JP3355061B2 - 熱可塑性樹脂組成物、その射出成形方法および射出成形体 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物、その射出成形方法および射出成形体

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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/0079Liquid crystals

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異方性溶融相を形成しな
い熱可塑性樹脂(A)と異方性溶融相を形成し得る液晶
性ポリマー(B)からなる熱可塑性樹脂組成物、その射
出成形方法および射出成形体に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】異方性溶
融相を形成し得る液晶性ポリマーは、高強度、高剛性、
高耐熱性、易成形性といった数多くの特性を有する熱可
塑性樹脂であるが、分子鎖配向方向と垂直方向では成形
収縮率や機械的物性が異なり、更に高価格といった、商
業上の不利もある。一方、異方性溶融相を形成しない熱
可塑性樹脂は比較的安価であるが耐熱性、剛性等の物性
が液晶性ポリエステルよりも劣るという不利がある。特
に薄肉のハウジングに使用するには、製造時の溶融樹脂
の流動性や成形品の剛性が不足するため、どうしても設
計上肉厚にせざるを得ないので、昨今の電気、電子、通
信機器分野での小型軽量化に対応するには限界があっ
た。そこで、液晶性ポリマーと熱可塑性樹脂の利点を活
かし、両者の持つ欠点を補うためにこれらを混合して使
用する試みが行われている。しかしながら、単に両者を
ブレンドした熱可塑性樹脂組成物からなる射出成形体で
は、液晶性ポリマーの高強度、高剛性、耐熱性、易成形
性(高流動性)といった特性が活かされず、その機械的
強度が著しく低下してしまう。この原因は、液晶性ポリ
マーの高い機械的物性等の発現の源は溶融加工時に剪断
応力、伸張応力を受けることによる分子配向であるにも
かかわらず、熱可塑性樹脂と液晶性ポリマーとを単にブ
レンドしただけの熱可塑性樹脂組成物を成形しても、表
層以外は熱可塑性樹脂をマトリックスとしてほとんどの
液晶性ポリマーが球状に分散しただけの補強効果のない
形態をしているためである。そこで、液晶性ポリマーの
割合を多くして熱可塑性樹脂を少なくすると、今度は液
晶性ポリマーがマトリックスとなり、熱可塑性樹脂が島
状に分散した形態になるが、これでは熱可塑性樹脂の利
点を活かすことが出来ず、利用価値が少ない。このよう
な事情のもと、特開平5−70700号公報や特開平5
−112709号公報に記載されているように、まず液
晶性ポリマーと熱可塑性樹脂が共に溶融する温度に於い
て延伸しながら押出すことによって、予め液晶性ポリマ
ーがアスペクト比(長さ/太さ)の大きな繊維状で存在
するように成形用素材を調製し、成形品を成形する際に
は、その成形用素材を液晶性ポリマーが溶融しないで熱
可塑性樹脂のみが溶融する温度で成形することによって
補強効果を持つ繊維状液晶性ポリマーを含有する成形体
を作製する方法が考えられた。しかし、これらの方法に
於いては、予め延伸しながら押し出し、更にローラーな
どにより溶融押出物を伸張させて液晶性ポリマーを繊維
状に配向した状態の組成物にしておき、次いで射出成形
などにより成形体を得るときは液晶性ポリマーの融点以
下の成形温度で成形する。あるいは初めから成形体を作
製する場合には、型に樹脂組成物を充填する際にかなり
大きな剪断力をかけ、液晶性ポリマーを配向させなけれ
ばならない。従って前者の場合には、流動性が悪くなっ
たり、成形条件が狭くなり、また得られる成形体の剛性
も十分に満足できるものではない。後者の場合には、成
形品形状が制約されると共に、場所により充分に配向し
ないため強度不足となる。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題点
に鑑み、薄肉成形材料として優れた特性を有する素材を
鋭意探索、検討を行ったところ、熱可塑性樹脂(A)と
液晶性ポリマー(B)及びリン化合物を、液晶性ポリマ
ー(B)が熱可塑性樹脂(A)のマトリックス相に特定
状態で分散させた組成物を射出成形に用いることが極め
て重要であること、またその射出成形の際に条件を特定
することにより容易に液晶性ポリマーが繊維化し、従来
にない極めて高い補強効果を発現すること、従って得ら
れる成形品の性状が特異であり、特に機械的強度に優れ
た薄肉成形品となり得ることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0004】すなわち本発明の第一によれば、異方性溶
融相を形成しない熱可塑性樹脂(A)99〜50重量%
と異方性溶融相を形成し得る液晶性ポリマー(B)1〜
50重量%(両者の合計100重量%)及び熱可塑性樹
脂(A)と該液晶性ポリマー(B)の合計100重量部
に対してリン化合物を0.01〜0.5重量部含み、液
晶性ポリマー(B)が熱可塑性樹脂(A)のマトリック
スに分散してなる熱可塑性樹脂組成物であって、前記熱
可塑性樹脂組成物を無負荷で前記液晶性ポリマー(B)
の融点以上の温度条件下の加熱処理を経て冷却させたと
きに液晶性ポリマー(B)が重量平均粒径10〜40μ
mの範囲にありかつその80重量%以上が粒径0.5〜
60μmの範囲にあるように熱可塑性樹脂(A)のマト
リックス相に島状にミクロ分散していることを特徴とす
る熱可塑性樹脂組成物が提供される。また本発明によれ
ば、液晶性ポリマー(B)の流動開始温度以上の加工温
度でせん断速度1200sec-1のときの熱可塑性樹脂
(A)と液晶性ポリマー(B)の粘度比(Aη/Bη)
が0.1以上であることを特徴とする前記熱可塑性樹脂
組成物が提供される。また本発明によれば、粘度比(A
η/Bη)が0.1以上6以下であることを特徴とする
前記熱可塑性樹脂組成物が提供される。また本発明によ
れば、熱可塑性樹脂(A)がポリエステル系樹脂である
ことを特徴とする前記熱可塑性樹脂組成物が提供され
る。また本発明によれば、熱可塑性樹脂(A)がポリカ
ーボネート樹脂であることを特徴とする前記熱可塑性樹
脂組成物が提供される。また本発明によれば、熱可塑性
樹脂(A)がポリカーボネート樹脂とABS樹脂との混
合物であることを特徴とする前記熱可塑性樹脂組成物が
提供される。また本発明によれば、熱可塑性樹脂(A)
がポリカーボネート樹脂とポリアルキレンテレフタレー
ト樹脂及び/又は非晶質のポリアリレート樹脂との混合
物であることを特徴とする前記熱可塑性樹脂組成物が提
供される。また本発明によれば、熱可塑性樹脂(A)が
ポリアリーレンサルファイド樹脂であることを特徴とす
る前記熱可塑性樹脂組成物が提供される。また本発明に
よれば、射出成形用である前記熱可塑性樹脂組成物が提
供される。また本発明の第二によれば、前記熱可塑性樹
脂組成物を液晶性ポリマー(B)の流動開始温度以上の
樹脂温度で、溶融樹脂のゲート通過速度が500m/分
以上の範囲になる条件下で射出成形することを特徴とす
る射出成形方法が提供される。また本発明によれば、ゲ
ートの断面積SGに対するランナーの断面積SRの比SR
/SGが3〜150の範囲にある射出成形用金型を用い
ることを特徴とする前記射出成形方法が提供される。ま
た本発明の第三によれば、異方性溶融相を形成しない熱
可塑性樹脂(A)99〜50重量%と異方性溶融相を形
成し得る液晶性ポリマー(B)1〜50重量%(両者の
合計100重量%)及び熱可塑性樹脂(A)と該液晶性
ポリマー(B)の合計100重量部に対してリン化合物
を0.01〜0.5重量部含んでなる熱可塑性樹脂組成
物の射出成形体であって、液晶性ポリマー(B)が平均
アスペクト比6以上の繊維状で熱可塑性樹脂(A)のマ
トリックス相に分散し、かつ前記射出成形体を無負荷で
前記液晶性ポリマー(B)の融点以上の温度条件下の加
熱処理を経て冷却させたときに液晶性ポリマー(B)が
重量平均粒径10〜40μmの範囲にありかつその80
重量%以上が粒径0.5〜60μmの範囲にあるように
熱可塑性樹脂(A)のマトリックス相に島状にミクロ分
散していることを特徴とする射出成形体が提供される。
また本発明によれば、液晶性ポリマー(B)の流動開始
温度以上の加工温度でせん断速度1200sec-1のと
きの熱可塑性樹脂(A)と液晶性ポリマー(B)の粘度
比(Aη/Bη)が0.1以上であることを特徴とする
前記射出成形体が提供される。また本発明によれば、粘
度比(Aη/Bη)が0.1以上6以下であることを特
徴とする前記射出成形体が提供される。また本発明によ
れば、熱可塑性樹脂(A)がポリエステル系樹脂である
ことを特徴とする前記射出成形体が提供される。また本
発明によれば、ポリエステル系樹脂がポリカーボネート
樹脂であることを特徴とする前記射出成形体が提供され
る。また本発明によれば、熱可塑性樹脂(A)がポリカ
ーボネート樹脂とABS樹脂との混合物であることを特
徴とする前記射出成形体が提供される。また本発明によ
れば、熱可塑性樹脂(A)がポリカーボネート樹脂とポ
リアルキレンテレフタレート樹脂及び/又は非晶質のポ
リアリレート樹脂との混合物であることを特徴とする前
記射出成形体が提供される。また、熱可塑性樹脂(A)
がポリアリーレンサルファイド樹脂であることを特徴と
する前記射出成形体が提供される。
【0005】本発明が適用される熱可塑性樹脂(A)と
しては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4
−メチル−1−ペンテン等のポリオレフィン系(共)重
合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレートなどのポリアルキレンテレフタレート(共)
重合体、ポリカーボネート(共)重合体、非晶質のポリ
アリレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系
(共)重合体、ABS樹脂、ポリアリーレンサルファイ
ド(共)重合体、ポリアクリルアクリレート、ポリアセ
タール(共)重合体およびこれらの樹脂を主体とする樹
脂、あるいは前記(共)重合体を構成する単量体からな
る共重合体等が挙げられ、一種又は二種以上を混合して
用いてもよい。これらの中では、耐熱性の点でポリカー
ボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂又
は、ポリアリーレンサルファイド樹脂が好ましい。また
コスト及び比重、流動性、曲げ特性等の物性バランスの
点でポリカーボネート樹脂とABS樹脂との混合物、ポ
リカーボネート樹脂とポリアルキレンテレフタレート樹
脂及び/又は非晶質のポリアリレート樹脂との混合物が
好ましい。非晶質のポリアリレートの代表的なものとし
ては、ビスフェノールAとテレ/イソ混合フタル酸とか
らなるものが挙げられる。
【0006】なお、熱可塑性樹脂に対し、核剤、カーボ
ンブラック等の顔料、酸化防止剤、安定剤、可塑剤、滑
剤、離型剤および難燃剤等の添加剤を添加して、所望の
特性を付与した熱可塑性樹脂も本発明の熱可塑性樹脂の
範囲に含まれる。
【0007】液晶性ポリマー(B)としては、光学異方
性溶融相を形成し得る性質を有する溶融加工性ポリマー
を指し、溶融状態で剪断応力を受けることによりポリマ
ー分子鎖が規則的な平行配列をとる性質を有している。
このようなポリマー分子は、一般に細長く、偏平で、分
子の長軸に沿ってかなり剛性が高く、普通は同軸または
平行のいずれかの関係にある複数の連鎖伸長結合を有し
ているようなポリマーである。異方性溶融相の性質は、
直交偏光子を利用した慣用の偏光検査法により確認する
ことが出来る。より具体的には、異方性溶融相の確認
は、Leitz偏光顕微鏡を使用し、Leitzホット
ステージに載せた溶融試料を窒素雰囲気下で40倍の倍
率で観察することにより実施できる。本発明に適用でき
る液晶性ポリマーは直交偏光子の間で検査したときに、
たとえ溶融静止状態であっても偏光は通常透過し、光学
的に異方性を示す。
【0008】前記のような液晶性ポリマー(B)として
は特に限定されないが、芳香族ポリエステルまたは芳香
族ポリエステルアミドであることが好ましく、芳香族ポ
リエステルまたは芳香族ポリエステルアミドを同一分子
鎖中に部分的に含むポリエステルもその範囲にある。こ
れらは60℃でペンタフルオロフェノールに濃度0.1
重量%で溶解したときに、好ましくは少なくとも約2.
0dl/g、さらに好ましくは2.0〜10.0dl/
gの対数粘度(I.V.)を有するものが使用される。
【0009】本発明に適用できる液晶性ポリマー(B)
としての芳香族ポリエステルまたは芳香族ポリエステル
アミドとして特に好ましくは、芳香族ヒドロキシカルボ
ン酸、芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンの群か
ら選ばれた少なくとも1種以上の化合物を構成成分とし
て有する芳香族ポリエステル、芳香族ポリエステルアミ
ドである。より具体的には、(1)主として芳香族ヒド
ロキシカルボン酸およびその誘導体の1種または2種以
上からなるポリエステル;(2)主として(a)芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸およびその誘導体の1種または2種
以上と、(b)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸
およびその誘導体の1種または2種以上と、(c)芳香族
ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオールおよびその
誘導体の少なくとも1種または2種以上、とからなるポ
リエステル;(3)主として(a)芳香族ヒドロキシカル
ボン酸およびその誘導体の1種または2種以上と、(b)
芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンおよびその誘
導体の1種または2種以上と、(c)芳香族ジカルボン
酸、脂環族ジカルボン酸およびその誘導体の1種または
2種以上、とからなるポリエステルアミド;(4)主と
して(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸およびその誘導体
の1種または2種以上と、(b)芳香族ヒドロキシアミ
ン、芳香族ジアミンおよびその誘導体の1種または2種
以上と、(c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸
およびその誘導体の1種または2種以上と、(d)芳香族
ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオールおよびその
誘導体の少なくとも1種または2種以上、とからなるポ
リエステルアミドなどが挙げられる。さらに上記の構成
成分に必要に応じ分子量調整剤を併用してもよい。
【0010】本発明に適用できる前記液晶性ポリマー
(B)を構成する具体的化合物の好ましい例としては、
p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸、2,6−ジヒド
ロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、
4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、
レゾルシン、下記一般式[1]および下記一般式[2]
で表される化合物等の芳香族ジオール;テレフタル酸、
イソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸および下記一般式
[3]で表される化合物等の芳香族ジカルボン酸;p−
アミノフェノール,p−フェニレンジアミン等の芳香族
アミン類が挙げられる。
【0011】
【化1】
【0012】本発明が適用される特に好ましい液晶性ポ
リマー(B)としては、p−ヒドロキシ安息香酸および
6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を構成単位成分とする
芳香族ポリエステルである。
【0013】本発明の第一である熱可塑性樹脂組成物
は、前記熱可塑性樹脂(A)と液晶性ポリマー(B)及
びリン化合物からなるものである。熱可塑性樹脂(A)
と液晶性ポリマー(B)の組成割合としては、前者が9
9〜50重量%、好ましくは90〜75重量%、後者が
1〜50重量%、好ましくは10〜35重量%(両者の
合計は100重量%)である。液晶性ポリマー(B)の
組成割合が1〜50重量%の範囲にあれば、後記マトリ
ックス相が反転することが無く、また液晶性ポリマー
(B)による熱可塑性樹脂(A)の補強が可能となる。
液晶性ポリマー(B)が熱可塑性樹脂(A)のマトリッ
クスに分散してなる熱可塑性樹脂組成物であり、またそ
の組成物を無負荷で液晶性ポリマーの融点以上の温度条
件下で加熱処理させて常温まで冷却させ、得られる組成
物を観察したときに、前記液晶性ポリマー(B)が熱可
塑性樹脂(A)のマトリックス相に島状にミクロ分散し
ていることが必要である。そしてその液晶性ポリマー
(B)の分散状態が、重量平均粒径10〜40μmの範
囲、特に好ましくは15〜30μmの範囲にあり、液晶
性ポリマー(B)の80重量%以上が0.5〜60μm
の範囲、好ましくは5〜50μmの範囲にあるものであ
る。前記加熱処理は液晶性ポリマー(B)が球形以外の
形状で分散していても観察しやすい球形にさせるための
手段であり、加熱処理温度としては液晶性ポリマー
(B)の融点以上であればよいが、液晶性ポリマーの溶
融および球状化を完全にするため、好ましくは融点より
も10℃以上高い温度で、かつ20秒以上放置するこ
と、特に30秒〜3分放置することが好ましい。球形以
外の形状の分散物が残っている場合は、加熱処理時間を
延ばしてもよいが、加熱処理時間が長くなると熱可塑性
樹脂(A)と液晶性ポリマー(B)との組み合わせによ
っては溶融した球状の液晶性ポリマー(B)が凝集して
そのミクロ分散状態が変化する虞があるので、前記加熱
処理時間を延長しないで球形に換算した粒径を用いるこ
とが好ましい。
【0014】前記の様な加熱処理を経て冷却したとき
に、液晶性ポリマー(B)が熱可塑性樹脂(A)のマト
リックス相に島状にミクロ分散した熱可塑性樹脂組成物
を製造するには、両者を前記組成割合で配合し、混練す
ればよい。通常、押出機で混練し、ペレット状に押し出
し、次の射出成形に用いるが、この様な押出機による混
練に限定されるものではない。前記混練方法としては、
通常の熱可塑性樹脂の混練押出に使用される一軸、二軸
押出機が使用されるが、前記した分散状態の熱可塑性樹
脂組成物を得るには、(1)液晶性ポリマー(B)の流動
開始温度以上の加工温度、せん断速度1200sec-1
で測定した時の熱可塑性樹脂(A)と液晶性ポリマー
(B)との溶融粘度比(Aη/Bη)を、0.1以上、
好ましくは0.1以上6以下にする方法、(2)液晶性ポ
リマー(B)の分散助剤を用いる方法、(3)混練押出を
繰り返す方法、(4)配合する液晶性ポリマー(B)を予
め細粉粒化しておく方法等があり、適宜選択したり、2
種類の方法を併用したりすることができる。これらの中
では、容易に前記のようなミクロ分散状熱可塑性樹脂組
成物を得られる観点から、(1)溶融粘度比を特定範囲に
する方法、及び(2)液晶性ポリマー(B)の分散助剤を
使用する方法が好ましい。溶融粘度が0.1以下では、
マトリックス(熱可塑性樹脂)相の粘度が低すぎ、液晶
性ポリマー(B)に十分なせん断応力、伸張応力がかか
らず、液晶ポリマーが繊維化しにくい。粘度比が6を越
えた場合、液晶性ポリマー(B)は繊維化するが、熱可
塑性樹脂(A)の粘度が高くなるため、繊維化した液晶
性ポリマーの繊維径が太くなり補強作用の効率が悪くな
ったり、成形時に流動性が劣るなどの問題が発生する場
合があり好ましくない。また、この様な分散助剤を用い
ることが好ましい例としては、(B)液晶性ポリマーと
して芳香族系ポリエステルまたは芳香族系ポリエステル
アミド、とりわけ前者を、また熱可塑性樹脂(A)とし
てポリカーボネート樹脂を用いる組み合わせが挙げられ
る。なお、液晶性ポリマー(B)の流動開始温度とは、
液晶性ポリマー(B)を加熱昇温させていった際に、外
力によって流動性を示す温度で後記の方法により測定さ
れる。
【0015】分散助剤としては、リン化合物を用いる
本発明で用いるリン化合物としては、例えばリン化物
類、リン酸化合物、亜リン酸化合物類等が挙げられ、テ
トラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,
4’−ビフェニレンホスファイト、ビス(2,4,6−
トリ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト
等が例示されるが、亜リン酸化合物のものが好ましく、
特にペンタエリスリトール型の亜リン酸化合物が好まし
い。
【0016】分散助剤、特にリン化合物の配合量は、熱
可塑性樹脂(A)と液晶性ポリマー(B)の合計100
重量部に対し、0.01〜0.5重量部、更には0.0
5〜0.3重量部の範囲が好ましい。
【0017】本発明の第一にかかる前記熱可塑性樹脂組
成物としては、加熱処理を経て冷却したときに、前記の
ような程度に液晶性ポリマー(B)がミクロ分散されて
いることが必要であり、前記特開平5−112709号
公報や特開平5−70700号公報に開示されているよ
うに組成物の中で液晶性ポリマー(B)が繊維化されて
いても差し支えはないが、そのような繊維化は必要では
ない。従って、前記公報にあるような、押出機の後の溶
融時に施されるロール伸張による配向繊維化は不要であ
る。本発明においては、液晶性ポリマー(B)が前記分
散状態にある熱可塑性樹脂組成物を後記条件で射出成形
することにより、ミクロ分散されている各液晶性ポリマ
ー(B)の粒子が容易にアスペクト比が大きい状態で繊
維化するため、射出成形体の内部に均一に繊維が形成さ
れ、同一液晶性ポリマー(B)の組成割合で公知方法に
より得られる成形体と比べて、容易に高強度、高剛性を
発現することとなる。
【0018】次に本発明の第二である射出成形方法につ
いて説明する。前記のような液晶性ポリマー(B)が熱
可塑性樹脂(A)のマトリックス相にミクロ分散された
熱可塑性樹脂組成物を用いて、以下に説明する射出成形
条件を採用することが、本発明にかかる射出成形方法の
特徴である。射出成形条件の第一は、射出時の熱可塑性
樹脂組成物の温度(加工温度)を液晶性ポリマー(B)
の流動開始温度以上、好ましくは流動開始温度より10
℃高い温度以上とすることである。この温度条件によ
り、射出成形時に、流動状態にある熱可塑性樹脂組成物
が射出成形機の金型キャビティに通じるゲートを通過す
る際、島状にミクロ分散している液晶性ポリマー(B)
が熱可塑性樹脂(A)のマトリックス相中で延伸され、
十分繊維化される。すなわち、この繊維化により、前記
分散状態が十分機能を発揮し、高剛性、高強度を有する
射出成形体が得られるのである。島状に分散している液
晶性ポリマー(B)がミクロ分散していない場合、繊維
化される液晶状ポリマー(B)の数が少なくなり、高剛
性、高強度を有する射出成形体が得られないことがあ
り、液晶性ポリマー(B)が島状にミクロ分散している
ことは重要な要件である。前記樹脂温度の上限は、省エ
ネルギーおよび熱可塑性樹脂組成物の熱分解を防ぐ観点
から、好ましくは液晶性ポリマー(B)の熱分解温度以
下、特に好ましくは液晶性ポリマー(B)の融点プラス
50℃以下に抑える。なお、ポリアリーレンサルファイ
ド樹脂等のように、液晶性ポリマーと同程度の融点を有
する樹脂との組成物の加工温度は融点以上であることが
好ましいが、一般の熱可塑性樹脂、例えばポリブチレン
テレフタレート樹脂等の加工可能温度の上限は、液晶性
ポリマーの融点付近にあるので、熱可塑性樹脂の分解を
抑制するために液晶性ポリマーの液晶開始温度以上、融
点より低い温度で加工するのが好ましい。本発明での加
工温度とは、成形機などの樹脂加工機の設定温度であ
る。但し、設定温度が液晶開始温度以下であっても、樹
脂温度が液晶開始温度以上であれば本発明に含まれる。
【0019】射出成形条件の第二は、前記ゲートを通過
する溶融熱可塑性樹脂組成物の速度である。このゲート
の通過速度が500m/分以上、好ましくは1,000
m/分以上、さらに好ましくは3,000m/分以上で
ある。この条件を満たして射出成形することにより、前
記温度条件と相俟って、前記通過時の延伸による液晶性
ポリマー(B)の繊維化が十分達成されることとなる。
ゲートの通過速度は大きいほど好ましいが、上限として
通常の成形機の性能等から100,000m/分以下で
あることが好ましく、高速射出成形機を用いれば、10
0,000m/分以上でも可能である。
【0020】なお、前記射出成形に用いる金型として
は、ゲートの断面積SGに対するランナーの断面積SR
比SR/SGが3〜150の範囲、特に6〜120の範囲
にあることが液晶性ポリマー(B)の繊維化を促進し、
マトリックス相中に生じる繊維のアスペクト比を上げる
ことができるので、特に好ましい。なお、ゲートおよび
ランナーの断面積とは、ゲートの種類により図1に示す
ようにそれぞれ定義される。図にない形状のゲートも同
様に定義できる。図1(a)のサイドゲートおよびフィ
ルムゲート、図1(b)のオーバーラップゲートの場合
は、断面積SX>SYのときはSG=SYであり、SX<SY
のときはSG=SXであり、SX=SYのときはSG=SX
Yである。図1(c)のピンゲートの場合は、断面積
X>SYのときはSR=SXであり、SX<SYのときはS
R=SYであり、SX=SYのときはSR=SX=SYであ
る。図1(d)のダイレクトゲートの場合は、円錐型ラ
ンナーの円錐底面の面積をSRと、また円錐底面の真下
に形成される仮想の円柱外周面の面積をSGとする。さ
らに図1(e)のディスクゲートの場合は、図の円錐底
面の面積をSRと、またダイレクトゲートの場合と同様
に図のゲートに形成される仮想円柱の外周面の面積をS
Gとする。
【0021】射出成形時の樹脂圧は前記ゲートを通過す
る溶融熱可塑性樹脂組成物の速度条件を満たすように適
宜設定されるが、通常300〜2,000kg/c
2、好ましくは500〜1,500kg/cm2の範囲
である。
【0022】前記射出成形方法により得られる射出成形
体は、液晶性ポリマー(B)が平均アスペクト比6以
上、好ましくは8以上の繊維状で熱可塑性樹脂(A)の
マトリックス相に分散している。またこの繊維状に分散
している成形体を無負荷で前記液晶性ポリマー(B)の
融点以上の温度条件下の加熱処理を経て繊維状液晶性ポ
リマー(B)を緩和させ、常温まで冷却させたときに液
晶性ポリマー(B)が重量平均粒径10〜40μmの範
囲にありかつその80重量%以上が粒径0.5〜60μ
mの範囲にあるように熱可塑性樹脂(A)のマトリック
ス相に島状にミクロ分散していることが大きな特徴であ
る。この場合の加熱処理温度や保持時間も本発明の熱可
塑性樹脂組成物の場合と同様である。先に説明した本発
明の第一にかかる熱可塑性樹脂組成物を無負荷で前記液
晶性ポリマー(B)の融点以上の温度条件下の加熱処理
を経て冷却させたときに観察される液晶性ポリマー
(B)の分散状態自体は、前記射出成形条件下で再混練
しゲートを通過させても、通常殆ど変化しないので、射
出成形体を前記の様に加熱処理させて液晶性ポリマー
(B)の分散状態を観察することにより、本発明にかか
る射出成形体であること、およびその原料として前記熱
可塑性樹脂組成物を使用したかどうかを容易に判別する
ことができる。
【0023】このように本発明にかかる射出成形体は、
熱可塑性樹脂(A)のマトリックス相中に液晶性ポリマ
ー(B)が非常によく分散され、それらが大きなアスペ
クト比で繊維化されているので、高剛性、高強度を最大
限に発揮することができるため、特に薄肉成形体の機械
的物性の向上に適している。
【0024】前記のように本発明の射出成形体は、それ
に含まれる液晶性ポリマー(B)が繊維状で含まれ補強
作用を有することとなるため、補強のために通常配合さ
れる充填剤は必要ないが、用途によっては本発明の効果
を阻害しない範囲で、公知の繊維状、粉粒状、板状又は
中空状の充填剤を配合してもよい。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、射出成形体の評価方法などは以下の通りである。
【0026】(曲げ弾性率) ASTM D790に従い、1/16インチの厚さの曲
げ試験片の曲げ弾性率(kg/cm2)を測定した。 (繊維状液晶性ポリマーの平均アスペクト比) 曲げ弾性率の測定で用いた試験片を流動方向に平行な面
が出るように切削した後、断面を鏡面研磨し、その表面
を電子顕微鏡により観察して評価した。任意に選んだ繊
維化している液晶性ポリマー50本の太さと長さを測定
した。なお、長さについては、表面上で観察できる部分
の長さを繊維の長さとした。結果は、平均アスペクト比
8以上のものを○で、平均アスペクト比8〜6のものを
△、平均アスペクト比6未満のものを×で表した。 (液晶性ポリマー(B)の分散粒子径) 溶融混練後のペレットあるいは成形後の試験片の一部を
窒素気流中で液晶性ポリマーの融点より10℃高い温度
まで加熱し、3分間その温度で保持し、その後常温まで
冷却した。加熱処理し冷却した後のサンプルの切断面を
電子顕微鏡により観察して評価した。任意に選んだ液晶
性ポリマーの粒子50個の径を測定し、重量平均粒子径
を求めた。 (溶融粘度) 試験片を粉砕し、東洋精機製キャピログラフを用い、1
200sec-1のせん断応力下での溶融粘度を成形温度
にて測定した。粘度比(Aη/Bη)は樹脂組成物の成
形設定温度における原料熱可塑性樹脂(A)と液晶性ポ
リマー(B)の溶融粘度(Aη)、(Bη)を測定して
求めた。 (流動開始温度) 毛細管型レオメーター((株)島津製作所製フローテス
ターCFT−500型)を用い、4℃/分の昇温速度で
加熱溶融されたサンプル樹脂を100kg/cm2の荷
重下で、内径1mm、長さ10mmのノズルから押し出
したときに、該溶融粘度が48,000ポイズを示す温
度で表した。
【0027】(実施例1) ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、ユーピ
ロンS3000)と液晶性ポリエステル{p−ヒドロキ
シ安息香酸および6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(モ
ル比70:30)を構成モノマーとする流動開始温度2
50℃、融点280℃、対数粘度5.7(dl/g)の
液晶性ポリエステルである。以下、同様である。}との
混合重量比が7:3の樹脂成分100重量部に、亜リン
酸エステルとしてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
0.3重量部を配合し、30mmの2軸押出機にて樹脂
温度300℃で溶融混練し、ペレット化した。次いで、
該ペレットを射出成形機(サイドゲート)にて成形温度
300℃(シリンダー設定温度を示す。樹脂温度はこれ
よりも高い。)で試験片を成形し、機械的物性、溶融粘
度、液晶性ポリエステルの平均アスペクト比を評価し
た。結果を表−1に示す。また表−1には、(A)成分
である原料ポリカーボネート樹脂と(B)成分である原
料液晶性ポリエステルの300℃、1200sec-1
おける粘度比(Aη/Bη)を他の実施例等の同様の値
(表−2も同様)と共に示した。なお、成形前のペレッ
トを無負荷で加熱処理したものの液晶性ポリエステルの
分散粒子径は、重量平均で25(μm)であり、また分
散粒子の80重量%以上が粒径5〜45(μm)の範囲
にあった。成形条件は以下の通りである。 ランナー断面積SR/ゲート断面積SG:9.3 ゲート通過速度:1200(m/分) 射出圧力:800(Kg/cm2) 射出速度:5.8(m/分)
【0028】(比較例1) 実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂と液晶性ポ
リエステルからなるペレットを得た。そのペレットを用
いた成形条件は以下の通りとした他は実施例と同様に試
験片を成形した。その結果を表−1に示す。 ランナー断面積SR/ゲート断面積SG:2.3 ゲート通過速度:300(m/分) 射出圧力:800(Kg/cm2) 射出速度:5.8(m/分)
【0029】曲げ試験片の一部を無負荷で加熱処理した
ものの液晶性ポリエステルの分散粒子径は重量平均で2
6(μm)であり、また分散粒子の80重量%以上が粒
径:5〜45(μm)の範囲にあった。
【0030】(実施例2) 実施例1と同じペレットを用いて、射出成形機(ピンゲ
ート)にて成形温度300℃で試験片を成形し、機械的
物性、溶融粘度、液晶性ポリエステルの平均アスペクト
比を評価した。結果を表−1に示す。なお、成形前のペ
レットを無負荷で加熱処理したものの液晶性ポリエステ
ルの分散粒子径は重量平均で25(μm)であり、また
分散粒子の80重量%以上の粒径が5〜45(μm)の
範囲にあった。成形条件は以下の通りである。 ランナー断面積SR/ゲート断面積SG:25 ゲート通過速度:2850(m/分) 射出圧力:1200(Kg/cm2) 射出速度:5.8(m/分)
【0031】(比較例2) ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、ユーピ
ロンS3000)と液晶性ポリエステルとの混合比が
7:3の樹脂混合物を30mmの2軸押出機にて樹脂温
度300℃で溶融混練し、ペレット化した。次いで、該
ペレットを射出成形機(ピンゲート)にて成形温度30
0℃で試験片を成形し、機械的物性、溶融粘度、液晶性
ポリエステルの平均アスペクト比を評価した。結果を表
−1に示す。なお、成形前のペレット中には液晶性ポリ
エステルの粒子が観察されなかった。成形条件は以下の
通りである。 ランナー断面積SR/ゲート断面積SG:25 ゲート通過速度:2850(m/分) 射出圧力:1900(Kg/cm2) 射出速度:5.8(m/分)
【0032】(比較例3) ポリブチレンテレフタレート樹脂(ポリプラスチックス
(株)製、400FP(IV=0.75))と液晶性ポ
リエステルとを混合比7:3で配合し、30mmの2軸
押出機にて樹脂温度290℃で溶融混練し、ペレット化
した。次いで、該ペレットを射出成形機(サイドゲー
ト)にて成形温度270℃で試験片を成形し、機械的物
性、溶融粘度、液晶性ポリエステルの平均アスペクト比
を評価した。結果を表−1に示す。なお、成形前のペレ
ットを無負荷で加熱処理したものの液晶性ポリエステル
の分散粒子径は重量平均で40(μm)であり、また分
散粒子の80重量%以上の粒径が10〜70(μm)の
範囲にあった。成形条件は以下の通りである。 ランナー断面積SR/ゲート断面積SG:9.3 ゲート通過速度:1200(m/分) 射出圧力:1200(Kg/cm2) 射出速度:5.8(m/分)
【0033】(実施例3) ポリカーボネート樹脂(PC)とABS樹脂とのブレン
ド物(ダイセル化学(株)製、ノバロイS1500、P
C:ABS=7:3)と液晶性ポリエステルとの混合比
が7:3の樹脂成分100重量部に、亜リン酸エステル
としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.3重量部
を配合し、30mmの2軸押出機にて樹脂温度270℃
で溶融混練しペレット化した。次いで、該ペレットを射
出成形機(サイドゲート)にて形成温度290℃で試験
片を成形し、機械的物性、溶融粘度、液晶性ポリエステ
ルの平均アスペクト比を評価した。結果を表−2に示
す。なお、成形前の無負荷で溶融したものの液晶性ポリ
エステルの分散粒子径は重量平均で26(μm)であ
り、また分散粒子の80重量%以上が粒径が12〜49
(μm)の範囲にあった。成形条件は以下の通りであ
る。 ランナー断面積SR/ゲート断面積SG:9.3 ゲート通過速度:1200(m/分) 射出圧力:800(Kg/cm2) 射出速度:5.8(m/分)
【0034】(実施例4) ポリカーボネート樹脂とABS樹脂とのブレンド物(ダ
イセル化学(株)製、ノバロイS1500)と液晶性ポ
リエステルとの混合比が8:2の樹脂成分100重量部
に、亜リン酸エステルとしてビス(2,6−ジ−t−ブ
チル−4メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト0.2重量部を配合し、30mmの2軸押出機
にて樹脂温度270℃で溶融混練しペレット化した。次
いで、実施例3と同様にして試験片を成形し、物性等を
評価した。結果を表−2に示す。なお、成形前のペレッ
トの無負荷で溶融したものの液晶性ポリエステルの分散
粒子径は重量平均で27(μm)であり、また分散粒子
の80重量%以上が粒径が13〜49(μm)の範囲に
あった。
【0035】(実施例5) ポリカーボネート樹脂とABS樹脂とのブレンド物(ダ
イセル化学(株)製、ノバロイS1500)と液晶性ポ
リエステルとの混合比が9:1の樹脂成分100重量部
に、亜リン酸エステルとしてビス(2,6−ジ−t−ブ
チル−4メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト0.1重量部を配合し、30mmの2軸押出機
にて樹脂温度270℃で溶融混練しペレット化した。次
いで、実施例3と同様にして試験片を成形し、物性等を
評価した。結果を表−2に示す。なお、成形前のペレッ
トの無負荷で溶融したものの液晶性ポリエステルの分散
粒子径は重量平均で25(μm)であり、また分散粒子
の80重量%以上が粒径が10〜48(μm)の範囲に
あった。
【0036】(実施例6) 予め、30mmの2軸押出機にて樹脂温度270℃で溶
融混練しペレット化したポリカーボネート樹脂(三菱ガ
ス化学(株)製、ユーピロンH3000)とポリブチレ
ンテレフタレート樹脂(ポリプラスチックス(株)製、
DX−2000)との混合比7:3のブレンド物と液晶
性ポリエステルとの混合比が8:2の樹脂成分100重
量部に、亜リン酸エステルとしてビス(2,6−ジ−4
メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
0.2重量部を配合し、30mmの2軸押出機にて樹脂
温度290℃で溶融混練しペレット化した。次いで、実
施例3と同様にして試験片を成形し、物性等を評価し
た。結果を表−2に示す。なお、成形前のペレットの無
負荷で溶融したものの液晶性ポリエステルの分散粒子径
は重量平均で32(μm)であり、また分散粒子の80
重量%以上が粒径が23〜50(μm)の範囲にあっ
た。
【0037】(実施例7) 予め、30mmの2軸押出機にて樹脂温度270℃で溶
融混練しペレット化したポリカーボネート樹脂(三菱ガ
ス化学(株)製、ユーピロンH3000)とポリブチレ
ンテレフタレート樹脂(ポリプラスチックス(株)製、
DX−2000)との混合比9:1のブレンド物と液晶
性ポリエステルとの混合比が8:2の樹脂成分100重
量部に、亜リン酸エステルとしてビス(2,6−ジ−4
メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
0.2重量部を配合し、30mmの2軸押出機にて樹脂
温度290℃で溶融混練しペレット化した。次いで、実
施例3と同様にして試験片を成形し、物性等を評価し
た。結果を表−2に示す。なお、成形前のペレットの無
負荷で溶融したものの液晶性ポリエステルの分散粒子径
は重量平均で29(μm)であり、また分散粒子の80
重量%以上が粒径が18〜48(μm)の範囲にあっ
た。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かかる熱可塑性樹脂組成物を使用し、本発明にかかる成
形条件で射出成形することにより、従来同種の技術では
得られなかった分散された繊維状液晶性ポリマーを含む
熱可塑性樹脂成形体を得ることができることとなった。
この成形体は、極めて高剛性、高強度であるという特徴
を有するので、特に薄肉成形体に応用することが好まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲートとランナーの断面積の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−70700(JP,A) 特開 平2−53860(JP,A) 特開 平4−164615(JP,A) 特開 平6−31776(JP,A) 特開 平2−281045(JP,A) 特開 平4−28768(JP,A) 特開 平2−263849(JP,A) 特開 平7−188569(JP,A) 国際公開93/24574(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 B29C 45/00

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂
    (A)99〜50重量%と異方性溶融相を形成し得る液
    晶性ポリマー(B)1〜50重量%(両者の合計100
    重量%)及び熱可塑性樹脂(A)と該液晶性ポリマー
    (B)の合計100重量部に対してリン化合物を0.0
    1〜0.5重量部含み、液晶性ポリマー(B)が熱可塑
    性樹脂(A)のマトリックスに分散してなる熱可塑性樹
    脂組成物であって、前記熱可塑性樹脂組成物を無負荷で
    前記液晶性ポリマー(B)の融点以上の温度条件下の加
    熱処理を経て冷却させたときに液晶性ポリマー(B)が
    重量平均粒径10〜40μmの範囲にありかつその80
    重量%以上が粒径0.5〜60μmの範囲にあるように
    熱可塑性樹脂(A)のマトリックス相に島状にミクロ分
    散していることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 液晶性ポリマー(B)の流動開始温度以
    上の加工温度でせん断速度1200sec-1のときの熱
    可塑性樹脂(A)と液晶性ポリマー(B)の粘度比(A
    η/Bη)が0.1以上であることを特徴とする請求項
    1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 粘度比(Aη/Bη)が0.1以上6以
    下であることを特徴とする請求項2記載の熱可塑性樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂(A)がポリエステル系樹
    脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ポリエステル系樹脂がポリカーボネート
    樹脂であることを特徴とする請求項4記載の熱可塑性樹
    脂組成物。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂(A)がポリカーボネート
    樹脂とABS樹脂との混合物であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂(A)がポリカーボネート
    樹脂とポリアルキレンテレフタレート樹脂及び/又は非
    晶質のポリアリレート樹脂との混合物であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂(A)がポリアリーレンサ
    ルファイド樹脂であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 射出成形用である請求項1〜8のいずれ
    かの熱可塑性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載の熱可
    塑性樹脂組成物を液晶性ポリマー(B)の流動開始温度
    以上の加工温度で、溶融樹脂のゲート通過速度が500
    m/分以上の範囲になる条件下で射出成形することを特
    徴とする射出成形方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の熱可
    塑性樹脂組成物を液晶性ポリマー(B)の融点以上の加
    工温度で、溶融樹脂のゲート通過速度が500m/分以
    上の範囲になる条件下で射出成形することを特徴とする
    請求項10記載の射出成形方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8のいずれかに記載の熱可
    塑性樹脂組成物を液晶性ポリマー(B)の流動開始温度
    以上融点より低い温度の加工温度で、溶融樹脂のゲート
    通過速度が500m/分以上の範囲になる条件下で射出
    成形することを特徴とする請求項10記載の射出成形方
    法。
  13. 【請求項13】 ゲートの断面積SGに対するランナー
    の断面積SRの比SR/SGが3〜150の範囲にある射
    出成形用金型を用いることを特徴とする請求項10〜1
    2のいずれかに記載の射出成形方法。
  14. 【請求項14】 異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹
    脂(A)99〜50重量%と異方性溶融相を形成し得る
    液晶性ポリマー(B)1〜50重量%(両者の合計10
    0重量%)及び熱可塑性樹脂(A)と該液晶性ポリマー
    (B)の合計100重量部に対してリン化合物を0.0
    1〜0.5重量部含んでなる熱可塑性樹脂組成物の射出
    成形体であって、液晶性ポリマー(B)が平均アスペク
    ト比6以上の繊維状で熱可塑性樹脂(A)のマトリック
    ス相に分散し、かつ前記射出成形体を無負荷で前記液晶
    性ポリマー(B)の融点以上の温度条件下の加熱処理を
    経て冷却させたときに液晶性ポリマー(B)が重量平均
    粒径10〜40μmの範囲にありかつその80重量%以
    上が粒径0.5〜60μmの範囲にあるように熱可塑性
    樹脂(A)のマトリックス相に島状にミクロ分散してい
    ることを特徴とする射出成形体。
  15. 【請求項15】 液晶性ポリマー(B)の流動開始温度
    以上の加工温度でせん断速度1200sec-1のときの
    熱可塑性樹脂(A)と液晶性ポリマー(B)の粘度比
    (Aη/Bη)が0.1以上であることを特徴とする請
    求項14記載の射出成形体。
  16. 【請求項16】 粘度比(Aη/Bη)が0.1以上6
    以下であることを特徴とする請求項15記載の射出成形
    体。
  17. 【請求項17】 熱可塑性樹脂(A)がポリエステル系
    樹脂であることを特徴とする請求項14〜16のいずれ
    かに記載の射出成形体。
  18. 【請求項18】 ポリエステル系樹脂がポリカーボネー
    ト樹脂であることを特徴とする請求項17記載の射出成
    形体。
  19. 【請求項19】 熱可塑性樹脂(A)がポリカーボネー
    ト樹脂とABS樹脂との混合物であることを特徴とする
    請求項14〜16のいずれかに記載の射出成形体。
  20. 【請求項20】 熱可塑性樹脂(A)がポリカーボネー
    ト樹脂とポリアルキレンテレフタレート樹脂及び/又は
    非晶質のポリアリレート樹脂との混合物であることを特
    徴とする請求項14〜16のいずれかに記載の射出成形
    体。
  21. 【請求項21】 熱可塑性樹脂(A)がポリアリーレン
    サルファイド樹脂であることを特徴とする請求項14〜
    16のいずれかに記載の射出成形体。
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