JP3362909B2 - 内視鏡 - Google Patents
内視鏡Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先端部に先端カバーが
着脱自在に取り付けられた内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、内視鏡の先端部本体(先端部を構
成する基材部品)は、先端部本体に固定された外装部材
に覆われていた。外装部材は先端部本体の金属部を絶縁
したり、先端部本体の外周を水密にしたり、先端部本体
と他の部品との接続部などにおける強層的に弱い部分を
補強したり、先端部本体の外周形状を体腔に挿入しやす
く体腔を傷つけない形状に整える等の機能を有する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような外装部材は
1部品で構成されており、先端部本体に接着固定されて
いたが、外装部材と先端部本体との間を、汚物が入らな
いように完全に接着剤を充填することは製造上難しさが
ある。 【0004】スキマの入口に近い部分の雑菌は消毒液に
よって簡単に殺すことができるが、スキマの奥の方の雑
菌を消毒液によって殺すのには多くの時間を必要とす
る。また、鉗子チャンネルの出口部に鉗子起上台を設け
た内視鏡においては、鉗子起上台は、先端部本体と外装
部材とで囲まれた凹部内に設けられており、この凹部内
の汚れを除去するためには、洗浄液に長時間浸けておく
など、多くの時間を必要とした。 【0005】これに対し、外装部材を先端部本体に対し
て着脱自在に構成して、凹部内の洗浄をしやすくしたも
のが提案されている。しかしながら、外装部材を着脱自
在にしたものにおいては、外装部材を装着した時の電気
絶縁性のレベルが低下したり、水密性が劣化したり、先
端部本体と他の部品との接続部などの強度が弱くなると
いう問題があった。 【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされ、その目的は、先端部本体に固定された第1
の外装部材と、着脱自在の第2の外装部材とによって先
端部本体を覆うように構成することによって、水密性及
び洗浄性の向上を達成できる内視鏡を提供することにあ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の内視鏡は、操作者によって操作され
る操作部と、該操作部から延出し、患者の体腔内に対し
て挿脱可能に構成された挿入部と、この挿入部の先端に
設けられる先端部と、該先端部に固定される第1の外装
部材と、この第1の外装部材に着脱可能に装着される第
2の外装部材と、径方向に突出して前記第2の外装部材
を前記第1の外装部材に対して回転方向に固定する係止
手段と、前記第1の外装部材の外周面及び第2の外装部
材の内周面のいずれかに形成され、前記先端部の略軸方
向に沿った係合部と、前記第1及び第2の外装部材のい
ずれか他方に形成され、前記係合部が係合することによ
って前記第2の外装部材を前記第1の外装部材に対し、
前記軸方向に係止する係止部とを備えている。 【0008】 【作用】外装部材は、その第1の外装部材を内視鏡の先
端部本体に残した状態で、その第2の外装部材を先端部
本体に対して着脱自在に取り外され、及び、取り付けら
れる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係る内視鏡に
ついて、図1ないし図5を参照して説明する。図1に示
すように、本実施例の内視鏡1は、操作部4と、この操
作部4から延出し且つ患者の体腔内に対して挿脱可能に
構成された挿入部3とを備えている。 【0010】この挿入部3は、可撓管部7と、湾曲部6
と、先端部5とから構成される。先端部5には、プラス
チック製の先端カバー8と、この先端カバー8に対して
プラスチック製の処置具起上台回転軸10を介して回転
自在に軸支されたプラスチック製の処置具起上台9とが
設けられている。 【0011】なお、先端カバー8は、図2ないし図4に
示すように、固定側先端カバー8Aと、第2の外装部材
即ち着脱側先端カバー8Bとから構成されており、内部
には、処置具起上台収納室11が設けられている。そし
て、上述した処置具起上台9は、かかる処置具起上台収
納室11内に収容されている。 【0012】処置具起上台9には、ステンレスのより線
で構成された起上操作ワイヤ12の先端部が起上操作ワ
イヤ接続部13を介して回転自在に接続されている。こ
の起上操作ワイヤ12の基端部は、起上操作ワイヤ接続
部材19を介して起上操作ワイヤ進退操作装置14に接
続されており、この起上操作ワイヤ進退操作装置14
は、操作部4に設けられた起上操作ワイヤ進退操作装置
収納室23に収納されている。 【0013】先端カバー8には、内視鏡1内に設けられ
た起上操作ワイヤ挿通チャンネル24及び処置具挿通チ
ャンネル25の延長上に、起上操作ワイヤ挿通孔及び処
置具挿通孔が設けられている。 【0014】なお、処置具挿通チャンネル25には、処
置具2が挿通されており、この処置具2は、その先端部
に先端カップ27と、その基端部に先端カップ開閉操作
部29とを備え、これらはシース部28を介して連結さ
れている。 【0015】先端カップ27は、処置具挿通孔を介して
先端カバー8から外方に突出可能に構成されており、先
端カップ開閉操作部29を操作することによって、開閉
可能に構成されている。 【0016】先端カバー8,処置具起上台9,処置具起
上台回転軸10,起上操作ワイヤ12,起上操作ワイヤ
接続部13は、一つのセットとして内視鏡本体先端部3
2に対し着脱自在に取り付けられている。 【0017】このセットは、シングルユースであり、ピ
ールパックに入れた状態で放射線滅菌してからユーザに
届けられる。指当ノブ18を回動操作すると、この回動
力は、連結ロッド17を介してピニオン軸35及びピニ
オン16を回転させる。この結果、ラック15,起上操
作ワイヤ接続部材19,起上操作ワイヤ12が進退し
て、処置具起上台9を起上及び倒置させる。 【0018】ラック15にはストッパ20,21が、そ
して、操作部4にはストッパ22が設けられており、こ
れらストッパ20〜22によって、ラック15,起上操
作ワイヤ接続部材19の進退位置及びその移動量が規制
されている。 【0019】起上操作ワイヤ12は、起上操作ワイヤ接
続部材19を介してラック15に対して着脱自在に接続
されている。操作部4には、接続部収納室30があり、
起上操作ワイヤ接続部材19は、接続部収納室30内を
進退移動可能に構成されている。 【0020】起上操作ワイヤ挿通チャンネル24の手元
側開口部には、弾性部材からなるワイヤ栓33が設けら
れており、起上操作ワイヤ12を挿通した状態におい
て、起上操作ワイヤ挿通チャンネル24の手元端の気密
化を確保している。 【0021】起上操作ワイヤ12の途中には、ブラシ部
34が設けられており、起上操作ワイヤ12を起上操作
ワイヤ挿通チャンネル24から抜去する際に、起上操作
ワイヤ挿通チャンネル24の内周面をブラッシングして
洗浄するように構成されている。特に、起上操作ワイヤ
挿通チャンネル24の先端側からは、内視鏡検査中に汚
物が侵入することがあるが(なお、汚物は、ワイヤ栓3
3の有無によらず起上操作ワイヤ挿通チャンネル24の
手元側までは侵入しない)、ブラシ部34によってかか
る汚物をブラッシングして除去することができる。な
お、起上操作ワイヤ挿通チャンネル24の内径は、ブラ
シ部34が挿通可能に規定されている。 【0022】また、処置具挿通チャンネル25の手元端
には、弾性部材からなる鉗子栓26が設けられている。
なお、湾曲部6は、節輪回動軸39によって支持された
節輪38を連ねて構成されており(図2及び図3参
照)、操作部4に設けられた湾曲操作ノブ(図示しな
い)を操作することによって、上下左右に湾曲可能に構
成されている。 【0023】また、先端部5内には、対物レンズ、CC
D、照明窓、送気送水チャンネル、吸水管チャンネル系
等が内蔵されている。図2ないし図4に示すように、着
脱側先端カバー8Bの手元側端部の断面形状は、第4図
に示すような略C字形に規定されている。即ち、固定側
先端カバー8Aを取り囲むように一対のクリック部6
4,64が延出しており、且つ、これら一対のクリック
部64,64の延出端は、互いに接続されずに切れてい
て全周状にはなっていない。 【0024】固定側先端カバー8Aには、クリック部6
4に対応したクリック部嵌入溝63が形成されており、
着脱側先端カバー8Bを内視鏡本体先端部32の先端側
からかぶせていくと、クリック部嵌入溝63を把持する
ようにクリック部64が嵌り込む。 【0025】クリック部嵌入溝63には、このクリック
部嵌入溝63を2分するようにクリック部係止突起65
(図4参照)が設けられている。この結果、クリック部
嵌入溝63にクリック部64が嵌り込んだ際、着脱側先
端カバー8Bは、内視鏡本体先端部32に対して軸方
向、軸に垂直な方向、回転方向共に係止された状態に維
持される。従って、処置具2(図1参照)の突出により
処置具起上台9が先端方向に押圧した際に生じる押圧力
や、処置具起上時における処置具の反力が作用した場合
でも、着脱側先端カバー8Bは、係止された状態に維持
され脱落することはない。 【0026】このように、着脱側先端カバー8Bを略C
字形に構成したことによって、クリック部64の長さを
長くすることができる。この結果、装着時にクリック部
64が弾性変形し易くなり、装着性も向上する。しか
も、着脱側先端カバー8Bの回転方向の回転をも規制さ
せることができる。 【0027】なお、本実施例では、略C字形部(クリッ
ク部64)を最端部に設けたが、必ずしも端部でなくて
もよい。また、クリック部係止突起65の角度は、本実
施例のように左側90°方向でなくてもよく、もっと上
方向あるいは下方向でもよい。 【0028】また、クリック部64で観察窓49又は照
明窓54をキズつけることがないように、クリック部6
4の下端が観察窓49又は照明窓54の表面よりも下側
に離れている方がよいので、クリック部係止突起65
は、90°左側よりも下側に形成する方が好ましい。 【0029】また、一対のクリック部64,64の先端
は、クリック部係止突起65に当接させることなく、互
いに僅かに離間した状態に構成することも好ましい。更
に、一対のクリック部64の長さは均一でなくてもよ
く、クリック部64は1個でもよい。更に、軸方向の異
なる位置に一対のクリック部嵌入溝63と一対のクリッ
ク部64とを配置させることも好ましい。 【0030】また、固定側先端カバー8Aには係止突起
61が、着脱側先端カバー8Bには係止凹部62が設け
られており(図3参照)、着脱側先端カバー8B装着時
に、係止突起61と係止凹部62とが嵌合されるように
構成されている。 【0031】係止突起61及び係止凹部62は円形では
なく、例えば略4角形状の非円形に規定されている。従
って、係止突起61及び係止凹部62によって、着脱側
先端カバー8Bは、軸に垂直な方向及び回転方向共に係
止された状態に維持され、処置具使用中における着脱側
先端カバー8Bの脱落防止が確保されている。 【0032】係止突起61は、内視鏡本体先端部32の
先端に設けられているため、着脱側先端カバー8Bの係
止効果が大きい。しかも、クリック部64を着脱側先端
カバー8Bの手元端に設けることによって、係止効果は
極めて大きなものとなる。 【0033】また、上述した起上操作ワイヤ挿通チャン
ネル24の内径、即ちワイヤ挿通剛性パイプ41及びワ
イヤ挿通可撓性パイプ42の内径は、ブラシ部34(図
1参照)が通過可能な径に規定されている。 【0034】ブラシ部34を予め起上操作ワイヤ12に
設けておくことによって、起上操作ワイヤ12を抜く際
に、同時に、起上操作ワイヤ挿通チャンネル24内のブ
ラシングが行われるので操作性の向上が達成される。 【0035】なお、ブラシ部34の配置位置は、起上操
作ワイヤ挿通チャンネル24中でなくてもよく、進退力
量の軽減化を達成させるべく例えば接続部収納室30内
に配置させてもよい。 【0036】また、ブラシ部34以外の専用のブラシを
用いて起上操作ワイヤ挿通チャンネル24をブラシング
するように構成することも好ましい。先端部本体36
は、その一部が固定側先端カバー8Aによって被覆さ
れ、且つ、図2に示す先端面や図4に示す右側面等の他
の部分が着脱側先端カバー8Bによって被覆されてい
る。 【0037】内視鏡本体先端部32には、先端部本体3
6を介して送気送水チューブ47に連結された送気送水
ノズル46やライトガイド収納室閉塞部材59、湾曲部
被覆ゴム37の先端等、強度的に弱い部分があり、これ
らは固定側先端カバー8Aによって固定的に被覆保護す
るように構成されている。 【0038】また、先端部本体36と固定側先端カバー
8Aとの接触部分の外周には、充填剤充填部60が適宜
設けられており、この充填剤充填部60に充填剤(図示
しない)を充填塗布することによって、先端部本体36
と固定側先端カバー8Aの間に形成された接合スキマへ
の汚物の侵入防止が確保されている。 【0039】なお、ワイヤ挿通剛性パイプ41と先端部
本体36との接合部外周や、処置具挿通剛性パイプ43
と先端部本体36との接合部外周にも充填剤充填部60
が設けられている。 【0040】湾曲部被覆ゴム37、湾曲部被覆ゴム用固
定糸及び接着剤40、固定側先端カバー8A、送気送水
ノズル46、ワイヤ挿通剛性パイプ41、処置具挿通剛
性パイプ43や、観察窓49、照明窓54、ライトガイ
ドファイバ55、対物レンズ51、信号ケーブル53が
接続されたCCD52、プリズム50等、着脱側先端カ
バー8B、処置具起上台9、起上操作ワイヤ12を取り
去った後に残す先端部5の部分である内視鏡本体先端部
32の外周は極めて平滑且つシンプルな形状になってお
り、汚物がこびりつく部分はない。 【0041】更に、固定側先端カバー8Aのクリック部
嵌入溝63の底部は、R形状に規定されており、且つ、
係止突起61の根元部もR形状に規定されているため、
内視鏡本体先端部32を洗浄する際、簡単且つ確実に清
浄することができる。 【0042】固定側先端カバー8A及び着脱側先端カバ
ー8Bの当接部の外周には、夫々、挿入部3を患者に挿
入した際に体腔を傷付けないように、互いに面取り又は
R面取りが施されている。 【0043】上述したように処置具起上台9は、処置具
起上台収納室11に収納されており、具体的には、この
処置具起上台収納室11は、先端部本体36、固定側先
端カバー8A、着脱側先端カバー8Bによって周囲を囲
まれた凹部に位置付けられている。 【0044】着脱側先端カバー8Bを取除くことによっ
て、凹部を構成する先端部本体36、固定側先端カバー
8Aの部分が簡単に洗浄することが可能となる。更に、
固定側先端カバー8A又は先端部本体36に固定されて
いる処置具起上台9に対する洗浄も容易となる。 【0045】着脱側先端カバー8B及び処置具起上台9
には、処置具起上台9を所定の位置、例えば倒置状態に
係止する機能を有する処置具起上台係止部材45が予め
設けられている。この結果、着脱側先端カバー8B、処
置具起上台9、起上操作ワイヤ12を内視鏡本体先端部
32に装着する際、起上操作ワイヤ12と起上操作ワイ
ヤ接続部材19の接続時の起上操作ワイヤ12の軸方向
位置を高精度に位置決めすることができる。 【0046】処置具起上台係止部材45は、軟性プラス
チックで形成されており、起上操作ワイヤ12を起上操
作ワイヤ接続部材19に接続した後に取外可能に構成さ
れている。 【0047】なお、図2に示すように、処置具挿通チャ
ンネル25に嵌入させる部分を処置具起上台係止部材4
5に設けてもよい。処置具起上台係止部材45は、湾曲
部5よりも太径に規定されており、更に、赤色や黄色
等、目立つ色が付されている。このため、挿入部3(図
1参照)を患者に挿入する際に、処置具起上台係止部材
45を付けたままで挿入してしまうような弊害を未然に
防止することができる。 【0048】また、処置具起上台係止部材45は、内視
鏡本体先端部32に処置具起上台9や着脱側先端カバー
8Bを固定し、且つ、処置具起上台9に対して起上操作
ワイヤ12を着脱自在に構成した場合にも同様に有効で
ある。 【0049】なお、ワイヤ挿通剛性パイプ41の先端
は、テーパが施されている。また、ワイヤ挿通剛性パイ
プ41とワイヤ挿通可撓性パイプ42との間、ワイヤ挿
通剛性パイプ41と先端部本体36との間、処置具挿通
剛性パイプ43と処置具挿通可撓性パイプ44との間、
処置具挿通剛性パイプ43と先端部本体36との間、先
端部本体36と湾曲部被覆ゴム37との間は、夫々、水
密接着されている。 【0050】湾曲部被覆ゴム37、湾曲部被覆ゴム用固
定糸及び接着剤40の先端と固定側先端カバー8Aの手
元端との間には、汚物が入らないように接着剤が充填さ
れている。 【0051】送気送水ノズル46と送気送水チューブ4
7との間、送気送水ノズル46と先端部本体36との
間、観察窓49と先端部本体36との間、照明窓54と
先端部本体36との間、ライトガイド収納室閉塞部材5
9と先端部本体36との間、湾曲部被覆ゴム37と節輪
38と間は、夫々、水密接着されている。 【0052】固定側先端カバー8A及び着脱側先端カバ
ー8Bのクリック部嵌入溝63及びクリック部64は、
他の部分より比較的太径になっており、クリック部嵌入
溝63及びクリック部64の先端側にはゆるやかにテー
パが施されている。 【0053】なお、ワイヤ挿通剛性パイプ41、処置具
挿通剛性パイプ43,先端部本体36の先端は、同一面
状に整合されている。また、送気送水ノズル46の周囲
において、先端部本体36と固定側先端カバー8Aとの
間には、接着剤充填部48が設けられている。 【0054】先端部本体36に設けられたライトガイド
収納室57には、ライトガイドファイバ55と、ライト
ガイドファイバ被覆チューブ56とが収納されており、
ライトガイドファイバ55及びライトガイドファイバ被
覆チューブ56は、充填剤58によって固定されてい
る。また、ライトガイド収納室57は、ライトガイド収
納室閉塞部材59で閉塞されており、このライトガイド
収納室閉塞部材59は、更に固定側先端カバー8Aによ
って被覆されている。 【0055】また、先端部本体36、ワイヤ挿通剛性パ
イプ41、処置具挿通剛性パイプ43、送気送水ノズル
46、ライトガイド収納室閉塞部材59は、共にステン
レス製であり、一方、ワイヤ挿通可撓性パイプ42、処
置具挿通可撓性パイプ44、送気送水チューブ47は、
共にテフロンチューブで構成されている。 【0056】図5に示すように、ラック15は、先端側
に向って操作部外装部材66を貫通して延出しており、
進退操作時に操作部外装部材66に設けられたパッキン
68と対応する部分は、断面円形状の水密部69として
構成されている。更に、その先端には、ねじ部70が設
けられている。 【0057】また、ラック15は、ピニオン16(図1
参照)と噛み合い状態にあり、進退はするが回転はしな
いように構成されている。ワイヤ挿通可撓性パイプ42
の手元端は、ワイヤ挿通剛性パイプ兼ワイヤ栓取付部6
7と水密接着されており、ワイヤ挿通剛性パイプ兼ワイ
ヤ栓取付部67は、操作部外装部材66に水密接着され
ている。 【0058】なお、ワイヤ挿通剛性パイプ41(図2参
照)及びワイヤ挿通剛性パイプ兼ワイヤ栓取付部67の
端部はテーパ状に形成されており、また、起上操作ワイ
ヤ挿通チャンネル24(図2参照)の内径はゆるやかに
変化している。このため、起上操作ワイヤ挿通チャンネ
ル24にブラシ部34(図1参照)を通過させた際、ワ
イヤ挿通剛性パイプ41及びワイヤ挿通剛性パイプ兼ワ
イヤ栓取付部67の端部には、確実な洗浄が施され、洗
い残されることはない。 【0059】起上操作ワイヤ接続部材19には、その両
側にねじ穴71とワイヤ嵌入穴72が形成されており、
軸方向に垂直な断面形状は、略4角形に規定されてい
る。ねじ穴71及びワイヤ嵌入穴72は、各々行止形状
を成し、ワイヤ嵌入穴72には、入口と奥の2ケ所に細
径部が、中間に太径部が設けられている。太径部には、
それを横断して1個のねじ穴73が形成されている。 【0060】起上操作ワイヤ12の手元端は、ワイヤ嵌
入穴72に対応した長さ分だけ硬質部75が設けられて
おり、その端は半球形に形成されている。かかる半球へ
の形成はプラズマ処理法によって成され、一方、硬質化
への形成は、プラズマ処理法や高周波処理法又はロウ付
け法によって成される。 【0061】挿入部3(図1参照)の長さは、内視鏡1
毎に多少バラツキがある。また、起上操作ワイヤ12の
長さも、内視鏡1毎に多少のバラツキがある。従って、
内視鏡1と起上操作ワイヤ12の接続状態を適正化する
ために、接続時に、内視鏡1と起上操作ワイヤ12との
軸方向位置が調整される。 【0062】以下、その接続方法について説明する。図
2に示すように、着脱側先端カバー8Bには、予め処置
具起上台9が処置具起上台回転軸10を介して接続され
ており、処置具起上台9には、起上操作ワイヤ12が接
続されている。更に、着脱側先端カバー8B及び処置具
起上台9には、処置具起上台係止部材45がセットして
あり、処置具起上台9は倒置状態に係止されている。 【0063】この状態で着脱側先端カバー8B、処置具
起上台9、起上操作ワイヤ12、処置具起上台係止部材
45は、滅菌状態でピールパック内に封入されている。
着脱側先端カバー8B、起上操作ワイヤ12、ワイヤ栓
33、鉗子栓26、起上操作ワイヤ接続部材19を取り
外した後、洗浄消毒された清潔な内視鏡1を用意する。 【0064】図5に示すように、洗浄消毒されたワイヤ
栓33、起上操作ワイヤ接続部材19、先尖り蝶ねじ7
4を用意する。内視鏡1の挿入部3を湾曲部6及び可撓
管部7と共にストレート状態に位置付ける。指当ノブ1
8を操作して、ラック15及びねじ部70を最も起上側
(図5の紙面上向って右側)に位置付ける。 【0065】ねじ部70に起上操作ワイヤ接続部材19
を突き当たるまでねじ込んだ後、ワイヤ栓33をワイヤ
挿通剛性パイプ兼ワイヤ栓取付部67に装着する。ピー
ルパックを開けた状態で起上操作ワイヤ12の手元端か
らワイヤ挿通剛性パイプ41に挿入していく。 【0066】次に、図3に示すように、着脱側先端カバ
ー8Bを内視鏡本体先端部32(固定側先端カバー8
A)の外周に沿わせた状態で装着することになるが、そ
の装着に際し、一対のクリック部64,64が一対のク
リック部嵌入溝63,63嵌め込まれ、且つ、係止凹部
62が係止突起61に係止されるまで上記装着動作を行
う。 【0067】この結果、処置具起上台係止部材45の先
端は、処置具挿通剛性パイプ43に嵌入し、起上操作ワ
イヤ12の手元端は、図5に示すように、ワイヤ挿通剛
性パイプ兼ワイヤ栓取付部67及びワイヤ栓33を通過
して、接続部収納室30内に突出する。 【0068】起上操作ワイヤ12の手元端は半球形に規
定されているため、かかる装着動作中、ワイヤ挿通可撓
性パイプ42の内周を損傷させることはない。また、ワ
イヤ栓33の通過動作も容易に行われる。 【0069】図5に示すように、起上操作ワイヤ12を
ワイヤ嵌入穴72に導入しつつ、指当ノブ18を操作し
て、ラック15を最も倒置側(図5の紙面上向って左
側)に移動させる。 【0070】この時、起上操作ワイヤ接続部材19は、
ねじ部70に最もねじ込まれた状態に維持されているた
め、起上操作ワイヤ12の手元端は、ワイヤ嵌入穴72
の奥に付き当たることはない。かかる長さ関係及び調整
代が設定されている。 【0071】起上操作ワイヤ接続部材19を図5の紙面
向って左側に回転させながら移動させ、起上操作ワイヤ
12の手元端が、ワイヤ嵌入穴72の奥に当接すること
を手感で感じる。 【0072】更に、起上操作ワイヤ接続部材19を同一
方向に回転移動させて、ねじ穴73が図5の紙面向って
上方に向くよう配置する。更にまた、起上操作ワイヤ接
続部材19を同一方向に2回転させる。この結果、起上
操作ワイヤ12は2〜3回転分、押し込まれることにな
る。 【0073】先尖り蝶ねじ74の当接部76が起上操作
ワイヤ接続部材19の当接部77に当接するまで、先尖
り蝶ねじ74をねじ穴73に螺合させる。起上操作ワイ
ヤ12の硬質部75は、ワイヤ嵌入穴72の細径部によ
って、その両端が支持されており、その太径部の部分に
先尖り蝶ねじ74を介して横からの押圧力が加わり、た
わんで変形する。更に、先尖り蝶ねじ74の先端が硬質
部75に若干食い込む。この結果、起上操作ワイヤ12
は起上操作ワイヤ接続部材19に堅牢に固定される。 【0074】次に、処置具起上台係止部材45(図2参
照)を取り外す。以上の作業により、内視鏡1と起上操
作ワイヤ12の長さのバラツキは吸収され、最適な状態
が一義的に設定される。 【0075】即ち、湾曲部6又は可撓管部7を湾曲させ
ると、処置具起上台9は自動的に起上するような特性を
有するが、起上操作ワイヤ12を所定量押込んで接続し
てあるので、湾曲部6又は可撓管部7を湾曲させても、
処置具起上台9が起上してしまうことはない。 【0076】また、起上操作ワイヤ12を押し込み過ぎ
た状態で、起上と倒置を繰り返した場合でも、処置具起
上台収納室11内で起上操作ワイヤ12が破断してしま
うことはない。 【0077】また、起上操作ワイヤ12の引っ張り量が
少な過ぎた場合でも、処置具起上台9を起上しきれなく
なることはない。即ち、ストッパ20,21がストッパ
22に当接するまで指当ノブ18を操作することによっ
て、湾曲部6、可撓管部7の状態に影響されずに、処置
具起上台9を完全に起上及び完全に倒置させることがで
きる。 【0078】着脱側先端カバー8B、処置具起上台9、
起上操作ワイヤ12を取外す際は、まず、先尖り蝶ねじ
74を取外し、次に、着脱側先端カバー8Bを軸方向先
端側に強く引張る。 【0079】なお、このとき、着脱側先端カバー8Bが
シングルユースである時は、クリック部64を破壊して
もよい。次に、着脱側先端カバー8B、処置具起上台
9、起上操作ワイヤ12を破棄する。そして、ワイヤ栓
33、起上操作ワイヤ接続部材19を取外した後、内視
鏡1、ワイヤ栓33、起上操作ワイヤ接続部材19を洗
浄消毒する。 【0080】このように、本実施例によれば、固定側先
端カバー8Aを先端部本体36に固定し、且つ、着脱側
先端カバー8Bを着脱自在に先端部本体36を覆うよう
に構成することによって、水密性及び洗浄性の向上を達
成できる内視鏡を提供することができる。 【0081】次に、本発明の第2の実施例に係る内視鏡
について、図6及び図7を参照して説明する。なお、本
実施例の説明に際し、第1の実施例と同一の構成には、
同一符号を付してその説明を省略する。 【0082】図6及び図7に示すように、本実施例の内
視鏡は、直視スコープであって、着脱側先端カバー8B
は、送気送水ノズルを兼ねている。着脱側先端カバー8
Bの一対のクリック部64,64の基部、図6及び図7
の紙面向って上方向には、ノズル基部80が設けられて
おり、このノズル基部80は、図6の紙面向って左側
(先端側)に延出し、屈曲してノズル部79を構成して
いる。このノズル部79の内径は、送気送水パイプ78
の先端開口を包含し、且つ、観察窓49に対面配置され
ている。他の構成作用効果については、第1の実施例と
同様であるため、その説明は省略する。 【0083】 【発明の効果】本発明によれば、先端部本体に固定され
た第1の外装部材と、着脱自在の第2の外装部材とによ
って先端部本体を覆うように構成することによって、水
密性及び洗浄性の向上を達成できる内視鏡を提供するこ
とができる。
着脱自在に取り付けられた内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、内視鏡の先端部本体(先端部を構
成する基材部品)は、先端部本体に固定された外装部材
に覆われていた。外装部材は先端部本体の金属部を絶縁
したり、先端部本体の外周を水密にしたり、先端部本体
と他の部品との接続部などにおける強層的に弱い部分を
補強したり、先端部本体の外周形状を体腔に挿入しやす
く体腔を傷つけない形状に整える等の機能を有する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような外装部材は
1部品で構成されており、先端部本体に接着固定されて
いたが、外装部材と先端部本体との間を、汚物が入らな
いように完全に接着剤を充填することは製造上難しさが
ある。 【0004】スキマの入口に近い部分の雑菌は消毒液に
よって簡単に殺すことができるが、スキマの奥の方の雑
菌を消毒液によって殺すのには多くの時間を必要とす
る。また、鉗子チャンネルの出口部に鉗子起上台を設け
た内視鏡においては、鉗子起上台は、先端部本体と外装
部材とで囲まれた凹部内に設けられており、この凹部内
の汚れを除去するためには、洗浄液に長時間浸けておく
など、多くの時間を必要とした。 【0005】これに対し、外装部材を先端部本体に対し
て着脱自在に構成して、凹部内の洗浄をしやすくしたも
のが提案されている。しかしながら、外装部材を着脱自
在にしたものにおいては、外装部材を装着した時の電気
絶縁性のレベルが低下したり、水密性が劣化したり、先
端部本体と他の部品との接続部などの強度が弱くなると
いう問題があった。 【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされ、その目的は、先端部本体に固定された第1
の外装部材と、着脱自在の第2の外装部材とによって先
端部本体を覆うように構成することによって、水密性及
び洗浄性の向上を達成できる内視鏡を提供することにあ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の内視鏡は、操作者によって操作され
る操作部と、該操作部から延出し、患者の体腔内に対し
て挿脱可能に構成された挿入部と、この挿入部の先端に
設けられる先端部と、該先端部に固定される第1の外装
部材と、この第1の外装部材に着脱可能に装着される第
2の外装部材と、径方向に突出して前記第2の外装部材
を前記第1の外装部材に対して回転方向に固定する係止
手段と、前記第1の外装部材の外周面及び第2の外装部
材の内周面のいずれかに形成され、前記先端部の略軸方
向に沿った係合部と、前記第1及び第2の外装部材のい
ずれか他方に形成され、前記係合部が係合することによ
って前記第2の外装部材を前記第1の外装部材に対し、
前記軸方向に係止する係止部とを備えている。 【0008】 【作用】外装部材は、その第1の外装部材を内視鏡の先
端部本体に残した状態で、その第2の外装部材を先端部
本体に対して着脱自在に取り外され、及び、取り付けら
れる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係る内視鏡に
ついて、図1ないし図5を参照して説明する。図1に示
すように、本実施例の内視鏡1は、操作部4と、この操
作部4から延出し且つ患者の体腔内に対して挿脱可能に
構成された挿入部3とを備えている。 【0010】この挿入部3は、可撓管部7と、湾曲部6
と、先端部5とから構成される。先端部5には、プラス
チック製の先端カバー8と、この先端カバー8に対して
プラスチック製の処置具起上台回転軸10を介して回転
自在に軸支されたプラスチック製の処置具起上台9とが
設けられている。 【0011】なお、先端カバー8は、図2ないし図4に
示すように、固定側先端カバー8Aと、第2の外装部材
即ち着脱側先端カバー8Bとから構成されており、内部
には、処置具起上台収納室11が設けられている。そし
て、上述した処置具起上台9は、かかる処置具起上台収
納室11内に収容されている。 【0012】処置具起上台9には、ステンレスのより線
で構成された起上操作ワイヤ12の先端部が起上操作ワ
イヤ接続部13を介して回転自在に接続されている。こ
の起上操作ワイヤ12の基端部は、起上操作ワイヤ接続
部材19を介して起上操作ワイヤ進退操作装置14に接
続されており、この起上操作ワイヤ進退操作装置14
は、操作部4に設けられた起上操作ワイヤ進退操作装置
収納室23に収納されている。 【0013】先端カバー8には、内視鏡1内に設けられ
た起上操作ワイヤ挿通チャンネル24及び処置具挿通チ
ャンネル25の延長上に、起上操作ワイヤ挿通孔及び処
置具挿通孔が設けられている。 【0014】なお、処置具挿通チャンネル25には、処
置具2が挿通されており、この処置具2は、その先端部
に先端カップ27と、その基端部に先端カップ開閉操作
部29とを備え、これらはシース部28を介して連結さ
れている。 【0015】先端カップ27は、処置具挿通孔を介して
先端カバー8から外方に突出可能に構成されており、先
端カップ開閉操作部29を操作することによって、開閉
可能に構成されている。 【0016】先端カバー8,処置具起上台9,処置具起
上台回転軸10,起上操作ワイヤ12,起上操作ワイヤ
接続部13は、一つのセットとして内視鏡本体先端部3
2に対し着脱自在に取り付けられている。 【0017】このセットは、シングルユースであり、ピ
ールパックに入れた状態で放射線滅菌してからユーザに
届けられる。指当ノブ18を回動操作すると、この回動
力は、連結ロッド17を介してピニオン軸35及びピニ
オン16を回転させる。この結果、ラック15,起上操
作ワイヤ接続部材19,起上操作ワイヤ12が進退し
て、処置具起上台9を起上及び倒置させる。 【0018】ラック15にはストッパ20,21が、そ
して、操作部4にはストッパ22が設けられており、こ
れらストッパ20〜22によって、ラック15,起上操
作ワイヤ接続部材19の進退位置及びその移動量が規制
されている。 【0019】起上操作ワイヤ12は、起上操作ワイヤ接
続部材19を介してラック15に対して着脱自在に接続
されている。操作部4には、接続部収納室30があり、
起上操作ワイヤ接続部材19は、接続部収納室30内を
進退移動可能に構成されている。 【0020】起上操作ワイヤ挿通チャンネル24の手元
側開口部には、弾性部材からなるワイヤ栓33が設けら
れており、起上操作ワイヤ12を挿通した状態におい
て、起上操作ワイヤ挿通チャンネル24の手元端の気密
化を確保している。 【0021】起上操作ワイヤ12の途中には、ブラシ部
34が設けられており、起上操作ワイヤ12を起上操作
ワイヤ挿通チャンネル24から抜去する際に、起上操作
ワイヤ挿通チャンネル24の内周面をブラッシングして
洗浄するように構成されている。特に、起上操作ワイヤ
挿通チャンネル24の先端側からは、内視鏡検査中に汚
物が侵入することがあるが(なお、汚物は、ワイヤ栓3
3の有無によらず起上操作ワイヤ挿通チャンネル24の
手元側までは侵入しない)、ブラシ部34によってかか
る汚物をブラッシングして除去することができる。な
お、起上操作ワイヤ挿通チャンネル24の内径は、ブラ
シ部34が挿通可能に規定されている。 【0022】また、処置具挿通チャンネル25の手元端
には、弾性部材からなる鉗子栓26が設けられている。
なお、湾曲部6は、節輪回動軸39によって支持された
節輪38を連ねて構成されており(図2及び図3参
照)、操作部4に設けられた湾曲操作ノブ(図示しな
い)を操作することによって、上下左右に湾曲可能に構
成されている。 【0023】また、先端部5内には、対物レンズ、CC
D、照明窓、送気送水チャンネル、吸水管チャンネル系
等が内蔵されている。図2ないし図4に示すように、着
脱側先端カバー8Bの手元側端部の断面形状は、第4図
に示すような略C字形に規定されている。即ち、固定側
先端カバー8Aを取り囲むように一対のクリック部6
4,64が延出しており、且つ、これら一対のクリック
部64,64の延出端は、互いに接続されずに切れてい
て全周状にはなっていない。 【0024】固定側先端カバー8Aには、クリック部6
4に対応したクリック部嵌入溝63が形成されており、
着脱側先端カバー8Bを内視鏡本体先端部32の先端側
からかぶせていくと、クリック部嵌入溝63を把持する
ようにクリック部64が嵌り込む。 【0025】クリック部嵌入溝63には、このクリック
部嵌入溝63を2分するようにクリック部係止突起65
(図4参照)が設けられている。この結果、クリック部
嵌入溝63にクリック部64が嵌り込んだ際、着脱側先
端カバー8Bは、内視鏡本体先端部32に対して軸方
向、軸に垂直な方向、回転方向共に係止された状態に維
持される。従って、処置具2(図1参照)の突出により
処置具起上台9が先端方向に押圧した際に生じる押圧力
や、処置具起上時における処置具の反力が作用した場合
でも、着脱側先端カバー8Bは、係止された状態に維持
され脱落することはない。 【0026】このように、着脱側先端カバー8Bを略C
字形に構成したことによって、クリック部64の長さを
長くすることができる。この結果、装着時にクリック部
64が弾性変形し易くなり、装着性も向上する。しか
も、着脱側先端カバー8Bの回転方向の回転をも規制さ
せることができる。 【0027】なお、本実施例では、略C字形部(クリッ
ク部64)を最端部に設けたが、必ずしも端部でなくて
もよい。また、クリック部係止突起65の角度は、本実
施例のように左側90°方向でなくてもよく、もっと上
方向あるいは下方向でもよい。 【0028】また、クリック部64で観察窓49又は照
明窓54をキズつけることがないように、クリック部6
4の下端が観察窓49又は照明窓54の表面よりも下側
に離れている方がよいので、クリック部係止突起65
は、90°左側よりも下側に形成する方が好ましい。 【0029】また、一対のクリック部64,64の先端
は、クリック部係止突起65に当接させることなく、互
いに僅かに離間した状態に構成することも好ましい。更
に、一対のクリック部64の長さは均一でなくてもよ
く、クリック部64は1個でもよい。更に、軸方向の異
なる位置に一対のクリック部嵌入溝63と一対のクリッ
ク部64とを配置させることも好ましい。 【0030】また、固定側先端カバー8Aには係止突起
61が、着脱側先端カバー8Bには係止凹部62が設け
られており(図3参照)、着脱側先端カバー8B装着時
に、係止突起61と係止凹部62とが嵌合されるように
構成されている。 【0031】係止突起61及び係止凹部62は円形では
なく、例えば略4角形状の非円形に規定されている。従
って、係止突起61及び係止凹部62によって、着脱側
先端カバー8Bは、軸に垂直な方向及び回転方向共に係
止された状態に維持され、処置具使用中における着脱側
先端カバー8Bの脱落防止が確保されている。 【0032】係止突起61は、内視鏡本体先端部32の
先端に設けられているため、着脱側先端カバー8Bの係
止効果が大きい。しかも、クリック部64を着脱側先端
カバー8Bの手元端に設けることによって、係止効果は
極めて大きなものとなる。 【0033】また、上述した起上操作ワイヤ挿通チャン
ネル24の内径、即ちワイヤ挿通剛性パイプ41及びワ
イヤ挿通可撓性パイプ42の内径は、ブラシ部34(図
1参照)が通過可能な径に規定されている。 【0034】ブラシ部34を予め起上操作ワイヤ12に
設けておくことによって、起上操作ワイヤ12を抜く際
に、同時に、起上操作ワイヤ挿通チャンネル24内のブ
ラシングが行われるので操作性の向上が達成される。 【0035】なお、ブラシ部34の配置位置は、起上操
作ワイヤ挿通チャンネル24中でなくてもよく、進退力
量の軽減化を達成させるべく例えば接続部収納室30内
に配置させてもよい。 【0036】また、ブラシ部34以外の専用のブラシを
用いて起上操作ワイヤ挿通チャンネル24をブラシング
するように構成することも好ましい。先端部本体36
は、その一部が固定側先端カバー8Aによって被覆さ
れ、且つ、図2に示す先端面や図4に示す右側面等の他
の部分が着脱側先端カバー8Bによって被覆されてい
る。 【0037】内視鏡本体先端部32には、先端部本体3
6を介して送気送水チューブ47に連結された送気送水
ノズル46やライトガイド収納室閉塞部材59、湾曲部
被覆ゴム37の先端等、強度的に弱い部分があり、これ
らは固定側先端カバー8Aによって固定的に被覆保護す
るように構成されている。 【0038】また、先端部本体36と固定側先端カバー
8Aとの接触部分の外周には、充填剤充填部60が適宜
設けられており、この充填剤充填部60に充填剤(図示
しない)を充填塗布することによって、先端部本体36
と固定側先端カバー8Aの間に形成された接合スキマへ
の汚物の侵入防止が確保されている。 【0039】なお、ワイヤ挿通剛性パイプ41と先端部
本体36との接合部外周や、処置具挿通剛性パイプ43
と先端部本体36との接合部外周にも充填剤充填部60
が設けられている。 【0040】湾曲部被覆ゴム37、湾曲部被覆ゴム用固
定糸及び接着剤40、固定側先端カバー8A、送気送水
ノズル46、ワイヤ挿通剛性パイプ41、処置具挿通剛
性パイプ43や、観察窓49、照明窓54、ライトガイ
ドファイバ55、対物レンズ51、信号ケーブル53が
接続されたCCD52、プリズム50等、着脱側先端カ
バー8B、処置具起上台9、起上操作ワイヤ12を取り
去った後に残す先端部5の部分である内視鏡本体先端部
32の外周は極めて平滑且つシンプルな形状になってお
り、汚物がこびりつく部分はない。 【0041】更に、固定側先端カバー8Aのクリック部
嵌入溝63の底部は、R形状に規定されており、且つ、
係止突起61の根元部もR形状に規定されているため、
内視鏡本体先端部32を洗浄する際、簡単且つ確実に清
浄することができる。 【0042】固定側先端カバー8A及び着脱側先端カバ
ー8Bの当接部の外周には、夫々、挿入部3を患者に挿
入した際に体腔を傷付けないように、互いに面取り又は
R面取りが施されている。 【0043】上述したように処置具起上台9は、処置具
起上台収納室11に収納されており、具体的には、この
処置具起上台収納室11は、先端部本体36、固定側先
端カバー8A、着脱側先端カバー8Bによって周囲を囲
まれた凹部に位置付けられている。 【0044】着脱側先端カバー8Bを取除くことによっ
て、凹部を構成する先端部本体36、固定側先端カバー
8Aの部分が簡単に洗浄することが可能となる。更に、
固定側先端カバー8A又は先端部本体36に固定されて
いる処置具起上台9に対する洗浄も容易となる。 【0045】着脱側先端カバー8B及び処置具起上台9
には、処置具起上台9を所定の位置、例えば倒置状態に
係止する機能を有する処置具起上台係止部材45が予め
設けられている。この結果、着脱側先端カバー8B、処
置具起上台9、起上操作ワイヤ12を内視鏡本体先端部
32に装着する際、起上操作ワイヤ12と起上操作ワイ
ヤ接続部材19の接続時の起上操作ワイヤ12の軸方向
位置を高精度に位置決めすることができる。 【0046】処置具起上台係止部材45は、軟性プラス
チックで形成されており、起上操作ワイヤ12を起上操
作ワイヤ接続部材19に接続した後に取外可能に構成さ
れている。 【0047】なお、図2に示すように、処置具挿通チャ
ンネル25に嵌入させる部分を処置具起上台係止部材4
5に設けてもよい。処置具起上台係止部材45は、湾曲
部5よりも太径に規定されており、更に、赤色や黄色
等、目立つ色が付されている。このため、挿入部3(図
1参照)を患者に挿入する際に、処置具起上台係止部材
45を付けたままで挿入してしまうような弊害を未然に
防止することができる。 【0048】また、処置具起上台係止部材45は、内視
鏡本体先端部32に処置具起上台9や着脱側先端カバー
8Bを固定し、且つ、処置具起上台9に対して起上操作
ワイヤ12を着脱自在に構成した場合にも同様に有効で
ある。 【0049】なお、ワイヤ挿通剛性パイプ41の先端
は、テーパが施されている。また、ワイヤ挿通剛性パイ
プ41とワイヤ挿通可撓性パイプ42との間、ワイヤ挿
通剛性パイプ41と先端部本体36との間、処置具挿通
剛性パイプ43と処置具挿通可撓性パイプ44との間、
処置具挿通剛性パイプ43と先端部本体36との間、先
端部本体36と湾曲部被覆ゴム37との間は、夫々、水
密接着されている。 【0050】湾曲部被覆ゴム37、湾曲部被覆ゴム用固
定糸及び接着剤40の先端と固定側先端カバー8Aの手
元端との間には、汚物が入らないように接着剤が充填さ
れている。 【0051】送気送水ノズル46と送気送水チューブ4
7との間、送気送水ノズル46と先端部本体36との
間、観察窓49と先端部本体36との間、照明窓54と
先端部本体36との間、ライトガイド収納室閉塞部材5
9と先端部本体36との間、湾曲部被覆ゴム37と節輪
38と間は、夫々、水密接着されている。 【0052】固定側先端カバー8A及び着脱側先端カバ
ー8Bのクリック部嵌入溝63及びクリック部64は、
他の部分より比較的太径になっており、クリック部嵌入
溝63及びクリック部64の先端側にはゆるやかにテー
パが施されている。 【0053】なお、ワイヤ挿通剛性パイプ41、処置具
挿通剛性パイプ43,先端部本体36の先端は、同一面
状に整合されている。また、送気送水ノズル46の周囲
において、先端部本体36と固定側先端カバー8Aとの
間には、接着剤充填部48が設けられている。 【0054】先端部本体36に設けられたライトガイド
収納室57には、ライトガイドファイバ55と、ライト
ガイドファイバ被覆チューブ56とが収納されており、
ライトガイドファイバ55及びライトガイドファイバ被
覆チューブ56は、充填剤58によって固定されてい
る。また、ライトガイド収納室57は、ライトガイド収
納室閉塞部材59で閉塞されており、このライトガイド
収納室閉塞部材59は、更に固定側先端カバー8Aによ
って被覆されている。 【0055】また、先端部本体36、ワイヤ挿通剛性パ
イプ41、処置具挿通剛性パイプ43、送気送水ノズル
46、ライトガイド収納室閉塞部材59は、共にステン
レス製であり、一方、ワイヤ挿通可撓性パイプ42、処
置具挿通可撓性パイプ44、送気送水チューブ47は、
共にテフロンチューブで構成されている。 【0056】図5に示すように、ラック15は、先端側
に向って操作部外装部材66を貫通して延出しており、
進退操作時に操作部外装部材66に設けられたパッキン
68と対応する部分は、断面円形状の水密部69として
構成されている。更に、その先端には、ねじ部70が設
けられている。 【0057】また、ラック15は、ピニオン16(図1
参照)と噛み合い状態にあり、進退はするが回転はしな
いように構成されている。ワイヤ挿通可撓性パイプ42
の手元端は、ワイヤ挿通剛性パイプ兼ワイヤ栓取付部6
7と水密接着されており、ワイヤ挿通剛性パイプ兼ワイ
ヤ栓取付部67は、操作部外装部材66に水密接着され
ている。 【0058】なお、ワイヤ挿通剛性パイプ41(図2参
照)及びワイヤ挿通剛性パイプ兼ワイヤ栓取付部67の
端部はテーパ状に形成されており、また、起上操作ワイ
ヤ挿通チャンネル24(図2参照)の内径はゆるやかに
変化している。このため、起上操作ワイヤ挿通チャンネ
ル24にブラシ部34(図1参照)を通過させた際、ワ
イヤ挿通剛性パイプ41及びワイヤ挿通剛性パイプ兼ワ
イヤ栓取付部67の端部には、確実な洗浄が施され、洗
い残されることはない。 【0059】起上操作ワイヤ接続部材19には、その両
側にねじ穴71とワイヤ嵌入穴72が形成されており、
軸方向に垂直な断面形状は、略4角形に規定されてい
る。ねじ穴71及びワイヤ嵌入穴72は、各々行止形状
を成し、ワイヤ嵌入穴72には、入口と奥の2ケ所に細
径部が、中間に太径部が設けられている。太径部には、
それを横断して1個のねじ穴73が形成されている。 【0060】起上操作ワイヤ12の手元端は、ワイヤ嵌
入穴72に対応した長さ分だけ硬質部75が設けられて
おり、その端は半球形に形成されている。かかる半球へ
の形成はプラズマ処理法によって成され、一方、硬質化
への形成は、プラズマ処理法や高周波処理法又はロウ付
け法によって成される。 【0061】挿入部3(図1参照)の長さは、内視鏡1
毎に多少バラツキがある。また、起上操作ワイヤ12の
長さも、内視鏡1毎に多少のバラツキがある。従って、
内視鏡1と起上操作ワイヤ12の接続状態を適正化する
ために、接続時に、内視鏡1と起上操作ワイヤ12との
軸方向位置が調整される。 【0062】以下、その接続方法について説明する。図
2に示すように、着脱側先端カバー8Bには、予め処置
具起上台9が処置具起上台回転軸10を介して接続され
ており、処置具起上台9には、起上操作ワイヤ12が接
続されている。更に、着脱側先端カバー8B及び処置具
起上台9には、処置具起上台係止部材45がセットして
あり、処置具起上台9は倒置状態に係止されている。 【0063】この状態で着脱側先端カバー8B、処置具
起上台9、起上操作ワイヤ12、処置具起上台係止部材
45は、滅菌状態でピールパック内に封入されている。
着脱側先端カバー8B、起上操作ワイヤ12、ワイヤ栓
33、鉗子栓26、起上操作ワイヤ接続部材19を取り
外した後、洗浄消毒された清潔な内視鏡1を用意する。 【0064】図5に示すように、洗浄消毒されたワイヤ
栓33、起上操作ワイヤ接続部材19、先尖り蝶ねじ7
4を用意する。内視鏡1の挿入部3を湾曲部6及び可撓
管部7と共にストレート状態に位置付ける。指当ノブ1
8を操作して、ラック15及びねじ部70を最も起上側
(図5の紙面上向って右側)に位置付ける。 【0065】ねじ部70に起上操作ワイヤ接続部材19
を突き当たるまでねじ込んだ後、ワイヤ栓33をワイヤ
挿通剛性パイプ兼ワイヤ栓取付部67に装着する。ピー
ルパックを開けた状態で起上操作ワイヤ12の手元端か
らワイヤ挿通剛性パイプ41に挿入していく。 【0066】次に、図3に示すように、着脱側先端カバ
ー8Bを内視鏡本体先端部32(固定側先端カバー8
A)の外周に沿わせた状態で装着することになるが、そ
の装着に際し、一対のクリック部64,64が一対のク
リック部嵌入溝63,63嵌め込まれ、且つ、係止凹部
62が係止突起61に係止されるまで上記装着動作を行
う。 【0067】この結果、処置具起上台係止部材45の先
端は、処置具挿通剛性パイプ43に嵌入し、起上操作ワ
イヤ12の手元端は、図5に示すように、ワイヤ挿通剛
性パイプ兼ワイヤ栓取付部67及びワイヤ栓33を通過
して、接続部収納室30内に突出する。 【0068】起上操作ワイヤ12の手元端は半球形に規
定されているため、かかる装着動作中、ワイヤ挿通可撓
性パイプ42の内周を損傷させることはない。また、ワ
イヤ栓33の通過動作も容易に行われる。 【0069】図5に示すように、起上操作ワイヤ12を
ワイヤ嵌入穴72に導入しつつ、指当ノブ18を操作し
て、ラック15を最も倒置側(図5の紙面上向って左
側)に移動させる。 【0070】この時、起上操作ワイヤ接続部材19は、
ねじ部70に最もねじ込まれた状態に維持されているた
め、起上操作ワイヤ12の手元端は、ワイヤ嵌入穴72
の奥に付き当たることはない。かかる長さ関係及び調整
代が設定されている。 【0071】起上操作ワイヤ接続部材19を図5の紙面
向って左側に回転させながら移動させ、起上操作ワイヤ
12の手元端が、ワイヤ嵌入穴72の奥に当接すること
を手感で感じる。 【0072】更に、起上操作ワイヤ接続部材19を同一
方向に回転移動させて、ねじ穴73が図5の紙面向って
上方に向くよう配置する。更にまた、起上操作ワイヤ接
続部材19を同一方向に2回転させる。この結果、起上
操作ワイヤ12は2〜3回転分、押し込まれることにな
る。 【0073】先尖り蝶ねじ74の当接部76が起上操作
ワイヤ接続部材19の当接部77に当接するまで、先尖
り蝶ねじ74をねじ穴73に螺合させる。起上操作ワイ
ヤ12の硬質部75は、ワイヤ嵌入穴72の細径部によ
って、その両端が支持されており、その太径部の部分に
先尖り蝶ねじ74を介して横からの押圧力が加わり、た
わんで変形する。更に、先尖り蝶ねじ74の先端が硬質
部75に若干食い込む。この結果、起上操作ワイヤ12
は起上操作ワイヤ接続部材19に堅牢に固定される。 【0074】次に、処置具起上台係止部材45(図2参
照)を取り外す。以上の作業により、内視鏡1と起上操
作ワイヤ12の長さのバラツキは吸収され、最適な状態
が一義的に設定される。 【0075】即ち、湾曲部6又は可撓管部7を湾曲させ
ると、処置具起上台9は自動的に起上するような特性を
有するが、起上操作ワイヤ12を所定量押込んで接続し
てあるので、湾曲部6又は可撓管部7を湾曲させても、
処置具起上台9が起上してしまうことはない。 【0076】また、起上操作ワイヤ12を押し込み過ぎ
た状態で、起上と倒置を繰り返した場合でも、処置具起
上台収納室11内で起上操作ワイヤ12が破断してしま
うことはない。 【0077】また、起上操作ワイヤ12の引っ張り量が
少な過ぎた場合でも、処置具起上台9を起上しきれなく
なることはない。即ち、ストッパ20,21がストッパ
22に当接するまで指当ノブ18を操作することによっ
て、湾曲部6、可撓管部7の状態に影響されずに、処置
具起上台9を完全に起上及び完全に倒置させることがで
きる。 【0078】着脱側先端カバー8B、処置具起上台9、
起上操作ワイヤ12を取外す際は、まず、先尖り蝶ねじ
74を取外し、次に、着脱側先端カバー8Bを軸方向先
端側に強く引張る。 【0079】なお、このとき、着脱側先端カバー8Bが
シングルユースである時は、クリック部64を破壊して
もよい。次に、着脱側先端カバー8B、処置具起上台
9、起上操作ワイヤ12を破棄する。そして、ワイヤ栓
33、起上操作ワイヤ接続部材19を取外した後、内視
鏡1、ワイヤ栓33、起上操作ワイヤ接続部材19を洗
浄消毒する。 【0080】このように、本実施例によれば、固定側先
端カバー8Aを先端部本体36に固定し、且つ、着脱側
先端カバー8Bを着脱自在に先端部本体36を覆うよう
に構成することによって、水密性及び洗浄性の向上を達
成できる内視鏡を提供することができる。 【0081】次に、本発明の第2の実施例に係る内視鏡
について、図6及び図7を参照して説明する。なお、本
実施例の説明に際し、第1の実施例と同一の構成には、
同一符号を付してその説明を省略する。 【0082】図6及び図7に示すように、本実施例の内
視鏡は、直視スコープであって、着脱側先端カバー8B
は、送気送水ノズルを兼ねている。着脱側先端カバー8
Bの一対のクリック部64,64の基部、図6及び図7
の紙面向って上方向には、ノズル基部80が設けられて
おり、このノズル基部80は、図6の紙面向って左側
(先端側)に延出し、屈曲してノズル部79を構成して
いる。このノズル部79の内径は、送気送水パイプ78
の先端開口を包含し、且つ、観察窓49に対面配置され
ている。他の構成作用効果については、第1の実施例と
同様であるため、その説明は省略する。 【0083】 【発明の効果】本発明によれば、先端部本体に固定され
た第1の外装部材と、着脱自在の第2の外装部材とによ
って先端部本体を覆うように構成することによって、水
密性及び洗浄性の向上を達成できる内視鏡を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る内視鏡の構成を概
略的に示す断面図。 【図2】図1に示された先端カバーの部分の構成を拡大
して示す断面図。 【図3】内視鏡の先端部の構成を概略的に示す拡大断面
図。 【図4】図3のIV-IV 線に沿う断面図。 【図5】図1に示された接続部収納室の構成を概略的に
示す拡大断面図。 【図6】本発明の第2の実施例に係る内視鏡の先端部の
構成を概略的に示す断面図。 【図7】図6のVII-VII 線に沿う断面図。 【符号の説明】 8A…固定側先端カバー、8B…着脱側先端カバー、6
3…クリック部嵌入溝、64…クリック部、65…クリ
ック部係止突起。
略的に示す断面図。 【図2】図1に示された先端カバーの部分の構成を拡大
して示す断面図。 【図3】内視鏡の先端部の構成を概略的に示す拡大断面
図。 【図4】図3のIV-IV 線に沿う断面図。 【図5】図1に示された接続部収納室の構成を概略的に
示す拡大断面図。 【図6】本発明の第2の実施例に係る内視鏡の先端部の
構成を概略的に示す断面図。 【図7】図6のVII-VII 線に沿う断面図。 【符号の説明】 8A…固定側先端カバー、8B…着脱側先端カバー、6
3…クリック部嵌入溝、64…クリック部、65…クリ
ック部係止突起。
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−314439(JP,A)
特開 平4−158825(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61B 1/00 - 1/32
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 操作者によって操作される操作部と、 該操作部から延出し、患者の体腔内に対して挿脱可能に
構成された挿入部と、 この挿入部の先端に設けられる先端部と、 該先端部に固定される第1の外装部材と、 この第1の外装部材に着脱可能に装着される第2の外装
部材と、 径方向に突出して前記第2の外装部材を前記第1の外装
部材に対して回転方向に固定する係止手段と、 前記第1の外装部材の外周面及び第2の外装部材の内周
面のいずれかに形成され、前記先端部の略軸方向に沿っ
た係合部と、 前記第1及び第2の外装部材のいずれか他方に形成さ
れ、前記係合部が係合することによって前記第2の外装
部材を前記第1の外装部材に対し、前記軸方向に係止す
る係止部と、 を備える内視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10642893A JP3362909B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 内視鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10642893A JP3362909B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 内視鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06315453A JPH06315453A (ja) | 1994-11-15 |
JP3362909B2 true JP3362909B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=14433394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10642893A Expired - Fee Related JP3362909B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 内視鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3362909B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19756941B4 (de) * | 1997-07-08 | 2006-03-23 | Fujitsu Ltd., Kawasaki | Halbleitervorrichtung, Halbleitervorrichtungseinheit und Verfahren zum Herstellen der Halbleitervorrichtungseinheit |
-
1993
- 1993-05-07 JP JP10642893A patent/JP3362909B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06315453A (ja) | 1994-11-15 |
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