JP3355433B2 - 貼り合わせ葉書類及び接着強度の吸湿度依存性を有する接着剤組成物 - Google Patents

貼り合わせ葉書類及び接着強度の吸湿度依存性を有する接着剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は貼り合わせ葉書類
及び接着強度の吸湿度依存性を有する接着剤組成物に関
し、特に雨水等によって用紙が濡れても用紙を破ること
なく確実に剥離できるようにした葉書類及びそれに適し
た接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、各種のダイレクトメールには封
書や葉書がよく利用される。かかる封書や葉書等には1
枚の用紙を少なくとも2枚の紙面に折り畳み、又は2枚
の用紙を重ね合わせ、重ね合わせた紙面を接着して作成
し、受取人が貼り合わせた紙面を剥離して内部の印刷や
印字内容を見るようにした構造が知られている。
【0003】通常、この種の貼り合わせ葉書類では、
重ね合わせるべき紙面に感熱接着剤や感圧接着剤を塗布
又は印刷し、接着剤層を重ね合わせて剥離可能に接着す
る方式、重ね合わせ紙面間に積層フィルムを介在さ
せ、フィルムとフィルムとの接着層から剥離する方式、
等が広く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の貼り合
わせ葉書類は郵送中等に紙面が雨水に濡れ、そのまま
乾燥させずにおくと、用紙の表裏面や周縁の端面から内
部に水が侵入して用紙の強度が著しく低下し、貼り合わ
せた紙面を剥離しようとすると破れるという問題があっ
た。
【0005】また、従来の貼り合わせ葉書類はフィル
ムによって用紙が支持されているので、剥離時における
用紙の破れは少ないものの、積層フィルムを貼り合わせ
紙面間に介在させるという構造上、1枚の葉書類がコス
トアップするばかりでなく、処理速度に限界があり、さ
らにはフィルムと用紙の複合材料であるので、リサイク
ルという点で難点があった。
【0006】他方、葉書類の耐濡れ性をアップさせるべ
く、用紙の表面又は表裏面にコーティング樹脂被膜を形
成する方法が提案されるが、少しの濡れの場合には用紙
を破ることなく剥離できるものの、多量の雨水で用紙が
濡れた場合や長時間の間、用紙が濡れていた場合には用
紙の周縁端面から内部に水が侵入して剥離時に用紙が破
れるという問題が依然として残る。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑み、雨水等に
よって用紙が濡れても用紙を破ることなく確実に剥離で
きるようにした葉書類を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件発明者は上述の課題
を解決すべく鋭意研究した結果、従来の貼り合わせ葉書
類では水濡れによって用紙の強度が低下しても接着剤層
の接着強度がほとんど変化せず、接着剤層を剥離するた
めの引張力で用紙が破れていたことを知見し、水濡れに
よって用紙の強度が低下しても、接着剤層の接着強度を
それよりも大きく低下させると、用紙が破れる前に接着
剤層を剥離できることを着目し、本発明を完成するに至
った。
【0009】そこで、本発明に係る貼り合わせ葉書類
は、1枚の用紙を少なくとも2つに折り重ね、又は少な
くとも2枚の用紙を重ね合わせ、該重ね合わせ紙面を吸
湿度の増大に伴って接着強度が低下するような吸湿度依
存性を有する接着剤層によって剥離可能に接着して形成
されていることを特徴とする。
【0010】現在、知られている接着剤はその接着強度
が吸湿度にほとんど影響されないか又は若干増大する傾
向を示す。そこで、公知の接着基剤にC8〜36の炭化
水素置換基を有する置換コハク酸無水物の水溶性塩類又
は炭素数8〜36の脂肪酸の水溶性塩類からなる界面活
性剤を添加することにより、接着剤層に接着強度の吸湿
度依存性を付与する方法を採用している。
【0011】接着基剤は具体的には天然ゴム系接着剤、
通常の乳化重合によって得られるアクリル又はスチレン
アクリル系のエマルジョン、エチレン酢酸ビニルエマル
ジョン、SBRラテックス等、接着剤として一般的に用
いられるエマルジョンで、不揮発分50%理論Tg とし
てー40℃ないし0℃のものが好ましい。
【0012】C8〜36の炭化水素置換基を有する置換
コハク酸無水物にはαオレフィン、内部オレフィン、又
はエチレンオリゴマー、プロピレンオリゴマー、ブチレ
ンオリゴマー等あるいはこれらの混合物と無水マレイン
酸とを付加反応せしめることによって得られるアルケニ
ルコハク酸無水物、芳香環を有するオレフィン化合物か
ら誘導されるアラルキルコハク酸無水物又はアラルケニ
ルコハク酸無水物が挙げられる。具体的にはオクタデカ
ンー9、テトラデセンー7、ヘキサデセンー7、エイコ
セン11、直鎖状パラフィンの脱水素反応により得られ
るところの二重結合がα位を除く各位にほぼ均等に分布
している直鎖状内部オレフィン混合物、直鎖状のαオレ
フィンを触媒の存在下に異性化反応させることによって
得られるところの二重結合が4位以内の内部にある直鎖
状内部オレフィンからなる内部オレフィンと無水マレイ
ン酸の付加反応生成物がある。
【0013】置換コハク酸無水物の水溶性塩類には上述
の置換コハク酸無水物のアンモニア水、ジメチルエタノ
ールアミン(DMEA)等のアミン類、苛性ソーダ、苛性カ
リ等で水溶化したものが挙げられる。
【0014】炭素数8〜36の脂肪酸の水溶性塩類には
ダイマー酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、
アマニ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸等のアンモニア水、DM
EA等のアミン類、苛性ソーダ、苛性カリ等で水溶化した
ものが挙げられる。
【0015】また、接着強度の吸湿度依存性を付与した
場合、剥離時にしっくりと剥離できるのが望ましい。そ
こで、粉末シリカを添加するのがよい。
【0016】本発明ではその構造上、接着剤層は印刷層
及び/又は印字層を形成する前に形成してもよく、又は
形成した後に接着剤層を形成することもできる。また、
この接着剤層は周縁に帯状に形成してもよく、印刷層及
び/又は印字層を覆って重ね合わせ紙面の全面に又は一
部に接着剤層を形成してもよい。
【0017】本発明の葉書類には貼り合わせにて形成さ
れる葉書タイプ及び封書タイプのいずれもが含まれる。
重ね合わせるべき紙面は2枚以上であればよく、折り畳
み又は重ね合いはどのような方法、構造でもよい。例え
ば、複数枚の貼り合わせ紙面を幅方向に連続させ、これ
らを順次折り畳んで接着する方法、2枚又は3枚の貼り
合わせ紙面をく字状やZ状に折り重ね又は重ね合い、接
着する方法を採用できる。
【0018】接着剤層は接着剤の塗布又は印刷にて形成
できる。この塗布又は印刷の方法は浸漬、ローラによる
塗布又は印刷、刷毛による塗布又は印刷等を採用でき
る。この接着剤は感熱接着剤及び感圧接着剤のいずれで
あってもよく、両者の混合を用いることもできる。
【0019】また、印刷層及び/又は印字層の保護のた
めに、用紙の重ね合わせ紙面に印刷層及び/又は印字層
を覆ってUV硬化樹脂や熱硬化性樹脂等のアンカーコー
ト樹脂を用いてコーティング樹脂被膜を形成し、その上
に接着剤層を形成するようにしてもよい。
【0020】さらに、用紙の耐濡れ性を向上させるため
に、用紙の表面にUV硬化樹脂や熱硬化性樹脂等のコー
ティング樹脂被膜を形成してもよい。UV硬化樹脂の種
類は紫外線照射にて硬化するものであれば、油性UV硬
化樹脂及び水性UV硬化樹脂のいずれであってもよく、
特に限定されない。同様に、熱硬化性樹脂も加熱によっ
て硬化するものであればよい。
【0021】また、上述の、接着強度の吸湿度依存性を
有する接着剤組成物はそれ自体が新規である。即ち、本
発明によれば、C8〜36の炭化水素置換基を有する置
換コハク酸無水物の水溶性塩類又は炭素数8〜36の脂
肪酸の水溶性塩類からなる界面活性剤と、不揮発分50
%理論Tg がー40℃ないし0℃のビニルエマルジョン
系又は天然ゴム系の接着基剤とを混合してなる接着強度
の吸湿度依存性を有する接着剤組成物を提供することが
できる。
【0022】また、本発明によれば、C8〜36の炭化
水素置換基を有する置換コハク酸無水物の水溶性塩類又
は炭素数8〜36の脂肪酸の水溶性塩類からなる界面活
性剤と、不揮発分50%理論Tg がー40℃ないし0℃
のビニルエマルジョン系又は天然ゴム系の接着基剤と、
粉末シリカとを混合してなる接着強度の吸湿度依存性を
有する接着剤組成物を提供することができる。
【0023】接着基剤と置換コハク酸無水物又は脂肪酸
の水溶性塩類からなる界面活性剤との混合比は適用すべ
き用途に応じた接着強度が得られるように選択するが、
貼り合わせ葉書類に適用する場合には接着剤組成物の有
姿を100重量部とした時に、接着基剤5〜30重量
部、界面活性剤70〜95重量部の範囲から選択するの
がよい。また、粉末シリカを添加する場合には、接着基
剤5〜20重量部、界面活性剤70〜90重量部、粉末
シリカ5〜20重量部の範囲から選択するのが好まし
い。
【0024】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、貼り合わせ紙
面を剥離可能に接着する接着剤層に、接着強度の吸湿度
依存性を付与したので、葉書類が雨水等に濡れて用紙の
強度が低下しても、それと同時に接着強度も低下してお
り、小さな引張力で接着剤層を剥離できる結果、用紙が
破れることはない。
【0025】また、積層フィルムを使用する場合のよう
な複合材料ではないので、リサイクルも可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明の好
ましい実施形態を示す。図において、貼り合わせ葉書1
0は幅方向に連続する第1、第2の用紙11、12から
なり、両用紙11、12は定型葉書の大きさを有する。
【0027】第1の用紙11の表面には受取人の住所及
び氏名(又は名称)が印字されるようになっており、第
1の用紙11の裏面及び第2の用紙12の表裏面には必
要な事項が印刷層及び/又は印字層21が印刷又は印字
されている。貼り合わせ葉書10の機能上、第1、第2
の用紙11、12の貼り合わせ裏面には第三者に知られ
たら困るような種類の情報が印字又は印刷されることが
できる。
【0028】第1、第2の用紙11、12の表面及び裏
面にはその全面にUV硬化樹脂、例えばアクリル系UV
硬化樹脂のコーティング被膜22が形成され、貼り合わ
せ紙面である第1の用紙11の裏面と第2の用紙12の
表面にはコーティング被膜22上に接着剤が例えば全面
に、又はその全周にわたって帯状に塗布されて接着剤層
23が形成され、第1、第2の用紙11、12がその境
界で折り畳まれ、帯状の接着剤層23が相互に剥離可能
に接着されている。
【0029】この接着剤層23は天然ゴム系又はビニル
エマルジョン系の接着基剤にC8〜36のC8〜36の
炭化水素置換基を有する置換コハク酸無水物の水溶性塩
類又は炭素数8〜36の脂肪酸の水溶性塩類を添加する
ことにより接着強度の吸湿度依存性、即ち吸湿度が高く
なると接着強度が低下する性質が付与されるとともに、
粉末シリカを添加して重ね合わせ面の剥離容易性が付与
されている。
【0030】本例の貼り合わせ葉書を製造する場合、第
1、第2の用紙11、12を長手方向に連続させた連続
用紙を使用し、まず印刷・印字工程で第1の用紙11の
表面に住所を印字し、第1の用紙11の裏面及び第2の
用紙11、12の表裏面に所定の事項を印刷又は印字
し、印刷層及び/又は印字層21を形成する。印刷と印
字とは異なる装置を使用してもよい。
【0031】印刷・印字を行った連続用紙は次にUV硬
化樹脂が貯留された液槽にどぶ漬けして連続用紙の表裏
面の全面にUV硬化樹脂を塗布し、ローラで塗布量を調
整した後、紫外線照射装置によって連続用紙の表裏面に
紫外線を照射し、コーティング被膜22を形成する。そ
の時、ローラによるUV樹脂の塗布が考えられるが、ロ
ーラ塗布の場合には連続用紙に張力が作用して連続用紙
の破れが懸念されるが、どぶ漬けの場合には張力が作用
しないので、好ましい。
【0032】コーティング被膜22の形成された連続用
紙は次に接着剤塗布装置に送り込み、連続用紙の第1、
第2の用紙11、12の貼り合わせ面に相当する部分
に、接着力の含有水分依存性を付与した接着剤を塗布す
る。塗布は全面に行ってもよく、周縁に帯状に行っても
よい。
【0033】こうして接着剤の塗布が済むと、接着剤が
濡れた状態のままで、連続用紙を第1、第2の用紙1
1、12が折り重ねられるようにローラ等で折り畳み、
加熱ローラ又は加圧ローラを通して接着した後、各葉書
毎に切断すると、本例の貼り合わせ葉書10が得られ
る。
【0034】なお、接着剤を塗布した後、一旦乾燥さ
せ、水分を添加して接着してもよく、乾燥後に低温シー
ル接着を行ってもよい。
【0035】図3は本発明の第2の実施形態を示し、本
例では印刷層及び/又は印字層21上に接着剤層23を
直接形成している。このようにコーティング被膜22を
介在させなくとも第1の実施形態と同様の作用効果を奏
し、実用上は問題のないことが確認されている。
【0036】
【接着剤組成物1】アクリル系エマルジョン(不揮発分
50%理論Tg −35℃)5重量部に対してアルケニル
コハク酸無水物のDMEAによる水溶化物(不揮発分20
%)85重量部、粉末シリカ10重量部を添加して接着
剤組成物を製造した。
【0037】
【接着剤組成物例2】アクリル系エマルジョン(不揮発
分50%理論Tg −35℃)10重量部に対してアルケ
ニルコハク酸無水物の苛性ソーダ中和物(不揮発分40
%)80重量部、粉末シリカ10重量部を添加して接着
剤組成物を製造した。
【0038】
【接着剤組成例3】アクリル系エマルジョン(不揮発分
50%理論Tg −35℃)10重量部に対してアマニ油
脂肪酸の苛性ソーダ中和物(不揮発分40%)80重量
部、粉末シリカ10重量部を添加して接着剤組成物を製
造した。
【0039】
【接着剤組成例4】アクリル系エマルジョン(不揮発分
50%理論Tg −35℃)15重量部に対してアルケニ
ルコハク酸無水物の苛性ソーダ中和物(不揮発分40
%)80重量部、粉末シリカ5重量部を添加して接着剤
組成物を製造した。
【0040】
【比較例1】アクリル系エマルジョン(不揮発分50%
理論Tg +21℃)40重量部に対してアルケニルコハ
ク酸無水物の苛性ソーダ中和物(不揮発分40%)60
重量部を添加して接着剤組成物を製造した。
【0041】
【比較例2】エチレン酢酸ビニルエマルジョン(不揮発
分50%理論Tg −35℃)80重量部に対して粉末シ
リカ20重量部を添加して接着剤組成物を製造した。
【0042】
【試験例】接着剤組成物例1〜4及び比較例1、2を葉
書2枚分の大きさの用紙に、16番のバーコーターで塗
布し、直ぐに用紙中央のミシン目で2つに折り重ね、5
0m/minの速度でニップ圧20kg/cmのロール
を通して接着して葉書を作成した。こうして作成した葉
書の接着性、剥離時の風合い、印字層の転移、剥離後の
表面タック、水に浸漬後の剥離性について以下の方法で
評価し、その結果を表1に示す。 接着性:貼り合わせた葉書が通常の取扱いでは剥がれが
全く発生しないものをA、一部に剥がれが生じるものを
B、多くに剥がれが生じるものをCとした。 剥離時の風合い:手で剥離する過程でしっくり剥がれて
ゆくものをA、接着力がやや強く、力を入れないと剥が
れ難いものをC、AとCの中間をB、接着剤層が硬く、
バリバリするものをDとした。 印字層の転移:手で剥離した際に、印字が貼り合わせた
他方の面に取られて移るものをC、一部に移りが生じる
ことがあったものをB、全く移らないものをAとした。 剥離後の表面タック:剥離した面にタックが残らないも
のをA、一部残るものをB、多数残るものをCとした。 水に浸漬後の剥離:水に30秒感浸漬してから取り出し
て10分後に手で剥離した時の状態を観察し、葉書が破
れずにきれいに剥がれたものをA、一部破れて剥がし難
いものをB、破れてしまったものをCとした。
【0043】
【表1】 接着性 風合い 転移 表面タック 浸漬後剥離 組成例1 A B A B A 組成例2 A A A A A 組成例3 A A A B A 組成例4 A B B A A 比較例1 B D C A C 比較例2 A C C B C
【0044】表1から、何れの組成剤例1〜4も貼り合
わせ葉書類が雨水に濡れた場合も用紙が破れることな
く、確実に剥離できることが確認された。他方、比較例
については雨水に濡れた場合には破れが発生することが
確認された。また、比較例1は置換コハク酸無水物の水
溶性塩類との相溶性が良くなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施形態における貼り合わ
せ葉書を示す斜視図である。
【図2】 上記貼り合わせ葉書の要部を示す断面図であ
る。
【図3】 本発明の第2の実施形態における貼り合わせ
葉書を示す断面図である。
【符号の説明】
10 貼り合わせ葉書 11 第1の
用紙 12 第2の用紙 21 印刷層
及び/又は印字層 22 コーティング被膜 23 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−238872(JP,A) 特開 平7−47789(JP,A) 特開 平6−182176(JP,A) 特開 平5−286037(JP,A) 特開 平6−330013(JP,A) 特開 平7−157741(JP,A) 国際公開97/7174(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 5/00 - 15/10 C09J 131/00 C09J 133/00 C09J 163/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の用紙を少なくとも2つに折り重
    ね、又は少なくとも2枚の用紙を重ね合わせ、該重ね合
    わせ紙面を接着強度が吸湿度の増大に伴って低下するよ
    うな吸湿度依存性を有する接着剤層によって剥離可能に
    接着して形成されていることを特徴とする貼り合わせ葉
    書類。
  2. 【請求項2】 上記接着剤層は、不揮発分50%理論T
    g がー40℃ないし0℃のビニルエマルジョン系又は天
    然ゴム系の接着基剤にて構成されている請求項1記載の
    貼り合わせ葉書類。
  3. 【請求項3】 上記接着剤層は、接着性基剤にC8〜3
    6の炭化水素置換基を有する置換コハク酸無水物の水溶
    性塩類又は炭素数8〜36の脂肪酸の水溶性塩類からな
    る界面活性剤を添加することにより接着強度の吸湿度依
    存性が付与されている請求項2記載の貼り合わせ葉書
    類。
  4. 【請求項4】 上記接着剤層は、接着性基剤にC8〜3
    6の炭化水素置換基を有する置換コハク酸無水物の水溶
    性塩類又は炭素数8〜36の脂肪酸の水溶性塩類からな
    る界面活性剤を添加することにより接着強度の吸湿度依
    存性が付与され、粉末シリカを添加することにより重ね
    合わせ面の剥離容易性が付与されている請求項2記載の
    貼り合わせ葉書類。
  5. 【請求項5】 上記用紙の少なくとも重ね合わせ紙面上
    には印刷層及び/又は印字層が形成されるとともに、上
    記重ね合わせ紙面の周縁には上記接着剤層が帯状に形成
    されて上記用紙の重ね合わせ紙面が剥離可能に接着され
    ている請求項1記載の貼り合わせ葉書類。
  6. 【請求項6】 上記用紙の少なくとも重ね合わせ紙面上
    には印刷層及び/又は印字層が形成され、該印刷層及び
    /又は印字層を覆って上記接着剤層が形成されて上記用
    紙の重ね合わせ紙面が剥離可能に接着されている請求項
    1記載の貼り合わせ葉書類。
  7. 【請求項7】 上記用紙の重ね合わせ紙面には印刷層及
    び/又は印字層を覆ってコーティング樹脂被膜が形成さ
    れ、その上に上記接着剤層が形成されている請求項5又
    は6記載の貼り合わせ葉書類。
  8. 【請求項8】 上記用紙の全表面にはコーティング樹脂
    被膜が形成されている請求項5ないし7のいずれかに記
    載の貼り合わせ葉書類。
  9. 【請求項9】 C8〜36の炭化水素置換基を有する置
    換コハク酸無水物の水溶性塩類又は炭素数8〜36の脂
    肪酸の水溶性塩類からなる界面活性剤と、不揮発分50
    %理論Tg がー40℃ないし0℃のビニルエマルジョン
    系又は天然ゴム系の接着基剤とを混合してなることを特
    徴とする接着強度の吸湿度依存性を有する接着剤組成
    物。
  10. 【請求項10】 C8〜36の炭化水素置換基を有する
    置換コハク酸無水物の水溶性塩類又は炭素数8〜36の
    脂肪酸の水溶性塩類からなる界面活性剤と、不揮発分5
    0%理論Tg がー40℃ないし0℃のビニルエマルジョ
    ン系又は天然ゴム系の接着基剤と、粉末シリカとを混合
    してなることを特徴とする接着強度の吸湿度依存性を有
    する接着剤組成物。
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