JP3362432B2 - プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ処理方法及び
プラズマ処理装置に関する。本発明は、例えば、プラズ
マRIE、プラズマECR、プラズマCVD、プラズマ
スパッタリング等のプラズマ処理について利用できる。
また、真空蒸着装置その他の各種手段についてプラズマ
クリーニングを行う場合などに利用でき、更には、プラ
ズマを用いて被処理体の被処理面を平坦化したり、研摩
(ポリッシュ)する場合に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種のプラズマ処理技術が提
案されているが、従来技術において、更なる問題点の改
良が求められていることも多い。例えば、プラズマ処理
装置のクリーニングの問題がある。
【0003】プラズマ処理に際しては、処理装置、特に
装置の内壁をクリーニングする必要がある。このクリー
ニングには、プラズマクリーニングが使用される。本明
細書中、プラズマクリーニングとは、クリーニングすべ
き室内に反応ガスを入れ、プラズマでイオン化等するこ
とにより活性化し、残留生成物をガス化して除去するク
リーニングを言う。かかるプラズマクリーニングは、プ
ラズマ処理を行った処理室のクリーニングに用いること
ができることは勿論、プラズマを用いない処理を行った
処理室について、クリーニングのみプラズマを使用して
プラズマクリーニングする態様でも利用できる。本発明
において、プラズマ処理とは、クリーニングを含め、何
らかの形でプラズマを利用して処理を行うことを広範に
称するものである。
【0004】従来より、例えば各種プラズマ処理装置に
おいて、処理室(チャンバー)内をプラズマクリーニン
グすることは、すでに実用化されている。しかし、従来
技術にあっては、プラズマがチャンバーの隅々までは入
り込めず、残留生成物を完全にガス化除去することはで
きなかった。このため、実際には定期的にメンテナンス
を行って装置を分解し、洗浄しているのが実情である。
この定期メンテナンスは1台当たり24時間程度もの時
間を要する。また、ダスト除去、チャンバー内への水分
吸着の点からも、でき得れば分解洗浄は避けるのが望ま
しく、よって改善を要する事項となっている。
【0005】例えば具体的には従来技術にあっては、プ
ラズマCVD装置であると、壁面等に付着した反応生成
物や重合物等のダストを清掃するのに、プラズマクリー
ニングとしてO2 プラズマアッシング(磁界印加して行
うこともある)を、被処理体1つ毎(半導体ウェハーで
あれば被処理ウェハー1枚毎)に行い、なおかつ装置の
分解洗浄を2週間位に1回で行う必要がある。プラズマ
クリーニングのみであると、チャンバー内壁にプラズマ
が十分行きわたらず接触が不十分で、また、治具表面へ
のプラズマの接触が不均一で、プラズマ照射されない部
分に、生成物、ポリマーが残るからである。プラズマ放
電の安定化を図っても、従来の技術では、良好なクリー
ニングは達成されない。結局分解洗浄が要せられ、この
ため、分解、洗浄、組立、装置立上げに18〜24時間
という多大な時間がかかる。また、分解洗浄しやすい装
置部品構成にしなければならないといった設計上の問題
も生じる。
【0006】また、従来のプラズマRIE装置について
言えば、重合物、サセプタ及びチャンバー金属化合物な
どがダストとなり、これを5日に1回程度O2 プラズマ
アッシングするが、やはり同様にプラズマ照射が十分に
はなされず、プラズマ照射されない部分に、生成物、ポ
リマーが残り、月に1回位の分解洗浄が必要になる。こ
の場合も、18〜24時間程度が要せられることにな
る。
【0007】プラズマクリーニングを効果的に行うた
め、磁界方式を図6に示す縦磁界に対して、図7に示す
カプス磁界とする提案がある(特開平3−91238号
公報)。これによると、カプス磁界Aの形成位置を軸方
向に移動させる手段を備えて、処理室(チャンバー)B
の効果的なダスト除去が行われるとされる。この技術で
は、上下のコイル電流を変化させることにより、ある程
度カプス磁界の位置制御が可能とは考えられるが、磁束
のチャンバー内壁への直交面が部分的であり、プラズマ
内のイオン、電子のチャンバー内壁への接触領域が限定
され、やはりクリーニング効果は例えば図7のCで示す
中央部に偏り、内壁面全体の均一なクリーニングは期待
できない。図6,図7中、Dはコイル、直線で示す矢印
は電界、破線で示す矢印は直流磁界である。
【0008】その他この種の従来技術として、特開昭6
3−253617号、特開平4−137618号、同4
−137619号の各公報に記載の技術があるが、いず
れも上述した問題点を解決するものではない。
【0009】更に、従来のプラズマ処理装置には、上記
したプラズマクリーニングに限らず各種のプラズマ処理
について、該処理が被処理体の部位によって不均一にな
ったり、あるいは装置の保守が難しかったり、処理の制
御が容易でない(処理能力等の変更が困難)等の問題点
をも有する。
【0010】即ち、図8に示すのは、(a)が縦磁界方
式(図6参照)で、これを(b)のようにカプス磁界と
したり(図7も参照)、あるいは(c)のようにミラー
磁界にすることが提案されている。
【0011】しかしこれらカプス磁界方式や、ミラー磁
界方式は、ともに、また両方を組み合わせても、被処理
体である磁束はウェハー等の被処理面に垂直方向に分布
することになる。よって、磁束の方向が周辺部(円周
部)で傾斜してしまうためカバレッジが中央部と周辺部
(円周部)で均一でなくなる。
【0012】この結果、磁束密度を中央部と周辺部(円
周部)で均一とすることが困難であり、結局、被処理体
のプラズマ処理を均一に達成することはきわめて難しい
こととなる。
【0013】一方、被処理基板を均一にプラズマ処理す
るための技術として、永久磁石を配置し、この永久磁石
をプラズマ反応部あるいはプラズマ発生部の周囲を回転
するように構成した技術が提案されている(特開昭63
−244614号、同63−244615号)。
【0014】しかしこの技術も、基本的にはプラズマは
被処理面に垂直方向で分布し、積極的にこれを被処理面
に平行にするものではなく、かつ、永久磁石を機械的に
回転させるため、メンテナンス性に問題があるととも
に、磁束密度が固定され、よってパラメータが変更でき
ないため、制御が困難で、磁束密度を変化させてプラズ
マ処理能力等を制御しようとしても、それが不可能であ
る。
【0015】
【発明の目的】本発明は上記した従来技術の問題点を解
決して、プラズマの分布の制御が容易で、かつ被処理体
に対し均一なプラズマ処理を施すことができ、よって例
えばプラズマクリーニングを行う場合も効果的なダスト
除去が実現できて、分解洗浄を不要ないしは低減せしめ
ることも可能であり、あるいは平坦化や研摩処理等のプ
ラズマ処理を行う場合も、これを均一かつ制御容易に実
現することができるプラズマ処理方法、及びプラズマ処
理装置を提供せんとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、処理
室内にプラズマを発生させてプラズマ処理を行うプラズ
マ処理方法において、処理室の内壁面に向う磁界を印加
することにより、プラズマを処理室内壁面に向う方向で
分布させる手段を具備することにより当該プラズマ分布
を得るとともに、前記処理室の内壁面に向う磁界が、処
理室の外壁面の周方向に沿って配設された複数個のコイ
ルにより印加されるものであり、前記処理室は冷却手段
により冷却され、当該冷却手段は処理室の外壁部を冷却
する熱交換器としたものであり、かつ、 前記処理室の内
壁面は、耐プラズマコーティングを施されていることを
特徴とするプラズマ処理方法であって、この構成により
上記目的を達成するものである。
【0017】請求項2の発明は、処理室内にプラズマを
発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理方法におい
て、処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手
段を具備することにより、処理室の内壁面に向かう磁界
であって、かつ、処理室の内壁面の周に沿って回転する
磁界を印加し、該回転磁界により、前記処理室内壁面に
接し、かつ該処理室の周に沿う回転プラズマを発生させ
るとともに、前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室
の外壁面の周方向に沿って配設された複数個のコイルに
より印加されるものであり、前記処理室は冷却手段によ
り冷却され、当該冷却手段は処理室の外壁部を冷却する
熱交換器としたことを特徴とするプラズマ処理方法であ
って、この構成により上記目的を達成するものである。
【0018】請求項3の発明は、処理室内にプラズマを
発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理方法におい
て、処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、
プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
具備することにより当該プラズマ分布を得るとともに、
前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
るものであり、前記処理室の内壁面は、テフロンによる
耐プラズマコーティングを施されていることを特徴とす
るプラズマ処理方法であって、この構成により上記目的
を達成するものである。
【0019】請求項4の発明は、処理室内にプラズマを
発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理方法におい
て、処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手
段を具備することにより、処理室の内壁面に向かう磁界
であって、かつ、処理室の内壁面の周に沿って回転する
磁界を印加し、該回転磁界により、前記処理室内壁面に
接し、かつ該処理室の周に沿う回転プラズマを発生させ
るとともに、前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室
の外壁面の周方向に沿って配設された複数個のコイルに
より印加されるものであり、前記処理室の内壁面は、耐
プラズマコーティングを施されているものであることを
特徴とするプラズマ処理方法であって、この構成により
上記目的を達成するものである。
【0020】請求項5の発明は、処理室内にプラズマを
発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理方法におい
て、処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、
プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
具備することにより当該プラズマ分布を得るとともに、
前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
るものであり、かつ非堆積性ガスを用いたプラズマクリ
ーニングを行うことを特徴とするプラズマ処理方法であ
って、この構成により上記目的を達成するものである。
【0021】請求項6の発明は、処理室内にプラズマを
発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理方法におい
て、処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手
段を具備することにより、処理室の内壁面に向かう磁界
であって、かつ、処理室の内壁面の周に沿って回転する
磁界を印加し、該回転磁界により、前記処理室内壁面に
接し、かつ該処理室の周に沿う回転プラズマを発生させ
るとともに、前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室
の外壁面の周方向に沿って配設された複数個のコイルに
より印加されるものであり、かつプラズマクリーニング
を行うことを特徴とするプラズマ処理方法であって、こ
の構成により上記目的を達成するものである。
【0022】請求項7の発明は、処理室内にプラズマを
発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理方法におい
て、処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、
プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
具備することにより当該プラズマ分布を得るとともに、
前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
るものであり、これにより被処理体の被処理面に平行な
磁束を得て、プラズマCVDを行うことを特徴とするプ
ラズマ処理方法であって、この構成により上記目的を達
成するものである。
【0023】請求項8の発明は、処理室内にプラズマを
発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理方法におい
て、処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手
段を具備することにより、処理室の内壁面に向かう磁界
であって、かつ、処理室の内壁面の周に沿って回転する
磁界を印加し、該回転磁界により、前記処理室内壁面に
接し、かつ該処理室の周に沿う回転プラズマを発生させ
るとともに、前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室
の外壁面の周方向に沿って配設された複数個のコイルに
より印加されるものであり、かつプラズマCVDを行う
ことを特徴とするプラズマ処理方法であって、この構成
により上記目的を達成するものである。
【0024】請求項9の発明は、処理室内にプラズマを
発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理装置におい
て、処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、
プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
具備するとともに、前記磁界印加手段が、処理室の外壁
面の周方向に沿って配設された複数個のコイルであり、
前記処理室を冷却する冷却手段として、処理室の外壁部
を冷却する熱交換器を備え、かつ、前記処理室の内壁面
は、耐プラズマコーティングを施されていることを特徴
とするプラズマ処理装置であって、この構成により上記
目的を達成するものである。
【0025】請求項10の発明は、処理室内にプラズマ
を発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理装置にお
いて、処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する
手段を具備し、該回転磁界により、前記処理室内壁面に
接し、かつ該処理室の周に沿う回転プラズマを発生させ
るとともに、前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周
方向に沿って配設された複数個のコイルであり、前記処
理室を冷却する冷却手段として、処理室の外壁部を冷却
する熱交換器を備えることを特徴とするプラズマ処理装
であって、この構成により上記目的を達成するもので
ある。
【0026】請求項11の発明は、処理室内にプラズマ
を発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理装置にお
いて、処理室の内壁面に向う磁界を印加することによ
り、プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手
段を具備するとともに、前記磁界印加手段が、処理室の
外壁面の周方向に沿って配設された複数個のコイルであ
り、前記処理室の内壁面が、テフロンによる耐プラズマ
コーティングを施されているものであることを特徴とす
るプラズマ処理装置であって、この構成により上記目的
を達成するものである。
【0027】請求項12の発明は、処理室内にプラズマ
を発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理装置にお
いて、処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する
手段を具備し、該回転磁界により、前記処理室内壁面に
接し、かつ該処理室の周に沿う回転プラズマを発生させ
るとともに、前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周
方向に沿って配設された複数個のコイルであり、前記処
理室の内壁面が、耐プラズマコーティングを施されてい
るものであることを特徴とするプラズマ処理装置であっ
て、この構成により上記目的を達成するものである。
【0028】請求項13の発明は、処理室内にプラズマ
を発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理装置にお
いて、処理室の内壁面に向う磁界を印加することによ
り、プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手
段を具備するとともに、前記磁界印加手段が、処理室の
外壁面の周方向に沿って配設された複数個のコイルであ
り、かつ非堆積性ガスを用いたプラズマクリーニングを
行うプラズマクリーニング装置であることを特徴とする
プラズマ処理装置であって、この構成により上記目的を
達成するものである。
【0029】請求項14の発明は、処理室内にプラズマ
を発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理装置にお
いて、処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する
手段を具備し、該回転磁界により、前記処理室内壁面に
接し、かつ該処理室の周に沿う回転プラズマを発生させ
るとともに、前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周
方向に沿って配設された複数個のコイルであり、かつプ
ラズマクリーニング装置であることを特徴とするプラズ
マ処理装置であって、この構成により上記目的を達成す
るものである。
【0030】請求項15の発明は、処理室内にプラズマ
を発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理装置にお
いて、処理室の内壁面に向う磁界を印加することによ
り、プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手
段を具備するとともに、前記磁界印加手段が、処理室の
外壁面の周方向に沿って配設された複数個のコイルであ
り、これにより被処理体の被処理面に平行な磁束を得
て、プラズマCVDを行うプラズマCVD装置であるこ
とを特徴とするプラズマ処理装置であって、この構成に
より上記目的を達成するものである。
【0031】請求項16の発明は、処理室内にプラズマ
を発生させてプラズマ処理を行うプラズマ処理装置にお
いて、処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する
手段を具備し、該回転磁界により、前記処理室内壁面に
接し、かつ該処理室の周に沿う回転プラズマを発生させ
るとともに、前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周
方向に沿って配設された複数個のコイルであり、かつプ
ラズマCVD装置であることを特徴とするプラズマ処理
装置であって、この構成により上記目的を達成するもの
である。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】本発明において、プラズマ処理とは、主な
処理がプラズマによるもである場合は勿論、補助的処理
(例えばクリーニング)がプラズマによるものである場
合も含む。
【0045】本発明において、回転磁界は、複数のコイ
ルにより、例えば交番電流(最適周波数に制御されたも
のが好ましい)により付与されることが好ましい。
【0046】本発明をプラズマクリーニング手段として
構成する場合、その好ましい態様は、処理室(チャンバ
ー)外側に設置した電磁コイルに交流電流を供給し、チ
ャンバー内壁に沿って回転磁界を発生させ、プラズマを
チャンバー内一杯に膨張回転させることにより、内壁、
その他の部分に付着した残留生成物をガス化し、完全除
去することである。
【0047】また、処理室(チャンバー)内壁はテフロ
ン等の耐プラズマ性の高い材料でコーティングすること
が好ましい。かつ、外壁に冷却パイプを設けるなど、冷
却手段を配設することが好ましい。
【0048】プラズマクリーニング等に用いるガスは、
望ましくは非堆積性のガスであり、例えばNF3 ,SF
6 ,ClF3 等のハロゲン系ガスが好ましく、また、プ
ラズマアッシングとする場合、O2 やO3 等の酸化性ガ
スを好ましく用いることができる。
【0049】本発明では、プラズマ処理(プラズマCV
D、RIE等)時に、例えば交流電流を供給し、ウェハ
ー等の被処理体の表面に平行で、かつ好ましくは回転す
る回転磁界を発生させ、被処理体表面に到達するイオン
の運動方向を被処理体表面に平行に、そして被処理面に
均一に当てることができる。その結果被処理面へのデポ
ジションの平坦化(CVD)、及び被処理表面の凹凸の
ポリッシング(RIE)等を均一かつ良好に達成でき
る。これらはSiプロセスだけでなく、平坦化及びポリ
ッシングの必要な加工すべてに応用できる。
【0050】
【作用】本発明の作用を、本発明の構成を略示する図1
及び図2の構成例で説明すると、次のとおりである。
【0051】本発明は、処理室内にプラズマを発生させ
てプラズマ処理を行うプラズマ処理において、図1に示
すように、例えば処理室1の周方向に沿って配設された
複数個のコイル2を磁界発生手段として、これにより符
号31で示すような処理室内壁面に向う磁界を発生さ
せ、これによりプラズマを処理室内壁面で、あるいは被
処理面に平行な方向で分布させる構成とする。更に図示
例では、磁界31を制御された交番流等により矢印32
で示すように、処理室1の内壁面の周に沿って回転磁界
となるようにし、これにより処理室1の内壁面に接し、
かつ該処理室の周に沿う回転プラズマを発生させてい
る。
【0052】この結果、磁束は常に処理室1(チャンバ
ー)内壁に直交し、よってプラズマは内壁に向って分布
するようになる。更に回転させれば、イオン、電子はチ
ャンバー内壁前面に均一に接触する。よって、処理室に
向う均一に制御されたプラズマが得られ、このため、例
えばプラズマクリーニングに適用して、効率の良い均一
なダスト除去が実現できる。また、平坦化やポリッシ
ュ、その他のプラズマ処理に適用して、均一なプラズマ
処理を達成できる。
【0053】図1及び図2中、20はフレームであり、
コイル2を支持している。4はウェハー等の被処理体で
ある。5はインバータ電源で、適正周波数に制御された
交番電流をコイル2に与える。
【0054】回転磁界を与えるには、例えば三相交流等
の多相交流を用いることができる。
【0055】本発明を採用すると、磁束密度、磁界の回
転速度が個別に調整可能である。プラズマ分布を制御す
るための磁界の印加の構成を、任意に採用することが可
能だからである。このため、イオン種に合った最適磁
界、回転速度を設定することが容易となった。更に、駆
動部がないためメンテナンスが特に不要であり、保守に
困難性はない。
【0056】更に、プラズマ分布が処理室内壁面に向う
ものであり、処理室の内壁面に沿うもの(一般に被処理
体の被処理面に垂直なもの)ではなく、被処理体の被処
理面に平行な分布にできるものであるので、カプス磁
界、ミラー磁界で問題となる中央部と周辺部(円周部)
での磁界の不均一性、よって処理の不均一性がなくな
り、インプロセスで各種の均一な処理、例えば平坦化処
理、ポリッシング等が可能で、工程数低減が図れる。
【0057】
【実施例】次に図面を参照して、本発明の実施例につい
て説明する。なお当然のことではあるが、本発明は実施
例により限定されるものではない。
【0058】実施例1 この実施例は、本発明を平行平板電極を有するプラズマ
CVD装置の使用の場合に適用したもので、プラズマク
リーニングの際に回転磁界を加えるように構成した例で
ある。
【0059】本実施例は、図3に示すように、筒型をな
す処理室1(チャンバー)の外壁の外周に沿って複数の
電磁コイル2を配設することによって、処理室1の内壁
面に向う磁界31を印加することにより、プラズマを処
理室内壁面に向う方向で分布させる構成としたものであ
る。電磁コイルは縦巻き、即ち図3の紙面に対して垂直
な方向での巻線をなすようになっている。
【0060】プラズマ6は、平行平板電極7a,7b間
に発生し、磁界31がない時、図3及び図4に細点を付
して示すように(符号6a参照)、平板電極7c,7d
の間にのみ分布する。このように平板電極7c,7d間
にのみ分布するようにして、ウェハー等の被処理体4の
処理を効率的に行うようにする。
【0061】しかしこれだけであると、プラズマクリー
ニングの際には、電極7c,7dの表面及び近傍はクリ
ーニングされるが、処理室1(チャンバー)の内壁その
他の部分にはプラズマが至らず(即ちエッチングガスイ
オン、ラジカルが至らず)、残留生成物が残ってしま
う。
【0062】これに対し、本実施例では、処理室1(チ
ャンバー)外周に設置した電磁コイルに交流(ここでは
三相交流)を供給するので、これにより処理室1内壁に
垂直に向う磁界31が発生する。更に、プラズマイオ
ン、電子は磁力線の回りを回転運動しながら処理室1
(チャンバー)の内壁に容易に到達し、残留生成物をガ
ス化し除去する。即ち、プラズマ6は磁界31により内
壁方向に膨張し、図4に特にハッチングを付して符号6
bで示す如く、内壁に接するようになり、効果的なクリ
ーニングが行われるのである。
【0063】更に、この実施例においては、この磁界3
1はインバータにより適正な周波数に制御された交番電
流により、チャンバー内周をゆっくりと回転するため、
プラズマは一様に内壁に触れながら処理室1(チャンバ
ー)内空間一杯に膨張する。
【0064】上記動作より処理室1内の隅々までプラズ
マが行き渡り、完全なプラズマクリーニングが行われ
る。
【0065】本実施例においては、NF3 を用いたプラ
ズマクリーニング、あるいはO2 を用いたプラズマアッ
シングにより、このプラズマクリーニングを行って、良
好な結果を得た。
【0066】本実施例の処理室1の内壁は、テフロンコ
ーティングを施して耐プラズマ性を保持させるようにし
た。
【0067】また外壁にパイプを配設して冷媒を通し、
熱交換により冷却を行う構成とした。
【0068】本実施例では、プラズマの安定性を確保す
るために、磁界の回転は比較的ゆっくりとしたものと
し、コイル2を12ポールとして、2ヘルツで20rp
mの回転磁界を得た。これにより滑らかな回転磁界が得
られた。コイルの巻き方としては、並巻き、重ね巻き等
の適宜の巻線技術を採用して、縦巻きソレノイドを形成
することができる。
【0069】本構成によれば、縦方向(図4の上下方
向)での磁界は均一であり、従来の図6,図7の如く局
部的に分布してしまうことがない。よって、均一なクリ
ーニングが達成できる。
【0070】また、コイルは全周でなく、図5のよう
に、部分的に配設するのでもよい。
【0071】実施例2 本実施例では、半導体ウェハ表面について、平坦化プラ
ズマCVDを達成させる態様で、本発明を実施した。
【0072】図9を参照する。ここでは、平行平板電極
の場合について説明するが、バイアスECRプラズマC
VD,RIEの場合も動作原理は同じである。
【0073】本実施例において、7a,7bは各々上部
電極、下部電極であり、両者7a,7b間にプラズマ6
が発生して、具体的には、平板電極7c,7d間にプラ
ズマ6が分布する。
【0074】3相交流が与えられた電磁コイル2によ
り、磁界は被処理体4(ウェハー)の被処理面に平行に
印加され、かつこれは該被処理面に平行に回転する。
【0075】プラズマ6はこれにより、同じく被処理面
に平行に分布し、かつその面に平行に回転して、全体と
して均一な分布となる。
【0076】図10に、2極の場合の、磁束31、及び
その回転方向32を示す。
【0077】このような処理装置で、図11に示すよう
に、平坦化CVDを行うと、磁束31は図示矢印に模式
的に示す如く被処理体の被処理面(被CVD、あるいは
被エッチング部)に平行となり、凹凸を有する被処理面
についても、均一な処理が実現できる。
【0078】本実施例において、電磁コイルは縦巻きと
した。これはいわゆる重ね巻きでも、並巻きでもよい。
【0079】また本実施例では、最大7,100ガウス
の高磁場を与え、高密度プラズマを発生させるようにし
た。
【0080】実施例3 次に図12を参照して、実施例3を説明する。ここで
は、エッチングと堆積とを同時進行的に行う堆積技術で
あるバイアスECR−プラズマCVD法により、溝の埋
め込みを行って、これを該エッチングによるポリッシュ
によって平坦化する場合に本発明を適用した。
【0081】ここでは、2.45GHz、磁束875G
の条件で実施した。平坦化埋め込み時のバイアスECR
−CVDの条件は次のようにした。 使用ガス系 :SiH4 /N2 O=20/35SCCM 圧力 :7×10-4Torr マイクロ波 :800W RFバイアス:500W
【0082】これにより、良好な埋め込み平坦化が実現
できた。なお図12中、符号30で示す被処理面に垂直
な従来のプラズマ流に対し、磁束が符号31で示す如く
被処理体4(半導体ウェハー)の被処理面に平行に印加
されるので、プラズマ流はこれに制御され、被処理面に
均一に作用する。
【0083】図中、7eは、ホローカソードに構成して
よい。7はカソードである。
【0084】電磁コイル2は、模式的に図示するよう
に、縦巻きになっている。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマの分布の制御
が容易で、かつ被処理体に対し均一なプラズマ処理を施
すことができ、よって例えばプラズマクリーニングを行
う場合も効果的なダスト除去が実現でき、あるいは平坦
化や研摩処理等のプラズマ処理を行う場合も、これを均
一かつ制御容易に実現することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例の横面図である。
【図2】本発明の構成例の縦断面図である。
【図3】実施例1の構造を横断面図で示すものである。
【図4】実施例1の構造を縦断面図で示すものである。
【図5】実施例1の変形例を示すものである。
【図6】従来技術を示す図である。
【図7】従来技術を示す図である。
【図8】従来技術の問題点を示す図である。
【図9】実施例2の構造を示す図である。
【図10】実施例2の回転磁界を示す図である。
【図11】実施例2の作用説明図である。
【図12】実施例3を示す構成図である。
【符号の説明】
1 処理室(チャンバー) 2 コイル 31 磁界 32 磁界の回転方向 4 被処理体(ウェハー) 5a 交番電流電源 5 インバータ電源 6 プラズマ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 泰司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 本堀 勲 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 畑 佳典 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 城崎 友秀 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 郡山 広久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−80384(JP,A) 特開 平4−214873(JP,A) 特開 平1−196826(JP,A) 特開 平4−257227(JP,A) 特開 平3−104222(JP,A) 特開 昭64−19727(JP,A) 特開 昭62−224935(JP,A) 特表 平6−507522(JP,A) 国際公開92/21136(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23C 16/50 C23F 4/00 H01L 21/205 H01L 21/31

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理室内にプラズマを発生させてプラズマ
    処理を行うプラズマ処理方法において、 処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、 プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
    具備することにより当該プラズマ分布を得るとともに、 前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
    方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
    るものであり、 前記処理室は冷却手段により冷却され、当該冷却手段は
    処理室の外壁部を冷却する熱交換器としたものであり、
    かつ、 前記処理室の内壁面は、耐プラズマコーティングを施さ
    れている ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】処理室内にプラズマを発生させてプラズマ
    処理を行うプラズマ処理方法において、 処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手段を
    具備することにより、処理室の内壁面に向かう磁界であ
    って、かつ、処理室の内壁面の周に沿って回転する磁界
    を印加し、 該回転磁界により、前記処理室内壁面に接し、かつ該処
    理室の周に沿う回転プラズマを発生させるとともに、 前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
    方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
    るものであり、 前記処理室は冷却手段により冷却され、当該冷却手段は
    処理室の外壁部を冷却する熱交換器としたことを特徴と
    するプラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】処理室内にプラズマを発生させてプラズマ
    処理を行うプラズマ処理方法において、 処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、 プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
    具備することにより当該プラズマ分布を得るとともに、 前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
    方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
    るものであり、 前記処理室の内壁面は、テフロンによる耐プラズマコー
    ティングを施されていることを特徴とするプラズマ処理
    方法。
  4. 【請求項4】処理室内にプラズマを発生させてプラズマ
    処理を行うプラズマ処理方法において、 処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手段を
    具備することにより、処理室の内壁面に向かう磁界であ
    って、かつ、処理室の内壁面の周に沿って回転する磁界
    を印加し、 該回転磁界により、前記処理室内壁面に接し、かつ該処
    理室の周に沿う回転プラズマを発生させるとともに、 前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
    方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
    るものであり、 前記処理室の内壁面は、耐プラズマコーティングを施さ
    れているものであることを特徴とするプラズマ処理方
    法。
  5. 【請求項5】処理室内にプラズマを発生させてプラズマ
    処理を行うプラズマ処理方法において、 処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、 プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
    具備することにより当該プラズマ分布を得るとともに、 前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
    方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
    るものであり、 かつ非堆積性ガスを用いたプラズマクリーニングを行う
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  6. 【請求項6】処理室内にプラズマを発生させてプラズマ
    処理を行うプラズマ処理方法において、 処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手段を
    具備することにより、処理室の内壁面に向かう磁界であ
    って、かつ、処理室の内壁面の周に沿って回転する磁界
    を印加し、 該回転磁界により、前記処理室内壁面に接し、かつ該処
    理室の周に沿う回転プラズマを発生させるとともに、 前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
    方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
    るものであり、 かつプラズマクリーニングを行うことを特徴とするプラ
    ズマ処理方法。
  7. 【請求項7】処理室内にプラズマを発生させてプラズマ
    処理を行うプラズマ処理方法において、 処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、 プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
    具備することにより当該プラズマ分布を得るとともに、 前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
    方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
    るものであり、これにより被処理体の被処理面に平行な磁束を得て 、プ
    ラズマCVDを行うことを特徴とするプラズマ処理方
    法。
  8. 【請求項8】処理室内にプラズマを発生させてプラズマ
    処理を行うプラズマ処理方法において、 処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手段を
    具備することにより、処理室の内壁面に向かう磁界であ
    って、かつ、処理室の内壁面の周に沿って回転する磁界
    を印加し、 該回転磁界により、前記処理室内壁面に接し、かつ該処
    理室の周に沿う回転プラズマを発生させるとともに、 前記処理室の内壁面に向う磁界が、処理室の外壁面の周
    方向に沿って配設された複数個のコイルにより印加され
    るものであり、 かつプラズマCVDを行うことを特徴とするプラズマ処
    理方法。
  9. 【請求項9】処理室内にプラズマを発生させてプラズマ
    処理を行うプラズマ処理装置において、 処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、 プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
    具備するとともに、 前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周方向に沿って
    配設された複数個のコイルであり、 前記処理室を冷却する冷却手段として、処理室の外壁部
    を冷却する熱交換器を備え、かつ、前記処理室の内壁面
    は、耐プラズマコーティングを施されていることを特徴
    とするプラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】処理室内にプラズマを発生させてプラズ
    マ処理を行うプラズマ処理装置において、 処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手段を
    具備し、 該回転磁界により、前記処理室内壁面に接し、かつ該処
    理室の周に沿う回転プラズマを発生させるとともに、 前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周方向に沿って
    配設された複数個のコイルであり、 前記処理室を冷却する冷却手段として、処理室の外壁部
    を冷却する熱交換器を備えることを特徴とするプラズマ
    処理装置。
  11. 【請求項11】処理室内にプラズマを発生させてプラズ
    マ処理を行うプラズマ処理装置において、 処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、 プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
    具備するとともに、 前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周方向に沿って
    配設された複数個のコイルであり、 前記処理室の内壁面が、テフロンによる耐プラズマコー
    ティングを施されているものであることを特徴とするプ
    ラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】処理室内にプラズマを発生させてプラズ
    マ処理を行うプラズマ処理装置において、 処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手段を
    具備し、 該回転磁界により、前記処理室内壁面に接し、かつ該処
    理室の周に沿う回転プラズマを発生させるとともに、 前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周方向に沿って
    配設された複数個のコイルであり、 前記処理室の内壁面が、耐プラズマコーティングを施さ
    れているものであることを特徴とするプラズマ処理装
    置。
  13. 【請求項13】処理室内にプラズマを発生させてプラズ
    マ処理を行うプラズマ処理装置において、 処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、 プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
    具備するとともに、 前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周方向に沿って
    配設された複数個のコイルであり、 かつ非堆積性ガスを用いたプラズマクリーニングを行う
    プラズマクリーニング装置であることを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
  14. 【請求項14】処理室内にプラズマを発生させてプラズ
    マ処理を行うプラズマ処理装置において、 処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手段を
    具備し、 該回転磁界により、前記処理室内壁面に接し、かつ該処
    理室の周に沿う回転プラズマを発生させるとともに、 前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周方向に沿って
    配設された複数個のコイルであり、 かつプラズマクリーニング装置であることを特徴とする
    プラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】処理室内にプラズマを発生させてプラズ
    マ処理を行うプラズマ処理装置において、 処理室の内壁面に向う磁界を印加することにより、 プラズマを処理室内壁面に向う方向で分布させる手段を
    具備するとともに、 前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周方向に沿って
    配設された複数個のコイルであり、これにより被処理体の被処理面に平行な磁束を得て、プ
    ラズマCVDを行う プラズマCVD装置であることを特
    徴とするプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】処理室内にプラズマを発生させてプラズ
    マ処理を行うプラズマ処理装置において、 処理室の内壁面の周に沿って回転磁界を印加する手段を
    具備し、 該回転磁界により、前記処理室内壁面に接し、かつ該処
    理室の周に沿う回転プラズマを発生させるとともに、 前記磁界印加手段が、処理室の外壁面の周方向に沿って
    配設された複数個のコイルであり、 かつプラズマCVD装置であることを特徴とするプラズ
    マ処理装置。
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