JP3357420B2 - 酸化ニオブゾル及びその製造方法 - Google Patents

酸化ニオブゾル及びその製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化ニオブゾル及びその
製造方法に関し、更に詳しくは酸化ニオブゾル粒子がし
ゅう酸によって強固に結合することにより安定化され
た、新規な酸化ニオブゾルによって、例えば触媒、オプ
トエレクトロニクス材、半導体材料等へのニオブ原料の
提供に好適な酸化ニオブゾルを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、セラミックス原料、電子材料等に
酸化ニオブを使用する需要が高く、殊にオプトエレクト
ロニクス、触媒等の材料としては粒子径が小さく、均一
な粒度分布を有する酸化ニオブ原料が要求されている。
しかしながら、酸化ニオブ原料は一般に水酸化ニオブ、
酸化ニオブ等の原料粉末を焼成し、これを粉砕して使用
されるため、その粒子は不均一であるだけでなく、比較
的粒子径の大きなニオブ原料が使用されているのが現状
である。従って、前述のような均一、微細粒子径の酸化
ニオブ原料の要求が高くなっているのが現状である。
【0003】このような現状に於いて、上述の要求に応
じるべく近年各種の元素を微細粒子のゾルで提供する技
術が開発され、ニオブ原料についてもペルオキシニオブ
酸のゾルの技術が開示されている。(特開平3-153527号) しかしながら、このペルオキシニオブ酸ゾル(H+[NbO
2(O)2]-)は、水酸化ニオブ等の原料を強酸と過酸化水
素水を用いてペルオキシニオブ酸の水溶液とし、これを
5〜50℃の温度に保持してゾルを得るものであって、得
られたゾルには過酸化物が常に存在していることから、
その成分構成によって自ずと使用用途が限定される。即
ち、触媒、オプトエレクトロニクス原料等としては、過
酸化物の存在は他の原料との反応性などの問題で致命的
となり、この過酸化水素を除去してはその成分組成の問
題によって使用できないのが現状である。また、このよ
うにして得たゾルの粒子径は200オンク゛ストローム程度であり、
必ずしも均一微細なニオブ原料として好適なものではな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、酸化ニオブ原
料として成分組成によって使用用途が制限されること無
く、しかも均一微細な酸化ニオブ原料の出現が要望され
ているのが現状である。本発明者らは、上述のような現
状に於いて、原料の成分組成に制限されることなく、各
種の目的用途に適用できる酸化ニオブ材料を得るべく、
酸化ニオブのゾルについて鋭意検討を重ねた。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、酸化ニオブの
ゾルを得る手段として、その原料に活性な水酸化ニオブ
化合物を使用し、このニオブ化合物としゅう酸とを特定
の割合で反応させることによって得られるゾルが、均一
微細な粒子からなり安定なゾルとして得られ、前述の課
題を解決する新規なゾルであることを見い出し、係る知
見に基づき本発明を完成させるに至ったものである。
【0006】即ち、本発明はしゅう酸とニオブ酸化物が
(HCOO)2/Nb2O5モル比0.2〜0.8の範囲で構成される粒子
径100オンク゛ストローム以下の酸化ニオブゾルに関する。更に、
本発明は活性な水酸化ニオブ化合物に、(HCOO)2/Nb2O5
モル比0.9〜2.0の範囲となるようにしゅう酸を加え、温
度90℃以上で4時間以上の加熱反応を行うことを特徴と
する酸化ニオブゾルの製造方法に関する。
【0007】
【作用】先ず、本発明のしゅう酸とニオブ酸化物が(HCO
O)2/Nb2O5モル比0.2〜0.8の範囲で構成される粒子径10
0オンク゛ストローム以下の酸化ニオブゾルについて詳記する。本
発明の酸化ニオブゾルは、酸化ニオブの粒子がしゅう酸
によって強固に結合することにより安定化された新規な
ゾルである。本発明のゾルを更に詳述するに当たり、以
下具体例を用いて説明を行う。
【0008】(具体例1)酸化ニオブ(スタルク社製)40
0gを、フッ化水素酸(HF10%)4.2Lに溶解した。この溶液
をアンモニア水(NH315%)2.8Lに60分間で添加した後、
フィルタープレスでろ過、洗浄し水酸化ニオブのスラリ
ーを得た。この活性な水酸化ニオブのスラリーの組成分
析を行った結果、Nb2O5は25.0%であった。この水酸化
ニオブスラリー400gに、(HCOO)2/Nb2O5モル比1.2とな
るようにしゅう酸二水和物(関東化学製試薬)57gを添加
し、次いで水を添加して全量1kgとした。この溶液を攪
拌しながら還流条件下95℃で8時間の反応を行った。反
応の終結に伴い、スラリー液は次第に青色を帯び、均一
なゾル状態を呈していた。
【0009】次いで、反応後に得られたゾルを限外ろ過
モジュール(旭化成工業製SLP-1053型)を使用し、不純物
の除去を行い、本発明のゾルを得た。得られたゾルの組
成分析を行い、その結果を表1に示した。
【0010】(比較例1)水酸化ニオブ(Nb2O592%,三
井金属鉱業製)109gを水0.86Lに分散し、これに(HCOO)2
/Nb2O5モル比0.6となるようにしゅう酸二水和物29gを
加えた。次いで、この液を攪拌を行いながら還流条件下
40℃で48時間保持した。この液は48時間後に於いてもス
ラリー状であった。このスラリー液の組成分析を行い、
結果を表1に示した。
【0011】(比較例2)特開平3-153527号に記載され
る実施例1に基づき、ペルオキシニオブ酸ゾルを調製
し、このゾルの組成分析の結果を表1に示した。尚、表
1に示した組成分析に於いて、粒子径の測定は動的散乱
光による粒度分布測定装置(PACIFIC SCIENTIFIC社製NIC
OMP Model-370型)により行った。また、具体例1で得た
本発明のゾル及び比較例1で得たスラリーを100℃で恒
量となるまで風乾し、これらを示差熱分析装置(セイコー電
子工業製,TG/DTA30型)を使用して示差熱及び熱重量減少
を測定した。結果を図1に示した。更に、具体例1及び
比較例2で得たゾルを使用し、これらを30℃で30日間静
置し、液の状態を観察した結果を表1に示した。
【0012】
【表1】
【0013】具体例及び比較例の結果から明かなよう
に、本発明のゾルは微細粒子からなるゾルであって、し
かも均一安定であることから長期間の保存にも耐え得る
ものである。また、図1に示した熱重量分析の結果か
ら、本発明のゾル(具体例1)はしゅう酸の解離・分解に
伴う重量減少が高温側(約580℃付近)に推移している。
これに対して比較例1のスラリーの乾燥物は、しゅう酸
の昇華に伴う重量減少は約100〜260℃の領域のみで起こ
っている。これは、本発明のゾルに於いて、しゅう酸と
酸化ニオブのゾル粒子とが強固に結合しているため、高
温側でしゅう酸の解離・分解による熱重量減少が生じて
いることが考えられる。従って、本発明のゾルはしゅう
酸との強固な結合によって、均一且つ安定なゾル状態が
維持されていると推定される。
【0014】本発明の酸化ニオブゾルの特徴を新ためて
列挙すれば次の通りである。第一に、本発明のゾルは均
一安定な酸化ニオブの粒子で構成されるため、長期間の
保存が可能であり、しかもこれを各種の材料表面に塗
布、乾燥を行うことにより、均一組成の酸化物膜を形成
することができる。これは、従来の酸化ニオブ等の原料
粉末の焼成、粉砕によって得られるニオブ原料とは格段
にその性質等を異にし、酸化ニオブの原料としてその用
途は広範なものとなる。
【0015】第二に、本発明のゾルは100オンク゛ストローム以下
の酸化ニオブ粒子で構成されるため、各種材料への微量
添加、均一混合性等に優れる。これは湿度センサー素子
や耐酸被覆膜等の用途性能に優れたものとなる。また、
本発明のゾルはこのような特徴によって、セラミックス
のミクロ構造の制御が容易であり、誘電体用原料等の用
途に適するものである。更に、本発明のゾルは固体酸性
の酸性質の制御や耐熱性の向上に優れ触媒等への利用に
優れる。従って、以上のような優れた特徴を有する本発
明のゾルは、上述したような用途だけでなく、例えば圧
電体、半導体、各種オプトエレクトロニクス材料、超伝
導体等を製造するためのニオブ原料として好適である。
【0016】次に、本発明の酸化ニオブゾルの製造方法
について詳記する。本発明のゾルの製造方法は、活性な
水酸化ニオブ化合物に、(HCOO)2/Nb2O5モル比0.9〜2.0
の範囲となるようにしゅう酸を加え、温度90℃以上で4
時間以上の加熱反応を行うことを特徴とするものであ
る。本発明で使用する活性な水酸化ニオブ化合物は、本
願出願人が先に出願した公知の方法(特公平4-57616号、
特公平5-2614号)によって得ることができる。即ち、ニ
オブまたはタンタルを含有する鉱石あるいは他のニオブ
原料を使用し、これをフッ酸によって溶解した後、溶媒
抽出によってニオブを分離し、更にニオブを水相に剥離
した溶液をアンモニア水と反応させて水酸化物として沈
澱させることにより得ることができる。
【0017】また別に、このような活性な水酸化ニオブ
化合物は、別段上述の方法に限ることなく、例えば水酸
化ニオブ、酸化ニオブ、塩化ニオブ等の原料を使用し、
これを鉱酸及び/又はフッ酸で分解溶解した溶液を、ア
ンモニア水等のアルカリで中和し、生成した水酸化ニオ
ブを水等で洗浄し不純物を除去して得たスラリーを使用
してもよい。尚、本発明に於いて殊に重要なことは、こ
のようにして得られる活性なニオブの水酸化物は、これ
を乾燥等の手段で水分を除去することなく、水酸化物ス
ラリーの状態で用いることであり、このスラリーを乾燥
したものを使用すると後述する本発明のゾルを得る手段
に供してもその収率は低くなり本発明のゾルは殆ど得ら
れないものとなる。
【0018】本発明は次いで、このようにして得た活性
な水酸化ニオブ化合物に、(HCOO)2/Nb2O5モル比0.9〜
2.0の範囲となるようにしゅう酸を加え、適度な攪拌を
行いながらこれを温度90℃以上で4時間以上の加熱反応
に供する。この場合に、本発明に於いてしゅう酸を使用
することは殊に重要であり、しゅう酸以外の他の有機酸
として、例えば酢酸、クエン酸、酒石酸等を使用しても
本発明のゾルを得ることができない。また、しゅう酸の
使用量に関しては、活性な水酸化ニオブ化合物に対して
(HCOO)2/Nb2O5モル比で0.9〜2.0の範囲となるように添
加することが重要である。即ち、しゅう酸の添加量がこ
の範囲を逸脱し、(HCOO)2/Nb2O5モル比が0.9を下廻る
と、後段の反応を長時間行ってもゾルが得られず、また
反対に(HCOO)2/Nb2O5モル比が2.0を上廻ると、反応後
に得られるゾルの収率が極めて低下し工業的でない。
【0019】更に、反応は温度90℃以上で4時間以上の
加熱反応によって行うが、この場合に反応温度と時間と
の関係は、上述のしゅう酸の添加割合によっても異なり
一概に云えないが、一般に温度が高くなるほど反応時間
は短くなり、90℃では概ね24時間、100℃では概ね7時間
程度となる。更に、反応温度を高くまたは反応時間を長
くするほどゾルの粒子は成長し大きくなる。尚、温度が
100℃を越える場合には、反応はオートクレーブ等を使
用した水熱処理によって行えばよい。また、加熱反応後
に得られるゾルは、限外ろ過等の手段により過剰のしゅ
う酸、あるいはその製造時に使用した原料の種類によっ
ては、塩素イオン、フッ素イオン等の不純物を除去す
る。このような反応を行うことにより、所望する粒子径
のしかも均一分散した微細な本発明の酸化ニオブゾルを
得ることができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を掲げ更に説明を行う
が、本発明はこれらに限定されるものではない。また、
%は特に断らない限り全て重量%を示す。
【0021】(実施例1)本願出願人が先に出願した特
許である特公平4-57616号の実施例2に基づき活性な水
酸化ニオブスラリー5.77kgを得た。この水酸化ニオブス
ラリーの組成分析の結果、Nb2O5は21%であった。この
水酸化ニオブスラリー476gに、(HCOO)2/Nb2O5モル比1.
2となるようにしゅう酸二水和物(関東化学製試薬)58gを
添加し、次いで水を添加して全量1kgとした。この溶液
を攪拌しながら還流条件下100℃で8時間の反応を行っ
た。反応の終結に伴い、スラリー液は次第に青色を帯
び、均一なゾル状態を呈していた。次いで、反応後に得
られたゾルを限外ろ過モジュール(旭化成工業製SLP-105
3型)を使用し、不純物の除去を行い本発明のゾルを得
た。得られたゾルの組成分析の結果、Nb2O510%でpHは
4.0であった。また粒子径の測定とゾルの状態観察を行
い、その結果を表2に示した。
【0022】(比較例3〜7)実施例1で使用した活性
な水酸化ニオブスラリーを使用し、実施例1のしゅう酸
に代えて同モル比となるように酢酸(比較例3)、酒石酸
(比較例4)、クエン酸(比較例5)、トリクロロ酢酸(比
較例6)及び塩酸(比較例7)を使用し同様に試験を行っ
た。尚、水酸化ニオブのスラリーにこれらの酸を添加
後、攪拌を行いながら還流条件下95℃で8時間保持した
が、これらの液は8時間後も殆どスラリー状を呈してい
た。また、これらスラリーの粒子径の測定と液の状態観
察を行い、その結果を表2に示した。
【0023】
【表2】
【0024】(実施例2〜4)酸化ニオブ(スタルク社製)40
0gをフッ化水素酸(HF10%)4.2Lに溶解した。この溶液を
アンモニア水(NH315%)2.8Lに60分で添加した後、フィ
ルタープレスでろ過、洗浄し、活性な水酸化ニオブのス
ラリーを得た。この水酸化ニオブスラリー(Nb2O525%)4
00gに、(HCOO)2/Nb2O5モル比0.9(実施例2)となるよう
にしゅう酸43gを添加し、次いで水を添加して全量1kgと
した。この溶液を攪拌しながら還流条件下100℃で24時
間の反応を行った。また別に、上記モル比に代えて各々
モル比が1.4(実施例3)及び2.0(実施例4)について同様
に試験を行った。
【0025】このようにして得たゾルを限外ろ過装置を
使用し、不純物の除去を行い本発明のゾルを得た。得ら
れたゾルの組成分析を行い、併せてその分析結果からゾ
ルの収率を算出した。また別に、得られた本発明のゾル
をNb2O5として10%になるように調整し、これを30℃で3
0日間及び3ケ月間静置し、その状態を観察した。これら
の結果を表3に示した。
【0026】(比較例8〜9)上記実施例2に於いて、
水酸化ニオブスラリーに添加するしゅう酸のモル比が(H
COO)2/Nb2O5モル比として各々0.5(比較例8)及び2.5
(比較例9)となるように使用し、同様に試験を行った。
得られた生成物について同様に組成分析等を行い、その
結果を表3に示した。
【0027】
【表3】 注) ◎:低粘性、○:高粘性、△:ゲル状
【0028】(実施例5〜7)実施例1で使用した水酸
化ニオブのスラリー(Nb2O521%)を使用し、この水酸化
ニオブスラリー1.90kgに、(HCOO)2/Nb2O5モル比1.5と
なるようにしゅう酸二水和物285gを添加し、次いで水を
添加して全量を4kgとした。この溶液を攪拌しながら還
流条件下90℃で24時間の反応を行った。(実施例5)また
別に、加熱反応条件のみを上記の条件と変え、120℃で5
時間(実施例6)及び120℃で24時間(実施例7)の条件で
反応を行った。 尚、この場合にはオートクレーブを使
用した水熱処理によって反応を行った。このようにして
得たゾル液を限外ろ過装置を使用し、不純物の除去を行
い本発明のゾルを得た。得られたゾルをNb2O5として10
%になるように調整し、これを30℃で30日間及び3ケ月間
静置した状態の観察を行い、その結果を表4に示した。
【0029】(比較例10〜11)上記実施例5の条件に於
いて、加熱反応条件のみを変え、80℃で24時間(比較例1
0)及び120℃で2時間(比較例11)の条件で同様に反応を行
った。得られた生成物について同様の試験に行い、その
結果を表4に示した。
【0030】
【表4】 注) ◎:低粘性、○:高粘性
【0031】
【発明の効果】本発明の酸化ニオブゾルは、均一な酸化
ニオブの粒子で構成され、またしゅう酸が酸化ニオブに
強固に結合することに起因すると推定される粒子の安定
形態をとるため、ゾル液が非常に安定であり、長期間に
わたり保存が可能である。また、本発明のゾルは100オンク
゛ストローム以下の酸化ニオブ粒子で構成されるため、各種材
料への微量添加、均一混合性等に優れる。従って、本発
明の酸化ニオブゾルは、触媒、オプトエレクトロニクス
材、半導体、圧電体等を製造するためのニオブ原料とし
て好適であり、その用途は広範なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化ニオブゾルと、水酸化ニオブとし
ゅう酸との混合物を低温熟成して得た組成物の熱重量分
析結果を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01G 33/00 CA(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 しゅう酸とニオブ酸化物が(HCOO)2/Nb2
    O5モル比0.2〜0.8の範囲で構成される粒子径100オンク゛ストロ
    ーム以下の酸化ニオブゾル。
  2. 【請求項2】 活性な水酸化ニオブ化合物に、(HCOO)2
    /Nb2O5モル比0.9〜2.0の範囲となるようにしゅう酸を
    加え、温度90℃以上で4時間以上の加熱反応を行うこと
    を特徴とする酸化ニオブゾルの製造方法。
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