JP3365034B2 - 車軸6分力計のスリップリング支持構造 - Google Patents

車軸6分力計のスリップリング支持構造

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JP3365034B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車軸6分力計のスリッ
プリング支持構造に係り、特に、スリップリングの初期
水平設定を容易に行うことができ、測定精度をも向上さ
せ得る車軸6分力計のスリップリング支持構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等車両の走行試験時にあって、タ
イヤが路面から受ける外力を車軸6分力計を用いて計測
することが広く行われている。
【0003】図5に示すように、1が車軸6分力計で、
これはホイール2に固定される本体3と、本体3の中心
に同心に且つ回転自在に支持されるスリップリング4
(ドット部分)とを有する。本体3は、詳しくは例えば
実願平2-129110号(実開平 4-85241号)の明細書にも記
載されているが、そのケーシング内部に少なくとも二つ
の剛な部分とこれらを結ぶ一つの柔な部分とを有し、一
方の剛な部分をホイール2側に固定すると共に、他方の
剛な部分をホイールハブ5側に固定し、タイヤ6が路面
から受ける外力を柔な部分の変形量から算出しようとす
るものである。柔な部分には多数の歪ゲージが貼着さ
れ、これによって図示する直交3分力FX ,FY
Z 、及びこれら回りの3つのモーメントMX ,MY
Z からなる6分力が得られるようになっている。歪ゲ
ージからの出力を固定座標系に対して角度演算する必要
があり、よって本体3及びスリップリング4にはロータ
リエンコーダが内蔵され、走行時回転する本体3に対し
スリップリング4が固定されることで、スリップリング
4が固定座標系を決定して角度検出が可能となってい
る。
【0004】また車軸6分力計1の取付けは以下の手順
で行われる。図示するように、ディスクブレーキ装置の
ディスク7が一体的に形成されたホイールハブ5に、車
種ごとに用意されたハブアダプタ8をナット9で固定
し、その一方でタイヤ6が取り付けられたホイール2に
車軸6分力計1をボルト10で固定し、その後ハブアダ
プタ8に車軸6分力計1をホイールナット座金11及び
ホイールナット12を用いて固定する。こうすると図6
に示すように、車軸6分力計1は、その内周部がハブア
ダプタ8を介してホイールハブ5に固定されると共に、
その外周部がホイール2に固定されてホイールハブ5と
ホイール2との間に同心に介設される。
【0005】ここで当然ながら、ホイールハブ5は車体
14(図7参照)に図示しないサスペンションを介して
上下動自在に支持されている。尚、13は、歪ゲージや
ロータリエンコーダからの出力信号を、車室内等に設置
された測定器に送るためのケーブルである。
【0006】また図7に示すように、スリップリング4
は、車体14に基端部が固定される平行リンク機構15
により三次元的に平行移動自在に支持される。図8に詳
しく示すが、平行リンク機構15は、直角方向に配列さ
れた二組の平行対のリンク16を有し、またその基端部
の基板17は取付アダプタ18を介して車体14に固定
され、その先端部にはスリップリング4との取付部19
(図6参照)が設けられる。それらリンク16及び取付
部19が図示の如く回動可能とされることにより、操舵
等の際にもスリップリング4を平行にのみ移動させるこ
とができる。取付部19は、スリップリング4にボルト
固定される固定部片20と、スリップリング4の水平を
見るための水準器21とを有する。
【0007】ここで特に、スリップリング4は、その二
つのボルト穴を結ぶ仮想直線が水平とされて使用される
ようになっている。よってこの状態をスリップリング4
の水平と言い、これに基づき、水準器21と固定部片2
0の孔22との位置関係が定められる。即ち、水準器2
1が水平となったときスリップリング4が水平状態とな
る。
【0008】図9に示すように、取付アダプタ18は、
その内側面18aが車体14のフェンダ或いはアウタパ
ネル形状に合うよう車種ごとに個々に製作され、車体1
4には粘着テープ(ガムテープ)等を用いて固定され
る。
【0009】さらに図7及び図8を参照して、スリップ
リング4は以下の手順により初期水平設定がなされる。
【0010】 試験車両を完全に水平な路面上に置
く。
【0011】 取付アダプタ18を車体14側面の所
定位置に固定する。
【0012】 平行リンク機構15の基板17を取付
アダプタ18に仮固定する。
【0013】 平行リンク機構15の固定部片20を
スリップリング4にボルト止めする。
【0014】 試験車両に所定の乗員、荷物等を積載
し、水準器21を見てスリップリング4が水平となるよ
う基板17の位置を調整し、基板17をさらに本固定す
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記で分か
るようにスリップリング4の基準は車体14であり、よ
って車体14が前後に傾斜するとスリップリング4は本
体3に対し回転することになる。
【0016】このことから初期水平設定に際しては、試
験車両に乗員、荷物等を積載して車体14の姿勢合わせ
を行った後に、スリップリング4を水平にすべく基板1
7の位置調整を行っていた。しかしこれは非常に繁雑な
作業であり、時間もかかるものであった。
【0017】また取付アダプタ18を車種ごとにわざわ
ざ製作しなければならず、時間を要し面倒であった。
【0018】さらに走行試験の際に、車体14には当然
加減速等による前傾や後傾が生じ、これによりスリップ
リング4の回転が生じて測定精度を悪化させていた。
【0019】そこで、上記課題を解決すべく本発明は創
案され、その目的は、スリップリングの初期水平設定を
容易に行うことができ、測定精度をも向上させ得る車軸
6分力計のスリップリング支持構造を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ホイールハブとホイールとの間に同心に介
設される車軸6分力計のスリップリングを、サスペンシ
ョンのバネ下に設けられ上記ホイールハブの回転に対し
固定側となる車軸部材に連結支持させたものである。
【0021】
【作用】車軸部材はサスペンションのバネ下に設けられ
るので、車体姿勢とは無関係にスリップリングとの相対
位置を保持する。よってこの車軸部材にスリップリング
を連結支持させることにより、車体がどのような姿勢で
あっても初期水平設定を行うことが可能となる。
【0022】
【実施例】以下本発明の好適実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0023】図1は、本発明に係る車軸6分力計のスリ
ップリング支持構造を示し、特に車両の左前輪部を示す
分解斜視図である。また図2はその要部を示す完成斜視
図である。ここで車両は後輪駆動車であり、車軸6分力
計は四輪に装着されるものとする。また図1と同様且つ
左右対称の構成が右前輪部にもなされるがここでは説明
を省略し、後輪部に関しては後述する。
【0024】車軸6分力計1は、ホイール2に固定され
る本体3と、本体3の中心に同心に且つ回転自在に支持
されるスリップリング4(ドット部分)とを有する。本
体3は所定厚さの略円板状に形成され、その内周側に四
つのハブアダプタ取付穴23を、またその外周側に多数
のホイール取付穴24を周方向等間隔に有する。本体3
の中心には車両外側方向に突出された突出部25が一体
的に形成され、この突出部25にスリップリング4がさ
らに突出して設けられる。スリップリング4は突出部2
5に対し摺動回転自在であり、且つこれら内部にロータ
リーエンコーダ等の電気装置が内蔵されるためこれら間
は防水構造となっている。尚、ホイール2にはタイヤ6
が装着されている。
【0025】この車軸6分力計1は、前記同様(図5参
照)、その本体3のアダプタ取付穴23を用いてハブア
ダプタ8に固定されると共に、ホイール取付穴24を用
いてホイール2に固定される。さらにハブアダプタ8
は、ディスクブレーキ装置のディスク7が一体的に形成
されたホイールハブ5に固定される。これにより、車軸
6分力計1はホイールハブ5とホイール2との間に同心
に介設されることになる。
【0026】このように車軸6分力計1、ホイール2、
ハブアダプタ8、及びホイールハブ5は全て一体的に結
合されるが、これらは車体或いはフレーム(図示せず)
にサスペンション26を介して上下動自在に支持されて
いる。
【0027】要部のみ図示するが、ここでサスペンショ
ン26にはダブルウィッシュボーン式が採用され、それ
は基端部が車体に回動可能に取り付けられる上下のAア
ーム27(下側は図示せず)を有する。これらAアーム
27の先端部には、これらを互いに連結するナックル2
8がボールジョイント(図示せず)を介して回動可能に
取り付けられる。
【0028】ここでナックル28は、サスペンション2
6のバネ下に設けられホイールハブ5の回転に対し固定
側の部材となり、よってこのような部材を総じて車軸部
材29と定義することとする。つまり車軸部材29は、
走行時ホイールハブ5乃至車軸6分力計1が車体に対し
上下動等を行うときそれに相対移動なく追従し、且つそ
れらの回転に対しては固定側となる。
【0029】ナックル28は、ホイールハブ5の回転穴
30に挿通されてホイールハブ5を回転自在に支持する
固定車軸31を一体的に有する。そしてこのナックル2
8にスリップリング4を支持させるべく、ナックル28
の上方両側部には、ボルト穴が設けられた取付ボス33
が溶接によって取り付けられる。取付ボス33は、車軸
6分力計1の装着に際して付加的に設けられるもので、
これにはさらに、スリップリング4を本体3の回転に対
して固定するための連結機構34が取り付けられる。
【0030】連結機構34は、その基端部をなしナック
ル28即ち取付ボス33に固定されるマウントブラケッ
ト35と、マウントブラケット35に回動可能に取り付
けられるインターブラケット36と、インターブラケッ
ト36に回動可能に取り付けられるターンバックル37
と、連結機構34の先端部をなし且つターンバックル3
7にそれが回動可能となるよう取り付けられるスリップ
リングブラケット38とから主に構成される。尚、それ
ぞれの回動方向は図に示す通りである。
【0031】マウントブラケット35は、取付ボス33
に実質的に固定される基板39の上部上面に、ボックス
構造とされた「く」字状の延出部材40を上方に延出さ
せて溶接固着し、さらに延出部材40の上端にコ字状に
成形された接続部材41を溶接固着して主に構成され
る。基板39は、その固定穴42にボルト43が挿通さ
れることで取付ボス33に固定され、Aアーム27とナ
ックル28との接続部上方まで折り曲げ延出される。接
続部材41には、これに挟持されるようにインターブラ
ケット36の基端部44がボルト45により回動可能に
接続される。
【0032】インターブラケット36は延出部材40同
様ボックス構造とされ、その円柱状の基端部44にはボ
ルト穴46を有し、またその先端部にはコ字状に形成さ
れた接続部材47を有する。
【0033】接続部材47には、平行に離間された一対
のターンバックル37が回動可能に接続される。ターン
バックル37は、両端に異なる正逆の雄ねじが設けられ
たロッド48に、それぞれに合った雌ねじを有する基端
及び先端エンド49及び50を螺合してなる。基端及び
先端エンド49及び50には接続ねじ部51が設けら
れ、基端エンド49の接続ねじ部51は接続部材47の
接続孔52に挿通されナット53、ワッシャ54が取り
付けられる。また先端エンド50の接続ねじ部51も、
スリップリングブラケット38のエンド孔55に挿通さ
れナット53、ワッシャ54が取り付けられる。これに
より基端及び先端エンド49及び50はインターブラケ
ット36及びスリップリングブラケット38に対し回動
可能とされる。
【0034】スリップリングブラケット38は、エンド
孔55に加えてその中央部に結合孔56を有し、これに
図示しないボルトが挿通されスリップリング4のボルト
穴に固定されることでスリップリング4に結合固定され
る。またその下端部は車両外側方向に折り曲げられ、こ
れにより水準器を載置するための載置台38aが形成さ
れる。この載置台38a及び結合孔56の位置関係によ
り、水準器が水平となったときスリップリング4が水平
となるようになっている。
【0035】このように構成された連結機構34は、ホ
イルハウス内においてタイヤ6の外方を迂回するよう、
またサスペンションの上下動、操舵等によって他の部分
に接触しないようナックル28からスリップリング4ま
で延出される。またターンバックル37はそのロッド4
8を回転させることにより長さが変化するので、これに
よってタイヤ6及びホイール2の外側面に沿った位置に
長さ調節部が形成される。さらにターンバックル37に
は、長さ調節後のロッド48の回転を規制するロックナ
ット57も装着される。そして長さ調節に際してのみ、
ターンバックル37の長さ変化に応じて連結機構34の
各回動部は回動する。また連結機構34はその両端が相
対移動のない2点で固定されているので基本的には剛体
である。
【0036】次に上記実施例の作用について説明する。
【0037】上記で分かるように、スリップリング4の
基準は車体からナックル28即ち車軸部材29へと移行
される。車軸部材29はサスペンション26のバネ下と
なるので、積載乗員、荷物等による重量配分の変化によ
り車体姿勢が変化しても、それとは無関係にスリップリ
ング4との相対位置を保持する。言い換えれば、車体姿
勢の変化はサスペンション26によって吸収され、他方
車軸部材29は路面に対しても相対位置を保持する。よ
ってこの車軸部材29にスリップリング4を連結支持さ
せることにより、車体がどのような姿勢であっても初期
水平設定を行うことが可能となる。
【0038】さらにスリップリング4の初期水平設定に
際しては、車体を水平路面上に置き、スリップリングブ
ラケット38の載置台38aに水準器を載せて、スリッ
プリング4が水平となるよう、二本のターンバックル3
7の長さ調節を行うのみでよい。これは車体姿勢と無関
係に行うことが可能で、よってその作業は非常に容易と
なる。特に長さ調節に際しても、ターンバックル37が
外部に露出し且つロッド48を回転させるだけなので非
常に容易となる。
【0039】ここで、ターンバックル37により形成さ
れた長さ調節部は他にも変形が考えられ、例えば二分割
されたロッドを個々にネジ止めして連結するパイプアジ
ャスタや、スリップリングブラケット38のエンド孔5
5或いは結合孔56を長孔としてもよい。
【0040】また従来の取付アダプタ18に代わり、取
付ボス33を製作し溶接するだけでよく、それの形状等
に制限がないことから製作、取付作業を大巾に簡略化す
ることができる。さらに溶接時多少の位置ずれはターン
バックル37の長さ調節で修正できるので、正確に位置
決めを行う必要がなく簡単である。
【0041】さらに走行試験の際にあって、車体に前傾
や後傾が生じても、またナックル28即ち車軸部材29
の上下動があってもスリップリング4には回転が生じ
ず、よって測定精度をも大巾に向上することができる。
また連結機構34がシンプルに構成され、ボックス構造
の部材も用いたので軽量となり、それがバネ下重量を増
大させることはなく車両本来の走行特性を保持すること
ができる。またこの連結機構34をアルミニウム等の軽
量金属或いはプラスチック等によって形成すればさらに
その効果は高まる。連結機構34はねじ連結されている
ので剛性が高く、特にその基端部においてもボルト固定
されるので、従来のテープによる装着に比べ振動等によ
る位置ずれを大巾になくすことができ、測定精度を一層
高めることができる。
【0042】次に、変形実施例として、前記車両の後輪
部に適用される車軸6分力計のスリップリング支持構造
について説明する。特にここでは左後輪部に関して説明
し、右後輪部に関してはそれと同様且つ左右対称なので
省略する。
【0043】図3及び図4に示すように、車両が後輪駆
動車であることから、ホイールハブ5には駆動車軸(ド
ライブシャフト)58がフランジ59を介して一体的に
結合される。駆動車軸58はアクスルケース60内に回
転自在に支持且つ収容され、アクスルケース60は車体
或いはフレーム(図示せず)にサスペンション(図示せ
ず)を介して上下動自在に支持されている。後輪側のサ
スペンションにはリジッド式が採用されており、またホ
イールハブ5にはその車両内側方向にディスクブレーキ
装置61のディスク7が一体的に設けられている。尚、
ホイールハブ5は中空構造とされ、それにはハブアダプ
タ8が結合される。
【0044】アクスルケース60は、その車両外側方向
の端部に、ディスクブレーキ装置61のブレーキバック
プレート62を固定するためのフランジ部63を一体的
に有する。ブレーキバックプレート62はディスクブレ
ーキ装置61の固定側ハウジングを実質的に形成し、そ
れにはブレーキキャリパ、ブレーキパッド等の部品が取
り付けられる。またブレーキバックプレート62は駆動
車軸58のための軸受64を収容する。
【0045】フランジ部63とブレーキバックプレート
62とは四本のボルト65及びナット66により互いに
結合されるが、特にここではそのうちの上部2カ所の結
合部が、後輪用連結機構66のマウントブラケット67
を共締めするために用いられている。
【0046】後輪用の連結機構66は、そのマウントブ
ラケット67のみが前輪用と異なっており、つまりその
他の部品は前輪用のものがそのまま用いられて部品の共
用化が図られている。マウントブラケット67は、前記
同様ボックス構造であり、タイヤ6の内側面に離間して
沿うよう、前輪用ターンバックル37の長さに合わせて
後方且つ上方に斜めに延出される。またその基端部は前
方に延出されると共にボルト65を挿通させるための孔
68を二つ有し、その先端部にはコ字状に成形された接
続部材69が溶接固着されている。接続部材69には前
記のインターブラケット36が回動可能に接続される。
【0047】この例にあっては、アクスルケース60が
車軸部材29となっており、またこれに一体とされたフ
ランジ部63及びブレーキバックプレート62も車軸部
材29となっている。即ち、例えばアクスルケース60
はサスペンションのバネ下の部材であり、ホイールハブ
5乃至車軸6分力計1の上下動に追従し且つそれらの回
転に対し固定側となる。よってアクスルケース60にス
リップリング4を連結支持させても、車体姿勢によらな
いスリップリング4の初期水平設定、測定精度の向上が
可能となる。特に、連結機構66のマウントブラケット
67が、フランジ部63及びブレーキバックプレート6
2の結合部において付加的に共締めされるので、連結機
構66の装着に際し特別な加工や部材の追加が必要な
く、ボルト65を長いものに変更するだけで容易に装着
が可能となる。また後輪用の連結機構66はマウントブ
ラケット67を除く部品が前輪用の部品で構成されるの
で、部品の共用化によってコスト、作業の低減化を図れ
る。
【0048】このように、ナックル28やアクスルケー
ス60のような車軸部材29にスリップリング4を連結
支持させることにより、その初期水平設定や取付作業が
容易となり、測定精度をも向上させることが可能とな
る。尚、取付けを実際に行った結果、全体に要した時間
は半分以下に低減された。車軸部材29としては上記の
他にも様々考えられ、例えばディスク或いはドラムブレ
ーキ装置の固定側の部材全てをそれに含むことができ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0050】(1)スリップリングの初期水平設定が容
易となる。
【0051】(2)測定精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車軸6分力計のスリップリング支
持構造の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1の要部完成斜視図である。
【図3】変形実施例を示す図で、(a)は正面部分断面
図、(b)は概略側面図である。
【図4】図3の要部拡大正面断面図である。
【図5】車軸6分力計の取付構造を示す分解斜視図であ
る。
【図6】従来の車軸6分力計の取付構造及びスリップリ
ング支持構造を示す正面断面図である。
【図7】従来の車軸6分力計のスリップリング支持構造
を示す側面図である。
【図8】従来の平行リンク機構を示す正面図である。
【図9】従来の取付アダプタを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車軸6分力計 2 ホイール 4 スリップリング 5 ホイールハブ 6 タイヤ 26 サスペンション 28 ナックル 29 車軸部材 31 固定車軸 34,66 連結機構 37 ターンバックル(長さ調節部) 58 駆動車軸 60 アクスルケース

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールハブとホイールとの間に同心に
    介設される車軸6分力計のスリップリングを、サスペン
    ションのバネ下に設けられ上記ホイールハブの回転に対
    し固定側となる車軸部材に連結機構を介して連結支持さ
    せた車軸6分力計のスリップリング支持構造であって、 上記連結機構を、ホイルハウス内においてタイヤの上方
    を迂回して上記車軸部材から上記スリップリングまで延
    出させるものとし、且つ、上記連結機構を、上記車軸部
    材に下端が取り付けられて上方に延出するマウントブラ
    ケットと、該マウントブラケットの上端に基端部が回動
    可能に接続されタイヤの上方にて車幅方向外側に延出さ
    れるインターブラケットと、上記スリップリングに取り
    付けられるスリップリングブラケットと、上記インター
    ブラケットの先端及び上記スリップリングブラケットに
    両端が回動可能に接続された長さ調節部とから構成した
    ことを特徴とする車軸6分力計のスリップリング支持構
    造。
  2. 【請求項2】 上記長さ調節部が一対のターンバックル
    からなる請求項1記載の車軸6分力計のスリップリング
    支持構造。
  3. 【請求項3】 上記車軸部材が、上記ホイールハブを回
    転自在に支持する固定車軸が一体的に形成されたナック
    ルであるか、又は、駆動車軸を回転自在に支持するアク
    スルケースであり、 上記車軸部材が上記ナックルである場合、該ナックルに
    取付ボスが溶接にて取り付けられ、該取付ボスに上記マ
    ウントブラケットの下端が取り付けられ、 上記車軸部材が上記アクスルケースである場合、該アク
    スルケースと、ディスクブレーキ装置のブレーキバック
    プレートと、上記マウントブラケットの下端とが共締め
    される 請求項1又は2記載の車軸6分力計のスリップリ
    ング支持構造。
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