JP3357448B2 - スーパーチャージャ - Google Patents

スーパーチャージャ

Info

Publication number
JP3357448B2
JP3357448B2 JP03238794A JP3238794A JP3357448B2 JP 3357448 B2 JP3357448 B2 JP 3357448B2 JP 03238794 A JP03238794 A JP 03238794A JP 3238794 A JP3238794 A JP 3238794A JP 3357448 B2 JP3357448 B2 JP 3357448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
bypass
air compressor
supercharger
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03238794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07243330A (ja
Inventor
正夫 寺岡
正夫 館野
光 長谷川
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 栃木富士産業株式会社 filed Critical 栃木富士産業株式会社
Priority to JP03238794A priority Critical patent/JP3357448B2/ja
Publication of JPH07243330A publication Critical patent/JPH07243330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3357448B2 publication Critical patent/JP3357448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両などのエンジン
を過給するスーパーチャージャに関する。
【0002】
【従来の技術】公開特許平成3−61617号公報にエ
ンジンの過給装置(スーパーチャージャ)が記載されて
いる。図4は上記公報の吸気系路を簡略的に示したもの
であり、スーパーチャージャ201はエンジン203に
より過給装置205を駆動し、エアクリーナ207から
スロットル弁209を介して吸込んだ空気を加圧し、エ
ンジン203の吸気側に供給する。
【0003】図5は、縦軸にエアコンプレッサの吸入側
圧力P1 と吐出側圧力P2 との比P2 /P1 (圧力比)
を、又、横軸に流量Qをとり回転数をパラメータにした
圧力−流量特性のグラフである。グラフ群211は容積
形エアコンプレッサの特性であり、グラフ群213はタ
ーボチャージャに用いられる遠心式エアコンプレッサの
ようなターボ形エアコンプレッサの特性である。
【0004】周知のように、エンジン出力を高めるには
シリンダの吸入効率を上げることが必要であり、吸入効
率は吸気の流量と圧力との積で決まるが、容積形のグラ
フ群211はターボ形のグラフ群213と異って勾配が
大きく、従って圧力比をΔ(P2 /P1 )だけ変えても
流量の変化ΔQが少ない。このように、圧力を変えるこ
とにより流量をほとんど変えずにエンジン出力をコント
ロールできるから、図4のようにバイパスバルブ215
を入れたバイパス路217を設けて圧力制御が行われて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスーパ
ーチャージャではこのバイパス通路217が過給装置2
05の外部に設けられているから、バイパス通路217
の配置スペースと配管材料などが必要である。又、断熱
圧縮による空気の温度上昇に伴って、例えば過給装置の
ロータとケーシングなどが熱膨張によって接触し、摩擦
熱によって更に高温になる恐れがあり、これを防ぐため
には冷却装置が必要である。
【0006】そこで、この発明は、バイパス路用のスペ
ースなどが不要であり、冷却能力を備えたスーパーチャ
ージャの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、ケーシング内で互いに噛み合う
と共にエンジンの駆動力で回転するねじ形の一対の雄ロ
ータ及び雌ロータを有するねじ形エアコンプレッサと、
前記ケーシングに設けられ前記雌ロータと前記雄ロータ
間でかつ前記雌ロータ及び前記雄ロータの軸方向に沿う
通路部分を有し吸入側と吐出側とを連通するバイパス路
と、前記バイパス路の空気流量を調節するバイパスバル
ブとを備えたことを特徴としている。
【0008】請求項1の発明では、バイパス路が、エア
コンプレッサのケーシングに形成されているから、外部
配置のためのスペースや、配管材料などが不要であると
共に、バイパス路を流れる空気による冷却能力が得ら
れ、各部材の熱膨張が軽減される。また、バイパス路
が、雌雄のロータの軸方向に沿う通路部分を有している
のでケーシングを効率良く冷却することができる。
【0009】
【実施例】図1ないし図3により一実施例の説明をす
る。以下、左右の方向は図1、図2での左右の方向であ
る。又、符号を付していない部材等は図示されていな
い。
【0010】図1は実施例のスーパーチャージャ1を示
している。このスーパーチャージャ1はプーリ3、カッ
プリング5、入力軸7、増速ギヤ組9、タイミングギヤ
組11、ねじ形エアコンプレッサ13などからなり、エ
アコンプレッサ13は図1、図2のようにケーシング1
5、一対の雄ロータ17と雌ロータ19、バイパスダク
ト21(バイパス路)、バイパスバルブ23などを備え
ている。
【0011】プーリ3はベアリング25を介してケーシ
ング15の左端部外周に支承されている。このプーリ3
はベルトを介してエンジンのクランクシャフト側プーリ
に連結され、エンジンにより回転駆動される。入力軸7
はベアリング27,29を介してケーシング15の内周
に支承されており、入力軸7とケーシング15の間には
シール31が配置されている。
【0012】カップリング5は入力軸7側に固定された
4本の可撓性の腕33と、プーリ3側に設けられ腕33
が係合したカム35とからなり、プーリ3の回転はカッ
プリング5を介して入力軸7を回転させる。
【0013】増速ギヤ組9は互いに噛合った大小のギヤ
37,39からなり、タイミングギヤ組11は互いに噛
合った大小のギヤ41,43からなっている。大ギヤ3
7は入力軸7に固定され、小ギヤ39と大ギヤ41は雌
ロータ19の軸45に固定され、小ギヤ43は雄ロータ
17の軸47に固定されている。各軸45,47は両端
部をそれぞれベアリング49,51を介してケーシング
15に支承されており、各軸45,47とケーシング1
5との間にはエア洩れ防止用のシール53が配置されて
いる。
【0014】入力軸7の回転は増速ギヤ組9により増速
され、タイミングギヤ組11のギヤ41,43の歯数比
により雄ロータ17が雌ロータ19より高速で回転し、
各ロータ17,19は所定の隙間を介して噛合いながら
回転する。
【0015】図2のように、ケーシング15には吸入口
55と吐出口57とが設けられ、ロータ17,19の回
転により吸入口55からエアコンプレッサ13に吸入さ
れた空気は各ロータ17,19のねじの間で圧縮され、
吐出口57からスロットルバルブを介してエンジンに供
給される。
【0016】図2、図3のように、ケーシング15のデ
ッドスペースには吸入口55と吐出口57とを連通する
2本のバイパスダクト21が形成され、各バイパスダク
ト21にはバイパスバルブ23が配置されている。バイ
パスバルブ23の開度調整によりバイパス流量が変わる
と、吐出口57の圧力P2 と吸入口55の圧力P1 との
比(エアコンプレッサ13の圧力比)が変化する。この
ような開度調整は車両の走行条件や路面条件などに応じ
て行われ、エンジン出力がコントロールされる。こうし
て、スーパーチャージャ1が構成されている。
【0017】このスーパーチャージャ1ではバイパスダ
クト21をケーシング15に形成しエアコンプレッサ1
3と一体化したから、従来例と異って、バイパス路を外
部に配管するためのスペース、配管材料、配管作業など
が不要になると共に、ケーシング15が軽量化される。
又、バイパスダクト21を流れる空気によりケーシング
15及び各ロータ17,19が冷却され、これらの温度
上昇が軽減される。この冷却能力により、冷却装置が不
要になるか、あるいは冷却装置をそれだけ小容量にする
ことができる。また、本実施例ではケーシング15のデ
ッドスペースを有効に利用した2本のバイパスダクト2
1により非過給時においてエンジン側に十分な空気流量
を確保することができる。
【0018】
【0019】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、吐出側と吸入側間のバイパス路をケーシングに形
成してエアコンプレッサと一体にしたから、外部配管用
のスペースや材料などが不要になると共に、ケーシング
が軽量になり、又、バイパス路を流れる空気による冷却
能力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】従来例の構成図である。
【図5】エアコンプレッサの特性を示す図である。
【符号の説明】
1 スーパーチャージャ 13 エアコンプレッサ 15 ケーシング 21 バイパスダクト(バイパス路) 23 バイパスバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−69794(JP,U) 実開 平2−50026(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 33/36 F02B 39/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内で互いに噛み合うと共にエ
    ンジンの駆動力で回転するねじ形の一対の雄ロータ及び
    雌ロータを有するねじ形エアコンプレッサと、前記ケー
    シングに設けられ前記雌ロータと前記雄ロータ間でかつ
    前記雌ロータ及び前記雄ロータの軸方向に沿う通路部分
    を有し吸入側と吐出側とを連通するバイパス路と、前記
    バイパス路の空気流量を調節するバイパスバルブとを備
    えたことを特徴とするスーパーチャージャ。
JP03238794A 1994-03-02 1994-03-02 スーパーチャージャ Expired - Fee Related JP3357448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03238794A JP3357448B2 (ja) 1994-03-02 1994-03-02 スーパーチャージャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03238794A JP3357448B2 (ja) 1994-03-02 1994-03-02 スーパーチャージャ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07243330A JPH07243330A (ja) 1995-09-19
JP3357448B2 true JP3357448B2 (ja) 2002-12-16

Family

ID=12357551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03238794A Expired - Fee Related JP3357448B2 (ja) 1994-03-02 1994-03-02 スーパーチャージャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3357448B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07243330A (ja) 1995-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1582716B1 (en) Continuously variable drive for superchargers
JP2966575B2 (ja) オイルフリースクロール圧縮機
JP3352187B2 (ja) 2段型オイルフリースクリュ圧縮機
JPH08170594A (ja) ロータリ−ブロワ
JP3357448B2 (ja) スーパーチャージャ
JPS60116821A (ja) 排気タ−ビン過給機
US6158977A (en) Air cycle cooling system
JPS5970830A (ja) タ−ボ過給機
JP2002129966A (ja) 可変容量型過給機の隙間形成装置
JP2985705B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH0513957Y2 (ja)
JPH075231Y2 (ja) ターボコンプレッサ
JP3247225B2 (ja) エンジンの過給装置
JPH0125884B2 (ja)
JP3373286B2 (ja) コンプレッサ
KR100373021B1 (ko) 변속장치가 부착된 터보차저
JPH0541275Y2 (ja)
JPH036354B2 (ja)
JP4443263B2 (ja) ハイブリッド圧縮機を使用した車両用冷凍システムの能力設定方法
JPH10281094A (ja) 遠心式流体機械
JPH0413383Y2 (ja)
JP2002089475A (ja) 流体機械
JPS6330517B2 (ja)
JPH0291421A (ja) スーパーチャージャ
JP3074970B2 (ja) スクロール型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees