JP5163370B2 - 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法 - Google Patents

光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法に関する。
近年、画像表示装置の一形態として、レーザ光などのビーム状の光を被投射面上でラスタースキャンして画像を表示するレーザスキャンディスプレイが注目されている。このようなレーザスキャンディスプレイは、レーザ光の供給を停止することで完全な黒を表現できるため、例えば液晶ライトバルブを用いたプロジェクタ等と比べてコントラストが非常に高く、また、レーザ光が単一波長であるために色純度が高く、コヒーレンスが高いためにビームを整形しやすい(絞りやすい)等の特徴を有する。レーザスキャンディスプレイは、これらの特徴から、高コントラスト、高色再現性及び高解像度を実現する高画質ディスプレイとして期待されている。
レーザスキャンディスプレイのレーザ光源としては、主にレーザダイオード等の半導体レーザ素子が用いられているが、このような半導体レーザ素子は、温度変化や経年劣化などにより、そのレーザ特性が変化するため、所望の画像輝度を得られるようにレーザ光量を補正する必要がある。
例えば、下記特許文献1には、半導体レーザ素子のバイアス電流値を2点以上変化させて、半導体レーザ素子の発光パワーを受光パワー検出手段によって検出し、半導体レーザ素子の閾値電流値と量子効率の変化等を検出することで、半導体レーザ素子の直流バイアス電流をバイアス電流制御手段に設定し、また、量子効率の変化等に対応したパルス電流をパルス電流制御手段に設定することでレーザ出力のレベルを一定に保持する技術が開示されている。また、下記特許文献2には、レーザ光源の検出光量と光出力の設定値との関係式を自動的に算出し、光記録媒体ドライブ装置にこの関係式のデータを設定して、レーザ光源の出力レベルを調整する技術が開示されている。
特開平7−147446号公報 特開2003−91853号公報
このように、温度変化や経年劣化に起因するレーザ特性の変化に応じてレーザ光量の補正を行う場合において、より補正精度を高めるためには、実際に装置を動作させながらリアルタイムにレーザ特性の変化に応じた光量補正を行うことが望ましいが、上記の従来技術ではその手段が提示されていなかった。
また、従来は、特にレーザをPWM駆動する場合の光量補正については全く考慮されていなかった。なお、このような問題は、レーザ以外の光源素子を用いた場合にも共通する問題であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光源特性の変化に応じた光量補正に行うことが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、光源装置であって、
光源素子を含む光源部と、
画素値に応じてPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
前記PWM信号に応じて前記光源素子を駆動する駆動回路と、
前記光源部の光量を測定する光量測定部と、
前記光量測定部で測定された光量に基づいて前記光源部の光量を補正する光量補正部と、
を備え、
測定光量PをP=a×D+b(Dは階調値、a,bは係数)と表現するとともに、目標光量TをT=M×D(Mは定数)と表現したとき、
前記光量補正部は、
異なる階調値Dを用いた複数回の光量測定時における前記目標光量Tと前記測定光量Pとの誤差δを順次求め、前記誤差δを最小化するように前記係数a,bを順次補正するとともに、
前記補正された係数a,bに基づいて、前記画素値と前記駆動回路の設定値とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記光源部の光量を補正するものであり、
前記光量補正部は、
前記駆動回路の電源電圧を調整するための第1の補正係数を前記係数aに応じて算出するとともに、前記画素値を補正するための第2の補正係数を前記係数bに応じて算出する補正係数算出部と、
前記第1の補正係数に応じて前記駆動回路の電源電圧を調整する電源電圧調整部と、
前記画素値を前記階調値Dとして受信し、前記第2の補正係数に応じて前記画素値を補正するとともに、補正後の画素値を前記PWM信号生成部に供給する画素値補正部と、
を備える
この光源装置によれば、測定光量Pと目標光量Tとの間の誤差δを最小化するように係数a,bを順次補正し、補正された係数a,bに基づいて光量補正を行うので、光源特性の変化に応じた光量補正を行うことができ、また、駆動回路の電源電圧の調整と、画素値の補正とを利用して、目標光量を達成することが可能である。
本発明の第2の形態は、光源装置であって、
光源素子を含む光源部と、
画素値に応じてPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
前記PWM信号に応じて前記光源素子を駆動する駆動回路と、
前記光源部の光量を測定する光量測定部と、
前記光量測定部で測定された光量に基づいて前記光源部の光量を補正する光量補正部と、
を備え、
測定光量PをP=a×D+b(Dは階調値、a,bは係数)と表現するとともに、目標光量TをT=M×D(Mは定数)と表現したとき、
前記光量補正部は、
異なる階調値Dを用いた複数回の光量測定時における前記目標光量Tと前記測定光量Pとの誤差δを順次求め、前記誤差δを最小化するように前記係数a,bを順次補正するとともに、
前記補正された係数a,bに基づいて、前記画素値と前記駆動回路の設定値とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記光源部の光量を補正するものであり、
前記光源部は、前記画素値と前記光量との関係が非線形である非線形特性を有しており、
前記光量測定部は、
前記光源部から射出された光の光量を測定する光センサと、
前記光センサによって測定された光量に対して前記非線形特性を線形特性に変換する非線形変換を実行することによって換算光量を求め、前記換算光量を前記測定光量Pとして算出する換算光量算出部と、
を備える。
この光源装置によれば、測定光量Pと目標光量Tとの間の誤差δを最小化するように係数a,bを順次補正し、補正された係数a,bに基づいて光量補正を行うので、光源特性の変化に応じた光量補正を行うことができ、また、非線形特性を有する光源部を用いる場合にも、光源特性の変化に応じた光量補正を行うことが可能である。
[適用例1]
光源装置であって、
光源素子を含む光源部と、
画素値に応じてPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
前記PWM信号に応じて前記光源素子を駆動する駆動回路と、
前記光源部の光量を測定する光量測定部と、
前記光量測定部で測定された光量に基づいて前記光源部の光量を補正する光量補正部と、
を備え、
測定光量PをP=a×D+b(Dは階調値、a,bは係数)と表現するとともに、目標光量TをT=M×D(Mは定数)と表現したとき、
前記光量補正部は、
異なる階調値Dを用いた複数回の光量測定時における前記目標光量Tと前記測定光量Pとの誤差δを順次求め、前記誤差δを最小化するように前記係数a,bを順次補正するとともに、
前記補正された係数a,bに基づいて、前記画素値と前記駆動回路の設定値とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記光源部の光量を補正する、光源装置。
この光源装置によれば、測定光量Pと目標光量Tとの間の誤差δを最小化するように係数a,bを順次補正し、補正された係数a,bに基づいて光量補正を行うので、光源特性の変化に応じた光量補正を行うことができる。
[適用例2]
請求項1記載の光源装置であって、
前記光量補正部は、
前記誤差δと前記階調値Dとの積の累算値ΣδDを用いて前記係数aを順次補正するとともに、前記誤差δの累算値Σδを用いて前記係数bを順次補正する、光源装置。
[適用例3]
請求項2記載の光源装置であって、
前記光量補正部は、
前記係数aの今回値akを、前記係数aの前回値ak-1から、前記誤差δと前記階調値Dとの積の累算値ΣδDに比例した値を減算することによって求めるとともに、
前記係数bの今回値bkを、前記係数bの前回値bk-1から、前記誤差δの累算値Σδに比例した値を減算することによって求める、光源装置。
この光源装置によれば、1回の光量測定毎に、係数a,bを順次算出してゆくことが可能である。
[適用例4]
請求項1ないし3のいずれかに記載の光源装置であって、
前記光量補正部は、
前記画素値を補正するための第1と第2の補正係数を前記係数a,bに応じて算出する補正係数算出部と、
前記画素値を前記階調値Dとして受信し、前記第1と第2の補正係数に応じて前記画素値を補正するとともに、補正後の画素値を前記PWM信号生成部に供給する画素値補正部と、
を備える光源装置。
この光源装置によれば、画素値を補正することによって、目標光量を達成することが可能である。
[適用例5]
請求項1ないし3のいずれかに記載の光源装置であって、
前記光量補正部は、
前記駆動回路の電源電圧を調整するための第1の補正係数を前記係数aに応じて算出するとともに、前記画素値を補正するための第2の補正係数を前記係数bに応じて算出する補正係数算出部と、
前記第1の補正係数に応じて前記駆動回路の電源電圧を調整する電源電圧調整部と、
前記画素値を前記階調値Dとして受信し、前記第2の補正係数に応じて前記画素値を補正するとともに、補正後の画素値を前記PWM信号生成部に供給する画素値補正部と、
を備える光源装置。
この光源装置によれば、駆動回路の電源電圧の調整と、画素値の補正とを利用して、目標光量を達成することが可能である。
[適用例6]
請求項1ないし3のいずれかに記載の光源装置であって、
前記駆動回路は、
第1の電流を前記光源素子に常時流す第1の定電流回路と、
前記第1の電流に加えて、第2の電流を前記光源素子に流すための第2の定電流回路と、
前記PWM信号に応じて、前記第2の電流の前記光源素子への流れをオン/オフ制御するスイッチング回路と、
を備え、
前記光量補正部は、
前記階調値として前記第2の電流の値を示す信号値を使用し、
前記係数bに応じて前記第1の定電流回路の前記第1の電流の値を調整するとともに、前記係数aに応じて前記第2の定電流回路の前記第2の電流の値を調整する、光源装置。
この光源装置によれば、第1と第2の定電流回路の電流値を調整することによって、目標光量を達成することが可能である。
[適用例7]
請求項6記載の光源装置であって、
前記補正部は、前記第1の電流が前記光源素子の閾値電流に等しくなるように前記第1の電流の値の調整を実行する、光源装置。
この光源装置によれば、第2の電流のオン/オフ制御に応じて発光の開始と停止を素早く切り換えることが可能である。
[適用例8]
請求項1ないし7のいずれかに記載の光源装置であって、
前記光源部は、前記画素値と前記光量との関係が非線形である非線形特性を有しており、
前記光量測定部は、
前記光源部から射出された光の光量を測定する光センサと、
前記光センサによって計測された光量に対して前記非線形特性を線形特性に変換する非線形変換を実行することによって換算光量を求め、前記換算光量を前記測定光量Pとして算出する換算光量算出部と、
を備える光源装置。
この光源装置によれば、非線形特性を有する光源部を用いる場合にも、光源特性の変化に応じた光量補正を行うことが可能である。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、光源装置、光源装置の光量補正方法、光源装置を備える表示装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.第1実施形態(画素値の補正による光量補正):
B.第2実施形態(画素値と駆動回路の電源電圧値の補正による光量補正):
C.第3実施形態(駆動回路のバイアス電流値と信号電流値の補正による光量補正):
D.第4実施形態(波長変換素子を有する光源を用いた場合の光量補正):
E.変形例:
A.第1実施形態(画素値の補正による光量補正):
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の構成ブロック図である。この画像表示装置は、スクリーン(被投射面)200上にレーザ光を走査して画像を表示するレーザスキャンディスプレイである。この画像表示装置は、映像信号処理回路1010と、RGB3色分の光源装置1100R,1100G,1100Bと、光線合成光学系1040と、レーザ光走査部1050と、走査駆動部1060と、タイミング信号発生回路1070と、画素同期クロック発生回路1080とを備えている。赤色光の光源装置1100Rは、PWM信号発生回路1500と、レーザドライバ1020と、赤色発光用のレーザ素子1030と、ハーフミラー1035と、光電変換素子1090と、I/V変換器1091と、A/D変換器1092と、光量補正回路1200とを有している。他の色光の光源装置1100G,1100Bの構成は、レーザ素子以外は赤色光の光源装置1100Rの構成と同じである。
映像信号処理回路1010は、例えばノート型パソコン等の外部の画像供給装置(図示せず)から送信される映像信号及び同期信号(垂直同期信号及び水平同期信号)を入力とし、これらの映像信号及び同期信号を基に、表示すべき画像の各画素に対応する階調値を規定するデジタル階調データを生成し、このデジタル階調データを1フレーム単位で内部メモリに格納する。この際、映像信号処理回路1010は、画像表示装置のγ特性を考慮した逆γ補正を、元の映像信号の階調値に対して行うのが普通である。なお、以下では、映像信号処理回路1010から出力される階調データを、「画素値D」又は「画素データD」とも呼ぶ。
映像信号処理回路1010は、タイミング信号発生回路1070から供給されるフレームタイミング信号Ft及び走査タイミング信号Stと、画素同期クロック発生回路1080から供給される画素同期クロック信号CLとに同期して、内部メモリに格納されている3色のデジタル画素データを読み出して、3つの光源装置1100R,1100G,1100Bに供給する。光源装置1100R,1100G,1100Bは、それぞれの画素データに応じてレーザ素子1030を駆動してレーザ光を発光する。各色用の光源装置1100R,1100G,1100Bから射出された3色のレーザ光は、光線合成光学系1040で合成されて、レーザ光走査部1050によって走査される。光線合成光学系1040としては、ダイクロイックプリズムや、2枚のダイクロイックミラーを利用可能である。レーザ光走査部1050は、例えば、反射ミラーを有する共振型のMEMS(Micro Electro Mechanical System)スキャナである。
各色のレーザ光は、また、ハーフミラー1035を介して光電変換素子1090に入射する。光電変換素子1090は、レーザ素子1030の光量Wを示す受光センサ信号Ipdを生成する。この受光センサ信号Ipdは電流信号なので、I/V変換器1091によって電圧信号VLに変換され、さらに、A/D変換器1092でデジタル光量信号Pに変化されて光量補正回路1200に供給される。この光量信号Pは、1画素当たりの測定光量又は1画素の平均光量を示している。光量補正回路1200は、この光量信号Pに基づいて画素値を補正することによって、光量補正を実行する。この光量補正の内容については後述する。
タイミング信号発生回路1070は、所定の検出位置に設けられた光センサ1070aを有しており、この光センサ1070aでレーザ光を検出したタイミングに合わせて、フレームタイミング信号Ftと、走査タイミング信号Stとを発生する。フレームタイミング信号Ftは、1フレームの開始を規定するパルス状の信号である。走査タイミング信号Stは、1水平走査期間の開始及び終了を規定するパルス状の信号である。画素同期クロック発生回路1080は、走査タイミング信号Stに応じて、個々の画素位置に同期した画素同期クロックCLを発生する。
図2は、画像表示装置の動作タイミングを示すタイミングチャートである。時刻t1では、レーザ光走査部1050の反射ミラーの回転角θ1がスクリーン200上における1フレームの開始位置に対応する角度と一致し、また、時刻t2では、反射ミラーの回転角θ1がスクリーン200上における1水平走査期間の開始位置に対応する角度と一致する。このとき、時刻t1において、タイミング信号発生回路1070からフレームタイミング信号Ftが出力され、また、時刻t2において1水平走査期間Hの開始を規定する走査タイミング信号Stが出力される。さらに、時刻t3において、反射ミラーの回転角θ1が1水平走査期間Hの終了位置に対応する角度と一致する。このとき、時刻t3において、タイミング信号発生回路1070から1水平走査期間Hの終了を規定する走査タイミング信号Stが出力される。時刻t4以降も同様の動作が繰り返される。
画素同期クロック発生回路1080は、走査タイミング信号Stに応じて画素同期クロック信号CLを生成する。画素同期クロック信号CLのパルス間隔は、レーザ光の照射位置つまり経過時間に応じて変化する。例えば、スクリーン200の中央付近となる時刻t13〜t17付近ではパルス間隔は短くなり、スクリーン200の両端付近の時刻t2,t10〜t12,t18〜t20,t3ではパルス間隔は長くなる。これは、レーザ光走査部1050の反射ミラーの回転角θ1の変化速度(走査速度)が、経過時間に応じて正弦波状に変化するためである。
なお、レーザ光走査部1050として、ポリゴンミラーとfθレンズを用いた走査光学系を用いてもよい。この場合には、1画素の区間は、すべての走査範囲で一定となる。
図3は、PWM信号発生回路とレーザドライバと光量補正回路の内部構成を示す説明図である。光量補正回路1200は、画素値補正回路1210と、補正係数算出回路1220とを有している。
画素値補正回路1210は、補正係数算出回路1220から供給される補正係数Da,Dbに基づいて画素値Dを補正し、補正後の画素値DcrをPWM信号発生回路1500に供給する。第1実施形態では、補正後の画素値Dcrは、以下の式に従って算出される。
Figure 0005163370
ここで、Dnは予め設定された規格化定数であり、例えばDn=255が利用される。
PWM信号発生回路1500は、タイミング信号生成回路1510と、三角波信号生成回路1520と、コンパレータ1530と、画素値電圧生成回路1540とを有している。三角波信号生成回路1520は、オペアンプ1521と積分容量1523を用いた積分回路を有している。また、積分容量1523と並列にスイッチングトランジスタ1522が設けられている。オペアンプ1521のマイナス入力端子には、タイミング信号生成回路1510から充電信号Viが入力される。スイッチングトランジスタ1522のゲート電極には、タイミング信号生成回路1510から容量リセット信号Cresetが入力される。この容量リセット信号Cresetは、三角波信号Triの発生を1画素期間の終期で確実に停止させるための信号である。なお、三角波信号生成回路としては、図3に示した回路以外の種々の回路を採用可能である。コンパレータ1530は、三角波信号Triと、画素値電圧信号Vdとを比較して、PWM信号Spwmを生成する。画素値電圧信号Vdは、光量補正回路1200から供給された補正後の画素値Dcrを、画素値電圧生成回路1540が所定の変換式(後述)に従って変換した信号である。こうして生成されたPWM信号Spwmは、レーザドライバ1020に供給される。
レーザドライバ1020は、電流制限用の抵抗1022と、駆動トランジスタ1024との直列接続を有している。これらの抵抗1022と駆動トランジスタ1024は、電源電位Vlaserと接地電位との間において、レーザ素子1030と直列に接続されている。PWM信号発生回路1500から出力されたPWM信号Spwmは、駆動トランジスタ1024の制御端子に入力され、駆動トランジスタ1024をオン/オフ制御する。
図4は、PWM信号を用いたレーザ駆動の様子を示すタイミングチャートである。画素値Dは、画素同期クロックCLに同期して画素値電圧生成回路1540に供給され、これに応じて画素値信号Vdが生成される。但し、画素値信号Vdは、画素値補正回路1210で補正された画素値Dcrに応じた電圧値を有する信号である。充電信号Viと容量リセット信号Cresetは、画素同期クロック信号CLから所定時間だけそれぞれ遅延したタイミングでそれぞれ発生する。各画素期間の初めには、まず、充電信号ViがHレベルとなり、これに応じて三角波信号生成回路1520が充電されて、三角波信号Triの電圧値が上昇する。その後、充電信号ViがLレベルになると、三角波信号生成回路1520が放電して三角波信号Triの電圧値が下降する。容量リセット信号Cresetは、1画素期間の終期において積分容量1523を短絡させて放電することによって、三角波信号Triを強制的にリセットする機能を有している。PWM信号Spwmは、三角波信号Triが画素値信号Vdより大きな期間でHレベルとなり、三角波信号Triが画素値信号Vdより小さな期間でLレベルとなる。このPWM信号Spwmに応じてレーザ駆動電流Iが流れ、レーザ素子1030が発光する。
図5は、本実施形態のPWM変調において想定しているPWM信号ウィンドウと、実際のPWM信号との関係を示す説明図である。PWM信号ウィンドウPwm_Windowは、画素同期クロック信号CLの立上りエッジから所定の期間だけ遅延して開始される一定幅の期間である。図2で説明したように、1画素期間は、レーザ光の走査位置に応じて変化するが、PWM信号ウィンドウPwm_Windowは画素位置に依らずに一定の値に保たれる。PWM信号Spwmは、このPWM信号ウィンドウ内においてのみHレベルに立ち上がる。PWM信号Spwmのデューティは、補正後の画素値Dcr(図3)に応じて決定される。ここで、PWM信号Spwmのデューティとは、PWM信号Spwmのパルス幅Pwm_Widthを、PWM信号ウィンドウPwm_Windowで除した値である。デューティが大きいほどレーザ駆動電流Iが流れる時間が長いので、レーザ光量Wdtがより増大する。なお、レーザ光量Wdtは、レーザ駆動電流Iが流れ初めてから多少の遅れ時間tdの後に立ち上がる。この理由は、半導体レーザは、電流を流し始めると活性領域のキャリア密度が増加し始め、キャリア密度が閾値に達した後にレーザ発光が開始されるからである。従って、デューティがある程度以上大きくならないと、レーザ光量はゼロになる。
図6(A)は、デューティと光量W(1画素当たりの平均光量)の関係を示すグラフである。上述した発光の遅れ時間tdのために、デューティが閾値Dutyth以下の範囲(オフセットの範囲)では、光量Wはゼロであり、その後、デューティが増加すると光量Wは直線的に増加する。光量Wが0を超えている範囲は、有効駆動範囲として利用可能である。図6(B)は、レーザ素子の特性の一例を示すグラフである。横軸はレーザ駆動電流を示し、縦軸はレーザ素子の電圧と、単位時間当たりの光量Wdtを示している。単位時間当たりの光量Wdtは、レーザ駆動電流Iが閾値電流Ithに達するまではほぼゼロであり、その後、駆動電流Iとともに直線的に増加する。駆動電流Iの傾きηは、「微分効率」とも呼ばれている。第1実施形態のPWM変調では、閾値電流Ithよりも十分に大きな駆動電流値Imでレーザ素子を発光させている。なお、図6(A)のグラフの平均光量Wは、単位時間当たりの光量Wdtを1画素期間(すなわちウィンドウPwm_Window)で平均した値である。
図6(A)に示すデューティと平均光量Wの関係は、以下の式で表現される。
Figure 0005163370
ここで、fは図6(A)のグラフの傾きである。
図4に示したPWM信号発生回路1500の動作では、画素値電圧Vdが小さいほどデューティが増加している。従って、画素値電圧Vdは、画素値Dが大きいほど低下するように設定される。このような特性は、以下の式で表される。
Figure 0005163370
ここで、Duty0は、画素値電圧Vdがゼロの場合のデューティ値であり、これは、デューティの上限値に相当する。Kdは定数である。また、GpとVd0は画素値電圧生成回路1540(図3)の設定値であり、(1.5)式は画素値電圧生成回路1540における変換を表している。(1.4),(1.5)式から、画素値Dが大きいほど画素値電圧Vdが小さくなり、デューティ値が大きくなる(上限値Duty0に近づく)ことが理解できる。
図1に示した受光センサ信号Ipdと、その電圧信号VLと、測定光量Pは、それぞれ以下の式で表される。
Figure 0005163370
ここで、Wは1画素当たりの平均光量であり、Kpd,R,Gadはそれぞれの回路1090,1091,1092における変換係数である。
上記(1.2)〜(1.8)式を用いると、測定光量Pは以下の式で表される。
Figure 0005163370
上記(1.9)式において、測定光量Pは、画素値Dの1次関数の形式で書き表されている。この1次関数の第1の係数aは傾きであり、第2の係数bは切片である。また、(1.12),(1.13)式において、画素値用の2つの補正係数Da,Dbは、これらの係数a,bのみを変数としていることが理解できる。
光量補正回路1200における光量補正の原理は以下の通りである。まず、目標光量Tを、次式のように、画素値Dに比例するものと仮定する。
Figure 0005163370
ここで、係数Mは、画素値Dがその最大値(例えば255)のときに、目標光量Tがその最大値となるように予め決定された値である。一方、測定光量Pは、上記(1.9)式に示したように、P=a×D+bと表される。
図7は、光量補正の原理を説明するための説明図である。図7(A)に示すように、ある階調値Dkに対応する目標光量をTk、測定光量をPkとすると、PkとTkとの差は光量誤差δkで表される。この光量誤差δkを最小化するように係数a,bを順次修正し、修正後の係数a,bに応じて画素値の補正係数Da,Dbを補正することが、本実施形態における光量補正の基本的な考え方である。
理想的な状態では、測定光量Pと目標光量Tとが一致するように画素値の補正係数Da,Dbが設定される。但し、図6(B)に示したレーザ特性(閾値電流Ith及び微分効率η)が変化すると、図7(B)〜(E)のように測定光量Pと目標光量Tに誤差が生じるので、この誤差を解消するように画素値の補正係数Da,Dbが修正される。例えば、図7(B),(C)は、閾値電流Ithが変化して測定光量Pの係数bが変化した場合を示す。図7(D),(E)は、微分効率ηが変化して測定光量Pの係数aが変化した場合を示す。上記(1.12),(1.13)式で与えられているように、係数aは第1の補正係数Daに対応する変数であり、係数bは第2の補正係数Dbに対応する変数なので、図7(D),(E)の場合は第1の補正係数Daを補正し、図7(B),(C)の場合は第2の補正係数Dbを補正すれば良いことがわかる。
画素値の補正係数Da,Dbの設定は、複数の画素値Dに対応する目標光量Tと測定光量Pとの誤差δ(=P−T)を順次測定して、その誤差δを最小化する係数a,bを求め、これらの係数a,bに基づいて画素値の補正係数Da,Dbを決定することによって実行される。誤差δの測定回数が少ないと測定誤差による不正確さが生じるため、測定回数を増やして逐次的に測定精度を改善することが望ましい。誤差δを最小化するように係数a,bを逐次的に求める方法としては、最急降下法や共役勾配法などの各種の数値最適化法を利用することが可能である。本実施形態では、以下に説明するように、最急降下法を用いて、光量誤差δの2乗和を最小化する係数a,bを逐次的に探索する。
ここで、階調値Dを設定して測定光量Pを測定する手順を1番目からk番目まで繰り返した時、階調値{D1、D2、・・、Di、・・、Dk}に対する測定光量を{P1、P、・・、Pi、・・、Pk}とし、目標光量を{T1、T2、・・、Ti、・・、Tk}とする。評価関数εkを下記式のように誤差δの2乗和として表し、この評価関数εkを最小化する係数a,bをi番目の測定に関して逐次的に求める。係数a、bの変化による傾斜を求めて、その方向に係数a、bを補正する最急降下法を用いると、k番目の測定によって修正された係数ak、bkは、下記式で表すことができる。なお、μa及びμbは係数である。
Figure 0005163370
上記(1.17),(1.18)式の偏微分の項∂εk/∂a,∂εk/∂bは次式で表される。
Figure 0005163370
従って、(1.17)〜(1.20)式から次式が導かれる。
Figure 0005163370
さらに、逐次的に計算できるように変形すると、次式が得られる。
Figure 0005163370
こうして逐次的に係数a,bが算出されると、これらの係数a,bに応じて、上記(1.12),(1.13)式に従って、画素値の補正係数Da,Dbを求めることができる。なお、係数a,bの初期値a0,b0としては、任意の値を設定可能である。
このような逐次的な光量補正がうまく進めば、係数aは目標光量Tの式T=M×Dにおける係数(目標傾斜)Mに収束し、また、係数bはゼロに収束する。従って、測定光量Pは、画素値Dに比例するものとなる。
図8は、第1実施形態における光量補正回路の機能を示すブロック図である。制御対象1400は、PWM信号発生回路1500と、レーザドライバ1020と、レーザ素子1030と、光検出回路1090〜1092の動作を代表している。補正係数算出回路1220(図3)の機能は、図8において、9つの演算ブロック1401〜1409によって表現されている。これらの演算ブロック1401〜1409の演算は、上記(1.15)式、(1.23)〜(1.27)式及び(1.12)〜(1.13)式に従ったものである。
図9は、図8における第2の補正係数Dbを求める演算ブロック1407〜1409を具体的な回路で実現する場合の構成例を示している。図9(a)では、誤差積算要素1407と、補正要素1408と、変数変換要素1409が直列に接続されている。図9(B)は、これらを遅延要素1410、1411及び利得要素を使って表現したブロック図である。遅延要素1410は誤差の積算を行い、遅延要素1411はパラメータbの逐次補正を行う。このブロック図を簡略化するため、上記(1.26)式を次の(1.28)式のように変形する。
Figure 0005163370
(1.30)式をブロック図で表現すれば図9(c)のようになり、遅延要素1410の出力を利得要素1413でμb/K倍して遅延要素1412へ送ることで、図9(b)と等価な動作をすることが理解できる。
さて、遅延要素をフリップフロップで実現するためには、演算の桁落ちを防止することが好ましい。そのために各所に利得調整のための演算器を挿入した上で遅延要素をフリップフロップ1414,1415で置き換えると図9(d)が得られる。図9(c)と図9(d)が等価な動作をするためには、各利得が次式の関係を満たせばよい。
Figure 0005163370
図10は、図8における第1の補正係数Daを求める演算ブロック1404〜1406を具体的な回路で実現する場合の構成例を示している。図10(a)では、誤差積算要素1404と、補正要素1405と、変数変換要素1406が直列に接続されている。図10(b)は、これらの演算を、遅延要素1423,1421及び利得要素1420,1422を使って表現したブロック図である。この図を見ると2つの利得要素1420、1422を、図10(c)の様に1つの利得要素1424にまとめて、その出力を遅延要素1425に送るようにしても、入出力間の動作は変わらないことがわかる。これは、上記(1.24)式を次のように変形することに対応する。
Figure 0005163370
さて、図9(d)と同様に、適宜に利得を挿入した上で遅延要素1424,1425をフリップフロップ1427,1428で置き換えると図10(d)が得られる。ここで利得要素1426は回路の共通化のための利得調整用に挿入したものである。各利得が次式を満たせば図10(c)と図10(d)は等価な動作となる。
Figure 0005163370
以上のように、第1実施形態では、測定光量P(P=a×D+b)と、目標光量T(T=M×D)に関して、画素値Dに関する誤差δを最小化する係数a,bを逐次的に求め、これらの係数a,bに応じて画素値Dを補正することによって光量を補正している。この結果、発光素子の特性に変化が生じても、画素値Dに比例した目標光量Tが得られるような光量補正を実現することが可能である。
なお、第1実施形態における光量補正は、画像表示装置の動作中に定期的に行うことが好ましい。また、光量補正は、画像の表示中か否かに依らず、任意のタイミングで実行することが可能である。例えば、画像の表示中に光量補正を行っても良く、あるいは、帰線期間中に光量補正を行っても良い。画像の非表示中(例えば帰線期間中)に光量補正を行う場合には、ハーフミラー1035(図1)の角度を変更する機構を設けることが好ましい。そして、この機構を利用して、光量補正の実行中においてのみレーザ光を光電変換素子1090に向けて反射する角度に設定し、光量補正を行わないときにはレーザ光の光路を邪魔しない角度に設定することが好ましい。こうすれば、画像表示中の輝度を低下させることなく光量補正を行うことが可能である。なお、このようにミラーの角度を変更する機構を用いる場合には、ハーフミラーの代わりに全ミラーを用いてもよい。
B.第2実施形態(画素値と駆動回路の電源電圧値の補正による光量補正):
図11は、第2実施形態におけるPWM信号発生回路とレーザドライバと光量補正回路の内部構成を示す説明図であり、第1実施形態の図3に対応する図である。第2実施形態では、光量補正回路1200aが、画素値Dを補正するとともに、レーザドライバ1020の電源電圧Vlaserを補正することによって、光量補正を実現している。補正係数算出回路1220aは、画素値用の補正係数Dbと、電源電圧用の補正係数Dvlaserとを算出する。なお、後者を「電源電圧指令値Dvlaser」とも呼ぶ。画素値補正回路1210aは、画素値用の補正係数Dbに応じて画素値Dを次式に従って補正する。
Figure 0005163370
電源制御回路1120は、電源電圧用の補正係数Dvlaserに応じてレーザドライバ1020の電源電圧Vlaserを設定する。この補正係数Dvlaserは、例えば、電源電圧Vlaserの値を示すデジタル値である。なお、PWM信号発生回路1500とレーザドライバ1020の構成は、第1実施形態と同じである。
図12は、電源電圧Vlaserを変化させた場合の発光光量の変化の一例を示すグラフである。電源電圧Vlaserが増大すると、1画素当たりの平均光量Wの傾きfが増大し、デューティの閾値Dutythは低下する。
第2実施形態におけるデューティと平均光量Wの関係は、以下の式で表現される。
Figure 0005163370
平均光量Wの傾きf(図12)は、以下で表される。
Figure 0005163370
ここで、Kf,f0は定数である。
なお、レーザ素子のI−V特性は、前述した図6(B)に示したように非線形である。但し、PWM変調で使用する駆動電流Imの近傍ではI−V特性はほぼ直線的なので、上記(2.4)のように平均光量Wの傾きfを電源電圧用の補正係数Dvlaserの一次関数で表現しても、実用上の問題はない。
第1実施形態の(1.4),(1.5)式と同様に、デューティと画素値電圧Vdは以下の式で表現される。
Figure 0005163370
また、第1実施形態の(1.6)〜(1.8)式と同様に、受光センサ信号Ipdと、その電圧信号VLと、測定光量Pは、それぞれ以下の式で表される。
Figure 0005163370
上記(2.2)〜(2.9)式を用いると、測定光量Pは以下の式で表される。
Figure 0005163370
(2.10)式に示すように、第2実施形態においても、測定光量PはP=a×D+bの形式で書き表されている。なお、上記(2.10)〜(2.15)式と、第1実施形態の(1.9)〜(1.14)式とを比較すれば、電源電圧用の補正係数Dvlaserは、第1実施形態の第1の補正係数Daに対応していることが理解できる。また、第2実施形態における第2の補正係数Dbと、第1実施形態における第2の補正係数Dbも対応関係にあるが、具体的な内容は若干異なっている。なお、仮に、第2実施形態において、第1実施形態と同様に上記(1.1)式に従った画素値の補正を行うと、画素値用の補正係数Da,Dbと電源電圧用の補正係数Dvlaserの3つが変数になるので、これらの3つの変数Da,Db,Dlaserを2つの係数a,bから決定することができない。そこで、第2実施形態では、画素値補正回路1210a(図11)において1つの補正係数Dbのみを用いた補正を実行し、この補正係数Dbと電源電圧用の補正値Dvlaserとを、係数a,bから決定できるように工夫されている。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、複数の画素値Dに対応する目標光量T(T=M×D)と、測定光量Pとの誤差δ(δ=P−T)を測定し、それらの誤差δを最小化する係数a,bを求め、これらの係数a,bに基づいて補正係数Dvlaser,Dbを決定する。なお、係数a,bを求めるための最急降下法では、第1実施形態で説明した(1.16)〜(1.27)式をそのまま利用できるので、ここでは記載を省略する。
図13は、第2実施形態における光量補正回路の機能を示すブロック図である。補正係数算出回路1220a(図11)の機能は、図13において、9つの演算ブロック1401〜1409aによって表現されている。なお、図8との差異は、補正係数算出回路1220aの2つの演算ブロック1406a,1409aと画素値補正回路1210aの演算内容だけである。なお、演算ブロック1406a,1409aの演算は、上記(2.13),(2.14)式に対応している。
図14は、補正係数算出回路1220aの演算ブロック1403〜1409aの詳細を示す説明図であり、第1実施形態の図9,図10に対応している。図14(a)の演算ブロック1403〜1409aは、図13と同じものである。これを単位演算に分解して表現すると図14(b)が得られる。ここでbk/akを求める演算回路は除算なので回路構成が煩雑である。そこで、以下のように回路を変更してもよい。制御ループがうまく動作すると、係数akは目標光量Tの式T=M×Dにおける定数Mに近づく。そこで、図14(b)の係数bkを求める演算ブロックにおいて、係数akを定数Mで置き換えると図14(c),(d)が得られる。この近似により、係数akを求める系列と係数bkを求める系列を分離できるので、図14(d)のように回路構成を簡単化できる。図14(c)、(d)の回路構成では、上記(2.14)式が以下の(2.14a)式に置き換えられていることが理解できる。
Figure 0005163370
ここでは、画素値用の補正係数Dbが、係数aに依存せず、係数bのみから算出されている。
以上のように、第2実施形態においては、測定光量P(P=a×D+b)と、目標光量T(T=M×D)に関して、画素値Dに関する誤差δを最小化する係数a,bを逐次的に求め、これに応じて画素値Dとレーザドライバの駆動電圧Vlaserとを補正することによって光量を補正している。この結果、発光素子の特性に変化が生じても、画素値Dに比例した目標光量Tが得られるような光量補正を実現することが可能である。なお、第2実施形態における光量補正も、画像の表示中か否かに依らず、任意のタイミングで実行することが可能である。
C.第3実施形態(駆動回路のバイアス電流値と信号電流値の補正による光量補正):
図15は、第3実施形態で使用するレーザドライバ1020bの回路構成を示す図である。レーザドライバ1020bは、2つの定電流回路1610、1620と、スイッチング回路1630とを有している。第1の定電流回路1610は、オペアンプ1612と、電流発生用のトランジスタ1614と、抵抗1616で構成されている。第2の定電流回路1620も、同様に、オペアンプ1622と、電流発生用のトランジスタ1624と、抵抗1626で構成されている。第1の定電流回路1610は、レーザ素子1030に一定のバイアス電流Ibiasを常時流すための回路である。第2の定電流回路1620は、PWM信号SpwmがHレベルの期間に、一定の信号電流Isigを加えるための回路である。なお、信号電流Isigを「発光電流Isig」とも呼ぶ。
スイッチング回路1630は、PWM信号Spwmに応じて、信号電流Isigをレーザ素子1030に流すか否かを切り換える回路である。スイッチング回路1630は、2つのスイッチングトランジスタ1632,1634と、インバータ1636と、抵抗1638とを有している。抵抗1638と第1のスイッチングトランジスタ1632は直列に接続されており、これらが電源Vlaserと第2の定電流回路1620との間に介挿されている。第2のスイッチングトランジスタ1634は、レーザ素子1030と第2の定電流回路1620との間に介挿されている。なお、ここでは、スイッチングトランジスタ1632,1634としてPMOSトランジスタが使用されている。PWM信号Spwmは、第1のスイッチングトランジスタ1632の制御端子に供給されており、また、インバータ1636を介して第2のスイッチングトランジスタ1634の制御端子にも供給されている。PWM信号SpwmがHレベルの期間では、第1のスイッチングトランジスタ1632がオフとなり、第2のスイッチングトランジスタ1634がオンとなる。従って、レーザ素子1030には、バイアス電流Ibiasと信号電流Isigとを合計した電流が流れる。一方、PWM信号SpwmがLレベルの期間では、第1のスイッチングトランジスタ1632がオンとなり、第2のスイッチングトランジスタ1634がオフとなる。従って、レーザ素子1030には、バイアス電流Ibiasのみが流れる。なお、第1のスイッチングトランジスタ1632と抵抗1638を省略し、第2のスイッチングトランジスタ1634のみを用いて信号電流Isigをオン/オフ制御してもよい。
図16は、レーザドライバ1020bの動作を示すタイミングチャートである。レーザ素子1030には常にバイアス電流Ibiasが流れており、PWM信号SpwmがHレベルの期間において、バイアス電流Ibiasと信号電流Isigを合計した電流が流れる。従って、PWM信号Spwmの立ち上がりに応じて直ちに発光が開始される。
バイアス電流Ibiasの値は、第1の定電流回路1610のオペアンプ1612に入力されるバイアス指令電圧Vapc1に応じて調整される。信号電流Isigの値は、第2の定電流回路1620のオペアンプ1622に入力される信号電流指令電圧Vapc2に応じて調整される。なお、定電流回路1610,1620は、外部から与えられる指令値Vapc1,Vapc2に応じてそれぞれ電流値を変更可能な定電流回路であればよく、図15に示したもの以外の種々の回路構成を採用可能である。
図17は、第3実施形態における光源装置の内部構成を示すブロック図である。この光源装置1700Rは、図1における赤色光用の光源装置1100Rに相当する回路部分である。光源装置以外の部分は図1と同じである。光源装置1700Rは、PWM信号発生回路1500と、レーザドライバ1020bと、赤色光用のレーザ素子1030と、光電変換素子1090と、I/V変換器1091と、A/D変換器1092と、光量補正回路1200bとを有している。光量補正回路1200bは、補正係数算出回路1220bと、疑似画素値適用回路1230とを有している。疑似画素値適用回路1230は、疑似画素値発生回路1232と、定数乗算回路(利得要素)1234と、乗算回路1236と、選択回路1238とを含んでいる。光源装置1700Rは、さらに、調整用固定画素値レジスタ1710と、選択回路1720と、2つのD/A変換器1770,1780とを有している。この光源装置1700Rでは、光量補正によって2つの補正係数Dapc1,Dapc2が調整され、これらがDA変換されて、バイアス指令電圧Vapc1及び信号電流指令電圧Vapc2としてレーザドライバ1020bに供給される。これらの回路の動作の詳細については後述する。なお、補正係数Dapc1,Dapc2を「電圧指令値Dapc1,Dapc2」とも呼ぶ。
図18は、図15のレーザドライバ1020bを用いた場合のデューティと平均光量Wの関係を示すグラフである。第3実施形態では、PWM信号のデューティに対する平均光量Wのグラフは、オフセットがほとんどない特性を示す。オフセットが零になる条件は、バイアス電流Ibiasが閾値電流Ith(図6(B))に一致することである。また、図18のグラフの傾きfは、信号電流Isigに依存して変化する。後で詳述するように、第3実施形態では、バイアス電流Ibiasと信号電流Isigとを調整するため、画面描画の帰線期間において、PWM信号のデューティを一定に固定し、疑似画素値Dq(後述する)を利用して光量補正を実行する。
図19は、PWM信号のデューティを一定値(例えば50%)に固定した時のレーザ駆動電流Iと平均光量Wの関係を示すグラフである。デューティとレーザ駆動電流Iは、それぞれ次式で表される。
Figure 0005163370
ここで、H1,H2は定数である。
平均光量Wは、以下の式で与えられる(式の導出は後述する)。
Figure 0005163370
ここで、Fは定数であり、dlyはIsigとIbiasに依存する係数である。係数dlyについては後述する。
この(3.5)式は、以下のようにして得られる。まず、レーザ光量の瞬時値をw(t)で表すと、1画素当たりの平均光量Wは次式で与えられる。
Figure 0005163370
この(3.6)式は、バイアス電流Ibiasと閾値電流Ithの関係に応じて、以下のようにそれぞれ変形できる。
(1)Ibias<Ithの場合
図20は、Ibias<Ithの場合の発光の様子を示すタイミングチャートである。このとき、レーザ発光は、信号電流Isigの立ち上がりよりも少し遅れて立ち上がる。この遅れ時間をtdとする。この発光波形を矩形で近似すると、上記(3.6)式は以下のように変形できる。
Figure 0005163370
(3.7)式は、上述した(3.5a)式と同じものである。なお、図20から理解できるように、遅れ時間tdは信号電流Isigとバイアス電流Ibiasに依存する。そこで、(3.9)式では、係数dlyがこれらのパラメータIsig,Ibiasに依存することを示している。
ところで、遅れ時間tdは、レーザレート方程式から以下の式で表される。
Figure 0005163370
ここで、τsはキャリア寿命(数ns)である。
図21は、横軸にIbias/Ithをとり、縦軸にtd/τsをとったグラフである。このグラフから理解できるように、バイアス電流Ibiasが閾値電流Ithに一致すると、遅れ時間tdがゼロになるので、上記(3.9)式の係数dlyもゼロになる。この結果、(3.7)式は次式で書き換えられる。
Figure 0005163370
従って、バイアス電流Ibiasが閾値電流Ithに等しい場合には、1画素当たりの平均光量Wはデューティに比例して変化する(図18参照)。
(2)Ibias>Ithの場合
図22は、Ibias>Ithの場合の発光の様子を示すタイミングチャートである。この場合には、PWM信号SpwmがLレベルの期間においても、バイアス電流と閾値電流の差分(Ibias−Ith)に応じた光量でレーザが発光している。パルス幅Pwm_Widthでの発光波形を矩形で近似すると、上記(3.6)式は以下のように変形できる。
Figure 0005163370
(3.12)式は、上述した(3.5b)式と同じものである。
図17に示した回路において、受光センサ信号Ipdと、その電圧信号VLと、測定光量Pと、レーザドライバ用の調整値Vapc1,Vapc2はそれぞれ以下の式で表される。
Figure 0005163370
ここで、Kpd,R,Gad,Gdaは変換係数である。
上記(3.2)〜(3.5)式及び(3.14)〜(3.18)式を用いると、測定光量Pは以下の式で表される。
Figure 0005163370
なお、係数Kは係数F1に依存しており、この係数F1は(3.8)式または(3.13)式に示すようにデューティに依存している。また、係数F2も、(3.13)式に示すようにデューティに依存している。
第1及び第2実施形態と同様に、光量補正時の測定光量Pは、画素値Dの1次関数の形式であるP=a×D+bで表すことが好ましい。但し、上記(3.19)式はP=a×D+bの形式になっていない。より詳しく言えば、(3,19)式に含まれる係数K及び係数F1,F2はデューティに依存しており、デューティは画素値Dに比例するので、(3.19)式で与えられる測定光量Pを、画素値Dの1次関数で表すことはできない。そこで、第3実施形態では、光量補正時において、画素値Dを固定してデューティを所定の一定値(例えば50%)に固定し、この代わりに、以下で説明する疑似画素値Dqを利用して、測定光量PをP=a×Dq+bの形式で表すように工夫している。
まず、(3.19)式に疑似画素値Dqを導入するために、次式に示すように、第2の補正係数Dapc2を、疑似画素値Dqに比例する補正係数Dapc2#(以下、「疑似補正係数Dapc2#」と呼ぶ)で置き換える。
Figure 0005163370
ここで、Dmは規格化定数であり、例えばDm=255である。
(3.19)式の補正係数Dapc2を(3.21)式の右辺で置き換え、また、固定のデューティ値に対する係数K,F1,F2をKm,F1m,F2mと記載すると、次式が得られる。
Figure 0005163370
上記(3,22)式では、測定光量Pが疑似画素値Dqの1次関数で表されている。従って、複数の疑似画素値Dqに対応する目標光量T(T=M×Dq)と、測定光量P(P=a×Dq+b)との誤差δ(δ=P−T)を測定し、それらの誤差δを最小化する係数a,bを求めれば、これらの係数a,bに基づいて補正係数Dapc1,Dapc2を決定することが可能である。係数a,bを求めるための最急降下法では、第1実施形態で説明した(1.16)〜(1.27)式をそのまま利用できるので、ここでは記載を省略する。
図23は、第3実施形態における光量補正回路の機能を示すブロック図である。補正係数算出回路1220b(図17)の機能は、図23において、9つの演算ブロック1401〜1409bによって表現されている。なお、演算ブロック1406a,1409aの演算は、上記(3.25),(3.26)式に対応している。図23には、さらに、図17に示した定数乗算回路(利得要素)1234と、乗算回路1236も描かれている。これらの回路1234,1236における演算は、上記(3.21)式に対応している。なお、ブロック1401〜1404における画素値Dとしては、疑似画素値Dqが使用されているが、ここでは図示の便宜上、符号Dが使用されている。
図17に示した光源装置1700Rにおいて、調整用固定画素値レジスタ1710は、光量補正時に用いられる固定画素値Dconstを格納している。選択回路1720は、この固定画素値Dconstと、映像信号に応じた画素値Dとの一方を、帰線期間信号に応じて選択してPWM信号発生回路1500に供給する。すなわち、選択回路1720は、帰線期間中には固定画素値Dconstを選択し、画像描画期間では映像信号に応じた画素値Dを選択する。なお、固定画素値Dconstは、光量補正時に仮定した固定デューティ値(例えば50%)に対応する値である。
疑似画素値発生回路1232は、光量補正時に、複数の異なる疑似画素値Dqを順次発生する回路である。補正係数算出回路1220bは、図23に示したように、この疑似画素値Dqと、測定光量Pとに基づいて2つの補正係数Dapc1,Dapc2を逐次算出する。これらの補正係数Dapc1,Dapc2は、図15のバイアス指令電圧Vapc1と信号電流指令電圧Vapc2の値をそれぞれ示すデジタル値(電圧指令値)である。図17の乗算回路1234,1236は、疑似画素値Dqと、定数Dmと、第2の補正係数Dapc2とに基づいて、上記(3.21)式に従って疑似補正係数Dapc2#を算出する。選択回路1238は、帰線期間において、疑似補正係数Dapc2#を選択してD/A変換器1770に供給する。2つのD/A変換回路1770,1780は、補正係数Dapc1,Dapc2をバイアス指令電圧Vapc1と信号電流指令電圧Vapc2にそれぞれ変換してレーザドライバ1020bに供給する。
なお、上記(3,21)式の補正係数Dapc2#は、図15の信号電流指令値Vapc2の値を示している。従って、疑似画素値Dqの値を変更することは、信号電流Isigの値を変更することを意味している。すなわち、第3実施形態では、信号電流Isigを疑似画素値Dqに応じて変化させながら、光量Pを測定していることになる。なお、信号電流Isigは、画素値Dに応じてレーザ素子1030を発光させるための電流である。従って、疑似画素値Dqは、画素値Dと同様に、レーザ素子1030の光量を示す階調値として機能していることが理解できる。
ところで、測定光量P(P=a×Dq+b)を目標光量T(T=M×Dq)に一致するように補正がうまく進行すると、係数aが定数Mに等しくなり、係数bがゼロに収束する。このとき、上記(3.24)式から以下が導かれる。
Figure 0005163370
このように、補正がうまく収束すれば、第1の定電流回路1610(図15)のバイアス電流Ibiasが、レーザ素子1030の閾値電流Ithに等しくなる。従って、図18に示したように、オフセットがなく、平均光量Wがデューティに比例する望ましい特性が得られる。デューティは画素値Dに比例するので、平均光量Wが画素値Dに比例することになる。
図24は、第3実施形態における光量補正の様子を示すタイミングチャートである。ここでは、バイアス電流Ibiasと、信号電流Isigの変化のみを示している。「画像表示中」と記載されている期間(信号電流Isigが一定の期間)は、実際の画像を表示している期間を意味している。また、「調整中」と記載されている期間(信号電流Isigが変化している期間)は、光量補正を実行している期間を意味している。この図からも理解できるように、光量補正が進むと、バイアス電流Ibiasの値が閾値電流Ithの値に一致するように収束する。また、光量補正は、極く短時間(0.03秒程度)で収束していることが理解できる。
このように、第3実施形態では、疑似画素値Dqを導入して、測定光量Pを疑似画素値Dqの1次関数の形式P=a×Dq+bで表現している。そして、この測定光量Pと、目標光量T(T=M×Dq)との誤差δを最小化する係数a,bを逐次的に求め、これらの係数a,bに応じて補正係数Dapc1,Dapc2を補正することによって光量を補正している。この結果、発光素子の特性に変化が生じても、画素値Dに比例した目標光量Tが得られるような光量補正を実現することが可能である。
なお、第1,第2実施形態では、目標光量Pを画素値Dの1次関数として表現していたのに対して、第3実施形態では、画素値Dとは異なる疑似画素値Dqの1次関数として表現した点で相違している。しかしながら、画素値Dも、疑似画素値Dqも、光量を示す階調値であるという点で共通している。本明細書において、「階調値」とは、このような画素値Dと疑似画素値Dqの両方を包含する用語として使用されている。
ところで、第1実施形態では画素値のみを補正し、第2実施形態では画素値と駆動回路(レーザドライバ)の設定値(電源電圧)を補正し、また、第3実施形態では駆動回路の設定値(バイアス電流と信号電流)を補正していた。これらの実施形態から理解できるように、光量補正は、画素値と駆動回路の設定値とのうちの少なくとも一方を調整することによって実現することが可能である。
D.第4実施形態(波長変換素子を有する光源を用いた場合の光量補正):
図25は、本発明の第4実施形態としての画像表示装置の構成ブロック図である。この画像表示装置は、光源装置1100R,1100G.1100Bの内部構成が図1の装置と以下の点で異なるだけであり、他の構成は第1実施形態と同じである。すなわち、図25の装置では、I/V変換器1091とA/D変換器1092の間に特性補正回路1099が追加されている。以下に説明するように、第4実施形態の回路構成は、レーザドライバ1020とレーザ素子1030とで構成される光源部が非線形特性を有する場合に採用しうる構成である。
図26(A)は、第4実施形態における光源部の特性を示している。ここでは、デューティに対して、レーザ素子1030から出射される平均光量Wが、非線形となる特性G1を示している。このような非線形特性G1は、例えば、PWMパルスの立ち上がりに対して、レーザ素子1030の駆動電流の過渡応答がかなり遅い場合に生じうる特性である。すなわち、この場合には、特にディーティが小さい範囲において、デューティの増加に対する平均光量Wの増加の関係が直線から外れて、非線形な特性を示す現象が生じうる。図25の特性補正回路1099は、図26(A)の非線形特性G1を、図26(B)の線形特性G2に変換するための非線形変換を行う回路である。すなわち、この非線形変換によって得られる換算光量Wcは、デューティに対して線形な関係を有する。なお、図25の回路においては、特性補正回路1099は、入力された電圧信号VLに非線形変換を行って、その変換信号VLiをA/D変換器1092に出力する。この変換信号VLiが、図26(B)の換算光量Wcを示す信号である。
第4実施形態では、こうして得られた換算光量Wcを測定光量Pとして用いて、この測定光量Pを、目標光量Tに一致させるように光量補正を実行する。この光量補正は、第1実施形態で説明したものと同じ方法を適用可能である。すなわち、第1実施形態で説明した(1.1)〜(1.35)式は、第4実施形態においてもそのまま適用することができる。但し、第4実施形態では、光量補正回路1200(図3)に入力される画素値Dとして、元の画素値Dorgに図26の非線形変換の逆変換(非線形特性G2から線形特性G1への変換)を行った値を使用することが好ましい。ここで、「元の画素値Dorg」は、映像信号を逆ガンマ補正して得られる値であり、第1実施形態における画素値Dに相当するものである。この逆変換の演算は、例えば、映像信号処理回路1010(図1)によって実行される。このとき、換算光量Wcに関する目標光量Tが、光量補正回路1200に入力される画素値Dに比例するように光量補正を実行すれば、実測される平均光量Wが元の画素値Dorgに比例する線形特性を得ることができる。
以上のように、第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、測定光量P(P=a×D+b)と、目標光量Tの誤差δを最小化する係数a,bを逐次的に求め、これに応じて光量を補正することができる。この結果、発光素子の特性に変化が生じても、画素値Dに比例した目標光量Tが得られるような光量補正を実現することが可能である。
なお、第4実施形態の回路構成と非線形変換の演算は、第2,第3実施形態にも同様に適用可能である。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
上記実施形態では、スクリーン200上にレーザ光を走査して画像を表示するレーザスキャンディスプレイを例示して説明したが、本発明は、LED(Light Emitting Diode)などの他の光源部から発生する光を走査することで画像を表示する画像表示装置にも適用することができる。また、上記実施形態では、3色のレーザ光源に対し一つのスキャナ(レーザ光走査部1050)を用いるレーザスキャンディスプレイを例示して説明したが、各色ごとにスキャナを設ける構成にしても良い。
E2.変形例2:
上記実施形態では、光量測定部(ハーフミラー1035、光電変換素子1090、I/V変換器1091、及び、A/D変換器1092)と、光量補正部(光量補正回路1200)とを各色光毎に設けていたが、この代わりに、光量測定部と光量補正部の組を光線合成部1040の後方側に1組だけ設けるようにしてもよい。この場合には、光量測定部と光量補正部を時分割で動作させて、各色光に関する補正を実行することが可能である。
第1実施形態としての画像表示装置の構成ブロック図である。 画像表示装置の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 第1実施形態におけるPWM信号発生回路とレーザドライバと光量補正回路の内部構成を示す説明図である。 PWM信号を用いたレーザ駆動の様子を示すタイミングチャートである。 実施形態のPWM変調において想定しているPWM信号ウィンドウと、実際のPWM信号との関係を示す説明図である。 デューティと1画素当たりの平均光量の関係及びレーザ素子の特性の一例を示すグラフである。 第1実施形態の光量補正の原理を説明する説明図である。 第1実施形態における光量補正回路の機能を示すブロック図である。 第2の補正係数Dbを求める演算ブロックの詳細を示すブロック図である。 第1の補正係数Daを求める演算ブロックの詳細を示す説明図である。 第2実施形態におけるPWM信号発生回路とレーザドライバと光量補正回路の内部構成を示す説明図である。 電源電圧Vlaserを変化させた場合の発光光量の変化の一例を示すグラフである。 第2実施形態における光量補正回路の機能を示すブロック図である。 第2実施形態における補正係数算出回路の演算ブロックの詳細を示す説明図である。 第3実施形態で使用するレーザドライバの回路構成を示す図である。 第3実施形態におけるレーザドライバの動作を示すタイミングチャートである。 第3実施形態における光源装置の内部構成を示すブロック図である。 第3実施形態におけるデューティと平均光量Wの関係を示すグラフである。 PWM信号のデューティを一定値に固定した時のレーザ駆動電流Iと平均光量Wの関係を示すグラフである。 バイアス電流Ibiasが閾値電流Ithより小さいの場合の発光の様子を示すタイミングチャートである。 Ibias/Ithとtd/τsの関係を示すグラフである。 Ibias>Ithの場合の発光の様子を示すタイミングチャートである。 第3実施形態における光量補正回路の機能を示すブロック図である。 第3実施形態における光量補正の様子を示すタイミングチャートである。 第4実施形態としての画像表示装置の構成ブロック図である。 第4実施形態における平均光量と換算光量との関係を示す説明図である。
符号の説明
200…スクリーン
1010…映像信号処理回路
1020…レーザドライバ
1022…抵抗
1024…駆動トランジスタ
1030…レーザ素子
1035…ハーフミラー
1040…光線合成光学系
1050…レーザ光走査部
1060…走査駆動部
1070…タイミング信号発生回路
1070a…光センサ
1080…画素同期クロック発生回路
1090…光電変換素子
1091…I/V変換器
1092…A/D変換器
1099…特性補正回路(非線形変換回路)
1100R,1100G,1100B…光源装置
1120…電源制御回路
1200…光量補正回路
1210…画素値補正回路
1220…補正係数算出回路
1230…疑似画素値適用回路
1232…疑似画素値発生回路
1234…乗算回路
1236…乗算回路
1238…選択回路
1400…制御対象
1401〜1409…演算ブロック
1427,1428…フリップフロップ
1500…PWM信号発生回路
1510…タイミング信号生成回路
1520…三角波信号生成回路
1521…オペアンプ
1522…スイッチングトランジスタ
1523…積分容量
1530…コンパレータ
1540…電圧生成回路
1610…第1の定電流回路
1612…オペアンプ
1614…トランジスタ
1616…抵抗
1620…第2の定電流回路
1622…オペアンプ
1624…トランジスタ
1626…抵抗
1630…スイッチング回路
1632,1634…スイッチングトランジスタ
1636…インバータ
1638…抵抗
1700R…光源装置
1710…調整用固定画素値レジスタ
1720…選択回路
1770,1780…D/A変換回路

Claims (9)

  1. 光源装置であって、
    光源素子を含む光源部と、
    画素値に応じてPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
    前記PWM信号に応じて前記光源素子を駆動する駆動回路と、
    前記光源部の光量を測定する光量測定部と、
    前記光量測定部で測定された光量に基づいて前記光源部の光量を補正する光量補正部と、
    を備え、
    測定光量PをP=a×D+b(Dは階調値、a,bは係数)と表現するとともに、目標光量TをT=M×D(Mは定数)と表現したとき、
    前記光量補正部は、
    異なる階調値Dを用いた複数回の光量測定時における前記目標光量Tと前記測定光量Pとの誤差δを順次求め、前記誤差δを最小化するように前記係数a,bを順次補正するとともに、
    前記補正された係数a,bに基づいて、前記画素値と前記駆動回路の設定値とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記光源部の光量を補正するものであり、
    前記光量補正部は、
    前記駆動回路の電源電圧を調整するための第1の補正係数を前記係数aに応じて算出するとともに、前記画素値を補正するための第2の補正係数を前記係数bに応じて算出する補正係数算出部と、
    前記第1の補正係数に応じて前記駆動回路の電源電圧を調整する電源電圧調整部と、
    前記画素値を前記階調値Dとして受信し、前記第2の補正係数に応じて前記画素値を補正するとともに、補正後の画素値を前記PWM信号生成部に供給する画素値補正部と、
    を備える、光源装置。
  2. 請求項1記載の光源装置であって、
    前記光量補正部は、
    前記誤差δと前記階調値Dとの積の累算値ΣδDを用いて前記係数aを順次補正するとともに、前記誤差δの累算値Σδを用いて前記係数bを順次補正する、光源装置。
  3. 請求項2記載の光源装置であって、
    前記光量補正部は、
    前記係数aの今回値akを、前記係数aの前回値ak-1から、前記誤差δと前記階調値Dとの積の累算値ΣδDに比例した値を減算することによって求めるとともに、
    前記係数bの今回値bkを、前記係数bの前回値bk-1から、前記誤差δの累算値Σδに比例した値を減算することによって求める、光源装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記駆動回路は、
    第1の電流を前記光源素子に常時流す第1の定電流回路と、
    前記第1の電流に加えて、第2の電流を前記光源素子に流すための第2の定電流回路と、
    前記PWM信号に応じて、前記第2の電流の前記光源素子への流れをオン/オフ制御するスイッチング回路と、
    を備え、
    前記光量補正部は、
    前記階調値として前記第2の電流の値を示す信号値を使用し、
    前記係数bに応じて前記第1の定電流回路の前記第1の電流の値を調整するとともに、前記係数aに応じて前記第2の定電流回路の前記第2の電流の値を調整する、光源装置。
  5. 請求項記載の光源装置であって、
    前記補正部は、前記第1の電流が前記光源素子の閾値電流に等しくなるように前記第1の電流の値の調整を実行する、光源装置。
  6. 光源装置であって、
    光源素子を含む光源部と、
    画素値に応じてPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
    前記PWM信号に応じて前記光源素子を駆動する駆動回路と、
    前記光源部の光量を測定する光量測定部と、
    前記光量測定部で測定された光量に基づいて前記光源部の光量を補正する光量補正部と、
    を備え、
    測定光量PをP=a×D+b(Dは階調値、a,bは係数)と表現するとともに、目標光量TをT=M×D(Mは定数)と表現したとき、
    前記光量補正部は、
    異なる階調値Dを用いた複数回の光量測定時における前記目標光量Tと前記測定光量Pとの誤差δを順次求め、前記誤差δを最小化するように前記係数a,bを順次補正するとともに、
    前記補正された係数a,bに基づいて、前記画素値と前記駆動回路の設定値とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記光源部の光量を補正するものであり、
    前記光源部は、前記画素値と前記光量との関係が非線形である非線形特性を有しており、
    前記光量測定部は、
    前記光源部から射出された光の光量を測定する光センサと、
    前記光センサによって測定された光量に対して前記非線形特性を線形特性に変換する非線形変換を実行することによって換算光量を求め、前記換算光量を前記測定光量Pとして算出する換算光量算出部と、
    を備える光源装置。
  7. 被投射面上に光を走査して画像を表示する画像表示装置であって、
    請求項1〜のいずれかに記載の光源装置と、
    前記光源装置から発生する光を前記被投射面上に走査する走査部と、
    外部から供給される映像信号を基に、前記画素値を生成すると共に、前記被投射面上における前記光の照射位置に応じた前記画素値を前記PWM信号生成部に出力する映像信号処理部と、
    を備える画像表示装置。
  8. 画素値に応じて生成されるPWM信号に基づいて光源素子を駆動する駆動回路を備える光源装置に用いられる光量補正方法であって、
    (a)前記光源素子を含む光源部の光量を測定する工程と、
    (b)測定された光量に基づいて前記光源部の光量を補正する工程と、
    を備え、
    測定光量PをP=a×D+b(Dは階調値、a,bは係数)と表現するとともに、目標光量TをT=M×D(Mは定数)と表現したとき、
    前記工程(b)は、
    (i)異なる階調値Dを用いた複数回の光量測定時における前記目標光量Tと前記測定光量Pとの誤差δを順次求め、前記誤差δを最小化するように前記係数a,bを順次補正する工程と、
    (ii)前記補正された係数a,bに基づいて、前記画素値と前記駆動回路の設定値とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記光源部の光量を補正する工程と、
    を含み、
    前記工程(i)は、
    前記駆動回路の電源電圧を調整するための第1の補正係数を前記係数aに応じて算出するとともに、前記画素値を補正するための第2の補正係数を前記係数bに応じて算出する工程を含み、
    前記工程(ii)は、
    前記第1の補正係数に応じて前記駆動回路の電源電圧を調整する工程と、
    前記画素値を前記階調値Dとして受信し、前記第2の補正係数に応じて前記画素値を補正する工程と、
    含む、光量補正方法。
  9. 画素値に応じて生成されるPWM信号に基づいて光源素子を駆動する駆動回路を備える光源装置に用いられる光量補正方法であって、
    (a)前記光源素子を含む光源部の光量を測定する工程と、
    (b)測定された光量に基づいて前記光源部の光量を補正する工程と、
    を備え、
    測定光量PをP=a×D+b(Dは階調値、a,bは係数)と表現するとともに、目標光量TをT=M×D(Mは定数)と表現したとき、
    前記工程(b)は、
    (i)異なる階調値Dを用いた複数回の光量測定時における前記目標光量Tと前記測定光量Pとの誤差δを順次求め、前記誤差δを最小化するように前記係数a,bを順次補正する工程と、
    (ii)前記補正された係数a,bに基づいて、前記画素値と前記駆動回路の設定値とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記光源部の光量を補正する工程と、
    を含み、
    前記光源部は、前記画素値と前記光量との関係が非線形である非線形特性を有しており、
    前記工程(a)は、
    前記光源部から射出された光の光量を測定する工程と、
    前記測定された光量に対して前記非線形特性を線形特性に変換する非線形変換を実行することによって換算光量を求め、前記換算光量を前記測定光量Pとして算出する工程と、
    を含む、光量補正方法。
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