JP3541895B2 - 径演算方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、金属帯または紙、フィルム等のウェブ加工設備における巻取り機または巻戻し機の径演算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属帯または紙、フィルム等のウェブ加工設備における巻取りロールの径演算の構成例は図3のようになっている。図において、1はライン駆動ロール、11は巻取りロール、2、12は減速機、3、13は電動機、4、14はパルス発生器、21はダンサロール、31はコントローラ、32は径演算回路、33はローカルI/O、34はカウンタ回路、41は金属帯、紙、フィルム等の加工素材(以下、単に素材)である。
なお、以下の説明はすべて巻取り動作の例について述べるが、巻戻し動作についても同様な説明になるので、巻取りを巻戻しに読み替えてもよい。
図3における巻取り径の演算は、ダンサロールを介して配置された駆動電動機3と巻取り駆動電動機13に取り付けられたパルス発生器4、14より出力される各パルス信号n1 、n2 をコントローラ31に取り込み、パルス量を巻取りロールn回転毎積算し、その比率を計算することにより巻取り径が得られる。この計算式は(1)式で表される。
D=D0 ×(Δl1 /Δl2 )×(N1 /N2 )・・・・・(1)
ここで、D:巻取り径〔m〕
D0 :巻取り空コア径〔m〕
Δl1 :駆動ロール用パルス発生器の分解能〔m/パルス〕
Δl2 :空コア状態における巻取り用パルス発生器の分解能〔m/パルス〕
N1 :巻取りロールn回転時のライン駆動ロール用パルス発生器のパルス積算量〔パルス〕
N2 :巻取りロールn回転時の巻取りロール用パルス発生器のパルス積算量〔パルス〕
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来技術では強制的にダンサロールに外乱が加わりダンサロール位置が変動すると、駆動ロールから送り出す素材長と巻取りロールが巻取る素材長に差が生じるため、径演算が正確に行なえないという問題があった。
上記各ロールによる素材長の差は(2)式で表される。
L1 −L2 =ΔL ・・・・・・・・(2)
ここで L1 :巻取りロールn回転時のライン駆動ロールから送り出す素材長〔m〕
L2 :巻取りロールn回転時の巻取りロールが巻取る素材長〔m〕
ΔL:強制的な外乱によるダンサロール位置変化に比例して生じるパス長変化〔m〕
また、この時生じる径演算誤差は(3)式で表される。
ΔD=D0 ×ΔL/(Δl2 N2 ) ・・・・・・・・(3)
ここで、ΔD:強制的外乱によりダンサロール位置が変動した場合の径演算誤差〔m〕
D0 :巻取りロールの空コア径〔m〕
ΔL:強制的な外乱によるダンサロール位置変化量により生じるパス長変化〔m〕
Δl2 :空コア状態における巻取り用パルス発生器の分解能〔m/パルス〕
N2 :巻取りロールn回転時の巻取りロール用パルス発生器のパルス積算量〔パルス〕
そこで本発明は強制的外乱により、ダンサロール位置が変動した場合でも、正確な径演算を行える方法を構成することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は、巻取り・巻戻しロールとライン駆動ロールの間にダンサロールを有し、前記ダンサロールの位置制御を行いながら、金属帯またはウェブの巻取り・巻戻し制御を行う設備であって、前記ダンサロールの位置を検出するダンサロール位置検出器と、前記巻取り・巻戻しロールの回転量を検出する巻取り・巻戻しロール用回転量検出器と、前記ライン駆動ロールの回転量を検出するライン駆動ロール用回転量検出器と、前記ダンサロールの位置制御および前記巻取り・巻戻しロールの巻径を演算するコントローラとを備え、前記2つの回転量検出器の検出信号に基づいて前記巻取り・巻戻しロールの巻径を演算する方法において、前記ライン駆動ロール用回転量検出器と前記巻取り・巻戻しロール用回転量検出器の出力からパルス積算量N1,N2を求め、前記ダンサロール位置検出器の位置検出信号を受けてパス長演算回路によって前記ダンサロールの位置変化分に応じたパス長差ΔLを求め、前記パルス積算量N1、N2から径演算回路によってD+ΔDを求め、前記パルス積算量N2と前記パス長差ΔLと空コア状態における巻取り用パルス発生器の分解能Δl2によって誤差径演算回路がΔDを求め、前記D+ΔDから前記ΔDを差し引いて実径Dを求める、というものである。
【0005】
【作用】
上記手段により、強制的外乱によりダンサロール位置が変動して生ずる径誤差を補正するので高精度な径演算を行なうことができる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例を示す図で、図3と同様に金属帯、紙、フィルム加工設備の中の一部を表している。図3と異なる点は、ダンサロール位置検出器22とパス長演算回路23である。
図1においてライン駆動ロール電動機3のパルス発生器4および巻取り電動機13のパルス発生器14各々の発信信号n1 、n2 はカウンタ回路34に入力され、パルス積算量N1 、N2 を出力する。一方、ダンサロール21には、ダンサロール位置検出器22が設けられており、その位置検出信号はパス長演算回路23に入力され、ダンサロールの位置変化分に応じたパス長差ΔLを出力する。パルス積算量N1 、N2 およびパス長差ΔLは、径補正演算回路35に入力され、パス長差の補正をした巻径信号Dを出力する。
図2は、図1の径補正演算回路35の詳細を示す図で、32は図3と同じ径演算回路、36は径誤差演算回路である。
以下、図2の作用について説明する。図において、強制的外乱によるダンサロール位置変化によりパス長がΔL変化した場合、カウンタ回路34から出力されるパルス積算量N1 、N2 を径演算回路32に入力し、数式1により径を演算する。この出力信号は、パス長変化ΔL分に対応する誤差を含んだ径(D+ΔD)となる。そこで巻取り駆動電動機13のパルス積算量N2 と、パス長演算回路23で算出したパス長変化ΔLと、空コア状態における巻取り用パルス発生器の分解能Δl2 とを径誤差演算回路36に入力して、パス長変化ΔL分に対応する誤差径ΔDを求め、径演算回路32で求めた径(D+ΔD)からΔDを差し引く補正を行うことにより実径Dを求める。
【0007】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によればダンサロール位置変化量をフィードバックして、径演算の補正を行うので、強制的外乱によりダンサロール位置が変動した場合でも、巻取り径を正確に演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例。
【図2】本発明の径演算回路実施例。
【図3】従来の実施例。
【符号の説明】
1 ライン駆動ロール
2、12 減速機
3、13 電動機
4、14 パルス発生器
11 巻取りロール
21 ダンサロール
22 ダンサロール位置検出器
23 パス長演算回路
31 コントローラ
32 径演算回路
33 ローカルI/O
34 カウンタ回路
35 径補正演算回路
36 径誤差演算回路
41 素材
Claims (1)
- 巻取り・巻戻しロールとライン駆動ロールの間にダンサロールを有し、前記ダンサロールの位置制御を行いながら、金属帯またはウェブの巻取り・巻戻し制御を行う設備であって、
前記ダンサロールの位置を検出するダンサロール位置検出器と、前記巻取り・巻戻しロールの回転量を検出する巻取り・巻戻しロール用回転量検出器と、前記ライン駆動ロールの回転量を検出するライン駆動ロール用回転量検出器と、前記ダンサロールの位置制御および前記巻取り・巻戻しロールの巻径を演算するコントローラとを備え、前記2つの回転量検出器の検出信号に基づいて前記巻取り・巻戻しロールの巻径を演算する方法において、
前記ライン駆動ロール用回転量検出器と前記巻取り・巻戻しロール用回転量検出器の出力からパルス積算量N 1 ,N 2 を求め、
前記ダンサロール位置検出器の位置検出信号を受けてパス長演算回路によって前記ダンサロールの位置変化分に応じたパス長差ΔLを求め、
前記パルス積算量N 1 、N 2 から径演算回路によってD+ΔDを求め、
前記パルス積算量N 2 と前記パス長差ΔLと空コア状態における巻取り用パルス発生器の分解能Δl 2 によって誤差径演算回路がΔDを求め、
前記D+ΔDから前記ΔDを差し引いて実径Dを求める、
ことを特徴とする径演算方法。
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JP14383694A JP3541895B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 径演算方法 |
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Family Applications (1)
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JP14383694A Expired - Fee Related JP3541895B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 径演算方法 |
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Cited By (1)
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1994
- 1994-06-01 JP JP14383694A patent/JP3541895B2/ja not_active Expired - Fee Related
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