JP3356135B2 - 移動体の非接触給電装置 - Google Patents

移動体の非接触給電装置

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JP3356135B2 JP28771199A JP28771199A JP3356135B2 JP 3356135 B2 JP3356135 B2 JP 3356135B2 JP 28771199 A JP28771199 A JP 28771199A JP 28771199 A JP28771199 A JP 28771199A JP 3356135 B2 JP3356135 B2 JP 3356135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は磁界によりコイル
に生じる誘導起電力を利用して非接触で電力を伝送する
移動体の非接触給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移動体の非接触給電装置を特開平
9−130905号公報によって説明する。該公報によ
れば、図6に示すように非接触給電装置は、一次側電源
ユニット1から車体(移動体)の案内レールに沿って共
振電流を流す給電線としての機能をも有する線路3を設
け、移動体には、線路3から非接触で給電されるピック
アップユニット(コイル)5と、該ピックアップコイル
5と線路3の共振電流の周波数と同じ周波数で共振せし
める共振コンデンサ7を有すると共に、定電圧回路によ
り一定電圧を負荷30に給電する二次側電源ユニット5
0に関する技術が公開されている。該定電圧回路は、全
波整流ブリッジ9の出力がリアクトル11を介してスイ
ッチング素子15に接続されており、スイッチング素子
15の両端には、ダイオード13を介してコンデンサ1
7に接続されている。コンデンサ17の両端には、この
両端電圧VDcを一定の値にすべくスイッチング素子15
をオン・オフ制御する電圧制御部40が接続されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、負荷3
0の容量は種々のものがあり、二次側電源ユニット50
を負荷30の容量に応じてその都度設計、製作すること
は作業効率等の観点から望ましいことではない。そこ
で、予め定められた定格容量が同一の二次側電源ユニッ
ト50,150・・・を複数製作しておいて、図7に示
すように複数の二次側電源ユニット50,150の出力
を並列接続して、負荷30の容量に対応することが考え
られる。
【0004】かかる場合、移動体には、電力を線路3上
から抽出するために、線路3に沿って(縦方向)に二次
側電源ユニット50,150が配置されることになり、
各二次側電源ユニット50,150のピックアップコイ
ル5,105は、定電流源により電力を抽出することに
なる。これは、定電圧源とすると、各二次側電源ユニッ
ト50,150の入力電圧が電圧変動などで、変動する
からである。さらに、各二次側電源ユニット50,15
0の出力は相互干渉を避けるために、逆流防止用ダイオ
ード155,159を介してコンデンサ160に接続さ
れている。
【0005】上記のように構成された非接触給電装置の
動作を図7によって説明する。いま、二次側電源ユニッ
ト50(150)はピックアップコイル5(105)と
共振コンデンサ7(107)から成る共振回路により一
次側から定電流で電力を取り出し、全波整流ブリッジ9
(109)で整流してリアクトル11(111)及びダ
イオード13(113)を介してコンデンサ17(11
7)へと供給し、逆流防止用ダイオード155(15
9)を介してコンデンサ160及び負荷30に電力を供
給する。一方、電圧制御部40(140)はコンデンサ
17(117)の両端電圧V11(V21)を検出して
該電圧V11(V21)を一定にすべくスイッチング素
子15(115)をオン・オフ制御する。
【0006】ここで、二つの移動体が直線線路を走行し
ており、コンデンサ160の両端電圧VDCを300Vに
一定制御する場合、負荷30の抵抗値を10Ωとする
と、負荷に流れる電流IR0は30Aとなる。この負荷
電流IR0を各二次側電源ユニット50,150により
負担することになり、この負担電流をIR1,IR2とす
ると、IR1=IR22=15Aとなり、各スイッチング
素子15,115を図8(a)に示すように50%デュ
ーティ(duty)でオン・オフすることになる。かかる場
合、各スイッチング素子15,115のオン損失はほぼ
同一となる。
【0007】しかしながら、図9の(a)に示すように
移動体に設けられた二次側電源ユニット150が直線部
で、二次側電源ユニット50が曲線部を走行していると
すると、二次側電源ユニット50において、図9の
(b)に示すように線路3が一点鎖線のようにピックア
ップコイル5の中心部から外側に位置することになる。
ここで、共振コンデンサ7,107は、線路3がピック
アップコイル5の中心部において所望の共振周波数とな
るように設定されており、ピックアップコイル5の外側
になると、線路3とピックアップコイル5の磁気的結合
度が低下してピックアップコイル5のインダクタンス値
が変化し共振周波数が図10に示すように所望の周波数
から外れる。よって、曲線部を走行している二次側電源
ユニット50の共振電流I21が低下することになる。な
お、ピックアップコイル5の外側になっても、給電線3
とピックアップコイル5の磁気的結合度が低下しないよ
うにピックアップコイル5をコアに多数回巻くことも考
えられるが、二次側の電流が巻数に反比例して減少する
ので、実用的でない。
【0008】かかる場合、二次側電源ユニット50の共
振電流I21は30Aから20Aに低下し、二次側電源ユ
ニット150の共振電流I22は、直線部を走行している
から30Aのままとなる。各二次側電源ユニット50,
150は定電圧源を出力して負荷30を駆動するから、
同一の出力電流が流れることになり、負荷電流IRoが3
0Aであるので、これを半分づつ負担して各二次側電源
ユニット50,150は15Aを供給することになる。
【0009】よって、図8の(b)に示すように各二次
側電源ユニット50,150の出力電流IR1,IR2
と、共振電流I21,I22と、スイッチング素子15のオ
ン・オフ時間との関係は、各スイッチング素子15,1
15がオンしている時(オン時間)に電流が遮断され、
オフしている時(オフ時間)に電流が流れるので、下式
となる。 IR1(IR2)=I21(I22)×{オフ時間/(オフ時間+オン時間)}・・・(1) 一方、スイッチング素子15,115のオン時間/(オ
ン時間+オフ時間)であるデューティ(duty)は下記の
関係を有する。 オフ時間/(オフ時間+オン時間)=1−duty ・・・・・(2) よって、デューティ(duty)を用いて(1)式を整理す
ると、下式となる。 duty=1−(IR1/I21)・・・・・(3) 上記(3)式にIR1=15A,I21=20Aを代入し
て、デューティ(duty)を求めると、下記となる。 duty=1−(15/20)=0.25 即ち、デューティ(duty)は25%となる。なお、二次
側電源ユニット150は直線部を走行しているので、共
振電流I22は30Aのままである。よって、デューティ
(duty)は50%のままとなる。
【0010】スイッチング素子15,115がオンして
いるときの損失で1周期あたりのオン損失Lossを下式に
より求める。 Loss≒ID×VCE(ON)×duty・・(4) ここで、ID:スイッチング素子15,115に流れる
電流(A) VCE(ON):スイッチング素子15,115のオン時の飽
和電圧(V) 上記(4)式によりスイッチング素子15のオン損失Lo
ss1を、電流20Aが流れ、該電流値でのVCE(ON)を
2.5Vとし、デューティ(duty)0.25を代入して
求める。 Loss1≒20×2.5×0.25=12.5W 同様に、スイッチング素子115のオン損失Loss2を電
流30Aが流れ、該電流値でのVCE(ON)を3.0Vと
し、デューティ(duty)0.5を代入して求める。 Loss2≒30×3.0×0.5 =45W 両者のオン損失を比較すると、下式となる。 Loss2/Loss1=45/12.5=3.6 即ち、3.6倍もの大きなアンバランスを生じるのであ
る。
【0011】かかるアンバランスに基いて、各二次側電
源ユニット50,150の容量が適正に負担されなくな
り、各二次側電源ユニット50,150の効率的な運転
を阻害させるという問題点が考えられる。さらに、二次
側電源ユニット50,150を平行に運転するには、各
二次側電源ユニット50,150の電流の流れ込みを防
ぐために、逆電流防止用ダイオード155,159が必
要になる。しかも、二次側電源ユニット50,150は
一定電圧にしているのは、コンデンサ17,117の両
端電圧V11,V21であるために、逆電流防止用ダイ
オード155,159の電圧降下による電圧変動を抑制
するのに逆電流防止用ダイオード155,159の後
に、比較的大きな静電容量のコンデンサ160を要する
ことが考えられるという問題点があった。
【0012】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、オン損失のアンバランスが少なく、且
つ、簡易な移動体の非接触給電装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る移動体
の非接触給電装置は、移動体が走行する走行路に沿っ
て、交流電流を流す線路を敷設し、上記移動体には、該
線路より誘導起電力が生じる複数のピックアップコイル
と、このピックアップコイルと並列共振する共振コンデ
ンサと、を設けて負荷に電力を供給する移動体の非接触
給電装置であって、上記各ピックアップコイルから抽出
された電力に基いてスイッチング手段により上記負荷の
端子電圧を一定電圧値に維持する複数の定電圧手段と、
上記負荷の端子電圧を検出する電圧検出手段と、この電
圧検出手段により検出した電圧値が予め定めた一定値に
なるようにスイッチング手段をオン・オフ制御する共通
の制御手段と、を備えたものである。
【0014】第2の発明に係る移動体の非接触給電装置
における制御手段は、スイッチング手段をすべて同一の
タイミングによりオン・オフ制御をすることを特徴とす
るものである。
【0015】第3の発明に係る移動体の非接触給電装置
における制御手段は、電圧検出手段の検出電圧が第1の
電圧値以上においてスイッチング手段をすべてオン又は
オフし、検出電圧が上記第1の電圧値よりも低い第2の
電圧値以上において、スイッチング手段の少なくとも一
つをパルス変調する、ことを特徴とするものである。
【0016】第4の発明に係る移動体の非接触給電装置
におけるスイッチング手段は、共振コンデンサと並列に
接続された、ことを特徴とするものである。
【0017】第5の発明に係る移動体の非接触給電装置
におけるスイッチング手段は、共振コンデンサと直列に
接続された、ことを特徴とするものである。
【0018】
【実施の形態】実施の形態1.この発明の一実施の形態
を図1によって説明する。図1は複数の二次側電源ユニ
ットを一つの電圧制御部で制御する非接触給電装置の電
気結線図である。図1中、図7と同一符号は同一又は相
当部分を示し、説明を省略する。図1において、定電圧
手段としての二次側電源ユニット250,350には、
個別の電圧制御部が省略されており、スイッチング素子
15,115を共通の共通電圧制御部100でオン・オ
フ動作せしめてコンデンサ160の両端電圧VDc(出力
電圧)を一定にするものである。なお、共通電圧制御部
100には、負荷30の端子電圧を検出する電圧検出手
段としての機能も有している。
【0019】各二次側電源ユニット250,350は、
出力が直接コンデンサ160及び負荷30に接続されて
おり、図7に示すような逆流防止用ダイオード155,
159、コンデンサ17,117が省略されている。こ
れは、共通制御部100の制御対象は、コンデンサ16
0(負荷30)の電圧値を予め定められた一定値にする
ことにあるので、各二次側電源ユニット250,350
の出力電圧値は同一になる。これに対して、従来の図7
に示すように各二次側電源ユニット50,150の出力
電圧値を個別に一定値にするために電圧値の急変を抑制
するコンデンサ17,117を必要としていたが、これ
が不要となる。さらに、各二次側電源ユニット50,1
50の出力の電圧差がなくなるので、該電圧差に基く電
流の回り込みを防止する逆流防止用ダイオード155,
159も不要となるのである。
【0020】上記のように構成された非接触給電装置の
動作を図1によって説明する。いま、二次側電源ユニッ
ト250(350)はピックアップコイル5(105)
と共振コンデンサ7(107)から成る共振回路により
一次側から定電流で電力を取り出し、全波整流ブリッジ
9(109)で整流してリアクトル11(111)及び
ダイオード13(113)を介してコンデンサ160及
び負荷30に電力を供給する。一方、共通電圧制御部1
00はコンデンサ160の両端電圧VDCを検出して該電
圧VDCを一定にすべくスイッチング素子15,115を
同一のオン及びオフ時間で制御する。
【0021】ここで、二つの移動体が線路3の直線部を
走行しており、コンデンサ160の両端電圧VDCを30
0Vに一定制御する場合、負荷30の抵抗値を10Ωと
すると、負荷に流れる電流IR0は30Aとなる。かか
る場合、各二次側電源ユニット250,350の各スイ
ッチング素子15,115のデューティ(duty)は、従
来と同様に50%でオン・オフすることになる。
【0022】次に、図9の(a)に示すように移動体に
設けられた二次側電源ユニット350が直線部で、二次
側電源ユニット250が曲線部を走行しているとする
と、二次側電源ユニット250において、共振電流I21
は30Aから20Aに低下し、二次側電源ユニット35
0の共振電流I22は、直線部を走行しているから30A
のままとなる。各二次側電源ユニット250,350の
スイッチング素子15,115は、共通電圧制御部10
0によりオン・オフ制御するので、同一のデューティ
(duty)で動作する。よって上記(3)式を利用して下
式を得る。 duty=1−{IR0/(I21+I22)}・・・・・(5) 上記(5)式にIR0=30A,I21=20A,I22=3
0Aを代入してデューティ(duty)を求める。 duty=1−30/(30+20)=0.4 よって、デューティ(duty)は40%となり、スイッチ
ング素子15,115の電流波形は図2のようになる。
上記(4)式によりスイッチング素子15のオン損失Lo
ss1を、電流20Aが流れ、該電流値でのVCE(ON)を
2.5Vとし、デューティ(duty)0.4を代入して求
める。 Loss1≒20×2.5×0.4=20W 同様に、スイッチング素子115のオン損失Loss2を電
流30Aが流れ、該電流値でのVCE(ON)を3.0Vと
し、デューティ(duty)0.4を代入して求める。 Loss2≒30×3.0×0.4=36W 両者のオン損失を比較すると、下記となる。 Loss2/Loss1=36/20=1.8
【0023】したがって、オン損失の比は、従来が3.
6倍であったものが1.8になり各スイッチング素子1
5,115のバランスが良好になっている。上記の構成
によれば、従来、図7に示すように二次側ユニット毎5
0,150に電圧制御部40,140を必要としていた
ものが、この実施の形態によれば、一つ共通電圧制御部
100で良い。しかも、従来の大容量なコンデンサ1
7,117と逆電流防止用のダイオード155,159
を省くことができる。これにより該ダイオード155,
159による電圧降下が発生せず電力損失も生じない。
【0024】実施の形態2.この発明の他の実施の形態
を図3によって説明する。図3は、出力電圧に応じてス
イッチング素子の制御手段を変更する結線図である。図
3中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を
省略する。図3において、三つの二次側電源ユニット2
50,350,450が並列接続されており、コンデン
サ160の両端の直流電圧VDcを検出する電圧検出手段
としての電圧検出器200と、この電圧検出器200の
検出電圧値を五段階に分けて、各段階においてスイッチ
ング素子15,115,215の制御手段を変更せしめ
る制御部300とを備えているものである。
【0025】制御部300は、電圧検出器200の検出
電圧値を取り込む入力回路302と、この取り込んだ電
圧値に応じてスイッチング素子15,115,215を
制御する論理回路304と、この論理回路304の出力
をスイッチング素子15,115,215に入力する出
力回路306とから成っている。
【0026】論理回路304は、例えば、コンデンサ1
60の端子電圧VDCを300V±10Vに制御する時
に、検出電圧値を五段階に分けて制御するものである。
該五段階は第1に、第1の電圧値として306V以上に
おいて、すべてのスイッチング素子15,115,21
5をオンさせ、第2に、第1の電圧値306Vよりも低
い第2の電圧値として302Vを定め、該302V〜3
06Vではスイッチング素子15のみパルス変調として
例えばパルス幅変調して、他のスイッチング素子11
5,215をオンし、第3に、298V〜302Vでは
スイッチング素子15をオフして、スイッチング素子1
15をパルス幅変調し、スイッチング素子215をオン
し、第4に、294V〜298Vではスイッチング素子
15をオフして、スイッチング素子115をオフし、ス
イッチング素子215をパルス幅変調し、第5に、29
4V以下においては、スイッチング素子15,115,
215をオフするというものである。
【0027】上記のように構成された非接触給電装置に
よれば、電圧検出器200の検出電圧値が294V〜3
06Vの範囲内において、一つのスイッチング素子15
(15,215)をパルス変調すれば足りるので、リク
トル11,111,211におけるリップル電流による
損失(鉄損)が少なくなる。加えて、スイッチング素子1
5,115,215、リアクトル11,111,211
等のスイッチングによるロスが低減され、出力電圧VDC
の電圧リップルも低減される。
【0028】また、図4に示すような非接触給電装置に
おいては、共振コンデンサ7,107,207に並列に
スイッチ21,121,221を接続し、制御部300
の論理回路304のようにスイッチ21,121,22
1をオン・オフまたはパルス幅制御をする。論理回路3
04に基いてスイッチ21,121,221の何れかを
オンすると、線路3の電流値I0はオンされたスイッチ
21,121,221の何れかを通り再び線路3に戻る
ため負荷30には電力が伝達されないので、負荷30を
定電圧に維持したまま全波ブリッジ9,109,20
9、リアクトル11,111,211、ダイオード1
3,113,213による電力損失が低減される。
【0029】又、図5に示すような非接触給電装置にお
いては、共振コンデンサ7,107,207に直列にス
イッチ21,121,221を接続し、制御部300の
論理回路404のようにスイッチ21,121,221
をオンオフしても良い。なお、論理回路404は、図4
に示す論理回路304とオン及びオフが逆の論理になっ
たものである。よって、第1に、第1の電圧値として3
06V以上において、すべてのスイッチング素子15,
115,215をオフさせ、第2に、第1の電圧値30
6Vよりも低い第2の電圧値として302Vを定め、該
302V〜306Vではスイッチング素子215のみパ
ルス変調として例えばパルス幅変調して、他のスイッチ
ング素子15,115をオフしている。論理回路404
に基いてスイッチ21,121,221をオフすると、
共振コンデンサ7,107,207がピックアップコイ
ル5,105,205に接続されなくなり、負荷30を
定電圧に維持したまま全波ブリッジ9,109,20
9、リアクトル11,111,211、ダイオード1
3,113,213による電力損失が低減される。
【0030】なお、上記実施の形態2では、三つの二次
側電源ユニット250,350,450を備えたものに
ついて説明したが、二つ以上の二次側電源ユニットを備
えていれば足りる。
【0031】
【発明の効果】第1の発明によれば、各ピックアップコ
イルから抽出された電力に基いてスイッチング手段によ
り負荷の端子電圧を一定電圧値に維持する複数の定電圧
手段と、負荷の端子電圧を検出する電圧検出手段と、こ
の電圧検出手段により検出した電圧値が一定になるよう
にスイッチング手段をオン・オフ制御する共通の制御手
段とを備えたので、複数の定電圧手段に対して一つの共
通な制御手段で足りるから構成が簡易であるという効果
がある。
【0032】第2の発明によれば、第1の発明の効果に
加え、制御手段は、スイッチング手段をすべて同一のタ
イミングによりオン・オフ制御したので、スイッチング
手段のオン損失のアンバランスが少ないという効果があ
る。
【0033】第3の発明によれば、第1の発明の効果に
加え、制御手段は、検出電圧が第1の電圧値以上におい
てスイッチング手段をすべてオン又はオフし、検出電圧
が上記第1の電圧値よりも低い第2の電圧値以上におい
て、上記スイッチング手段の少なくとも一つをパルス変
調したので、ピックアップコイルなどの電力損失を低減
できるという効果がある。
【0034】第4の発明によれば、第3の発明の効果に
加え、スイッチング手段は、共振コンデンサと並列に接
続されたので、電圧検出手段の電圧が基準値よりも高い
場合、負荷を定電圧に維持したままリアクトルなどの損
失を低減できるという効果がある。
【0035】第5の発明によれば、第3の発明の効果に
加え、スイッチング手段は、共振コンデンサと直列に接
続されたので、電圧検出手段の電圧が基準値よりも高い
場合、負荷を定電圧に維持したままリアクトルなどの損
失を低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態を示す複数の二次側電
源ユニットを一つの電圧制御部で制御する非接触給電装
置の電気結線図である。
【図2】 図1に示すスイッチング素子の電流波形であ
る。
【図3】 この発明の他の実施形態を示し、出力電圧に
応じてスイッチング素子のオン・オフ制御を変更する非
接触給電装置の電気結線図である。
【図4】 この発明の他の実施形態を示し、共振コンデ
ンサと並列にスイッチを設けてオン・オフ制御を変更す
る非接触給電装置の電気結線図である。
【図5】 この発明の他の実施形態を示し、共振コンデ
ンサと直列にスイッチを設けてオン・オフ制御を変更す
る非接触給電装置の電気結線図である。
【図6】 従来の非接触給電装置の電気結線図である。
【図7】 複数の二次側ユニットを各電圧制御部で制御
する非接触給電装置の電気結線図である。
【図8】 図7に示す非接触給電装置のスイッチング素
子を流れる電流波形である。
【図9】 軌道上を移動する移動体の平面図及び電磁結
合部の正面図である。
【図10】 共振回路のゲイン対周波数特性曲線であ
る。
【符号の説明】
3 線路、5,105,205 ピックアップコイル、
7,107,207共振コンデンサ、15,115,2
15 スイッチング素子(スイッチング手段)、21,
121,221 スイッチ(スイッチング手段)、5
0,150,250,350,450 二次側電源ユニ
ット(定電圧手段)、100 共通電圧制御部(制御手
段,電圧検出手段)、200 電圧検出器(電圧検出手
段)、300 制御部(制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−172844(JP,A) 特開 平9−132323(JP,A) 特開 平9−130905(JP,A) 特開 平10−108390(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 5/00 B60M 7/00 H02J 1/00 H02J 17/00 H02M 3/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体が走行する走行路に沿って、交流
    電流を流す線路を敷設し、 上記移動体には、該線路より誘導起電力が生じる複数の
    ピックアップコイルと、このピックアップコイルと並列
    共振する共振コンデンサと、を設けて負荷に電力を供給
    する移動体の非接触給電装置であって、 上記各ピックアップコイルから抽出された電力に基いて
    スイッチング手段により上記負荷の端子電圧を一定電圧
    値に維持する複数の定電圧手段と、 上記負荷の端子電圧を検出する電圧検出手段と、 この電圧検出手段により検出した電圧値が予め定めた一
    定値になるようにスイッチング手段をオン・オフ制御す
    る共通の制御手段と、 を備えたことを特徴とする移動体の非接触給電装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記スイッチング手段
    をすべて同一のタイミングによりオン・オフ制御をする
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体の非接触給電
    装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記電圧検出手段の検
    出電圧が第1の電圧値以上において上記スイッチング手
    段をすべてオン又はオフし、 上記検出電圧が上記第1の電圧値よりも低い第2の電圧
    値以上において、上記スイッチング手段の少なくとも一
    つをパルス変調する、 ことを特徴とする請求項1に記載の移動体の非接触給電
    装置。
  4. 【請求項4】 上記スイッチング手段は、上記共振コン
    デンサと並列に接続された、 ことを特徴とする請求項3に記載の移動体の非接触給電
    装置。
  5. 【請求項5】 上記スイッチング手段は、上記共振コン
    デンサと直列に接続された、 ことを特徴とする請求項3に記載の移動体の非接触給電
    装置。
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