JP3357410B2 - たばこ製造機の帯状材繰出し装置 - Google Patents

たばこ製造機の帯状材繰出し装置

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JP3357410B2
JP3357410B2 JP00907993A JP907993A JP3357410B2 JP 3357410 B2 JP3357410 B2 JP 3357410B2 JP 00907993 A JP00907993 A JP 00907993A JP 907993 A JP907993 A JP 907993A JP 3357410 B2 JP3357410 B2 JP 3357410B2
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H23/00Registering, tensioning, smoothing or guiding webs
    • B65H23/04Registering, tensioning, smoothing or guiding webs longitudinally
    • B65H23/06Registering, tensioning, smoothing or guiding webs longitudinally by retarding devices, e.g. acting on web-roll spindle
    • B65H23/063Registering, tensioning, smoothing or guiding webs longitudinally by retarding devices, e.g. acting on web-roll spindle and controlling web tension
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2513/00Dynamic entities; Timing aspects
    • B65H2513/10Speed
    • B65H2513/11Speed angular

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たばこの製造に使用
される帯状材例えば巻紙や包装紙の供給に好適したたば
こ製造機の帯状材繰出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たばこの製造において、その巻紙に着目
すると、巻紙はロールからたばこ製造機、いわゆる巻上
機に向けて供給され、この巻上機上にて、巻紙は一方向
に案内されながら走行する。この走行過程において、巻
紙上にはたばこの刻が供給され、そして、この後、この
刻が巻紙に包み込まれていくことで、長尺な紙巻たば
こ、つまり、たばこロッドが連続的に成形されることに
なる。なお、この後、たばこロッドは所定の長さ毎に切
断されて、個々の紙巻たばことなる。
【0003】ロールからの巻紙の供給は、ロールを回転
自在に支持した状態で、繰出しローラを回転駆動するこ
とによりなされる。即ち、繰出しローラが回転駆動され
ると、ロールの巻紙はその回転を伴いながら、引っ張ら
れて繰り出されることになる。一方、ロールはバンドや
パッド等の機械的ブレーキからの制動力に抗して回転さ
れるものとなっており、これにより、巻紙には所定の張
力が付加されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、巻上機上に
て成形されるたばこロッドの品質を安定させ、しかも、
その歩留りを向上するには、ロールから繰り出されてい
る巻紙の張力を安定させる必要がある。つまり、巻紙の
張力が安定していないと、巻上機に供給される巻紙に弛
みや蛇行が発生し、巻上機上でのたばこロッドの巻上が
不良となったり、又は、巻紙が破断してしまい、巻上機
の運転が異常停止することにもなる。
【0005】前述したように巻紙の張力はロールの制動
力によって決定されるため、その張力を安定させるに
は、巻紙の繰出しに伴うロールの縮径を考慮して、前記
制動力もまた制御する必要があるが、この制動力制御を
更にきめ細かく実施するには、巻上機側の運転モードを
も考慮する必要がある。この発明は、上述した事情に基
づいてなされたもので、その目的とするところは、たば
こ製造機側の運転モード毎に、ロールから繰り出される
帯状材に最適な張力を与え、帯状材に弛みや切れを発生
させることないたばこ製造機の帯状材繰出し装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述したタ
イプの帯状材繰出し装置において、ロールの回転に制動
力を与える制動手段及びロールの巻径を検出する検出手
段に加えて、制動手段の制動力を、たばこ製造機側の運
転状況に応じた運転モード及び検出手段にて検出した前
記ロールの巻径に従って制御する制動力制御手段とを備
えており、この制動力制御手段は、前記運転モードとし
ロールから帯状材が定速で繰り出されるときの低速
走行中モード、ロールから帯状材が前記低速走行中モー
ドよりも速い定速の繰り出されているときの高速走行中
モード、前記低速及び高速走行中モードの何れかから帯
状材の繰出しが停止されるまでの停止時モード及び帯状
材の繰出しが停止した状態にある停止中モードでの各モ
ード毎にロールの巻径に従って決定された制動力減少パ
ターンを有し、その時点でのモードの制動力減少パター
ンと検出したロールの巻径とに応じて、前記制動手段の
制動力を設定するものとなっている。
【0007】そして、前記高速走行中モードの制動力減
少パターンは前記低速走行中モードでの場合に比べて初
期制動力が低く、前記停止時モードの制動力減少パター
ンは、ロールの縮径に従い制動力を2次曲線的に減少さ
せる特性を有している。
【0008】
【作用】上述した帯状材繰出し装置によれば、帯状材の
繰出しがなされるとき、ロールは前記制動手段の制動力
に抗して回転した状態にある。帯状材の繰出しに伴い、
ロールが縮径していくと、その巻径の減少変化は前記検
出手段により検出され、この検出結果と、その時点のモ
ードの制動力減少パターンとに応じて、前記制動手段の
制動力が制御、つまり、減少されることになる。
【0009】
【実施例】図1を参照すると、紙巻たばこ用の巻紙繰出
し装置が概略的に示されている。この繰出し装置は水平
なロール軸2を備え、このロール軸2は図示しないフレ
ームに回転自在に支持されている。ロール軸2の先端に
は、巻紙のロールRが取り外し可能にして装着されてお
り、従って、ロールRは自由状態に回転自在に支持され
ている。
【0010】一方、ロール軸2の基端には制動ディスク
4が取り付けられており、この制動ディスク4には制動
手段としてのパウダブレーキ6により、所定の制動力が
与えられるようになっている。このパウダブレーキ6は
公知のように、その励磁コイルに通電されたとき、制動
ディスク4側に連結された回転部材とその固定部材との
間に存するギャップを透磁率の高いパウダで連結する構
成となっており、これにより、パウダブレーキ6は、そ
の回転部材つまり制動ディスク4を介してロールRに所
定の制動力を与えることができる。
【0011】また、制動ディスク4にはロータリエンコ
ーダ8が備えられており、このロータリエンコーダ8
は、制動ディスク4即ちロールRが1回転する度に所定
数のパルス信号を発生する。図1でみて、ロールRの側
方には、繰出しローラ10が配置されており、この繰出
しローラ10は図示しないけれども、ピンチローラを備
えており、ロールRから繰り出された巻紙Pは、繰出し
ローラ10とピンチローラとの間を通過し、そして、図
示しないたばこ製造機の巻上機に向けて導かれている。
【0012】繰出しローラ10のローラ軸12には歯付
きプーリ14が取り付けられているとともに、サーボモ
ータ16の出力軸には歯付きプーリ14と組をなす歯付
きプーリ18が取り付けられており、そして、これら歯
付きプーリ14,18は無端状のタイミングベルト20
により相互に連結されている。従って、サーボモータ1
6が駆動されると、その駆動力は、一対の歯付きプーリ
14,18及びタイミングベルト20を介してローラ軸
12つまり繰出しローラ10に伝達され、これにより、
繰出しローラ10が駆動されることになる。
【0013】このようにして繰出しローラ10が駆動さ
れると、ロールRの回転を伴いながら、このロールRか
ら巻紙Pが繰り出され、繰り出された巻紙Pは繰出しロ
ーラ10を通過して巻上機に向けて供給される。サーボ
モータ16側の歯付きプーリ18の近傍には、タイミン
グセンサ22が配置されており、このタイミングセンサ
22は歯付きプーリ18が1回転する毎にパルス信号を
発生する。
【0014】タイミングセンサ22及び上述したロータ
リエンコーダ8は、図2に示すようにCPU基板24に
電気的に接続されており、従って、CPU基板24はロ
ータリエンコーダ8及びタイミングセンサ22からのパ
ルス信号を夫々受け取ることができる。なお、図1には
示されていないけもども、巻紙繰出し装置はロール軸2
を左右に一対備えており、従って、他方のロール軸側の
ロータリエンコーダ8及びタイミングセンサ22を含む
センサ類26もまたCPU基板24に電気的に接続され
ている。また、CPU基板24は、図示しないけれども
入出力インターフェース、CPU、制御プログラムや演
算プログラムを記憶したROM、また、プログラムの実
行に使用されるRAMを含んで構成されている。
【0015】巻紙繰出し装置に一対のロール軸2つまり
一対のロールRが備えられていると、一方のロールRの
巻紙Pが無くなっても、この後、他方のロールRから巻
紙Pを繰り出すことで、巻上機に向けて巻紙Pを連続し
て供給することができる。このロールの切り換えに関
し、更に説明を付加すると、図1には図示されていない
けれども、ロールRと繰出しローラ10間の巻紙Pの案
内経路には巻紙Pの接続部が備えられており、一方、繰
出しローラ10よりも下流に位置する巻紙Pの案内経路
には巻紙Pのリザーバが備えられている。そして、他方
のロールの巻紙は、その始端が接続部まで予め導かれた
状態にある。
【0016】使用状態にある一方のロールRにおいて、
その巻紙Pの残量が少なくなると、前述したサーボモー
タ16の回転速度は所定時間、約20%増速される。こ
の結果、巻上機上での巻紙の走行速度に対してロールR
からの巻紙の繰出し速度が増速された状態となり、前記
リザーバには、所定量の巻紙Pが一時的に蓄えられるこ
とになる。この後、サーボモータ16の回転速度を低
下、停止させた状態で、接続部にて一方のロールRから
繰り出されている巻紙Pの切断を行うと同時に、この切
断端に他方のロールRからの巻紙Pの始端を接続する。
この接続作業中にあっては、リザーバ内に蓄えられた巻
紙Pが巻上機に向けて供給され、そして、接続作業が完
了すると、サーボモータ16の回転速度が所定の速度ま
で緩やかに上昇され、この後にあっては、他方のロール
Rから同様にして巻紙Pが繰り出されて巻上機に供給さ
れ、この結果、巻上機の連続運転が可能となる。
【0017】なお、サーボモータ16の回転速度は、巻
上機上での巻紙Pの走行速度とロールRからの巻紙Pの
繰出し速度が一致し、しかも、巻紙Pに所定の張力を与
えるように制御されている。具体的には、サーボモータ
16の回転速度は、巻上機側の機械速度と、リザーバボ
ックス内のピックオフレバー(図示しない)の上下位置
とに基づいて制御されるものとなっている。
【0018】また、この実施例の場合、巻上機は巻紙P
の走行速度を2段階に調整可能となっており、これによ
り、サーボモータ16の回転速度もまた低速モードと高
速モードとに切替可能となっている。図2に示されてい
るように、前記CPU基板24は、制動力制御基板28
を介して、一対のロールRと組をなすパウダブレーキ6
のそれぞれに電気的に接続されており、これらパウダブ
レーキ6の制動力は、CPU基板24及び制動力制御基
板28により制御されることになる。
【0019】この制動力制御に関して詳述すると、先
ず、CPU基板24は、使用状態にあるロールRの巻径
を算出する。即ち、ロールRからの巻紙Pの繰出し長さ
に関し、ロールRの1回転の周長と、繰出しローラ10
の回転数及び径との間には、次式が成立する。 π・DR = N・π・DK DR,DKは、ロールR及び繰出しローラ10の巻径及び
直径をそれぞれ示し、Nは繰出しローラ10の回転数を
示している。
【0020】上式は、ロールRの1回転中、繰出しロー
ラ20の回転数を求めれば、現在のロールRの巻径DR
が算出可能であることを示している。従って、ロータリ
エンコーダ8のパルス信号を計数して、ロールRの1回
転を検出し、一方、タイミングセンサ22からのパルス
信号に基づき、繰出しローラ10の回転数Nを検出すれ
ば、ロールRの巻径を間接的に算出することが可能とな
る。
【0021】このようにしてロールRの巻径DRが算出
されると、この算出結果に基づき、CPU基板24は、
制動力制御基板28のアナログスイッチ制御回路30に
制御信号を出力すると同時に、制動力制御基板28の割
算器32に算出したロールRの巻径DRを供給する。ま
た、CPU基板24には、前述したロータリエンコーダ
8やタイミングセンサ22の他に、巻紙繰出し装置を含
む巻上機全体の運転状態を示す各種センサ及びスイッチ
からの検出信号もまた供給されており、そして、この運
転状態に基づき、CPU基板24は前記アナログスイッ
チ制御回路30に向けて、対応した制御信号を供給す
る。
【0022】一方、制動力制御基板28はパウダブレー
キ6の制動電圧を制御する上での基準電圧を発生する電
圧発生回路BR1,BR2,BR3,BR4を備えてお
り、これら電圧発生回路BR1,BR2,BR3,BR
4は互いに異なる供給電圧V1,V2,V3,V4を有
している。ここで、供給電圧Vの大きさはV1<V2<
V3<V4の関係となっている。
【0023】電圧発生回路BR1,BR2,BR3はア
ナログスイッチ34,36,38を介して加算器40に
接続されており、この加算器40は、別の加算器42を
介して一対の切替スイッチ44,46に接続されてい
る。これら切替スイッチ44,46はパワー増幅器4
8,50を介して前述した一対のパウダブレーキ6に夫
々接続されている。
【0024】また、切替スイッチ44,46において、
その切替接点の一方同士は相互に接続ライン52を介し
て接続されており、この接続ライン52には前記電圧発
生回路のうちの残りの電圧発生回路BR4が接続されて
いる。一方、制動力制御基板28の割算器32は供給さ
れた巻径DRに比例した電圧値に変換する機能を有し、
そして、その電圧値をリミッタ54に供給する。
【0025】リミッタ54は、複数のオペアンプを含ん
で構成された関数発生器からなり、この関数発生器つま
りリミッタ54は、割算器32からの入力電圧つまりロ
ールRの巻径DRに対し、図3に示す出力電圧特性を有
している。この出力電圧特性から明かなように、ロール
Rの巻径DRがA,B,Cの1つの領域にある場合、そ
の出力電圧VRは巻径DRの減少に伴い、一定の比率で減
少していくが、しかしながら、その減少比率はA,B,
Cの各領域で異なり、その値はA,B,C領域の順に小
さくなっている。
【0026】リッミッタ54からの出力電圧VRは、サ
ンプル/ホールド回路56により、サンプリング処理を
経て所定時間保持され、そして、サンプル/ホールド回
路56はゲイン切替器58及びブレーキ制御スイッチ6
0を介して、前記加算器42に出力電圧VRを供給す
る。ゲイン切替器58は、巻上機つまり繰出し装置の高
速運転又は低速運転に応じて、そのゲインの切替えをな
すものであり、また、ブレーキ制御スイッチ60は繰出
し装置の運転モードに応じて切替られるものとなってい
る。
【0027】次に、巻上機の運転状況に対応した各運転
モード、つまり、巻紙の走行中モード、停止時モード及
び停止中モード毎に、巻紙繰出し装置の制動制御を説明
する。 巻紙の走行中モード この走行中モードでは、今、巻上機及び巻紙繰出し装置
が低速の定常運転状態にあり、従って、巻紙Pは一方の
ロールRから低速で繰り出され、そして、走行している
ものと仮定する。
【0028】このとき、制動力制御基板28のアナログ
スイッチ制御回路30は、CPU基板24からの運転状
態を示す制御信号に基づき、右制御信号又は左制御信号
の一方を出力している。ここで、右制御信号が出力され
ていると、図2に示すように、一方のロールRと組をな
すパウダブレーキ6側の切替スイッチ44がオン操作さ
れ、これに対して他方のロールRと組をなすパウダブレ
ーキ6側の切替スイッチ46はオフ操作されている。逆
に、左制御信号が出力されていると、切替スイッチ4
4,46のオンオフ操作は逆となる。
【0029】また、アナログスイッチ制御回路30は、
サンプル/ホールド回路56、ゲイン切替器58及びブ
レーキ制御スイッチ60に向けて、サンプル/ホールド
信号、ゲイン切替信号及びブレーキ制御信号を出力して
おり、これにより、サンプル/ホールド回路56でのホ
ルード時間が決定されるとともに、ゲイン切替器58で
は低速用のゲインが選択され、また、このとき、ブレー
キ制御スイッチ60はオフ操作されている。
【0030】更に、この走行中モードでは、アナログス
イッチ制御回路30は、CPU基板24にて算出された
使用状態にあるロールRの巻径DRに基づき、所定の電
圧発生回路BRと加算器40との間を接続する。即ち、
使用中のロールRが新品であり、その巻径DRがDR1で
あると、電圧発生回路BR1,BR2のアナログスイッ
チ34,36がオン操作され、加算器40には供給電圧
V1,V2が供給される。従って、加算器40は供給電
圧V1,V2の加算値を加算器42に供給する。
【0031】一方、このとき、前述したブレーキ制御ス
イッチ60はオフとなっているから、リミッタ54から
の出力電圧VRが加算器42に供給されることはなく、
加算器42には加算器40からの出力つまり供給電圧の
加算値V1+V2のみが供給され、従って、この加算値
は加算器42の制動電圧VBに一致する。この制動電圧
VBは、加算器42から切替スイッチ44及びパワー増
幅器48を介してパウダブレーキ6に供給され、この結
果、パウダブレーキ6は制動電圧VBに基づいた制動力
を発揮する。
【0032】ロールRからの巻紙Pの繰出しに伴い、そ
の巻径DRがDR2以下に縮径すると、アナログスイッチ
制御回路30は、電圧発生回路BR2のアナログスイッ
チ36のみをオン操作し、これにより、加算器40は供
給電圧V2のみを加算器42に直接に供給する。従っ
て、この後の加算器42からの制動電圧VBは、供給電
圧V2となる。
【0033】この後、ロールRの巻径DRがDR3以下に
縮径すると、アナログスイッチ制御回路30は、電圧発
生回路BR1のアナログスイッチ34のみをオン操作
し、これにより、加算器40は供給電圧V1(<V2)
を加算器42に直接に供給し、その制動電圧VBは、供
給電圧V1となる。更に、ロールRの巻径DRがDR4以
下に縮径すると、アナログスイッチ制御回路30は、電
圧発生回路BR1,BR2,BR3のアナログスイッチ
34,36,38を何れもオフ操作する。従って、この
場合、加算器42は供給電圧を受け取ることがないか
ら、その制動電圧VBもまた零となり、パウダブレーキ
6の制動力は解除される。
【0034】上述の説明は図4を参照すればより明確で
あり、図4には巻紙Pの繰出しに伴い、ロールRの縮径
する様子が概念的に示されており、また、その縮径に応
じて選択される電圧発生回路BRが示されている。従っ
て、ロールRの巻径DRが縮径するに従い、ロールRの
回転慣性力が減少しても、図5に示されるように加算器
42からの制動電圧VBはステップ状の制動力減少パタ
ーンに従って減少していくことから、その制動力もまた
ステップ状に小さくなっていき、これにより、ロールR
の縮径に応じて巻紙Pの張力を適切に設定でき、この結
果、巻上機でのたばこロッドの巻上を安定して行えるこ
とになる。
【0035】図4を参照すると、巻上機及び繰出し装置
が高速での定常運転状態にある場合、つまり、ロールR
から巻紙Pが高速で繰り出される場合での、その縮径に
応じて選択される電圧発生回路BRをも示されており、
この制動力減少パターンから明らかなように、この場合
にも加算器42からの制動電圧VBは、図5中破線で示
すようにロールRの巻径DRに応じ、ステップ状の制動
力減少パターンに従って減少していくことになる。
【0036】ロールRが高速運転状態にある場合にあっ
ては、前述の低速運転での場合に比べ、その巻径DRが
同一であっても、その回転速度を維持する上での回転ト
ルクは小さくて済むから、その分だけ制動電圧VBつま
りロールRの制動力を減少させてある。なお、この場合
にも、アナログスイッチ制御回路30は、ゲイン切替器
58のゲインを高速運転用のゲインに切り替えているこ
とは言うまでもない。
【0037】巻紙の停止時モード この停止時モードとは、巻上機及び繰出し装置が定常運
転状態から停止されるときのことを示しており、この場
合、アナログスイッチ制御回路30は、アナログスイッ
チ34,36,38の全てをオフ操作し、一方、ブレー
キ制御信号により、ブレーキ制御スイッチ60をオン操
作する。従って、この停止時モードの場合、加算器42
には、リミッタ54からの出力電圧VRのみが供給さ
れ、この出力電圧VRが制動電圧VRとなる。ここで、リ
ミッタ54の出力電圧VRは、図3に示したようにロー
ルRの巻径DRが減少していくに連れて、疑似2次曲線
的に減少していくから、その制動電圧VBもまた、図6
に示してあるように疑似2次曲線的な制動力減少パター
ンに従って減少していくことになる。
【0038】このような制動電圧VBの減少つまりパウ
ダブレーキ6における制動力の減少は、縮径によるロー
ルRの回転質量の2次曲線的な減少に追従したものとな
るから、巻紙Pの走行中モードから停止時モードに移行
したときには、その時点の巻径DR即ちその回転質量に
応じた制動力をロールRに与えることができる。この結
果、停止時モードにおいて、繰出しローラ10の回転が
徐々に減少されながら停止される際、巻紙Pに弛みや切
れを発生させることなく、ロールRからの巻紙の繰出し
を停止することが可能となる。
【0039】このことは、巻上機及び繰出し装置の運転
が再開されても、巻上機に直ちに巻紙を安定して供給で
きることを意味し、たばこロッドの生産性を向上する上
で大きく寄与することになる。なお、停止時モードにお
いて、図4及び図6に示されているようにロールRの巻
径DRがDR5以下になると、即ち、ロールRの交換時期
になると、前述したロールの交換作業が完了した後、ア
ナログスイッチ制御回路30は、ブレーキ制御スイッチ
60をオフ操作する一方、アナログスイッチ38をオン
操作する。従って、この場合、加算器42には、加算器
40を経て供給電圧V3のみが供給されるから、その制
動電圧VBは供給電圧V3となる。なお、前述した走行
中モードにあっても、そのロールRの巻径がDR5以下に
なると、走行中モードから停止時モードに切替えられる
ようになっている。
【0040】巻紙の停止中モード この停止中モードとは、前述の停止時モードの完了後、
繰出しローラ10の回転が停止状態に維持される場合を
示している。この場合、アナログスイッチ制御回路30
はブレーキ制御スイッチ60をオフ操作し、一方、その
時点のロールRの巻径DRに応じて、アナログスイッチ
34,36を選択的にオン操作する。即ち、図4には、
前述の走行中モードの場合と同様に、ロールRの巻径D
Rに応じて、選択される電圧発生回路が示されており、
また、図7には、巻径DRに応じ、そのパウダブレーキ
6に与えられる制動電圧VB、つまり、その制動力減少
パターンが示されている。
【0041】図7から明かなように、ロールRの回転が
停止されているときにも、その巻径DRに応じた制動力
が与えられているから、ロールRが不用意に回転したり
することはない。なお、他方のロールつまり待機中のロ
ールと組をなすパウダブレーキ6には、電圧発生回路B
R4の供給電圧V4がパワー増幅器50を介して直接に
供給されており、これにより、待機中のロールはそのパ
ウダブレーキ6が発揮する大きな制動力により、その回
転が確実に阻止された状態にある。
【0042】この発明は上述した一実施例の巻紙繰出し
装置に制約されず、種々の変形が可能である。例えば、
一実施例では、停止時モードの制動力減少パターンのみ
を疑似2次曲線的な特性に設定するようにしたが、走行
中モードの制動力減少パターンもまた2次曲線的な特性
としてもよい。
【0043】また、一実施例では、疑似2次曲線的な特
性を生成するあたって、リミッタ54を使用するように
したが、このリミッタの代わりに、完全な2次曲線から
なる出力電圧特性を記憶装置にマップ化して記憶してお
き、この記憶装置から巻径DRに対応した出力電圧を読
み出して、加算器42に供給するようすれば、前述の停
止時モードでの制動力をよりきめ細かく御可能となる。
【0044】また、一実施例の場合、パウダブレーキの
制動力はその制動電圧VBの大きさを可変して制御され
ているが、パウダブレーキに与える制動電圧は一定と
し、その供給時間をデューティ制御することで、その制
動力を可変するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の帯状材
繰出し装置によれば、帯状材のロールに与える制動力
を、その時点での運転モード毎に設定した制動力減少パ
ターン及び検出したロールの巻径に従って減少させるよ
うにしたので、運転モードが低速又は高速走行モードの
何れにあっても、ロールの回転質量の減少に伴いロール
から繰り出される帯状材の張力を安定させることがで
き、しかも、停止時モードにあっては、その制動力減少
パターン2次曲線的な減少特性に設定されているの
、ロールの制動力をきめ細かく制御でき、帯状材の繰
出し停止時、その帯状材の弛みな破断を確実に防止で
、更に、停止中モードにあってもロールの巻径に応じ
た制動力が付与されるので、ロールが不用意に回転する
ことはない
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の巻紙繰出し装置を示した概略構成図
である。
【図2】パウダブレーキの制動力を制御するため回路図
である。
【図3】図2のリミッタの機能を説明するためのグラフ
である。
【図4】各運転モード毎に、ロールの縮径に伴うパウダ
ブレーキの制動力減少パターンを示した概念図である。
【図5】走行中モードでの制動電圧の減少特性を示した
グラフである。
【図6】停止時モードでの制動電圧の減少特性を示した
グラフである。
【図7】停止中モードでの制動電圧の減少特性を示した
グラフである。
【符号の説明】
2 ロール軸 4 制動ディスク 6 パウダブレーキ 8 ロータリエンコーダ 10 繰出しローラ 16 サーボモータ 20 タイミングベルト 22 タイミングセンサ 24 CPU基板 28 制動力制御基板 BR 電圧発生回路 40,42 加算器 54 リミッタ R ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森 幹夫 東京都北区堀船2丁目20番46号 日本た ばこ産業株式会社 機械技術開発センタ ー内 (56)参考文献 特開 昭61−174054(JP,A) 特開 平5−4767(JP,A) 特開 昭56−122757(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 23/182

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たばこの製造に使用される帯状材のロー
    ルを回転自在に支持した状態で、ロールの帯状材を繰出
    しローラの回転駆動により引っ張り、ロールの回転を伴
    いながら帯状材を繰り出すたばこ製造機の帯状材繰出し
    装置において、 前記ロールの回転に制動力を与える制動手段と、前記ロ
    ールの巻径を検出する検出手段と、前記制動手段の制動
    力を、たばこ製造機側の運転状況に応じた運転モード
    び前記検出手段にて検出した前記ロールの巻径に従って
    制御する制動力制御手段とを備え、 前記制動力制御手段は、前記運転モードとしてロール
    から帯状材が定速で繰り出されるときの低速走行中モー
    ド、ロールから帯状材が前記低速走行中モードよりも速
    い定速の繰り出されているときの高速走行中モード、前
    記低速及び高速走行中モードの何れかから帯状材の繰出
    しが停止されるまでの停止時モード及び帯状材の繰出し
    が停止した状態にある停止中モードでの各モード毎にロ
    ールの巻径に従って決定された制動力減少パターンを有
    し、その時点でのモードの制動力減少パターンと検出し
    たロールの巻径とに応じて、前記制動手段の制動力を設
    し、 前記高速走行中モードの制動力減少パターンは前記低速
    走行中モードでの場合に比べて初期制動力が低く、 前記停止時モードの制動力減少パターンは、ロールの縮
    径に従い制動力を2次曲線的に減少させる特性を有する
    ことを特徴とするたばこ製造機の帯状材繰出し装置。
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