JP3365869B2 - 走査光学系 - Google Patents
走査光学系Info
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Description
ーストの防止に関する。
ーザスキャナ、バーコードリーダ等においては、走査光
学系が不可欠であり、光偏向器としてポリゴンミラーや
ホログラムディスクが用いられている。半導体レーザか
ら出射したレーザ光は、光偏向器に入射して走査され、
走査された光束は、集光レンズ、結像レンズ、fθ光学
系等の走査レンズ系を介して、被走査面、例えば感光体
に走査される。
来、ガラスが使用され、反射防止のためにコーティング
が施されていた。ところが最近、低コスト化のために、
この走査レンズ系も合成樹脂化されつつあり、技術的、
コスト的にも問題が多いことから、反射防止コートを省
略する傾向にある。反射防止コートを施したガラスレン
ズは、レーザ光の反射の問題が殆どなかったが、反射防
止コートを省略したプラスチックレンズは、面間の反射
によるゴーストが前者と比較して多く発生するため、画
質に悪影響を及ぼす要因となる。ゴーストは、被走査面
上の像を不鮮明にし、例えばレーザビームプリンタで
は、印字が不鮮明になるという問題になる。さらに近
年、中間調を持つ画像を表現する為、ドラム感度が向上
する傾向にあり、ゴーストによる画質の低下は、無視で
きないものとなってきている。
射防止コートによることなく、ゴーストの発生を防止も
しくは低減できる走査光学系を得ることを目的とする。
また本発明は、ゴーストの発生を防止した結果生じ得る
ボウ(BOW) を抑制できる走査光学系を得ることも目的と
する。ボウとは、実際に被走査面に走査される光束が弓
状になる現象をいい、ボウの大きさは、一般に、実際の
走査光束の両端部の基準走査面からのズレ量の平均値
と、走査中央部での基準走査面からのズレ量の差で定義
できる。
れた。ゴーストの原因は、レンズ面におけるレーザ光束
の反射にあるが、走査光学系では、この反射光が、光偏
向器によって走査される光束が描く基準走査面(主走査
面、走査断面)に到達しなければよい。本発明は、反射
光が被走査面に到達しないようにするために、走査レン
ズ系内の2つの異なるレンズの一つを、副走査面(走査
垂直断面)において、副走査方向に平行にシフトさせ
た。
にシフトさせると、仮に面における反射があっても、そ
の反射光は、基準走査面には到達しない。つまり、ゴー
ストの問題は除去できる。ところが、走査レンズ系内の
一つのレンズを副走査方向に平行シフトさせると、走査
レーザ光には新たにボウの問題が発生する。すなわち、
副走査断面における走査レーザ光の基準走査面からのズ
レ量は、主走査方向の中央部と、端部で異なり、走査ラ
インが弓状を呈する。大きいボウが発生すると、例えば
レーザビームプリンタでは、本来一列状であるべき印字
群が曲がってしまう。比較的小さなボウであれば問題は
ないが、光学系によっては、ゴーストを除去する際に、
かなり大きなボウが発生する場合がある。
そのときに発生するボウも同時に小さくするために、走
査レンズ系の別のレンズを、このボウを小さくする方向
に平行シフトさせたものである。
は、光偏向器によって主走査方向に走査される光束を、
走査レンズ系を介して被走査面に走査する走査光学系に
おいて、走査レンズ系内の2つの異なるレンズを、副走
査方向の異なる方向に平行にシフトさせて、走査レンズ
系内の内面の反射光を走査光より走査垂直方向へ偏移さ
せ、上記内面反射光が被走査面に到達しないようにした
ことを特徴としている。
走査面と走査レンズ系との間には、基準走査面に沿うス
リットを有する遮光部材を配置することが好ましい。
本発明を説明する。図1には、光偏向器として回転軸1
1を中心に回動するポリゴンミラー12を図示してい
る。周知のように、半導体レーザ13から出射されたレ
ーザ光は、コリメートレンズ、シリンドリカルレンズ等
により平行光束とされた後、ポリゴンミラー12に入射
して、周面の各反射面12Rで反射されて走査され、走
査レンズ系20を介して被走査面14に走査される。被
走査面14は、例えばレーザビームプリンタの場合、感
光体ドラムである。走査レンズ系20は、第1レンズ2
1、第2レンズ22及び第3レンズ23から構成されて
いる。走査レンズ系20と被走査面14との間には、ゴ
ースト光が被走査面14に至るのを防止する遮光部材1
5が配設されている。この遮光部材15は、主走査(走
査断面)方向に延びるスリット15aを有する。
れがないと仮定すると、走査レーザ光が描く平面は基準
走査平面であり、通常の走査光学系では、アナモフィッ
クレンズ系からなる走査レンズ系20の各レンズの光軸
は、この基準走査平面内に位置している。
20を構成する3枚のレンズ21〜23のうち、第1レ
ンズ21と第2レンズ22が、副走査方向の異なる方向
に平行シフトされていて、走査レンズ系20の2つの面
の光軸が基準走査面から偏心されている。このように偏
心させることによって、ゴースト光が被走査面14に届
かなくなり、かつボウも抑制することができる。この第
1レンズ21と第2レンズ22は、例えば、成形によ
り、同じベース上に取り付けられるように加工される。
図2の破線は、偏心させた第1レンズ21と第2レンズ
22の全体形状例であり、実線は、この偏心させた両レ
ンズ21、22から光軸上の必要部分を切り出した形状
例を示している。このように、両レンズの外観形状は、
偏心させているときも偏心していないときと同様とする
ことができる。
走査レンズ系20につき、第1レンズ21を10.0m
m、第2レンズ22を−9.8mm、副走査方向に平行
シフトした場合のボウの状況を示すものである。一点鎖
線で示すように、ボウ30がよく抑制されていることが
分かる。
ス、R はレンズ各面の主走査平面における曲率半径、RZ
は同副走査断面における曲率半径、D はレンズ厚もしく
はレンズ間隔、N はd線に対する屈折率を示す。
ズ系内の2つの異なるレンズを、副走査方向の異なる方
向に平行にシフトさせるという簡単な構成により、走査
レンズ系を反射防止コートなしのプラスチックレンズか
ら構成した場合にも、ゴーストの発生がなく、かつボウ
も抑制することができる。
である。
を示すグラフ図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 光偏向器によって主走査方向に走査され
る光束を、走査レンズ系を介して被走査面に走査する走
査光学系において、 上記走査レンズ系内の2つの異なるレンズを、副走査方
向の異なる方向に平行にシフトさせて、走査レンズ系内
の内面の反射光を走査光より走査垂直方向へ偏移させ、
上記内面反射光が被走査面に到達しないようにしたこと
を特徴とする走査光学系。 - 【請求項2】 請求項1記載の走査光学系において、上
記走査光学系は、プラスチック光学素子を含んでいる走
査光学系。 - 【請求項3】 請求項1記載の走査光学系において、上
記2つの異なるレンズの一方のレンズを、走査垂直断面
において、他方のレンズを平行シフトさせた結果生じる
ボウの大きさが小さくなる方向に平行シフトさせた走査
光学系。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
走査光学系において、被走査面と走査レンズ系との間に
は、基準走査面に沿うスリットを有する遮光部材が配置
されている走査光学系。
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JP5-325353 | 1993-12-22 | ||
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JPH07230051A JPH07230051A (ja) | 1995-08-29 |
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Family Applications (1)
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JP22656394A Expired - Fee Related JP3365869B2 (ja) | 1993-12-22 | 1994-09-21 | 走査光学系 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1994
- 1994-09-21 JP JP22656394A patent/JP3365869B2/ja not_active Expired - Fee Related
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