JP3358769B2 - 荷役車両のリフトシリンダ支持構造 - Google Patents

荷役車両のリフトシリンダ支持構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アウタマストにリフト
シリンダを支持する荷役車両のリフトシリンダ支持構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、アウタマスト4にリフ
トシリンダ9を支持する際、ボルト17を2本溶接した
シリンダバンド18とシリンダストッパー19にて、リ
フトシリンダ9を挟支し、ストッパーブラケット20を
シリンダブラケット21に設置した調整ボルト22で押
し込む、或いはシリンダブラケット21との間にスペー
サを挟み込む、そしてシリンダバンド18に溶接したボ
ルト17をナット23にて締め込みリフトシリンダ9を
支持する構造である。調整ボルト22を使用した技術を
図3、図5に示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述従来の技術では、
マストのシリンダブラケット部周辺にシリンダブラケッ
トおよびチェン、リフトシリンダ等があり、非常に狭い
ためリフトシリンダをアウタマストに支持する作業が困
難であった。
【0004】またシリンダブラケットにボルト用の穴を
2カ所と調整ボルト用のタップ穴を1カ所、開ける必要
があり、シリンダブラケットの加工に時間が掛かった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、車体(1)と
車体前方に配設したインナマスト(3)およびアウタマス
ト(4)よりなる左右1対のマスト(5)、インナマスト
(3)の背面に設けたリフトシリンダ(9)からなる荷役車
両において、リフトシリンダ(9)とシリンダスペーサ
(13)とをシリンダバンド(12)で挟支し、さらにシリ
ンダバンド(12)の外側を2つのロックプレート(14
A、14B)で挟支して、アウタマスト(4)に固着した
シリンダブラケット(11)、ロックプレート(14B)、
シリンダバンド(12)、シリンダスペーサ(13)、シリ
ンダバンド(12)、ロックプレート(14A)の順にボル
ト穴にボルト(15)を通して支持してナット(16)にて
固定するようにし、シリンダスペーサ(13)のボルト穴
は車体水平方向に伸びた長穴とし、シリンダスペーサ
(13)とロックプレート(14A)、ロックプレート(1
4B)との間のシリンダバンド(12)との接触面には同
じ角度の傾斜を設けた荷役車両のリフトシリンダ支持構
造とする。
【0006】また、上述記載のリフトシリンダ支持構造
において、シリンダスペーサ(13)は略台形とし、ロッ
クプレート(14A)は略三角形とし、ロックプレート
(14B)は略台形としたことを特徴とする荷役車両のリ
フトシリンダ支持構造として、上述問題点を解決してい
る。
【0007】
【実施例】本発明の実施例をカウンタバランス型フォー
クリフトにて図面に基づき説明する。図1はカウンター
バランス型フォークリフトの側面図であり、車体1と車
体1の前方の荷役装置2から形成される。図2および図
3は荷役装置の本実施例、実施後および実施前の後面図
であり、荷役装置2の主要部分である、インナマスト3
およびアウタマスト4よりなる左右1対のマスト5、マ
スト5に沿って上下動するリフトブラケット6、リフト
ブラケット6前方に荷を運ぶためのフォーク7、リフト
ブラケット6を上下動させるチェン8、およびインナマ
スト3の背面に設けたリフトシリンダ9、チェン8の端
部のチェンアンカ10、チェンアンカ10およびリフト
シリンダ9を支持するためにアウタマスト4に固着した
シリンダブラケット11から形成される。
【0008】本実施例では、図2、図4のようにリフト
シリンダ9をアウタマスト4に支持する際は、シリンダ
バンド12でリフトシリンダ9を挟支し、リフトシリン
ダ9を押し込むようにシリンダバンド12で略台形のシ
リンダスペーサ13を挟支する。シリンダバンド12の
シリンダスペーサ13との2カ所の接触面裏面は、荷役
装置2に対して内側に略三角形のロックプレート14A
を、外側に略台形のロックプレート14Bを押しつけ
る。このときにシリンダバンド12、シリンダスペーサ
13、ロックプレート14A、14B、シリンダブラケ
ット11にあらかじめ開けているボルト穴にボルト15
をシリンダブラケット11から図4のように通して支持
し、ナット16にて固定する。
【0009】また、シリンダスペーサ13のボルト穴
は、車体水平方向に伸びた長穴とし、シリンダスペーサ
13と2つのロックプレート14A、14Bとの間の、
シリンダバンド12との接触面には同じ角度の傾斜があ
り、ボルト15を荷役装置2の外側から締め込むだけで
リフトシリンダ9はシリンダスペーサ13に押し込ま
れ、アウタマスト4に支持される構造となっている。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、前述の構造にてリフト
シリンダを支持する作業の際に、わずらわしい調整ボル
ト、或いはスペーサによる調整がなく、締め付け作業も
ボルト1本だけを締め付ければ良く、簡単かつ確実に短
時間で行える。
【0011】また、シリンダブラケットの加工もボルト
穴を1カ所に開けるのみで、加工に掛かる時間が大幅に
削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カウンタバランス型フォークリフトの側面図を
示す。
【図2】荷役装置(実施後)の後面図を示す。
【図3】荷役装置(実施前)の後面図を示す。
【図4】荷役装置(実施後)の右側上面図を示す。
【図5】荷役装置(実施前)の右側上面図を示す。
【符号の説明】
1 車体 2 荷役装置 3 インナマスト 4 アウタマスト 5 マスト 6 リフトブラケット 7 フォーク 8 チェン 9 リフトシリンダ 10 チェンアンカ 11 シリンダブラケット 12 シリンダバンド 13 シリンダスペーサ 14A ロックプレート 14B ロックプレート 15 ボルト 16 ナット 17 ボルト 18 シリンダバンド 19 シリンダストッパー 20 ストッパーブラケット 21 シリンダブラケット 22 調整ボルト 23 ナット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(1)と車体前方に配設したインナマ
    スト(3)およびアウタマスト(4)よりなる左右1対のマ
    スト(5)、インナマスト(3)の背面に設けたリフトシリ
    ンダ(9)からなる荷役車両において、リフトシリンダ
    (9)とシリンダスペーサ(13)とをシリンダバンド(1
    2)で挟支し、さらにシリンダバンド(12)の外側を2
    つのロックプレート(14A、14B)で挟支して、アウ
    タマスト(4)に固着したシリンダブラケット(11)、ロ
    ックプレート(14B)、シリンダバンド(12)、シリン
    ダスペーサ(13)、シリンダバンド(12)、ロックプレ
    ート(14A)の順にボルト穴にボルト(15)を通して支
    持してナット(16)にて固定するようにし、 シリンダスペーサ(13)のボルト穴は車体水平方向に伸
    びた長穴とし、シリンダスペーサ(13)とロックプレー
    ト(14A)、ロックプレート(14B)との間のシリンダ
    バンド(12)との接触面には同じ角度の傾斜を設けたこ
    とを特徴とする荷役車両のリフトシリンダ支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリフトシリンダ支持構造
    において、シリンダスペーサ(13)は略台形とし、ロッ
    クプレート(14A)は略三角形とし、ロックプレート
    (14B)は略台形としたことを特徴とする荷役車両のリ
    フトシリンダ支持構造。
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