JP3360232B2 - 液体圧送装置 - Google Patents
液体圧送装置Info
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Description
送する液体圧送装置に関するものである。本発明の液体
圧送装置は、蒸気使用装置で発生した復水を一旦集め、
この復水をボイラ―や廃熱利用装置に送る装置として特
に適するものである。
は、まだ相当の熱量を有していることが多く、そのため
エネルギ―の有効活用のため、液体圧送装置を用いて復
水を回収し、この復水をボイラ―や廃熱利用装置に送っ
て廃熱を有効利用する復水回収システムが広く普及して
いる。
置は、復水を一旦密閉容器内に回収し、更に切替え弁を
切り換えて密閉容器内に蒸気等の高圧の作動流体を導入
し、この作動流体の圧力によって密閉容器内の復水を強
制的に排出するものであり、通常比較的低圧の復水を高
圧のボイラ―等へ圧送するものである。
側圧力と二次側圧力が絶えず変化して、一次側圧力が二
次側圧力よりも高くなる場合もある。
平5−263992号公報に示されたものがある。これ
は、蒸気使用装置の一次側圧力が二次側圧力より高くな
っても蒸気の漏洩が生じないように、復水溜り室が所定
の低水位のときに還元口すなわち圧送液体排出口を閉
じ、水位の上昇により圧送液体排出口を開く弁手段をフ
ロ―トに連結したものである。弁手段を連結したことに
より、一次側圧力が二次側圧力より高くなっても、復水
が溜ってフロ―トが上昇しないと弁手段が開弁せず、従
って、蒸気の漏洩を防止することができるものである。
送装置は、圧力変化による蒸気の漏洩を防止することが
できるものであるが、一旦密閉容器内に回収した復水を
排出するときに素早く排出できないという問題点があっ
た。これは、復水排出によってフロ―トが降下するとき
に、フロ―トの降下にほぼ比例して弁手段が閉弁方向に
変位し、弁手段の開度が絞られていくためである。
弁方向に変位すると、弁手段の開度即ち密閉容器内と圧
送液体排出口との間の流路が絞られてしまうので、効率
良く液体を圧送することができなくなるのである。
目し、復水排出による密閉容器内の水位の低下に対し
て、弁手段が全開に近い状態を長く維持できるようにす
ることである。
密閉容器に作動流体導入口と、作動流体排出口と、圧送
液体流入口と、圧送液体排出口が設けられ、密閉容器内
にフロ―トア―ムを有するフロ―トと、給排気弁軸を介
してフロ―トア―ムに連結しフロ―トと連動して作動流
体の給排気を切り換える切替え弁と、排水弁軸を介して
フロ―トア―ムに連結しフロ―トと連動して密閉容器内
と圧送液体排出口との間を連通遮断する弁手段が内蔵さ
れた液体圧送装置において、フロ―トア―ムと排水弁軸
の連結部が弁手段の全開時にフロ―トア―ムの揺動支点
のほぼ真下に位置するようにした液体圧送装置にある。
様に、フロ―トの移動に応じて弁手段が密閉容器内と圧
送液排出口との間を連通遮断すると共に、切替え弁が切
り換えられて密閉容器内に溜まった液体を圧送する。そ
して本発明の液体圧送装置で採用する弁手段は、全開時
にフロ―トア―ムと排水弁軸の連結部がフロ―トア―ム
の揺動支点のほぼ真下に位置するようにしたので、復水
排出によってフロ―トが降下するときに、フロ―トの一
定量づつの変位に対して、フロ―トの降下当初は全開に
近い状態を維持することができる。従って、復水を素早
く排出することが可能となる。
る。図1は本発明の具体的実施例の液体圧送装置の断面
図であり、図2はフロ―トが最浮上した状態の図1の要
部断面図である。図1において、本実施例の液体圧送装
置1は、密閉容器2内にフロ―ト3、切替え弁4、スナ
ップ機構5及び弁手段6が配置されたものである。
と蓋部8が図示しないネジによって結合され、内部に液
体溜空間10が形成されたものである。本実施例では密
閉容器2の本体部7は単なる容器であり、本実施例の特
徴的な構成要素は、概ね密閉容器2の蓋部8に設けられ
ている。即ち蓋部8には、4つの開口、具体的には作動
流体導入口11,作動流体排出口13,圧送液体流入口
16,圧送液体排出口17が設けられている。
密閉容器内部側の位置に給気弁20が取り付けられてお
り、作動流体排出口13の内側には排気弁21が取り付
けられている。ここで給気弁20は、弁ケ―ス22と弁
体23及び昇降棒24によって構成される。弁ケ―ス2
2は軸方向に貫通孔を有し、該貫通孔の上端面は弁座2
5として機能する。弁ケ―ス22の中間部には、前期し
た貫通孔と外部とを連通する4つの開口26が設けられ
ている。弁体23は、半球状であり、昇降棒24の先端
に一体的に取り付けられている。
0の弁ケ―ス22の先端が、作動流体導入口11の中に
ねじ込まれている。そして弁体23は作動流体導入口1
1側にあり、昇降棒24は弁ケ―ス22の貫通孔を通っ
て密閉容器2側に抜け、連設板27に当接するようにな
っている。連設板27は、給排気弁軸28に連結されて
いる。さらに給排気弁軸28はスナップ機構5と連結さ
れている。
昇降棒31によって構成される。弁ケ―ス29は軸方向
に貫通孔を有し、該貫通孔の内部に弁座32があり、弁
座32の下から昇降棒31の先端に保持固定された弁体
30が当接して開閉を行うものである。尚、給排気弁軸
28と昇降棒31とはピン33で連結されている。給気
弁20と排気弁21とで切替え弁4が構成され、給気弁
20が開くと排気弁21は閉じ、給気弁20が閉じると
排気弁21は開く。
あり、圧送液体排出口17は密閉容器2の下部に相当す
る位置に設けられている。
2を介してブラケット43によって支持されている。軸
42はフロ―ト3の揺動支点となる。そしてブラケット
43は図示しないネジによって密閉容器2の蓋部8に一
体的に取り付けられている。またブラケット43には軸
44,46,47が掛け渡されている。軸46はフロ―
トア―ム41の下限のストッハ―であり、軸47は上限
のストッパ―である。また軸44は上下限兼用のストッ
パ―である。フロ―ト3はフロ―トア―ム41に前記し
た軸42が貫通され、軸42を中心として上下に揺動す
る。
のコイルバネ54、雄バネ受け部材55、雌バネ受け部
材56及び給排気弁軸28からなるものである。レバ―
52は、フロ―トア―ム41と同一の軸42によって中
間部がブラケット43と結合され、一端がコイルばね5
4の一端の雌バネ受け部材56にピン58によって連結
され、他端が給排気弁軸28のピン59に連結されてい
る。ブラケット43に設けた軸46,47はレバ―52
の上下限のストッパ―を兼用している。
のコイルバネ54が取り付けられている。バネ受け部材
55はピン57によってフロ―トア―ム41に連結され
ている。
は、複座弁である弁手段6が設けられている。弁手段6
は、上下弁ケ―ス61,62と上下弁体63,64及び
排水弁軸71とからなるものである。上弁ケ―ス61と
下弁ケ―ス62は図示しないネジによって固着され、上
弁ケ―ス61が図示しないネジによって蓋部8に固着さ
れている。上弁ケ―ス61には上弁座66が形成され、
下弁ケ―ス62には下弁座67が形成されている。上弁
体63に連結棒65がねじ結合され、ナット68で緩み
止めされている。上弁体63の下部軸部に下弁体64
が、連結管69で一定間隔隔てられて、ねじ結合されて
いる。連結棒65の上端はピン70によって揺動可能に
排水弁軸71に連結され、さらに排水弁軸71の上端
は、フロ―トア―ム41にピン72によって揺動可能に
連結されている。ピン72は、図1に示す様にフロ―ト
3が最降下している状態において、軸42の斜少し下方
に位置し、図2に示す様にフロ―ト3が最浮上した状態
になると、軸42のほぼ真下に達する。上下弁体63,
64は、フロ―ト3の上昇に応じて下方に移動し、液体
溜空間10と圧送液体排出口17とを連通すると共に、
フロ―トの降下に応じて上方に移動し、図1に示す様に
液体溜空間10と圧送液体排出口17とを遮断するもの
である。上下弁体63,64の中間部に、断面略コ字状
で複数の開口73を有した偏流板74を取り付ける。
いて、作動流体として蒸気を用いた場合の一連の動作手
順を追うことによって説明する。まず液体圧送装置1の
外部配管は、作動流体導入口11が高圧の蒸気源に接続
され、作動流体排出口13は、蒸気循環配管に接続され
る。また圧送液体流入口16は、外部から液体溜空間1
0に向かって開く逆止弁(図示せず)を介して蒸気使用
装置等の負荷に接続される。一方圧送液体排出口17
は、液体溜空間10から外部に向かって開く逆止弁(図
示せず)を介してボイラ―等の液体圧送先へ接続され
る。
0内に復水が無い場合は、図1に示す様にフロ―ト3は
底部に位置する。このとき、切替え弁4における給気弁
20が閉じられ、排気弁21が開かれている。また弁手
段6が閉じられている。そして蒸気使用装置等の負荷内
で復水が発生すると、復水は圧送液体流入口16から液
体圧送装置1に流下して、液体溜空間10内に溜まる。
フロ―ト3が浮上すると、フロ―トア―ム41が軸42
を中心に時計回り方向に回転し、排水弁軸71との連結
部(ピン72)が下方に移動し、排水弁軸71及び連結
棒65を介して上下弁体63,64が下方に移動し、弁
手段62が開弁する。このとき、ピン72は、図1に示
すように、軸42の斜少し下方から、図2に示すよう
に、軸42のほぼ真下に達するまで変位するので、弁手
段6はフロ―ト3の一定量づつの変位に対して、全開に
向かうほど開弁方向の変位が小さくなる。一方スナップ
機構5側では、コイルバネ54の雄バネ受け部材55側
が上方向に移動し、コイルバネは圧縮変形する。そして
フロ―ト3がさらに上昇し、コイルバネ54とレバ―5
2が直線状に並び、なおもフロ―ト3が上昇してコイル
バネ54とレバ―52の角度が180度を越えると、コ
イルバネ54は急激に変形を回復し、コイルバネ54と
レバ―52間の連結部(ピン58)は下側にスナップ移
動する。その結果、給排気弁軸28が上側に移動し、給
気弁20が開口されると共に排気弁21が閉じられる。
容器2内に高圧蒸気が導入され、内部の圧力が上昇し、
液体溜空間10に溜まった復水は、蒸気圧に押されて圧
送液体排出口17から図示しない逆止弁を介して外部の
ボイラ―や廃熱利用装置へ排出される。
位が低下し、フロ―ト3が降下する。すると、フロ―ト
ア―ム41が軸42を中心に反時計回り方向に回転し、
排水弁軸71との連結部(ピン72)が上方に移動し、
弁手段62が閉弁する。このとき、ピン72は、図2に
示す軸42のほぼ真下から、図1に示す軸42の斜少し
下方に達するまで変位するので、弁手段6はフロ―ト3
の一定量づつの変位に対して、全閉に向かうほど閉弁方
向の変位が大きくなる。言い換えれば、図2に示す状態
からフロ―ト3が降下するときに、降下当初は弁手段6
が全開に近い状態を維持する。一方スナップ機構5側で
は、先とは全く逆の経路をたどり、給気弁20が閉じ、
排気弁21が開口する。
よる密閉容器内の水位の低下に対して、弁手段が全開に
近い状態を長く維持できるので、一旦密閉容器内に回収
した復水を素早く排出できる。従って、本発明の液体圧
送装置は、効率良く液体を圧送できる優れた効果があ
る。
である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 密閉容器に作動流体導入口と、作動流体
排出口と、圧送液体流入口と、圧送液体排出口が設けら
れ、密閉容器内にフロ―トア―ムを有するフロ―トと、
給排気弁軸を介してフロ―トア―ムに連結しフロ―トと
連動して作動流体の給排気を切り換える切替え弁と、排
水弁軸を介してフロ―トア―ムに連結しフロ―トと連動
して密閉容器内と圧送液体排出口との間を連通遮断する
弁手段が内蔵された液体圧送装置において、フロ―トア
―ムと排水弁軸の連結部が弁手段の全開時にフロ―トア
―ムの揺動支点のほぼ真下に位置するようにしたことを
特徴とする液体圧送装置。
Priority Applications (21)
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Country Status (2)
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- 1994-10-14 JP JP27576294A patent/JP3360232B2/ja not_active Expired - Lifetime
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1995
- 1995-10-09 ZA ZA958496A patent/ZA958496B/xx unknown
Also Published As
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