JP3365251B2 - コイル駆動装置 - Google Patents

コイル駆動装置

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JP3365251B2
JP3365251B2 JP13210897A JP13210897A JP3365251B2 JP 3365251 B2 JP3365251 B2 JP 3365251B2 JP 13210897 A JP13210897 A JP 13210897A JP 13210897 A JP13210897 A JP 13210897A JP 3365251 B2 JP3365251 B2 JP 3365251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードデイスク駆
動装置等で採用されるアクチュエータ用モータを駆動す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のハードデイスク駆動装置
を示す図である。信号を正しく検出するためにはヘッド
72がデイスク74の面上を所定の信号に応じて滑らか
に移動する必要がある。そこでアクチュエータ71の先
端部にコイル73が取り付けられ、このコイル73の両
端に所定の信号に応じた電流が印加される。印加された
電流によってコイル73には磁界が発生し、この磁界に
よってアクチュエータ71が支点を中心に回転移動す
る。また、同時にヘッド72が移動する。
【0003】図7は、コイル73を駆動する従来の装置
を示す回路図である。図7において、コイルを制御する
信号が入力端子5に与えられ、この信号は、さらに抵抗
30を介して差動増幅回路1の一端に入力される。ここ
で、差動増幅回路1は、エミッタ接地されたトランジス
タ11及び12の差動対と各エミッタが電源端子に接続
されたトランジスタ13及び14の電流ミラー回路とを
備えている。トランジスタ11のコレクタは、この電流
ミラー回路を介してトランジスタ12のコレクタに接続
される。この構成において、トランジスタ11とトラン
ジスタ12の各ベース電圧が比較される。トランジスタ
12のベースには固定電圧が印加されており、トランジ
スタ11のベース電圧が高いときには、トランジスタ1
2のコレクタから後段の回路に電流が流出し、逆の場合
にはトランジスタ12のコレクタに後段の回路から電流
が流入する。ここで、トランジスタ12のコレクタが出
力回路2内のトランジスタ15のベースに接続され、さ
らに、トランジスタ15のエミッタはトランジスタ16
のベースに接続される。尚、トランジスタ15のコレク
タは接地に接続される。さらに、トランジスタ16のエ
ミッタが電源端子3に接続され、トランジスタ16のコ
レクタが定電流源17及び発振防止用のコンデンサ18
の一端、トランジスタ19のベースに接続される。
【0004】以上の構成により、トランジスタ15のベ
ースからトランジスタ12のコレクタに電流が流入する
とき出力端子4の電圧が上昇し、その他の場合に出力端
子4の電圧が降下する。この出力端子4には閉ループ回
路3が接続されるので閉ループ回路3について以下に説
明する。
【0005】出力端子4とダイオード21のカソードが
接続され、このダイオード21のアノードはダイオード
22のカソードと接続される。一方、このダイオード2
2のアノードは電流源23の一端に接続され、電流源2
3の他端は電源端子3に接続される。さらにダイオード
22のアノードはトランジスタ24のベースに接続さ
れ、トランジスタ24のエミッタはトランジスタ25の
エミッタと接続される。ここでトランジスタ25のベー
スがトランジスタ16のコレクタと接続され、トランジ
スタ25のコレクタがトランジスタ26のベース及び抵
抗28の一端に接続される。このトランジスタ26のコ
レクタはトランジスタ19のエミッタと出力端子4に接
続される。このようにして出力端子4を起点として閉ル
ープ回路3が形成される。ここで、トランジスタ24と
トランジスタ25のベース間の電圧差に応じてトランジ
スタ25のコレクタから電流が流出する。この電流がト
ランジスタ26のベースに印加されるとトランジスタ2
6のコレクタに向かって出力端子4から電流が流入す
る。ここで、トランジスタ24のベースの電圧値はダイ
オード21及び22のアノードとカソード間の電圧差に
よって決定され、出力端子4の電圧値に対して約1.5
V高い値を有する。一方、トランジスタ25のベースの
電圧値はトランジスタ16のコレクタの電圧で与えられ
る。さらに、トランジスタ16のコレクタと出力端子4
との間にトランジスタ19が接続されており、このトラ
ンジスタ19が動作しているときにはベース、エミッタ
間の電圧差が約0.7Vであるから、トランジスタ24
とトランジスタ25のベースの電圧差は0.7Vとな
る。この状態でトランジスタ25のコレクタ電流値は略
零となる。
【0006】一方、差動増幅回路1のスイッチ速度やコ
ンデンサ18の値、電流源17の電流値等でトランジス
タ16のコレクタの電圧の上昇下降の速度が決定され
る。また、出力端子にはコイル73及び抵抗33が接続
されるので、このコイル73の値と抵抗33の値で決定
される時定数によって出力端子の電流に対して応答速度
が決定される。特にトランジスタ16のコレクタの電圧
が下降するときトランジスタ19の動作が遮断されるの
でトランジスタ24と25の各ベースの電圧差は出力端
子4とトランジスタ16のコレクタの電圧差によって支
配される。トランジスタ24と25のベースの電圧差が
約1.5Vを越えるとトランジスタ25のコレクタに後
段を駆動しうる比較的大きな電流が発生する。この電流
によって出力端子4からトランジスタ26に向けて電流
が流入する。
【0007】次に、出力端子4には反転アンプ6の入力
端子8とコイル73の一端が接続され、反転アンプ6の
一端には固定電圧が与えられる。出力端子9には出力端
子4から分岐した電流が反転アンプ6で反転増幅されて
出力される。出力端子9に抵抗33の一端が接続され、
この抵抗33の他端がコイル73の一端に接続されるの
で、コイル73と抵抗33の直列接続の両端に電流が印
加され、この電流に応じてコイル73に磁界が発生す
る。ここで、抵抗33の両端の電圧差とコイル73に流
れる電流が比例する。そこで、抵抗33の両端の電圧が
比較器7の入力端子対に入力され、この電圧に応じて比
較器7の出力端子に電圧が出力され抵抗34を介して差
動増幅回路1の入力端子に与えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように入力端子5
に信号を入力して出力端子4に駆動電流を取り出す従来
のコイル駆動装置において、反転増幅回路6及び抵抗3
3、比較器7、抵抗34、抵抗30、差動増幅回路1、
出力回路2によって構成される第1の閉ループが出力端
子4を起点として形成されており、さらにダイオード2
1及びダイオード22、トランジスタ24〜26、抵抗
28の第2の閉ループが出力端子4を起点として出力回
路2において形成される。このように第1、第2の閉ル
ープが存在し、しかも第1の閉ループの抵抗30〜34
及びコイル73の値が個々の装置によって異なるので個
々の装置に対して安定な閉ループを形成するために第2
の閉ループの定数をこれらの値に応じて変更する必要が
あった。
【0009】また、トランジスタ19が動作していると
きにトランジスタ24と25の各ベース間電圧が0.7
Vであり、このトランジスタ19の動作が停止して閉ル
ープ回路3が動作を始めるときトランジスタ24と25
のベース間には約1.5V程度の電圧が加わる必要があ
る。このようにベース間の電圧が0.7Vから1.5V
になるまでに信号によって駆動されない電圧領域が存在
する。このような領域が存在することによって出力端子
4に出力される信号に歪みが生じる。
【0010】また、従来の出力回路にはダイオード特性
を備えた素子が必要であり、大電流が駆動できる例えば
二重拡散型MOS(DMOS)トランジスタを採用する
ことができないでいた。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために請求項1の発明で講じた解決手段は、信号が入
力される信号端子と、一端を前記信号端子に接続した
1の抵抗器と、第1の入力端に固定電圧源を接続し、第
2の入力端に前記第1の抵抗器の他端を接続し、前記第
1,第2の入力端の電圧差に応じた信号電圧を出力端
ら出力する差動増幅回路と、前記信号電圧と或る固定電
圧とを比較して、前記固定電圧に対する前記信号電圧の
差電圧の極性が第1の極性である時に第1の信号電流を
発生して第1の電流経路に供給すると共に、前記差電圧
の極性が第2の極性である時に第2の信号電流を発生し
て第2の電流経路に供給する入力部、前記第1の電流経
路の第1の信号電流を電流増幅する第1の電流ミラー回
路、及び前記第2の電流経路の第2の信号電流を電流増
幅する第2の電流ミラー回路を有し、前記第1の電流ミ
ラー回路の出力用DMOSトランジスタと前記第2の電
流ミラー回路の出力用DMOSトランジスタとが第1の
電源端子と接地点との間に直列に接続されている出力回
路と、前記第1および第2の電流ミラー回路の出力用D
MOSトランジスタの中間接続点に接続された出力端子
と、記出力端子に一端が接続されたコイルと、このコ
イルに流れる電流を検出して電流検出信号を出力する検
出手段と、この検出手段の出力端と前記差動増幅回路の
第2の入力端との間に接続された第2の抵抗器とを備え
たものである。
【0012】この構成により、信号端子に入力された信
号が第1の抵抗器を介して差動増幅回路に入力され、差
動増幅回路で比較された結果の信号電圧は出力回路にお
いて比較される。出力回路の固定電圧に対して信号電圧
との差である差電圧が正極性であれば第1の電流経路に
信号電流を流し、その差電圧が負極性であれば第2の電
流経路に電流を流すことができる。尚、極性と電流経路
の選択については後述の閉ループが負帰還を形成するよ
うに選択される。次に、第1の電流経路に流れる電流値
に応じた電流が増幅されて出力回路の出力端子を介して
流出し、第2の電流経路に流れる電流値に応じた電流が
増幅されて出力端子を介して出力回路内部に流入され
る。出力端子にはコイルが接続されており、コイルに流
れる電流の極性及び値は検出手段で検出されて電流検出
信号が出力され、この電流検出信号は第2の抵抗器を
して差動増幅回路の入力端子に入力される。ここで、信
号端子に入力された信号と検出手段の電流検出信号とが
第1の抵抗器と第2の抵抗器との比に応じて合成されて
差動増幅回路に入力される。このようにして1つの閉ル
ープが形成されるので、そのループの応答が最適となる
ようにループを構成する各構成要素の定数を調整して安
定な動作を確保することができる。
【0013】請求項2で講じた解決手段は、出力回路
入力部が、差動増幅回路の出力端子と、第1導電型トラ
ンジスタ及び第2導電型トランジスタの共通接続点との
間に挿入接続された第3の抵抗器と、前記第1導電型ト
ランジスタ及び前記第2導電型トラジスタのベース間に
直列に接続され直流電流が供給された第1及び第2のダ
イオードによるダイオード直列接続体と前記第1導電
型トランジスタ若しくは前記第2導電型トランジスタの
ベースに接続された電圧源と、前記第1導電型トランジ
スタのコレクタに接続された第1の電流経路と、前記第
2導電型トランジスタのコレクタに接続された第2の電
流経路とを備えたものである。
【0014】この構成を有することによって差動増幅回
路の出力端子の電圧と第1、第2導電型トランジスタの
エミッタの共通接続部の電圧が比較され出力端子と共通
接続部との間に挿入接続された抵抗によって電流に変換
される。共通接続部の電圧に対して前記出力端子の電圧
が低いときには、例えば第1導電型のトランジスタのコ
レクタからエミッタを介して抵抗に電流が流れ、電圧が
高いときには抵抗から第2導電型トランジスタのエミッ
タを介してコレクタに電流が流れる。ここで、共通接続
部と出力端子の電圧が等しいときには抵抗を介して電流
の流れは生じない。このとき第1導電型トランジスタと
第2導電型トランジスタが遮断状態となることを回避す
るために各トランジスタに小電流を流す構成を有する。
具体的には、第1、第2のダイオードに所定の電流を流
すことによってこの電流と等しい値の電流を第1導電型
トランジスタと第2導電型トランジスタのコレクタ間に
流すものである。このようにしてトランジスタ動作の遮
断状態を回避するので信号による電流が加わったときに
も連続したトランジスタ動作を確保することができる。
このようにして各コレクタに生じた電流は第1の電流経
路、第2の電流経路に個々に伝達される。
【0015】
【0016】
【0017】請求項3で講じた解決手段は、出力回路が
第1の電流ミラー回路及び第2の電流ミラー回路とを備
ており前記第1の電流ミラー回路においては、第1
及び第2のDMOSトランジスタのゲートが第1の電流
経路に接続され、前記第1のDMOSトランジスタのゲ
ート・ドレイン間に第1の抵抗が接続され、前記第1及
び第2のDMOSトランジスタのソース間に第2の抵抗
が接続され、出力用トランジスタとしての第2のDMO
Sトランジスタはソースを出力端子に接続していると共
に、ドレインを第1の電源端子に接続しており前記第
2の電流ミラー回路においては、第3及び第4のDMO
Sトランジスタのゲートが第2の電流経路に接続され、
前記第3のDMOSトランジスタのゲート・ドレイン間
に第3の抵抗が接続され、前記第3及び第4のDMOS
トランジスタのソース間に第4の抵抗が接続され、出力
用トランジスタとしての第4のDMOSトランジスタは
ドレインを出力端子に接続していると共に、ソースを接
地点に接続しているものである。
【0018】この構成により、第1の電流経路から供
される電流は、第1のDMOSトランジスタと第2のD
MOSトランジスタとで電流増幅され、第2のDMOS
トランジスタのソースから出力端子に増幅した電流を供
給する。第1の出力部の電流増幅度は第1の抵抗と第2
の抵抗の比に応じて調整される。一方、第2の電流経路
ら供給される電流は、第3のDMOSトランジスタと
第4のDMOSトランジスタとで電流増幅され、第4の
DMOSトランジスタのドレインに出力端子から電流が
供給される。第2の出力部の電流増幅度は第3の抵抗と
第4の抵抗の比に応じて調整される。
【0019】請求項4で講じた解決手段では第1の電
流経路は、第1,第2のDMOSトランジスタのゲート
にコレクタを接続した第1のトランジスタと、前記第1
のトランジスタのベースにコレクタ及びベースを接続し
第2のトランジスタとを備え、前記第1,第2のトラ
ンジスタのエミッタを第2の電源端子に接続して構成さ
れているものである。
【0020】第1,第2のDMOSトランジスタのゲー
ト電圧は、第1の電流経路の電流値と第1の抵抗の値
積に応じた電圧が第1のDMOSトランジスタのゲー
ト・ソース間電圧に対して上昇する。この電圧値は、
の電源端子(Vcc)の電圧値を越える場合があり、
これに対処して第2の電源端子(Booster vol.)から
1,第2のトランジスタのエミッタに、第1の電源端子
(Vcc)の電圧よりも高い電圧を供給する。第2のト
ランジスタが飽和しない程度に高めた電圧を第2の電源
端子から与えることで、第1の電流経路に流れる電流波
形の歪みを無くすことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態に
おける電流駆動回路を示すものである。図1において、
入力端子5に入力された信号は差動増幅回路1の一端に
抵抗30を介して入力される。差動増幅回路1はトラン
ジスタ11及び12、13、14を備える。ここでトラ
ンジスタ11とトランジスタ12とで差動対を形成し、
トランジスタ13とトランジスタ14とで電流ミラー回
路を構成し、この電流ミラー回路を介してトランジスタ
11のコレクタがトランジスタ14のコレクタに接続さ
れる。さらにトランジスタ11、14のコレクタがトラ
ンジスタ41のベースに接続され、このトランジスタ4
1のエミッタが接地に接続される。トランジスタ41の
コレクタにはダイオード43と45が縦続に接続されダ
イオード45のアノードから一定の電流が供給される。
この構成においてトランジスタ41のベースに印加され
た電圧が反転増幅されてダイオード43のカソード及び
ダイオード45のアノードから取り出される。ダイオー
ド45のアノードの電圧はトランジスタ46を介して、
一方ダイオード43のカソードの電圧はトランジスタ4
2を介して各トランジスタのエミッタに取り出される。
トランジスタ46のエミッタとトランジスタ42のエミ
ッタは接続され、電圧の変動に対して歪みなくトランジ
スタ42、46のエミッタに電圧を出力することができ
る。
【0022】トランジスタ11、14のコレクタとトラ
ンジスタ41のコレクタとの間に抵抗44とコンデンサ
18を直列に接続することでコイル駆動装置の周波数特
性を調整することができる。
【0023】2は出力回路である。入力部において、P
NP型のトランジスタ51及びNPN型のトランジスタ
52のエミッタが接続されており、両トランジスタのベ
ース間にはダイオード54及び55が直列に接続され
る。ダイオード54、55に電流源56の電流が供給さ
れ、トランジスタ51のベースに電圧源53の電圧が与
えられる。この構成を採用することでトランジスタ52
のコレクタからトランジスタ51のコレクタに向かって
電流源56の電流値と等しい電流を常に流すことができ
る。
【0024】ここで、トランジスタ42、46のエミッ
共通接続点とトランジスタ51、52のエミッタ共通
接続点との間に抵抗50が接続され、抵抗50の両端の
電圧の変動が電流に変換され、こうして変換された電流
がトランジスタ51若しくはトランジスタ52を介して
伝達される。トランジスタ51、52のエミッタ電圧に
対してトランジスタ42、46のエミッタ電圧が高いと
きには、その電圧差に応じた電流がトランジスタ51の
コレクタから流出し、一方、トランジスタ51、52の
エミッタ電圧に対してトランジスタ42、46のエミッ
タ電圧が低いときには、その電圧差に応じた電流がトラ
ンジスタ52のコレクタに流入する。トランジスタ51
の後段には、トランジスタ59〜62、DMOSトラン
ジスタ68、69及び抵抗67、70によって第2の電
流経路が形成される一方、トランジスタ52の後段に
は、トランジスタ57,58、DMOSトランジスタ
4,65及び抵抗63、66で第1の電流経路が形成さ
れている。
【0025】第2の電流経路では、トランジスタ59、
60及びトランジスタ61、62によって個々に電流ミ
ラー回路を構成しており、トランジスタ62のコレクタ
から電流が出力される。トランジスタ62のコレクタは
抵抗67の一端とDMOSトランジスタ68、69の各
ゲートに接続されている。抵抗67の他端はDMOS
ランジスタ68のソースに接続され、さらに抵抗70が
DMOSトランジスタ68のドレインと接地間に接続さ
れている。DMOSトランジスタ69のドレインが接地
され、このDMOSトランジスタ69のソースは出力端
子4に接続されている。このようにして、DMOSトラ
ンジスタ68、69と抵抗67、70で電流ミラー回路
を構成しており、トランジスタ62のコレクタ電流値に
応じた電流が出力端子4からDMOSトランジスタ69
のソースに流入する。この電流値は抵抗67と抵抗70
の比を変えて調整することができる。
【0026】また、図1に示すように第1の電流経路で
は、ベースを共通接続したトランジスタ57、58は電
流ミラー回路を構成しており、トランジスタ58のコレ
クタから電流が出力される。これらのトランジスタ5
7,58はエミッタが第2の電源端子(Booster vol.)
に接続されており、トランジスタ58のコレクタは抵抗
63の一端とDMOSトランジスタ64、65の各ゲー
トに接続されている。抵抗63の他端はDMOSトラン
ジスタ64のドレインに接続され、さらに抵抗66が
MOSトランジスタ64のソースと出力端子4との間に
接続されている。さらにDMOSトランジスタ65の
ースが出力端子4に接続され、ドレインが電源端子(V
cc)に接続されている。ここで、DMOSトランジス
タ64、65と抵抗63、66で電流ミラー回路を構成
しており、トランジスタ58のコレクタ電流値に応じた
電流がDMOSトランジスタ65のソースから出力端子
4に流出する。この電流値は抵抗63と抵抗66の比を
変えて調整することができるが、通常、抵抗67と抵抗
70の比と等しい値に設定される。
【0027】以上の構成によって、トランジスタ51、
52のエミッタ電圧に対してトランジスタ42、46の
エミッタ電圧が高いときには、その電圧差に応じた電流
が出力端子4から出力回路2に流入し、トランジスタ5
1、52のエミッタ電圧に対してトランジスタ42、4
6のエミッタ電圧が低いときには、その電圧差に応じた
電流が出力端子4から流出する。また、トランジスタ5
1、52のエミッタ電圧とトランジスタ42、46のエ
ミッタ電圧の値が等しいときには電流の流出及び流入が
なくなる。
【0028】出力電流の流出流入がなくなる前後でもト
ランジスタ51、52には微少な電流を流すことができ
トランジスタの動作を停止させることがないので出力波
形の歪みを防止することができる。
【0029】図2は、本実施形態のコイル駆動装置の周
波数特性を示したボード線図である。
【0030】図2(a)において、特性aはDMOS
ランジスタ68、69と抵抗67、70で構成される電
流ミラー回路若しくはDMOSトランジスタ64、65
と抵抗63、66で構成される電流ミラー回路の周波数
特性を示したものである。この特性のカットオフ周波数
の位置はDMOSトランジスタのゲートとソースとの間
の寄生容量によって支配されている。これに対し特性b
1はコンデンサ18と抵抗44で構成される高域通過フ
ィルタの特性を示したものである。特性aのカットオフ
周波数に対して高いカットオフ周波数を特性bに設定さ
せている。特性cは入力端子5から出力端子4までの周
波数特性を特性aとbを除いた回路の周波数特性を示す
ものであるが、この特性はトランジスタ11〜14で構
成される回路の周波数特性によって決定づけられてい
る。入力端子5から出力端子4までの特性はd1は特性
a、b1及びcの合成として求められる。特性aと特性
b1のカットオフ周波数が異なるために特性d1の減衰
度が急峻となる領域があり周波数帯域を狭めている。
【0031】図2(b)において、特性a及びcは図2
(a)と同様な特性を有する。これに対し特性b2はコ
ンデンサ18と抵抗44で構成される高域通過フィルタ
の特性を示したものである。特性aのカットオフ周波数
に対応したカットオフ周波数を特性b2に設定させるこ
とで、特性aの高域での減衰を補正することができる。
入力端子5から出力端子4までの特性はd2によって示
される。この特性d2は特性a、b2及びcの合成とし
て求められる。このように特性aとb2のカットオフ周
波数を一致させることで図2(a)の場合に対して周波
数帯域を広げることができる。
【0032】図3は、DMOSトランジスタを用いた
ミラー回路を示す回路図である。図3において、抵抗
値R1の抵抗80の一端とDMOSトランジスタ81、
82のゲートとが接続され、抵抗80の他端がDMOS
トランジスタ81のドレインに接続され、さらにDMO
トランジスタ81のソースが抵抗値R2の抵抗83を
介して接地に接続されている。またDMOSトランジス
タ82のソースが接地に接続されている。この構成にお
いて、抵抗80の一端及びDMOSトランジスタ81、
82のゲートに電流Iinが印加され、この電流値に応
じてDMOSトランジスタ82のドレインに電流Iou
tが流入する。以下、その動作の詳細について説明す
る。
【0033】DMOSトランジスタのしきい値電圧をV
Tとし、トランジスタ81のゲート・ソース間の電圧を
VGS、ドレイン・ソース間の電圧をVDSとする。こ
こで、VDSの値を飽和、非飽和状態に場合分けして説
明する。
【0034】まず、VDS <(VGS−VT)/2の
とき(非飽和状態)においてVDSを表す式は、 VDS=(Iin/2k)×(VGS−VT) =r×Iin ・・・(1) である。尚、rは(VGS−VT)/2kを示し、kは
ボルツマン定数を示す。
【0035】次に、VDS>(VGS−VT)/2のと
き(飽和状態)においてIinは、 Iin=k×(VGS−VT)2 ・・・(2) 次に、入力側の構成から次式が成り立つ。 VDS=VGS−R1×Iin ・・・(3) 尚、入力側トランジスタ61が飽和、非飽和の境界にお
いて、次式が成り立つ。 VDS=(VGS−VT)/2 ・・・(4) この様子を横軸に電流Iinをとり、縦軸に電圧VDS
をとって図4において(1)式をeで表し、(2)式を
f、(3)式をgで示した。
【0036】(3)、(4)を電流Iinについて解く
と、 Iin=(VGS+VT)/2R1 ・・・(5) またIinは、境界においては、式(2)も満たしてい
るので、(2)、(5)からVGSについて解くと、 VGS={1+(1+16×R1×k×VT)(1/2)}/4×R1×k+VT ・・・(6) が得られる。この(6)式を(5)式に代入して、 Iin=[{1+(1+16×R1×k×VT)(1/2)}/4×R1×k+2× VT] / 2×R1 ・・・(7) が得られる。このときのIinをIin1とする。
【0037】以上から、トランジスタ81の状態は次の
ようになる。Iin<Iin1 (飽和状態)におい
て、 Iin=k×(VGS−VT)2 VGS=(Iin/k)(1/2)+VT ・・・(8) Iin>Iin1 (非飽和状態)において、(1)式
より VDS=Iin/2k×(VGS−VT)=r×Iin この式と式(3)より VGS=(R1+r)×Iin R1>>r とすると VGS=R1×Iin ・・・(9) 図5(a)において、(8)式はhで示され、(9)式
はiで示される。
【0038】またソース抵抗の効果を考慮すると、ゲー
ト電圧VGは次のようになる。Iin<Iin1 のと
き VG=(Iin/k)(1/2)+VT+R2×Iin ・・・(10) Iin>Iin1 のとき VG=(R1+R2)×Iin ・・・(11) 従って、R1とR2を適当に選ぶことによって、Iin
=Iin1のポイントでミラー比を変えることができ
る。
【0039】以上の結果を基に、図5(b)に横軸を入
力電流Iinとし、縦軸を出力電流Ioutとした特性
を示す。図5(b)から、入力電流値がIin1よりも
小さいときには出力電流と入力電流との関係は線形であ
り、入力電流がIin1よりも大きくなると入力電流の
増加に対して急激に増加する出力電流を得ることができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1の閉
ループの抵抗30〜34やコイル73の値が個々の装置
によって異なっても、出力回路2の各定数をこれらの値
に対して変更する必要がない。
【0041】また、出力回路2には大電流を駆動するこ
とのできる二重拡散型MOS(DMOS)トランジスタ
を採用することができるので大電流を駆動することがで
きる。特に、DMOSトランジスタで構成したミラー回
路内の抵抗値の比を調整することで立ち上がりを急峻と
した電流駆動回路を実現することができる。
【0042】また、差動増幅回路に位相調整用のコンデ
ンサと抵抗を備えることで周波数特性を広くするように
調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコイル駆動装置を
示す図
【図2】図1の周波数特性を示す図
【図3】図1に係るDMOSトランジスタを用いたミラ
ー回路を示す図
【図4】図3の各部の電圧電流特性を示す図
【図5】図3の各部の電圧電流特性を示す図
【図6】従来のハードデイスク装置を示す図
【図7】従来のコイル駆動装置を示す図
【符号の説明】 1 差動増幅回路 2 出力回路 3 閉ループ回路 4、5 端子 6 反転アンプ 7 比較器 8、9 端子 11〜16 トランジスタ 17 電流源 18 コンデンサ 19 トランジスタ 21、22 ダイオード 23 電流源 24〜26 トランジスタ 28、30〜34 抵抗 41、42 トランジスタ 43 ダイオード 44 抵抗 45 ダイオード 46 トランジスタ 50 抵抗 51、52 トランジスタ 53 電圧源 54、55 ダイオード 56 電流源 57〜62 トランジスタ 63 抵抗 64、65 DMOSトランジスタ 66、67 抵抗 68、69 DMOSトランジスタ 70 抵抗 71 アクチュエータ 72 ヘッド 73 コイル 74 デイスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 慎二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−304797(JP,A) 実開 昭56−149598(JP,U) 実開 昭59−132395(JP,U) 実開 昭63−109597(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/00 - 6/24 H02P 5/00 H02P 5/28 - 5/412 H02P 7/00 - 7/01 H02P 7/36 - 7/632

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号が入力される信号端子と、 一端を前記信号端子に接続した第1の抵抗器と、 第1の入力端に固定電圧源を接続し、第2の入力端に
    記第1の抵抗器の他端を接続し、前記第1,第2の入力
    の電圧差に応じた信号電圧を出力端から出力する差動
    増幅回路と、前記信号電圧と或る固定電圧とを比較して、前記固定電
    圧に対する前記信号電圧の差電圧の極性が第1の極性で
    ある時に第1の信号電流を発生して第1の電流経路に供
    給すると共に、前記差電圧の極性が第2の極性である時
    に第2の信号電流を発生して第2の電流経路に供給する
    入力部、前記第1の電流経路の第1の信号電流を電流増
    幅する第1の電流ミラー回路、及び前記第2の電流経路
    の第2の信号電流を電流増幅する第2の電流ミラー回路
    を有し、前記第1の電流ミラー回路の出力用DMOSト
    ランジスタと前記第2の電流ミラー回路の出力用DMO
    Sトランジスタとが第1の電源端子と接地点との間に直
    列に接続されてい る出力回路と、前記第1および第2の電流ミラー回路の出力用DMOS
    トランジスタの中間接続点に接続された出力端子と、記出力端子に一端が接続されたコイルと、 このコイルに流れる電流を検出して電流検出信号を出力
    する検出手段と、 この検出手段の出力端と前記差動増幅回路の第2の入力
    端との間に接続された第2の抵抗器とを備えたコイル駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 出力回路の入力部が、 差動増幅回路の出力端と、第1導電型トランジスタ及び
    第2導電型トランジスタの共通接続点との間に挿入接続
    された第3の抵抗器と、 前記第1導電型トランジスタ及び前記第2導電型トラジ
    スタのベース間に直列に接続され直流電流が供給された
    第1及び第2のダイオードによるダイオード直列接続体
    前記 第1導電型トランジスタ若しくは前記第2導電型ト
    ランジスタのベースに接続された電圧源と、 前記第1導電型トランジスタのコレクタに接続された第
    1の電流経路と、 前記第2導電型トランジスタのコレクタに接続された第
    2の電流経路と を備えていることを特徴とする請求項1
    記載のコイル駆動装置。
  3. 【請求項3】 出力回路が第1の電流ミラー回路及び第
    2の電流ミラー回路とを備えており前記第1の電流ミラー回路においては、 第1及び第2の
    DMOSトランジスタのゲートが第1の電流経路に接続
    され、前記第1のDMOSトランジスタのゲート・ド
    イン間に第1の抵抗が接続され、前記第1及び第2のD
    MOSトランジスタのソース間に第2の抵抗が接続さ
    れ、出力用トランジスタとしての第2のDMOSトラン
    ジスタはソースを出力端子に接続していると共に、ドレ
    インを第1の電源端子に接続しており前記第2の電流ミラー回路においては、 第3及び第4の
    DMOSトランジスタのゲートが第2の電流経路に接続
    され、前記第3のDMOSトランジスタのゲート・ドレ
    イン間に第3の抵抗が接続され、前記第3及び第4のD
    MOSトランジスタのソース間に第4の抵抗が接続さ
    れ、出力用トランジスタとしての第4のDMOSトラン
    ジスタはドレインを出力端子に接続していると共に、ソ
    ースを接地点に接続していることを特徴とする請求項1
    記載のコイル駆動装置。
  4. 【請求項4】 第1の電流経路は、第1,第2のDMO
    Sトランジスタのゲートにコレクタを接続した第1のト
    ランジスタと、前記第1のトランジスタのベースにコレ
    クタ及びベースを接続した第2のトランジスタとを備
    え、前記第1,第2のトランジスタのエミッタを第2の
    電源端子に接続して構成されている請求項3記載のコイ
    ル駆動装置。
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