JP3365066B2 - イオン注入方法およびその装置 - Google Patents

イオン注入方法およびその装置

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JP3365066B2 JP18908594A JP18908594A JP3365066B2 JP 3365066 B2 JP3365066 B2 JP 3365066B2 JP 18908594 A JP18908594 A JP 18908594A JP 18908594 A JP18908594 A JP 18908594A JP 3365066 B2 JP3365066 B2 JP 3365066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウェーハディスク上
のレジスト付のウェーハにイオンビームを照射してイオ
ン注入を行うイオン注入方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レジスト付のウェーハ(即ち表面にレジ
ストが塗布されているウェーハ)にイオンビームを照射
してイオン注入を行うと、レジストから多量の放出ガス
(アウトガス)が発生して、注入室内の圧力が上昇する
(即ち真空度が悪化する)。このような問題は、大電流
イオン注入装置のように、イオンビームのビーム電流が
大きい場合に著しい。
【0003】レジストからの放出ガスによって注入室内
の圧力が上昇すると、イオンビームの一部が注入室内の
ガス分子と衝突する確率が高くなり、ドーズ量(イオン
注入量)の誤差が大きくなり、ウェーハの処理に悪影響
を及ぼす。これは、イオンビームの一部がガス分子に衝
突すると、電荷を失って中性粒子となり、これがウェー
ハに注入されるが、ドーズ量はウェーハに流れるビーム
電流に基づいて計測されているため、中性粒子が注入さ
れても電流が流れず、従ってドーズ量として計測されな
いからである。
【0004】これを防止するため、従来は、注入中の注
入室内の圧力を計測して、その圧力が予め定められた圧
力(例えば5×10-5Torr程度)より上昇すると、
イオン注入を中断することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記方法で
は、注入が中断されてから注入室内の真空度が回復する
までの時間は、真空排気装置の排気速度を経済的な理由
からむやみに大きくする訳には行かないので長時間を要
し、その間はイオン注入できないロス時間となるため、
スループット(単位時間当りの処理能力)が大幅に低下
するという問題がある。
【0006】そこでこの発明は、レジスト付のウェーハ
から発生するガスによる注入室内の真空度悪化を防止し
て正確なドーズ量の注入処理が可能であり、しかもスル
ープットの低下を抑えることができるイオン注入方法お
よびその装置を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のイオン注入方法は、ウェーハディスクの
上流側に、そこを通過するイオンビームを絞るものであ
ってその絞り度合が可変の可変絞り装置を設けておき、
この可変絞り装置における絞り度合を予め定められた度
合まで大きくした状態でイオン注入を開始し、その後、
注入室内の圧力が予め定められた値よりも上昇しない範
囲内で当該絞り度合を徐々に小さくすることを特徴とす
る。
【0008】また、この発明のイオン注入装置は、ウェ
ーハディスクの上流側に設けられていてそこを通過する
イオンビームを絞るものであってその絞り度合が可変の
可変絞り装置と、注入室内の圧力を計測する真空計と、
前記可変絞り装置を制御するものであって、イオン注入
開始時は当該可変絞り装置における絞り度合を予め定め
られた度合まで大きくしておき、イオン注入開始後は前
記真空計で計測する注入室内の圧力が予め定められた値
よりも上昇しない範囲内で当該絞り度合を徐々に小さく
する制御装置とを備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】レジスト付のウェーハにイオンビームを照射し
たときにそのレジストから放出されるガスの量は、ウェ
ーハに照射されるイオンビームのエネルギー、ビーム電
流等に依存する。可変絞り装置でイオンビームを絞る
と、ウェーハに照射されるイオンビームのサイズが小さ
くなり、それによってレジストに照射されるビーム電流
が小さくなるので、レジストからの放出ガス量は少なく
なる。
【0010】従って、上記イオン注入方法のように、可
変絞り装置における絞り度合を注入開始時は大きくして
ウェーハに照射されるイオンビームのサイズを小さくし
ておき、注入開始後は当該絞り度合を注入室内の圧力が
予め定められた値よりも上昇しない範囲内で徐々に小さ
くしてウェーハに照射されるイオンビームのサイズを徐
々に大きくすることによって、レジストから徐々にガス
を放出させて、放出ガスによる注入室内の真空度の悪化
を、ドーズ量の精度に影響を及ぼさない範囲内に抑える
ことができる。
【0011】その結果、正確なドーズ量の注入処理が可
能になる。しかも、注入室内の真空度が急激に悪化した
場合のようにイオン注入を長時間中断せずに済むので、
スループットの低下を抑えることができる。
【0012】上記イオン注入装置においては、可変絞り
装置における絞り度合を、制御装置によって、注入開始
時は大きくしてウェーハに照射されるイオンビームのサ
イズを小さくしておき、注入開始後は当該絞り度合を注
入室内の圧力が予め定められた値よりも上昇しない範囲
内で徐々に小さくしてウェーハに照射されるイオンビー
ムのサイズを徐々に大きくするように制御するので、レ
ジストから徐々にガスを放出させて、放出ガスによる注
入室内の真空度の悪化を、ドーズ量の精度に影響を及ぼ
さない範囲内に抑えることができる。
【0013】その結果、正確なドーズ量の注入処理が可
能になる。しかも、注入室内の真空度が急激に悪化した
場合のようにイオン注入を長時間中断せずに済むので、
スループットの低下を抑えることができる。
【0014】
【実施例】図1は、この発明に係るイオン注入装置の一
例を示す概略平面図である。このイオン注入装置は、イ
オン源2から引き出したイオンビーム4を、分析電磁石
6で質量分析した後、ビームライン管8内を経由して注
入室10内に導入するよう構成されている。このイオン
ビーム4は、電気的に走査されないので、その位置は固
定されている。
【0015】注入室10内には、内部駆動部30aおよ
び外部駆動部30bを有するディスク駆動装置30によ
って例えば矢印A方向に回転および矢印B方向に並進さ
せられるウェーハディスク26が収納されており、その
周縁部には、複数枚のレジスト付のウェーハ28が装着
されている。ウェーハディスク26の回転速度は例えば
500rpm〜2000rpm程度であり、並進速度は
例えば1cm/秒〜5cm/秒程度である。
【0016】注入室10内に導入されたイオンビーム4
は、このウェーハディスク26上の各ウェーハ28に順
次照射され、それによって各ウェーハ28にイオン注入
が行われる。
【0017】このイオンビーム4とウェーハディスク2
6との関係を図2を参照して詳述すると、位置の固定さ
れたイオンビーム4に対して、ウェーハディスク26を
矢印A方向に高速回転させつつ矢印B方向に並進させ
る。図2中の実線および2点鎖線で示す位置がそれぞれ
ウェーハディスク26の並進端である。両並進端におけ
るウェーハ28の端部とイオンビーム4の端部との間の
距離αがオーバースキャン分である。
【0018】イオンビーム4の断面形状は、図3も参照
して、この実施例では矩形であるが、それに限られるも
のではなく、楕円形、円形等でも良い。この明細書で
は、このイオンビーム4の、ウェーハディスク26の並
進方向Bに直交する方向Hを高さ方向と呼び、ウェーハ
ディスク26の並進方向Bに平行な方向Wを幅方向と呼
ぶ。
【0019】図1に戻って、イオンビーム4のビームラ
イン上には、イオンビーム4の余分な部分をカットする
コリメータスリット12が設けられている。更に、ファ
ラデー系24を構成するものとして、分析電磁石6と協
働してイオンビーム4の質量分析を行う分析スリット1
4、イオンビーム4を成形する成形スリット16、イオ
ンビーム4がウェーハ28等に当たった際に放出される
二次電子がアースへ逃げるのを防止してビーム電流の計
測を正確に行うためのファラデーカップ18、イオンビ
ーム4がウェーハ28に照射されるのを一次的に中断す
るビームシャッタ20、および、イオンビーム4のビー
ム電流密度分布を計測するビームプロファイルモニタ2
2が設けられている。
【0020】また、イオンビーム4のビームライン上で
あってウェーハディスク26の上流側には、より具体的
にはこの実施例ではファラデー系24と分析電磁石6と
の間には、更により具体的にはコリメータスリット12
と分析電磁石6との間には、そこを通過するイオンビー
ム4を絞る(即ちイオンビーム4のサイズを制限する)
ものであってその絞り度合が可変の可変絞り装置40が
設けられている。ここで絞り度合とは、イオンビーム4
を絞る度合のことであり、絞り度合を大きくすると、イ
オンビーム4は強く絞られるので可変絞り装置40を通
過するイオンビーム4のサイズは小さくなり、絞り度合
を小さくすると、イオンビーム4は弱く絞られるので可
変絞り装置40を通過するイオンビーム4のサイズは大
きくなる。
【0021】この可変絞り装置40は、詳細は後で図4
等を参照して説明するが、この実施例では図3に示すよ
うに、イオンビーム4の高さ方向Hの両端部に配置され
た2枚の絞り板42aおよび42bと、各絞り板42
a、42bをそれぞれ支持してそれを矢印F、Gに示す
ようにイオンビーム進行方向の前後方向にそれぞれ往復
回転させる2本の回転軸48aおよび48bとを備えて
いる。両回転軸48a、48bは、互いに同期して同じ
回転速度で逆方向に回転させられる。即ち、回転軸48
aが矢印F1 方向に回転させられるときは回転軸48b
は矢印G1 方向に回転させられ、その逆に、回転軸48
aが矢印F2 方向に回転させられるときは回転軸48b
は矢印G2 方向に回転させられる。このようにして、こ
の実施例では、イオンビーム4をその高さ方向Hの両端
部で、絞り度合を可変に絞ることができる。
【0022】もっとも、イオンビーム4を絞る位置は、
イオンビーム4の高さ方向Hの両端部に限られるもので
はなく、例えばイオンビーム4の幅方向Wの両端部でも
良いし、それ以外の位置でもよい。但し、イオンビーム
4がその高さ方向Hに長い矩形をしている場合には、イ
オンビーム4を高さ方向Hの両端部で絞る方が、幅方向
Wの両端部で絞る場合に比べてイオンビーム4の絞り代
が大きくなるので、絞り度合の調整が容易になるという
利点はある。
【0023】また、可変絞り装置40は、ファラデー系
24の外に設けているため、それを設けてもファラデー
系24を用いたビーム電流の計測に影響は生じない。
【0024】図1に戻って、注入室10には、注入室1
0内の圧力(真空度)を計測する真空計32が取り付け
られている。この真空計32は、この実施例では、イオ
ンビーム4が照射されるウェーハ28の近傍の圧力をで
きるだけ正確に計測するために、ファラデー系24の後
方に設けられている。この真空計32は、例えばB−A
形電離真空計、シュルツ形電離真空計等の電離真空計で
あるが、それ以外のものでも良い。
【0025】更にこのイオン注入装置は、可変絞り装置
40を制御するものであって、イオン注入開始時は当該
可変絞り装置40における絞り度合を予め定められた度
合まで大きくしておき、イオン注入開始後は真空計32
で計測する注入室10内の圧力が予め定められた値より
も上昇しない範囲内で当該絞り度合を徐々に小さくする
制御装置34を備えている。
【0026】上記注入開始時の絞り度合は、イオンビー
ム4を完全に遮断したときを100%とすると、例えば
80%(開口率で言えば20%)程度にする。この値
は、実験によって決めたものであるが、これを決めた条
件等は後述する。
【0027】上記注入室10内の圧力の上限値は、例え
ば5×10-5Torrとする。この値も実験によって決
めたものであり、注入室10内の圧力がこれ以下であれ
ば、前述したドーズ量の誤差は許容できる程度に小さく
なる。
【0028】レジスト付のウェーハ28にイオンビーム
4を照射したときにそのレジストから放出されるガスの
量は、ウェーハ28に照射されるイオンビーム4のエネ
ルギー、ビーム電流等に依存する。可変絞り装置40で
イオンビーム4を絞ると、ウェーハ28に照射されるイ
オンビーム4のサイズが小さくなり、それによってレジ
ストに照射されるビーム電流が小さくなるので、レジス
トからの放出ガス量は少なくなる。
【0029】従って、可変絞り装置40における絞り度
合を、制御装置34によって、注入開始時は大きくして
ウェーハ28に照射されるイオンビーム4のサイズを小
さくしておき、注入開始後は当該絞り度合を注入室10
内の圧力が上記値よりも上昇しない範囲内で徐々に小さ
くしてウェーハ28に照射されるイオンビーム4のサイ
ズを徐々に大きくすることによって、レジストから徐々
にガスを放出させて、放出ガスによる注入室10内の真
空度の悪化を、ドーズ量の精度に影響を及ぼさない範囲
内に抑えることができる。
【0030】その結果、正確なドーズ量の注入処理が可
能になる。しかも、注入室10内の真空度が急激に悪化
した場合のようにイオン注入を長時間中断せずに済むの
で、スループットの低下を抑えることができる。
【0031】なお、レジストからの放出ガスによるドー
ズ量誤差を防ぐ方法としては、前述した従来例のように
真空度悪化時にイオン注入を中断する方法の他に、注
入開始直後のある並進回数までは真空度の悪化を無視す
る方法、注入室内の真空度を監視してドーズ量を真空
度によって補正する方法、イオン源から引き出すビー
ム電流を下げて初期のイオン注入を行い、その後ビーム
電流を上げる方法、注入室内を真空排気する真空排気
装置の排気速度を大きくして注入室内の真空度低下を防
ぐ方法、が考えられる。
【0032】しかし、の方法では注入初期のドーズ量
誤差を無視することになるので、またの方法ではイオ
ンビームがガス分子に衝突して電荷を失う確率を予測す
るのが難しいので、いずれも正確なドーズ量の注入処理
は困難である。
【0033】また、上記の方法では、ビーム電流の上
げ下げの前後でイオンビームの形状、ビーム電流密度分
布等の再現性が保証できないので、やはり正確な注入処
理は困難である。また、上記の方法では、真空排気装
置の排気速度を極めて大きく(例えば通常の10倍以上
に)しなければならず、実際的ではない。
【0034】これらの問題についても、このイオン注入
装置によれば回避することができる。即ち、このイオン
注入装置では、上記およびの方法のような誤差を含
む方法を用いていないので正確なドーズ量の注入処理が
可能であり、しかもイオン源から引き出すビーム電流は
一定で良いので再現性が良く、かつレジストからの放出
ガス量を抑えるので真空排気装置の排気速度を敢えて大
きくする必要もない。
【0035】次に、この発明に係るイオン注入装置およ
びそれを用いたイオン注入方法のより具体的な実施例を
説明する。まず、可変絞り装置40の構造の詳細例を図
4ないし図6を参照して説明する。
【0036】この可変絞り装置40は、前述したような
2枚の絞り板42a、42b、2本の回転軸48a、4
8b、可逆転式の回転駆動源の一例としてのサーボモー
タ74およびこのサーボモータ74の回転出力を2本の
回転軸48a、48bに伝達してそれらを前述したよう
に同期して逆方向に回転させる伝達機構64を備えてい
る。
【0037】前述したビームライン管8の側壁部に軸受
ブロック52が取り付けられており、2本の回転軸48
a、48bはこの軸受ブロック52を回転自在に貫通し
ている。その貫通部分は、2段の例えばOリングのよう
なパッキン54によって真空シールされている。2段の
パッキン54の間は、中間真空ポート56を経由して真
空排気される。このようにすることによって、回転軸4
8a、48bの貫通部分からの真空リークをより確実に
防止することができる。
【0038】各回転軸48a、48bは、その内部に往
復の冷媒通路50をそれぞれ有しており、この冷媒通路
50には、ロータリーフィード部58を介して、冷媒6
0が流される。冷媒60は例えば冷却水であるが、それ
以外のもの、例えば代替フロン等でも良い。
【0039】回転軸48a、48bの先端部には、絞り
板取付部44がそれぞれ取り付けられており、それに絞
り板42a、42bがそれぞれ取り付けられている。各
絞り板取付部44は、各回転軸48a、48b内の冷媒
通路50につながる冷媒通路46をそれぞれ有してい
る。
【0040】各絞り板42a、42bにイオンビーム4
が当たると、そのエネルギーによって、各絞り板42
a、42b、それに接続された各絞り板取付部44およ
び各回転軸48a、48bは加熱されるので、上記構成
によって各回転軸48a、48bおよび各絞り板取付部
44内に冷媒60を流すことによって、各絞り板42
a、42bおよび各回転軸48a、48bを強制的に冷
却するようにしている。そのようにすることによって、
パッキン54等の加熱による劣化を防止することができ
る。また、この可変絞り装置40の近くには、この実施
例では図5中に示すフランジ90に取り付けて、ビーム
ライン管8の内部を真空排気するクライオポンプ(図示
省略)を配置する構成であり、そのような場合は、絞り
板42a、42bが高温に加熱されるとクライオポンプ
の動作に悪影響が生じるが、絞り板42a、42bを強
制的に冷却することによってそれを防止することができ
る。
【0041】各絞り板42a、42bの先端部43a、
43bは、図6に示すように、イオンビーム4と対向す
るのと反対側の面が斜めに(テーパに)されてナイフエ
ッジを形成している。このようにすることによって、イ
オンビーム4によって絞り板42a、42bの先端部4
3a、43bがスパッタされてパーティクルが発生する
のを抑えることができ、かつ発生したパーティクルが下
流側のウェーハディスク26の方へ向けて飛散するのを
防止することができる。
【0042】各絞り板42a、42bは、イオンビーム
4によってスパッタされにくい材質またはスパッタされ
てもウェーハ28に対するコンタミネーション(不純物
混入)の少ない材質で構成するのが好ましい。例えば、
C(カーボン)は前者の例であり、ウェーハ28は一般
的にSi でなのでSi は後者の例であり、SiCは両者
を満たす例である。
【0043】図4に戻って、軸受ブロック52の外側に
は、モータブラケット62が取り付けられており、それ
に前述した、可逆転式の回転駆動源の一例であるサーボ
モータ74が取り付けられている。可逆転式の回転駆動
源としては、このサーボモータ74以外に、パルスモー
タ、空圧式または油圧式の揺動モータ等でも良い。
【0044】サーボモータ74の出力軸76には、カッ
プリング78を介して、平歯車66が接続されており、
それにはそれと同歯数の平歯車68が噛み合わされてお
り、かつ両平歯車66、68には、互いに同歯数の平歯
車70、72がそれぞれ噛み合わされている。各平歯車
70、72は、前述した回転軸48a、48bにそれぞ
れ取り付けられている。このような構成によって、前述
した伝達機構64が構成されている。
【0045】サーボモータ74の出力軸76を矢印Cの
ように往復回転させると、平歯車66、68は図5中に
示す矢印D、Eのように互いに逆方向に往復回転させら
れ、平歯車70、72および回転軸48a、48bは矢
印FおよびGのように(より詳しくは図3に示した矢印
1 、G1 および矢印F2 、G2 のように)、互いに同
期して互いに同じ回転速度で逆方向に回転させられる。
これによって、2枚の絞り板42a、42bを開閉させ
て、そこを通過するイオンビーム4をその高さ方向Hの
両端部で、絞り度合を可変に、しかも上下で対称性良く
絞ることができる。
【0046】なお、この実施例では図5に示すように、
平歯車72の近傍に、サーボモータ74の原点出し用の
原点センサ80、絞り板42a、42bの開側および閉
側のオーバーラン防止用の開側センサ82および閉側セ
ンサ84を設けており、平歯車72に、センサ80用の
検知片86およびセンサ82、84用の検知片88を取
り付けている。
【0047】図7は、このイオン注入装置の制御系の一
例を示すブロック図である。この制御系は、マンマシン
コントローラ100、真空コントローラ102、ビーム
コントローラ104およびフルオートコントローラ10
6等から成る。
【0048】マンマシンコントローラ100は、各種デ
ータの設定、状態の監視を行うものであり、イオン源2
から引き出すイオンビーム4のエネルギーおよびビーム
電流の設定もここで行う。
【0049】真空コントローラ102は、イオン源2か
ら注入室10までの真空機器を制御するものであり、真
空計32からの信号に基づいて、注入中の注入室10内
の真空度の監視もここで行う。
【0050】ビームコントローラ104は、ビームプロ
ファイルモニタ22で計測したイオンビーム4のビーム
電流密度分布を表示する機能と、注入中にウェーハ28
およびウェーハディスク26に流れるビーム電流を測定
する機能を有しており、ウェーハディスク26の並進制
御もここで行う。
【0051】フルオートコントローラ106は、図1中
に示した制御装置34に相当するものであり、上記各コ
ントローラからのビームエネルギー、ビーム電流、真空
度、並進位置等に基づいて、可変絞り装置40を構成す
るサーボモータ74を制御するための位置指令を出力す
る。
【0052】フルオートコントローラ106からの位置
指令は、この実施例では、一旦、位置決めユニット10
8へ渡され、それに基づいてこの位置決めユニット10
8からドライバ110へ位置指令パルスが出され、この
ドライド110によって増幅された位置指令パルスによ
ってサーボモータ74を駆動する。サーボモータ74か
らドライバ110へは、位置および速度のフィードバッ
ク信号が返される。
【0053】上記のような可変絞り装置40および制御
系を用いて行うイオン注入方法の一例を図8を参照して
説明する。
【0054】イオン注入に際しては、まずウェーハディ
スク26をその並進の原点位置においた状態で、その回
転を開始する(ステップ200)。
【0055】次いで、そのときの注入に用いるイオンビ
ーム4のエネルギーおよびビーム電流が共に所定値以下
か否かを判断する(ステップ202)。レジスト付ウェ
ーハ28のレジストから放出されるガスの量は、ウェー
ハ28に照射するイオンビーム4のエネルギーおよびビ
ーム電流に比例することが実験で確かめられている。注
入処理は、ドーズ量の測定誤差が生じないように、注入
室10内の圧力を予め定められた圧力P2 以下に保ちな
がら行う。この圧力P2 は、この実施例では5×10-5
Torrである。これは実験的に求めた値である。イオ
ンビーム4のエネルギーおよびビーム電流の上記所定値
は、少なくとも一方がそれを超えると、レジストからの
放出ガスによって注入室10内の圧力が上記圧力P2
りも上昇する値であり、これは注入室10の容積V、そ
の真空排気装置の排気速度Sにより異なるが、例えばV
=2.7m3 、S=6000リットル/秒の場合、ビー
ムエネルギーの所定値は50KeV、ビーム電流の所定
値は5mAである。
【0056】イオンビーム4のエネルギーおよびビーム
電流が共に上記所定値以下の場合は、レジストからの放
出ガスはドーズ量に影響しないので、ステップ220に
進み、可変絞り装置40によってイオンビーム4を絞る
ことなく、ウェーハディスク26を並進させながら各ウ
ェーハ28にイオンビーム4を照射してイオン注入を行
う。これを注入が完了するまで続ける(ステップ21
8)。
【0057】イオンビーム4のエネルギーおよびビーム
電流の少なくとも一方が上記所定値以下でなければ、ス
テップ204に進んで、可変絞り装置40を所定まで絞
る。この可変絞り装置40を最初に絞る絞り度合は、そ
のときに使用するイオンビーム4のエネルギーおよびビ
ーム電流に基づいて予め定めておく。例えば、この種の
イオン注入装置で通常使用される最大条件がエネルギー
60KeV、ビーム電流20mAのときは、かつ注入室
10の容積Vおよびその真空排気装置の排気速度Sが上
記値の場合は、上記絞り度合は80%(開口率で言えば
20%)にしておく。これは実験的に求めた値である。
このとき、イオンビーム4のサイズは元の1/5に制限
される。上記よりもビームエネルギーおよび/またはビ
ーム電流が小さい注入条件のときは、初期の絞り度合を
より小さく(即ち開口率をより大きく)しても良い。そ
のようにすれば、イオンビーム4を不必要に制限しなく
て済むので、スループットの低下を抑えることができ
る。
【0058】可変絞り装置40を上記のように絞った状
態で、ウェーハディスク26を並進させながら各ウェー
ハ28にイオンビーム4を照射してイオン注入を開始す
る(ステップ206)。
【0059】そして、ウェーハディスク26が並進端付
近に来たときに、注入室10内の圧力が予め定められた
圧力P2 以下であれば、可変絞り装置40を1段階だけ
開く。上記並進端付近は、図2中に実線および2点鎖線
で示すように、ウェーハ28がイオンビーム4から外れ
てそれにイオンビーム4が照射されていないときであ
る。1段階でどの程度開くかは、一概には言えないが、
例えば全開になるまでを2〜10段階程度で開くものと
する。その後、ウェーハディスク26はそれまでとは逆
方向に並進させられ、その間にイオン注入処理を行い、
再びウェーハディスク26が他方の並進端付近まで来た
ときに、上記と同様の動作を行い、このような動作を可
変絞り装置40が全開になるまで繰り返す(ステップ2
16)。
【0060】途中、注入室10内の圧力が、上記P2
りも上昇した場合は、ステップ210に進んで注入を一
時中断する。具体的には、イオン源2からはイオンビー
ム4を引き出したままで、ウェーハ28のすぐ上流側に
設けているビームシャッタ20を閉じる。その状態で注
入室10内の圧力がP1 以下に回復すれば(ステップ2
12)、ビームシャッタ20を開いて注入を再開する
(ステップ206)。上記圧力P1 は前述した圧力P2
(5×10-5Torr)より小さく、この実施例では4
×10-5Torrに設定している。
【0061】ステップ212で圧力P2 よりも低い(即
ち真空度の良い)圧力P1 で判断するようにしているの
は、仮にP2 とすると、ステップ206で注入処理を再
開してもすぐに圧力がP2 より高くなって注入が中断す
るようになるので、これを避けるためである。
【0062】ステップ216で可変絞り装置40が全開
になった後は、ステップ218に進んで、所定量のイオ
ン注入が完了するまで注入処理を続ける。
【0063】このように、この図8に示したイオン注入
方法では、可変絞り装置40の絞り度合を小さくする、
即ち可変絞り装置40を開く動作を、ウェーハディスク
26が並進端付近に来たときに行うようにしており、こ
の並進端付近では先に図2を参照して説明したようにイ
オンビーム4はウェーハ28に照射されておらず、従っ
てそのときに可変絞り装置40を開いてイオンビーム4
のサイズを変更しても、ウェーハ28に対する注入均一
性には全く影響しない。詳述すると、ウェーハ28にイ
オンビーム4が照射されているときはイオンビーム4の
サイズは変更しないのでウェーハ28に照射されるビー
ム電流は一定であり、その状態でウェーハ28にイオン
注入を行った後、ウェーハ28にイオンビームが当たっ
ていない並進端付近でイオンビーム4のサイズを変更し
た後再び、イオンビーム4のサイズ一定、即ちビーム電
流一定でウェーハ28にイオン注入を行うことになるの
で、可変絞り装置40を上記のように操作しても、ウェ
ーハ28に対する注入均一性には全く影響しない。
【0064】このように可変絞り装置40の絞り度合を
小さくする動作を、ウェーハディスク26が並進端付近
に来たときに行う方法の場合は、絞り度合を変更しても
上述したように注入均一性に全く影響しないので、イオ
ンビーム4を絞る位置は、上記実施例のようにイオンビ
ーム4の高さ方向Hの両端部以外、例えばイオンビーム
4の幅方向Wの両端部、あるいはそれ以外の位置でも良
い。イオンビーム4を幅方向Wの両端部で絞る場合は、
例えば上記図3ないし図6に示した可変絞り装置40を
90度回転させて配置すれば良く、イオンビーム4をそ
れ以外の位置で絞る場合は、例えば同可変絞り装置40
を適当な角度だけ回転させて配置すれば良い。
【0065】図9は、この発明に係るイオン注入方法の
他の例を示すフローチャートである。図8のイオン注入
方法との相違点を説明すると、ここでは、ステップ20
6の注入処理開始と同時に、ステップ207において、
前述したような可変絞り装置40を一定速度で連続的に
開くようにしている。ステップ208における注入室1
0内の圧力の判定は、ウェーハディスク26が並進端付
近に来たときではなく、注入中常に行う。ステップ21
0における注入一時中断中は、可変絞り装置40はその
絞り度合(開度)を保持しておく。その他の動作は図8
の場合と同じである。
【0066】イオンビーム照射に伴ってウェーハ表面の
レジストから放出されるガスの量は、最初にビームが当
たったときが最も大きく、その後徐々に小さくなること
が実験によって確かめられており、そのような実験デー
タを参酌すると、可変絞り装置40を一定速度で開く速
度は、例えば0.1〜0.5度/秒程度が適当であると
言える。
【0067】このように可変絞り装置40の絞り度合を
一定速度で連続的に小さくする方法の場合は、イオンビ
ーム4を絞る位置は、上述した可変絞り装置40の場合
のようにイオンビーム4の高さ方向Hの両端部で絞る方
が、それ以外の位置で絞るよりも好ましい。これは次の
ような理由による。
【0068】即ち、ウェーハ28に対するイオン注入中
に可変絞り装置40を連続的に開くと、ウェーハ28に
イオンビーム4が当たっているときにイオンビーム4の
サイズが変化することになり、基本的にはウェーハ28
に対する注入均一性に影響が生じる。
【0069】ところが、図2を参照して、ウェーハディ
スク26は矢印A方向に、即ちイオンビーム4の高さ方
向Hに、高速度で(例えば前述したように500〜20
00rpm程度)で回転させられており、イオンビーム
4がウェーハ28に当たっているときにその高さ方向H
のサイズを変化させても、その変化分はウェーハディス
ク26の高さ方向Hの高速回転によって注入中に何度も
薄められることになり、従って注入均一性への影響は大
幅に緩和され、無視し得る程度になる。
【0070】これに対して、ウェーハディスク26の矢
印B方向の、即ちイオンビーム4の幅方向Wの並進速度
は、その回転速度に比べれば遅く(例えば前述したよう
に1〜5cm/秒程度)、イオンビーム4がウェーハ2
8に当たっているときにその幅方向Wのサイズを変化さ
せると、その変化分がウェーハディスク26の幅方向W
の並進によって薄められる度合は小さく、従って注入均
一性への影響の緩和も小さい。
【0071】このような理由から、可変絞り装置40の
絞り度合を、一定速度か否かは別として、注入中に連続
的に小さくする方法の場合は、イオンビーム4を絞る位
置は、イオンビーム4の高さ方向Hの両端部とするのが
好ましく、図9の実施例ではそのようにする可変絞り装
置40を用いている。
【0072】このように、図9に示したイオン注入方法
では、その絞り度合を一定速度で連続的に小さくすれば
良いので、図8の方法のように可変絞り装置40をウェ
ーハディスク26の並進端付近で段階的に開く場合に比
べて、可変絞り装置40の制御が簡単になる。しかも、
可変絞り装置40はイオンビーム4をその高さ方向Hの
両端部で絞るものであるので、注入中に絞り度合を変化
させることによる注入均一性に対する影響を無視するこ
とができる。
【0073】図10は、制御系の他の例を示すブロック
図である。ウェーハ28に塗布されているレジストに
は、多くの種類があり、更にレジストを硬化させるベー
キングの処理条件も多くある。この二つの条件で、イオ
ン注入の際に発生する放出ガスの量は異なる。そこで、
注入に用いるイオンビーム4のエネルギーおよびビーム
電流ならびにウェーハ28に塗布されているレジストの
種類およびベーキング処理条件がどのような場合に、イ
オン注入開始時の可変絞り装置40の絞り度合をどの程
度まで小さくしておける(即ち可変絞り装置40をどの
程度まで開いておける)かと言うことを予め実験等によ
って定めておいても良い。
【0074】ここでは、可変絞り装置40の上記のよう
な注入開始時の絞り度合を予め求めて、それを、フルオ
ートコントローラ106内の記憶手段(図示省略)に格
納しておくようにしている。そして、マンマシンコント
ローラ100で設定されたイオンビーム4のエネルギー
およびビーム電流ならびにレジストの種類およびベーキ
ング処理条件に応じて、格納していた注入開始時の絞り
度合を呼び出し、その絞り度合からイオン注入を開始す
るようにしている。またこの例では、レジストの有無、
即ちレジスト付のウェーハかレジスト無しのウェーハか
も設定できるようにしている。
【0075】なお、このフルオートコントローラ106
は、前述したように、図1中の制御装置34に相当する
ので、上記のような記憶手段をこの制御装置34内に設
けておいても良い。
【0076】上記のように注入開始時の絞り度合を、注
入に用いるイオンビームのエネルギーおよびビーム電流
ならびにウェーハに設けられているレジストの種類およ
びベーキング処理条件に基づいて予め定めておく場合の
イオン注入方法の例を図11および図12にそれぞれ示
す。
【0077】図11の方法は先の図8の方法に、図12
の方法は先の図9の方法にそれぞれ相当しており、それ
らとの相違点を説明すると、この二つの例では、まずス
テップ201において処理対象のウェーハ28がレジス
ト付か否かを判断し、レジスト付であればステップ20
2以降に進み、レジスト付でなければ絞り走査は全く不
要なのでステップ220に進むようにしている。
【0078】また、ステップ204では、上記のように
して予め定められた可変絞り装置40の注入開始時の絞
り度合まで、可変絞り装置40を絞るようにしている。
その他の動作は、図8あるいは図9の場合と同じであ
る。
【0079】このように、注入開始時の可変絞り装置4
0の絞り度合を、注入に用いるイオンビーム4のエネル
ギーおよびビーム電流ならびにウェーハ28に設けられ
ているレジストの種類およびベーキング処理条件に基づ
いて予め定めておくと、必要以上にイオンビーム4を絞
った状態から注入処理を開始せずに済み、そのぶんビー
ム電流の大きい状態から注入処理を開始することができ
るので、より効率的に注入処理を行うことができ、スル
ープットが向上する。
【0080】ところで、上記可変絞り装置40の可逆転
式の回転駆動源としては、前述したように、サーボモー
タ74の代わりに、パルスモータ、空圧式または油圧式
の揺動モータ等を用いても良い。空圧式の揺動モータを
用いた場合の実施例を以下に説明する。但し、可変絞り
装置40の構造は、サーボモータ74が揺動モータに代
わる以外は、図4ないし図6に示した構造とほぼ同じで
あるので、それを参照するものとする。もっとも、揺動
モータの場合は、上記原点センサ80およびそれ用の検
知片86は不要である。また、揺動モータに、絞り板4
2a、42bの開閉状態を検知するセンサを設けている
場合は、上記開側センサ82、閉側センサ84およびそ
れら用の検知片88は不要である。
【0081】図13は、揺動モータの空気圧制御回路の
一例を示す図である。揺動モータ128が上記サーボモ
ータ74に代わるものであり、その二つのポートには、
圧縮空気源120から電磁弁122および流量調整弁1
24、126を経由して圧縮空気が供給される。電磁弁
122は、3位置プレッシャーセンター形のものであ
り、それを図示の位置に切り換えることによって揺動モ
ータ128を一方向に回転させて可変絞り装置40を閉
じ、図示とは反対の位置に切り換えることによって揺動
モータ128を逆方向に回転させて可変絞り装置40を
開き、かつ中間位置に切り換えることによって揺動モー
タ128をそのときの状態で停止させて可変絞り装置4
0のそのときの開度を保つことができる。このような電
磁弁122を用いるのは、図15のステップ210にお
いて可変絞り装置40をそのときの開度で保っておくた
めである。揺動モータ128の正逆の回転速度は、即ち
可変絞り装置40の開閉の速度は、流量調整弁124お
よび126によってそれぞれ調整することができる。
【0082】図14は、上記のような揺動モータ128
を用いる場合の制御系の一例を示すものであり、図7の
制御系との相違点を説明すると、ここでは、フルオート
コントローラ106が上記電磁弁122に切換指令を出
して、可変絞り装置40の開閉を切り換えるようにして
いる。
【0083】可変絞り装置40に上記のような揺動モー
タ128を用いた場合のイオン注入方法の一例を図15
に示す。この図15の方法は先の図9の方法に相当する
ものであり、それとの相違点を説明すると、ここではス
テップ207において可変絞り装置40を単に連続的に
開く(即ち可変絞り装置40の絞り度合を単に連続的に
小さくする)ようにしている。これは、揺動モータ12
8を用いる場合は、可変絞り装置40の絞り度合を連続
的に変化させることはできるが、その速度は、ほぼ一定
ではあるけれどもサーボモータを用いる場合ほどは一定
ではないからである。ステップ207以外の動作は、図
9の場合と同じである。
【0084】上記のように、注入開始後に可変絞り装置
40の絞り度合を連続的に小さくする方法の場合は、そ
れを一定速度で連続的に小さくする場合に比べて制御が
簡単になり、可変絞り装置40を構成する回転駆動源お
よびそれ用の制御系のコスト低減を図ることができる。
これは、可変絞り装置40の絞り度合を一定速度で連続
的に小さくする場合は、例えば図7に示したようなサー
ボモータ74、ドライバ110および位置決めユニット
108が必要であるが、これらは図13に示した揺動モ
ータ128、電磁弁122および流量調整弁124、1
26に比べて一般的に高価だからである。
【0085】図16は、可変絞り装置の他の例を示す概
略図である。この可変絞り装置は、開口144を有する
1枚の絞り板142を、イオンビーム4の幅方向Wに平
行な軸146を中心にして、矢印Kに示すようにイオン
ビーム4の進行方向の前後方向に往復回転させるように
構成したものである。このような可変絞り装置によって
も、イオンビーム4をその高さ方向Hの両端部で絞るこ
とができ、しかもその絞り板142の傾きを変えること
によってその絞り度合を変えることができる。軸146
をイオンビーム4の高さ方向Hに平行な方向とすれば、
イオンビーム4をその幅方向Wの両端部で絞ることがで
き、軸146をその他の角度にすれば、イオンビーム4
を任意の方向の両端部で絞ることができる。
【0086】このような可変絞り装置は、先に図3ない
し図6で説明した、2枚の絞り板42a、42bを互い
に逆方向に回転させる構造の可変絞り装置40に比べ
て、構成が簡単になるので、可変絞り装置のコストダウ
ンを図ることができる。
【0087】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、次のよ
うな効果を奏する。
【0088】請求項1のイオン注入方法によれば、可変
絞り装置における絞り度合を注入開始時は大きくしてウ
ェーハに照射されるイオンビームのサイズを小さくして
おき、注入開始後は当該絞り度合を注入室内の圧力が予
め定められた値よりも上昇しない範囲内で徐々に小さく
してウェーハに照射されるイオンビームのサイズを徐々
に大きくすることによって、レジストから徐々にガスを
放出させて、放出ガスによる注入室内の真空度の悪化
を、ドーズ量の精度に影響を及ぼさない範囲内に抑える
ことができる。その結果、正確なドーズ量の注入処理が
可能になる。しかも、注入室内の真空度が急激に悪化し
た場合のようにイオン注入を長時間中断せずに済むの
で、スループットの低下を抑えることができる。
【0089】しかも、請求項のイオン注入方法によれ
ば、イオンビームがウェーハに照射されていないときに
イオンビームのサイズを変更することになるので、可変
絞り装置における絞り度合を変化させても、ウェーハに
対する注入均一性に影響が生じるのを防止することがで
きる。
【0090】請求項のイオン注入方法によれば、イオ
ンビームがその高さ方向に長い矩形をしている場合に、
幅方向の両端部で絞る場合に比べてイオンビームの絞り
代が大きくなるので、絞り度合の調整が容易になる。
【0091】請求項のイオン注入方法によれば、可変
絞り装置における絞り度合を一定速度で連続的に小さく
するので、絞り度合をウェーハディスクの並進端付近で
段階的に小さくする場合に比べて、可変絞り装置の制御
が容易になる。しかも、可変絞り装置はイオンビームを
高さ方向の両端部で絞るものであるため、イオン注入中
に絞り度合を変化させることによる注入均一性への影響
を大幅に緩和することができる。
【0092】請求項のイオン注入方法によれば、可変
絞り装置における絞り度合を連続的に小さくするので、
一定速度で連続的に小さくする場合に比べて、可変絞り
装置の構成およびその制御系を簡略化することができ
る。しかも、可変絞り装置はイオンビームを高さ方向の
両端部で絞るものであるため、イオン注入中に絞り度合
を変化させることによる注入均一性への影響を大幅に緩
和することができる。
【0093】請求項5または6のイオン注入方法によれ
ば、必要以上にイオンビームを絞った状態から注入処理
を開始せずに済むので、より効率的に注入処理を行うこ
とができ、スループットが向上する。
【0094】請求項7のイオン注入装置によれば、可変
絞り装置における絞り度合を、制御装置によって、注入
開始時は大きくしてウェーハに照射されるイオンビーム
のサイズを小さくしておき、注入開始後は当該絞り度合
を注入室内の圧力が予め定められた値よりも上昇しない
範囲内で徐々に小さくしてウェーハに照射されるイオン
ビームのサイズを徐々に大きくするように制御するの
で、レジストから徐々にガスを放出させて、放出ガスに
よる注入室内の真空度の悪化を、ドーズ量の精度に影響
を及ぼさない範囲内に抑えることができる。その結果、
正確なドーズ量の注入処理が可能になる。しかも、注入
室内の真空度が急激に悪化した場合のようにイオン注入
を長時間中断せずに済むので、スループットの低下を抑
えることができる。
【0095】しかも、請求項のイオン注入装置によれ
ば、イオンビームをその高さ方向の両端部で対称性良く
絞ることができる。
【0096】請求項のイオン注入装置によれば、イオ
ンビームが絞り板に当たることによる発熱の影響が、回
転軸を真空シールするパッキンや近くのクライオポンプ
等の機器に及ぶのを防止することができる。
【0097】請求項9または10のイオン注入装置によ
れば、必要以上にイオンビームを絞った状態から注入処
理を開始せずに済むので、より効率的に注入処理を行う
ことができ、スループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るイオン注入装置の一例を示す概
略平面図である。
【図2】図1中のイオンビーム照射部付近のウェーハデ
ィスクを拡大して示す正面図である。
【図3】図1中の可変絞り装置を構成する絞り板付近を
拡大して示す概略斜視図である。
【図4】図1中の可変絞り装置の具体例を示す断面図で
ある。
【図5】図4の可変絞り装置を構成する平歯車周りの正
面図である。
【図6】図4の線J−Jに沿う断面図である。
【図7】制御系の一例を示すブロック図である。
【図8】この発明に係るイオン注入方法の一例を示すフ
ローチャートである。
【図9】この発明に係るイオン注入方法の他の例を示す
フローチャートである。
【図10】制御系の他の例を示すブロック図である。
【図11】この発明に係るイオン注入方法の更に他の例
を示すフローチャートである。
【図12】この発明に係るイオン注入方法の更に他の例
を示すフローチャートである。
【図13】揺動モータの空気圧制御回路の一例を示す図
である。
【図14】制御系の更に他の例を示すブロック図であ
る。
【図15】この発明に係るイオン注入方法の更に他の例
を示すフローチャートである。
【図16】可変絞り装置の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】 2 イオン源 4 イオンビーム 6 分析電磁石 10 注入室 26 ウェーハディスク 28 ウェーハ 32 真空計 34 制御装置 40 可変絞り装置 42a,42b 絞り板 48a,48b 回転軸 64 伝達機構 74 サーボモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−176289(JP,A) 特開 平1−225051(JP,A) 特開 昭63−124354(JP,A) 特開 昭64−3948(JP,A) 実開 平5−68066(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/317 H01J 37/09 H01L 21/265

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注入室内で回転および並進させられるウ
    ェーハディスクに装着された複数枚のレジスト付のウェ
    ーハに位置の固定されたイオンビームを照射してイオン
    注入を行う方法において、 前記ウェーハディスクの上流側に、そこを通過するイオ
    ンビームを絞るものであってその絞り度合が可変の可変
    絞り装置を設けておき、この可変絞り装置における絞り
    度合を予め定められた度合まで大きくした状態でイオン
    注入を開始し、その後、注入室内の圧力が予め定められ
    た値よりも上昇しない範囲内で当該絞り度合を徐々に小
    さくすることを特徴としており、 しかも、この イオン注入開始後に可変絞り装置における
    絞り度合を小さくする動作を、ウェーハディスクが並進
    端付近に来て、イオンビームがウェーハに照射されてい
    ないときに行うことを特徴としているイオン注入方法。
  2. 【請求項2】 前記可変絞り装置、イオンビームを、
    そのウェーハディスクの並進方向に直交する方向である
    高さ方向の両端部で絞るものである請求項記載のイオ
    ン注入方法。
  3. 【請求項3】 注入室内で回転および並進させられるウ
    ェーハディスクに装着された複数枚のレジスト付のウェ
    ーハに位置の固定されたイオンビームを照射してイオン
    注入を行う方法において、 前記ウェーハディスクの上流側に、そこを通過するイオ
    ンビームを絞るものであってその絞り度合が可変の可変
    絞り装置を設けておき、この可変絞り装置における絞り
    度合を予め定められた度合まで大きくした状態でイオン
    注入を開始し、その後、注入室内の圧力が予め定められ
    た値よりも上昇しない範囲内で当該絞り度合を徐々に小
    さくすることを特徴としており、 しかも、 前記可変絞り装置、イオンビームを、そのウ
    ェーハディスクの並進方向に直交する方向である高さ方
    向の両端部で絞るものであり、かつ前述したイオン注入
    開始後にイオン注入室内の圧力が予め定められた値より
    も上昇しない範囲内で可変絞り装置における絞り度合を
    徐々に小さくする際に、当該絞り度合を一定速度で連続
    的に小さくするものであることを特徴としているイオン
    注入方法。
  4. 【請求項4】 注入室内で回転および並進させられるウ
    ェーハディスクに装着された複数枚のレジスト付のウェ
    ーハに位置の固定されたイオンビームを照射してイオン
    注入を行う方法において、 前記ウェーハディスクの上流側に、そこを通過するイオ
    ンビームを絞るものであってその絞り度合が可変の可変
    絞り装置を設けておき、この可変絞り装置における絞り
    度合を予め定められた度合まで大きくした状態でイオン
    注入を開始し、その後、注入室内の圧力が予め定められ
    た値よりも上昇しない範囲内で当該絞り度合を徐々に小
    さくすることを特徴としており、 しかも、 前記可変絞り装置、イオンビームを、そのウ
    ェーハディスクの並進方向に直交する方向である高さ方
    向の両端部で絞るものであり、かつ前述したイオン注入
    開始後にイオン注入室内の圧力が予め定められた値より
    も上昇しない範囲内で可変絞り装置における絞り度合を
    徐々に小さくする際に、当該絞り度合を連続的に小さく
    するものであることを特徴としているイオン注入方法。
  5. 【請求項5】 注入室内で回転および並進させられるウ
    ェーハディスクに装着された複数枚のレジスト付のウェ
    ーハに位置の固定されたイオンビームを照射してイオン
    注入を行う方法において、 前記ウェーハディスクの上流側に、そこを通過するイオ
    ンビームを絞るものであってその絞り度合が可変の可変
    絞り装置を設けておき、この可変絞り装置における絞り
    度合を予め定められた度合まで大きくした状態でイオン
    注入を開始し、その後、注入室内の圧力が予め定められ
    た値よりも上昇しない範囲内で当該絞り度合を徐々に小
    さくすることを特徴としており、 しかも、 前述したイオン注入開始時の絞り度合を、注入
    に用いるイオンビームのエネルギーおよびビーム電流な
    らびにウェーハに設けられているレジストの種類および
    ベーキング処理条件に基づいて予め定めておくことを特
    徴としているイオン注入方法。
  6. 【請求項6】 前述したイオン注入開始時の絞り度合
    を、注入に用いるイオンビームのエネルギーおよびビー
    ム電流ならびにウェーハに設けられているレジストの種
    類およびベーキング処理条件に基づいて予め定めておく
    請求項1、2、3または4記載のイオン注入方法。
  7. 【請求項7】 注入室内で回転および並進させられるウ
    ェーハディスクに装着された複数枚のレジスト付のウェ
    ーハに位置の固定されたイオンビームを照射してイオン
    注入を行う装置において、 前記ウェーハディスクの上流側に設けられていてそこを
    通過するイオンビームを絞るものであってその絞り度合
    が可変の可変絞り装置と、前記注入室内の圧力を計測す
    る真空計と、前記可変絞り装置を制御するものであっ
    て、イオン注入開始時は当該可変絞り装置における絞り
    度合を予め定められた度合まで大きくしておき、イオン
    注入開始後は前記真空計で計測する注入室内の圧力が予
    め定められた値よりも上昇しない範囲内で当該絞り度合
    を徐々に小さくする制御装置とを備えており、 しかも、 前記可変絞り装置、イオンビームの高さ方向
    の両端部に配置された2枚の絞り板と、各絞り板をそれ
    ぞれ支持してそれをイオンビーム進行方向の前後方向に
    それぞれ往復回転させる2本の回転軸と、可逆転式の回
    転駆動源と、この回転駆動源の回転出力を前記2本の回
    転軸に伝達してそれらを互いに同期して同じ回転速度で
    逆方向に回転させる伝達機構とを備えていることを特徴
    としているイオン注入装置。
  8. 【請求項8】 前記可変絞り装置、その2枚の絞り板
    および2本の回転軸を冷媒によって強制的に冷却するよ
    う構成されている請求項記載のイオン注入装置。
  9. 【請求項9】 注入室内で回転および並進させられるウ
    ェーハディスクに装着された複数枚のレジスト付のウェ
    ーハに位置の固定されたイオンビームを照射してイオン
    注入を行う装置において、 前記ウェーハディスクの上流側に設けられていてそこを
    通過するイオンビームを絞るものであってその絞り度合
    が可変の可変絞り装置と、前記注入室内の圧力を計測す
    る真空計と、前記可変絞り装置を制御するものであっ
    て、イオン注入開始時は当該可変絞り装置における絞り
    度合を予め定められた度合まで大きくしておき、イオン
    注入開始後は前記真空計で計測する注入室内の圧力が予
    め定められた値よりも上昇しない範囲内で当該絞り度合
    を徐々に小さくする制御装置とを備えており、 しかも、 前記制御装置、注入に用いるイオンビームの
    エネルギーおよびビーム電流ならびにウェーハに設けら
    れているレジストの種類およびベーキング処理条件に基
    づいて予め定められた前記イオン注入開始時の絞り度合
    を格納しておく記憶手段を備えており、この格納してお
    いた絞り度合を用いて可変絞り装置を制御するものであ
    ことを特徴としているイオン注入装置。
  10. 【請求項10】 前記制御装置、注入に用いるイオン
    ビームのエネルギーおよびビーム電流ならびにウェーハ
    に設けられているレジストの種類およびベーキング処理
    条件に基づいて予め定められた前記イオン注入開始時の
    絞り度合を格納しておく記憶手段を備えており、この格
    納しておいた絞り度合を用いて可変絞り装置を制御する
    ものである請求項7または8記載のイオン注入装置。
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