JP3356387B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP3356387B2
JP3356387B2 JP14945297A JP14945297A JP3356387B2 JP 3356387 B2 JP3356387 B2 JP 3356387B2 JP 14945297 A JP14945297 A JP 14945297A JP 14945297 A JP14945297 A JP 14945297A JP 3356387 B2 JP3356387 B2 JP 3356387B2
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健吉 野坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は畝を跨いで走行しな
がら野菜等の苗を畝に移植する移植機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】野菜等のポット苗を移植する畑地用の移
植機には、畝を跨いで走行する走行体を備えると共に、
この走行体の後方に移植装置を設け、畝に沿って走行し
ながら苗を畝に植え付けるようにしたものがある。この
種の移植機にあっては、走行体に、上下揺動自在に可動
フレームを取り付け、この可動フレームに、畝に苗を植
え付ける植付体と、畝上面に接地して植え付けられた苗
の株際に土寄せする覆土部材とを設けると共に、該覆土
部材によって可動フレームを支持することによって、畝
の高さ変化に追従して可動フレームを上下動させるよう
にしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記移植機にあって
は、畝の状態等によって、覆土部材の畝に対する押付力
(覆土圧)が不足する場合や、逆に覆土部材の畝に対す
る押付力が過剰となる場合がある。そこで、覆土部材の
畝に対する押付力が弱い場合には、覆土部材を畝に押し
付けるように作用するバネを設け、覆土部材の畝に対す
る押付力が強い場合には、覆土部材を畝から離反させる
方向に作用するバネを設けることが考えられているが、
この場合、畝の状態によって、バネを掛け換える必要が
ある場合がある。
【0004】この場合、バネを掛け換える作業が面倒で
あるという問題が生じる。そこで、本発明は、前記問題
点に鑑みて、覆土部材の覆土圧の調節ができると共に、
該覆土圧の調節が容易に行えるよう考慮することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、走行機体8に上下動自
在に取り付けられた可動フレーム12Bを備え、この可
動フレーム12Bに、圃場上面に接地して該可動フレー
ム12Bを支持する覆土部材15を設けた移植機におい
て、前記覆土部材15を反接地方向に付勢する第1付勢
手段31と、覆土部材15を接地方向に付勢する第2付
勢手段32とを備えると共に、これら第1・第2付勢手
段31,32の一方の付勢力が覆土部材15に作用する
ように付勢手段31,32の付勢力を選択的に切り換え
る操作部材33を備えてなる覆土圧調節装置30を設け
たことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図6は野菜等の苗を畝Rに移植す
る移植機1を示し、同図において、野菜移植機1は、走
行体2の後方に移植装置3および操縦ハンドル4を有す
る歩行型であって、畝Rを跨いでその長手方向に走行し
ながら、ソイルブロック苗を畝Rに所定間隔をおいて自
動的に植付けるものである。
【0007】なお、移植機1の進行方向を前後方向とい
い、進行方向に直交する横方向を左右方向という。走行
体2は、ミッションケース5の前部に架台6を前方突出
状に取付固定すると共に、この架台6上にエンジン7等
を搭載して主構成された走行機体8を有すると共に、こ
の走行機体8を左右両側に備えた前輪10および後輪1
1によって走行可能に支持してなる。
【0008】移植装置3は、走行機体8の後方に装着さ
れた移植フレーム12に設けられており、苗を畝Rに植
え付ける植付体13と、この植付体13に苗を供給する
苗供給装置14と、植え付けた苗の根本を覆土・鎮圧す
る覆土輪(覆土部材)15と、畝Rを被覆するマルチフ
ィルムに植付用の穴を形成する穿孔手段16とを備えて
主構成されている。
【0009】移植フレーム12は、走行機体8の後方に
配置されていて前部がミッションケース5に取付固定さ
れた固定フレーム12Aと、この固定フレーム12Aの
下方側に配置されていて前部がミッションケース5に左
右軸廻りに回動自在に枢着されて上下揺動自在に支持さ
れた可動フレーム12Bとから構成され、固定フレーム
12A上に苗供給装置14が設けられると共に、固定フ
レーム12Aの後端部に操縦ハンドル4が取付けられ、
可動フレーム12Bに植付体13、覆土輪15および穿
孔手段16が支持されている。
【0010】なお、固定フレーム12Aは左右一対の側
部枠と左右側部枠を連結する前後の枠材とから平面視矩
形状に形成され、可動フレーム12Bは左右一対の側部
枠と左右側部枠の後端側を連結する後部枠とから平面視
前方に開放状のコ字形に形成されている。植付体13
は、図1に示すように、上部が上下開口状の筒体からな
り、下部に前後に開閉自在なくちばし状の開孔器が備え
られてなり、揺動リンク機構18によって昇降自在に支
持されている。
【0011】揺動リンク機構18は、上端部が可動フレ
ーム12Bに固定のブラケット19に軸支されて前後揺
動する第1平行リンク20と、第1平行リンク20の下
端部に枢結された中継プレート21と、中継プレート2
1に前端部が軸支されて上下揺動する第2平行リンク2
2とから構成され、この第2平行リンク22の後端部に
前記植付体13の筒部分が枢結されている。
【0012】第2平行リンク22の上側リンク22aに
は軸受23が固定され、この軸受23には、可動フレー
ム12Bに左右軸廻りに回動自在に支持されたクランク
軸24のクランクアーム24a間のクランクピン24b
が挿通されている。したがって、ミッションケース5か
らの動力により、クランク軸24が図1において反時計
回りに回転することで、第1,第2平行リンク20,2
2の揺動により植付体13が上下に揺動しながら前後に
も揺動して、該植付体13が走行体2に対して縦長の略
楕円状の軌道を描くように運動する。そして、植付体1
3にはその軌道の上端側で苗が落下供給され、植付体1
3は下部の開孔器を閉じた状態で下降されて開孔器が畝
5に突入し、突入後、連動具25によって開孔器が前後
に開かされて、畝5に植え穴が形成されると共に、該植
え穴に植付体13内部に収納していた苗が放出される。
【0013】覆土輪15は植付体13の後方に左右一対
配置され、可動フレーム12Bから下方突出状に固定さ
れたブラケット26に前部が左右軸廻りに回動自在に枢
支された覆土フレーム27に取り付けられており、この
覆土フレーム27の後部には、係止板28が固定され、
この係止板28は可動フレーム12Bに固定のレバー2
9に係止されている。
【0014】そして、覆土輪15が畝R上を転動するこ
とで、苗植付部分の株際に左右両側から土寄せすると共
に該株際を鎮圧し、また、覆土輪15によって可動フレ
ーム12Bの後部が畝5上面の高さ変化(凹凸)に追従
するように支持されている。また、前記係止板28に
は、レバー29が係止される係止溝が上下方向に多数形
成されており、レバー65の係止板28に対する上下方
向の係止位置を変更することで、覆土輪15と可動フレ
ーム12Bとの上下方向の間隔が調節可能とされ、これ
により苗の植付深さの調節が行えるようになっている。
【0015】前記移植フレーム12の後部側には、覆土
輪15による覆土圧(畝Rへの押し付け力)を調節する
覆土圧調節装置30が設けられている。この覆土圧調節
装置30は、図1〜図5に示すように、可動フレーム1
2Bの後部を上方に付勢して覆土圧を覆土輪15、植付
体13、揺動リンク機構18及び可動フレーム12B等
の荷重(自重)よりも軽くする第1バネ(第1付勢手
段)31と、可動フレーム12Bの後部を下方に付勢し
て覆土圧を覆土輪15、植付体13、揺動リンク機構1
8及び可動フレーム12B等の荷重(自重)よりも重く
する第2バネ(第2付勢手段)32とを備え、これら第
1・第2バネ31,32のどちらか一方を操作レバー
(操作部材)33によって選択することによって、覆土
圧を覆土輪15等の自重よりも軽くするか重くするかの
調節を行えるようにしたものである。
【0016】なお、前記第1・第2バネ31,32は引
張りコイルバネから構成されている。この覆土圧調節装
置30を詳細に説明すると、前記ハンドル4は固定フレ
ーム12Aの後部左右両側に固定される左右一対の側杆
部4Aを有し、この左右側杆部4Aを連結するパイプ材
からなる連結部材34に後方突出状に板材からなるレバ
ーガイド35が固定されている。このレバーガイド35
は上壁と左右の側壁とから下方開放状のコ字形に形成さ
れ、上壁には操作レバー33が挿通されるガイド溝36
が形成されている。このガイド溝36は前後方向に形成
された第1ガイド溝36a及び第2ガイド溝36bと、
第1・第2ガイド溝36a,36bの前端同志を連結す
る連結溝36cとから構成され、第1・第2ガイド溝3
6a,36bにはそれぞれ操作レバー33を係止する係
止部38が前後方向に間隔をおいて複数(図例では3
つ)形成されている。
【0017】レバーガイド35の前部下面側の左右両側
から下方突出状に支持板39が設けられ、左右支持板3
9の下部間に、左右方向の軸心を有する支軸40が設け
られている。この支軸40の左右両側には、第1・第2
筒体41,42が軸心廻りに相対回動自在に外嵌され、
支軸40の左右方向中央部には第3筒体43が軸心廻り
に相対回動自在に外嵌されている。
【0018】第3筒体43には支持部材44が固定さ
れ、この支持部材44には操作レバー33の下端部が前
後方向の軸心廻りに回動自在に取付支持されていて、操
作レバー33が左右方向に揺動操作自在であると共に、
前後方向に揺動操作自在とされている。また、第1筒体
41には第1バネ掛レバー45が、第2筒体42には第
2バネ掛レバー46がそれぞれ、上方突出状に固定され
ており、これら第1バネ掛レバー45と第2バネ掛レバ
ー46の上部には、操作レバー33が係合する係合部4
5a,46aが形成されている。
【0019】前記第1バネ掛レバー45には、第1バネ
31の後端側が掛止され、第2バネ掛レバー46には、
第2バネ32の後端側が掛止されている。一方、固定フ
レーム12Aの後端には、ブラケット47が斜め下方突
出状に固定され、このブラケット47の下端側には、上
下方向に配置されたバネ掛部材48が支軸49を介して
左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されている。この
バネ掛部材48の上部には第1バネ31の前端側が掛止
され、バネ掛部材48の下部には第2バネ32の前端側
が掛止されている。
【0020】また、バネ掛部材48の中途部には、第1
リンク51の後端側が、支軸49の軸心廻りにバネ掛部
材48と一体回動するように固定され、第1リンク51
の前端側には第2リンク52の下端側が支軸53を介し
て左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着され、第2リン
ク52の上端側は、可動フレーム12Bの後端に固定さ
れたブラケット54に支軸55を介して左右方向の軸心
廻りに回動自在に枢着されている。
【0021】前記構成の覆土圧調節装置30にあって
は、操作レバー33がガイド溝36の連結溝36cに位
置するときに、該操作レバー33を左右方向に揺動させ
ることによって、第1バネ掛レバー45又は第2バネ掛
レバー46に係合するようになっている。そして、操作
レバー33を第1バネ掛レバー45に係合させた後、操
作レバー33を後方に揺動させて該操作レバー33を第
1ガイド溝36aの係止部38に係止させることによっ
て、第1バネ31の付勢力が可動フレーム12Bの後部
を引き上げるように作用し、覆土圧が覆土輪15、植付
体13、揺動リンク機構18及び可動フレーム12B等
の荷重よりも軽くなる。このとき、操作レバー33の係
止部38への係止位置を変えることによって、第1バネ
31のバネ圧が調整できるようになっている。
【0022】また、操作レバー33を第2バネ掛レバー
46に係合させた後、操作レバー33を後方に揺動させ
て該操作レバー33を第2ガイド溝36bの係止部38
に係止させることによって、第2バネ32の付勢力が可
動フレーム12Bの後部を引き下げるように作用し、覆
土圧が覆土輪15、植付体13、揺動リンク機構18及
び可動フレーム12B等の荷重よりも重くなる。このと
きにおいても前記と同様、操作レバー33の係止部38
への係止位置を変えることによって、第2バネ32のバ
ネ圧が調整できるようになっている。
【0023】また、操作レバー33をガイド溝36の連
結溝36cの左右方向中央部に位置させることによっ
て、操作レバー33は、第1・第2バネ掛レバー45,
46のどちらにも係合しなく、したがって、覆土圧は覆
土輪15、植付体13、揺動リンク機構18及び可動フ
レーム12B等の荷重と同じになる。苗供給装置14
は、多数のソイルブロック苗を縦横に収容した苗トレイ
Tを横送りすべく左右方向に間欠移動する苗載せ台56
と、この苗載せ台56の前方側に配置されていて苗トレ
イTから苗を一つずつ取出して植付体13へと搬送する
苗分送装置57とから構成されている。
【0024】なお、苗載せ台56は苗分送装置57によ
る苗取り出しの間は停止されており、苗が取り出される
と苗トレイTのポット部の横方向の1ピッチに相当する
分左右方向に移動する。また、苗載せ台56には横1列
の苗が取り出された後苗トレイTをポット部の1ピッチ
分縦送りする縦送り機構が備えられている。穿孔手段1
6は、平行リンクによって植付体13の揺動リンク機構
に連動して昇降するように支持され、穿孔手段16が下
降した際に、その下端部に設けた加熱体をマルチフィル
ムに押し当てることで、マルチフィルムに植付用の穴を
形成するようになっている。
【0025】図6、図7および図8に示すように、架台
6の前部には、バッテリを搭載する支持枠59が取付固
定され、この支持枠59の下部には左右方向の軸心を有
する支持筒60が固定され、この支持筒60には左右一
対の前輪支軸61の左右方向内端側が左右軸廻りに回動
自在に挿通されおり、左右各前輪支軸61の左右方向外
端側には取付筒62が外嵌されている。
【0026】左右各取付筒62には前輪支持アーム63
の上端側が連結固定され、各前輪支持アーム63の下端
側に前輪10が車軸を介して左右軸廻りに回転自在に取
付けられている。前記左右前輪支軸61の外端側と取付
筒62とは、断面六角形状に形成されていて一体回動す
るように構成されており、左右の前輪10が前輪支軸6
1廻りに上下揺動自在とされている。
【0027】なお、左右前輪支軸61の外端側と取付筒
62とは、両者を貫通するピンによって固定され、左右
前輪支軸61の外端側に形成されるピンの挿通孔は軸心
方向に複数形成されていて、前輪10の左右位置が位置
調節可能(すなわち前輪10の輪距調節が可能)とされ
ている。前記エンジン7の回転動力はミッションケース
5内の動力伝達装置に入力され、ミッションケース5の
左右に突出する出力軸64から走行系動力が出力され
る。なお、ミッションケース5からは、PTOクラッチ
によって動力が断接自在なPTO系動力が出力されるP
TO軸が突出され、このPTO軸から移植装置3の各駆
動部に動力が伝達されるように構成されている。
【0028】前記ミッションケース5の左右両側には、
下部に後輪11を支持した伝動ケース65の上部が前記
出力軸64廻りに回動自在に支持されている。この、伝
動ケース65内には、チェーン巻掛け伝動機構66が設
けられていて、出力軸64から車軸67に動力が伝達さ
れ、エンジン7の動力により後輪11が回転駆動される
ように構成されている。
【0029】なお、左右の伝動ケース65はそれぞれ独
立して左右方向2位置に位置変更自在とされており、伝
動ケース65を左右移動させることによって後輪11の
輪距調節が可能とされており、全面マルチ畝と露地高畝
との畝幅の違い(広狭)に対応できるようになってい
る。また、図例では、右側の前後輪10,11が、伝動
ケース65を広幅位置にしたときの位置とされ、左側の
前後輪10,11が、伝動ケース65を狭幅位置にした
ときの位置とされているが、通常の使用時は、左右とも
広幅位置かあるいは狭幅位置とされる。
【0030】また、左右後輪11は車軸67にピンによ
って固定され、車軸67に形成されるピン挿通孔は軸心
方向に複数形成されており、これによっても後輪11の
左右位置が調節可能とされている。架台6の前後中間部
には、左右方向に配置されたローリング軸68が軸受体
69を介して左右軸廻りに回動自在で且つ前後移動自在
に支持され、このローリング軸68の左右方向中間部前
方には、油圧シリンダからなる昇降シリンダ70が配置
されて架台6に固定されている。この昇降シリンダ70
のピストンロッド70Aはローリング軸68に、該軸6
8に相対回動自在に外嵌される筒体等を介して連結さ
れ、このピストンロッド70Aの出退によってローリン
グ軸68が前後に移動可能とされている。
【0031】なお、ローリング軸68は架台6に対して
固定手段によって固定できるようになっている。ローリ
ング軸68の左右両側にはブラケット71L,71Rが
固定され、左右各前輪支軸61には前側連結ブラケット
72L,72Rが固定され、左右各伝動ケース65には
後側連結ブラケット73L,73Rが固定され、右側の
ブラケット71Rは下方側に突出状とされ、左側のブラ
ケット71Lおよび前後の連結ブラケット72L,72
R,73L,73Rは上方側に突出状とされている。
【0032】ブラケット71L,71Rと、後側連結ブ
ラケット73L,73Rとは連結リンク74によって連
結され、前側連結ブラケット72L,72Rと後側連結
ブラケット73L,73Rとは連結ロッド75によって
連結されている。なお、伝動ケース65の左右位置調節
に対応できるように、ブラケット71L,71R及び前
側連結ブラケット72L,72Rの連結部は左右一対設
けられている。
【0033】そして、前記昇降シリンダ70のピストン
ロッド70Aを出退させることによって、左右の連結リ
ンク74が前後に押引きされて後側連結ブラケット73
L,73Rを介して伝動ケース65が走行機体8に対し
て相対的に上下揺動すると共に、連結ロッド75が前後
に押引きされて前連結ブラケット72L,72R、前輪
支軸61および取付筒62を介して前輪支持アーム63
が走行機体8に対して相対的に上下揺動し、これによっ
て、左右の前後輪10,11が四輪同時に走行機体8に
対して相対的に昇降し且つ前後輪10,11が接地して
いることから必然的に走行機体8が畝Rに対して昇降
し、畝R上面の高さの変化に追従させて移植装置3を昇
降させることができるようになっている。
【0034】また、架台6には油圧シリンダからなるロ
ーリングシリンダ76がローリング軸68と同行移動す
るように取り付けられ、このローリングシリンダ76の
ピストンロッド76Aはローリング軸68に固定のブラ
ケット58に枢着されている。したがって、ローリング
シリンダ76のピストンロッド76Aを出退させること
によって、ローリング軸68が左右軸廻りに回動し、左
右一方の連結リンク74が前方に引動される共に左右一
方の連結ロッド75が前方に押動され、左右他方の連結
リンク74が後方に押動される共に左右他方の連結ロッ
ド75が後方に引動され、左右の前後輪10,11が相
互に逆方向に昇降する。これによって、傾斜地において
も走行機体8および移植装置3を水平状態に維持させる
ことができるようになっている。
【0035】ミッションケース5上には、昇降シリンダ
70を制御する昇降用制御弁78が固定され、この制御
弁78の上方にはローリングシリンダ76を制御するロ
ーリング用制御弁79が配置されている。図6及び図9
に示すように、ミッションケース5の後部側下方で且つ
植付体13の前方には、畝Rの上面を転動する接地ロー
ラ80が配置されており、この接地ローラ80は畝R上
面を鎮圧する鎮圧輪を兼ねている。この接地ローラ80
の左右両側には揺動アーム81が前後方向に配置されて
いる。この揺動アーム81は、前部が該アーム81を貫
通してミッションケース5に螺合される支軸82によっ
て左右軸廻りに揺動自在に支持されると共に、その後部
に枢軸83を介して接地ローラ80が左右軸廻りに回転
自在に取付けられており、接地ローラ80が畝上面の高
さ変化に追従することにより、揺動アーム81が支軸8
2廻りに揺動して畝Rの高さ変化を検出する。
【0036】左右の揺動アーム81はその前部にボルト
によって固定された連結板84によって相互に連結さ
れ、この連結板84の左端部には、取付板85が固着さ
れ、この取付板85の前部には上下方向に配置された連
動アーム86の下端側が取付固定されている。連動アー
ム86の上部には該アーム86の円弧状の長孔87が形
成され、この長孔87にはピン88が摺動自在に嵌合さ
れ、このピン88は側面視く字形の昇降バルブアーム8
9の一端部に枢結されている。この昇降バルブアーム8
9の中途部は前記昇降用制御弁78のボディに支軸90
を介して左右方向軸心廻りに回動自在に支持され、昇降
バルブアーム89の他端側には係合溝91が形成されて
いる。
【0037】この昇降バルブアーム89の係合溝91に
は、ベルクランクで構成された操作レバー92の一端側
に設けたピン93が係合しており、操作レバー92の中
途部は昇降用制御弁78の回転スプール94に取り付け
られている。したがって、接地ローラ80が下がると、
揺動アーム81および連動アーム86が支軸82廻りに
図9の時計方向に揺動して昇降バルブアーム89が支軸
90廻りに図9の反時計方向に回動し、これによって操
作レバー92の一端部が引上げられて昇降用制御弁78
の回転スプール94が走行機体8を下降させる方向に操
作されて、昇降シリンダ70のピストンロッド70Aが
退避方向に作動し、回転スプール94が中立位置に戻る
まで走行機体8が下降する。
【0038】また、接地ローラ80が上がると、揺動ア
ーム81および連動アーム86が支軸82廻りに図9の
反時計方向に回動して昇降バルブアーム89が支軸90
廻りに図9の時計方向に回動し、これによって操作レバ
ー92の一端部が引下げられて昇降用制御弁78の回転
スプール94が走行機体8を上昇させる方向に操作され
て、昇降シリンダ70のピストンロッド70Aが突出方
向に作動し、回転スプール94が中立位置に戻るまで走
行機体8が上昇する。
【0039】前記長孔87の円弧形状は、揺動アーム8
1の支軸82廻りの揺動動作に対して、昇降バルブアー
ム89の支軸90廻りの揺動動作が比例するような半径
の円弧に形成され、畝高さの変化を昇降用制御弁78に
正確に伝達する。この長孔87の半径は、キャドによる
シミュレーションによって模擬的に、あるいは計算等に
よって求められる。
【0040】操作レバー92の他端側には引張りバネか
らなる感度スプリング95の一端側が掛止され、感度ス
プリング95の他端側は固定フレーム12A側に取付固
定された掛止部材63に掛止されていて、感度スプリン
グ95の掛止部材96への掛止位置を掛け変えることに
よって、接地ローラ80の畝R上面に対する押付け力を
変更でき、これによって、接地ローラ80の畝R上面に
対する追随感度を調節できるようになっている。
【0041】前記連動アーム86は板材からなり、その
下端側は取付板85の前部に左右方向に重合されると共
に、これらが両者を貫通する上下一対のボルト97及び
それに螺合されるナットによって締結されることによっ
て、取付板85に連動アーム86の下端側が取り付けら
れている。そして、取付板85のボルト挿通孔98は支
軸82を中心とする円弧状に形成されており、連動アー
ム86,昇降バルブアーム89等に影響を与えずに、揺
動アーム81を揺動させて、接地ローラ80の高さ調節
をすることができるように構成されている。
【0042】図9に示すように、可動フレーム12Bと
昇降バルブアーム89とは連動機構99によって連動連
結されている。この連動機構99は、固定フレーム12
Aに枢着されたベルクランク100と、このベルクラン
ク100の一端側と可動フレーム12Bとを連動連結す
るリンク101と、ベルクランク100の他端側と昇降
バルブアーム89に固定の連結板83とを連動連結する
連動ロッド102とから構成されている。
【0043】連動ロッド102と連結板103とは、連
結板103に枢着されたピン104が、連動ロッド10
2に固定の連結板105に形成された前後方向の長溝1
06に摺動自在に嵌合されることで連動連結されてい
る。したがって、覆土輪15が下がると、連動機構99
を介して昇降バルブアーム89が支軸90廻りに図9の
反時計方向に回動し、これによって操作レバー92の一
端部が引上げられて昇降用制御弁78の回転スプール9
4が走行機体8を下降させる方向に操作されて、昇降シ
リンダ70のピストンロッド70Aが退避方向に作動
し、回転スプール94が中立位置に戻るまで走行機体8
が下降する。
【0044】また、覆土輪15が上がると、連動機構9
9を介して昇降バルブアーム89が支軸90廻りに図9
の時計方向に回動し、これによって操作レバー92の一
端部が引下げられて昇降用制御弁78の回転スプール9
4が走行機体8を上昇させる方向に操作されて、昇降シ
リンダ70のピストンロッド70Aが突出方向に作動
し、回転スプール94が中立位置に戻るまで走行機体8
が上昇する。
【0045】前記構成のものにあっては、接地ローラ8
0と覆土輪15とが供に畝R上に在るときには、可動フ
レーム12Bが上下揺動しても、ピン104が長溝10
6内を相対的に摺動し、制御弁78には影響を与えない
ようになっていて、接地ローラ80によって、畝R上面
の高さ変化に対応した、走行機体8の昇降制御がなされ
る。また、畝Rの出口(植え付けている方向の前端部)
付近での植付作業時において、接地ローラ80が畝Rか
ら外れたとき、又は、畝Rの高さが大きく変化するとき
には、覆土輪15が走行機体8の昇降を制御すべく畝R
上面の高さを検出する接地ローラとしての役目を果たす
ようになっている。
【0046】一方、図1及び図3に示すように、可動フ
レーム12Bの後部には、固定フレーム12Aに接当し
て、固定フレーム12Aに対する可動フレーム12Bの
上昇を規制する上限ストッパ107が固定され、固定フ
レーム12Aの後端には、可動フレーム12Bが接当す
ることにより、固定フレーム12Aに対する可動フレー
ム12Bの下降を規制する下限ストッパ108が固定さ
れている。
【0047】したがって、植付深さの調節をした場合
等、可動フレーム12Bが上限ストッパ107と下限ス
トッパ108との間の適正位置(略中央部)に位置する
ように、接地ローラ80の走行機体8に対する上下方向
の位置を調節しなければならないが、可動フレーム12
Bが上限ストッパ107と下限ストッパ108との間の
適正位置に在るかどうか、作業者が目で見て判断しがた
い。
【0048】そこで、本実施の形態では、可動フレーム
12Bの後端に、可動フレーム12Bが上限ストッパ1
07と下限ストッパ108との間のどの位置に在るか明
確にするために表示板109が設けられている。この表
示板109には、下限ストッパ108が挿通される長孔
110が形成されており、下限ストッパ108は、可動
フレーム12Bが下限ストッパ108に接当するとき
に、長孔110の上端に位置し、上限ストッパ107が
固定フレーム12Aに接当するときに、長孔110の下
端に位置する。そして、長孔110の横には斜線部11
1Aと網目部111Bとからなる表示部111が貼付さ
れており、覆土輪15が畝R上面の高さ変化に追従して
動いても走行機体8が昇降制御されない範囲を斜線部1
11Aで示し、覆土輪15によって走行機体8を昇降制
御する範囲(覆土輪15の畝高さ感知範囲)を網目部1
11Bで示している。
【0049】前記構成のものにあっては、下限ストッパ
108の長孔110中の位置によって、可動フレーム1
2Bが上限ストッパ107と下限ストッパ108との間
の適正位置に在るかどうかを明確にすることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、覆土部材15を反接地
方向に付勢する第1付勢手段31と、覆土部材15を接
地方向に付勢する第2付勢手段32とを備えると共に、
これら第1・第2付勢手段31,32の一方の付勢力が
覆土部材15に作用するように付勢手段31,32の付
勢力を選択的に切り換える操作部材33を備えてなる覆
土圧調節装置30を設けたことにより、覆土部材15等
の自重よりも軽いか又は重い覆土圧が得られるよう、覆
土圧の調節が行えると共に、覆土部材15を反接地方向
に付勢する第1付勢手段31と、覆土部材15を接地方
向に付勢する第2付勢手段32との切り換えが容易に行
えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の側面図である。
【図2】覆土圧調節装置の側面図である。
【図3】覆土圧調節装置の平面図である。
【図4】覆土圧調節装置の操作部の背面一部断面図であ
る。
【図5】覆土圧調節装置のレバーガイドの平面図であ
る。
【図6】移植機の側面図である。
【図7】移植機の走行機体の平面図である。
【図8】移植機の昇降機構の側面図である。
【図9】畝高さ検出機構の側面図である。
【図10】移植フレーム後部の側面一部断面図である。
【図11】可動フレームの位置表示手段を示す背面図で
ある。
【符号の説明】
8 走行機体 12B 可動フレーム 15 覆土輪(覆土部材) 30 覆土圧調節装置 31 第1バネ(第1付勢手段) 32 第2バネ(第2付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−14620(JP,A) 特開 平8−214635(JP,A) 特開 平5−276809(JP,A) 実開 平5−46212(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303 A01C 5/00 - 5/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体(8)に上下動自在に取り付け
    られた可動フレーム(12B)を備え、この可動フレー
    ム(12B)に、圃場上面に接地して該可動フレーム
    (12B)を支持する覆土部材(15)を設けた移植機
    において、 前記覆土部材(15)を反接地方向に付勢する第1付勢
    手段(31)と、覆土部材(15)を接地方向に付勢す
    る第2付勢手段(32)とを備えると共に、これら第1
    ・第2付勢手段(31),(32)の一方の付勢力が覆
    土部材(15)に作用するように付勢手段(31),
    (32)の付勢力を選択的に切り換える操作部材(3
    3)を備えてなる覆土圧調節装置(30)を設けたこと
    を特徴とする移植機。
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