JPH0953794A - 復水圧送装置 - Google Patents
復水圧送装置Info
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- JPH0953794A JPH0953794A JP22733095A JP22733095A JPH0953794A JP H0953794 A JPH0953794 A JP H0953794A JP 22733095 A JP22733095 A JP 22733095A JP 22733095 A JP22733095 A JP 22733095A JP H0953794 A JPH0953794 A JP H0953794A
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- Japan
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- condensate
- valve
- condensation
- sealed container
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 密閉容器内に流入する復水が低温のときには
復水を圧送しない復水圧送装置を提供することを目的と
する。 【構成】 密閉容器2に作動流体導入口15と作動流体
排出口16と圧送復水流入口13及び圧送復水排出口1
4が設けられ、密閉容器内にフロ―ト3と作動流体導入
口を開閉する給気弁20及び作動流体排出口を開閉する
排気弁21が内蔵され、密閉容器内に溜った復水の液面
の高さに応じて給気弁が開き、密閉容器内に溜った復水
を圧送復水排出口から密閉容器の外に排出する復水圧送
装置において、密閉容器内の低温復水を系外に排除する
低温復水排出弁6を密閉容器の下部に取り付ける。
復水を圧送しない復水圧送装置を提供することを目的と
する。 【構成】 密閉容器2に作動流体導入口15と作動流体
排出口16と圧送復水流入口13及び圧送復水排出口1
4が設けられ、密閉容器内にフロ―ト3と作動流体導入
口を開閉する給気弁20及び作動流体排出口を開閉する
排気弁21が内蔵され、密閉容器内に溜った復水の液面
の高さに応じて給気弁が開き、密閉容器内に溜った復水
を圧送復水排出口から密閉容器の外に排出する復水圧送
装置において、密閉容器内の低温復水を系外に排除する
低温復水排出弁6を密閉容器の下部に取り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気配管系で発生した
復水を一旦集め、この復水をボイラ―や廃熱利用装置に
送る復水圧送装置に関するものである。
復水を一旦集め、この復水をボイラ―や廃熱利用装置に
送る復水圧送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蒸気配管系で凝縮して発生した復水は、
まだ相当の熱量を有していることが多く、そのためエネ
ルギ―の有効活用のため、復水圧送装置を用いて回収
し、この復水をボイラ―や廃熱利用装置に送って廃熱を
有効利用する復水回収システムが広く普及している。
まだ相当の熱量を有していることが多く、そのためエネ
ルギ―の有効活用のため、復水圧送装置を用いて回収
し、この復水をボイラ―や廃熱利用装置に送って廃熱を
有効利用する復水回収システムが広く普及している。
【0003】復水回収システムに利用される復水圧送装
置は、復水を一旦密閉容器内に回収し、更にこの密閉容
器内に蒸気等の高圧の作動流体を導入し、この作動流体
の圧力によって密閉容器内の復水を強制的に圧送するも
のである。
置は、復水を一旦密閉容器内に回収し、更にこの密閉容
器内に蒸気等の高圧の作動流体を導入し、この作動流体
の圧力によって密閉容器内の復水を強制的に圧送するも
のである。
【0004】以下従来技術の復水圧送装置について説明
する。図3は従来技術の復水圧送装置の一部断面斜視図
である。また図4は、従来技術の復水圧送装置の給気弁
及び排気弁部分の拡大断面図である。図において100
は従来技術の復水圧送装置を示す。復水圧送装置100
は、密閉容器101内にフロ―ト120、給気弁110
等が内蔵されたものである。
する。図3は従来技術の復水圧送装置の一部断面斜視図
である。また図4は、従来技術の復水圧送装置の給気弁
及び排気弁部分の拡大断面図である。図において100
は従来技術の復水圧送装置を示す。復水圧送装置100
は、密閉容器101内にフロ―ト120、給気弁110
等が内蔵されたものである。
【0005】密閉容器101は、底近くに圧送復水流入
口102と、圧送復水排出口103が設けられ、それぞ
れに逆止弁105,106が取り付けられている。ここ
で逆止弁105は密閉容器101内への復水の流入を許
す向きに取り付けられている。一方逆止弁106は、密
閉容器101から外部への復水の圧送を許す向きに取り
付けられている。
口102と、圧送復水排出口103が設けられ、それぞ
れに逆止弁105,106が取り付けられている。ここ
で逆止弁105は密閉容器101内への復水の流入を許
す向きに取り付けられている。一方逆止弁106は、密
閉容器101から外部への復水の圧送を許す向きに取り
付けられている。
【0006】また密閉容器101の頂部には作動流体導
入口108と作動流体排出口109が設けられており、
それぞれ図3,4の様に、給気弁110と排気弁111
が取り付けられている。ここで給気弁110,および排
気弁111はいずれも昇降棒112,113を上下移動
することによって弁の開閉を行うものであるが、給気弁
110は昇降棒112を上げた時に開となり、排気弁1
11は昇降棒113を上げた時に閉となる。そして昇降
棒112,113は連設板115によって並列に結合さ
れており、連設板115を上下することにより給気弁1
10,排気弁111は同時に開閉される。
入口108と作動流体排出口109が設けられており、
それぞれ図3,4の様に、給気弁110と排気弁111
が取り付けられている。ここで給気弁110,および排
気弁111はいずれも昇降棒112,113を上下移動
することによって弁の開閉を行うものであるが、給気弁
110は昇降棒112を上げた時に開となり、排気弁1
11は昇降棒113を上げた時に閉となる。そして昇降
棒112,113は連設板115によって並列に結合さ
れており、連設板115を上下することにより給気弁1
10,排気弁111は同時に開閉される。
【0007】従来技術の復水圧送装置100は、圧送復
水流入口102が逆止弁105を介して蒸気の負荷に接
続され、圧送復水排出口103が逆止弁106を介して
廃熱利用装置に接続される。そして作動流体導入口10
8は高圧流体源に接続される。復水圧送装置100で
は、密閉容器101内に復水が無い場合は、フロ―ト1
20は下の位置にあり、連設板115は下がっている。
そのため、給気弁110では、昇降棒112が下がり、
昇降棒112の先端に固定された玉形の弁体122が弁
座123の開口を塞いでいる。一方排気弁111では、
昇降棒113の先端に取り付けられた円板状の弁体12
7が、弁座128の開口から離れ、作動流体排出口10
9が開放されている。
水流入口102が逆止弁105を介して蒸気の負荷に接
続され、圧送復水排出口103が逆止弁106を介して
廃熱利用装置に接続される。そして作動流体導入口10
8は高圧流体源に接続される。復水圧送装置100で
は、密閉容器101内に復水が無い場合は、フロ―ト1
20は下の位置にあり、連設板115は下がっている。
そのため、給気弁110では、昇降棒112が下がり、
昇降棒112の先端に固定された玉形の弁体122が弁
座123の開口を塞いでいる。一方排気弁111では、
昇降棒113の先端に取り付けられた円板状の弁体12
7が、弁座128の開口から離れ、作動流体排出口10
9が開放されている。
【0008】復水圧送装置100が接続される蒸気の負
荷内で復水が発生すると、復水は逆止弁105から密閉
容器101内に流れ込んで溜まる。そして、復水の量が
増加するのに従って、フロ―ト120が上昇し、これに
連れてア―ム118の一端が上昇する。そしてア―ム1
18が一定の位置を越えると、スナップ機構122が反
転し、弁軸操作棒121が上に移動し、連設板115が
持ち上げられる。
荷内で復水が発生すると、復水は逆止弁105から密閉
容器101内に流れ込んで溜まる。そして、復水の量が
増加するのに従って、フロ―ト120が上昇し、これに
連れてア―ム118の一端が上昇する。そしてア―ム1
18が一定の位置を越えると、スナップ機構122が反
転し、弁軸操作棒121が上に移動し、連設板115が
持ち上げられる。
【0009】すると給気弁110では、連設板115に
取り付けられた昇降棒112が上昇し、弁体122が弁
座123から離れ、作動流体導入口108が開放され
る。一方この時排気弁111は閉じられるので、密閉容
器101内の圧力が上昇し、当該圧力に押されて圧送復
水排出口103から復水が圧送される。
取り付けられた昇降棒112が上昇し、弁体122が弁
座123から離れ、作動流体導入口108が開放され
る。一方この時排気弁111は閉じられるので、密閉容
器101内の圧力が上昇し、当該圧力に押されて圧送復
水排出口103から復水が圧送される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の復水圧送装
置は、高圧の作動流体の圧力によって復水を強制的に圧
送できるものであるが、低温復水も圧送するので無駄が
多いという問題があった。すなわち、密閉容器内には低
温復水も流入し、特に蒸気系の始動時には多量の低温復
水が流入し、この低温復水は保有熱量が少なく利用価値
が低いためである。また、この低温復水の圧送のために
高圧の作動流体が消費されるためである。さらに、作動
回数が多いので給気弁や排気弁等の寿命が短くなるとい
う問題点も生じていた。
置は、高圧の作動流体の圧力によって復水を強制的に圧
送できるものであるが、低温復水も圧送するので無駄が
多いという問題があった。すなわち、密閉容器内には低
温復水も流入し、特に蒸気系の始動時には多量の低温復
水が流入し、この低温復水は保有熱量が少なく利用価値
が低いためである。また、この低温復水の圧送のために
高圧の作動流体が消費されるためである。さらに、作動
回数が多いので給気弁や排気弁等の寿命が短くなるとい
う問題点も生じていた。
【0011】本発明は、従来技術の上記した問題点に注
目し、密閉容器内に流入する復水が低温のときには復水
を圧送しない復水圧送装置を提供することを目的とす
る。
目し、密閉容器内に流入する復水が低温のときには復水
を圧送しない復水圧送装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための技術的手段】本発明の特徴は、
密閉容器に作動流体導入口と作動流体排出口と圧送復水
流入口及び圧送復水排出口が設けられ、密閉容器内にフ
ロ―トと作動流体導入口を開閉する給気弁及び作動流体
排出口を開閉する排気弁が内蔵され、密閉容器内に溜っ
た復水の液面の高さに応じて給気弁が開き、密閉容器内
に溜った復水を圧送復水排出口から圧送する復水圧送装
置において、密閉容器内の低温復水を系外に排除する低
温復水排出弁を密閉容器の下部に取り付けた復水圧送装
置にある。
密閉容器に作動流体導入口と作動流体排出口と圧送復水
流入口及び圧送復水排出口が設けられ、密閉容器内にフ
ロ―トと作動流体導入口を開閉する給気弁及び作動流体
排出口を開閉する排気弁が内蔵され、密閉容器内に溜っ
た復水の液面の高さに応じて給気弁が開き、密閉容器内
に溜った復水を圧送復水排出口から圧送する復水圧送装
置において、密閉容器内の低温復水を系外に排除する低
温復水排出弁を密閉容器の下部に取り付けた復水圧送装
置にある。
【0013】
【作用】本発明の復水圧送装置では、密閉容器内に流入
した低温復水が密閉容器の下部に取り付けた低温復水排
出弁によって系外に排出される。そのため、給気弁及び
排気弁の開閉弁動作が行なわれず、低温復水が圧送され
ない。
した低温復水が密閉容器の下部に取り付けた低温復水排
出弁によって系外に排出される。そのため、給気弁及び
排気弁の開閉弁動作が行なわれず、低温復水が圧送され
ない。
【0014】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例について説明す
る。図1は本発明の具体的実施例の復水圧送装置の断面
図である。図2は、図1の低温復水排出弁の拡大断面図
である。図1において、本実施例の復水圧送装置1は、
密閉容器2内にフロ―ト3、切替え弁4、スナップ機構
5及び低温復水排出弁6が配置されたものである。
る。図1は本発明の具体的実施例の復水圧送装置の断面
図である。図2は、図1の低温復水排出弁の拡大断面図
である。図1において、本実施例の復水圧送装置1は、
密閉容器2内にフロ―ト3、切替え弁4、スナップ機構
5及び低温復水排出弁6が配置されたものである。
【0015】順次説明すると、密閉容器2は、側筒7に
底板8と頂板9が溶接された本体部10に蓋部11がボ
ルトによって結合され、内部に復水溜空間12が形成さ
れたものである。本実施例では密閉容器2の本体部10
の下部に圧送復水流入口13,圧送復水排出口14が設
けられ、蓋部11に作動流体導入口15,作動流体排出
口16が設けられている。
底板8と頂板9が溶接された本体部10に蓋部11がボ
ルトによって結合され、内部に復水溜空間12が形成さ
れたものである。本実施例では密閉容器2の本体部10
の下部に圧送復水流入口13,圧送復水排出口14が設
けられ、蓋部11に作動流体導入口15,作動流体排出
口16が設けられている。
【0016】作動流体導入口15の内側、言い換えると
密閉容器2内部側の位置に給気弁20が取り付けられて
おり、作動流体排出口16の内側には排気弁21が取り
付けられている。ここで給気弁20は、弁ケ―ス22と
弁体23及び昇降棒24によって構成される。弁ケ―ス
22は軸方向に貫通孔を有し、該貫通孔の上端面は弁座
25として機能する。弁ケ―ス22の中間部には、前記
した貫通孔と外部とを連通する4つの開口26が設けら
れている。弁体23は、半球状であり、昇降棒24の先
端に一体的に取り付けられている。
密閉容器2内部側の位置に給気弁20が取り付けられて
おり、作動流体排出口16の内側には排気弁21が取り
付けられている。ここで給気弁20は、弁ケ―ス22と
弁体23及び昇降棒24によって構成される。弁ケ―ス
22は軸方向に貫通孔を有し、該貫通孔の上端面は弁座
25として機能する。弁ケ―ス22の中間部には、前記
した貫通孔と外部とを連通する4つの開口26が設けら
れている。弁体23は、半球状であり、昇降棒24の先
端に一体的に取り付けられている。
【0017】本実施例の復水圧送装置1では、給気弁2
0の弁ケ―ス22の先端が、作動流体導入口11の中に
ねじ込まれている。そして弁体23は作動流体導入口1
1側にあり、昇降棒24は弁ケ―ス22の貫通孔を通っ
て密閉容器2側に抜け、連設板27に当接するようにな
っている。連設板27は、弁軸操作棒28に連結されて
いる。さらに弁軸操作棒28はスナップ機構5と連結さ
れている。
0の弁ケ―ス22の先端が、作動流体導入口11の中に
ねじ込まれている。そして弁体23は作動流体導入口1
1側にあり、昇降棒24は弁ケ―ス22の貫通孔を通っ
て密閉容器2側に抜け、連設板27に当接するようにな
っている。連設板27は、弁軸操作棒28に連結されて
いる。さらに弁軸操作棒28はスナップ機構5と連結さ
れている。
【0018】排気弁21は、弁ケ―ス29と弁体30と
昇降棒31によって構成される。弁ケ―ス29は軸方向
に貫通孔を有し、該貫通孔の内部に弁座32があり、弁
座32の下から昇降棒31の先端に保持固定された弁体
30が当接して開閉を行うものである。尚、弁軸操作棒
28と昇降棒31とはピン33で連結されている。給気
弁20と排気弁21とで切替え弁4が構成され、給気弁
20が開くと排気弁21は閉じ、給気弁20が閉じると
排気弁21は開く。
昇降棒31によって構成される。弁ケ―ス29は軸方向
に貫通孔を有し、該貫通孔の内部に弁座32があり、弁
座32の下から昇降棒31の先端に保持固定された弁体
30が当接して開閉を行うものである。尚、弁軸操作棒
28と昇降棒31とはピン33で連結されている。給気
弁20と排気弁21とで切替え弁4が構成され、給気弁
20が開くと排気弁21は閉じ、給気弁20が閉じると
排気弁21は開く。
【0019】また底板8に形成した開口34にニップル
35を介して低温復水排出弁6が取り付けられている。
ここで低温復水排出弁6は、図2に一例を示すように、
入口36を有する上ケ―ス37と出口38を有する下ケ
―ス39で内部に形成される弁室40内に温度制御機素
41が配置されたものである。温度制御機素41は、上
下壁部材42,43および上下ダイヤフラム44,45
のそれぞれの外周縁が溶接され、上壁部材42と上ダイ
ヤフラム44の間に膨脹媒体46が封入され、下ダイヤ
フラム45に弁部材47が溶接されたものである。膨脹
媒体46は、水より沸点の低い液体、或いはそれらの混
合物で形成される。そして温度制御機素41は、バネ4
8で下方に付勢され、複数の通過窓49を有する収容筒
50の段部51に押圧されている。温度制御機素41の
弁部材47は、下方の弁座52に離着座して導出路53
を開閉する。
35を介して低温復水排出弁6が取り付けられている。
ここで低温復水排出弁6は、図2に一例を示すように、
入口36を有する上ケ―ス37と出口38を有する下ケ
―ス39で内部に形成される弁室40内に温度制御機素
41が配置されたものである。温度制御機素41は、上
下壁部材42,43および上下ダイヤフラム44,45
のそれぞれの外周縁が溶接され、上壁部材42と上ダイ
ヤフラム44の間に膨脹媒体46が封入され、下ダイヤ
フラム45に弁部材47が溶接されたものである。膨脹
媒体46は、水より沸点の低い液体、或いはそれらの混
合物で形成される。そして温度制御機素41は、バネ4
8で下方に付勢され、複数の通過窓49を有する収容筒
50の段部51に押圧されている。温度制御機素41の
弁部材47は、下方の弁座52に離着座して導出路53
を開閉する。
【0020】低温復水排出弁6は、密閉容器2内に流入
する復水の温度が低い場合、膨脹媒体46が収縮して弁
部材47が弁座52から離座して導出路53を開く。こ
れにより、低温復水を開口34から系外に排除する。低
温復水の排除によって密閉容器2内に流入する復水の温
度が上昇すると、膨脹媒体46が膨脹して弁部材47を
弁座52に着座させて導出路53を閉止する。
する復水の温度が低い場合、膨脹媒体46が収縮して弁
部材47が弁座52から離座して導出路53を開く。こ
れにより、低温復水を開口34から系外に排除する。低
温復水の排除によって密閉容器2内に流入する復水の温
度が上昇すると、膨脹媒体46が膨脹して弁部材47を
弁座52に着座させて導出路53を閉止する。
【0021】スナップ機構5は、フロ―トア―ム51、
副ア―ム52、圧縮状態のコイルバネ53、バネ受け部
材54,55からなるものであり、フロ―トア―ム51
が揺動軸56を介してブラケット57によって回転可能
に支持されている。ブラケット57は、密閉容器2の側
筒7に一体的に取り付けられ、軸58,59,60及び
前記した揺動軸56が掛け渡されて連結されたものであ
る。軸58,59は、それぞれフロ―トア―ム51の上
下限のストッパを兼ね、軸60は副ア―ム52のストッ
パを兼ねている。
副ア―ム52、圧縮状態のコイルバネ53、バネ受け部
材54,55からなるものであり、フロ―トア―ム51
が揺動軸56を介してブラケット57によって回転可能
に支持されている。ブラケット57は、密閉容器2の側
筒7に一体的に取り付けられ、軸58,59,60及び
前記した揺動軸56が掛け渡されて連結されたものであ
る。軸58,59は、それぞれフロ―トア―ム51の上
下限のストッパを兼ね、軸60は副ア―ム52のストッ
パを兼ねている。
【0022】フロ―トア―ム51は、平行に対向した2
枚の板よりなり、2枚の板の左端部が、フロ―ト3に溶
接によって固着された短管62内に挿入されている。そ
してフロ―トア―ム51と短管62が軸61によって回
転可能に連結されている。これにより、フロ―ト3は、
軸61を中心として上下に揺動し、短管62の先端上側
がフロ―トア―ム51の上面に当接した位置で時計回り
方向の回転が禁止され、短管62の先端下側がフロ―ト
ア―ム51の下面に当接した位置で反時計回り方向の回
転が禁止される。その後、フロ―トア―ム51がフロ―
ト3に連動して揺動軸56を中心として上下に揺動す
る。
枚の板よりなり、2枚の板の左端部が、フロ―ト3に溶
接によって固着された短管62内に挿入されている。そ
してフロ―トア―ム51と短管62が軸61によって回
転可能に連結されている。これにより、フロ―ト3は、
軸61を中心として上下に揺動し、短管62の先端上側
がフロ―トア―ム51の上面に当接した位置で時計回り
方向の回転が禁止され、短管62の先端下側がフロ―ト
ア―ム51の下面に当接した位置で反時計回り方向の回
転が禁止される。その後、フロ―トア―ム51がフロ―
ト3に連動して揺動軸56を中心として上下に揺動す
る。
【0023】フロ―トア―ム51の右端部は下方に突出
し、その先端部には、前記した揺動軸56と平行な軸6
3が掛け渡され、この軸63にバネ受け部材54が回転
可能に支持されている。また、前記した揺動軸56に副
ア―ム52の上端部が回転可能に支持されている。副ア
―ム52は、平行に対向した2枚の板よりなり、夫々の
板は「T」字状をしている。副ア―ム52の下端部に
は、前記した揺動軸56および軸63と平行な軸64が
掛け渡され、この軸64にバネ受け部材55が回転可能
に支持されている。そして両バネ受け部材54,55の
間に圧縮状態のコイルバネ53が取り付けられている。
また副ア―ム52の上右端部に軸65が掛け渡され、弁
軸操作棒28の下端が連結されている。揺動軸56と軸
64間の距離は揺動軸56と軸63間の距離よりも長く
形成されている。
し、その先端部には、前記した揺動軸56と平行な軸6
3が掛け渡され、この軸63にバネ受け部材54が回転
可能に支持されている。また、前記した揺動軸56に副
ア―ム52の上端部が回転可能に支持されている。副ア
―ム52は、平行に対向した2枚の板よりなり、夫々の
板は「T」字状をしている。副ア―ム52の下端部に
は、前記した揺動軸56および軸63と平行な軸64が
掛け渡され、この軸64にバネ受け部材55が回転可能
に支持されている。そして両バネ受け部材54,55の
間に圧縮状態のコイルバネ53が取り付けられている。
また副ア―ム52の上右端部に軸65が掛け渡され、弁
軸操作棒28の下端が連結されている。揺動軸56と軸
64間の距離は揺動軸56と軸63間の距離よりも長く
形成されている。
【0024】次に本実施例の復水圧送装置1の作用につ
いて、作動流体として蒸気を用いた場合の一連の動作手
順を追うことによって説明する。まず復水圧送装置1の
外部配管は、作動流体導入口15が高圧の流体源に接続
され、作動流体排出口16は、流体循環配管に接続され
る。また圧送復水流入口13は、外部から復水溜空間1
2に向かって開く逆止弁(図示せず)を介して蒸気使用
装置等の負荷に接続される。一方圧送復水排出口14
は、復水溜空間12から外部に向かって開く逆止弁(図
示せず)を介してボイラ―等の復水圧送先へ接続され
る。
いて、作動流体として蒸気を用いた場合の一連の動作手
順を追うことによって説明する。まず復水圧送装置1の
外部配管は、作動流体導入口15が高圧の流体源に接続
され、作動流体排出口16は、流体循環配管に接続され
る。また圧送復水流入口13は、外部から復水溜空間1
2に向かって開く逆止弁(図示せず)を介して蒸気使用
装置等の負荷に接続される。一方圧送復水排出口14
は、復水溜空間12から外部に向かって開く逆止弁(図
示せず)を介してボイラ―等の復水圧送先へ接続され
る。
【0025】本実施例の復水圧送装置1の復水溜空間1
2内に復水が無い場合は、図1に示す様にフロ―ト3は
底部に位置する。このとき、切替え弁4における給気弁
20が閉じられ、排気弁21が開かれている。そして蒸
気使用装置等の負荷内で復水が発生すると、復水は圧送
復水流入口13から密閉容器2内に流下する。ここで、
低温復水排出弁6は、密閉容器2内に流入する復水の温
度が低い場合、膨脹媒体46が収縮して弁部材47が弁
座52から離座して導出路53を開く。これにより、低
温復水を開口34から系外に排除する。低温復水の排除
によって密閉容器2内に流入する復水の温度が上昇する
と、膨脹媒体46が膨脹して弁部材47を弁座52に着
座させて導出路53を閉止する。
2内に復水が無い場合は、図1に示す様にフロ―ト3は
底部に位置する。このとき、切替え弁4における給気弁
20が閉じられ、排気弁21が開かれている。そして蒸
気使用装置等の負荷内で復水が発生すると、復水は圧送
復水流入口13から密閉容器2内に流下する。ここで、
低温復水排出弁6は、密閉容器2内に流入する復水の温
度が低い場合、膨脹媒体46が収縮して弁部材47が弁
座52から離座して導出路53を開く。これにより、低
温復水を開口34から系外に排除する。低温復水の排除
によって密閉容器2内に流入する復水の温度が上昇する
と、膨脹媒体46が膨脹して弁部材47を弁座52に着
座させて導出路53を閉止する。
【0026】低温復水排出弁6が閉弁すると、復水溜空
間12内に高温復水が溜る。この高温復水によってフロ
―ト3が軸61を中心に時計回り方向に回転しながら浮
上し、短管62の先端上側がフロ―トア―ム51の上面
に当接する。すると、フロ―トア―ム51が揺動軸56
を中心に時計回り方向に回転し、コイルバネ53との連
結部である軸63が左方に移動して揺動軸56と軸64
を結ぶ線に近付き、コイルバネ53は圧縮変形する。そ
してフロ―ト3が更に上昇し、軸63が揺動軸56と軸
64を結ぶ線上に並び、なおもフロ―ト3が上昇して軸
63が揺動軸56と軸64を結ぶ線よりも左方に移動す
ると、コイルバネ53は急激に変形を回復し、副ア―ム
52が反時計回り方向に回転して軸64が右方にスナッ
プ移動する。その結果、副ア―ム52の軸65に連結さ
れた弁軸操作棒28が上側に移動し、給気弁20が開か
れると共に排気弁21が閉じられる。
間12内に高温復水が溜る。この高温復水によってフロ
―ト3が軸61を中心に時計回り方向に回転しながら浮
上し、短管62の先端上側がフロ―トア―ム51の上面
に当接する。すると、フロ―トア―ム51が揺動軸56
を中心に時計回り方向に回転し、コイルバネ53との連
結部である軸63が左方に移動して揺動軸56と軸64
を結ぶ線に近付き、コイルバネ53は圧縮変形する。そ
してフロ―ト3が更に上昇し、軸63が揺動軸56と軸
64を結ぶ線上に並び、なおもフロ―ト3が上昇して軸
63が揺動軸56と軸64を結ぶ線よりも左方に移動す
ると、コイルバネ53は急激に変形を回復し、副ア―ム
52が反時計回り方向に回転して軸64が右方にスナッ
プ移動する。その結果、副ア―ム52の軸65に連結さ
れた弁軸操作棒28が上側に移動し、給気弁20が開か
れると共に排気弁21が閉じられる。
【0027】給気弁20が開放されると、密閉容器2内
に高圧の蒸気が導入され、内部の圧力が上昇し、復水溜
空間12に溜まった高温復水は、蒸気圧に押されて圧送
復水排出口14から図示しない逆止弁を介して外部のボ
イラ―や廃熱利用装置へ圧送される。
に高圧の蒸気が導入され、内部の圧力が上昇し、復水溜
空間12に溜まった高温復水は、蒸気圧に押されて圧送
復水排出口14から図示しない逆止弁を介して外部のボ
イラ―や廃熱利用装置へ圧送される。
【0028】高温復水を圧送した結果復水溜空間12内
の水位が低下すると、フロ―ト3が軸62を中心に反時
計回り方向に回転しながら降下し、短管62の先端下側
がフロ―トア―ム51の下面に当接する。すると、フロ
―トア―ム51が揺動軸56を中心に反時計回り方向に
回転し、コイルバネ53との連結部である軸63が右方
に移動して揺動軸56と軸64を結ぶ線に近付き、コイ
ルバネ53は圧縮変形する。そしてフロ―ト3が更に降
下し、軸63が揺動軸56と軸64を結ぶ線上に並び、
なおもフロ―ト3が降下して軸63が揺動軸56と軸6
4を結ぶ線よりも右方に移動すると、コイルバネ53は
急激に変形を回復し、副ア―ム52が時計回り方向に回
転して軸64が左方にスナップ移動する。その結果、副
ア―ム52の軸65に連結された弁軸操作棒28が下側
に移動し、給気弁20が閉じ、排気弁21が開口する。
の水位が低下すると、フロ―ト3が軸62を中心に反時
計回り方向に回転しながら降下し、短管62の先端下側
がフロ―トア―ム51の下面に当接する。すると、フロ
―トア―ム51が揺動軸56を中心に反時計回り方向に
回転し、コイルバネ53との連結部である軸63が右方
に移動して揺動軸56と軸64を結ぶ線に近付き、コイ
ルバネ53は圧縮変形する。そしてフロ―ト3が更に降
下し、軸63が揺動軸56と軸64を結ぶ線上に並び、
なおもフロ―ト3が降下して軸63が揺動軸56と軸6
4を結ぶ線よりも右方に移動すると、コイルバネ53は
急激に変形を回復し、副ア―ム52が時計回り方向に回
転して軸64が左方にスナップ移動する。その結果、副
ア―ム52の軸65に連結された弁軸操作棒28が下側
に移動し、給気弁20が閉じ、排気弁21が開口する。
【0029】尚、上記の実施例においては、低温復水排
出弁として、膨脹媒体を用いたものを例示したが、バイ
メタルや形状記憶合金等を用いたものを用いることも可
能である。
出弁として、膨脹媒体を用いたものを例示したが、バイ
メタルや形状記憶合金等を用いたものを用いることも可
能である。
【0030】
【発明の効果】本発明の復水圧送装置は、低温復水排出
弁によって低温復水を系外に排除するので、保有熱量の
少ない低温復水を圧送する無駄がなくなる。そのため、
高圧の作動流体の浪費もなくなる。また給気弁や排気弁
の作動回数が減少し寿命が長くなる等の優れた効果があ
る。
弁によって低温復水を系外に排除するので、保有熱量の
少ない低温復水を圧送する無駄がなくなる。そのため、
高圧の作動流体の浪費もなくなる。また給気弁や排気弁
の作動回数が減少し寿命が長くなる等の優れた効果があ
る。
【図1】本発明の具体的実施例の復水圧送装置の断面図
である。
である。
【図2】図1の低温復水排出弁の拡大断面図である。
【図3】従来技術の復水圧送装置の一部断面斜視図であ
る。
る。
【図4】図3の給気弁及び排気弁部分の拡大断面図であ
る。
る。
2 密閉容器 3 フロ―ト 4 切替え弁 5 スナップ機構 6 低温復水排出弁 11 作動流体導入口 13 作動流体排出口 16 圧送復水流入口 17 圧送復水排出口 20 給気弁 21 排気弁 34 開口
Claims (1)
- 【請求項1】 密閉容器に作動流体導入口と作動流体排
出口と圧送復水流入口及び圧送復水排出口が設けられ、
密閉容器内にフロ―トと作動流体導入口を開閉する給気
弁及び作動流体排出口を開閉する排気弁が内蔵され、密
閉容器内に溜った復水の液面の高さに応じて給気弁が開
き、密閉容器内に溜った復水を圧送復水排出口から圧送
する復水圧送装置において、密閉容器内の低温復水を系
外に排除する低温復水排出弁を密閉容器の下部に取り付
けたことを特徴とする復水圧送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22733095A JPH0953794A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 復水圧送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22733095A JPH0953794A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 復水圧送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953794A true JPH0953794A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16859124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22733095A Pending JPH0953794A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 復水圧送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0953794A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257159A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Tlv Co Ltd | 復水圧送装置 |
JP2009257158A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Tlv Co Ltd | 復水圧送装置 |
JP2009257160A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Tlv Co Ltd | 復水圧送装置 |
-
1995
- 1995-08-11 JP JP22733095A patent/JPH0953794A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257159A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Tlv Co Ltd | 復水圧送装置 |
JP2009257158A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Tlv Co Ltd | 復水圧送装置 |
JP2009257160A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Tlv Co Ltd | 復水圧送装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050118 |