JP3363167B2 - リヤスポイラーの取付構造 - Google Patents
リヤスポイラーの取付構造Info
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Description
るリヤスポイラーの取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、リヤスポイラーは、車体の軽量
化を図る上でブロー成形により中空形状に形成された合
成樹脂製のものが数多く用いられている。そして、この
ようなリヤスポイラーは、ブロー成形時にリヤスポイラ
ーの左右端部下面に対応する一壁面より該一壁面に対向
する他壁面へ達する円筒状の点状リブを一体成形し、こ
の点状リブ内にナットを埋設しておいて、リヤスポイラ
ー取付時に車体側からの該車体を介して挿通した螺子部
材によってリヤスポイラーを取付けるようにしている
(特開平1−218819号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、後面衝突時
(以下、後突時と称す)において、車体後部に作用した
衝突荷重がリヤスポイラーにも作用する場合、リヤスポ
イラーと車体の外板とをつなぐ螺子部材周縁に対応する
リヤスポイラーの取付部付近に後突時の衝突荷重が著し
く作用して、リヤスポイラーの取付部付近が破砕する恐
れがあり、リヤスポイラーが車体から外れ落ちたり、遠
くへ飛んで行ったり(飛行)することが危惧される。 【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、後突時の衝突荷重が著し
く作用するリヤスポイラーの取付部付近の破砕を積極的
に利用しつつ、リヤスポイラーを車体に対して取付ける
取付構造に改良を加えることにより、リヤスポイラーの
飛行を確実に防止しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が講じた解決手段は、車体後部に取付けられ
るリヤスポイラーの取付構造として、上記リヤスポイラ
ーの車体への取付面と車体との間に車体前後方向に延び
る可撓性の板状ブラケットを介在させ、該ブラケットの
前端部を車体とリヤスポイラーに固定する一方、上記ブ
ラケットの後端部をリヤスポイラーのみに固定し、上記
ブラケットの中央部の前後に車幅方向に延びるスリット
もしくは小開孔を形成し、後面衝突時にリヤスポイラー
がブラケットの前端部から離脱するとともに該リヤスポ
イラーの離脱に伴ってブラケットがその前端部を車体
に、後端部をリヤスポイラーにそれぞれ固定した状態で
上記スリットもくしは小開孔の部分で折曲しながら車体
前方へ変形するように構成したものである。 【0006】 【作用】上記の構成により、本発明では、後突時に集中
荷重がリヤスポイラーの車体への取付部付近に生じ、該
取付部付近が破砕してリヤスポイラーが前方へ離脱して
も、前端部を車体に固定したブラケットの後端部がリヤ
スポイラーに固定されているため、該リヤスポイラー
は、そのリヤスポイラーの前方への離脱に伴ってブラケ
ットが前方へ折曲した状態で車体に連結されることにな
り、リヤスポイラーが車体から外れ落ちたり飛行したり
するのを確実に防止することができる。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 【0008】図2および図5は本発明の実施例に係るリ
ヤスポイラー1の取付構造を自動車Cの後部に適用した
ものを示している。この自動車Cの後部には、車体とし
ての鋼板製のトランクリッド3が設けられており、該ト
ランクリッド3の後端部にトランクリッド3の左右方向
への長さと略一致する長さのリヤスポイラー1が取付け
られている。また、図5中、5,5はトランクリッド3
の左右端部下方に配されたリヤコンビネーションラン
プ、7はバンパーである。 【0009】上記リヤスポイラー1は、合成樹脂製でブ
ロー成形により中空状に成形され、その左右端部1L,
1Rがトランクリッド3上における後端部左右端位置に
取付けられるよう,中央部1Sよりも下方へ若干膨出し
て形成されている。そして、上記リヤスポイラー1の左
右端部1L,1Rは、その前面1Lf,1Rfおよび後
面1Lr,1Rrがそれぞれ所定の曲率で略四分の一円
弧を描いて前方へ折曲形成されてなり、この左右端部1
L,1Rの下面側に位置する略四分の一円弧状の取付面
11でもって、リヤスポイラー1の左右端部1L,1R
がトランクリッド3上における後端部左右端位置に取付
けられている。 【0010】そして、上記リヤスポイラー1の左右端部
1L,1Rの各取付面11には、該各取付面11の略中
央部前端位置に頭部21aが埋設されて脚部21bを下
方へ突出させる第1インサートボルト21と、該第1イ
ンサートボルト21の斜め内方寄りの後部位置となる取
付面11の内端部後端位置に頭部23aが埋設されて脚
部23bを下方へ突出させる第2インサートボルト23
とが配されている。上記各インサートボルト21,23
の頭部21a,23aは、リヤスポイラー1のブロー成
形時にそれぞれインサートされている。また、図1にも
示すように、上記第1インサートボルト21と、該第1
インサートボルト21の後方に対応する各取付面11の
略中央部後端位置との間には、リヤスポイラー1の各取
付面11をトランクリッド3上における後端部左右側端
位置に対して連結する連結手段25が設けられている。 【0011】該連結手段25は、図3にも示すように、
前端部に設けられた孔部31内に第1インサートボルト
21の脚部21bが挿通され、かつ後端部がリヤスポイ
ラー1のブロー成形時に各取付面11の略中央部後端位
置に予めインサートされた可撓性の板状ブラケット33
からなる。該ブラケット33は、後端部のみが他の部分
(前端部および中央部)に比して幅広に形成された略T
字状の鋼板よりなり、他の部分に対して段差状に上方
(各取付面11の内方)へ位置させた後端部には、リヤ
スポイラー1のブロー成形時に樹脂原料が絡み付き易い
よう,左右方向(図2において)に配列した3個の巻込
み孔35,…が設けられていて、ブラケット33の後端
部をリヤスポイラー1の各取付面11に対して強固に固
定するようにしている。また、上記ブラケット33の中
央部の前後位置には、後突時などにおける衝突荷重がリ
ヤスポイラー1へ作用した際にブラケット33の中央部
を積極的に変形させる左右方向へ断続的に延びるスリッ
ト37,…が前後方向へ複数列配されている。 【0012】また、上記第1インサートボルト21は、
上記ブラケット33の孔部31を介して各取付面11の
中央部前端位置に対応するトランクリッド3の第1孔部
3a内に挿通された脚部21b下部のねじ部21cに対
してトランクリッド3の裏面側からナット41を螺合さ
せて締結されており、この第1インサートボルト21お
よびナット41の締結によって、リヤスポイラー1がブ
ラケット33の孔部31を介してトランクリッド3に固
定されている。また、上記第2インサートボルト23
は、上記各取付面11の内端部後端位置に対応するトラ
ンクリッド3の第2孔部(図示せず)内に挿通された脚
部23b下部のねじ部23cに対してトランクリッド3
の裏面側からナット(図示せず)を螺合させて締結され
ており、この第2インサートボルト23およびナットの
締結によって、リヤスポイラー1がトランクリッド3に
直接固定されている。 【0013】次に、後突時における,リヤスポイラー1
の左右端部1L,1Rの各取付面11と、トランクリッ
ド3の後端部左右側端位置との連結手段25による連結
関係について説明する。 【0014】すなわち、後突時に車体後部に作用した衝
突荷重がトランクリッド3を介してリヤスポイラー1に
も作用すると、リヤスポイラー1とトランクリッド3と
を固定する第1インサートボルト21および第2インサ
ートボルト23周縁に対応するリヤスポイラー1の各取
付面11付近に、後突時の衝突荷重が著しく大きく作
用、すなわち集中荷重が作用することになる。このた
め、図4に示すように、後突時の衝突力により、リヤス
ポイラー1の各取付面11における,第1インサートボ
ルト21周縁に対応する外端部前端位置および第2イン
サートボルト23の周縁に対応する内端部中央位置が真
っ先に破砕し、第1インサートボルト21および第2イ
ンサートボルト23が、それぞれ破砕片11a(第1イ
ンサートボルト21側のみ示す)を頭部21a,23a
に付着させた状態でリヤスポイラー1の各取付面11か
ら分離して、第1インサートボルト21および第2イン
サートボルト23によるリヤスポイラー1のトランクリ
ッド3上への固定が解除され、リヤスポイラー1が前方
へ離脱することになる。その場合、ブラケット33の後
端部は直接トランクリッド3に固定されていないため後
突時の集中荷重が作用せず、その結果リヤスポイラー1
の各取付面11をトランクリッド3上における後端部左
右側端位置に対して連結する連結手段25により、第1
インサートボルト21およびナット41の締結によって
ブラケット33の前端部をトランクリッド3上に固定し
た状態で、ブラケット33を、図4で示すように、リヤ
スポイラー1の前方への離脱に伴って、前後端の各スリ
ット37,…の部分で折曲しながら断面略S字状に変形
する。図4において11bは破砕片11aが離脱した後
の開孔部である。 【0015】このように、後突時の衝突荷重によってリ
ヤスポイラー1の各取付面11における,第1インサー
トボルト21周縁に対応する外端部前端位置付近および
第2インサートボルト23の周縁に対応する内端部中央
位置付近が真っ先に破砕してリヤスポイラー1が前方へ
離脱しても、リヤスポイラー1とトランクリッド3とを
連結している連結手段25のブラケット33が折曲変形
するため、リヤスポイラー1はトランクリッド3と連結
した状態を保持され、後突時にリヤスポイラー1がトラ
ンクリッド3上から外れ落ちたり飛行したりするのを確
実に防止することができる。 【0016】また、図6は、連結手段25のブラケット
33の第2実施例を示したもので、長手方向中央部を他
の部分よりも幅狭に形成するとともに、孔部31及び巻
込み孔35の近傍に小開孔38,…を多数開設し、後突
時にブラケット33が座屈作用を受けたときに上記各小
開孔38で衝突エネルギーを吸収するとともに、上記各
小開孔38部分でブラケット33が折曲するのを容易に
している。 【0017】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記各実施例では、鋼板製のトランクリッ
ド3とは材質の異なる合成樹脂製のリヤスポイラー1を
適用したものを示したが、本発明は合成樹脂製のリヤス
ポイラーに限定されるものではなく、例えば、トランク
リッドの外板(鋼板)と略同一部材つまり鋼板よりも剛
性強度の劣る異種金属または材厚の薄いものを適用して
も良いのは勿論である。 【0018】 【0019】 【発明の効果】以上の如く、本発明におけるリヤスポイ
ラーの取付構造によれば、リヤスポイラーの車体への取
付面と車体との間に車体前後方向に延びる可撓性の板状
ブラケットを介在させ、該ブラケットの前端部を車体と
リヤスポイラーとに固定する一方、上記ブラケットの後
端部をリヤスポイラーのみに固定し、上記ブラケットの
中央部の前後に車幅方向に延びるスリットもしくは小開
孔を形成し、ブラケットが上記スリットもくしは小開孔
の部分で折曲しながら車体前方へ変形するようにしたの
で、後突時に著しく作用する衝突荷重によってリヤスポ
イラーの車体への取付部付近が破砕してリヤスポイラー
が前方へ離脱しても、このリヤスポイラーの前方への離
脱に伴って変形するブラケットはその前端部を車体に後
端部をリヤスポイラーにそれぞれ固定されてリヤスポイ
ラーは車体にブラケットを介して連結されているため、
リヤスポイラーが車体から飛行するのを確実に防止する
ことができる。
の底面図である。 【図3】変形前のブラケットの平面図である。 【図4】後面衝突によるリヤスポイラーの離脱状態を示
す図1相当図である。 【図5】車体後部の斜視図である。 【図6】ブラケットの第2実施例を示す図3相当図であ
る。 【符号の説明】 1 リヤスポイラー 3 トランクリッド(車体) 11 リヤスポイラーの取付面 21 第1インサートボルト 33 ブラケット
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体後部に取付けられるリヤスポイラー
の取付構造であって、上記リヤスポイラーの車体への取
付面と車体との間に車体前後方向に延びる可撓性の板状
ブラケットを介在させ、該ブラケットの前端部を車体と
リヤスポイラーに固定する一方、上記ブラケットの後端
部をリヤスポイラーのみに固定し、上記ブラケットの中
央部の前後に車幅方向に延びるスリットもしくは小開孔
を形成し、後面衝突時にリヤスポイラーがブラケットの
前端部から離脱するとともに該リヤスポイラーの離脱に
伴ってブラケットがその前端部を車体に、後端部をリヤ
スポイラーにそれぞれ固定した状態で上記スリットもく
しは小開孔の部分で折曲しながら車体前方へ変形するよ
うにしたことを特徴とするリヤスポイラーの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34666691A JP3363167B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | リヤスポイラーの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34666691A JP3363167B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | リヤスポイラーの取付構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH05178237A JPH05178237A (ja) | 1993-07-20 |
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Family
ID=18384995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34666691A Expired - Fee Related JP3363167B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | リヤスポイラーの取付構造 |
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JP (1) | JP3363167B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP34666691A patent/JP3363167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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