JP3358743B2 - オフセット図形の生成システム - Google Patents

オフセット図形の生成システム

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JP3358743B2
JP3358743B2 JP09225793A JP9225793A JP3358743B2 JP 3358743 B2 JP3358743 B2 JP 3358743B2 JP 09225793 A JP09225793 A JP 09225793A JP 9225793 A JP9225793 A JP 9225793A JP 3358743 B2 JP3358743 B2 JP 3358743B2
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律子 鈴木
浩 播田
浩 瀬口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、看板等の作成に使用さ
れる文字図形作成システムにおいて文字の縁取り等の装
飾を施す際に、元の文字図形の輪郭から所定間隔オフセ
ットした図形を生成するオフセット図形の生成システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばカラー粘着シートをカッティング
プロッタ等でカットして、文字シートを作成することに
より看板や標識等を作成する文字図形作成システムが知
られている。この種のシステムでは、文字やマーク等を
必要に応じて縁取りすることにより、サイン効果を高め
ることが要求されることがある。このような場合、元の
図形データを指定された量だけ外側又は内側にオフセッ
トさせたオフセット図形を元の図形データに基づいて生
成することがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オフセット図形の生成方法では、オフセット図形を生成
した際に、1つのオフセット図形の中で又は隣接するオ
フセット図形との間でオフセット図形の構成要素が重な
り合う“干渉”が発生することがある。このため、この
ような干渉部分を対話的な操作で除去する操作が必要と
なる。また、カッティングプロッタにデータを受け渡す
場合、オフセット図形が一筆書きとなるように順序付け
られていることが望ましい。このような順序付けがなさ
れていないと、図形要素の接続点で切り残しを生じると
いう問題点がある。
【0004】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、干渉を完全に排除したオフセット図
形を生成することができると共に、一筆書きとなるよう
に順序付けられたオフセット図形を容易に生成すること
ができるオフセット図形の生成システムを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、原図形データ
を構成する各図形要素に対して所定量だけオフセットし
たオフセット図形要素を生成したのち得られた各オフセ
ット図形要素の端点を接続する単純オフセット処理手段
と、この単純オフセット処理手段で得られたオフセット
図形要素で構成される各島の内部の干渉部分を除去する
自己干渉消去手段と、この自己干渉消去手段で各島の内
部の干渉部分を除去された各島について他の島との干渉
部分を除去する島同士の干渉消去手段とを備えている。
また、両干渉消去手段と同時処理を行うようにしてもよ
い。そして、前記単純オフセット処理手段は、前記各オ
フセット図形要素の端点を所定の方向に移動させて前記
端点を接続すると共に、接続不能の場合には開放端とし
てそのまま残す処理を行い、前記自己干渉消去手段及び
前記島同士の干渉消去手段は、前記各島を所定方向に追
跡しながら線分の交点及び端点を検出していき、新しい
交点が検出されたら新しい島を生成し、前に検出された
交点が再度検出されたら当該交点を最終端としている生
成済みの島に戻る処理を繰返して各島を構成する線分を
順序付け、各島に含まれる交点情報及び開放端を含むか
どうかの情報等に基づいて各島を消去するかどうかを判
断する処理を行うことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では、原図形データをまず単純にオフセ
ットさせ、所定の端点接続処理を施したのち、得られた
各島について自己干渉処理及び島同士の干渉処理を実行
して各島内及び各島相互の干渉を消去していく。端点接
続処理では、各オフセット図形要素の端点を所定の方向
に移動させて前記端点を接続すると共に、接続不能の場
合には開放端としてそのまま残す。各干渉消去手段
は、各島を所定方向に追跡しながら、線分の交点及び端
点を検出していく。交点が検出されたら、そこから先が
別の島となるので、新しい島を生成する。そして、新た
に生成された島について追跡処理を実行し、その島が閉
じた時点で、元の島の追跡処理に戻る。これにより、全
ての島が抽出される。交点では干渉が生じている可能性
があるので、追跡中の線分が交点で他の線分の内側から
外側に通過したか、外側から内側に通過したかによっ
て、交点の前半部分と後半部分のいずれを消去すべきか
が分かる。また、開放端を含む島も消去すべき島である
ことが分かる。さらに、線が重なり合っている部分につ
いても、線の端部を交点として同様の交点判定を行うこ
とにより、不要な線分を消去することができる。したが
って、各島に含まれる開放端や線分の交点への通過の仕
方等に基づいて、その島を消去すべきかどうかを知るこ
とができる。このように、本発明によれば、各オフセッ
ト図形の島を所定方向に追跡しながら、干渉部分の島を
容易に消去していくことができるので、残った島は本来
書かれる島のみであり、且つ残った島は一筆書きとなる
ように各要素が順序付けられたものとなる。
【0007】
【実施例】以下、添付の図面を参照してこの発明の実施
例について説明する。図1は、本実施例に係る文字図形
作成システムの構成を示す機能ブロック図である。入力
装置1は、キーボード等のコード入力手段、マウス等の
ポインティングデバイス及びイメージスキャナ等の画像
入力装置からなり、必要なコマンドを入力したり、図形
編集時の座標を指定したり、画像情報の入力のために用
いられる。表示装置2は、編集対象の文字図形やマウス
のカーソル等を表示制御部3の制御に基づいて表示する
CRT、液晶パネル等のディスプレイである。
【0008】原図形データは、原図形生成部4によって
生成される。原図形生成部4は、内部に備えられた標準
辞書及びユーザ辞書を介して指定された書体の文字、記
号、図形等の図形データや入力装置1から与えられる画
像データを指定された位置、サイズの図形データに変換
したのち、その輪郭線をラスタ/ベクタ変換により、ベ
クタデータに変換する。このベクタデータは、原図形デ
ータとしてフロッピーディスク装置、ハードディスク装
置等の記憶装置5に記憶されるようになっている。
【0009】オフセット図形生成部6は、上述した原図
形データに基づいて、指定されたオフセット値及び形態
のオフセット図形データを生成する。生成されたオフセ
ット図形データも記憶装置5に記憶されるようになって
いる。出力制御部7は、記憶装置5に記憶された原図形
データ及びオフセット図形データに基づいて、カッティ
ングプロッタ、ペンプロッタ等の出力装置8を制御す
る。
【0010】次に、このように構成された文字図形作成
システムにおけるオフセット図形生成処理の手順につい
て説明する。図3は、原図形データの一例を示す図であ
る。このゴシック体の“花”を示す文字図形は、草かん
むりを示す島A、つくりの左の“イ”の島B、つくりの
右の“ヒ”の島Cの3つの島(閉図形)から構成されて
いる。データの形式は、種々考えられるが、ここでは、
一例として、原図形データが、既に一筆書きとなるよう
に順序付けられているデータ構造を持つものとする。各
島A〜Cでは、a0,b0,c0をそれぞれ始点とし
て、線上からみて右手が外側、左手が内側となるように
順序付けがなされている。この原図形データは、例えば
図4に示すような構造となっている。1つの原図形要素
は、始点、終点、線データから構成される。線データ
は、線そのもののデータでも良いし、別に記憶されてい
る線データへのインデックスでも良い。
【0011】このような原図形データに対してオフセッ
ト図形生成部6では、以下のオフセット図形の生成処理
を実行する。図2は、オフセット図形の生成処理のメイ
ンフローチャートである。この処理は、大別すると図2
に示すように、単純オフセット処理(S1)、自己干渉
消去処理(S2)及び島同士の干渉消去処理(S3)か
らなる。以下、各処理の詳細について説明する。
【0012】(1)単純オフセット処理(S1) 単純オフセット処理は、図5に示すように、オフセット
処理(S11)、端点処理(S12)及び交点判定処理
(S13)からなる。オフセット処理(S11)では、
元図形データに基づいて干渉を考慮しないオフセット図
形を生成する。図6は、破線で示す元図形要素Lから生
成されるオフセット図形要素OLのいくつかの例につい
て示している。即ち、オフセット量wとオフセットの方
向(内側か外側かの情報)が与えられると、オフセット
図形生成部6では、元図形要素Lの始点s及び終点eを
元図形要素Lの法線方向に移動させた点s′,e′をそ
れぞれ始点及び終点とし、元図形要素Lに沿ったオフセ
ット図形要素OLを生成する。図中(a)は元図形要素
Lが直線の場合、同(b)は同じく円弧の場合、同
(c)は同じくスプライン曲線の場合をそれぞれ示して
いる。但し、同(d)に示すように、オフセット量wが
元図形要素Lの半径よりも大きいときには、円弧を図中
一点鎖線で示すような直線とみなしてオフセット図形要
素OLを生成する。このようなオフセット図形要素OL
は、元図形要素Lを追跡処理しながら順次生成されてい
く。
【0013】端点処理(S12)では、生成されたオフ
セット図形要素OLを、順番にその端点位置を変更する
ことにより、隣接するオフセット図形要素OLと結合し
ていく。図7は、この処理を説明するための図である。
即ち、この処理では、現要素OLi については始点si
を移動させ、前要素OLi-1 については終点ei-1 を移
動させることにより端点を結合する。端点の移動方向
は、直線については直線に沿って、その他の曲線につい
ては各端点の接線方向に移動させればよい。図7(a)
では、現要素OLi の始点si が後方の点si ′に移動
し、前要素OLi-1 の終点ei-1 が前方の点ei-1 ′に
移動することによって端点が結合されている。この場
合、両要素OLi ,OLi-1 のベクトルの向きは反転し
ない。これに対し、図7(b)では、現要素OLi の始
点si を点si ′点に移動した結果、現要素OLi のベ
クトルの向きが反転する。このように、端点処理の過程
でベクトルの向きが反転した場合には、反転の起因とな
った端点とそれに接続される要素の端点とを“開放端”
扱いとし、端点の移動は行わないでそのままにしてお
く。
【0014】このような単純オフセット処理によって、
図8に示すようなオフセット図形データが生成される。
なお、同図(b)は“開放端”がある場合のデータであ
る。また、この単純オフセット処理において、必要に応
じて図9に示すように、鋭角になる部分にオフセット図
形要素OLinを挿入する角処理を施したり、丸め処理を
施すようにしてもよい。
【0015】(2)自己干渉消去処理(S2) この単純オフセット処理では、図10に示すように、各
島A〜Cのオフセット図形OLA,OLB,OLCが求
まるが、I0で示す島内での自己干渉や、I1〜I3に
示す島同士の干渉が生じる。そこで、まず自己干渉消去
処理(S2)で自己干渉部分を消去する。この自己干渉
消去処理は、基本的には図11に示すように、要素間の
交点P1,P2を各要素が外側から内側に横切るか、内
側から外側に横切るかを判断して決定する。即ち、各要
素OLi は、ベクトルの向きに対して左側が内側、右側
が外側となるように方向付けされている。従って、交点
P1,P2を含む要素は、交点P1,P2で分割すると
共に、オフセットの方向により、内側または外側に存在
する要素を全て消去するようにすればよい。以下、オフ
セットの方向が外側のときを例に挙げて説明する。図1
1の例で現要素がOL5であるとすると、この要素が交
点P1において参照要素OL10を横切る場合、参照要
素OL10の外側から内側に横切ることになる。このた
め、現要素OL5の終端側が消去されることになる。こ
のような判断によって、図中“×”が付された部分の要
素が全て消去されることになる。
【0016】上記の処理を実行するに当たり、各要素の
交点情報を生成しておく。交点としては、図12(a)
に示すように、現要素OL0が参照要素OL1と交差す
る通常の交点の形態のみならず、同図(b)に示すよう
に現要素OL0と参照要素OL1とが重なるような場合
にも交点Pを発生させるようにしておく。この場合、要
素が重なっている部分の交点であることを示す情報を加
えておく。これは、後述するように、重なった部分の線
分をどちらも消去するためである。交点の形態は、要素
の方向、重なるかどうか等、いろいろなケースが考えら
れるが、2つの要素が1の交点を共有するため、一方の
要素における交点の形態が決まれば、他方の要素におけ
る交点の形態も一意的に求まることになる。このため、
1回の交点判定で、2つの要素の交点の形態を求めるこ
とができる。交点情報は、図13に示すような形で記憶
される。即ち、1つのオフセット図形要素データは、始
点、交点1、交点2、…、交点n、終点の情報を含み、
且つ1つの交点情報は、その位置(x,y)と交点種情
報とを含む。交点種情報には、要素が同方向で重なった
前後の交点、要素が逆方向で重なった前後の交点、及び
要素が重ならない交点の何れの形態が、並びに交点が内
側から外側に通過する交点か、外側から内側に通過する
交点かの情報が含まれている。
【0017】次に、自己干渉処理が実行される。この処
理を図14及び図15を参照しながら説明する。まず、
島番号を初期値(=1)とし、この1番目の島のグルー
プにおいて、図14の始点から要素(1)の追跡を開始
する。交点aに至ったら、これが新しく検出された交点
であるので、図15に示すように、“(1)0a”(0
は端点の意味)を1番目の島に登録したのち、新しい2
番目の島を作成し、追跡を続行する。交点aは、直ちに
端点となるので、“(1)a0”を2番目の島に登録す
る。続いて要素(2)を追跡し、交点bに至ったら、こ
れが新しく検出された交点であるので、“(2)0b”
を2番目の島に追加登録したのち、新しい3番目の島を
作成する。このように、新しい交点が検出される度に新
しい番号の島を作成していく。
【0018】1つの島の抽出完了判定は、島の第1点と
最終点をもって行ない、この2点が、同一交点であると
き島が閉じたと判定する。5番目の島では、“(3)d
0,(4)00,(5)00,(6)0d”と4つの要
素が登録された時点で島が閉じる。このとき、検出され
た交点dは、新しい交点ではないので、交点dを最終端
としている4番目の島に戻る。このような追跡処理によ
って、全ての島の要素が登録され、図15の状態にな
る。全ての島が抽出されたら、各島が書かれる島である
かどうかを判定する。この処理のフローチャートを図1
6に示す。即ち、1番の島から追跡処理を開始し(S2
1,S22)、現在の島に追跡要素を追加しながら(S
23)、島が閉じたかどうかを判定し(S24)、島が
閉じるまで、新たに交点が出現した場合には新しい島を
作りながら(S25,S26)、追跡を続けていく。最
後の要素の処理が終了したら、同時点にて残っている島
を閉じたとみなし、全ての島が閉じたことになり、各島
の判定を行う(S29)。
【0019】島が書かれるかどうかは、次の判断基準に
よる。なお、この判断基準に付した番号は判断の優先順
位を示している。 島の中に交点が1点も無いときは書かれる。 島の要素の中に開放端が含まれるときは書かない。 要素が重なった前後の交点を含むときは書かない。 オフセットの方向が外側のとき、要素の中の交点が始
点で且つ外側から内側へ通過する場合、及び要素中の交
点が終点で且つ内側から外側へ通過する場合は書かな
い。または、オフセットの方向が内側のとき、要素の中
の交点が始点で、且つ、内側から外側へ通過する場合、
及び要素中の交点が終点で且つ外側から内側へ通過する
場合は書かない。 以上の判断基準に基づいて図15の各島を判定すると、
次のようになる。 1番目…条件〜のどれにも該当しないので、書かれ
る。 2番目…要素(2)の交点bは条件に該当するので書
かない。 3番目…条件〜のどれにも該当しないので、書かれ
る。 4番目…条件に該当するので書かない。 5番目…条件〜のどれにも該当しないので、書かれ
る。 6番目…条件に該当するので、書かない。 7番目…条件〜のどれにも該当しないので、書かれ
る。 8番目…開放端があるので条件に該当する。書かな
い。 以上の結果、図17に示すように最終的にはNo.1,
3,5,7の4つの島が書かれる島として残ることにな
る。
【0020】(3)島同士の干渉消去処理(S3) 自己干渉が消去されたら、続いて、島同士の干渉につい
ても消去していく。処理手順は、上述したオフセットの
方向が外側のときの自己干渉の消去とほぼ同様であるた
め、ここでの詳しい説明は割愛するが、基本的には干渉
する複数の島を1つずつ融合させていき、最終的には1
つにまとめていくような操作を行っていく。
【0021】なお、以上の実施例では、自己干渉の消去
処理と島同士干渉消去処理を異なるステップで実行した
が、両者を同時処理することも可能である。この場合に
は、島の連結処理も同時に実行していく。図18は、こ
のような処理の手順を示すフローチャートである。な
お、島の作画の有無は、前述した条件に基づく。
【0022】第1番目の図形要素から、差動図形の最後
要素まで、複数の島にわたって、以下の処理を繰り返
し、島を抽出していく。 S31.要素上に発生している交点の部分で要素を分断
し、複数線分にする。線分の長さは問わない。 S32.線分を1本を取り出す。取出しの順序は、要素
の始点側から終点側に向かう向きとする。 S33.全ての線分を取出し、処理が完了したら、処理
を終了する。
【0023】S34.線分の始点が、 (a)図形の第1要素の始点であると、新しい島を作り
(S35)、これをカレント島にして線分をこれに登録
する(S37)。 (b)図形の第2要素以降の要素の始点であるとは、カ
レント島に登録する(S37)。 (c)今までに線分の始点として出現していない交点で
あるとき、新しい島をつくり(S35)、これをカレン
ト島にして線分を登録する(S37)。 (d)既に線分の始点として出現している交点のとき、
その交点を島の最後線分の終点としている島を探し(S
36)、これをカレント島として線分を登録する(S3
7)。但し、島の発見に当たっては、該当島の最後線分
の要素番号が、登録線分の要素番号と異ならなければな
らない。(要素番号が異なり、且つ交点が同じである島
は必ず存在する。)また、抽出完了島は除く。
【0024】S38.線分の始点及び終点の性質から、
カレント島の状態を仮決定する。 S39.次に、以下の基準に基づいてカレント島が抽出
完了であるかどうかを判定する。 (a)カレント島の最後線分の終点と最初線分の始点が
同一交点であれば、抽出完了とする。 (b)最後線分の終点が図形の最後要素の終点で、且つ
最初線分の始点が同図形の第1要素の始点であるなら
ば、抽出完了とする。
【0025】カレント島が抽出完了であれば、ステップ
S32に戻って、次の線分を処理する。カレント島が抽
出完了でないときには、以下のS40,S42の判定に
従い、島の連結を行う。但し、抽出完了島は検索対象か
ら除外する。 S40.最後線分の終点が交点であり、且つ始点として
既に出現している交点であるとき、その交点を最初線分
の始点としてる島を探して、カレント島の後方に該当島
を連結し、ステップS39以下を繰返す(S41)。但
し、島の発見に当たっては、該当島の最初線分の要素番
号が、カレント島の最後線分の要素番号と異ならなけれ
ばならない。(要素番号が異なり、且つ交点が同じであ
る島は必ず存在する。) S42.最後線分の終点が図形の最後要素の終点である
とき、最初線分の始点が同図形の第1要素の始点である
島を探し、カレント島の後方に該当島を連結し、ステッ
プS39以降を繰返す(S43)。島の連結を行わない
場合には、ステップS32に戻る。
【0026】次に、上記の処理の具体例を説明する。い
ま、図19に示すようなオフセット図形要素が得られて
いる場合を考えると、その各要素を交点で分断して得ら
れた線分リストは、図20のようになる。図21(a)
は、線分15までを処理した状態を示す図である。島9
は、最後線分の終点と最初線分の始点が同一交点とな
り、抽出完了となる。交点iの性質からこの島9は、書
かれる島となる。次の線分16の始点iは、島9で線分
の始点となっているので、ステップS36で交点iで終
わっている島を探すと、島8が交点iで終わっているの
で、島8に線分16が登録される[図21(b)]。
【0027】図21(c)は、線分19のステップS3
9まで処理したところである。終点jは、島6の中で線
分の始点として出現している交点であるので、ステップ
S40により、交点jを最初線分の始点としている島6
をカレント島11に連結する[図21(d)]。
【0028】図22(a)は線分20,21を処理した
状態の図である。線分21の終点は、図形Aの最後要素
の終点なので、ステップS42により、図形Aの第1要
素の始点から始まっている島1をカレント島5に連結す
る[図22(b)]。線分22は、始点が図形Bの第1
要素の始点であるので、ステップS35により、新しい
島12を作る[図22(c)]。ステップS40より。
島5をカレント島12に連結する[図22(d)]。線
分23を島4に登録する[図22(e)]。
【0029】ステップS40により、島11をカレント
島4に連結する[図23(a)]。線分24を島10に
登録する。ステップS40により、島7をカレント島1
0に連結する[図23(b)]。線分25を島4に登録
する。ステップS40により、島2をカレント島4に連
結する[図23(c)]。線分26〜28を島12に登
録する[図23(d)]。
【0030】ステップS40により、島3をカレント島
12に連結する[図24(a)]。線分29を島4に登
録し、ステップS40により、島8をカレント島4に連
結する[図24(b)]。線分30を島10に登録す
る。ステップS39より、島10は抽出完了。交点f,
eが図形の内側なので作画はしない[図24(c)]。
線分31を島4に登録する。ステップS39により、抽
出完了。交点h,g,j,a,b,iが図形の内側なの
で作画はしない[図24(d)]。
【0031】線分32,33を島12に登録する。線分
33の終点は図形Bの最後要素の終点であり、島12の
最初線分の始点が図形Bの第1要素の始点であるから、
ステップS39より島12は抽出完了。全ての交点が図
形の外側なので作画ありとなる(図25)。以上の処理
によって、図形A,Bは、図26に示すように抽出され
る。図中破線は書かれない島である。なお、3つの島が
ある場合には、図27に示すように、まず図形A,Bに
ついて上記処理を行い、得られた島Z1,Z2のそれぞ
れについて、C×Z1,C×Z2の処理を行えばよい。
4つ以上の島がある場合にも、同様に抽出した島に対し
て図形を1つずつ処理していけばよい。
【0032】以上説明したように、本実施例の文字図形
システムによれば、単純オフセット処理で、必ず不要と
なる開放端を含む線分については、そのままの形態で残
し、処理を単純化すると共に、後の処理で、追跡処理を
行いながら要素を順序付けし、開放端部分や交点の性質
に応じた島の消去を行っていくことで、また、相互に干
渉する島を融合していくことで、極めて高速に所望のオ
フセット図形を生成していくことができる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、各
オフセット図形の島を所定方向に追跡しながら、干渉部
分の島を消去していくことができるので、残った島は本
来書かれる島のみであり、且つ残った島は一筆書きとな
るように各要素が順序付けられたものとなり、極めて効
率的にオフセット図形を生成することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る文字図形作成システム
の機能ブロック図である。
【図2】 同システムにおけるオフセット図形生成処理
のフローチャートである。
【図3】 同システムにおける現図形の一例を示す図で
ある。
【図4】 同原図形のデータ形式の一例を示す図であ
る。
【図5】 同オフセット図形生成処理における単純オフ
セット処理のフローチャートである。
【図6】 同単純オフセット処理を説明するための図で
ある。
【図7】 同単純オフセット処理を説明するための図で
ある。
【図8】 同単純オフセット処理で得られるオフセット
図形データの一例を示す図である。
【図9】 同単純オフセット処理の他の例を説明するた
めの図である。
【図10】 同単純オフセット処理で得られたオフセッ
ト図形を示す図である。
【図11】 同オフセット図形生成処理における干渉消
去処理の基本的な考え方を示す図である。
【図12】 同干渉消去処理における交点の形態を説明
するための図である。
【図13】 同干渉消去処理で得られる交点情報を示す
図である。
【図14】 同干渉消去処理の手順を説明するための図
である。
【図15】 同干渉消去処理の手順を説明するための図
である。
【図16】 同干渉消去処理のフローチャートである。
【図17】 同干渉消去処理で得られた各島のオフセッ
ト図形を示す図である。
【図18】 本発明の他の実施例に係る干渉除去処理の
フローチャートである。
【図19】 同処理の一例を説明するためのオフセット
図形を示す図である。
【図20】 同図形の線分リストを示す図である。
【図21】 同処理の途中経過を示す図である。
【図22】 同処理の途中経過を示す図である。
【図23】 同処理の途中経過を示す図である。
【図24】 同処理の途中経過を示す図である。
【図25】 同処理の最終結果を示す図である。
【図26】 同処理の最終結果の抽出図形を示す図であ
る。
【図27】 3つ以上の島がある場合の同処理を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…入力装置、2…表示装置、3…表示制御装置、4…
原図形生成部、5…記憶装置、6…オフセット図形生成
部、7…出力制御部、8…出力装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−224079(JP,A) 特開 平4−174897(JP,A) 特開 平4−123098(JP,A) 特開 平4−120594(JP,A) 特開 昭62−82484(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 5/30 G06F 17/21 562 G06T 11/20 100 G09G 5/24 630 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原図形データを構成する各図形要素に対
    して所定量だけオフセットしたオフセット図形要素を生
    成したのち得られた各オフセット図形要素の端点を接続
    する単純オフセット処理手段と、 この単純オフセット処理手段で得られたオフセット図形
    要素で構成される各島の内部の干渉部分を除去する自己
    干渉消去手段と、 この自己干渉消去手段で各島の内部の干渉部分を除去さ
    れた各島について他の島との干渉部分を除去する島同士
    の干渉消去手段とを備え、 前記単純オフセット処理手段は、前記各オフセット図形
    要素の端点を所定の方向に移動させて前記端点を接続す
    ると共に、接続不能の場合には開放端としてそのまま残
    す処理を行い、 前記自己干渉消去手段及び前記島同士の干渉消去手段
    は、前記各島を所定方向に追跡しながら線分の交点及び
    端点を検出していき、新しい交点が検出されたら新しい
    島を生成し、前に検出された交点が再度検出されたら当
    該交点を最終端としている生成済みの島に戻る処理を繰
    返して各島を構成する線分を順序付け、各島に含まれる
    交点情報及び開放端を含むかどうかの情報等に基づいて
    各島を消去するかどうかを判断する処理を行うことを特
    徴とするオフセット図形の生成システム
  2. 【請求項2】 原図形データを構成する各図形要素に対
    して所定量だけオフセットしたオフセット図形要素を生
    成したのち得られた各オフセット図形要素の端点を接続
    する単純オフセット処理手段と、 この単純オフセット処理手段で得られたオフセット図形
    要素で構成される各島の内部の干渉部分及び他の島との
    干渉部分を除去する干渉消去手段とを備え、 前記単純オフセット処理手段は、前記各オフセット図形
    要素の端点を所定の方向に移動させて前記端点を接続す
    ると共に、接続不能の場合には開放端としてそのまま残
    す処理を行い、 前記干渉消去手段は、前記各島を所定方向に追跡しなが
    ら線分の交点及び端点を検出していき、新しい交点が検
    出されたら新しい島を生成し、前に検出された交点が再
    度検出されたら当該交点を最終端としている生成済みの
    島に戻る処理を繰返して各島を構成する線分を順序付
    け、各島に含まれる交点情報及び開放端を含むかどうか
    の情報等に基づいて各島を消去するかどうかを判断する
    処理を行うことを特徴とするオフセット図形の生成シス
    テム。
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