JP3361371B2 - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性を実質的に損
なうことなしに、高温領域( 60℃〜100 ℃)における ta
nδ、損失コンプライアンス、S−S特性 (応力−歪特
性) を高めて高速走行時の路面グリップ力 (乾燥路、湿
潤路) を向上させたタイヤトレッド用ゴム組成物、特に
高速走行用タイヤのトレッドに用いられるゴム組成物に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来、路面グリップ力を向上させるため
にアロマティックオイルなどの軟化剤を多量に配合した
ゴム組成物が使用されてきた。しかし、このように軟化
剤を多量に配合するのは損失コンプライアンスを大きく
する一方、耐摩耗性を著しく損なうため好ましいことで
はない。したがって、路面グリップ力と耐摩耗性とを両
立させることは著しく困難であった。 【0003】そこで、近年、種々の重合技術を駆使して
このような背反問題を解決すべく多くの発明がなされて
いる。例えば、特開昭61‐203145号では低分子量のジエ
ン系共重合体を、特開昭64-14258号では低分子量の高ス
チレン乳化重合スチレン−ブタジエン共重合体ゴム (E
・SBR) を、他の重合体とブレンドすることにより前
記の背反問題の改善に取りくんでいる。また、特開昭63
‐101440号、特開昭63-33436号、特開昭64-16845号、特
開平1-197541号、特開平3-28244号等では、低分子量重
合体を軟化剤として使用することにより前記の背反問題
を解決しようとしている。しかしながら、路面グリップ
力と共に耐摩耗性を十分に満足的に向上せしめていない
のが現状である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な従来の技術の欠点を克服すべくなされたものであって
路面グリップ力が大きく、かつ耐摩耗性を実質的に損な
うことのないタイヤトレッド用ゴム組成物、特に高速走
行に用いる高性能タイヤのトレッド用ゴム組成物を提供
することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、ジエン
系ゴム 100重量部に対し、CTABが100m2/g以上、24
M4DBP吸油量が50ml/100g 以上のカーボンブラック
60〜200重量部を配合すると共に、重量平均分子量 (M
w) が2,000〜50,000のA−B−A構造 (式中Aはビニ
ル芳香族化合物の重合体ブロック、Bはジエン系重合体
ブロックを表わす) を有する低分子量ブロックポリマー
5〜50重量部および軟化剤5〜200重量部のうち少なく
とも前記低分子量ブロックポリマー5〜50重量部を配合
したタイヤトレッド用ゴム組成物が提供される。 【0006】このように本発明では、前記低分子量ブロ
ックポリマーおよび軟化剤のうち少なくとも前記低分子
量ブロックポリマーを配合することにより、耐摩耗性を
実質的に損なうことなしに、高温領域( 60℃〜100 ℃)
における tanδ、損失コンプライアンス、S−S特性を
高めることが可能となり、これによって特に高速走行時
の路面グリップ力を向上させることができる。 【0007】以下、本発明の構成につき詳しく説明す
る。 (1) ジエン系ゴム。 各種ジエン系ゴムが用いられる。例えば、天然ゴム、ブ
タジエンゴム、高スチレン含量の乳化重合スチレン−ブ
タジエン共重合体ゴム、高スチレン含量の溶液重合スチ
レン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体ゴム、クロロプレンゴムなどである。 【0008】(2) カーボンブラック。 CTABが100m2/g以上、好ましくは130 〜300m2/g、24
M4DBP吸油量が50ml/100g 以上 、好ましくは90〜
130ml/100gのものである。CTABが100m2/gに満たな
いと、通常のカーボンブラックの使用に比較して耐摩耗
性およびグリップ力の向上を望むことができない。ま
た、24M4DBP吸油量は、カーボンブラックに特に重
要な特性であり、24M4DBP吸油量を高めることで非
常に粒径が細かいカーボンブラックの分散性を向上させ
ることができると同時に、引張強さおよび耐摩耗性を高
めることができる。24M4DBP吸油量が50ml/100g よ
りも小さいと、分散性が悪くなるばかりか、耐摩耗性も
低下する。 【0009】(3) 軟化剤。 ゴムの配合に通常用いるものを使用すればよく、例えば
アロマティックオイル(アロマオイル) 、二次転移点(T
g)が−40℃以下のパラフィン系オイル、ナフテン系オイ
ル等、又は各種可塑剤などである。 (4) 重量平均分子量 (Mw) が2,000〜50,000のA−B
−A構造を有する低分子量ブロックポリマー。重量平均
分子量はGPCで測定した標準ポリスチレン換算の値で
ある。 【0010】ここでブロックポリマー (ブロック共重合
体) は、単量体であるビニル芳香族化合物と単量体であ
るジエン化合物とを例えばアニオン重合触媒を用いてA
−B−Aブロック構造を持つように重合させたものであ
る。Aはビニル芳香族化合物の重合体ブロックである。
また、Bはジエン系重合体ブロックであり、共役ジエン
のホモポリマーあるいは共役ジエンとビニル芳香族化合
物との共重合体のブロックである。例えば、Bは、SB
R (スチレン−ブタジエン共重合体ゴム) 、BR (ブタ
ジエンゴム) 、IR (イソプレンゴム) 、SIR (スチ
レン−イソプレン共重合体ゴム) 、BIR (ブタジエン
−イソプレン共重合体ゴム) 、二元ブロックSBR (結
合スチレンおよびビニル量が異なる2種のSBRからな
る) のいずれか1種以上である。これらの例示の (共)
重合体のビニル (1,2) 結合量あるいは1,2結合と3,4
結合の合計量は、通常10〜70%、結合スチレン量は5〜
50%である。 【0011】ビニル芳香族化合物は、例えば、スチレ
ン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−te
rt−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、クロロメチ
ルスチレン、ビニルトルエンである。スチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。ジエン
化合物は、例えば、ブタジエン、イソプレン、ペンタジ
エン、2,3−ジメチルブタジエンである。ブタジエン、
イソプレンが好ましい。 【0012】このビニル芳香族化合物とジエン化合物と
のブロックポリマーを製造するには、例えば、モノマー
の逐次添加法、すなわちA (スチレン) 成分を重合せし
めた後、B成分モノマーを添加し完全に重合させ、さら
に再びA成分を添加し重合を行なってブロックポリマー
を得ても良いし、カップリング法、すなわち、初期のA
成分を重合せしめた後、B成分の所定量のうち半量を添
加し重合させた後、通常用いられるカップリング剤によ
りカップリングさせA−B−Aタイプのブロックポリマ
ーを得ても良い。ここで用いられるカップリング剤は、
具体的には、例えば、酢酸フェニル、安息香酸エチル、
ジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジブチルジ
ブロムスズ、メチルトリクロロシラン、メチルトリブロ
ムシラン、フェニルトリクロロシラン、テトラクロロシ
ラン、テトラメトキシシラン、四塩化スズ、 (ジクロル
メチル) トリクロロシラン、 (ジクロルフェニル) トリ
クロロシラン、ヘキサクロロジシラン、等を挙げること
ができる。 【0013】このブロックポリマーは、2A:Bの比率
(重合比) が10〜70:90〜30であり、2A+B=100 で
ある。Aの比率が10未満では 100℃以上で融解する成分
が少なく、必要とする路面グリップ力が得られない。ま
た、70超では硬くなりすぎてしまい好ましくない。ま
た、このブロックポリマーは、重量平均分子量 (Mw) が
2,000〜50,000である。2,000未満では路面グリップ力
の改良効果は大きいが破壊強度の低下も大きくなり、タ
イヤに用いることは不適である。また、50,000を超える
と分子量が大きくなり過ぎて60〜100℃における tanδ
および損失コンプライアンスを高めるのが困難となる。 【0014】このブロックポリマーが逐次添加法で製造
されたブロックポリマーである場合には、その分子鎖末
端には、ある特定の化合物と反応させた、いわゆる化学
変性を実施しても良い。この特定の化合物としては、下
記式で表わされる原子団を有する反応物質、N−置換−
アミノケトン類、N−置換−アミノチオケトン類、N−
置換−アミノアルデヒド類、およびN−置換−アミノチ
オアルデヒド類であるのが好ましい。 【0015】 上記式でMは酸素又は硫黄である。 【0016】上記式の原子団を有する化合物としては、
例えば、N−メチル−β−プロピオラクタム、N−t−
ブチル−β−プロピオラクタム、N−メトキシフェニル
−β−プロピオラクタム、N−フェニル−β−プロピオ
ラクタム、N−ナフチル−β−プロピオラクタム、N−
メチル−2−ピロリドン、N−t−ブチル−2−ピロリ
ドン、N−フェニル−2−ピロリドン、N−メトキシフ
ェニル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリド
ン、N−ベンジル−2−ピロリドン、N−ナフチル−2
−ピロリドン、N−メチル−5−メチル−2−ピロリド
ン、N−t−ブチル−5−メチル−2−ピロリドン、N
−フェニル−5−メチル−2−ピロリドン、N−メチル
−3,3−ジメチル−2−ピロリドン、N−t−ブチル
−3,3−ジメチル−2−ピロリドン、N−フェニル−
3,3−ジメチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−
ピペリドン、N−t−ブチル−2−ピペリドン、N−フ
ェニル−2−ピペリドン、N−メトキシフェニル−2−
ピペリドン、N−ビニル−2−ピペリドン、N−ベンジ
ル−2−ピペリドン、N−ナフチル−2−ピペリドン、
N−メチル−3,3−ジメチル−2−ピペリドン、N−
t−ブチル−3,3−ジメチル−2−ピペリドン、N−
メチル−ε−カプロラクタム、N−フェニル−ε−カプ
ロラクタム、N−メトキシフェニル−ε−カプロラクタ
ム、N−ビニル−ε−カプロラクタム、N−ベンジル−
ε−カプロラクタム、N−ナフチル−ε−カプロラクタ
ム、N−メチル−ω−ラウリロラクタム、N−フェニル
−ω−ラウリロラクタム、N−t−ブチル−ω−ラウリ
ロラクタム、N−ビニル−ω−ラウリロラクタム、N−
ベンジル−ω−ラウリロラクタム等のN−置換−ラクタ
ム類およびこれらの対応のチオラクタム類;1,3−ジ
メチルエチレン尿素、1,3−ジフェニルエチレン尿
素、1,3−ジ−t−ブチルエチレン尿素、1,3−ジ
ビニルエチレン尿素等のN−置換−エチレン尿素類およ
び対応のN−置換−チオエチレン尿素類が挙げられる。
N−置換−アミノ(チオ)ケトン類としては、4−ジメ
チルアミノベンゾフェノン、4−ジエチルアミノベンゾ
フェノン、4−ジ−t−ブチルアミノベンゾフェノン、
4−ジフェニルアミノベンゾフェノン、4,4'−ビス
(ジメチルアミノ) ベンゾフェノン、4, 4'−ビス (ジ
エチルアミノ) ベンゾフェノン、4, 4'−ビス (ジ−t
−ブチルアミノ) ベンゾフェノン、4, 4'−ビス (ジフ
ェニルアミノ) ベンゾフェノン、4, 4'−ビス (ジビニ
ルアミノ) ベンゾフェノン、4−ジメチルアミノアセト
フェノン、1, 3−ビス (ジフェニルアミノ) −2−プ
ロパノン、1, 7−ビス (メチルエチルアミノ) −4−
ヘプタノン等およびこれらの対応のチオケトン類が挙げ
られる。N−置換アミノ(チオ)アルデヒド類として
は、3−ジメチルアミノプロピオンアルデヒド、3−ジ
エチルアミノプロピオンアルデヒド、4−ジメチルアミ
ノベンズアルデヒド、3−ジシクロヘキシルアミノプロ
ピオンアルデヒド、3, 5−ビス (ジシクロヘキシルア
ミノ) ベンズアルデヒド、4−ジフェニルアミノベンズ
アルデヒド、4−ジビニルアミノベンズアルデヒド等が
挙げられる。 【0017】(5) 本発明では、前記ジエン系ゴム 100
重量部に対し、前記カーボンブラック60〜200重量部を
配合すると共に、前記低分子量ブロックポリマー5〜50
重量部および軟化剤5〜200重量部のうち少なくとも前
記低分子量ブロックポリマー5〜50重量部を配合してい
る。この低分子量ブロックポリマーの配合量が5重量部
未満では耐摩耗性が損なわれることになり、一方、50重
量部を超えるとゴム組成物のtan δが小さくなって粘性
が低下すると共に、ロスコンプライアンスが小さくなっ
て変形し難くなるので路面グリップ力が低下してしま
う。好ましくは、10〜40重量部である。また、本発明の
タイヤトレッド用ゴム組成物には、必要に応じて、硫
黄、老化防止剤等の配合剤を適宜配合することができ
る。 【0018】 【実施例】表1に示す配合内容 (重量部) でゴム組成物
(No.1〜No.7) を作製した。この場合、CTABが137m
2/g、24M4DBP吸油量が98ml/100g のカーボンブラ
ックをそれぞれ95重量部使用した。ついで、これらのゴ
ム組成物を加硫した後、その引張物性 (100%モジュラ
ス、300%モジュラス、引張強度 (kgf/cm2 ) 、伸び
(%))、粘弾性 (ヒステリシスロス (tanδ) 、損失コン
プライアンス (E"/(E*)2))、リュプケ反発弾性、お
よびピコ摩耗を下記により評価した (E":損失弾性
率、E*:複素弾性率) 。この結果を表1に示す。ま
た、これらのゴム組成物についての損失コンプライアン
ス (100℃) とピコ摩耗との関係を図1に、損失コンプ
ライアンス (100℃) と300 %モジュラスとの関係を図
2にそれぞれ示す。100%モジュラス、300%モジュラスの評価方法 :JIS K
6301に準拠し、試験片を 100%伸ばしたときの引張強度
(kgf/cm2) を100%モジュラスとし、 300%伸ばしたと
きの引張強度 (kgf/cm2) を 300%モジュラスとした。引張強度 (kgf/cm2) の評価方法 :JIS K 6301に準拠。伸び (%) の評価方法 :JIS K 6301に準拠。tanδ、損失コンプライアンス (E"/(E*)2) 評価方
法 :東洋精機製作所製の粘弾性スペクトロメータを用
い、歪10±2%、周波数20Hz、雰囲気温度100 ℃の条件
で測定。測定結果は、指数(インデックス)表示。リュプケ反発弾性の評価方法 :100 ℃の温度でJIS K 63
01に準拠して測定。測定結果は、指数(インデックス)
表示。ピコ摩耗の評価方法 :ピコ摩耗試験機を用いてASTM D22
28に準拠して測定。指数 (インデックス) 表示。 【0019】tanδ、損失コンプライアンスにおいては
値が大きいほど、反発弾性においては値が小さいほど路
面グリップ力が優れている。また、ピコ摩耗 (耐摩耗
性) については値が大きいほど良好である。 【0020】注) *1 溶液重合SBR、全スチレン量45重量%、全ビニ
ル量55重量%。 *2 全スチレン量45重量%、全ビニル量59重量%、重
量平均分子量26,000。 【0021】*3 重量平均分子量 (Mw) が25,000の
(スチレンブロック) −( SBR) −(スチレンブロッ
ク) 構造を有する低分子量ブロックポリマー。全スチレ
ン量67重量%、全ビニル量59重量%、各スチレンブロッ
ク20%。 表1において、No.1およびNo.2は、ジエン系ゴム100重
量部に対し軟化剤をそれぞれ50重量部、60重量部配合し
てなるゴム組成物である (従来例) 。No.3は、No.2にお
ける軟化剤60重量部のうち10重量部を液状SBRで置き
換えてなるゴム組成物である (比較例) 。No.4は、No.2
における軟化剤60重量部のうち10重量部を液状ブロック
ポリマーで置き換えてなるゴム組成物である (本発明
例) 。 【0022】また、No.5は、ジエン系ゴム100重量部に
対し軟化剤を70重量部配合してなるゴム組成物である
(従来例) 。No.6は、No.5における軟化剤70重量部のう
ち20重量部を液状SBRで置き換えてなるゴム組成物で
ある (比較例) 。No.7は、No.5における軟化剤70重量部
のうち20重量部を液状ブロックポリマーで置き換えてな
るゴム組成物である (本発明例) 。 【0023】また、No.8は、ジエン系ゴム100重量部に
対し軟化剤を90重量部配合してなるゴム組成物である
(従来例) 。No.9は、No.8における軟化剤90重量部のう
ち40重量部を液状ブロックポリマーで置き換えてなるゴ
ム組成物である (本発明例) 。表1から明らかなよう
に、No.4 (本発明例) は、No.1およびNo.2 (従来例) 、
No.3 (比較例) に比して tanδが大きく、また、リュプ
ケ反発弾性が小さくなっている。No.7 (本発明例) もま
た、No.5 (従来例) およびNo.6 (比較例) に比し、No.9
(本発明例) はNo.8 (比較例) に比して、 tanδが大き
く、リュプケ反発弾性が小さくなっている。このことか
ら、本発明ゴム組成物 (No.4、No.7、No.9) は、路面グ
リップ力に優れていることが判る。 【0024】また、図1および図2から判るように、N
o.4、No.7、およびNo.9は、No.1、No.2、No.5、No.8、
およびNo.3、No.6に比して、損失コンプライアンスの増
加 (路面グリップ力の向上) に伴うピコ摩耗および 300
%モジュラスの減少がゆるやかである (減少割合が小さ
い) 。したがって、本発明ゴム組成物 (No.4、No.7、N
o.9) は耐摩耗性に優れている。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軟
化剤の所定量を特定の低分子量ブロックポリマーで置き
換えるために、耐摩耗性を実質的に損なうことなしに路
面グリップ力を向上させることが可能となる。
なうことなしに、高温領域( 60℃〜100 ℃)における ta
nδ、損失コンプライアンス、S−S特性 (応力−歪特
性) を高めて高速走行時の路面グリップ力 (乾燥路、湿
潤路) を向上させたタイヤトレッド用ゴム組成物、特に
高速走行用タイヤのトレッドに用いられるゴム組成物に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来、路面グリップ力を向上させるため
にアロマティックオイルなどの軟化剤を多量に配合した
ゴム組成物が使用されてきた。しかし、このように軟化
剤を多量に配合するのは損失コンプライアンスを大きく
する一方、耐摩耗性を著しく損なうため好ましいことで
はない。したがって、路面グリップ力と耐摩耗性とを両
立させることは著しく困難であった。 【0003】そこで、近年、種々の重合技術を駆使して
このような背反問題を解決すべく多くの発明がなされて
いる。例えば、特開昭61‐203145号では低分子量のジエ
ン系共重合体を、特開昭64-14258号では低分子量の高ス
チレン乳化重合スチレン−ブタジエン共重合体ゴム (E
・SBR) を、他の重合体とブレンドすることにより前
記の背反問題の改善に取りくんでいる。また、特開昭63
‐101440号、特開昭63-33436号、特開昭64-16845号、特
開平1-197541号、特開平3-28244号等では、低分子量重
合体を軟化剤として使用することにより前記の背反問題
を解決しようとしている。しかしながら、路面グリップ
力と共に耐摩耗性を十分に満足的に向上せしめていない
のが現状である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な従来の技術の欠点を克服すべくなされたものであって
路面グリップ力が大きく、かつ耐摩耗性を実質的に損な
うことのないタイヤトレッド用ゴム組成物、特に高速走
行に用いる高性能タイヤのトレッド用ゴム組成物を提供
することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、ジエン
系ゴム 100重量部に対し、CTABが100m2/g以上、24
M4DBP吸油量が50ml/100g 以上のカーボンブラック
60〜200重量部を配合すると共に、重量平均分子量 (M
w) が2,000〜50,000のA−B−A構造 (式中Aはビニ
ル芳香族化合物の重合体ブロック、Bはジエン系重合体
ブロックを表わす) を有する低分子量ブロックポリマー
5〜50重量部および軟化剤5〜200重量部のうち少なく
とも前記低分子量ブロックポリマー5〜50重量部を配合
したタイヤトレッド用ゴム組成物が提供される。 【0006】このように本発明では、前記低分子量ブロ
ックポリマーおよび軟化剤のうち少なくとも前記低分子
量ブロックポリマーを配合することにより、耐摩耗性を
実質的に損なうことなしに、高温領域( 60℃〜100 ℃)
における tanδ、損失コンプライアンス、S−S特性を
高めることが可能となり、これによって特に高速走行時
の路面グリップ力を向上させることができる。 【0007】以下、本発明の構成につき詳しく説明す
る。 (1) ジエン系ゴム。 各種ジエン系ゴムが用いられる。例えば、天然ゴム、ブ
タジエンゴム、高スチレン含量の乳化重合スチレン−ブ
タジエン共重合体ゴム、高スチレン含量の溶液重合スチ
レン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体ゴム、クロロプレンゴムなどである。 【0008】(2) カーボンブラック。 CTABが100m2/g以上、好ましくは130 〜300m2/g、24
M4DBP吸油量が50ml/100g 以上 、好ましくは90〜
130ml/100gのものである。CTABが100m2/gに満たな
いと、通常のカーボンブラックの使用に比較して耐摩耗
性およびグリップ力の向上を望むことができない。ま
た、24M4DBP吸油量は、カーボンブラックに特に重
要な特性であり、24M4DBP吸油量を高めることで非
常に粒径が細かいカーボンブラックの分散性を向上させ
ることができると同時に、引張強さおよび耐摩耗性を高
めることができる。24M4DBP吸油量が50ml/100g よ
りも小さいと、分散性が悪くなるばかりか、耐摩耗性も
低下する。 【0009】(3) 軟化剤。 ゴムの配合に通常用いるものを使用すればよく、例えば
アロマティックオイル(アロマオイル) 、二次転移点(T
g)が−40℃以下のパラフィン系オイル、ナフテン系オイ
ル等、又は各種可塑剤などである。 (4) 重量平均分子量 (Mw) が2,000〜50,000のA−B
−A構造を有する低分子量ブロックポリマー。重量平均
分子量はGPCで測定した標準ポリスチレン換算の値で
ある。 【0010】ここでブロックポリマー (ブロック共重合
体) は、単量体であるビニル芳香族化合物と単量体であ
るジエン化合物とを例えばアニオン重合触媒を用いてA
−B−Aブロック構造を持つように重合させたものであ
る。Aはビニル芳香族化合物の重合体ブロックである。
また、Bはジエン系重合体ブロックであり、共役ジエン
のホモポリマーあるいは共役ジエンとビニル芳香族化合
物との共重合体のブロックである。例えば、Bは、SB
R (スチレン−ブタジエン共重合体ゴム) 、BR (ブタ
ジエンゴム) 、IR (イソプレンゴム) 、SIR (スチ
レン−イソプレン共重合体ゴム) 、BIR (ブタジエン
−イソプレン共重合体ゴム) 、二元ブロックSBR (結
合スチレンおよびビニル量が異なる2種のSBRからな
る) のいずれか1種以上である。これらの例示の (共)
重合体のビニル (1,2) 結合量あるいは1,2結合と3,4
結合の合計量は、通常10〜70%、結合スチレン量は5〜
50%である。 【0011】ビニル芳香族化合物は、例えば、スチレ
ン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−te
rt−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、クロロメチ
ルスチレン、ビニルトルエンである。スチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。ジエン
化合物は、例えば、ブタジエン、イソプレン、ペンタジ
エン、2,3−ジメチルブタジエンである。ブタジエン、
イソプレンが好ましい。 【0012】このビニル芳香族化合物とジエン化合物と
のブロックポリマーを製造するには、例えば、モノマー
の逐次添加法、すなわちA (スチレン) 成分を重合せし
めた後、B成分モノマーを添加し完全に重合させ、さら
に再びA成分を添加し重合を行なってブロックポリマー
を得ても良いし、カップリング法、すなわち、初期のA
成分を重合せしめた後、B成分の所定量のうち半量を添
加し重合させた後、通常用いられるカップリング剤によ
りカップリングさせA−B−Aタイプのブロックポリマ
ーを得ても良い。ここで用いられるカップリング剤は、
具体的には、例えば、酢酸フェニル、安息香酸エチル、
ジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジブチルジ
ブロムスズ、メチルトリクロロシラン、メチルトリブロ
ムシラン、フェニルトリクロロシラン、テトラクロロシ
ラン、テトラメトキシシラン、四塩化スズ、 (ジクロル
メチル) トリクロロシラン、 (ジクロルフェニル) トリ
クロロシラン、ヘキサクロロジシラン、等を挙げること
ができる。 【0013】このブロックポリマーは、2A:Bの比率
(重合比) が10〜70:90〜30であり、2A+B=100 で
ある。Aの比率が10未満では 100℃以上で融解する成分
が少なく、必要とする路面グリップ力が得られない。ま
た、70超では硬くなりすぎてしまい好ましくない。ま
た、このブロックポリマーは、重量平均分子量 (Mw) が
2,000〜50,000である。2,000未満では路面グリップ力
の改良効果は大きいが破壊強度の低下も大きくなり、タ
イヤに用いることは不適である。また、50,000を超える
と分子量が大きくなり過ぎて60〜100℃における tanδ
および損失コンプライアンスを高めるのが困難となる。 【0014】このブロックポリマーが逐次添加法で製造
されたブロックポリマーである場合には、その分子鎖末
端には、ある特定の化合物と反応させた、いわゆる化学
変性を実施しても良い。この特定の化合物としては、下
記式で表わされる原子団を有する反応物質、N−置換−
アミノケトン類、N−置換−アミノチオケトン類、N−
置換−アミノアルデヒド類、およびN−置換−アミノチ
オアルデヒド類であるのが好ましい。 【0015】 上記式でMは酸素又は硫黄である。 【0016】上記式の原子団を有する化合物としては、
例えば、N−メチル−β−プロピオラクタム、N−t−
ブチル−β−プロピオラクタム、N−メトキシフェニル
−β−プロピオラクタム、N−フェニル−β−プロピオ
ラクタム、N−ナフチル−β−プロピオラクタム、N−
メチル−2−ピロリドン、N−t−ブチル−2−ピロリ
ドン、N−フェニル−2−ピロリドン、N−メトキシフ
ェニル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリド
ン、N−ベンジル−2−ピロリドン、N−ナフチル−2
−ピロリドン、N−メチル−5−メチル−2−ピロリド
ン、N−t−ブチル−5−メチル−2−ピロリドン、N
−フェニル−5−メチル−2−ピロリドン、N−メチル
−3,3−ジメチル−2−ピロリドン、N−t−ブチル
−3,3−ジメチル−2−ピロリドン、N−フェニル−
3,3−ジメチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−
ピペリドン、N−t−ブチル−2−ピペリドン、N−フ
ェニル−2−ピペリドン、N−メトキシフェニル−2−
ピペリドン、N−ビニル−2−ピペリドン、N−ベンジ
ル−2−ピペリドン、N−ナフチル−2−ピペリドン、
N−メチル−3,3−ジメチル−2−ピペリドン、N−
t−ブチル−3,3−ジメチル−2−ピペリドン、N−
メチル−ε−カプロラクタム、N−フェニル−ε−カプ
ロラクタム、N−メトキシフェニル−ε−カプロラクタ
ム、N−ビニル−ε−カプロラクタム、N−ベンジル−
ε−カプロラクタム、N−ナフチル−ε−カプロラクタ
ム、N−メチル−ω−ラウリロラクタム、N−フェニル
−ω−ラウリロラクタム、N−t−ブチル−ω−ラウリ
ロラクタム、N−ビニル−ω−ラウリロラクタム、N−
ベンジル−ω−ラウリロラクタム等のN−置換−ラクタ
ム類およびこれらの対応のチオラクタム類;1,3−ジ
メチルエチレン尿素、1,3−ジフェニルエチレン尿
素、1,3−ジ−t−ブチルエチレン尿素、1,3−ジ
ビニルエチレン尿素等のN−置換−エチレン尿素類およ
び対応のN−置換−チオエチレン尿素類が挙げられる。
N−置換−アミノ(チオ)ケトン類としては、4−ジメ
チルアミノベンゾフェノン、4−ジエチルアミノベンゾ
フェノン、4−ジ−t−ブチルアミノベンゾフェノン、
4−ジフェニルアミノベンゾフェノン、4,4'−ビス
(ジメチルアミノ) ベンゾフェノン、4, 4'−ビス (ジ
エチルアミノ) ベンゾフェノン、4, 4'−ビス (ジ−t
−ブチルアミノ) ベンゾフェノン、4, 4'−ビス (ジフ
ェニルアミノ) ベンゾフェノン、4, 4'−ビス (ジビニ
ルアミノ) ベンゾフェノン、4−ジメチルアミノアセト
フェノン、1, 3−ビス (ジフェニルアミノ) −2−プ
ロパノン、1, 7−ビス (メチルエチルアミノ) −4−
ヘプタノン等およびこれらの対応のチオケトン類が挙げ
られる。N−置換アミノ(チオ)アルデヒド類として
は、3−ジメチルアミノプロピオンアルデヒド、3−ジ
エチルアミノプロピオンアルデヒド、4−ジメチルアミ
ノベンズアルデヒド、3−ジシクロヘキシルアミノプロ
ピオンアルデヒド、3, 5−ビス (ジシクロヘキシルア
ミノ) ベンズアルデヒド、4−ジフェニルアミノベンズ
アルデヒド、4−ジビニルアミノベンズアルデヒド等が
挙げられる。 【0017】(5) 本発明では、前記ジエン系ゴム 100
重量部に対し、前記カーボンブラック60〜200重量部を
配合すると共に、前記低分子量ブロックポリマー5〜50
重量部および軟化剤5〜200重量部のうち少なくとも前
記低分子量ブロックポリマー5〜50重量部を配合してい
る。この低分子量ブロックポリマーの配合量が5重量部
未満では耐摩耗性が損なわれることになり、一方、50重
量部を超えるとゴム組成物のtan δが小さくなって粘性
が低下すると共に、ロスコンプライアンスが小さくなっ
て変形し難くなるので路面グリップ力が低下してしま
う。好ましくは、10〜40重量部である。また、本発明の
タイヤトレッド用ゴム組成物には、必要に応じて、硫
黄、老化防止剤等の配合剤を適宜配合することができ
る。 【0018】 【実施例】表1に示す配合内容 (重量部) でゴム組成物
(No.1〜No.7) を作製した。この場合、CTABが137m
2/g、24M4DBP吸油量が98ml/100g のカーボンブラ
ックをそれぞれ95重量部使用した。ついで、これらのゴ
ム組成物を加硫した後、その引張物性 (100%モジュラ
ス、300%モジュラス、引張強度 (kgf/cm2 ) 、伸び
(%))、粘弾性 (ヒステリシスロス (tanδ) 、損失コン
プライアンス (E"/(E*)2))、リュプケ反発弾性、お
よびピコ摩耗を下記により評価した (E":損失弾性
率、E*:複素弾性率) 。この結果を表1に示す。ま
た、これらのゴム組成物についての損失コンプライアン
ス (100℃) とピコ摩耗との関係を図1に、損失コンプ
ライアンス (100℃) と300 %モジュラスとの関係を図
2にそれぞれ示す。100%モジュラス、300%モジュラスの評価方法 :JIS K
6301に準拠し、試験片を 100%伸ばしたときの引張強度
(kgf/cm2) を100%モジュラスとし、 300%伸ばしたと
きの引張強度 (kgf/cm2) を 300%モジュラスとした。引張強度 (kgf/cm2) の評価方法 :JIS K 6301に準拠。伸び (%) の評価方法 :JIS K 6301に準拠。tanδ、損失コンプライアンス (E"/(E*)2) 評価方
法 :東洋精機製作所製の粘弾性スペクトロメータを用
い、歪10±2%、周波数20Hz、雰囲気温度100 ℃の条件
で測定。測定結果は、指数(インデックス)表示。リュプケ反発弾性の評価方法 :100 ℃の温度でJIS K 63
01に準拠して測定。測定結果は、指数(インデックス)
表示。ピコ摩耗の評価方法 :ピコ摩耗試験機を用いてASTM D22
28に準拠して測定。指数 (インデックス) 表示。 【0019】tanδ、損失コンプライアンスにおいては
値が大きいほど、反発弾性においては値が小さいほど路
面グリップ力が優れている。また、ピコ摩耗 (耐摩耗
性) については値が大きいほど良好である。 【0020】注) *1 溶液重合SBR、全スチレン量45重量%、全ビニ
ル量55重量%。 *2 全スチレン量45重量%、全ビニル量59重量%、重
量平均分子量26,000。 【0021】*3 重量平均分子量 (Mw) が25,000の
(スチレンブロック) −( SBR) −(スチレンブロッ
ク) 構造を有する低分子量ブロックポリマー。全スチレ
ン量67重量%、全ビニル量59重量%、各スチレンブロッ
ク20%。 表1において、No.1およびNo.2は、ジエン系ゴム100重
量部に対し軟化剤をそれぞれ50重量部、60重量部配合し
てなるゴム組成物である (従来例) 。No.3は、No.2にお
ける軟化剤60重量部のうち10重量部を液状SBRで置き
換えてなるゴム組成物である (比較例) 。No.4は、No.2
における軟化剤60重量部のうち10重量部を液状ブロック
ポリマーで置き換えてなるゴム組成物である (本発明
例) 。 【0022】また、No.5は、ジエン系ゴム100重量部に
対し軟化剤を70重量部配合してなるゴム組成物である
(従来例) 。No.6は、No.5における軟化剤70重量部のう
ち20重量部を液状SBRで置き換えてなるゴム組成物で
ある (比較例) 。No.7は、No.5における軟化剤70重量部
のうち20重量部を液状ブロックポリマーで置き換えてな
るゴム組成物である (本発明例) 。 【0023】また、No.8は、ジエン系ゴム100重量部に
対し軟化剤を90重量部配合してなるゴム組成物である
(従来例) 。No.9は、No.8における軟化剤90重量部のう
ち40重量部を液状ブロックポリマーで置き換えてなるゴ
ム組成物である (本発明例) 。表1から明らかなよう
に、No.4 (本発明例) は、No.1およびNo.2 (従来例) 、
No.3 (比較例) に比して tanδが大きく、また、リュプ
ケ反発弾性が小さくなっている。No.7 (本発明例) もま
た、No.5 (従来例) およびNo.6 (比較例) に比し、No.9
(本発明例) はNo.8 (比較例) に比して、 tanδが大き
く、リュプケ反発弾性が小さくなっている。このことか
ら、本発明ゴム組成物 (No.4、No.7、No.9) は、路面グ
リップ力に優れていることが判る。 【0024】また、図1および図2から判るように、N
o.4、No.7、およびNo.9は、No.1、No.2、No.5、No.8、
およびNo.3、No.6に比して、損失コンプライアンスの増
加 (路面グリップ力の向上) に伴うピコ摩耗および 300
%モジュラスの減少がゆるやかである (減少割合が小さ
い) 。したがって、本発明ゴム組成物 (No.4、No.7、N
o.9) は耐摩耗性に優れている。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軟
化剤の所定量を特定の低分子量ブロックポリマーで置き
換えるために、耐摩耗性を実質的に損なうことなしに路
面グリップ力を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴム組成物の損失コンプライアンス (100℃)
とピコ摩耗との関係図である。 【図2】ゴム組成物の損失コンプライアンス (100℃)
と300%モジュラスとの関係図である。
とピコ摩耗との関係図である。 【図2】ゴム組成物の損失コンプライアンス (100℃)
と300%モジュラスとの関係図である。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
B29K 9:00
(72)発明者 加山 和義
神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム
株式会社 平塚製造所内
(72)発明者 梅田 和幸
神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム
株式会社 平塚製造所内
(72)発明者 鈴木 文敏
神奈川県横浜市磯子区磯子2−15−33
日本ゼオン磯子寮
(72)発明者 秋田 修一
神奈川県横浜市戸塚区信濃町553−1
パークヒルズN−204
(56)参考文献 特開 昭61−91241(JP,A)
特開 平4−45136(JP,A)
特開 平4−45137(JP,A)
特開 平1−182333(JP,A)
特開 平6−80824(JP,A)
特開 平5−222246(JP,A)
特開 平2−158668(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08L 9/00 - 21/00
C08L 53/02
C08K 3/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ジエン系ゴム 100重量部に対し、CTA
Bが100m2/g以上、24M4DBP吸油量が50ml/100g 以
上のカーボンブラック60〜200重量部を配合すると共
に、重量平均分子量 (Mw) が2,000〜50,000のA−B−
A構造 (式中Aはビニル芳香族化合物の重合体ブロッ
ク、Bはジエン系重合体ブロックを表わす) を有する低
分子量ブロックポリマー5〜50重量部および軟化剤5〜
200重量部のうち少なくとも前記低分子量ブロックポリ
マー5〜50重量部を配合したタイヤトレッド用ゴム組成
物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30533393A JP3361371B2 (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
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---|---|---|---|
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JP4810978B2 (ja) * | 2005-11-08 | 2011-11-09 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ製造方法 |
JP6532184B2 (ja) * | 2013-12-06 | 2019-06-19 | 住友ゴム工業株式会社 | 高性能タイヤ用トレッドゴム組成物及び高性能タイヤ |
-
1993
- 1993-12-06 JP JP30533393A patent/JP3361371B2/ja not_active Expired - Fee Related
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