JP3360009B2 - ビット誤り測定装置 - Google Patents
ビット誤り測定装置Info
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Description
まれるビット誤りを測定するビット誤り測定装置に係わ
り、特に、誤り種別も同時に検出できるビット誤り測定
装置に関する。
このデジタル通信ネットワークを介して伝送されるデー
タの信頼性を確保するために、このデジタル通信ネット
ワークを新規に構築した時点や稼働後において一定周期
でこのデジタル通信ネットワークで伝送されるデジタル
信号のビット誤り測定を実施する必要がある。
実施する手法として、測定対象の通信機器や伝送路に対
して基準信号発生装置を用いて例えば擬似ランダムパタ
ーン(PRBS)信号等の基準パターン信号を印加し、
この測定対象を通過した信号のビットパターンが元の基
準パターン信号のビットパターンに対してどの程度のビ
ット誤りが含まれるかを測定する。
測定対象から得られる入力信号と基準パターン信号とを
例えば排他的論理和回路等からなるビット誤り検出回路
から出力されるビット誤りを計数して、ビット誤り率を
算出する。
たように、測定対象を通過した入力信号のビット誤りを
検出してビット誤り率を算出するビット誤り測定装置に
おいても、まだ改良すべき次の課題があった。
は、測定されたビット誤り率が許容値を越えると測定対
象に何等かの異常が発生したと判断する。そして、測定
対象の異常発生原因を究明して適切な対策を実行する。
ビット誤りの情報はビット誤り率のみであるので、測定
対象の異常発生箇所を特定するのに多大の時間と労力が
必要となる。
トワークにおいては、このビット誤り試験装置へ入力さ
れる入力信号として移動端末と基地局との間で送受信さ
れるデジタル信号の場合がある。
の伝送フレームに組込まれて送受信される。そして、こ
の伝送フレームを構成する各ビットデータは、それぞれ
独自の意味を有し、それぞれ該当ビットデータが作成さ
れる電子部品やソフトモジュールは一義的に特定するこ
とが可能である。
ビットデータにビット誤りが集中すれば、該当ビットデ
ータを作成する電子部品やソフトモジュールに何等かの
異常が発生している可能性が高くなる。
ものであり、入力信号のビット誤りの他に誤り種別も同
時に検出することによって、入力信号におけるビット誤
り位置と誤り種別とを一瞥して確認でき、測定対象にお
ける異常発生位置及び異常原因を効率的に究明すること
ができるビット誤り測定装置を提供することを目的とす
る。
に本発明は、所定周期のビットパターンを有したデジタ
ル信号を受けた被測定対象の出力信号を受けてビット誤
りを測定するビット誤り測定装置において、デジタル信
号のビットパターンと同一のビットパターンを有した基
準パターン信号を出力する基準パターン信号発生部と、
被測定対象の出力信号を受けてその出力信号の各ビット
と基準パターン信号発生部から出力された基準パターン
信号の各ビットとを比較して不一致の場合に誤り信号を
出力する誤り検出部と、誤り検出部から出力される誤り
信号に基づいて入力信号の誤り率を算出する誤り率算出
部と、この誤り検出部から出力される誤り信号に基づい
て、入力された被測定対象の出力信号からなる入力信号
の誤り率を算出する誤り率算出部と、誤り検出部で検出
される誤りにおけるインサーションエラー又はオミッシ
ョンエラーの誤り種別を判定して誤り種別信号を出力す
る誤り種別判定部と、少なくとも入力信号、誤り信号及
び誤り種別信号を時系列的に記憶する記憶部と、この記
憶部に記憶されている入力信号、誤り信号及び誤り種別
信号を読出して、入力信号波形、この入力信号波形にお
ける誤りの発生位置と誤り種別、及び算出された誤り率
を、表示部における一つの表示画面又はプリンタにおけ
る一枚の用紙に同時にグラフィック出力する出力制御部
とを備えている。
においては、デジタルの入力信号におけるビット誤りは
誤り検出部で検出されて誤り信号として出力される。ま
た誤りの種別は誤り種別検出部で検出されて誤り種別信
号として出力される。この誤り信号と誤り種別信号は入
力信号とともに記憶部に記憶される。
入力信号波形、この入力信号波形における誤りの発生位
置と誤り種別、及び算出された誤り率を視覚的に例えば
表示装置に表示出力されたり、プリンタに印字出力され
る。
や技術者にとっては、例えば誤り率が許容値を越えた場
合に、測定対象における異常発生の電子部品やソフトモ
ジュールの特定が容易になり、かつ誤り種別から異常原
因の究明を効率的に進めることができる。
用いて説明する。図1は本発明の実施形態に係わるビッ
ト誤り測定装置の概略構成を示すブロック図である。
ら例えばデジタルの擬似ランダムパターン(PRBS)
信号が印加され、このPRBS信号は被測定対象内を通
過して出力端子から出力される。そして、この被測定対
象から出力された信号が本発明の実施形態のビット誤り
測定装置の入力端子1へデジタルの入力信号aとして入
力される。入力端子1から入力された入力信号aは誤り
検出部2、遅延回路3及びクロック再生回路4へ入力さ
れる。
入力信号aのビットレート(送信周波数)に対応する周
波数を有したクロック信号bを再生して切換回路5へ送
出する。
の作成に使用したクロック信号b1が入力されて切換回
路5へ印加される。切換回路5は予め設定されたいずれ
か一方のクロック信号b,b1 を選択して、新たなクロ
ック信号b2 として、基準パターン信号発生部7、誤り
検出部2、同期制御部10、誤り種別判定部8、誤り率
算出部部9、遅延回路3,11、記憶部12及び出力制
御部13へ送出する。
ロック信号b2 に同期して、前述した被測定対象に印加
する擬似ランダムパターン(PRBS)信号と同一ビッ
トパターンを有した基準パターン信号cを出力する。周
知のように、PRBS信号からなる基準パターン信号c
は、Nをシフトレジスタの構成段数とすると、(2N−
1)のビット周期を有する周期信号である。基準パター
ン信号発生部7から出力された基準パターン信号cは誤
り検出部2へ印加される。
で構成されており、トリガ端子に印加されているクロッ
ク信号b2 の立上がりタイミングに同期して、入力信号
aのビット値と基準パターン信号cのビット値とを比較
して、入力信号aのビット値が基準パターン信号cのビ
ット値と異なるときのみ、ハイレベルのビット誤り信号
eを誤り率算出部9、遅延回路11及び同期制御部10
へ送出する。
から出力される基準パターン信号cを入力信号aに同期
させる機能と同期判定機能とを有する。すなわち、基準
パターン発生部7は測定対象に擬似ランダムパターン
(PRBS)信号を印加する試験信号発生装置に対して
非同期で起動されるので、このビット誤り測定装置の起
動時点においては、基準パターン信号cは入力信号aに
全く同期していなく、誤り検出部2から各クロック毎に
連続してビット誤り信号eを出力する。
発生部7に対して、基準パターン信号cの出力タイミン
グをビットシフトさせていって、同期確立と判定される
ビット誤り率になる出力タイミングを検出して、この出
力タイミングを基準パターン発生部7に設定する。同期
制御部10は、基準パターン信号cが入力信号aに同期
したことを誤り検出部2のビット誤り信号eによって確
認すると出力制御部13に対して同期確立信号dを送出
する。
ロップで構成されており、記憶部12に対して入力信号
a及び基準パターン信号cの各ビットに同期して誤り信
号e及び誤り種別信号fが印加されるように、入力信号
a及びビット誤り信号eを誤り種別信号fに対して1ビ
ット(1クロック)又は2ビット(2クロック)分遅延
させる。
遅延された入力信号a及び遅延回路11によって遅延さ
れたビット誤り信号eが入力されると、その入力タイミ
ングで入力信号aの誤りと指定されたビットが基準パタ
ーン信号cの正しいビット値に対していずれの方向に誤
ったかを示す誤り種別を検出して、誤り種別信号fを記
憶部12へ送出する。
の正しいビット値が[1]の誤ったビット値に変化する
インサーションエラー(Insertion Error )と、[1]
の正しいビット値が[0]の誤ったビット値に変化する
オミッションエラー(Omision Error )との2種類の誤
り種別が存在する。
路11によって遅延したビット誤り信号eと遅延回路3
にて遅延した入力信号aとが入力されるとクロック信号
b2のタイミングにおける入力信号aのデータ値が
[1]のビット値の場合はオミッションエラーの誤り種
別信号fを出力し、[0]のビット値の場合は、インサ
ーションエラーの誤り種別信号fを出力する。
のクロック数を計数するクロック数カウンタ及びビット
誤り信号eの誤り信号数を計数する誤り数カウンタが内
蔵されており、クロック数カウンタのカウント値が10
7 〜108 等の予め定められた基準数に達すると、誤り
数カウンタに計数されている誤り信号数を読み取って、
誤り信号数を基準数で除算して誤り率gを算出して次の
記憶部12へ送出する。
入後において、同期制御部10から同期確立信号dが入
力すると、入力信号aと基準パターン信号cとの間の同
期が確立したので、所定の猶予時間経過後に、記憶部1
2に対してデータの取込信号hを送出する。
に同期して、入力信号aを取込んでデータメモリ12b
へ書込み、ビット誤り信号eを取込んでエラーメモリ1
2cへ書込み、誤り種別信号fを取込んで誤り種別メモ
リ12dへ書込む。さらに、誤り率算出部9から出力さ
れた誤り率gを取込んで誤り率メモリ12aへ書込む。
ド等の操作部14から表示指令が入力すると、記憶部1
2の各メモリ12a〜12dに記憶されている誤り率
g、入力信号a,誤り信号e、誤り種別信号fを読出し
て、例えばCRT表示装置で構成された表示部15の表
示画面15aに図2に示すフォーマットで表示出力す
る。
の波形に、ビット誤り信号eの波形、及び誤り種別信号
fの波形を時間軸に同期させて表示する。なお、誤り種
別信号fの波形においては、正側パルスを[0]の正し
いビット値が[1]の誤ったビット値に変化するインサ
ーションエラー(Insertion Error )として表示し、負
側パルスを[1]の正しいビット値が[0]の誤ったビ
ット値に変化するオミッションエラー(Omision Error
)と表示している。また、表示画面15aの上方位置
には、入力信号名称と誤り率gが表示される。
は、入力信号波形上でビット誤りの発生位置と誤り種別
が表示されることになる。また、出力制御部13は、操
作部14から印字指令が入力すると、表示部15の表示
画面15aに表示した図2に示す入力信号aの波形、ビ
ット誤り信号eの波形、誤り種別信号fの波形及び誤り
率gを同一フォーマットでプリンタ16を用いて印字出
力する。
装置においては、デジタルの入力信号aにおけるビット
誤りは誤り検出部2で検出されてビット誤り信号eとし
て出力される。またこの誤りの誤り種別は誤り種別検出
部8で検出されて誤り種別信号fとして出力される。ま
た、入力信号aの誤り率gは誤り率算出部9で算出され
る。そして、この誤り信号eと誤り種別信号f及び誤り
率gは、入力信号aとともに記憶部12に記憶される。
て、図2に示ように、入力信号aの波形、この入力信号
波形における誤りの発生位置と誤り種別、及び算出され
た誤り率gが一つの表示画面15aに同時にグラフィッ
ク表示される。
16にて印字出力される。したがって、例えば入力信号
aが伝送フレームに組込まれたビットパターンの場合
は、伝送フレーム上の特定のビット位置に誤りが多発す
る場合は、伝送フレーム上の該当ビット位置に情報を書
込んだり、読出したりする電子部品やソフトモジュール
に異常が発生したと見なすことができる。
りが多発する場合は、無線回線を含む伝送系で外部雑音
が混入したと考えることが可能である。さらに、ビット
誤りのインサーションエラーとオミッションエラーの2
種類の誤り種別のうちの、一方の誤り種別のみが多発す
る場合は、対称特性を有した論理回路における一方側の
論理素子にハード故障が発生したと考えられる。
発生位置と誤り種別を視覚的に出力することによって、
測定対象における異常発生位置とその異常原因を能率的
に究明できる。
れるものではない。実施形態においては、図2に示すよ
うに、表示部15の表示画面15aに入力信号波形、ビ
ット誤り信号波形及び誤り種別信号波形を異なる位置に
表示したが、例えば図3に示すように、入力信号波形と
この入力信号のデータ値を同時に表示し、入力信号波形
上の誤り発生位置に該当誤りの誤り種別を示すマーカ1
7a,17bを重ね書きしてもよい。
タ値の表示を削除し、入力信号波形上の誤り発生位置に
該当誤りの誤り種別を示すマーカ17a,17bを重ね
書きするのみであってもよい。
測定装置においては、入力信号のビット誤りの他に誤り
種別も同時に検出し、入力信号波形と、この入力信号波
形上における誤り発生位置及び誤り種別とを同時に表示
器やプリンタを用いて視覚的に出力している。
作者や技術者は、入力信号におけるビット誤り位置と誤
り種別とを一瞥して確認でき、測定対象における異常発
生位置及び異常原因を効率的に究明することができる。
定装置の概略構成を示すブロック図
された入力信号波形、誤り位置及び誤り種別を示す図
定装置における表示部に表示された入力信号波形、誤り
位置及び誤り種別を示す図
誤り測定装置における表示部に表示された入力信号波
形、誤り位置及び誤り種別を示す図
Claims (1)
- 【請求項1】 所定周期のビットパターンを有したデジ
タル信号を受けた被測定対象の出力信号を受けてビット
誤りを測定するビット誤り測定装置において、 前記デジタル信号のビットパターンと同一のビットパタ
ーンを有した基準パターン信号を出力する基準パターン
信号発生部(7) と、 前記被測定対象の出力信号を受けてその出力信号の各ビ
ットと前記基準パターン信号発生部から出力された基準
パターン信号の各ビットとを比較して不一致の場合に誤
り信号を出力する誤り検出部(2) と、 この誤り検出部から出力される誤り信号に基づいて、入
力された前記被測定対象の出力信号からなる入力信号の
誤り率を算出する誤り率算出部(9) と、 前記誤り検出部で検出される誤りにおけるインサーショ
ンエラー又はオミッションエラーの誤り種別を判定して
誤り種別信号を出力する誤り種別判定部(8) と、 少なくとも前記入力信号、誤り信号及び誤り種別信号を
時系列的に記憶する記憶部(12)と、 この記憶部に記憶されている前記入力信号、誤り信号及
び誤り種別信号を読出して、入力信号波形、この入力信
号波形における誤りの発生位置と誤り種別、及び前記算
出された誤り率を、表示部における一つの表示画面又は
プリンタにおける一枚の用紙に同時にグラフィック出力
する出力制御部(13)とを備えたビット誤り測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20174397A JP3360009B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | ビット誤り測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20174397A JP3360009B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | ビット誤り測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1146184A JPH1146184A (ja) | 1999-02-16 |
JP3360009B2 true JP3360009B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=16446213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20174397A Expired - Lifetime JP3360009B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | ビット誤り測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3360009B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4662478B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2011-03-30 | アンリツ株式会社 | ビット誤り測定装置 |
US8335950B2 (en) * | 2009-08-12 | 2012-12-18 | Tektronix, Inc. | Test and measurement instrument with bit-error detection |
JP5154585B2 (ja) * | 2010-01-12 | 2013-02-27 | アンリツ株式会社 | 誤り率測定装置及び方法 |
JP2018041767A (ja) * | 2016-09-05 | 2018-03-15 | アンリツ株式会社 | 波形整形回路及びその製造方法とパルスパターン発生器 |
-
1997
- 1997-07-28 JP JP20174397A patent/JP3360009B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1146184A (ja) | 1999-02-16 |
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