JP3365094B2 - レーザ記録装置の光量制御装置 - Google Patents

レーザ記録装置の光量制御装置

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JP3365094B2
JP3365094B2 JP27271394A JP27271394A JP3365094B2 JP 3365094 B2 JP3365094 B2 JP 3365094B2 JP 27271394 A JP27271394 A JP 27271394A JP 27271394 A JP27271394 A JP 27271394A JP 3365094 B2 JP3365094 B2 JP 3365094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタ、デジ
タル複写機等におけるレーザ記録装置の光量制御装置に
係り、特に、レーザ出力の制御を高速でかつ的確に行う
ことができる光量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザのレーザ光を記録媒
体上に画像信号に応じて露光走査して画像を記録するレ
ーザ記録装置においては、そのレーザ出力を一定にする
ための制御を行う光量制御装置が具備されている。この
光量制御装置は、一般に、半導体レーザに対して定常的
に供給するバイアス電流と画像情報に応じて変調して供
給する変調電流とからなる動作電流を実際のレーザ出力
状態を検知しながら適宜調整することにより、常に所望
のレーザ出力が安定して得れるようになっている。
【0003】そして、このような光量制御装置の場合、
そのバイアス電流は半導体レーザが急激に発光し始める
ときの閾値電流(Ith)よりも小さい値で且つその閾値
電流値により近い値であるほど画像形成時における半導
体レーザの入力パルス信号に対する応答特性がよくなる
ことが知られているため、通常、バイアス電流値は閾値
電流値よりも若干低い値に設定されている。
【0004】ところで、この種のレーザ記録装置におい
ては、半導体レーザのレーザ出力がそのレーザのおかれ
ている環境温度の変化により変動してしまうという問題
がある。つまり、半導体レーザは、図8の実線で示すよ
うな電流−光出力特性を示し、動作電流Id(バイアス
電流IB+変調電流IS)のときに所定の光出力(光量)
vが得られるようになっているが、環境温度の変化に
よりその電流−光出力特性が例えば同図中の2点鎖線
B、Cで示すように変動してしまうのである。そして、
かかる変動が生じた場合には、同じ動作電流Idを供給
していたのではその光出力も変動してしまって所定の光
出力Pvが得られなくなり、その結果、記録した画像の
画質が一定しなくなる。
【0005】このような問題があるなかで、従来の光量
制御装置は、レーザの光出力を検出して所定の光出力P
v(基準値)と比較し、そのレーザ出力が基準値になる
ように動作電流のうち変調電流を制御するのが一般的で
あった。具体的には、光検出をデジタル化して制御する
場合、その変調電流の値はD/Aコンバータ(デジタル
/アナログ変換器)により決定している。しかし、この
ような制御を行う光量制御装置では、環境温度の変化に
対して変調電流の充分な制御を行うにはD/Aコンバー
タの制御範囲を広く設定する必要があり、これによりそ
の制御分解能が低下してしまう欠点がある。一方、D/
Aコンバータの制御分解能を低下させずに充分な制御を
行うためには高分解能のD/Aコンバータを使用すれば
よいが、この場合には部品コストが高くなる欠点があ
る。
【0006】また、上記のような環境温度の変化による
変動が生じた場合、バイアス電流を固定していた場合に
は、バイアス電流値の閾値電流との相対値が変化してし
まうため前記したパルス信号に対する良好な応答特性が
得られなくなるという問題がある。
【0007】そこで、環境温度が変化した際にまずバイ
アス電流を制御して対応する半導体レーザの光量制御技
術として、次のようなものが提案されている。すなわ
ち、特開昭63−56452号公報には、半導体レーザ
に供給する電流をビット単位で変化させて行き、そのと
きの光出力(モニタ電圧)がレーザ発光領域であらかじ
め定めた特定電圧(バイアス規定電圧)になった時の電
流の所定割合値(例えば80%)をバイアス電流値とし
て設定する制御技術が開示されている。また、特開平4
−10756号公報には、半導体レーザに供給する電流
をビット単位で変化させて行き、そのときの光出力が所
定の値(基準電圧)となるようにバイアス電流を制御し
たり、或いは、バイアス電流源の電流を一定量ずつ異な
る電流値で供給し、そのときの光出力の差が所定の値
(基準電圧)を越えたときの電流値をバイアス電流とと
して設定する制御技術が開示されている。
【0008】しかしながら、これらの制御技術はいずれ
も、バイアス電流を設定するに際して所定の光出力が得
られるまで供給電流をゼロから微小な単位で変化させて
供給するように構成されているためその設定に時間がか
かり、環境温度変化時等における制御に改良の余地を残
すものであった。しかも、バイアス電流値が閾値電流に
対して適切な値に設定されるか否かが不明であり、この
点に関しても改良の余地を残すものであった。また、環
境温度が変化した場合における変調電流の制御について
は前者の制御技術において少し開示しているが、それは
バイアス電流の設定と同じように所定の光出力(最終的
な目標光量)が得られるまで供給電流をゼロから微小な
単位で変化させるものであるため、やはりその設定に時
間を要するものであった。そして、上記のようにバイア
ス電流や変調電流の設定に時間がかかる傾向は、環境温
度の変化が大きいほど顕著であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、環境
温度が変化しても、適切なバイアス電流値を高速でかつ
的確に設定してレーザ出力を一定にする制御ができるレ
ーザ記録装置の光量制御装置を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、環境温度が変
化しても、目標光量値を得るための変調電流値を高速で
かつ容易に設定してレーザ出力を一定にする制御ができ
るレーザ記録装置の光量制御装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のレーザ記録装置の光量制御装置は、半導体
レーザのレーザ光を記録媒体上に露光走査して画像を記
録するレーザ記録装置に具備される光量制御装置であっ
て、半導体レーザの光出力を検知する検知手段と、検知
手段の出力を基準信号と比較する比較手段と、半導体レ
ーザに一定のバイアス電流を供給するバイアス電流供給
手段と、半導体レーザに画像情報に応じて変調した変調
電流を供給する変調電流供給手段と、半導体レーザの光
出力が一定になるように比較手段にて検知手段の出力と
目標光量設定用基準信号とを比較してバイアス電流値及
び変調電流値を制御する制御手段とで構成された光量制
御装置において、上記バイアス電流供給手段から供給す
る電流値を予め設定した割合で段階的に変化させて半導
体レーザの光出力を検知し、そのときの光出力がバイア
ス設定用基準信号を越えた後の当初2段階目までの電流
値及びその光出力値を利用して電流−光出力の比例関係
式から閾値電流を算出し、その閾値電流から一定値を減
算した電流値をバイアス電流供給手段のバイアス電流値
として設定するバイアス電流設定制御部を備えているこ
とを特徴するものである。
【0012】この技術的手段において、バイアス電流供
給手段から予め設定した割合で段階的に供給する電流値
は、一定間隔で増加する電流値であればよく、その間隔
は通常3mA程度である。また、その初期値は少なくと
も半導体レーザがレーザ発振しない領域に設定される。
【0013】バイアス設定用基準信号は、少なくともレ
ーザ発振する領域内でありかつ目標光量よりも小さな光
出力となる値に設定されるものであり、使用する半導体
レーザに応じて適宜設定される。
【0014】当初2段階目までの電流値及びその光出力
値とは、上記の割合で段階的に供給した電流値に対する
光出力がバイアス設定用基準信号を初めて越えたときの
電流値(I1)とそのときの光出力値(P1)、及び、次
の段階で供給する電流値(I 2)とそのときの光出力値
(P2)である。
【0015】電流−光出力の比例関係式とは、レーザ発
振領域における半導体レーザの電流に対する光量の特性
を示すような一次方程式をいい、例えば、次式P=S
(I−Ith)[式中、Pは光出力、Sは発光効率、Iは
供給電流、Ithは閾値電流を示す]…(A)である。
【0016】閾値電流の算出は、当初2段階目までの電
流値及びその光出力値を利用して一般の一次方程式(P
=aI−b)により算出する場合にはその傾きaと接点
bを求めた後に光量Pがゼロとなるときの電流値Iを閾
値電流として求めるような演算処理を行うように構成す
るか、或いは、当初2段階目までの電流値及びその光出
力値を利用して上記式(A)により算出する場合には式
変形により閾値電流I th[=(I12−I21)/(P
2−P1)]を直接求めるような演算処理を行うように構
成することで実行される。また、バイアス電流値を設定
する際の閾値電流Ithから減算する電流値は、例えば
(Ithが25mAである場合)5mA程度である。
【0017】また、本発明の光量制御装置は、上記技術
的手段の装置において、目標光量値と、バイアス電流設
定制御部により算出される閾値電流値及びバイアス電流
値と、当初2段階目までの電流値及びその光出力値の差
分比として算出される発光効率とを利用して目標光量値
となる電流値を算出し、その電流値を変調電流設定用初
期値として用いて変調電流供給手段の変調電流の設定動
作を開始する変調電流設定制御部を備えていることを特
徴するものである。
【0018】この技術的手段において、当初2段階目ま
での電流値及びその光出力値の差分比として算出される
発光効率とは、半導体レーザではレーザ発振領域におい
て供給電流に対する光出力がある一定の傾きをもってい
るが、その傾きであるスロープ効率に相当するものであ
る。
【0019】目標光量値となる電流値、即ち変調電流設
定用初期値の算出は、上記した電流−光出力の比例関係
式に目標光量値、閾値電流値、バイアス電流値及び発光
効率を代入して得られる電流値を求める演算処理を行う
ように構成することで行われる。そして、変調電流の設
定は、公知の設定手法を用いることができるが、その際
の初期データとして上記変調電流設定用初期値を用いて
設定動作を開始することにより行われる。
【0020】この光量制御装置による制御は、基本的
に、画像記録動作時に所定のタイミングで(例えば、画
像記録開始スイッチを押すことで)行うようにすること
が好ましい。例えば、連続して数10枚の画像記録を行
った後に周囲温度の上昇を見込んで画像記録開始スイッ
チ押下時に制御動作を行うように構成することができ
る。また、半導体レーザの周囲温度を温度センサ等にて
検知し、その検知情報に基づいて例えば、画像記録開始
スイッチの押下時に制御動作が開始される(或いは周囲
温度が変化しない場合には行われない)ように構成して
もよい。
【0021】
【作用】本発明によれば、バイアス電流設定制御部にお
いてせいぜい数回の光出力の検出で閾値電流が求められ
るので、環境温度が大きく変化した場合でも、閾値電流
よりも所定量小さい適切なバイアス電流値を高速でかつ
的確に設定することができる。
【0022】また、請求項2記載の発明によれば、変調
電流設定制御部において変調電流の設定動作に際しての
暫定的な初期値があらかじめ与えられるので、環境温度
が大きく変化した場合でも、目標光量値を満足する正式
な変調電流値に速やかに収束して変調電流を高速でかつ
容易に設定することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0024】図1は、本発明を適用するレーザ記録装置
の一例を示す概略構成図であり、この図において符号1
は半導体レーザ、2はコリーメートレンズ、3は矢印方
向に高速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)、4は
結像レンズとしてのfθレンズ、5は矢印方向に回転す
る感光ドラム、6は帯電器、7は現像器、8は転写器、
9は矢印方向に搬送される記録用紙、10は本発明の光
量制御手段を備えた半導体レーザドライバ、11はレー
ザ光を検知して半導体レーザ1の動作タイミング信号を
ドライバ10に入力するように接続されているSOSセ
ンサーをぞれぞれ示す。
【0025】また、図2はこのレーザ記録装置に具備さ
れた光量制御手段の要部回路系ブロック図である。この
図2において、符号20は半導体レーザ1のレーザ光を
受光するフォトダイオード、21はフォトダイオード2
0から供給される検出信号に基づいて半導体レーザ1の
光出力を検知する光出力検知回路、22は光出力検知回
路21からの検知出力と基準信号とを比較する機能と、
半導体レーザの光出力が一定になるように後述のバイア
ス電流値及び変調電流値を調整する機能とを備えた光量
比較制御回路である。23は光量比較制御回路22の出
力B1〜Bnに接続されるD/Aコンバータ24を介して
設けられるバイアス電流供給手段としてのバイアス定電
流回路であり、バイアス電流Ibを半導体レーザ1に供
給するようになっている。25は光量比較制御回路22
の出力S1〜Snに接続されるD/Aコンバータ26を介
して設けられる変調電流供給手段であり、変調電流Is
を変調電流スイッチング回路27を介して半導体レーザ
1に供給するようになっている。この実施例における変
調電流供給手段25は、変調定電流回路25aと固定用
の定電流回路25bとで構成されている。
【0026】符号28は光量比較制御回路22に組み込
まれたバイアス電流設定制御部、29は変調電流設定制
御部である。また、30は全体の制御を行う中央処理装
置(CPU)、31は光出力検知回路21の出力信号を
デジタル化して光量比較制御回路22に入力するA/D
コンバータ、32は光量比較制御回路22に入力する基
準信号を設定する基準信号設定回路である。更に、33
はアンドゲートであり、このアンドゲート33に光量比
較制御回路22からVideo信号とLDON信号が同
時に入力された場合に、そのVideo信号が変調電流
スイッチング回路27に出力されるようになっている。
【0027】このレーザ記録装置では、次のようにして
画像記録が行われるようになっている。すなわち、画像
情報(Video信号)12に応じた半導体レーザドラ
イバ10からの作動電流Idの供給により半導体レーザ
1から発振したレーザ光は、コリーメートレンズ2によ
り平行ビーム状に集光された後、回転多面鏡3により偏
向反射sare、fθレンズ4を介して、帯電器6によ
り帯電されている感光ドラム5上に結像して主走査され
る。これにより、感光ドラム5上に画像情報に対応した
静電潜像が形成される。次いで、この潜像は現像器7に
より現像されてトナー像となり、そのトナー像が感光ド
ラム5と転写器8の間に搬送される記録用紙9に転写さ
れることにより、記録用紙9上に画像が記録される。
【0028】そして、このレーザ記録装置における半導
体レーザ1は、バイアス電流Ibと変調電流Isを合わせ
た作動電流Id(=Ib+Is)が供給されることにより
レーザ光を出力するが、その光出力が一定になるように
ドライバ10に組み込まれた光量制御手段によりバイア
ス電流及び変調電流に関して以下のような制御が行われ
る。図3はその制御の動作手順を示すフローチャート、
図4はそのときの半導体レーザの電流−光出力特性とバ
イアス電流設定原理を示す説明図である。
【0029】まず、中央処理装置30から光量制御指示
信号が光量比較制御回路22に送られると、図3に示す
ように、バイアス電流設定制御部28において半導体レ
ーザ1に供給する供給電流Ixの初期値Bmが設定される
(ステップST1)。この初期値Bmは、図4に示すよ
うにレーザ1がレーザ発振しない領域内においてレーザ
1に応じて設定される。この初期値Bmの電流IxをD/
Aコンバータ24を介してバイアス定電流回路23から
半導体レーザ1に供給すると共に、そのときの光出力を
光出力検知回路21を通じて光量比較制御回路22にフ
ィードバックし、その後、供給電流Ixを一定量ずつ変
化させ、その電流(Ix=Bm+1)の半導体レーザ1への
供給と光出力の検出を続ける(ステップST2)。そし
て、制御回路22において、各電流Ixを供給した際に
検出される各光出力Pxが基準信号設定回路32から入
力されるバイアス電流設定用基準信号P0を越えている
か否かの比較を行う(ステップST3)。このときの基
準信号P0は、レーザ発振領域のうちでも出来る限り低
い光出力領域でかつ電流−光出力特性の非線形部分を避
けた領域内に設定される。
【0030】ステップST3において光出力Pxがバイ
アス電流設定用基準信号P0を越えていない場合には、
ステップST2に戻って次の段階の電流Ixを半導体レ
ーザ1に供給し、そのときの光出力Pxが基準信号P0
越えるまで同じ動作を繰り返す。一方、ステップST3
において光出力Pxが基準信号P0を越えた場合(但し、
このときの供給電流はIx=Bm+nとする)には、その条
件を満足したときの最初の供給電流IxをI1として、ま
たそのときの光出力PxをP1として不図示の記憶手段
(メモリ)に格納する(ステップST4)。本実施例で
はBm+nはBm+3である。
【0031】次いで、バイアス電流設定制御部28にお
いて、次の段階の供給電流Ix=Bm +(n+1)をバイアス定
電流回路23から半導体レーザ1に供給するようにし
(ステップST5)、そのときの供給電流IxをI2とし
て、またそのときの光出力PxをP2として記憶手段(メ
モリ)に格納する(ステップST6)。本実施例ではB
m+(n+1)はBm+4である。
【0032】しかる後、制御部28において、ステップ
ST5、6で得られた基準信号P0を越えた当初2段階
目までの電流値I1、I2とその光出力値P1、P2を利用
して電流−光出力の比例関係式から閾値電流値Ithを算
出する(ステップST7)。この実施例では、レーザ発
振領域における電流Iと光出力Pの関係式P=S(I−
th)[式中、Sは発光効率]…(前記の式(A)と同
じ)を用いて閾値電流値Ithを算出する演算処置がなさ
れるようになっている。すなわち、閾値電流値Ithはこ
の式(A)に電流値I1、I2とその光出力値P1、P2
代入することにより、 Ith=(I12−I21)/(P2−P1) と算出される。図4中における細線Aが上記式(A)に
相当する。
【0033】最後に、制御部28において、この算出さ
れた閾値電流値Ithから一定電流値Isfを差し引き(減
算し)(ステップST8)、この求められた電流値(=
th−Isf)をバイアス定電流回路23のバイアス電流
bとして設定するようになっている(ステップST
9)。
【0034】ここで、例えば画像記録を長時間連続して
行うことによって半導体レーザ1の周辺温度が高温とな
った場合の制御動作について、図5を参照しながら説明
する。
【0035】温度変化が発生すると、そのときの電流−
光出力特性(実線)は、図5に示すようにそれまでの特
性(2点鎖線)に対して変動してしまう。これに伴い閾
値電流値も変動する。そこで、前記した制御手順(ステ
ップST1〜9)を同様に進めることにより、この温度
変化に対応した適切なバイアス電流値を設定し直すこと
ができる。前記した制御手順と異なる点は、基本的に
は、ステップST3においてバイアス電流設定用基準信
号P0を初めて越える供給電流Ix(=Bm+n)が変わる
点である。本実施例ではBm+n=Bm+5となる。
【0036】そして、その後は、前記の動作内容と同様
の制御動作がなされる。すなわち、基準信号P0を初め
て越える電流値Bm+n=Bm+5をI3として、またそのと
きの光出力PxをP3としてメモリに格納し(ステップS
T6)、その次の段階における電流値Bm+(n+1)=Bm+6
をI4として、またそのときの光出力PxをP4としてメ
モリに格納する(ステップST7)。次いで、ステップ
ST7において閾値電流値Ith′がIth′=(I34
43)/(P4−P3)として算出される。最後に、そ
の閾値電流値Ith′から一定電流値Isfを差し引き(ス
テップST8)、その電流値(=Ith′−Isf)をバイ
アス電流Ib′として新たに設定する(ステップST
9)。
【0037】従って、この制御手段によれば、温度変化
が発生した場合であっても、供給電流がバイアス電流設
定用基準信号P0を初めて越えるまでの制御動作が数回
程度増えるだけで済むため、閾値電流値の算出ひいては
バイアス電流値の設定を瞬時に行うことが可能である。
これに対し、従来の制御技術では供給電流を順次細かく
変化させて光出力が基準電圧になるまで検索を行わなけ
ればならず、この温度変化が大きくなるほど、バイアス
電流値を設定するまでに多くの時間を要していた。
【0038】また、このバイアス電流設定に際して値電
流値Ithから差し引く一定電流値I sfは、画像記録時に
おいて非画像部分にレーザ光がわずかながら照射されて
結果的に(トナー)像が現出する所謂カブリが発生しな
いような範囲内で設定される。この電流値Isfが多すぎ
てバイアス電流Ibが小さすぎると、レーザ発振される
までの電流差分が増加し、図6に示すように入力パルス
信号13に対するレーザ出力の立ち上がり応答特性が悪
化してしまい、像の再現性が低下してしまう不具合があ
る。しかも、電流値Isfが多すぎてバイアス電流Ib
小さすぎると、図8に示すようにレーザ発振に関与しな
い領域(不感帯域)が多くなり、所望の光出力を得るた
めには変調電流Isの設定範囲を広くとらなければなら
ず、その場合変調電流Isの設定範囲を定めるD/Aコ
ンバータ26の分解能が一定であれば見かけ上の分解能
が悪くなってしまう不具合もある。
【0039】次に、このように設定されたバイアス電流
に基づいて、レーザ出力が所定の光量となるような変調
電流Isの設定が行われる。図7はその制御の動作手順
を示すフローチャートである。
【0040】まず、変調電流設定制御部29において変
調電流設定用初期値Is0を算出する。最初に、前記バイ
アス電流設定制御部28で得られたバイアス設定用基準
信号P0を越えた当初2段階までの電流値I1、I2とそ
のときの光出力値P1、P2との差分比を求め、発光効率
S[=(P2−P1)/(I2−I1)]を算出する(ステ
ップST1)。次いで、基準信号設定回路32に用意さ
れている目標とする光出力(目標光量値)Pvと、バイ
アス電流設定制御部28で算出された閾値電流Ith及び
バイアス電流値Ibと、上記の発光効率Sとを利用し、
前記式(A)を用いて変調電流設定用初期値Is0を算出
する(ステップST2)。
【0041】すなわち、前記式(A)は式変形すること
によりI=(P/S)−Ithとなるため、光出力が目標
光量値Pvとなるときの最終的な動作電流をIdとする
と、その動作電流IdはId=(Pv/S)−Ithとな
る。そして、変調電流IsはId=Ib+IsであるからI
s=Id−Ib=[(Pv/S)−Ith]−Ibとなる。よ
って、この変形式にPv、S、Ith及びIbを代入するこ
とにより電流値ISを算出し、その電流値ISを変調電流
設定用初期値Is0とする。なお、上記電流値ISは前記
したバイアス電流値Ib=Ith−Isfの関係を代入する
ことによりさらにIS=Pv/S+Isfとなるため、初期
値Is0はPv、S及びIsfを利用して算出することも可
能である。
【0042】そして、この算出された変調電流設定用初
期値Is0を用い、その初期値Is0を変調電流供給手段2
5からの供給電流Iyの初期値として半導体レーザ1に
供給し(ステップST3)、そのときの光出力Pxが目
標光量値Pvとなるか否かを比較する(ステップST
4)。なお、この際レーザ1には動作電流Id=Ib+I
s0が供給されることになる。供給電流Iyが初期値Is0
では目標光量値にならない場合には、ステップST3に
戻って供給電流Iyを従来公知のアップダウンカウンタ
手段等により調整して光出力Pxが目標光量値となるま
でステップST4の動作を繰り返す。そして、光出力P
xが目標光量値Pvに到達した場合には、そのときの供給
電流Iyを変調電流供給手段25の正式な変調電流値Is
として設定する(ステップST5)。
【0043】このように変調電流を制御する際に変調電
流設定用初期値Is0を与えることにより、変調電流ゼロ
から小単位で設定動作を行う従来技術に比べて目標の変
調電流値Isへの速やかな収束が可能になる。また、温
度変化が発生した場合にも、新たなバイアス電流設定時
に得られた最新の必要なデータ(S、Ith、及びIb
を採用することにより、新たな変調電流の設定を前記と
同様にかつ容易に行うことができる。
【0044】この実施例装置においては、以上のように
してバイアス電流値Ibと変調電流値Isの設定がなされ
ると、そのバイアス電流Ibがバイアス定電流回路23
から、その変調電流値Isが変調電流供給手段25から
それぞれ同時に半導体レーザ1に供給され、結果的に、
半導体レーザ1には動作電流Id(=Ib+Is)が供給
されることになる。
【0045】また、この実施例においては、その変調電
流供給手段25を前記したように変調定電流回路25a
と固定用の定電流回路25bとに分割して構成している
ため、上記のIS=Pv/S+Isfという関係式より、例
えば、図2や図8に示すように固定用の定電流回路25
bから一定値である電流Isfを供給し、一方、変調定電
流回路25aからIsv=Pv/S(=IS−Isf)を供給
するように構成することができる。この場合には、図8
に示すように、変調定電流Isのうちレーザ発振に関与
しない領域(不感帯域)に相当する電流供給分を専用の
定電流回路25bに分担させることができる結果、実際
の画像情報にリニアに対応する電流供給分がその分(I
sf)軽減されるため、D/Aコンバータ26として高分
解能のD/Aコンバータを用いなくとも、高精度な変調
電流の制御を行うことが可能になる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
環境温度が大きく変化した場合でも、閾値電流よりも所
定量小さい適切なバイアス電流値を高速でかつ的確に設
定することができる。しかも、このバイアス電流設定と
共に、目標光量値を満足する正式な変調電流値を高速で
かつ容易に設定することができる。従って、本発明によ
れば、環境温度が大きく変化した場合でも、レーザ出力
を一定にする制御を高速でかつ的確に行うことができる
ため、常に安定した画像形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したレーザ記録装置の一例を示
す概略構成図である。
【図2】 本発明の光量制御装置の一実施例を示す要部
回路系ブロック図である。
【図3】 光量制御装置のバイアス電流設定時における
動作手順を示すフローチャートである。
【図4】 半導体レーザの光量−光出力特性とバイアス
電流設定原理を示す説明図である。
【図5】 高温時における半導体レーザの光量−光出力
特性とバイアス電流設定原理を示す説明図である。
【図6】 半導体レーザの立ち上がり応答特性を示す説
明図である。
【図7】 光量制御装置の変調電流設定時における動作
手順を示すフローチャートである。
【図8】 半導体レーザの光量−光出力特性と変調電流
設定原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1…半導体レーザ、5…記録媒体、21…光出力検知手
段、22…比較手段及び制御手段、23…バイアス電流
供給手段、25…変調電流供給手段、28…バイアス電
流設定制御部、29…変調電流設定制御部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−147446(JP,A) 特開 昭62−237786(JP,A) 特開 平2−150367(JP,A) 特開 平6−6536(JP,A) 特開 昭63−17582(JP,A) 特開 平3−288870(JP,A) 特開 平4−10756(JP,A) 特開 昭63−160463(JP,A) 特開 平3−16191(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207 G03B 27/72 - 27/80 G03G 13/04 - 13/056 G03G 15/04 - 15/056

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザのレーザ光を記録媒体上に
    露光走査して画像を記録するレーザ記録装置に具備され
    る光量制御装置であって、半導体レーザの光出力を検知
    する検知手段と、検知手段の出力を基準信号と比較する
    比較手段と、半導体レーザに一定のバイアス電流を供給
    するバイアス電流供給手段と、半導体レーザに画像情報
    に応じて変調した変調電流を供給する変調電流供給手段
    と、半導体レーザの光出力が一定になるように比較手段
    にて検知手段の出力と目標光量設定用基準信号とを比較
    してバイアス電流値及び変調電流値を制御する制御手段
    とで構成された光量制御装置において、 上記バイアス電流供給手段から供給する電流値を予め設
    定した割合で段階的に変化させて半導体レーザの光出力
    を検知し、そのときの光出力がバイアス設定用基準信号
    を越えた後の当初2段階目までの電流値及びその光出力
    値を利用して電流−光出力の比例関係式から閾値電流を
    算出し、その閾値電流から一定値を減算した電流値をバ
    イアス電流供給手段のバイアス電流値として設定するバ
    イアス電流設定制御部を備えていることを特徴するレー
    ザ記録装置の光量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、目標光量
    値と、バイアス電流設定制御部により算出される閾値電
    流値及びバイアス電流値と、当初2段階目までの電流値
    及びその光出力値の差分比として算出される発光効率と
    を利用して目標光量値となる電流値を算出し、その電流
    値を変調電流設定用初期値として用いて変調電流供給手
    段の変調電流の設定動作を開始する変調電流設定制御部
    を備えていることを特徴するレーザ記録装置の光量制御
    装置。
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