JP3358239B2 - 光コネクタ自動検査装置 - Google Patents

光コネクタ自動検査装置

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JP3358239B2
JP3358239B2 JP16421793A JP16421793A JP3358239B2 JP 3358239 B2 JP3358239 B2 JP 3358239B2 JP 16421793 A JP16421793 A JP 16421793A JP 16421793 A JP16421793 A JP 16421793A JP 3358239 B2 JP3358239 B2 JP 3358239B2
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定コネクタと基準
コネクタを結合させて接続損失を測定することによって
被測定コネクタを検査する光コネクタ自動検査装置、特
に、被測定コネクタと基準コネクタとの結合離脱を容易
にし、複数の光コネクタを自動的に検査することができ
る光コネクタ自動検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光コネクタを検査する方法として、検査
すべき光コネクタを被測定コネクタとし、これを基準コ
ネクタに結合させ、その状態で結合損失を測定する方法
が知られている。被測定コネクタと基準コネクタとを結
合させるには、基準コネクタに嵌合ピンを挿入し、基準
コネクタを被測定コネクタに結合する。結合状態で損失
測定を行なった後、嵌合ピンが被測定コネクタ側にずれ
ないように注意を払いながら、被測定コネクタを基準コ
ネクタから外す。この着脱と測定を数回繰り返して、数
回の接続損失の測定を行なう。
【0003】このように、従来の方法では、基準コネク
タと被測定コネクタを、作業者の手によって着脱させる
ため、手間のかかる作業で時間がかかり、作業効率が悪
いとともに、作業者の熟練度によって着脱時の測定値の
ばらつきが大きいという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、基準コネクタと
被測定コネクタとの結合離脱を自動的に行ない、再現性
のよい測定を行なうことができる光コネクタ自動検査装
置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明は、嵌合ピンが嵌合された基準コネクタを被測
定コネクタに着脱し、被測定コネクタの特性を測定する
光コネクタ自動検査装置において、被測定コネクタを位
置決めする保持手段と、基準コネクタを位置決めされた
被測定コネクタに向けて前進させて被測定コネクタに結
合させる基準コネクタ移動手段と、結合された基準コネ
クタと被測定コネクタとに弾性力によって押圧力を加え
る付勢手段を有し、前記保持手段は、被測定コネクタを
真空により吸着し位置決めするものであることを特徴と
するものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、嵌合ピンが嵌合
された基準コネクタを被測定コネクタに着脱し、被測定
コネクタの特性を測定する光コネクタ自動検査装置にお
いて、被測定コネクタを位置決めする保持手段と、基準
コネクタを位置決めされた被測定コネクタに向けて前進
させて被測定コネクタに結合させる基準コネクタ移動手
段と、結合された基準コネクタと被測定コネクタとに弾
性力によって押圧力を加える付勢手段を有し、前記移動
手段にセンサが設けられ、該センサにより被測定コネク
タに対する基準コネクタの押圧力を検出し、基準コネク
タと被測定コネクタの結合ミスを検知することを特徴と
するものであり、請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載の光コネクタ自動検査装置において、前記基準コネ
クタ移動手段に設けられたセンサが一定圧力以上の押圧
力を検出したときに、基準コネクタと被測定コネクタの
結合を中止し、前記基準コネクタ移動手段を後退させて
基準コネクタを退避させるよう制御する制御手段を有す
ることを特徴とするものである。
【0007】請求項4に記載の発明は、嵌合ピンが嵌合
された基準コネクタを被測定コネクタに着脱し、被測定
コネクタの特性を測定する光コネクタ自動検査装置にお
いて、被測定コネクタを位置決めする保持手段と、基準
コネクタを位置決めされた被測定コネクタに向けて前進
させて被測定コネクタに結合させる基準コネクタ移動手
段と、結合された基準コネクタと被測定コネクタとに弾
性力によって押圧力を加える付勢手段を有し、前記付勢
手段として、板バネ開閉機によって開閉される板バネが
用いられることを特徴とするものであり、請求項5に記
載の発明は、請求項4に記載の光コネクタ自動検査装置
において、被測定コネクタの特性の測定を行なう際に、
前記板バネ開閉機が板バネに開閉力を与えないよう制御
し、基準コネクタと被測定コネクタに板バネ以外の力が
かからないようにすることを特徴とするものである。
【0008】請求項6に記載の発明は、嵌合ピンが嵌合
された基準コネクタを被測定コネクタに着脱し、被測定
コネクタの特性を測定する光コネクタ自動検査装置にお
いて、被測定コネクタを位置決めする保持手段と、基準
コネクタを位置決めされた被測定コネクタに向けて前進
させて被測定コネクタに結合させる基準コネクタ移動手
段と、結合された基準コネクタと被測定コネクタとに弾
性力によって押圧力を加える付勢手段を有し、前記嵌合
ピンは基準コネクタの嵌合孔の後部から挿入されるもの
であって、基準コネクタと被測定コネクタを結合させる
とき、前記嵌合ピンの位置決めをする補正ピンを設けた
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項7に記載の発明は、嵌合ピンが嵌合
された基準コネクタを被測定コネクタに着脱し、被測定
コネクタの特性を測定する光コネクタ自動検査装置にお
いて、被測定コネクタを位置決めする保持手段と、基準
コネクタを位置決めされた被測定コネクタに向けて前進
させて被測定コネクタに結合させる基準コネクタ移動手
段と、結合された基準コネクタと被測定コネクタとに弾
性力によって押圧力を加える付勢手段を有し、前記嵌合
ピンは基準コネクタの嵌合孔の後部から挿入されるもの
であって、基準コネクタと被測定コネクタを離脱させる
とき、前記嵌合ピンを基準コネクタ側へ押し出す押し出
しピンを設けたことを特徴とするものである。
【0010】請求項8に記載の発明は、嵌合ピンが嵌合
された基準コネクタを被測定コネクタに着脱し、被測定
コネクタの特性を測定する光コネクタ自動検査装置にお
いて、被測定コネクタを位置決めする保持手段と、基準
コネクタを位置決めされた被測定コネクタに向けて前進
させて被測定コネクタに結合させる基準コネクタ移動手
段と、結合された基準コネクタと被測定コネクタとに弾
性力によって押圧力を加える付勢手段と、被測定コネク
タを保持する被測定コネクタホルダーと、被測定コネク
タホルダーを移動させるホルダー移動手段と、被測定コ
ネクタホルダーを前記ホルダー移動手段に移載する手段
と、被測定コネクタホルダーを前記ホルダー移動手段よ
り取り外す手段を設けたことを特徴とするものであり、
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の光コネクタ
自動検査装置において、前記ホルダー移動手段は、複数
の被測定コネクタホルダーを同時に移動させるものであ
ることを特徴とするものである。なお、これらの発明に
おいて、前記弾性力は、板バネ、ワイヤーバネや、その
他の弾性部材を用いることができる。
【0011】
【作用】本発明によれば、被測定コネクタを位置決めし
た後、基準コネクタを被測定コネクタに向けて前進させ
て被測定コネクタに結合させ、結合された基準コネクタ
と被測定コネクタとに弾性力によって押圧力を加えるこ
とによって、再現性のよい結合状態を実現できる。
【0012】そして、請求項1に記載の発明によれば、
被測定コネクタを真空により吸着し位置決めすることに
よって、位置決めが容易となる。
【0013】また、請求項2に記載の発明によれば、基
準コネクタ移動手段にセンサを設けたことにより、基準
コネクタと被測定コネクタの結合ミスを検知することが
でき、請求項3に記載の発明によれば、センサが一定圧
力以上の押圧力を検出したときに、基準コネクタと被測
定コネクタの結合を中止し、基準コネクタを後退させる
ことによって、基準コネクタおよび被測定コネクタの破
損を防止できる。
【0014】また、請求項4に記載の発明によれば、付
勢手段として板バネ開閉機によって開閉される板バネが
用いられることによって、付勢手段の付加と解除が容易
となり、請求項5に記載の発明によれば、被測定コネク
タの特性の測定を行なう際に、板バネ開閉機が板バネに
開閉力を与えないよう制御し、基準コネクタと被測定コ
ネクタに板バネ以外の力がかからないようにすることに
よって、熟練作業者が手で結合させた時と同じ状態を再
現することができる。
【0015】また、請求項6に記載の発明によれば、基
準コネクタを被測定コネクタを結合させるとき、基準コ
ネクタの嵌合孔の後部から挿入され嵌合ピンの位置決め
をする補正ピンを設けたことによって、結合ミスを減少
させることができる。
【0016】また、請求項7に記載の発明によれば、基
準コネクタと被測定コネクタを離脱させるとき、被測定
コネクタの嵌合孔の後部から挿入され嵌合ピンを基準コ
ネクタ側へ押し出す押し出しピンを設けたことによっ
て、嵌合ピンを常に基準コネクタ側に残すことができ
る。
【0017】また、請求項8に記載の発明によれば、被
測定コネクタを保持する被測定コネクタホルダーと、被
測定コネクタホルダーを移動させるホルダー移動手段
と、被測定コネクタホルダーをホルダー移動手段に移載
する手段と、被測定コネクタホルダーをホルダー移動手
段より取り外す手段を設けたことによって、被測定コネ
クタの搬送が容易となり、請求項9に記載の発明によれ
ば、ホルダー移動手段が複数の被測定コネクタホルダー
を同時に移動させるものであることによって、短時間で
自動的に検査ができる。
【0018】
【実施例】図1は、基準コネクタの概略図である。図
中、1は基準コネクタ、2は光ファイバ、3はテープ心
線、4は嵌合ピン、5は基準コネクタ保持台である。基
準コネクタ1は、導入したテープ心線3の先端の光ファ
イバ2が結合面に露出し、その両側に嵌合ピン4が貫通
する孔が設けられ、図に示すように、嵌合ピン4が挿入
されている。基準コネクタ保持台5は後述するように、
駆動機構により前進,後退するよう移動可能に構成され
ており、基準コネクタ1を保持する。
【0019】図2は、被測定コネクタの説明図である。
図中、6は被測定コネクタ、7はテープ心線、8は被測
定コネクタホルダー、9は蓋体、10は移動台である。
被測定コネクタ6もテープ心線7が導入されており、被
測定コネクタホルダー8に保持される。被測定コネクタ
ホルダー8は、その蓋体9を開けて、被測定コネクタ6
を受容し、蓋体9を閉めた状態で被測定コネクタ6を保
持するように構成されている。被測定コネクタ6を保持
した被測定コネクタホルダー8の複数が移動台10に載
置され、図示しない駆動機構によって上述した基準コネ
クタが設置された検査部の近くに移動される。
【0020】なお、基準コネクタと被測定コネクタに導
入される光ファイバ心線は、テープ心線に限られるもの
ではなく、また、コネクタ自体も多心コネクタに限られ
るものではない。
【0021】図3は、被測定コネクタの移送態様の説明
図である。図中、6は被測定コネクタ、8は被測定コネ
クタホルダー、10は移動台、11は測定完了台、12
は測定台、13は被測定コネクタ保持台である。移動台
10は、被測定コネクタ6を被測定コネクタホルダー8
にセットし、その状態で移動台10に載置し、検査部に
設けられた測定台12の近傍まで移動する。ここで、図
示しないマニピュレータが、被測定コネクタホルダー6
の1つを把持して、測定台12の上に載置する。つい
で、測定台12上の被測定コネクタホルダーに保持され
た被測定コネクタを被測定コネクタ保持台13に保持し
て、基準コネクタに結合して損失特性を測定するが、測
定方法については後述する。測定が完了した被測定コネ
クタは、被測定コネクタホルダーに戻され、図示しない
マニピュレータによって、測定が完了した被測定コネク
タを保持した被測定コネクタホルダーを載置する測定完
了台11に移される。
【0022】このように、複数の被測定コネクタを被測
定コネクタホルダーにセットし、順次ホルダーを移動さ
せる移動台に被測定コネクタのホルダーを搭載し、順
次、被測定コネクタを被測定コネクタホルダーごと検査
部に自動的に運び、測定が完了した被測定コネクタは、
順次、測定完了台へ移される。
【0023】図4乃至図6は、被測定コネクタを被測定
コネクタ保持台に保持する手順の説明図である。図中、
6は被測定コネクタ、7はテープ心線、8は被測定コネ
クタホルダー、9は蓋体、12は測定台、13は被測定
コネクタ保持台、14は保持溝、15は吸引孔、16は
位置規制部材、17は突起部である。
【0024】図4は、被測定コネクタの保持前の状態を
示している。被測定コネクタ保持台13には、吸引孔1
5が設けられており、被測定コネクタが位置決めされた
とき、図示しない真空ポンプによって吸引し、被測定コ
ネクタの保持を行なう。なお、説明を省略したが、基準
コネクタ保持台においても、同様な保持手段を採用して
もよい。被測定コネクタを保持した被測定コネクタホル
ダーが測定台12に載置されたとき、被測定コネクタを
保持溝14に位置させ、測定台12がやや前進して被測
定コネクタの鍔部が被測定コネクタ保持台の端面に衝合
するようにして、前後方向の位置決めを行なう。
【0025】左右方向の位置決めは、図5に示すよう
に、位置規制部材16を図示しない駆動機構によって押
し、その軸部で被測定コネクタ6を押圧して、保持溝1
4の一方の壁に押し付けて行なう。
【0026】位置決めされた状態で、吸引孔15で真空
吸着させることにより被測定コネクタを保持し、図6に
示すように、蓋体9を開けて、被測定コネクタ6の後部
に固定された突起部17の保持を解除し、ついで、測定
台12を後退させて、被測定コネクタホルダー8をテー
プ心線7に被測定コネクタホルダー8の力がかからない
ように退避させる。
【0027】図7は、基準コネクタと被測定コネクタと
の結合動作の説明図である。図中、1は基準コネクタ、
3はテープ心線、4は嵌合ピン、5は基準コネクタ保持
台、6は被測定コネクタ、7はテープ心線、13は被測
定コネクタ保持台、18は補正ピン、19は鍔部、20
はバックアップピン、21はバックアップピン支持部材
である。基準コネクタ保持台5の後部5aには、補正ピ
ン18が出入自在に設けられており、この補正ピン18
が前進駆動されて、図8に示すように、嵌合ピン4が挿
入された貫通孔の後部より挿入される。補正ピン18に
は、鍔部19が設けられており、挿入量が規制される。
それにより、嵌合ピン4の挿入量が規制され、嵌合ピン
4の位置がずれることはない。このときこの補正ピン4
は、基準コネクタ1を拘束していない。なお、図8にお
いては、嵌合ピン4および補正ピン18は、基準コネク
タ1の貫通孔に挿入されているが、図を見やすくするた
めに、貫通孔の図示を省略し、嵌合ピン4および補正ピ
ン18が基準コネクタ1に挿入された部分も実線で図示
した。
【0028】この状態で、基準コネクタ1を基準コネク
タ保持台5ごと前進させて、被測定コネクタ6に結合さ
せる。結合に際して、被測定コネクタ6は、バックアッ
プピン20によって、前方に押圧され、結合時の保持力
をバックアップする。バックアップピン20は、バック
アップピン支持部材21により支持され、バックアップ
の必要がないときには、バックアップピン支持部材21
を下方に移動するようにして、邪魔にならないようにす
るのがよい。
【0029】図9は、結合の際に嵌合ピンにかかる力を
測定するセンサを備えた実施例の側面図である。図中、
1は基準コネクタ、4は嵌合ピン、5は基準コネクタ保
持台、6は被測定コネクタ、7はテープ心線、8は被測
定コネクタホルダー、13は被測定コネクタ保持台、1
9は鍔部、20はバックアップピン、21はバックアッ
プピン支持部材、22は基台、23は支持部材、24は
バネ部材、25は調整ネジ、26は調整ナットである。
基準コネクタ保持台5は、基台22のレールによって支
持され、基台22に対して、移動が許容されているが、
基準コネクタ保持台5の後部には、調整ネジ25が固定
されており、支持部材23を貫通して、調整ナット26
が螺合している。基準コネクタ保持台5の後端と支持部
材23との間にはバネ部材24が設けられているから、
基台22の前進に対して、基準コネクタ保持台5が大き
な押圧力を受けた場合には、基準コネクタ保持台5は基
台22に対してバネ部材24を圧縮して後退する。バネ
部材24の圧縮力は、調整ナット26によって調整する
ことができる。
【0030】基台22は、図示しない駆動機構によっ
て、前進、後退の移動制御が行なわれる。基準コネクタ
1を被測定コネクタ6に結合させるには、基台22が前
進するよう制御される。図7,図8で説明したように、
補正ピンが基準コネクタ1に挿入された状態で、基台2
2の前進によって、基準コネクタ保持台5が前進し、嵌
合ピン4が被測定コネクタ6の嵌合孔に挿入される。正
常な結合が行なわれれば、嵌合ピン4の挿入にあたっ
て、嵌合ピン4が大きな力を受けることはない。結合に
失敗した場合には、嵌合ピン4が大きな押圧力を受け、
バネ部材24を圧縮して、基台22に対して、基準コネ
クタ保持台5を相対的に後退させる。この相対的な後退
を基台22に対する調整ネジ25の位置の変化を図示し
ない光電検出器等の変位検出手段を用いることによって
検出する。一定圧力以上の押圧力を検出した場合には、
結合動作を中止して、基台22を後退させる。それによ
って、基準コネクタ,被測定コネクタや嵌合ピンを傷つ
けたり、破損することを防止できる。
【0031】基準コネクタと被測定コネクタとの結合が
完了すると、補正ピンやバックアップピンを後退させ、
被測定コネクタの真空吸着を解除し、板バネによって基
準コネクタと被測定コネクタに押圧力を加える。
【0032】図10乃至図12は、板バネによって結合
圧力を与える説明図である。図中、1は基準コネクタ、
3はテープ心線、5は基準コネクタ保持台、6は被測定
コネクタ、7はテープ心線、13は被測定コネクタ保持
台、18は補正ピン、27は板バネ、28は板バネ保持
部材、29は板バネ開閉アーム、30は板バネ開閉ピ
ン、31は板バネ開閉アーム支持軸である。
【0033】板バネ27は、図10に示すように、基準
コネクタ1と被測定コネクタ6が結合され、基準コネク
タ保持台5と被測定コネクタ保持材13に載置され、拘
束を受けない状態において、上からかぶせられる。板バ
ネ27は、板バネ保持部材28に中央部を固定されてお
り、先端部の丸められた部分に板バネ開閉ピン30が挿
入されており、板バネ開閉アーム支持軸31によって回
動可能に支持された板バネ開閉アーム29の先端に取り
付けられている。板バネ27の先端部は、図11から分
かるように、テープ心線3及び7を避けるように、二股
に分割されているから、板バネ開閉アーム29は、板バ
ネ27の先端部のそれぞれに外側から合計4個が設けら
れ、図示しない駆動機構によって、回動させることがで
きる。図10は、板バネ27の装着前の状態を示してい
る。板バネ開閉アーム29が図示矢印の方向に回動し
て、板バネ27の先端部の間隔を広げるよう開かれて降
下し、装着位置において、板バネ開閉アーム29の板バ
ネ開閉ピン30が、板バネ27の先端部の丸められた部
分の中央位置に戻され、板バネ27の先端部に係合しな
い位置をとる。
【0034】図11は、板バネ27の装着状態の説明図
である。図を見やすくするために、板バネ保持部材28
は図示されていない。上述したように、装着状態におい
て、板バネ開閉ピンが板バネ27に係合しない位置をと
るから、基準コネクタと被測定コネクタは、板バネの押
圧力のみを受け、結合状態のばらつきを抑えることがで
きる。
【0035】被測定コネクタの特性、例えば、損失測定
は、図12に示すように、板バネ保持部材28を上昇さ
せて、板バネ27ごと検査部から結合されたコネクタを
持ち上げた状態で行なわれる。測定終了後は、板バネ保
持部材28を降下させ、基準コネクタ1と被測定コネク
タ6を結合されたままの状態で、基準コネクタ保持台5
と被測定コネクタ保持台13の上に下ろし板バネ28を
外して、図10の状態に戻る。
【0036】図13,図14は、基準コネクタと被測定
コネクタを離脱させる機構の説明図である。図中、1は
基準コネクタ、3はテープ心線、4は嵌合ピン、5は基
準コネクタ保持台、6は被測定コネクタ、7はテープ心
線、13は被測定コネクタ保持台、18は補正ピン、3
2は押し出しピン、33は押し出しピン支持部材であ
る。補正ピン18を基準コネクタに挿入した後、被測定
コネクタ6の後部より押し出しピン32を挿入して、嵌
合ピン4を基準コネクタ1側へと押し出させながら、基
準コネクタ保持台5を後退させ、基準コネクタ1を退避
させる。この際、押し出しピン支持部材33の移動速度
と基準コネクタ保持台5の後退速度を一致させる。補正
ピン18は、位置決め後に後退させてもよく、あるい
は、基準コネクタ保持台5の後退とともに、後退させて
もよい。なお、図14においては、嵌合ピン4,補正ピ
ン18,押し出しピン32は、基準コネクタ1,被測定
コネクタ6の貫通孔に挿入されているが、図を見やすく
するために、貫通孔の図示を省略し、嵌合ピン4,補正
ピン18,押し出しピン32が基準コネクタ1,被測定
コネクタ6に挿入された部分も実線で図示した。
【0037】図7乃至図14で説明した動作を数回繰り
返して、数回の測定を行なう。測定を終了した被測定コ
ネクタは、図3で説明したように、被測定コネクタホル
ダー8に戻され、測定完了台11へと搬送される。その
搬送の際、次の被測定コネクタホルダーを検査部へ搬送
する。このようにして、被測定コネクタを順次自動的に
測定することができる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、被測定コネクタを複数個移動台にセットする
こと、嵌合ピンを常に基準コネクタ側に残すことにより
連続自動運転が可能になり、作業時間の短縮を図ること
ができる。また、検査部へ搬送された被測定コネクタを
真空により吸着させることにより結合軸に対して垂直方
向への位置決めが容易になった。
【0039】移動手段にセンサを設けることにより、結
合の際、一定以上の結合力を検知し、基準コネクタが退
避することにより被測定コネクタを傷つけることを防止
することができる。また、基準コネクタと被測定コネク
タを結合させる際、コネクタを保持していたホールドを
解除して結合させ、弾性力によって押圧力を与えること
によって、再現性のよい結合状態を実現でき、また、弾
性力を板バネにより与えて、板バネごとコネクタを持ち
上げることにより手による着脱と同じ効果を再現でき
る。
【0040】基準コネクタと被測定コネクタを結合させ
る際、基準コネクタの後部より補正ピンを挿すことによ
り、嵌合ピンがずれることなく、嵌合ピンを結合部の所
定の位置に位置決めできる。基準コネクタと被測定コネ
クタを離脱させる際には、被測定コネクタの後部より押
し出しピンを挿して、嵌合ピンを基準コネクタ側へと押
し出させながら基準コネクタを退避させることによっ
て、嵌合ピンは常に基準コネクタ側に残り着脱を繰り返
すことができる。
【0041】以上のように、基準コネクタと被測定コネ
クタとの結合、分離の際、本発明の方式を用いることに
より弾性力以外の力がかからないため、熟練作業者の手
による結合、離脱と同じ状態を再現させることができ、
さらに繰り返し着脱・連続運転が可能となり、熟練度に
左右されないため、着脱時の測定値のばらつきが最小限
に止めることができるので、信頼性の高い測定が可能に
なるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】基準コネクタの概略図である。
【図2】被測定コネクの説明図である。
【図3】被測定コネクタの移送態様の説明図である。
【図4】被測定コネクタ保持台の説明図である。
【図5】被測定コネクタ保持台における位置決め方法の
説明図である。
【図6】被測定コネクタ保持台に被測定コネクタを位置
決めした状態の説明図である。
【図7】基準コネクタと被測定コネクタとの結合動作の
説明図である。
【図8】補正ピンの説明図である。
【図9】結合力を測定するセンサを備えた実施例の側面
図である。
【図10】板バネを装着する前の状態の説明図である。
【図11】板バネを装着した状態の説明図である。
【図12】測定状態の説明図である。
【図13】基準コネクタと被測定コネクタを離脱させる
機構の説明図である。
【図14】押し出しピンを用いた離脱状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 基準コネクタ 2 光ファイバ 3,7 テープ心線 4 嵌合ピン 5 基準コネクタ保持台 6 被測定コネクタ 8 被測定コネクタホルダー 9 蓋体 10 移動台 11 測定完了台 12 測定台 13 被測定コネクタ保持台 14 保持溝 15 吸引孔 16 位置規制部材 17 突起部 18 補正ピン 19 鍔部 20 バックアップピン 21 バックアップピン支持部材 22 基台 23 支持部材 24 バネ部材 25 調整ネジ 26 調整ナット 27 板バネ 28 板バネ保持部材 29 板バネ開閉アーム 30 板バネ開閉ピン 31 板バネ開閉アーム支持軸 32 押し出しピン 33 押し出しピン支持部材

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嵌合ピンが嵌合された基準コネクタを被
    測定コネクタに着脱し、被測定コネクタの特性を測定す
    る光コネクタ自動検査装置において、被測定コネクタを
    位置決めする保持手段と、基準コネクタを位置決めされ
    た被測定コネクタに向けて前進させて被測定コネクタに
    結合させる基準コネクタ移動手段と、結合された基準コ
    ネクタと被測定コネクタとに弾性力によって押圧力を加
    える付勢手段を有し、前記保持手段は、被測定コネクタ
    を真空により吸着し位置決めするものであることを特徴
    とする光コネクタ自動検査装置。
  2. 【請求項2】 嵌合ピンが嵌合された基準コネクタを被
    測定コネクタに着脱し、被測定コネクタの特性を測定す
    る光コネクタ自動検査装置において、被測定コネクタを
    位置決めする保持手段と、基準コネクタを位置決めされ
    た被測定コネクタに向けて前進させて被測定コネクタに
    結合させる基準コネクタ移動手段と、結合された基準コ
    ネクタと被測定コネクタとに弾性力によって押圧力を加
    える付勢手段を有し、前記移動手段にセンサが設けら
    れ、該センサにより被測定コネクタに対する基準コネク
    タの押圧力を検出し、基準コネクタと被測定コネクタの
    結合ミスを検知することを特徴とする光コネクタ自動検
    査装置。
  3. 【請求項3】 前記基準コネクタ移動手段に設けられた
    センサが一定圧力以上の押圧力を検出したときに、基準
    コネクタと被測定コネクタの結合を中止し、前記基準コ
    ネクタ移動手段を後退させて基準コネクタを退避させる
    よう制御する制御手段を有することを特徴とする請求項
    2に記載の光コネクタ自動検査装置。
  4. 【請求項4】 嵌合ピンが嵌合された基準コネクタを被
    測定コネクタに着脱し、被測定コネクタの特性を測定す
    る光コネクタ自動検査装置において、被測定コネクタを
    位置決めする保持手段と、基準コネクタを位置決めされ
    た被測定コネクタに向けて前進させて被測定コネクタに
    結合させる基準コネクタ移動手段と、結合された基準コ
    ネクタと被測定コネクタとに弾性力によって押圧力を加
    える付勢手段を有し、前記付勢手段として、板バネ開閉
    機によって開閉される板バネが用いられることを特徴と
    する光コネクタ自動検査装置。
  5. 【請求項5】 被測定コネクタの特性の測定を行なう際
    に、前記板バネ開閉機が板バネに開閉力を与えないよう
    制御し、基準コネクタと被測定コネクタに板バネ以外の
    力がかからないようにすることを特徴とする請求項4に
    記載の光コネクタ自動検査装置。
  6. 【請求項6】 嵌合ピンが嵌合された基準コネクタを被
    測定コネクタに着脱し、被測定コネクタの特性を測定す
    る光コネクタ自動検査装置において、被測定コネクタを
    位置決めする保持手段と、基準コネクタを位置決めされ
    た被測定コネクタに向けて前進させて被測定コネクタに
    結合させる基準コネクタ移動手段と、結合された基準コ
    ネクタと被測定コネクタとに弾性力によって押圧力を加
    える付勢手段を有し、前記嵌合ピンは基準コネクタの嵌
    合孔の後部から挿入されるものであって、基準コネクタ
    と被測定コネクタを結合させるとき、前記嵌合ピンの位
    置決めをする補正ピンを設けたことを特徴とする光コネ
    クタ自動検査装置。
  7. 【請求項7】 嵌合ピンが嵌合された基準コネクタを被
    測定コネクタに着脱し、被測定コネクタの特性を測定す
    る光コネクタ自動検査装置において、被測定コネクタを
    位置決めする保持手段と、基準コネクタを位置決めされ
    た被測定コネクタに向けて前進させて被測定コネクタに
    結合させる基準コネクタ移動手段と、結合された基準コ
    ネクタと被測定コネクタとに弾性力によって押圧力を加
    える付勢手段を有し、前記嵌合ピンは基準コネクタの嵌
    合孔の後部から挿入されるものであって、基準コネクタ
    と被測定コネクタを離脱させるとき、前記嵌合ピンを基
    準コネクタ側へ押し出す押し出しピンを設けたことを特
    徴とする光コネクタ自動検査装置。
  8. 【請求項8】 嵌合ピンが嵌合された基準コネクタを被
    測定コネクタに着脱し、被測定コネクタの特性を測定す
    る光コネクタ自動検査装置において、被測定コネクタを
    位置決めする保持手段と、基準コネクタを位置決めされ
    た被測定コネクタに向けて前進させて被測定コネクタに
    結合させる基準コネクタ移動手段と、結合された基準コ
    ネクタと被測定コネクタとに弾性力によって押圧力を加
    える付勢手段と、被測定コネクタを保持する被測定コネ
    クタホルダーと、被測定コネクタホルダーを移動させる
    ホルダー移動手段と、被測定コネクタホルダーを前記ホ
    ルダー移動手段に移載する手段と、被測定コネクタホル
    ダーを前記ホルダー移動手段より取り外す手段を設けた
    ことを特徴とする光コネクタ自動検査装置。
  9. 【請求項9】 前記ホルダー移動手段は、複数の被測定
    コネクタホルダーを同時に移動させるものであることを
    特徴とする請求項8に記載の光コネクタ自動検査装置。
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