法等のい
ずれの方法も用いることができる。前記乾式法は、簡
便、且つ効果的な方法であって、前記フッ素化合物と前
記硫酸バリウム粉体とをボールミル等で攪拌混合する等
して容易に行うことができる。前記湿式法は、例えば、
前記フッ素化合物を水及び/又はアルコール、アセト
ン、トルエン、ヘキサン等の媒体中に溶解又は分散さ
せ、その中に前記硫酸バリウム粉体を加え、攪拌処理を
行った後、前記媒体を留去又は濾過して硫酸バリウム粉
体上にフッ素化合物をコーティングする方法等が挙げら
れる。この場合、前記攪拌処理は、加熱下で行ってもよ
く、又、酸、アルカリ、触媒等の反応助剤を必要に応じ
て加えてもよい。また、フッ素化合物を揮発性の溶剤に
溶解又は分散させ、フローコーター等を用いて粉体に噴
霧し、コーティングすることもでき、更には、フロン等
の揮発性のフッ素化合物を用いた場合は、フッ素化合物
の蒸気を硫酸バリウム粉体に直接接触させてコーティン
グをすることもできる。 【0021】上記表面処理に際しての、前記硫酸バリウ
ム粉体と前記フッ素化合物との使用量の割合は、前記硫
酸バリウム粉体100重量部に対して前記フッ素化合物
を好ましくは0.05〜20重量部、より好ましくは
0.5〜15重量部とするのが望ましい。0.05重量
部未満では、表面処理効果が充分でなく、20重量部を
超えても、処理効果がそれほど向上しないので経済上の
面から好ましくない。 【0022】また、上記表面処理を行った後、処理効果
をあげるために本発明の効果を損なわない範囲で、焼き
付け処理、加熱処理、熟成処理等の後処理を行っても良
い。また、前処理として粉体を焼成処理、加熱処理、水
熱処理、減圧処理、プラズマ処理等を必要に応じて行っ
ても良い。 【0023】上記表面処理に際しては、上記粉体を同時
に2種以上混合して使用することもできる。また、本発
明の効果を損なわない範囲で、フッ素化合物以外のシリ
コーン、高級脂肪酸及びその金属塩、高級アルコール、
エステル、ワックス、アシルグルタミン酸、N−モノ長
鎖アシル塩基性アミノ酸等のアミノ酸及びその金属塩、
水添レシチン、ポリエチレン、ポリアクリル酸、アシル
化コラーゲン、アルキルリン酸エステル、トリグリセリ
ド、ジグリセライド、シリカ、アルミナ、アルミナシリ
カ、チタニア等の他の公知のコーティング剤で同時に又
は2重に処理しても良い。また、上記フッ素化合物は、
1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。 【0024】上記表面処理により得られた本発明のフッ
素処理硫酸バリウム粉体は、硫酸バリウムの持つ独特の
感触が改良され、塗布した際の肌上での伸びが良く、使
用感触に優れており、且つ化粧崩れのし難いものであ
る。従って、これを用いれば優れた化粧料が得られる。 【0025】本発明の化粧料は、前記フッ素処理硫酸バ
リウム粉体を含有することを特徴とする。本発明の化粧
料への上記フッ素処理硫酸バリウム粉体の配合量は、化
粧料の性質に応じて任意に選択されるが、本発明の化粧
料の全組成中に好ましくは0.1〜99.9重量%、更
に好ましくは5〜95重量%である。 【0026】本発明の化粧料には、上記の必須成分であ
るフッ素化合物処理硫酸バリウム粉体の他に、必要に応
じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に
配合される成分例えば、液体油、固形脂(ワックス)又
は半固形脂、各種界面活性剤、各種の粉体、水溶性高分
子、油溶性高分子、高分子ラテックス、酸化防止剤、防
腐剤、薬剤、色素、香料、保湿剤、紫外線吸収剤、増粘
剤、pH調節剤、水等を配合しうる。 【0027】必要に応じて配合される上記液体油として
は、例えば、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン
等の液体状炭化水素油;綿実油、ゴマ油、アマニ油、ヒ
マワリ油、大豆油、サフラワー油、ヒマシ油、アボガド
油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ホホ
バ油、ヤシ油等の植物油;ラウリン酸、オレイン酸、イ
ソステアリン酸等の高級脂肪酸;セタノール、ヘキサデ
シルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコー
ル;2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキ
シル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジ−2−
エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−
エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸−2−オク
チルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソス
テアリン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸ジグリ
セリド、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2−エチル
ヘキサン酸グリセリル等のエステル類;ジメチルポリシ
ロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラ
シロキサン等のシリコン油;パーフルオロデカリン、パ
ーフルオロアダマンタン、パーフルオロブチルテトラハ
イドロフラン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノ
ナン、パーフルオロペンタン、パーフルオロデカン、パ
ーフルオロドデカン、パーフルオロポリエーテル等のフ
ッ素系油等の化粧品に汎用される液体油が用いられる。 【0028】必要に応じて配合される上記固形脂又は半
固形脂としては、例えばワセリン、ラノリン、パラフィ
ンワックス、ミツロウ、カルナバロウ、セレシン、マイ
クロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、フルオ
ロアルキルを有するアクリル酸エステル系コポリマー等
の化粧品に汎用される固形脂又は半固形脂が用いられ
る。 【0029】必要に応じて配合される上記界面活性剤と
しては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エス
テル等の非イオン性界面活性剤;ステアリン酸ナトリウ
ム、パルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸石鹸
で代表されるアニオン性界面活性剤;及びカチオン性界
面活性剤、両性界面活性剤等の化粧品に汎用される界面
活性剤が用いられる。 【0030】必要に応じて配合される上記水溶性高分子
としては、例えばカルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、トラガントガム、
カラギーナン、ローカストビーンゴム、デキストリン、
デキストリン脂肪酸エステル、カルボキシビニルポリマ
ー、キサンタンガム、ゼラチン、アルギン酸ナトリウ
ム、アラビアゴム等の化粧品に汎用される水溶性高分子
が用いられる。 【0031】必要に応じて配合される上記保湿剤として
は、例えばソルビトール、キシリトール、グリセリン、
マルチトール、プロピレングリコール,1,3−ブチレ
ングリコール、1,4−ブチレングリコール、ピロリド
ンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、ポリ
エチレングリコール等の化粧品に汎用される保湿剤が用
いられる。 【0032】必要に応じて配合される上記防腐剤として
は、例えばパラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息
香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム等の化粧品に汎用
される防腐剤が用いられる。必要に応じて配合される上
記薬剤としては、例えばビタミン類、生薬、消炎剤、殺
菌剤等の化粧品に汎用される薬剤が用いられる。必要に
応じて配合される上記紫外線吸収剤としては、例えばパ
ラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル系紫外
線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線
吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の化粧品に汎
用される紫外線吸収剤が用いられる。 【0033】必要に応じて配合される上記各種の粉体と
しては、例えばタルク、マイカ、セリサイト、カオリ
ン、ベントナイト、バーミキュライト、ヘクトライト、
ゼオライト、酸化アルミニウム、ハイジライト、水酸化
アルミニウム、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒
雲母、リチア雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、珪酸
アルミニウム、珪酸バリウム、珪酸ストロンチウム、珪
酸アルミニウムマグネシウム、含水珪酸、無水珪酸、タ
ングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、酸化マグ
ネシウム、セラミクスパウダー、硫酸バリウム、窒化ホ
ウ素、硫酸バリウム処理マイカ等の無機粉体;ナイロン
パウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、ポリエ
チレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ベンゾグアナ
ミンパウダー、シリコン樹脂パウダー、フッ素樹脂パウ
ダー、微結晶性セルロースパウダー、シルクパウダー、
コメデンプン、Nε−ラウロイル−L−リジン等の有機
粉体;脂肪酸多価金属塩(例えばステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ミ
リスチン酸マグネシウム等)アルキルリン酸多価金属塩
(例えばモノアルキルリン酸亜鉛塩、セチルリン酸カル
シウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等)、アミドスル
ホン酸多価金属塩、アシル化アミノ酸多価金属塩(N−
ラルロイル−β−アラニンカルシウム塩等)の界面活性
剤多価金属塩粉体;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコ
ニウム等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン
酸鉄、カラミン等の無機赤色系顔料;水酸化鉄、γ−酸
化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブ
ラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバ
イオレット、コバルトバイオレット、群青、紺青等の無
機青色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、コバルトチ
タン等の無機緑色系顔料;酸化チタンコーティング雲
母、酸化チタンコーティングオキシ塩化ビスマス、オキ
シ塩化ビスマス、酸化チタンコーティングタルク、魚鱗
箔、着色酸化チタンコーティング雲母等のパール顔料;
アルミニウムパウダー、ステンレスパウダー、カッパー
パウダー等の金属粉末;微粒子酸化チタン、微粒子酸化
亜鉛、薄片状酸化亜鉛、微粒子酸化ジルコニウム、微粒
子酸化セリウム等の紫外線防御粉体等の化粧品に汎用さ
れる粉体が挙げられる。 【0034】必要に応じて配合される上記色素として
は、例えば赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤
色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204
号、赤色205号、赤色213号、赤色219号、赤色
220号、赤色226号、赤色227号、赤色228
号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色
505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色2
03号、黄色204号、黄色205号、黄色401号、
青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑
色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、
橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色20
5号、橙色206号、橙色207号等のタール色素;β
−カロチン、アナトー、クロシン、カプサンチン、シソ
ニン、ハイビスカス色素、グレープスキンエキストラク
ト、サフロールイエロー、カカオ色素、リボフラビン、
リボフラビン酪酸エステル、カルミン酸、ラッカイン
酸、クロロフィル、クルクミン、ベタニン、紅麹色素、
ブラジリン、カラメル等の天然色素等の化粧品に汎用さ
れる各種の粉体及び色素が用いられる。 【0035】前記各種の粉体及び色素は、そのままで使
用することもできるが、シリカ処理、アルミナ処理、シ
リカアルミナ処理、チタニア処理、硫酸バリウム処理等
の無機系の処理剤、又はシリコーン処理、高級脂肪酸及
びその金属石鹸処理、高級アルコール処理、エステル処
理、ワックス処理、アシルグルタミン酸、N−モノ長鎖
アシル塩基性アミノ酸等のアミノ酸処理、水添レシチン
及びレシチン処理、アシル化コラーゲン処理、ポリエチ
レン処理、ポリアクリル酸処理、アルキルリン酸エステ
ル処理、アルキルリン酸金属塩処理、パーフルオロアル
キル基を分子中に含む処理剤による処理等の有機系の処
理剤による1種又は2種以上の組合せによる表面処理を
した各種の粉体及び色素を用いることもできる。 【0036】本発明の化粧料としては、液状ファンデー
ション、クリーム状ファンデーション、油性ファンデー
ション、パウダーファンデーション、粉おしろい、固形
おしろい、頬紅、アイシャドー、口紅、アイライナー等
のメークアップ化粧料及び乳液、クリーム等の基礎化粧
料、サンスクリーン剤等の薬用化粧料、及び消炎剤、皮
膚保護剤等の外用医薬品等いずれも挙げることができ、
その形態は粉末状、ケイク状、乳化状、オイル状、ゲル
状等幅広く適用することができる。尚、本発明の化粧料
は、上記フッ素処理硫酸バリウム粉体を配合する以外
は、常法に従い製造することが出来る。 【0037】 【実施例】次に実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、配合量は全て重量%である。 【0038】 【実施例1】丸底フラスコ(又はニーダー)に、硫酸バ
リウム粉体150gを入れ、混合しながら60℃まで加
熱した。これに、あらかじめ(C613CH2CH2O)2
P(O)OH13gをイソプロピルエーテル1500g
に溶解加温(50℃)しておいたものを各々加え、60
℃で4時間攪拌混合した。その後、50〜60℃にてイ
ソプロピルエーテルを減圧留去して表面処理を行い、乾
燥後、目的のフッ素処理硫酸バリウム粉体157gを得
た。得られたフッ素処理硫酸バリウム粉体について、撥
水性、撥油性、かさ比重の測定、感触について以下に示
す試験を行った。結果を〔表1〕に示す。 【0039】(撥水性評価方法)得られたフッ素処理硫
酸バリウム粉体約0.05gを30ml用ビーカーに水
15mlを入れた上に浮かせ、ビーカーを揺すって水中
への粉体の分散性を観察した。評価は下記の基準によっ
た。 0:粉体が直ちに水に分散した。 1:ビーカーを揺すると30秒以内に粉体が殆ど水に分
散した。 2:ビーカーを揺すると1分後水が白く濁ったが、浮い
た粉もみられた。 3:ビーカーを揺すると1分後水が白く濁ったが、浮い
た粉も多い。 4:ビーカーを揺すると1分後水が白く濁らないし、分
散した粉も認められなかった。 5:1分以上ビーカーを揺すっても水に分散する粉は認
められなかった。 【0040】(撥油性評価方法)得られたフッ素処理硫
酸バリウム粉体約0.05gを30ml用ビーカーにス
クワラン15mlを入れた上に浮かせ、ビーカーを揺す
ってスクワラン中への粉体の分散性を観察した。評価は
下記の基準によった。 0:粉体が直ちにスクワランに分散した。 1:ビーカーを揺すると30秒以内に粉体が殆どスクワ
ランに分散した。 2:ビーカーを揺すると1分後スクワランが白く濁った
が、浮いた粉もみられた。 3:ビーカーを揺すると1分後スクワランが白く濁った
が、浮いた粉も多い。 4:ビーカーを揺すると1分後スクワランが白く濁らな
いし、分散した粉も認められなかった。 5:1分以上ビーカーを揺すってもスクワランに分散す
る粉は認められなかった。 【0041】(かさ比重の測定)得られたフッ素処理硫
酸バリウム粉体10gを沈降管に量り取り、これを充分
に振とうした後軽くタッピングしてそのときの粉体の体
積を測定した。 【0042】(感触評価方法)専門パネラー5名によっ
て得られたフッ素処理硫酸バリウム粉体のさらさら感、
伸び等の感触を以下に示す1〜5の5段階に評価しても
らい、その平均値で示した。尚、平均粒径5μの板状硫
酸バリウムH(堺化学工業(株)製)の未処理粉体の感
触を標準値3.0とした。 1:さらさら感伸び等の感触が悪い 2:さらさら感伸び等の感触がやや悪い 3:ふつう(板状硫酸バリウムHと同等) 4:さらさら感伸び等の感触がややよい 5:さらさら感伸び等の感触がよい 【0043】 【実施例2】丸底フラスコ(又はニーダー)に、硫酸バ
リウム粉体150gを入れ、混合しながら60℃まで加
熱した。これに、あらかじめ(C817CH2CH2O)2
P(O)OH17gをイソプロピルアルコール1500
gに溶解加温(50℃)しておいたものを各々加え、6
0℃で4時間攪拌混合した。その後、50〜60℃にて
イソプロピルアルコールを減圧留去して表面処理を行
い、乾燥後、目的のフッ素処理硫酸バリウム粉体161
gを得た。得られたフッ素処理硫酸バリウム粉体につい
て、実施例1と同様の試験を行った。結果を〔表1〕に
示す。 【0044】 【実施例3】硫酸バリウム粉体150gとN−ラウロイ
ルリジン7.5gをヘンシェルミキサーに入れて10分
間攪拌混合して表面処理を行い、N−ラウロイルリジン
処理硫酸バリウム粉体155gを得た。次に得られたN
−ラウロイルリジン処理硫酸バリウム粉体155gを丸
底フラスコ(又はニーダー)に入れ、これに、あらかじ
め(C817CH2CH2O)2P(O)OH17gをイソ
プロピルエーテル1500gに溶解加温(50℃)して
おいたものを各々加え、60℃で4時間攪拌混合した。
その後、50〜60℃にてイソプロピルエーテルを減圧
留去して表面処理を行い、乾燥後、目的のフッ素処理硫
酸バリウム粉体160gを得た。得られたフッ素処理硫
酸バリウム粉体について、実施例1と同様の試験を行っ
た。結果を〔表1〕に示す。 【0045】 【実施例4】丸底フラスコ(又はニーダー)に硫酸バリ
ウム粉体を50g入れる。これに前もってエタノール2
500gに塩化カルシウム50gを溶解してから、N−
ラウロイルリジン2.5gを溶解したものを加え2時間
室温で攪拌混合する。次にこれを濾過し、水洗して塩化
カルシウムを除去した後、乾燥してN−ラウロイルリジ
ン処理硫酸バリウム粉体51gを得た。次に得られたN
−ラウロイルリジン処理硫酸バリウム粉体51gを丸底
フラスコ(又はニーダー)に入れ、これに、(C613
CH2CH2O)2P(O)OHと(C817CH2CH2O)
2P(O)OHとの1:1の混合物2.5gをイソプロ
ピルアルコール500gに溶解加温(50℃)しておい
たものを各々加え、60℃で4時間攪拌混合した。その
後、50〜60℃にてイソプロピルアルコールを減圧留
去して表面処理を行い、乾燥後、目的のフッ素処理硫酸
バリウム粉体52gを得た。得られたフッ素処理硫酸バ
リウム粉体について、実施例1と同様の試験を行った。
結果を〔表1〕に示す。 【0046】 【0047】 【比較例1】硫酸バリウム粉体を150gとN−ラウロ
イルリジン7.5gをヘンショルミキサーに入れて10
分間攪拌混合して表面処理を行い、目的のN−ラウロイ
ルリジン処理硫酸バリウム粉体155gを得た。得られ
たN−ラウロイルリジン被服処理硫酸バリウム粉体につ
いて、実施例1と同様の試験を行った。結果を〔表1〕
に示す。 【0048】 【比較例2】丸底フラスコ(又はニーダー)に硫酸バリ
ウム粉体(堺化学工業(株)製)を50g入れる。これ
に前もってエタノール2500gに塩化カルシウム50
gを溶解してから、N−ラウロイルリジン2.5gを溶
解したものを加え2時間室温で攪拌混合する。次にこれ
を濾過し、水洗して塩化カルシウムを除去した後、乾燥
して目的のN−ラウロイルリジン処理硫酸バリウム粉体
51gを得た。得られたN−ラウロイルリジン被服処理
硫酸バリウム粉体について、実施例1と同様の試験を行
った。結果を〔表1〕に示す。 【0049】 【表1】 【0050】〔表1〕より明らかなように、本発明のフ
ッ素処理硫酸バリウム粉体は、未処理の板状硫酸バリウ
ム粉体及びN−ラウロイルリジン被覆処理硫酸バリウム
粉体に比較した場合、撥水性・撥油性、感触及びかさ比
重ともに優れたものであることが判る。 【0051】 【実施例6、7及び比較例3、4】〔表2〕に示す配合
のプレス状フェイスパウダーを、下記製造法に従って製
造し、使用感、仕上がり感について下記評価法に従っ
て、評価した。その結果を〔表3〕に示す。 【0052】 【表2】【0053】(製法)粉体成分(1) 〜(6) を混合粉砕す
る。これをヘンシェルミキサーに移し、油層成分(7) 、
(8) を加えて均一に混合した。この混合物に成分(9) を
加え混合した後再び粉砕しふるいを通した。これを金皿
にプレス成型して製品を得た。 【0054】(評価方法)評価は、社内専門パネラー1
6名により、下記項目1〜4について、下記のような基
準において、比較例3及び4に対して、実施例6及び7
を評価し、パネラー16名の評価の平均点を求めた。 項目1:使用性 項目2:素肌感(透明感) 項目3:化粧料の感触 項目4:化粧くずれのし難さ (評価基準) 4点:特に優れている 3点:優れている 2点:普通 1点:劣る 0点:極めて劣る 【0055】 【表3】【0056】〔表3〕より明らかなように、比較例3及
び4と比べて、本発明の化粧料である実施例6及び7を
肌に塗布した場合、配合したフッ素処理硫酸バリウム粉
体により感触、特に軽くさらさらして肌の上での伸びの
良い感触を持ち、且つ、撥水撥油性に優れ、化粧くずれ
がし難くなるなど、従来の化粧料にない優れたフェイス
パウダーであることが判った。 【0057】 【実施例8】〔表4〕に示す組成で、下記製造法に従
い、パウダーファンデーションを調製した。 【0058】 【表4】 【0059】(製法)粉体成分(1) 〜(7) を混合粉砕し
た。これをヘンシェルミキサーに移し、油層成分(8) 〜
(10)を加えて均一に混合した。この混合物に成分(11)を
加え混合した後再び粉砕しふるいを通した。これを金皿
にプレス成型して製品を得た。 【0060】 【実施例9】〔表5〕に示す組成で、下記製造法に従
い、粉おしろいを調製した。 【0061】 【表5】 【0062】(製法)粉体成分(1) 〜(8) を混合粉砕し
た。これをヘンシェルミキサーに移し、更に成分(9) 、
(10)を加えて均一に混合した。この混合物を粉砕しふる
いを通して製品を得た。 【0063】 【実施例10】 【0064】〔表6〕に示す組成で、下記製造法に従
い、クリーム状ファンデーションを調製した。 【0065】 【表6】【0066】(製法)粉体成分(11)〜(14)を混合粉砕し
た。別に水相成分(7) 〜(10)を混合した溶液を調製し、
粉砕した顔料を加えて分散した後、75℃に加熱した。
油相成分(1) 〜(6) を80℃に加熱溶解したものを先に
調整した水相に攪拌しながら加え乳化した。これを攪拌
しながら冷却して50℃で成分(15)を加え攪拌しながら
冷却して製品を得た。 【0067】 【実施例11】〔表7〕に示す組成で、下記製造法に従
い、頬紅を調製した。 【0068】 【表7】【0069】(製法)粉体成分(1) 〜(7) を混合粉砕し
た。これをヘンシェルミキサーに移し、油層成分(8) 〜
(10)を加えて均一に混合した。この混合物を再び粉砕し
ふるいを通した。これを金皿にプレス成型して製品を得
た。 【0070】 【実施例12】 【0071】〔表8〕に示す組成で、下記製造法に従
い、アイシャドウを調製した。 【0072】 【表8】【0073】(製法)粉体成分(1) 〜(7) を混合粉砕し
た。これをヘンシェルミキサーに移し、油層成分(8) 〜
(10)を加えて均一に混合した。この混合物を再び粉砕し
ふるいを通した。これを金皿にプレス成型して製品を得
た。 【0074】 【実施例13】〔表9〕に示す組成で、下記製造法に従
い、口紅を調製した。 【0075】 【表9】【0076】(製法)粉体成分(7) 〜(14)を加熱溶融し
均一に混合した。これに成分(1) 〜(6) を加え、ロール
ミルで練り均一に分散させた後、再溶融して成分(15)〜
(17)を加え脱泡してから型に流し込み急冷して固める。
固まったものを型から取り出し、容器に充填する。次に
スティクの外観を整えるために、炎の中を通し、表面を
均一にする。 【0077】 【実施例14】〔表10〕に示す組成で、下記製造法に
従い、アイライナーを調製した。 【0078】 【表10】【0079】(製法)成分(5) の一部に成分(6) を加
え、コロイドミルを通して分散、ゲル化させた。一方、
成分(1) 〜(4) 及び(10)を混合し、加熱して溶解し、成
分(7) 〜(9) を加えた後冷却してロールミルで練り、再
び加熱して溶かした中に、ベントナイトゲルと残部の成
分(5) を加え、攪拌しながら冷却した。 【0080】 【実施例15】〔表11〕に示す組成で、下記製造法に
従い、O/Wクリームを調製した。 【0081】 【表11】【0082】(製法)成分(8) 、(10)、(12)及び(13)を
攪拌混合し、80℃に保った。他の成分を混合し、加熱
溶解して80℃とした。この油相部に前述の水相部を加
えて予備乳化し、ホモミキサーで均一に乳化したあと3
0℃まで冷却して製品を得た。 【0083】実施例8〜15で得られた化粧料は、いず
れも肌に塗布した場合、配合したフッ素化合物被覆処理
硫酸バリウムにより感触、特に軽くさらさらして肌の上
での伸びの良い感触を持ち、且つ撥水撥油性に優れ、化
粧くずれがし難くなるなど、従来の化粧料にない極めて
良好なものであった。 【0084】 【発明の効果】本発明によれば、感触、特に軽くさらさ
らして、肌の上での伸びが良好であり、且つ、かさ比重
が大きく、撥水撥油性に優れたフッ素処理硫酸バリウム
粉体を含有し、透明感・素肌感を有しつつ、適度なカバ
ー力を持ち、化粧性能、使用性、感触に優れ、しかも耐
水耐油性が極めて良好で、化粧くずれしにくい化粧料が
提供される。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−309566(JP,A) 特開 平4−91008(JP,A) 特開 平2−218603(JP,A) 特開 平4−330007(JP,A) 特開 昭62−250074(JP,A) 特開 平5−39209(JP,A) 特開 平5−285371(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01F 11/46 A61K 7/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 板状面の平均径と厚みの比が5〜100
    であり、且つその板状面の周囲長の2乗と板状面全面積
    の比が20〜150である板状構造を有する硫酸バリウ
    ム粉体を、下記一般式(I)で表されるフッ素化合物で
    表面処理して得られるフッ素処理硫酸バリウム粉体を含
    有することを特徴とする化粧料。 【化1】 [Cm 2m+1n 2nO] r PO(OH)3-r (I) (式中、mは1〜20の整数を示し、nは1〜5の整数
    を示し、rは1又は2を示す。)
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