JP2662118B2 - 光ファイバの自動測定装置 - Google Patents
光ファイバの自動測定装置Info
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホルダに保持された光
ファイバの端末処理、光ファイバの光学的測定を行う測
定システムへの接続及び光学的測定を自動的に行う光フ
ァイバの自動測定装置に関する。
ファイバの端末処理、光ファイバの光学的測定を行う測
定システムへの接続及び光学的測定を自動的に行う光フ
ァイバの自動測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの光学的測定、例えば、損失
測定を行う場合、従来は、先ず、測定対象の光ファイバ
をホルダに保持し、この光ファイバを手作業により端末
処理した後、ホルダを所定の突合せ装置にセットして測
定システムと突合せ接続し、損失測定のための光学的測
定を行っていた。
測定を行う場合、従来は、先ず、測定対象の光ファイバ
をホルダに保持し、この光ファイバを手作業により端末
処理した後、ホルダを所定の突合せ装置にセットして測
定システムと突合せ接続し、損失測定のための光学的測
定を行っていた。
【0003】このため、ホルダへの保持から光学的測定
に至る一連の工程においては、各工程間で光ファイバを
保持したホルダをその都度人手により受け渡さなければ
ならず、多数の光ファイバの損失測定を行う場合には、
1本毎に各作業を繰り返すことから非常に作業が煩雑
で、作業に多くの時間を要するという問題があった。本
発明は上記の点に鑑みてなされたもので、光ファイバの
端末処理、測定システムへの接続及び光学的測定を人手
を煩わせることなく自動的に行うことができ、しかも端
末処理が不良の場合であっても再度端末処理前の状態に
戻して端末処理を再トライすることが可能な光ファイバ
の自動測定装置を提供することを目的とする。
に至る一連の工程においては、各工程間で光ファイバを
保持したホルダをその都度人手により受け渡さなければ
ならず、多数の光ファイバの損失測定を行う場合には、
1本毎に各作業を繰り返すことから非常に作業が煩雑
で、作業に多くの時間を要するという問題があった。本
発明は上記の点に鑑みてなされたもので、光ファイバの
端末処理、測定システムへの接続及び光学的測定を人手
を煩わせることなく自動的に行うことができ、しかも端
末処理が不良の場合であっても再度端末処理前の状態に
戻して端末処理を再トライすることが可能な光ファイバ
の自動測定装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
を達成するため、光ファイバ素線に被覆が施され、光学
的測定が行われる光ファイバを保持したホルダが複数配
列されたホルダ配列部、前記各ホルダに保持された前記
光ファイバの端末を処理する端末処理装置、該端末処理
装置における端末処理が不良の場合に、前記ホルダに保
持された光ファイバを所定長さ引き出す引出し装置、端
末処理が適切に行われた前記光ファイバを、光ファイバ
素線に被覆が施された測定ファイバを介して光源に接続
し、該光源から伝送されてくる光を光学測定手段で測定
することにより前記光ファイバの光学的測定を行う接続
装置、及び前記ホルダ配列部に配列されたホルダを搬送
する搬送装置を備え、光ファイバの端末処理から光学的
測定までの一連の操作を自動的に行う構成としたもので
ある。
を達成するため、光ファイバ素線に被覆が施され、光学
的測定が行われる光ファイバを保持したホルダが複数配
列されたホルダ配列部、前記各ホルダに保持された前記
光ファイバの端末を処理する端末処理装置、該端末処理
装置における端末処理が不良の場合に、前記ホルダに保
持された光ファイバを所定長さ引き出す引出し装置、端
末処理が適切に行われた前記光ファイバを、光ファイバ
素線に被覆が施された測定ファイバを介して光源に接続
し、該光源から伝送されてくる光を光学測定手段で測定
することにより前記光ファイバの光学的測定を行う接続
装置、及び前記ホルダ配列部に配列されたホルダを搬送
する搬送装置を備え、光ファイバの端末処理から光学的
測定までの一連の操作を自動的に行う構成としたもので
ある。
【0005】好ましくは、前記端末処理装置は、前記光
ファイバの先端側を延出させて保持する光ファイバ保持
部、前記光ファイバから先端側の被覆を所望長さ除去す
る除去処理を行う被覆除去部、該被覆除去部における被
覆除去により露出した光ファイバ素線をクリーニング処
理するクリーニング部、該クリーニング部でクリーニン
グ処理された前記光ファイバ素線を所定長さに切り揃え
る切断処理を行う切断部とを備え、前記被覆の除去、ク
リーニング及び切断の各処理を行う構成とする。
ファイバの先端側を延出させて保持する光ファイバ保持
部、前記光ファイバから先端側の被覆を所望長さ除去す
る除去処理を行う被覆除去部、該被覆除去部における被
覆除去により露出した光ファイバ素線をクリーニング処
理するクリーニング部、該クリーニング部でクリーニン
グ処理された前記光ファイバ素線を所定長さに切り揃え
る切断処理を行う切断部とを備え、前記被覆の除去、ク
リーニング及び切断の各処理を行う構成とする。
【0006】また好ましくは、前記引出し装置は、前記
ホルダを装着する装着台と、該装着台の既往に配置さ
れ、前記ホルダに保持された光ファイバを把持して光フ
ァイバの軸線方向に移動し、前記ホルダから光ファイバ
を引き出す引出手段とを備え、前記端末処理装置におけ
る端末処理が不良の場合に端末処理が再度実行可能とす
る。
ホルダを装着する装着台と、該装着台の既往に配置さ
れ、前記ホルダに保持された光ファイバを把持して光フ
ァイバの軸線方向に移動し、前記ホルダから光ファイバ
を引き出す引出手段とを備え、前記端末処理装置におけ
る端末処理が不良の場合に端末処理が再度実行可能とす
る。
【0007】更に好ましくは、前記接続装置は、少なく
とも光ファイバ及び測定ファイバの光ファイバ素線相互
を突合せ接続する溝を有する突合せ部材と、該突合せ部
材の両側に回動自在に配置され、前記光ファイバ及び測
定ファイバを夫々保持したホルダを装着して一方が前記
突合せ部材に離接自在な一組の装着台とを備え、前記突
合せ部材の溝内で前記両ファイバの各光ファイバ素線相
互を突合せ接続する構成とする。
とも光ファイバ及び測定ファイバの光ファイバ素線相互
を突合せ接続する溝を有する突合せ部材と、該突合せ部
材の両側に回動自在に配置され、前記光ファイバ及び測
定ファイバを夫々保持したホルダを装着して一方が前記
突合せ部材に離接自在な一組の装着台とを備え、前記突
合せ部材の溝内で前記両ファイバの各光ファイバ素線相
互を突合せ接続する構成とする。
【0008】
【作用】測定対象の光ファイバの先端を所定長さ延出さ
せてホルダに保持させ、このホルダを予めホルダ配列部
に配列しておくと、搬送装置が光ファイバを保持したホ
ルダをホルダ配列部から取り出し、端末処理装置から接
続装置あるいは引出し装置へと順次搬送する。
せてホルダに保持させ、このホルダを予めホルダ配列部
に配列しておくと、搬送装置が光ファイバを保持したホ
ルダをホルダ配列部から取り出し、端末処理装置から接
続装置あるいは引出し装置へと順次搬送する。
【0009】端末処理装置は、搬送装置がホルダ配列部
から搬送してきたホルダに保持された光ファイバの被覆
を除去し、露出した光ファイバ素線をクリーニングした
後、光ファイバ素線を所定長さに切り揃える。引出し装
置は、前記端末処理装置における端末処理が不良の場合
に、前記ホルダに保持された光ファイバを所定長さ引き
出し、端末処理装置における端末処理が再トライ可能な
状態にする。
から搬送してきたホルダに保持された光ファイバの被覆
を除去し、露出した光ファイバ素線をクリーニングした
後、光ファイバ素線を所定長さに切り揃える。引出し装
置は、前記端末処理装置における端末処理が不良の場合
に、前記ホルダに保持された光ファイバを所定長さ引き
出し、端末処理装置における端末処理が再トライ可能な
状態にする。
【0010】接続装置は、搬送装置が端末処理装置から
搬送してきたホルダに保持された光ファイバを測定シス
テムの測定ファイバに光接続する。これにより、光源か
ら測定ファイバを通って伝送されてくる光は、光学測定
手段で測定され、光ファイバの光学的測定が終了する。
そして、光学的測定が終了した光ファイバを保持したホ
ルダは、搬送装置により接続装置からホルダ配列部に搬
送され、元の位置に戻される。
搬送してきたホルダに保持された光ファイバを測定シス
テムの測定ファイバに光接続する。これにより、光源か
ら測定ファイバを通って伝送されてくる光は、光学測定
手段で測定され、光ファイバの光学的測定が終了する。
そして、光学的測定が終了した光ファイバを保持したホ
ルダは、搬送装置により接続装置からホルダ配列部に搬
送され、元の位置に戻される。
【0011】
【実施例】以下、測定システムとしてOTDR(optical
time domain reflectometer) を用いた本発明の一実施
例を、図1乃至図32に基づいて詳細に説明する。光フ
ァイバの自動測定装置1は、図1及び図2に示すよう
に、ホルダパレット10、端末処理装置20、引出し装
置30、突合せ接続装置40及び搬送装置50を備えて
おり、端末処理装置20、引出し装置30及び突合せ接
続装置40はベース2上に配置されている。
time domain reflectometer) を用いた本発明の一実施
例を、図1乃至図32に基づいて詳細に説明する。光フ
ァイバの自動測定装置1は、図1及び図2に示すよう
に、ホルダパレット10、端末処理装置20、引出し装
置30、突合せ接続装置40及び搬送装置50を備えて
おり、端末処理装置20、引出し装置30及び突合せ接
続装置40はベース2上に配置されている。
【0012】ホルダパレット10は、測定対象の光ファ
イバ3を所定長さ延出させて保持したホルダ11を複数
配列するもので、ホルダ11を配列する配列部10aが
長手方向に複数形成されている。ホルダ11は、2個の
磁性金属板材を蝶番状に連結して光ファイバ3を磁力に
より保持するもので、各装置における光ファイバ3のハ
ンドリングを容易にするものである。光ファイバ3は、
例えば、図3に示すように、直径 125μmの複数の光フ
ァイバ素線3aを平行に配列し、これらを合成樹脂等の
被覆3bで覆った厚さ0.4mmのテープ心線である。
イバ3を所定長さ延出させて保持したホルダ11を複数
配列するもので、ホルダ11を配列する配列部10aが
長手方向に複数形成されている。ホルダ11は、2個の
磁性金属板材を蝶番状に連結して光ファイバ3を磁力に
より保持するもので、各装置における光ファイバ3のハ
ンドリングを容易にするものである。光ファイバ3は、
例えば、図3に示すように、直径 125μmの複数の光フ
ァイバ素線3aを平行に配列し、これらを合成樹脂等の
被覆3bで覆った厚さ0.4mmのテープ心線である。
【0013】端末処理装置20は、光学的測定が行われ
る光ファイバ3における被覆3bの除去処理、露出した
光ファイバ素線3aの表面を払拭するクリーニング処理
及び光ファイバ素線3aを所定長さに切り揃える切断処
理の3機能を組込んだ、いわゆる3イン1(three in on
e)機能を有する装置であり、図4乃至図7に示すよう
に、基台21上に、レーザセンサ22,22、光ファイ
バ保持部(以下、「保持部」という)210、被覆除去
部220、クリーニング部230及び切断部240等が
夫々配置されており、図示の位置が作動開始前あるいは
作動終了後の初期位置における状態である。
る光ファイバ3における被覆3bの除去処理、露出した
光ファイバ素線3aの表面を払拭するクリーニング処理
及び光ファイバ素線3aを所定長さに切り揃える切断処
理の3機能を組込んだ、いわゆる3イン1(three in on
e)機能を有する装置であり、図4乃至図7に示すよう
に、基台21上に、レーザセンサ22,22、光ファイ
バ保持部(以下、「保持部」という)210、被覆除去
部220、クリーニング部230及び切断部240等が
夫々配置されており、図示の位置が作動開始前あるいは
作動終了後の初期位置における状態である。
【0014】レーザセンサ22,22は、例えば、透過
型のセンサを用い、帯状の平行光束にしたレーザ光を、
一方のセンサ22から他方のセンサ22に出射し、後述
する端末処理した光ファイバ3の先端部分をセンサ2
2,22間に挿通させて、受光側のセンサ22で受けた
レーザ光の状態に基づいて、光ファイバ3の端末処理状
態の良否を検査する。
型のセンサを用い、帯状の平行光束にしたレーザ光を、
一方のセンサ22から他方のセンサ22に出射し、後述
する端末処理した光ファイバ3の先端部分をセンサ2
2,22間に挿通させて、受光側のセンサ22で受けた
レーザ光の状態に基づいて、光ファイバ3の端末処理状
態の良否を検査する。
【0015】保持部210は、図4及び図6に示すよう
に、基台21の一側中央に立設した支持フレーム211
の上部に設けられ、可動テーブル212、このテーブル
212の下部に設けた垂下部212aを貫通し、テーブ
ル212を被覆除去部220側へ離接自在に移動させる
ネジ軸213、ネジ軸213を回転駆動させる駆動モー
タ214等を有している。
に、基台21の一側中央に立設した支持フレーム211
の上部に設けられ、可動テーブル212、このテーブル
212の下部に設けた垂下部212aを貫通し、テーブ
ル212を被覆除去部220側へ離接自在に移動させる
ネジ軸213、ネジ軸213を回転駆動させる駆動モー
タ214等を有している。
【0016】また、可動テーブル212上には、光ファ
イバ3を保持したホルダ11を固定する固定手段21
5、ホルダ11から後方へ延出している光ファイバ3を
把持する把持手段216、ホルダ11の後部に当接して
前方へ付勢するL形アーム217及び前方へ付勢された
ホルダ11の前部を当接させて係止するストッパ212
bが設けられている。
イバ3を保持したホルダ11を固定する固定手段21
5、ホルダ11から後方へ延出している光ファイバ3を
把持する把持手段216、ホルダ11の後部に当接して
前方へ付勢するL形アーム217及び前方へ付勢された
ホルダ11の前部を当接させて係止するストッパ212
bが設けられている。
【0017】固定手段215は、ホルダ11を解除自在
に固定するもので、固定シリンダ215aにより駆動さ
れる。ここで、ホルダ11は、図4及び図5に示すよう
に、端末処理される光ファイバ3の先端が被覆除去部2
20に略到達する程度に、所定長さ突出させて固定手段
215により固定される。把持手段216は、被覆除去
部220が保持部210と協動して光ファイバ3の先端
側の被覆3bを除去するときに、光ファイバ3がホルダ
11から抜け出さないようゴム等の摩擦片を介して強固
に把持するもので、把持シリンダ216aにより駆動さ
れる。
に固定するもので、固定シリンダ215aにより駆動さ
れる。ここで、ホルダ11は、図4及び図5に示すよう
に、端末処理される光ファイバ3の先端が被覆除去部2
20に略到達する程度に、所定長さ突出させて固定手段
215により固定される。把持手段216は、被覆除去
部220が保持部210と協動して光ファイバ3の先端
側の被覆3bを除去するときに、光ファイバ3がホルダ
11から抜け出さないようゴム等の摩擦片を介して強固
に把持するもので、把持シリンダ216aにより駆動さ
れる。
【0018】L形アーム217は、固定手段215と把
持手段216との間に配置され、中間の折曲部で支持軸
217aにより可動テーブル212に回動自在に支持さ
れ、固定手段215との間に架設した引張バネ218に
より、常時、ホルダ11側へ付勢されている。被覆除去
部220は、図4に示すように、支持台221,221
(一方は図示せず)上に配置され、図5及び図6に示す
ように、光ファイバ3の先端側の被覆3bを除去する一
組の剥離手段222,222と、各剥離手段222を互
いに離接作動させる駆動シリンダ223,223とを夫
々有しており、支持台221,221間の剥離手段22
2,222直下には、図示のように、光ファイバ3の端
末処理によって生ずる、被覆3bや光ファイバ3のファ
イバ屑を収容する屑箱224が配置されている。
持手段216との間に配置され、中間の折曲部で支持軸
217aにより可動テーブル212に回動自在に支持さ
れ、固定手段215との間に架設した引張バネ218に
より、常時、ホルダ11側へ付勢されている。被覆除去
部220は、図4に示すように、支持台221,221
(一方は図示せず)上に配置され、図5及び図6に示す
ように、光ファイバ3の先端側の被覆3bを除去する一
組の剥離手段222,222と、各剥離手段222を互
いに離接作動させる駆動シリンダ223,223とを夫
々有しており、支持台221,221間の剥離手段22
2,222直下には、図示のように、光ファイバ3の端
末処理によって生ずる、被覆3bや光ファイバ3のファ
イバ屑を収容する屑箱224が配置されている。
【0019】各剥離手段222は、図4乃至図6に示す
ように、支持台221上に設けた案内レール221aと
スライド自在に係合するスライダ222a及び光ファイ
バ3の先端側を挾持する剥離刃222bを有しており、
被覆除去部220側へ離接する可動テーブル212と協
動して被覆3bを除去する。駆動シリンダ223は、支
持台221上に設置されてスライダ222aを駆動する
もので、各シリンダ223は、駆動ロッド223aを繰
り出して剥離刃222b,222bで光ファイバ3を挾
持したときに、剥離刃222b,222b間の隙間が、
光ファイバ3の光ファイバ素線3aの直径(=125 μ
m)よりも大きく、被覆3bの厚み(0.4mm)よりも小
さくなるように、駆動ロッド223aの繰出量が設定さ
れている。
ように、支持台221上に設けた案内レール221aと
スライド自在に係合するスライダ222a及び光ファイ
バ3の先端側を挾持する剥離刃222bを有しており、
被覆除去部220側へ離接する可動テーブル212と協
動して被覆3bを除去する。駆動シリンダ223は、支
持台221上に設置されてスライダ222aを駆動する
もので、各シリンダ223は、駆動ロッド223aを繰
り出して剥離刃222b,222bで光ファイバ3を挾
持したときに、剥離刃222b,222b間の隙間が、
光ファイバ3の光ファイバ素線3aの直径(=125 μ
m)よりも大きく、被覆3bの厚み(0.4mm)よりも小
さくなるように、駆動ロッド223aの繰出量が設定さ
れている。
【0020】クリーニング部230は、光ファイバ3の
被覆3bを除去して露出した光ファイバ素線3aを、後
述する払拭布CB により払拭し、付着している汚れ、塵
あるいはシリコンオイル等をクリーニング処理する部分
で、図4に示すように、保持部210と被覆除去部22
0との間に配置されている。クリーニング部230は、
図4乃至図6に示すように、スライドテーブル231
と、テーブル231の上方に板面が上下方向となるよう
に配置される昇降板232とを有している。
被覆3bを除去して露出した光ファイバ素線3aを、後
述する払拭布CB により払拭し、付着している汚れ、塵
あるいはシリコンオイル等をクリーニング処理する部分
で、図4に示すように、保持部210と被覆除去部22
0との間に配置されている。クリーニング部230は、
図4乃至図6に示すように、スライドテーブル231
と、テーブル231の上方に板面が上下方向となるよう
に配置される昇降板232とを有している。
【0021】スライドテーブル231は、図示のよう
に、基台21の両側に敷設したレール21a,21a
に、スライダ231a,231aを介して水平に配置さ
れ、幅方向略中央には開口231bが形成されている。
このテーブル231は、押動シリンダ233によって被
覆除去部220側、即ち、図4において、左右方向とな
る支持台221,221に離接する前後方向に押動され
る。
に、基台21の両側に敷設したレール21a,21a
に、スライダ231a,231aを介して水平に配置さ
れ、幅方向略中央には開口231bが形成されている。
このテーブル231は、押動シリンダ233によって被
覆除去部220側、即ち、図4において、左右方向とな
る支持台221,221に離接する前後方向に押動され
る。
【0022】昇降板232は、図5に示すように、略方
形の板材の中央上部を切除して開放凹部232aを形成
したもので、側部にはスライダ232bが設けられてい
る。スライダ232bは、ガイドレール231cにスラ
イド自在に係合されており、ガイドレール231cはス
ライドテーブル231の一側に立設したフレーム231
dに上下方向に取付けられている。また、スライドテー
ブル231のガイドレール231cに対する他側には、
図5に示すように、昇降板232を昇降作動させる昇降
シリンダ234が設置されている。
形の板材の中央上部を切除して開放凹部232aを形成
したもので、側部にはスライダ232bが設けられてい
る。スライダ232bは、ガイドレール231cにスラ
イド自在に係合されており、ガイドレール231cはス
ライドテーブル231の一側に立設したフレーム231
dに上下方向に取付けられている。また、スライドテー
ブル231のガイドレール231cに対する他側には、
図5に示すように、昇降板232を昇降作動させる昇降
シリンダ234が設置されている。
【0023】また、昇降板232は、図5に示すよう
に、開放凹部232aを挟む両側上部に払拭布CB を巻
回した巻出しドラム235,235が、開放凹部232
aの両側に挾持シリンダ236,236が、開放凹部2
32aの下部に互いに噛合する一組の平歯車237,2
37が夫々設けられ、裏面の被覆除去部220側には、
図4に示すように、回動モータ238が設けられてい
る。
に、開放凹部232aを挟む両側上部に払拭布CB を巻
回した巻出しドラム235,235が、開放凹部232
aの両側に挾持シリンダ236,236が、開放凹部2
32aの下部に互いに噛合する一組の平歯車237,2
37が夫々設けられ、裏面の被覆除去部220側には、
図4に示すように、回動モータ238が設けられてい
る。
【0024】巻出しドラム235に巻回されている払拭
布CB は、昇降板232の適宜箇所に設置した各案内ロ
ーラ239に案内されて平歯車237,237の噛合部
分へと案内され、下方のスライドテーブル231に形成
した開口231bから排出される。ここで、払拭布CB
としては、溶剤に対する耐性があり、払拭した光ファイ
バ素線3aに繊維カスが残らない不織布を使用する。
布CB は、昇降板232の適宜箇所に設置した各案内ロ
ーラ239に案内されて平歯車237,237の噛合部
分へと案内され、下方のスライドテーブル231に形成
した開口231bから排出される。ここで、払拭布CB
としては、溶剤に対する耐性があり、払拭した光ファイ
バ素線3aに繊維カスが残らない不織布を使用する。
【0025】挾持シリンダ236は、複数の光ファイバ
素線3aを払拭してクリーニング処理する際に、案内ロ
ーラ239に案内されて平歯車237,237の噛合部
分へと案内される払拭布CB を側方から押圧し、払拭布
CB を介して複数の光ファイバ素線3aを挾持するもの
である。各平歯車237は、一方の平歯車237を回動
モータ238で回動させることにより、各巻出しドラム
235から払拭布CB を巻出し、払拭済の払拭布CBを
下方のスライドテーブル231に設けた開口231bか
ら排出させる。
素線3aを払拭してクリーニング処理する際に、案内ロ
ーラ239に案内されて平歯車237,237の噛合部
分へと案内される払拭布CB を側方から押圧し、払拭布
CB を介して複数の光ファイバ素線3aを挾持するもの
である。各平歯車237は、一方の平歯車237を回動
モータ238で回動させることにより、各巻出しドラム
235から払拭布CB を巻出し、払拭済の払拭布CBを
下方のスライドテーブル231に設けた開口231bか
ら排出させる。
【0026】切断部240は、図4、図5及び図7に示
すように、基台21の一隅に立設した設置フレーム24
の上部に設けられ、支持板241、支持板241に支持
される把持部材242,243、ロータリーカッタ24
4及びプッシュアーム245を有しており、支持板24
1は設置フレーム24の上部に設置した昇降シリンダ2
46によって昇降される。そして、支持板241は、図
4及び図5に示すように、通常は、被覆除去部220の
上方に配置され、複数の光ファイバ素線3aを切断処理
するときだけ下降される。
すように、基台21の一隅に立設した設置フレーム24
の上部に設けられ、支持板241、支持板241に支持
される把持部材242,243、ロータリーカッタ24
4及びプッシュアーム245を有しており、支持板24
1は設置フレーム24の上部に設置した昇降シリンダ2
46によって昇降される。そして、支持板241は、図
4及び図5に示すように、通常は、被覆除去部220の
上方に配置され、複数の光ファイバ素線3aを切断処理
するときだけ下降される。
【0027】把持部材242,243は、ゴム等の摩擦
部材を介して互いに先端を突合わせて複数の光ファイバ
素線3aを2点で開放自在に把持するもので、図4及び
図5に示すように、夫々プッシュシリンダ242a,2
43aにより駆動される。ロータリーカッタ244は、
外周に形成したキズ付刃で光ファイバ素線3aにキズを
付ける円板状のカッタで、光ファイバ素線3aにキズを
付けるときには回動が規制される。そして、ロータリー
カッタ244は、所定回数だけ使用する度に駆動モータ
247(図4参照)によって所定角度回動され、キズ付
刃の位置が変更される。プッシュアーム245は、切断
用のキズを付けられた複数の光ファイバ素線3aを、軸
線に直交する方向から押圧して切断するもので、図5及
び図7に示すように、L字形の部材で、複数の光ファイ
バ素線3aを押圧する先端部分が円弧状に形成されてお
り、プッシュシリンダ245aにより駆動される。
部材を介して互いに先端を突合わせて複数の光ファイバ
素線3aを2点で開放自在に把持するもので、図4及び
図5に示すように、夫々プッシュシリンダ242a,2
43aにより駆動される。ロータリーカッタ244は、
外周に形成したキズ付刃で光ファイバ素線3aにキズを
付ける円板状のカッタで、光ファイバ素線3aにキズを
付けるときには回動が規制される。そして、ロータリー
カッタ244は、所定回数だけ使用する度に駆動モータ
247(図4参照)によって所定角度回動され、キズ付
刃の位置が変更される。プッシュアーム245は、切断
用のキズを付けられた複数の光ファイバ素線3aを、軸
線に直交する方向から押圧して切断するもので、図5及
び図7に示すように、L字形の部材で、複数の光ファイ
バ素線3aを押圧する先端部分が円弧状に形成されてお
り、プッシュシリンダ245aにより駆動される。
【0028】引出し装置30は、端末処理装置20にお
ける光ファイバ3の端末処理が不良の場合に、光ファイ
バ3を再度、端末処理前の長さに引き出すもので、図8
乃至図13に示すように、装着台310、引出手段32
0、切断手段330及び移動手段340を有している。
装着台310は、図8に示すように、設置台31の長手
方向一側に立設した支持フレーム311に載置され、幅
方向両側にはホルダ11を装着する装着壁313,31
3(一方は図示せず)が設けられている。各装着壁31
3は、搬送装置50によるホルダ11の装着が円滑に行
われるように、内側上部がテーパ状に加工されている。
また、装着台310は、夫々、前部にホルダ11のスト
ッパ314が、後部には装着したホルダ11の後部を押
して前方へ付勢する付勢アーム315が回動自在に設け
られ、下面には、付勢アーム315の下部を押動させる
プッシュシリンダ316が設置されている。
ける光ファイバ3の端末処理が不良の場合に、光ファイ
バ3を再度、端末処理前の長さに引き出すもので、図8
乃至図13に示すように、装着台310、引出手段32
0、切断手段330及び移動手段340を有している。
装着台310は、図8に示すように、設置台31の長手
方向一側に立設した支持フレーム311に載置され、幅
方向両側にはホルダ11を装着する装着壁313,31
3(一方は図示せず)が設けられている。各装着壁31
3は、搬送装置50によるホルダ11の装着が円滑に行
われるように、内側上部がテーパ状に加工されている。
また、装着台310は、夫々、前部にホルダ11のスト
ッパ314が、後部には装着したホルダ11の後部を押
して前方へ付勢する付勢アーム315が回動自在に設け
られ、下面には、付勢アーム315の下部を押動させる
プッシュシリンダ316が設置されている。
【0029】引出手段320は、ホルダ11に保持され
た光ファイバ3を把持して光ファイバ3の軸線方向に移
動し、磁力による保持力に抗してホルダ11から光ファ
イバ3を引き出すもので、図8及び図9に示すように、
ピックアップヘッド(以下、「ヘッド」という)32
1、ヘッド321を支持する支持台322、支持台32
2を設置台31の長手方向に沿って移動させるロッドレ
スシリンダ(以下、「シリンダ」という)323を有し
ている。
た光ファイバ3を把持して光ファイバ3の軸線方向に移
動し、磁力による保持力に抗してホルダ11から光ファ
イバ3を引き出すもので、図8及び図9に示すように、
ピックアップヘッド(以下、「ヘッド」という)32
1、ヘッド321を支持する支持台322、支持台32
2を設置台31の長手方向に沿って移動させるロッドレ
スシリンダ(以下、「シリンダ」という)323を有し
ている。
【0030】ヘッド321は、光ファイバ3の先端側を
一組の把持爪321a,321aで把持するもので支持
台322の上部に設置され、一組の把持爪321a,3
21aは図示しないシリンダにより駆動される。支持台
322は、シリンダ323のスライダ323e上に設置
され、後部の支持フレーム311側の面には載置台32
2aが取付けられ、載置台322aには光ファイバ3の
切断により生ずるファイバ屑を収容する屑箱324が載
置されている。
一組の把持爪321a,321aで把持するもので支持
台322の上部に設置され、一組の把持爪321a,3
21aは図示しないシリンダにより駆動される。支持台
322は、シリンダ323のスライダ323e上に設置
され、後部の支持フレーム311側の面には載置台32
2aが取付けられ、載置台322aには光ファイバ3の
切断により生ずるファイバ屑を収容する屑箱324が載
置されている。
【0031】シリンダ323は、図10に示すように、
支持台322をヘッド321と共に設置台31の長手方
向に沿って移動させるもので、エンドカバー323a,
323b間にシリンダチューブ323c、ガイドシャフ
ト323d,323dが掛け渡され、これらのチューブ
323c及びシャフト323d,323dにスライダ3
23eがスライド自在に支持されている。
支持台322をヘッド321と共に設置台31の長手方
向に沿って移動させるもので、エンドカバー323a,
323b間にシリンダチューブ323c、ガイドシャフ
ト323d,323dが掛け渡され、これらのチューブ
323c及びシャフト323d,323dにスライダ3
23eがスライド自在に支持されている。
【0032】切断手段330は、引出手段320がホル
ダ11から引き出した光ファイバ3を所定位置で切断す
るもので、図10乃至図12に示すように、カットシリ
ンダ331、挾持部材332,333及びカッタ334
を有しており、挾持部材332とカッタ334は上下に
配置されたガイドプレート335,336間にスライド
自在に挟装されている。
ダ11から引き出した光ファイバ3を所定位置で切断す
るもので、図10乃至図12に示すように、カットシリ
ンダ331、挾持部材332,333及びカッタ334
を有しており、挾持部材332とカッタ334は上下に
配置されたガイドプレート335,336間にスライド
自在に挟装されている。
【0033】カットシリンダ331は、挾持部材332
を設置台31の幅方向に押動するもので、後述する移動
手段340のスライドテーブル343上に設置され、後
部に取付けたブラケット331aには後述する隙間C内
への光ファイバ3の導入を確認するファイバセンサ33
7が設けられている。挾持部材332,333は、引出
手段320によってホルダ11から引き出された光ファ
イバ3を挾持するもので、挾持部材332は、図12に
示すように、対向する挾持部材333の挾持壁333a
側の面にゴム等の摩擦部材332aが貼付され、カット
シリンダ331との間に介装した付勢ばね338により
挾持部材333の挾持壁333a側へ付勢されている。
挾持部材333は、図11に示すように、ガイドプレー
ト336上に固定された側面視L形の部材で、上方に立
上がる挾持壁333aと挾持部材332及びカッタ33
4との間には、図11及び図12に示すように、切断の
際に光ファイバ3を導入する隙間Cが形成されている。
を設置台31の幅方向に押動するもので、後述する移動
手段340のスライドテーブル343上に設置され、後
部に取付けたブラケット331aには後述する隙間C内
への光ファイバ3の導入を確認するファイバセンサ33
7が設けられている。挾持部材332,333は、引出
手段320によってホルダ11から引き出された光ファ
イバ3を挾持するもので、挾持部材332は、図12に
示すように、対向する挾持部材333の挾持壁333a
側の面にゴム等の摩擦部材332aが貼付され、カット
シリンダ331との間に介装した付勢ばね338により
挾持部材333の挾持壁333a側へ付勢されている。
挾持部材333は、図11に示すように、ガイドプレー
ト336上に固定された側面視L形の部材で、上方に立
上がる挾持壁333aと挾持部材332及びカッタ33
4との間には、図11及び図12に示すように、切断の
際に光ファイバ3を導入する隙間Cが形成されている。
【0034】カッタ334は、カットシリンダ331の
ロッド331bの先端に連結され、挾持部材332,3
33によって挾持された光ファイバ3を挾持壁333a
との間で剪断的に切断するもので、切断の際のシリンダ
331による前進作動が円滑に案内されるよう、図8及
び図10に示すように、上下面及び両側面がガイドプレ
ート335,336及び挾持部材332,333に当接
している。
ロッド331bの先端に連結され、挾持部材332,3
33によって挾持された光ファイバ3を挾持壁333a
との間で剪断的に切断するもので、切断の際のシリンダ
331による前進作動が円滑に案内されるよう、図8及
び図10に示すように、上下面及び両側面がガイドプレ
ート335,336及び挾持部材332,333に当接
している。
【0035】移動手段340は、切断手段330を昇降
させると共に、設置台31の幅方向に移動させるもの
で、図11及び図13に示すように、昇降シリンダ34
1、昇降台342及びスライドテーブル343を有して
いる。昇降シリンダ341は、設置台31の略中央に立
設され、昇降台342を所定位置まで昇降させる。
させると共に、設置台31の幅方向に移動させるもの
で、図11及び図13に示すように、昇降シリンダ34
1、昇降台342及びスライドテーブル343を有して
いる。昇降シリンダ341は、設置台31の略中央に立
設され、昇降台342を所定位置まで昇降させる。
【0036】昇降台342は、底壁342aの下部でシ
リンダ341のロッド341aと連結され、幅方向に延
びる側壁342b,342cを有し、幅方向両側が開放
された側面視凹形状の部材で、側壁342bには駆動モ
ータ344が水平に設置されている。また、側壁342
bには、図13に示すように、ブラケット345が取付
けられ、このブラケット345に位置確認センサ34
6,346(一方は図示せず)が幅方向に所定の間隔を
置いて設けられている。各センサ346は、後述するス
ライドテーブル343の幅方向への移動位置を検出し、
この検出位置に基づいてテーブル343を駆動する駆動
モータ344の作動が制御される。
リンダ341のロッド341aと連結され、幅方向に延
びる側壁342b,342cを有し、幅方向両側が開放
された側面視凹形状の部材で、側壁342bには駆動モ
ータ344が水平に設置されている。また、側壁342
bには、図13に示すように、ブラケット345が取付
けられ、このブラケット345に位置確認センサ34
6,346(一方は図示せず)が幅方向に所定の間隔を
置いて設けられている。各センサ346は、後述するス
ライドテーブル343の幅方向への移動位置を検出し、
この検出位置に基づいてテーブル343を駆動する駆動
モータ344の作動が制御される。
【0037】駆動モータ344は、スライドテーブル3
43を幅方向にスライドさせるもので、側壁342b,
342c間に回転軸344aが位置するように設置さ
れ、回転軸344aには歯車344bが取付けられてい
る。また、昇降台342の側壁342b,342cの内
側には、スライドテーブル343の移動を案内するクロ
スローラ342d,342dが取付けられている。
43を幅方向にスライドさせるもので、側壁342b,
342c間に回転軸344aが位置するように設置さ
れ、回転軸344aには歯車344bが取付けられてい
る。また、昇降台342の側壁342b,342cの内
側には、スライドテーブル343の移動を案内するクロ
スローラ342d,342dが取付けられている。
【0038】更に、昇降台342は、図8,図9及び図
13に示すように、設置台31の昇降シリンダ341の
周囲に立設した支持壁347に囲まれており、支持壁3
47に設けた複数のクロスローラ348により上下動が
案内されている。ここで、支持壁347は、各壁面の上
部に夫々開口部347aが形成されている。スライドテ
ーブル343は、下面にラックギア343aが幅方向に
取付けられると共に、クロスローラ342d,342d
を介して昇降台342の上部にスライド自在に設置され
ている。これにより、スライドテーブル343は、ラッ
クギア343aに噛合する歯車344bにより、クロス
ローラ342d,342dに案内されながら、引出手段
320によって引き出された光ファイバ3の位置まで切
断手段330を幅方向へ移動させる。
13に示すように、設置台31の昇降シリンダ341の
周囲に立設した支持壁347に囲まれており、支持壁3
47に設けた複数のクロスローラ348により上下動が
案内されている。ここで、支持壁347は、各壁面の上
部に夫々開口部347aが形成されている。スライドテ
ーブル343は、下面にラックギア343aが幅方向に
取付けられると共に、クロスローラ342d,342d
を介して昇降台342の上部にスライド自在に設置され
ている。これにより、スライドテーブル343は、ラッ
クギア343aに噛合する歯車344bにより、クロス
ローラ342d,342dに案内されながら、引出手段
320によって引き出された光ファイバ3の位置まで切
断手段330を幅方向へ移動させる。
【0039】突合せ接続装置40は、測定対象の光ファ
イバ3と測定ファイバ(図示せず)とを一時的に突合せ
接続することにより、光ファイバ3を測定システム、即
ち、前記したOTDRに光接続し、光ファイバ3の光学
的測定を行うもので、図14及び図15に示すように、
台座41上に、突合せ部材410、突合せ部材410の
長手方向両側に配置される装着台420,430、支持
テーブル440、突合せステージ450、ぜんまいばね
460、移動規制手段470及び回動規制手段480を
備えている。
イバ3と測定ファイバ(図示せず)とを一時的に突合せ
接続することにより、光ファイバ3を測定システム、即
ち、前記したOTDRに光接続し、光ファイバ3の光学
的測定を行うもので、図14及び図15に示すように、
台座41上に、突合せ部材410、突合せ部材410の
長手方向両側に配置される装着台420,430、支持
テーブル440、突合せステージ450、ぜんまいばね
460、移動規制手段470及び回動規制手段480を
備えている。
【0040】突合せ部材410は、複数のV溝411が
前面に形成された直方体形状の部材で、端末処理された
光ファイバ3及び前記測定ファイバの各光ファイバ素線
を各V溝411内に案内し、それらの端面同士を突合せ
接続させるもので、台座41に立設した支持部材42の
上部先端に取付けられている。装着台420,430
は、光ファイバ3及び前記測定ファイバを挾持したホル
ダ11を装着する互いに対称な台で、図14に示すよう
に、固定ステージ421と突合せステージ450に回動
ピン422,431により、夫々突合せ部材410側が
回動自在に支持されている。
前面に形成された直方体形状の部材で、端末処理された
光ファイバ3及び前記測定ファイバの各光ファイバ素線
を各V溝411内に案内し、それらの端面同士を突合せ
接続させるもので、台座41に立設した支持部材42の
上部先端に取付けられている。装着台420,430
は、光ファイバ3及び前記測定ファイバを挾持したホル
ダ11を装着する互いに対称な台で、図14に示すよう
に、固定ステージ421と突合せステージ450に回動
ピン422,431により、夫々突合せ部材410側が
回動自在に支持されている。
【0041】ここで、装着台420は、突合せ部材41
0に対し、予め、所定角度回動させて固定ステージ42
1に固定され、装着部HF に前記測定ファイバを保持し
たホルダ11が装着される。この測定ファイバは、測定
対象の光ファイバ3を、図示しない光源側に配置したO
TDRに光接続させるもので、予め、両端を端末処理
し、一端側は前記OTDRと光源に、他端は突合せ部材
410のV溝411内に撓ませて配置される。一方、装
着台430は、前部一側にアーム432が幅方向に突設
され、コイルスプリング433によって、回動ピン43
1を中心として、図14に2点鎖線で示す回動方向に付
勢されており、装着部HM に光ファイバ3を保持したホ
ルダ11が装着される。
0に対し、予め、所定角度回動させて固定ステージ42
1に固定され、装着部HF に前記測定ファイバを保持し
たホルダ11が装着される。この測定ファイバは、測定
対象の光ファイバ3を、図示しない光源側に配置したO
TDRに光接続させるもので、予め、両端を端末処理
し、一端側は前記OTDRと光源に、他端は突合せ部材
410のV溝411内に撓ませて配置される。一方、装
着台430は、前部一側にアーム432が幅方向に突設
され、コイルスプリング433によって、回動ピン43
1を中心として、図14に2点鎖線で示す回動方向に付
勢されており、装着部HM に光ファイバ3を保持したホ
ルダ11が装着される。
【0042】支持テーブル440は、図15に示すよう
に、台座41上を長手方向(図中左右方向)に移動自在
な可動台43に載置され、可動台43に設けた駆動モー
タ441と、このモータ441の回転軸に取付けた偏心
カム442及びカム442に外嵌したベアリング443
とにより上下方向に昇降される。可動台43は、図16
に示すように、駆動モータ444の回転軸に取付けたピ
ニオン445を、側部のラック43aに噛合させること
により、支持テーブル440と共に長手方向に移動され
る。
に、台座41上を長手方向(図中左右方向)に移動自在
な可動台43に載置され、可動台43に設けた駆動モー
タ441と、このモータ441の回転軸に取付けた偏心
カム442及びカム442に外嵌したベアリング443
とにより上下方向に昇降される。可動台43は、図16
に示すように、駆動モータ444の回転軸に取付けたピ
ニオン445を、側部のラック43aに噛合させること
により、支持テーブル440と共に長手方向に移動され
る。
【0043】突合せステージ450は、支持テーブル4
40との間にスライド機構446を介して長手方向に移
動自在に載置され、外側面に設置したぜんまいばね46
0により前進方向の突合せ部材410側へ付勢されてい
る。このばね460は、先端が突合せステージ450の
前端側に設けた連結フランジ451に連結され、基端側
はスプール461に巻回されている。スプール461
は、支持テーブル440の側面に取付けた支持軸462
に回動自在に支持されている。ここで、ぜんまいばね4
60は、突合せステージ450の付勢力が、光ファイバ
3の素線数によって異なるが、例えば、単心〜5心の光
ファイバの場合で略7g重〜25g重程度のものを使用
する。
40との間にスライド機構446を介して長手方向に移
動自在に載置され、外側面に設置したぜんまいばね46
0により前進方向の突合せ部材410側へ付勢されてい
る。このばね460は、先端が突合せステージ450の
前端側に設けた連結フランジ451に連結され、基端側
はスプール461に巻回されている。スプール461
は、支持テーブル440の側面に取付けた支持軸462
に回動自在に支持されている。ここで、ぜんまいばね4
60は、突合せステージ450の付勢力が、光ファイバ
3の素線数によって異なるが、例えば、単心〜5心の光
ファイバの場合で略7g重〜25g重程度のものを使用
する。
【0044】移動規制手段470は、突合せステージ4
50の突合せ部材410側への移動を規制・解除するも
ので、図14に示すように、支持テーブル440に設け
られる駆動モータ471及びモータ471の回転軸に取
付けたカム板472を有している。カム板472は、カ
ム面が突合せステージ450の前縁に当接され、これに
よりぜんまいばね460の付勢によるステージ450の
突合せ部材410側への移動を規制している。
50の突合せ部材410側への移動を規制・解除するも
ので、図14に示すように、支持テーブル440に設け
られる駆動モータ471及びモータ471の回転軸に取
付けたカム板472を有している。カム板472は、カ
ム面が突合せステージ450の前縁に当接され、これに
よりぜんまいばね460の付勢によるステージ450の
突合せ部材410側への移動を規制している。
【0045】回動規制手段480は、コイルスプリング
433の付勢力による装着台430の回動ピン431を
中心とする回動を規制・解除するもので、支持テーブル
440に設置されている。回動規制手段480は、図1
4に示すように、支持枠481に長手方向に移動自在に
取付けられる押動部材482、その下面に取付けられる
平歯車483、押動部材482を移動させる駆動モータ
484を備えており、駆動モータ484の回転軸には平
歯車483と噛合する歯車485が嵌着されている。押
動部材482は、先端を装着台430に設けたアーム4
32に当接しながら長手方向に移動し、コイルスプリン
グ433によって回動方向に付勢されている装着台43
0の回動を規制・解除する。
433の付勢力による装着台430の回動ピン431を
中心とする回動を規制・解除するもので、支持テーブル
440に設置されている。回動規制手段480は、図1
4に示すように、支持枠481に長手方向に移動自在に
取付けられる押動部材482、その下面に取付けられる
平歯車483、押動部材482を移動させる駆動モータ
484を備えており、駆動モータ484の回転軸には平
歯車483と噛合する歯車485が嵌着されている。押
動部材482は、先端を装着台430に設けたアーム4
32に当接しながら長手方向に移動し、コイルスプリン
グ433によって回動方向に付勢されている装着台43
0の回動を規制・解除する。
【0046】以上のように構成される突合せ接続装置4
0においては、可動台43の長手方向への移動位置、支
持テーブル440の上下位置、突合せステージ450の
長手方向における位置を規制するカム板470の回動位
置及び装着台430の回動を規制・解除する押動部材4
82の位置は、個々に設けた近接センサ等の位置センサ
により検出され、移動あるいは回動位置に夫々正しく位
置決めされる。
0においては、可動台43の長手方向への移動位置、支
持テーブル440の上下位置、突合せステージ450の
長手方向における位置を規制するカム板470の回動位
置及び装着台430の回動を規制・解除する押動部材4
82の位置は、個々に設けた近接センサ等の位置センサ
により検出され、移動あるいは回動位置に夫々正しく位
置決めされる。
【0047】搬送装置50は、複数のホルダ11を配列
したホルダパレット10から、ホルダ11を把持して、
順次、端末処理装置20から突合せ装置30へ搬送し、
光学的測定が済んだホルダ11を再度ホルダパレット1
0上の元の位置へと搬送するもので、端末処理装置20
における端末処理が不良の場合には、ホルダ11を引出
し装置30へ移送する。
したホルダパレット10から、ホルダ11を把持して、
順次、端末処理装置20から突合せ装置30へ搬送し、
光学的測定が済んだホルダ11を再度ホルダパレット1
0上の元の位置へと搬送するもので、端末処理装置20
における端末処理が不良の場合には、ホルダ11を引出
し装置30へ移送する。
【0048】搬送装置50は、図2に示すように、スラ
イドテーブル51、スライドテーブル51の下面に設置
された移動手段52、移動手段52に吊持される把持手
段53を有しており、移動手段52及び把持手段53
は、スライドテーブル51の下面に長手方向に所定間隔
を置いて2組設けられている。これは、自動測定測定1
において、光ファイバ3の端末処理と突合せ接続の作業
を並行して行うためである。
イドテーブル51、スライドテーブル51の下面に設置
された移動手段52、移動手段52に吊持される把持手
段53を有しており、移動手段52及び把持手段53
は、スライドテーブル51の下面に長手方向に所定間隔
を置いて2組設けられている。これは、自動測定測定1
において、光ファイバ3の端末処理と突合せ接続の作業
を並行して行うためである。
【0049】スライドテーブル51は、ベース2上方の
天板4下部にスライド機構51a,51aを介して設け
られ、駆動ベルト54によりベース2の長手方向に沿っ
てスライドされる。駆動ベルト54は、図示しない駆動
モータとプーリとの間に巻掛けられ、中間がテーブル5
1の一側に固定されている。移動手段52は、支持部材
52a,52b、両部材52a,52b間に架設された
ロッドレスシリンダ52cと2本のガイドバー(図示せ
ず)、これらシリンダ52c及びガイドバーに移動自在
に支持されるスライドブロック52dを有している。
天板4下部にスライド機構51a,51aを介して設け
られ、駆動ベルト54によりベース2の長手方向に沿っ
てスライドされる。駆動ベルト54は、図示しない駆動
モータとプーリとの間に巻掛けられ、中間がテーブル5
1の一側に固定されている。移動手段52は、支持部材
52a,52b、両部材52a,52b間に架設された
ロッドレスシリンダ52cと2本のガイドバー(図示せ
ず)、これらシリンダ52c及びガイドバーに移動自在
に支持されるスライドブロック52dを有している。
【0050】把持手段53は、スライドブロック52d
の下部に設けられ、シリンダ本体53a、ロッド53
b,53b、支持板53c及び支持板53cに設けられ
る2組のハンドチャック53d,53dを有している。
したがって、搬送装置50は、ホルダパレット10上に
配列された各ホルダ11を把持して、自動測定装置1の
ベース2上を長手方向、幅方向及び上下方向の3次元方
向に任意の位置へ搬送することができる。
の下部に設けられ、シリンダ本体53a、ロッド53
b,53b、支持板53c及び支持板53cに設けられ
る2組のハンドチャック53d,53dを有している。
したがって、搬送装置50は、ホルダパレット10上に
配列された各ホルダ11を把持して、自動測定装置1の
ベース2上を長手方向、幅方向及び上下方向の3次元方
向に任意の位置へ搬送することができる。
【0051】自動測定装置1は、以上のように構成され
ており、予め、ホルダパレット10に配列されているホ
ルダ11を、搬送装置50により端末処理装置20から
突合せ接続装置40へと順次搬送し、ホルダ11に保持
された光ファイバ3の光学的測定を行った後、このホル
ダ11を再度ホルダパレット10の元の位置へと戻す作
業を自動的に行うと共に、端末処理装置20における光
ファイバ3の端末処理が不良の場合には、ホルダ11に
保持された光ファイバ3を端末処理前の状態まで所定量
引き出す、引出し装置30へと移送する。
ており、予め、ホルダパレット10に配列されているホ
ルダ11を、搬送装置50により端末処理装置20から
突合せ接続装置40へと順次搬送し、ホルダ11に保持
された光ファイバ3の光学的測定を行った後、このホル
ダ11を再度ホルダパレット10の元の位置へと戻す作
業を自動的に行うと共に、端末処理装置20における光
ファイバ3の端末処理が不良の場合には、ホルダ11に
保持された光ファイバ3を端末処理前の状態まで所定量
引き出す、引出し装置30へと移送する。
【0052】ここで、搬送装置50は、移動手段52及
び把持手段53を2組有しており、一度に2個のホルダ
11を1工程ずらせて搬送しながら、端末処理及び突合
せ接続の作業を並行して実行することができるが、以下
の説明では、簡単のため単一のホルダ11に保持された
光ファイバ3を測定する場合について説明する。自動測
定装置1においては、先ず、搬送装置50が作動し、駆
動ベルト54によりスライドテーブル51を長手方向に
移動させると共に、移動手段52がスライドブロック5
2dを幅方向に移動させ、把持手段53のハンドチャッ
ク53d,53dをホルダパレット10上の第1番目の
ホルダ11の位置まで移動する。
び把持手段53を2組有しており、一度に2個のホルダ
11を1工程ずらせて搬送しながら、端末処理及び突合
せ接続の作業を並行して実行することができるが、以下
の説明では、簡単のため単一のホルダ11に保持された
光ファイバ3を測定する場合について説明する。自動測
定装置1においては、先ず、搬送装置50が作動し、駆
動ベルト54によりスライドテーブル51を長手方向に
移動させると共に、移動手段52がスライドブロック5
2dを幅方向に移動させ、把持手段53のハンドチャッ
ク53d,53dをホルダパレット10上の第1番目の
ホルダ11の位置まで移動する。
【0053】次に、把持手段53が、ロッド53b,5
3bを繰り出し、図2に示したように、ハンドチャック
53d,53dで第1番目のホルダ11を把持する。次
いで、把持手段53は、ロッド53b,53bを取り込
んで把持したホルダ11を引き上げる。かかる作動と並
行して、移動手段52及び駆動ベルト54により、把持
手段53に把持されたホルダ11を端末処理装置20へ
搬送し、可動テーブル212の固定手段215にホルダ
11を置く。
3bを繰り出し、図2に示したように、ハンドチャック
53d,53dで第1番目のホルダ11を把持する。次
いで、把持手段53は、ロッド53b,53bを取り込
んで把持したホルダ11を引き上げる。かかる作動と並
行して、移動手段52及び駆動ベルト54により、把持
手段53に把持されたホルダ11を端末処理装置20へ
搬送し、可動テーブル212の固定手段215にホルダ
11を置く。
【0054】すると、端末処理装置20では、固定手段
215及び把持手段216が作動し、ホルダ11を固定
すると共に、ホルダ11の後部に延出している光ファイ
バ3を強固に把持する。このとき、把持手段216が作
動して把持シリンダ216aのロッドが繰り出されるの
に伴い、図6において、L形アーム217が、引張バネ
218の引張力により支持軸17aを中心として左方へ
回動する。これにより、ホルダ11は、L形アーム21
7により後部を押され、前部が可動テーブル212のス
トッパ212bに当接し、適切な位置に位置決めされた
状態で、固定手段215により固定される。
215及び把持手段216が作動し、ホルダ11を固定
すると共に、ホルダ11の後部に延出している光ファイ
バ3を強固に把持する。このとき、把持手段216が作
動して把持シリンダ216aのロッドが繰り出されるの
に伴い、図6において、L形アーム217が、引張バネ
218の引張力により支持軸17aを中心として左方へ
回動する。これにより、ホルダ11は、L形アーム21
7により後部を押され、前部が可動テーブル212のス
トッパ212bに当接し、適切な位置に位置決めされた
状態で、固定手段215により固定される。
【0055】次に、駆動モータ214が作動し、ネジ軸
213が回転して可動テーブル212を前方の被覆除去
部220に隣接する所定位置まで移動させる。すると、
被覆除去部220では、図17に示すように、駆動シリ
ンダ223,223が作動して駆動ロッド223a,2
23aを繰り出し、剥離刃222b,222bが、先端
から所定距離離れた部分で光ファイバ3を挾持する。
213が回転して可動テーブル212を前方の被覆除去
部220に隣接する所定位置まで移動させる。すると、
被覆除去部220では、図17に示すように、駆動シリ
ンダ223,223が作動して駆動ロッド223a,2
23aを繰り出し、剥離刃222b,222bが、先端
から所定距離離れた部分で光ファイバ3を挾持する。
【0056】次いで、保持部210の駆動モータ214
が逆転し、可動テーブル212を所定距離後退させて被
覆3bの除去処理が行われ、図18に示すように、光フ
ァイバ3から、先端に被覆3bを所定長さ残して、可動
テーブル212の後退量に相当する長さだけ被覆3bが
除去される。この状態において、光ファイバ3は、図1
9に示すように、端末側に複数の光ファイバ素線3aが
所定長さ露出した状態にあり、以下この状態をセミスト
リップの状態と呼ぶ。
が逆転し、可動テーブル212を所定距離後退させて被
覆3bの除去処理が行われ、図18に示すように、光フ
ァイバ3から、先端に被覆3bを所定長さ残して、可動
テーブル212の後退量に相当する長さだけ被覆3bが
除去される。この状態において、光ファイバ3は、図1
9に示すように、端末側に複数の光ファイバ素線3aが
所定長さ露出した状態にあり、以下この状態をセミスト
リップの状態と呼ぶ。
【0057】このように、光ファイバ3をセミストリッ
プの状態にすると、端末全体の被覆3bを除去した場合
に比べ、露出した複数の光ファイバ素線3aがバラけ
ず、複数の光ファイバ素線3aを平行に矯正する等の必
要がなくなり、引き続くクリーニング処理や切断処理を
スムースに実行することができる。かくして光ファイバ
3をセミストリップの状態に処理した後、クリーニング
部230が作動を開始し、昇降シリンダ234により昇
降板232が、図20に示すように上昇され、図示しな
いスプレー装置から、各挾持シリンダ236の近傍に位
置する各払拭布CB にアルコールが塗布される。次い
で、各挾持シリンダ236のシリンダロッドが繰り出さ
れ、光ファイバ3が図21に示すように、複数の光ファ
イバ素線3aが払拭布CB を介して挾持される。
プの状態にすると、端末全体の被覆3bを除去した場合
に比べ、露出した複数の光ファイバ素線3aがバラけ
ず、複数の光ファイバ素線3aを平行に矯正する等の必
要がなくなり、引き続くクリーニング処理や切断処理を
スムースに実行することができる。かくして光ファイバ
3をセミストリップの状態に処理した後、クリーニング
部230が作動を開始し、昇降シリンダ234により昇
降板232が、図20に示すように上昇され、図示しな
いスプレー装置から、各挾持シリンダ236の近傍に位
置する各払拭布CB にアルコールが塗布される。次い
で、各挾持シリンダ236のシリンダロッドが繰り出さ
れ、光ファイバ3が図21に示すように、複数の光ファ
イバ素線3aが払拭布CB を介して挾持される。
【0058】しかる後、押動シリンダ233が作動し、
図22に矢印で示すように、スライドテーブル231が
被覆除去部220側へ前進して、複数の光ファイバ素線
3aがアルコールを含んだ払拭布CB によって払拭さ
れ、表面に付着している汚れ、塵あるいはシリコンオイ
ル等が除去される。複数の光ファイバ素線3aの払拭が
終了すると、各挾持シリンダ236のシリンダロッドが
引っ込み、複数の光ファイバ素線3aの挾持が解除さ
れ、クリーニング部230は、図20に示す払拭前の状
態に復帰する。
図22に矢印で示すように、スライドテーブル231が
被覆除去部220側へ前進して、複数の光ファイバ素線
3aがアルコールを含んだ払拭布CB によって払拭さ
れ、表面に付着している汚れ、塵あるいはシリコンオイ
ル等が除去される。複数の光ファイバ素線3aの払拭が
終了すると、各挾持シリンダ236のシリンダロッドが
引っ込み、複数の光ファイバ素線3aの挾持が解除さ
れ、クリーニング部230は、図20に示す払拭前の状
態に復帰する。
【0059】次いで、押動シリンダ233が逆作動して
スライドテーブル231を後退させると共に、回動モー
タ238により平歯車237,237を回転させ、各巻
取ドラム235から払拭布CB を所定量巻出させる。こ
れにより、各払拭布CB は、払拭によって汚れた部分が
下方へ移動し、光ファイバ素線3aが常に清潔な払拭布
CB で払拭される状態になる。また、このような払拭に
より汚損した各払拭布CB は、スライドテーブル231
の開口231bから連続的に排出される。
スライドテーブル231を後退させると共に、回動モー
タ238により平歯車237,237を回転させ、各巻
取ドラム235から払拭布CB を所定量巻出させる。こ
れにより、各払拭布CB は、払拭によって汚れた部分が
下方へ移動し、光ファイバ素線3aが常に清潔な払拭布
CB で払拭される状態になる。また、このような払拭に
より汚損した各払拭布CB は、スライドテーブル231
の開口231bから連続的に排出される。
【0060】そして、かかる払拭操作が2〜3回繰り返
され、複数の光ファイバ素線3aのクリーニング処理が
終了すると、昇降シリンダ234が逆作動し、図23に
示すように、昇降板232を下降させて、クリーニング
部230におけるクリーニング処理に伴う全ての作動が
終了する。次に、切断部240が作動を開始し、昇降シ
リンダ246が、支持板241を図23に示す位置から
図24に示す位置まで下降させる。このとき、光ファイ
バ3と切断部240の各構成部材とを上方から見た位置
関係を図25に示す。
され、複数の光ファイバ素線3aのクリーニング処理が
終了すると、昇降シリンダ234が逆作動し、図23に
示すように、昇降板232を下降させて、クリーニング
部230におけるクリーニング処理に伴う全ての作動が
終了する。次に、切断部240が作動を開始し、昇降シ
リンダ246が、支持板241を図23に示す位置から
図24に示す位置まで下降させる。このとき、光ファイ
バ3と切断部240の各構成部材とを上方から見た位置
関係を図25に示す。
【0061】次いで、図26に示すように、把持部材2
42,243が作動し、複数の光ファイバ素線3aを2
点で把持すると共に、被覆除去部220の各駆動シリン
ダ223が逆作動して駆動ロッド223aを引き込み、
剥離刃222b,222bによる光ファイバ3の挾持が
開放される。この状態における、切断部240を正面か
ら見た図を図27に示す。
42,243が作動し、複数の光ファイバ素線3aを2
点で把持すると共に、被覆除去部220の各駆動シリン
ダ223が逆作動して駆動ロッド223aを引き込み、
剥離刃222b,222bによる光ファイバ3の挾持が
開放される。この状態における、切断部240を正面か
ら見た図を図27に示す。
【0062】しかる後、図28に示すように、ロータリ
ーカッタ244が降下し、複数の光ファイバ素線3aの
各々は、軸線に直交する一定の位置に切断用のキズが付
けられる。次に、図29に示すように、プッシュシリン
ダ245aが作動し、把持部材242,243により2
点間を把持された複数の光ファイバ素線3aは、プッシ
ュアーム245で切断用のキズが付けられた部分を押圧
されて切断され、所定長さに切り揃えられる。
ーカッタ244が降下し、複数の光ファイバ素線3aの
各々は、軸線に直交する一定の位置に切断用のキズが付
けられる。次に、図29に示すように、プッシュシリン
ダ245aが作動し、把持部材242,243により2
点間を把持された複数の光ファイバ素線3aは、プッシ
ュアーム245で切断用のキズが付けられた部分を押圧
されて切断され、所定長さに切り揃えられる。
【0063】次いで、図30に示すように、プッシュシ
リンダ242a,243aが逆作動して把持部材24
2,243による光ファイバ素線3aの2点把持が開放
されると共に、プッシュシリンダ245aが逆作動して
プッシュアーム245が後退する。このとき、切断によ
って生じた光ファイバ3先端側の光ファイバ屑は、下方
の屑箱224内へと落下する。
リンダ242a,243aが逆作動して把持部材24
2,243による光ファイバ素線3aの2点把持が開放
されると共に、プッシュシリンダ245aが逆作動して
プッシュアーム245が後退する。このとき、切断によ
って生じた光ファイバ3先端側の光ファイバ屑は、下方
の屑箱224内へと落下する。
【0064】しかる後、ロータリーカッタ244が初期
位置に復帰すると共に、昇降シリンダ246により支持
板241が押上げられ、切断部240における切断処理
が終了する。以上のようにして複数の光ファイバ素線3
aを所定長さに切り揃える切断処理が終了すると、レー
ザセンサ22,22により複数の光ファイバ素線3aの
端末処理状態の良否が検査される。即ち、図31に示す
ように、駆動モータ214が作動して可動テーブル21
2を所定距離前進させ、図中2点鎖線で示すレーザ光の
光路LP に切断処理された複数の光ファイバ素線3aの
先端を挿通し、受光側のレーザセンサ22における受光
量から切断状態の良否を判定し、検査が終了すると駆動
モータ214が作動して、図32に示すように、可動テ
ーブル212を初期位置に復帰させる。
位置に復帰すると共に、昇降シリンダ246により支持
板241が押上げられ、切断部240における切断処理
が終了する。以上のようにして複数の光ファイバ素線3
aを所定長さに切り揃える切断処理が終了すると、レー
ザセンサ22,22により複数の光ファイバ素線3aの
端末処理状態の良否が検査される。即ち、図31に示す
ように、駆動モータ214が作動して可動テーブル21
2を所定距離前進させ、図中2点鎖線で示すレーザ光の
光路LP に切断処理された複数の光ファイバ素線3aの
先端を挿通し、受光側のレーザセンサ22における受光
量から切断状態の良否を判定し、検査が終了すると駆動
モータ214が作動して、図32に示すように、可動テ
ーブル212を初期位置に復帰させる。
【0065】かかる検査の結果、端末処理が良好に行わ
れている場合、搬送装置50のハンドチャック53d,
53dは、この光ファイバ3を保持しているホルダ11
を把持し、次の突合せ接続装置40へと搬送する。一
方、端末処理が不良の場合、搬送装置50はこの光ファ
イバ3を保持しているホルダ11を、引出し装置30へ
と搬送する。
れている場合、搬送装置50のハンドチャック53d,
53dは、この光ファイバ3を保持しているホルダ11
を把持し、次の突合せ接続装置40へと搬送する。一
方、端末処理が不良の場合、搬送装置50はこの光ファ
イバ3を保持しているホルダ11を、引出し装置30へ
と搬送する。
【0066】搬送装置50によって突合せ接続装置40
に搬送されたホルダ11は、ハンドチャック53d,5
3dによって装着台430の装着部HM に装着される。
すると、先ず、駆動モータ441が作動し、支持テーブ
ル440が所定位置まで上昇される。この上昇位置は、
装着部HM に装着されたホルダ11から延出している複
数の光ファイバ素線3aが、突合せ部材410の複数の
V溝411に対応する高さ位置で、複数の光ファイバ素
線3aを図示しない位置センサによりモニタして決定さ
れる。
に搬送されたホルダ11は、ハンドチャック53d,5
3dによって装着台430の装着部HM に装着される。
すると、先ず、駆動モータ441が作動し、支持テーブ
ル440が所定位置まで上昇される。この上昇位置は、
装着部HM に装着されたホルダ11から延出している複
数の光ファイバ素線3aが、突合せ部材410の複数の
V溝411に対応する高さ位置で、複数の光ファイバ素
線3aを図示しない位置センサによりモニタして決定さ
れる。
【0067】次いで、駆動モータ444が作動し、各光
ファイバ素線3aが各V溝411に対応する位置に来る
まで、可動台43が突合せ部材410側へ所定距離だけ
前方へ移動させられる。次に、回動規制手段480が作
動し、駆動モータ484により押動部材482が後退さ
せられ、装着台430がコイルスプリング433の付勢
力により、図14に2点鎖線で示す位置まで回動する。
これにより、ホルダ11から延出している光ファイバ3
は、先端に露出している複数の光ファイバ素線3aの夫
々が、突合せ部材410の各V溝411に先端を当接さ
せつつ押付けられ、各V溝411内で適度に撓む。
ファイバ素線3aが各V溝411に対応する位置に来る
まで、可動台43が突合せ部材410側へ所定距離だけ
前方へ移動させられる。次に、回動規制手段480が作
動し、駆動モータ484により押動部材482が後退さ
せられ、装着台430がコイルスプリング433の付勢
力により、図14に2点鎖線で示す位置まで回動する。
これにより、ホルダ11から延出している光ファイバ3
は、先端に露出している複数の光ファイバ素線3aの夫
々が、突合せ部材410の各V溝411に先端を当接さ
せつつ押付けられ、各V溝411内で適度に撓む。
【0068】しかる後、移動規制手段470が作動し、
駆動モータ471によりカム板472が回転され、突合
せステージ450がぜんまいばね460の付勢力によっ
て前進する。これにより、各V溝411内で適度に撓ん
でいる各光ファイバ素線3aは、光源及びOTDR側に
接続されている前記測定ファイバの各光ファイバ素線と
一時的に突合せ接続され、OTDRによる各光ファイバ
素線3aの光学的測定が行われる。このとき、光ファイ
バ3及び前記測定ファイバの各光ファイバ素線は、各V
溝411内で撓んでいるため、各光ファイバ素線の長さ
に僅かな相違があっても、突合される光ファイバ素線相
互は適切に接続され、光学的測定を行う上で不都合を生
ずることはない。
駆動モータ471によりカム板472が回転され、突合
せステージ450がぜんまいばね460の付勢力によっ
て前進する。これにより、各V溝411内で適度に撓ん
でいる各光ファイバ素線3aは、光源及びOTDR側に
接続されている前記測定ファイバの各光ファイバ素線と
一時的に突合せ接続され、OTDRによる各光ファイバ
素線3aの光学的測定が行われる。このとき、光ファイ
バ3及び前記測定ファイバの各光ファイバ素線は、各V
溝411内で撓んでいるため、各光ファイバ素線の長さ
に僅かな相違があっても、突合される光ファイバ素線相
互は適切に接続され、光学的測定を行う上で不都合を生
ずることはない。
【0069】このようにして、光ファイバ3の光学的測
定が終了すると、上記と逆の作動により、装着台430
が元の位置まで復帰させられる。しかる後、装着台43
0の装着部HM に装着されたホルダ11は、搬送装置5
0のハンドチャック53d,53dで把持されてホルダ
パレット10の元の位置に戻され、ホルダパレット10
上の第1番目のホルダ11の測定が終了する。
定が終了すると、上記と逆の作動により、装着台430
が元の位置まで復帰させられる。しかる後、装着台43
0の装着部HM に装着されたホルダ11は、搬送装置5
0のハンドチャック53d,53dで把持されてホルダ
パレット10の元の位置に戻され、ホルダパレット10
上の第1番目のホルダ11の測定が終了する。
【0070】次いで、搬送装置50は、ホルダパレット
10に配列された第2,第3のホルダ11を把持して、
順次、端末処理装置20及び突合せ接続装置40へと搬
送してゆく。一方、端末処理装置20における端末処理
が不良の場合、ホルダ11は、搬送装置50により引出
し装置30に搬送され、ホルダ11に保持された光ファ
イバ3は、端末処理が再トライ可能なように、再度、端
末処理前の長さまで引き出される。
10に配列された第2,第3のホルダ11を把持して、
順次、端末処理装置20及び突合せ接続装置40へと搬
送してゆく。一方、端末処理装置20における端末処理
が不良の場合、ホルダ11は、搬送装置50により引出
し装置30に搬送され、ホルダ11に保持された光ファ
イバ3は、端末処理が再トライ可能なように、再度、端
末処理前の長さまで引き出される。
【0071】即ち、前工程の端末処理装置20における
光ファイバ3の端末処理が不良で、複数の光ファイバ素
線3aに分離されていない場合や複数の光ファイバ素線
3aが均一に切り揃えられていない場合等には、搬送装
置50が、処理不良の光ファイバ3を保持したホルダ1
1を引出し装置30まで搬送し、装着台310の装着壁
313,313間に装着する。
光ファイバ3の端末処理が不良で、複数の光ファイバ素
線3aに分離されていない場合や複数の光ファイバ素線
3aが均一に切り揃えられていない場合等には、搬送装
置50が、処理不良の光ファイバ3を保持したホルダ1
1を引出し装置30まで搬送し、装着台310の装着壁
313,313間に装着する。
【0072】すると、プッシュシリンダ316が作動し
て付勢アーム315の下部を押圧し、ホルダ11の後部
を前方に押してストッパ314に当接させる。これによ
り、ホルダ11は装着台310の所定位置に位置決めさ
れる。次に、引出手段320が作動し、ヘッド321の
一組の把持爪321a,321aによって光ファイバ3
の先端側を把持した後、シリンダ323が作動してスラ
イダ323eをシリンダチューブ323c及びガイドシ
ャフト323d,323dに沿ってエンドカバー323
a側へ移動させる。これにより、ヘッド321が、支持
台322と共に光ファイバ3の軸線方向である設置台3
1の長手方向に移動し、磁力による保持力に抗してホル
ダ11に保持された光ファイバ3を、図10に示すよう
に、所定長さ引き出す。
て付勢アーム315の下部を押圧し、ホルダ11の後部
を前方に押してストッパ314に当接させる。これによ
り、ホルダ11は装着台310の所定位置に位置決めさ
れる。次に、引出手段320が作動し、ヘッド321の
一組の把持爪321a,321aによって光ファイバ3
の先端側を把持した後、シリンダ323が作動してスラ
イダ323eをシリンダチューブ323c及びガイドシ
ャフト323d,323dに沿ってエンドカバー323
a側へ移動させる。これにより、ヘッド321が、支持
台322と共に光ファイバ3の軸線方向である設置台3
1の長手方向に移動し、磁力による保持力に抗してホル
ダ11に保持された光ファイバ3を、図10に示すよう
に、所定長さ引き出す。
【0073】光ファイバ3のホルダ11からの引き出し
が終了すると、移動手段340が作動し、駆動モータ3
44により、スライドテーブル343が引出手段320
側の幅方向に所定距離移動される。これにより、切断手
段330が、ホルダ11から引き出された光ファイバ3
の直下に移動される。次いで、昇降シリンダ341が作
動して昇降台342が上昇し、切断手段340の挾持壁
333aと挾持部材332及びカッタ334との間に形
成された隙間C内に光ファイバ3が導入される。この隙
間C内への光ファイバ3の導入は、ファイバセンサ33
7によって確認される。
が終了すると、移動手段340が作動し、駆動モータ3
44により、スライドテーブル343が引出手段320
側の幅方向に所定距離移動される。これにより、切断手
段330が、ホルダ11から引き出された光ファイバ3
の直下に移動される。次いで、昇降シリンダ341が作
動して昇降台342が上昇し、切断手段340の挾持壁
333aと挾持部材332及びカッタ334との間に形
成された隙間C内に光ファイバ3が導入される。この隙
間C内への光ファイバ3の導入は、ファイバセンサ33
7によって確認される。
【0074】しかる後、切断手段330が作動し、カッ
トシリンダ331のロッド331bが繰り出され、カッ
タ334が挾持部材332と共に、挾持部材333の挾
持壁333a側に押し出される。これにより、付勢ばね
338からの付勢力によって、光ファイバ3が摩擦部材
332aと挾持壁333aとにより挾持された後、カッ
タ334が更に押し出され、光ファイバ3が挾持壁33
3aとの間で剪断的に切断される。かくして、光ファイ
バ3は、端末処理前の状態に切り戻され、端末処理の再
トライが可能となる。ここで、光ファイバ3の切断によ
って生ずるファイバ屑は、図10に示すように、支持台
322後部の載置台322aに載置され、切断手段33
0の直下に位置する屑箱324内に収容される。
トシリンダ331のロッド331bが繰り出され、カッ
タ334が挾持部材332と共に、挾持部材333の挾
持壁333a側に押し出される。これにより、付勢ばね
338からの付勢力によって、光ファイバ3が摩擦部材
332aと挾持壁333aとにより挾持された後、カッ
タ334が更に押し出され、光ファイバ3が挾持壁33
3aとの間で剪断的に切断される。かくして、光ファイ
バ3は、端末処理前の状態に切り戻され、端末処理の再
トライが可能となる。ここで、光ファイバ3の切断によ
って生ずるファイバ屑は、図10に示すように、支持台
322後部の載置台322aに載置され、切断手段33
0の直下に位置する屑箱324内に収容される。
【0075】かくして、光ファイバ3の処理作業を終了
した引出し装置30は、前記と逆の作動により、装着台
310、引出手段320、切断手段330及び移動手段
340が元の初期状態に復帰させられる。また、端末処
理前の長さまで引き出された光ファイバ3は、この光フ
ァイバ3を保持したホルダ11と共に搬送装置50によ
って端末処理装置20に搬送され、改めて、端末処理が
行われる。
した引出し装置30は、前記と逆の作動により、装着台
310、引出手段320、切断手段330及び移動手段
340が元の初期状態に復帰させられる。また、端末処
理前の長さまで引き出された光ファイバ3は、この光フ
ァイバ3を保持したホルダ11と共に搬送装置50によ
って端末処理装置20に搬送され、改めて、端末処理が
行われる。
【0076】ここで、端末処理装置20は、ホルダ11
から端末処理不良の光ファイバ3が所定量引き出されて
いれば、光ファイバ3の端末処理を再トライすることが
できる。したがって、引出し装置30は、端末処理不良
の光ファイバ3を元の状態まで切り戻す必要はない。こ
のように、切断によって端末加工前の元の状態に切り戻
された光ファイバ3は、搬送装置50により端末処理装
置20及び突合せ接続装置40に順次搬送され、前記し
た端末処理及び光学的測定が行われた後、ホルダパレッ
ト10の所定位置に戻される。
から端末処理不良の光ファイバ3が所定量引き出されて
いれば、光ファイバ3の端末処理を再トライすることが
できる。したがって、引出し装置30は、端末処理不良
の光ファイバ3を元の状態まで切り戻す必要はない。こ
のように、切断によって端末加工前の元の状態に切り戻
された光ファイバ3は、搬送装置50により端末処理装
置20及び突合せ接続装置40に順次搬送され、前記し
た端末処理及び光学的測定が行われた後、ホルダパレッ
ト10の所定位置に戻される。
【0077】従って、自動測定装置1は、引出し装置3
0を設けたことにより、光ファイバ3の端末処理が不良
な場合であっても、この光ファイバ3を処理して再使用
することができるという利点がある。次に、測定システ
ムとしてパワーメータを用い、カットバック法により光
ファイバ3の光学的測定を行う自動測定装置の他の実施
例を、図33乃至図37に基づいて説明する。
0を設けたことにより、光ファイバ3の端末処理が不良
な場合であっても、この光ファイバ3を処理して再使用
することができるという利点がある。次に、測定システ
ムとしてパワーメータを用い、カットバック法により光
ファイバ3の光学的測定を行う自動測定装置の他の実施
例を、図33乃至図37に基づいて説明する。
【0078】尚、本実施例の自動測定装置は、前記した
自動測定装置1と同一の構成装置を有しているので、か
かる装置については図中同一の符号を付して詳細な説明
を省略する。また、測定システムとしてパワーメータを
用いたことから、突合せ接続装置40の装着台420に
装着するホルダ11は、一端がLED、半導体レーザあ
るいはハロゲンランプ等の光源(図示せず)に接続され
た測定ファイバを保持し、測定ファイバの他端は突合せ
接続装置40で光ファイバ3と突合せ接続される。
自動測定装置1と同一の構成装置を有しているので、か
かる装置については図中同一の符号を付して詳細な説明
を省略する。また、測定システムとしてパワーメータを
用いたことから、突合せ接続装置40の装着台420に
装着するホルダ11は、一端がLED、半導体レーザあ
るいはハロゲンランプ等の光源(図示せず)に接続され
た測定ファイバを保持し、測定ファイバの他端は突合せ
接続装置40で光ファイバ3と突合せ接続される。
【0079】自動測定装置60は、第1構成部61、第
2構成部62及び第3構成部63の3部から構成され、
一つの測定ユニットとして一体に組立てられている。第
1構成部61は、光ファイバ3の一端を受光装置に突合
わせる部分で、図33及び図34に示すように、ベース
60a上に設置され、ホルダパレット10、端末処理装
置20、引出し装置30、突合せ接続装置40、搬送装
置50、受光装置70及び押上手段80を備えている。
2構成部62及び第3構成部63の3部から構成され、
一つの測定ユニットとして一体に組立てられている。第
1構成部61は、光ファイバ3の一端を受光装置に突合
わせる部分で、図33及び図34に示すように、ベース
60a上に設置され、ホルダパレット10、端末処理装
置20、引出し装置30、突合せ接続装置40、搬送装
置50、受光装置70及び押上手段80を備えている。
【0080】ここで、ホルダパレット10には、前記実
施例に比べてホルダ11が密に配列され、図34に示す
ように、パレット10はベース60aの設置ハウジング
60b上に載置されている。受光装置70は、パワーメ
ータ等が使用される。また、突合せ接続装置40は、カ
ットバック法によって光ファイバ3を測定する場合のみ
ならず、OTDRによって光ファイバ3の光学的測定を
行う場合を考慮して設置したものであり、本実施例にお
いては使用しない。
施例に比べてホルダ11が密に配列され、図34に示す
ように、パレット10はベース60aの設置ハウジング
60b上に載置されている。受光装置70は、パワーメ
ータ等が使用される。また、突合せ接続装置40は、カ
ットバック法によって光ファイバ3を測定する場合のみ
ならず、OTDRによって光ファイバ3の光学的測定を
行う場合を考慮して設置したものであり、本実施例にお
いては使用しない。
【0081】押上手段80は、ホルダパレット10に密
に配列されたホルダ11の、搬送装置50による把持を
考慮して、配列されたホルダ11を順次押上げるもの
で、設置ハウジング60b内に設けられている。押上手
段80は、図示のように、ベース60aにスライダ80
aを介して配置されたスライドテーブル81、このテー
ブル81上に設けられるプッシャ82及びプッシャ82
を駆動する押上シリンダ83を有している。
に配列されたホルダ11の、搬送装置50による把持を
考慮して、配列されたホルダ11を順次押上げるもの
で、設置ハウジング60b内に設けられている。押上手
段80は、図示のように、ベース60aにスライダ80
aを介して配置されたスライドテーブル81、このテー
ブル81上に設けられるプッシャ82及びプッシャ82
を駆動する押上シリンダ83を有している。
【0082】スライドテーブル81は、図示しないモー
タとプーリとの間に巻掛けられた駆動ベルト84が一側
に固定されており、この駆動ベルト84によりベース6
0aの長手方向に沿ってスライドされ、ホルダパレット
10に配列された各ホルダ11の位置へ押上手段80を
搬送する。プッシャ82は、ホルダパレット10に配列
した各ホルダ11を、設置ハウジング60bの天板に形
成した開口から押上げる。
タとプーリとの間に巻掛けられた駆動ベルト84が一側
に固定されており、この駆動ベルト84によりベース6
0aの長手方向に沿ってスライドされ、ホルダパレット
10に配列された各ホルダ11の位置へ押上手段80を
搬送する。プッシャ82は、ホルダパレット10に配列
した各ホルダ11を、設置ハウジング60bの天板に形
成した開口から押上げる。
【0083】第2構成部62は、第1構成部61と隣接
して配置され、受光装置70に突合せ接続された光ファ
イバ3の他端側近傍を切断し、前記測定ファイバと突合
せ接続される残余の光ファイバ3を他の受光装置70に
突合せ接続してカットバックする部分である。第2構成
部62は、図35及び図36に示すように、ホルダパレ
ット10、端末処理装置20、引出し装置30、搬送装
置50、受光装置70及び押上・切断機構90を備えて
おり、端末処理装置20、引出し装置30及び受光装置
70はベース60a上に設けた設置台60c上に配置さ
れ、搬送装置50は第2構成部62と第3構成部63と
を上下に区画する隔壁64の下面に設けられている。
して配置され、受光装置70に突合せ接続された光ファ
イバ3の他端側近傍を切断し、前記測定ファイバと突合
せ接続される残余の光ファイバ3を他の受光装置70に
突合せ接続してカットバックする部分である。第2構成
部62は、図35及び図36に示すように、ホルダパレ
ット10、端末処理装置20、引出し装置30、搬送装
置50、受光装置70及び押上・切断機構90を備えて
おり、端末処理装置20、引出し装置30及び受光装置
70はベース60a上に設けた設置台60c上に配置さ
れ、搬送装置50は第2構成部62と第3構成部63と
を上下に区画する隔壁64の下面に設けられている。
【0084】ホルダパレット10は、第1構成部61の
場合と同様に、測定する光ファイバ3のカットバックに
伴う切断部近傍を保持するホルダ11が多数配列されて
おり、パレット10は設置ハウジング60d上に載置さ
れている。押上・切断機構90は、図36に示すよう
に、設置ハウジング60d内に収容され、ハウジング6
0dの底壁にスライダ90aを介して配置されたスライ
ドテーブル91、スライドテーブル91上に設けられる
光ファイバ3の切断手段92及び押上手段93を有して
いる。
場合と同様に、測定する光ファイバ3のカットバックに
伴う切断部近傍を保持するホルダ11が多数配列されて
おり、パレット10は設置ハウジング60d上に載置さ
れている。押上・切断機構90は、図36に示すよう
に、設置ハウジング60d内に収容され、ハウジング6
0dの底壁にスライダ90aを介して配置されたスライ
ドテーブル91、スライドテーブル91上に設けられる
光ファイバ3の切断手段92及び押上手段93を有して
いる。
【0085】スライドテーブル91は、モータに巻掛け
て駆動される駆動ベルト94が一側に固定されており、
この駆動ベルト94によりベース60aの長手方向に沿
ってスライドされ、ホルダパレット10上に配列された
各ホルダ11の位置へ切断手段92及び押上手段93を
搬送する。切断手段92は、スライドテーブル91上の
一側に配置され、V溝を有するVブロック92a、この
Vブロック92aに回動自在に取付けられるカッタ92
b及び昇降シリンダ92cを有している。この切断手段
92は、シリンダ92cによりVブロック92aをカッ
タ92bと共に上昇させて、前記V溝内にホルダ11に
保持された光ファイバ3を配置し、カッタ92bをVブ
ロック92aに対して回動させることで、光ファイバ3
を剪断的に切断する。
て駆動される駆動ベルト94が一側に固定されており、
この駆動ベルト94によりベース60aの長手方向に沿
ってスライドされ、ホルダパレット10上に配列された
各ホルダ11の位置へ切断手段92及び押上手段93を
搬送する。切断手段92は、スライドテーブル91上の
一側に配置され、V溝を有するVブロック92a、この
Vブロック92aに回動自在に取付けられるカッタ92
b及び昇降シリンダ92cを有している。この切断手段
92は、シリンダ92cによりVブロック92aをカッ
タ92bと共に上昇させて、前記V溝内にホルダ11に
保持された光ファイバ3を配置し、カッタ92bをVブ
ロック92aに対して回動させることで、光ファイバ3
を剪断的に切断する。
【0086】押上手段93は、スライドテーブル91に
切断手段92と隣接して配置され、プッシャ93aと、
このプッシャ93aを駆動する押上シリンダ93bを有
しており、プッシャ93aは、設置ハウジング60dに
形成した開口を通してホルダパレット10に配列した各
ホルダ11を押上げる。第3構成部63は、図36及び
図37に示すように、端末処理装置20、引出し装置3
0、突合せ接続装置40、搬送装置50及び押上手段8
5を備えており、端末処理装置20、引出し装置30及
び突合せ接続装置40は、第2構成部62との間を仕切
る隔壁64上に配置され、搬送装置50は天板65の下
面に設けられている。
切断手段92と隣接して配置され、プッシャ93aと、
このプッシャ93aを駆動する押上シリンダ93bを有
しており、プッシャ93aは、設置ハウジング60dに
形成した開口を通してホルダパレット10に配列した各
ホルダ11を押上げる。第3構成部63は、図36及び
図37に示すように、端末処理装置20、引出し装置3
0、突合せ接続装置40、搬送装置50及び押上手段8
5を備えており、端末処理装置20、引出し装置30及
び突合せ接続装置40は、第2構成部62との間を仕切
る隔壁64上に配置され、搬送装置50は天板65の下
面に設けられている。
【0087】ここで、ホルダパレット10は、隔壁64
上に設けた設置ハウジング60e上に載置され、配列さ
れた各ホルダ11は、押上手段85によって設置ハウジ
ング60e内から押上げられる。また、突合せ接続装置
40は、光ファイバ3の他端を前記測定ファイバに突合
せ接続する。
上に設けた設置ハウジング60e上に載置され、配列さ
れた各ホルダ11は、押上手段85によって設置ハウジ
ング60e内から押上げられる。また、突合せ接続装置
40は、光ファイバ3の他端を前記測定ファイバに突合
せ接続する。
【0088】押上手段85は、図示のように、押上シリ
ンダ86、このシリンダ86から繰り出されるロッド8
6aの先端に取付けられたプッシャ87を有しており、
押上シリンダ86は、第2構成部62のスライドテーブ
ル51に設置され、隔壁64に形成した開口64aを通
ってハウジング60e内に突出している。したがって、
押上手段85は、第2構成部62において押上・切断機
構90がホルダパレット10に配列された各ホルダ11
を押上げるのと同じ順序で、第3構成部63においてホ
ルダパレット10に配列された各ホルダ11を押上げ
る。
ンダ86、このシリンダ86から繰り出されるロッド8
6aの先端に取付けられたプッシャ87を有しており、
押上シリンダ86は、第2構成部62のスライドテーブ
ル51に設置され、隔壁64に形成した開口64aを通
ってハウジング60e内に突出している。したがって、
押上手段85は、第2構成部62において押上・切断機
構90がホルダパレット10に配列された各ホルダ11
を押上げるのと同じ順序で、第3構成部63においてホ
ルダパレット10に配列された各ホルダ11を押上げ
る。
【0089】自動測定装置60は、以上のように構成さ
れており各構成部61〜63がシーケンシャルに作動し
て各ホルダ11に把持された光ファイバ3がハンドリン
グされて、光ファイバ3の光学的測定が実行される。先
ず、第1構成部61では、ホルダパレット10に配列さ
れた各ホルダ11を搬送装置50によって順次把持し、
端末処理装置20によりホルダ11に保持された光ファ
イバ3の一端を端末処理し、ホルダ11に保持された光
ファイバ3の一端を受光装置70に突合せる。
れており各構成部61〜63がシーケンシャルに作動し
て各ホルダ11に把持された光ファイバ3がハンドリン
グされて、光ファイバ3の光学的測定が実行される。先
ず、第1構成部61では、ホルダパレット10に配列さ
れた各ホルダ11を搬送装置50によって順次把持し、
端末処理装置20によりホルダ11に保持された光ファ
イバ3の一端を端末処理し、ホルダ11に保持された光
ファイバ3の一端を受光装置70に突合せる。
【0090】第3構成部63では、ホルダパレット10
に配列された各ホルダ11を搬送装置50によって順次
把持し、端末処理装置20によりホルダ11に保持され
た光ファイバ3の他端を端末処理した後、突合せ接続装
置40の装着台430に搬送し、装着部HM にそのホル
ダ11を装着して、ホルダ11に把持された光ファイバ
3の他端を前記測定ファイバに突合せ接続する。これに
より、光ファイバ3は、一端が受光装置70に、他端が
測定ファイバを介して前記光源に、夫々光接続され、前
記光源から伝送されてくる測定光を受光装置70で測定
することにより光ファイバ3の全長における光学的測定
が実行される。
に配列された各ホルダ11を搬送装置50によって順次
把持し、端末処理装置20によりホルダ11に保持され
た光ファイバ3の他端を端末処理した後、突合せ接続装
置40の装着台430に搬送し、装着部HM にそのホル
ダ11を装着して、ホルダ11に把持された光ファイバ
3の他端を前記測定ファイバに突合せ接続する。これに
より、光ファイバ3は、一端が受光装置70に、他端が
測定ファイバを介して前記光源に、夫々光接続され、前
記光源から伝送されてくる測定光を受光装置70で測定
することにより光ファイバ3の全長における光学的測定
が実行される。
【0091】第2構成部62では、このようにして光学
的測定が実行された光ファイバ3を切断し、前記測定フ
ァイバ側に残った光ファイバ3の端部を端末処理装置2
0で端末処理した後、受光装置70に突合せる(カット
バック)。このカットバック状態における前記測定ファ
イバ及び光ファイバ3の光学的測定が、受光装置70に
よって行われ、前記した光ファイバ3が全長の場合にお
ける測定結果と、このカットバック状態における測定結
果とに基づいて、光ファイバ3自体の伝送損失が決定さ
れる。
的測定が実行された光ファイバ3を切断し、前記測定フ
ァイバ側に残った光ファイバ3の端部を端末処理装置2
0で端末処理した後、受光装置70に突合せる(カット
バック)。このカットバック状態における前記測定ファ
イバ及び光ファイバ3の光学的測定が、受光装置70に
よって行われ、前記した光ファイバ3が全長の場合にお
ける測定結果と、このカットバック状態における測定結
果とに基づいて、光ファイバ3自体の伝送損失が決定さ
れる。
【0092】尚、本実施例においては、光ファイバ3の
光学的測定をカットバック法によって測定したが、OT
DRによってバックスキャタリングを測定して、光ファ
イバ3の伝送損失を測定することも可能である。また、
上記両実施例は、光ファイバが多心ファイバ(テープフ
ァイバ)の場合について説明したが、単心の光ファイバ
であっても使用可能なことは言うまでもない。
光学的測定をカットバック法によって測定したが、OT
DRによってバックスキャタリングを測定して、光ファ
イバ3の伝送損失を測定することも可能である。また、
上記両実施例は、光ファイバが多心ファイバ(テープフ
ァイバ)の場合について説明したが、単心の光ファイバ
であっても使用可能なことは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
光ファイバの自動測定装置によれば、測定対象の光ファ
イバを保持したホルダを、予めホルダ配列部にセットし
ておくだけで、光ファイバの端末処理、測定システムへ
の接続及び光学的測定等の各作業を、人手を煩わせるこ
となく、並行、且つ、連続して自動的に実行することが
でき、作業時間を飛躍的に短縮すると共に、処理作業に
要する人手を大幅に削減することができるという優れた
効果を奏する。
光ファイバの自動測定装置によれば、測定対象の光ファ
イバを保持したホルダを、予めホルダ配列部にセットし
ておくだけで、光ファイバの端末処理、測定システムへ
の接続及び光学的測定等の各作業を、人手を煩わせるこ
となく、並行、且つ、連続して自動的に実行することが
でき、作業時間を飛躍的に短縮すると共に、処理作業に
要する人手を大幅に削減することができるという優れた
効果を奏する。
【0094】また、端末処理装置は、光ファイバの先端
側を延出させて保持する光ファイバ保持部、光ファイバ
から先端側の被覆を所望長さ除去する除去処理を行う被
覆除去部、被覆除去部における被覆除去により露出した
光ファイバ素線をクリーニング処理するクリーニング
部、クリーニング部でクリーニング処理された光ファイ
バ素線を所定長さに切り揃える切断処理を行う切断部と
を備え、被覆の除去、クリーニング及び切断の各処理を
行う構成としたため、端末処理に伴う作業が1ヵ所で行
われ、装置の小型化や作業時間の短縮に有効である。
側を延出させて保持する光ファイバ保持部、光ファイバ
から先端側の被覆を所望長さ除去する除去処理を行う被
覆除去部、被覆除去部における被覆除去により露出した
光ファイバ素線をクリーニング処理するクリーニング
部、クリーニング部でクリーニング処理された光ファイ
バ素線を所定長さに切り揃える切断処理を行う切断部と
を備え、被覆の除去、クリーニング及び切断の各処理を
行う構成としたため、端末処理に伴う作業が1ヵ所で行
われ、装置の小型化や作業時間の短縮に有効である。
【0095】更に、引出し装置は、端末処理装置におけ
る光ファイバの端末処理が不良の場合に、その光ファイ
バを端末処理前の状態に引き出して、再度端末処理がで
きるように光ファイバをホルダから引き出すことがで
き、光ファイバの光学的測定における自動測定化の上で
大きな効果を発揮する。また、接続装置は、少なくとも
光ファイバ及び測定ファイバの光ファイバ素線相互を突
合せ接続する溝を有する突合せ部材と、該突合せ部材の
両側に回動自在に配置され、前記光ファイバ及び測定フ
ァイバを夫々保持したホルダを装着して一方が前記突合
せ部材に離接自在な一組の装着台とを備え、前記突合せ
部材の溝内で前記両ファイバの各光ファイバ素線相互を
突合せ接続する構成としたので、光ファイバ相互の一時
的な突合せ接続を簡単、且つ、迅速に行うことができる
という利点がある。
る光ファイバの端末処理が不良の場合に、その光ファイ
バを端末処理前の状態に引き出して、再度端末処理がで
きるように光ファイバをホルダから引き出すことがで
き、光ファイバの光学的測定における自動測定化の上で
大きな効果を発揮する。また、接続装置は、少なくとも
光ファイバ及び測定ファイバの光ファイバ素線相互を突
合せ接続する溝を有する突合せ部材と、該突合せ部材の
両側に回動自在に配置され、前記光ファイバ及び測定フ
ァイバを夫々保持したホルダを装着して一方が前記突合
せ部材に離接自在な一組の装着台とを備え、前記突合せ
部材の溝内で前記両ファイバの各光ファイバ素線相互を
突合せ接続する構成としたので、光ファイバ相互の一時
的な突合せ接続を簡単、且つ、迅速に行うことができる
という利点がある。
【図1】本発明の光ファイバの自動測定装置の一実施例
を示すもので、自動測定装置の平面図である。
を示すもので、自動測定装置の平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】測定対象の光ファイバの端末処理前の状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】図1に示す自動測定装置を構成する端末処理装
置を左側から見た部分断面側面図である。
置を左側から見た部分断面側面図である。
【図5】図4に示す端末処理装置の部分断面正面図であ
る。
る。
【図6】図4に示す端末処理装置の平面図である。
【図7】図5のVII −VII 矢視図である。
【図8】図1に示す自動測定装置を構成する引出し装置
の側面図である。
の側面図である。
【図9】図8の引出し装置を左側から見た側面図であ
る。
る。
【図10】引出し装置にセットしたホルダを位置決めし
た状態の側面図である。
た状態の側面図である。
【図11】図8の引出し装置におけるXI−XI断面図であ
る。
る。
【図12】引出し装置の切断手段を示す要部断面平面図
である。
である。
【図13】図9の引出し装置におけるXIII−XIII断面図
である。
である。
【図14】図1に示す自動測定装置を構成する突合せ接
続装置の平面図である。
続装置の平面図である。
【図15】図14のXV−XV断面図である。
【図16】図15のXVI −XVI 断面図である。
【図17】図4に示す端末処理装置の保持部に保持され
た光ファイバの先端側を被覆除去部で挾持した状態を示
す要部拡大図である。
た光ファイバの先端側を被覆除去部で挾持した状態を示
す要部拡大図である。
【図18】端末処理装置において、光ファイバをセミス
トリップ状態にしたときの要部拡大図である。
トリップ状態にしたときの要部拡大図である。
【図19】セミストリップ状態における光ファイバを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図20】クリーニング部を上昇させて作動状態とした
端末処理装置の部分断面正面図である。
端末処理装置の部分断面正面図である。
【図21】クリーニング部において複数の光ファイバ素
線を挾持シリンダで挾持した状態を示す拡大正面図であ
る。
線を挾持シリンダで挾持した状態を示す拡大正面図であ
る。
【図22】図21に示す状態において、複数の光ファイ
バ素線を払拭布で払拭してクリーニング処理したときの
端末処理装置の部分断面側面図である。
バ素線を払拭布で払拭してクリーニング処理したときの
端末処理装置の部分断面側面図である。
【図23】払拭による複数の光ファイバ素線のクリーニ
ング処理が終了し、クリーニング部が下降した状態の部
分断面側面図である。
ング処理が終了し、クリーニング部が下降した状態の部
分断面側面図である。
【図24】切断部が下降して作動状態にある端末処理装
置の要部拡大側面図である。
置の要部拡大側面図である。
【図25】図24の平面図である。
【図26】光ファイバの剥離手段により挾持が解かれ、
光ファイバ素線が把持部材により把持された状態を示す
拡大平面図である。
光ファイバ素線が把持部材により把持された状態を示す
拡大平面図である。
【図27】図26の切断部を正面から見た拡大正面図で
ある。
ある。
【図28】図27の状態においてロータリーカッタを下
降させ、複数の光ファイバ素線に切断用のキズを付けた
状態を示す拡大正面図である。
降させ、複数の光ファイバ素線に切断用のキズを付けた
状態を示す拡大正面図である。
【図29】切断用のキズを付けた複数の光ファイバ素線
を所定長さに切り揃える切断処理において、切断部の要
部を拡大した拡大平面図である。
を所定長さに切り揃える切断処理において、切断部の要
部を拡大した拡大平面図である。
【図30】複数の光ファイバ素線の切断処理が終了し、
把持部材による光ファイバ素線の把持が解かれた状態を
示す、平面図である。
把持部材による光ファイバ素線の把持が解かれた状態を
示す、平面図である。
【図31】端末が所定長さに切り揃えられた複数の光フ
ァイバ素線において、切断状態の良否の検査を示す、端
末処理装置の平面図である。
ァイバ素線において、切断状態の良否の検査を示す、端
末処理装置の平面図である。
【図32】複数の光ファイバ素線の切断処理が終了し、
保持部の可動テーブルが初期位置に復帰した状態を示す
端末処理装置の平面図である。
保持部の可動テーブルが初期位置に復帰した状態を示す
端末処理装置の平面図である。
【図33】本発明の光ファイバの自動測定装置の他の実
施例を示し、自動測定装置を構成する第1構成部の平面
図である。
施例を示し、自動測定装置を構成する第1構成部の平面
図である。
【図34】図33に示す第1構成部を幅方向に切断した
断面正面図である。
断面正面図である。
【図35】自動測定装置を構成する第2構成部の平面図
である。
である。
【図36】自動測定装置を構成する第2構成部及び第3
構成部を示す、幅方向に切断した断面正面図である。
構成部を示す、幅方向に切断した断面正面図である。
【図37】自動測定装置を構成する第3構成部の平面図
である。
である。
1 光ファイバの自動測定装置 3 光ファイバ 3a 光ファイバ素線 3b 被覆 10 ホルダパレット(ホルダ配列部) 11 ホルダ 20 端末処理装置 210 光ファイバ保持部 220 被覆除去部 230 クリーニング部 240 切断部 30 引出し装置 310 装着台 320 引出手段 330 切断手段 340 移動手段 40 突合せ接続装置 410 突合せ部材 411 V溝 420 装着台 430 装着台 50 搬送装置 60 光ファイバの自動測定装置 61 第1構成部 62 第2構成部 63 第3構成部 70 受光装置 80 押上手段 85 押上手段 90 押上・切断機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 宏治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−281403(JP,A) 特開 平5−26770(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】 光ファイバ素線に被覆が施され、光学的
測定が行われる光ファイバを保持したホルダが複数配列
されたホルダ配列部、 前記各ホルダに保持された前記光ファイバの端末を処理
する端末処理装置、 該端末処理装置における端末処理が不良の場合に、前記
ホルダに保持された光ファイバを所定長さ引き出す引出
し装置、 端末処理が適切に行われた前記光ファイバを、光ファイ
バ素線に被覆が施された測定ファイバを介して光源に接
続し、該光源から伝送されてくる光を光学測定手段で測
定することにより前記光ファイバの光学的測定を行う接
続装置、及び前記ホルダ配列部に配列されたホルダを搬
送する搬送装置を備え、 光ファイバの端末処理から光学的測定までの一連の操作
を自動的に行うことを特徴とする光ファイバの自動測定
装置。 - 【請求項2】 前記端末処理装置は、 前記光ファイバの先端側を延出させて保持する光ファイ
バ保持部、 前記光ファイバから先端側の被覆を所望長さ除去する除
去処理を行う被覆除去部、 該被覆除去部における被覆除去により露出した光ファイ
バ素線をクリーニング処理するクリーニング部、 該クリーニング部でクリーニング処理された前記光ファ
イバ素線を所定長さに切り揃える切断処理を行う切断部
とを備え、 前記被覆の除去、クリーニング及び切断の各処理を行
う、請求項1記載の光ファイバの自動測定装置。 - 【請求項3】 前記引出し装置は、 前記ホルダを装着する装着台と、 該装着台の既往に配置され、前記ホルダに保持された光
ファイバを把持して光ファイバの軸線方向に移動し、前
記ホルダから光ファイバを引き出す引出手段とを備え、
前記端末処理装置における端末処理が不良の場合に端末
処理が再度実行可能とした、請求項1記載の光ファイバ
の自動測定装置。 - 【請求項4】 前記接続装置は、 少なくとも光ファイバ及び測定ファイバの光ファイバ素
線相互を突合せ接続する溝を有する突合せ部材と、 該突合せ部材の両側に回動自在に配置され、前記光ファ
イバ及び測定ファイバを夫々保持したホルダを装着して
一方が前記突合せ部材に離接自在な一組の装着台とを備
え、 前記突合せ部材の溝内で前記両ファイバの各光ファイバ
素線相互を突合せ接続する、請求項1記載の光ファイバ
の自動測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3261663A JP2662118B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 光ファイバの自動測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3261663A JP2662118B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 光ファイバの自動測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0599789A JPH0599789A (ja) | 1993-04-23 |
JP2662118B2 true JP2662118B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=17365032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3261663A Expired - Fee Related JP2662118B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 光ファイバの自動測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662118B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5126988B2 (ja) * | 2009-08-10 | 2013-01-23 | 日本電信電話株式会社 | 光コネクタの組立装置及び光コネクタの組立方法 |
JP6094731B2 (ja) * | 2012-11-08 | 2017-03-15 | ソニー株式会社 | 光ファイバケーブル処理装置およびその処理方法 |
CN105785505B (zh) * | 2016-05-12 | 2018-08-07 | 中国工程物理研究院总体工程研究所 | 一种光子晶体光纤定轴装置及定轴方法 |
CN113532812B (zh) * | 2020-04-21 | 2024-07-30 | 江东科技有限公司 | 光纤检测设备 |
CN112525817B (zh) * | 2020-12-09 | 2023-03-28 | 南京华信藤仓光通信有限公司 | 一种光纤涂覆品质检测用光纤擦拭机构及在线检测装置 |
CN117554034B (zh) * | 2024-01-12 | 2024-05-28 | 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 | 分布式侧面泵浦光纤耦合系数测量方法、系统及装置 |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP3261663A patent/JP2662118B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0599789A (ja) | 1993-04-23 |
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