JP3355045B2 - ポリマーアロイ - Google Patents

ポリマーアロイ

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JP3355045B2
JP3355045B2 JP24167494A JP24167494A JP3355045B2 JP 3355045 B2 JP3355045 B2 JP 3355045B2 JP 24167494 A JP24167494 A JP 24167494A JP 24167494 A JP24167494 A JP 24167494A JP 3355045 B2 JP3355045 B2 JP 3355045B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シクロオレフィンコポ
リマー(COC)およびコアー/シェル型ポリマー粒子
を含んでなるポリマーアロイに関する。本発明によるポ
リマーアロイは、耐衝撃性であって、高い曲げ強さ、破
断点伸びおよび改善された加工性によって特徴づけられ
る。
【0002】
【従来の技術】耐衝撃性のポリマーはよく知られてお
り、多くの用途に適している(C.B. Bucknall, Toughen
ed Plastics, Applied Science Publishers, London 19
77; A.E.Platt, Rubber Modification of Plastics, Ad
vances in Polymer Science, 第437 頁)。
【0003】さらに、ポリマーの衝撃強さおよび破断点
伸びがアロイにすることによって改善され得ることが知
られている。従って、脆いポリマーの衝撃強さは、低い
ガラス転移温度を有するゴムから完全にまたは部分的に
構成されているポリマー系と混合してアロイにすること
によって改善され得る。しかし、これは、形態的および
それ故機械的性質が加工条件に敏感に依存するという欠
点を有している(Polymer News, 第16巻 (1991), 第19
8-206 頁; A.E. Platt, Rubber Modificationof Plasti
cs, Advances in Polymer Science, 第437 頁; P.A. Lo
vell ら, Polymer, 34 (1993) 第61頁)。
【0004】この欠点を回避するために、コアー/シェ
ル型ポリマー粒子が、耐衝撃性改良のために提案されて
いる(Res. Discl. 323, 第925-926 頁; P.A. Lovell
ら,Polymer 34 (1993) 第61頁; M. Lu ら, Polymer, 34
(1993) 第1874頁; C.B. Bucknall, Rubber-modified
Plastics, Comprehensive Polymer Science, Pergamon
Press (1989), 第27-49 頁)。これらは、例えばPV
CまたはPMMA(Gaechter/Mueller Kunststoff-Addi
tive [プラスチック添加剤] XXIX; Carl Hanser, Munic
h, 1983 およびC.B. Bucknall, Rubber-modified Plast
ics, Comprehensive Polymer Science, Pergamon Press
(1989), 第27-49 頁)のための耐衝撃改良剤として使
用される。しかし、耐衝撃性改良ポリマーの機械的性質
は、個々の成分の性質から付加的に予測され得ない(D.
R. Paul ら, Encyclopedia of Polymer Science, 第12
巻, 1984) ので、ポリマーの耐衝撃性改良は、主として
経験的な作業に頼らざるを得ない。このことは、コアー
/シェル型ポリマー粒子を、費用のかかる最適化試験に
おいて、衝撃強さを、改良すべき個々のポリマーにまた
個々の適用に、特定的に合わせるべきであることを意味
している(J. Oshima, Seni Gakkaishi, 48(5) (1992)
第274 頁; M. Lu ら, Polymer, 34 (1993)第1874頁) 。
市販のコアー/シェル型ポリマー粒子は従って、それぞ
れ、完全に特定のポリマーおよび用途にのみ適してい
る。
【0005】十分な衝撃強さを達成するために不可欠な
必須条件は、マトリックスポリマーとゴム含有ポリマー
との間の良好な相密着性または混和性である(D.R. Pau
l inEncyclopedia of Polymer Science 第12巻 (1984)
第437 頁; A.E. Platt inComprehensive Polymer Scie
nce, Pergamon Press N.Y. (1989) 第437 頁, C.B.Buck
nall in Toughened Plastics, Applied Science Publis
hers, London (1977) 第209-210 頁; M. Lu ら, Polym
er, 34 (1993) 第1874頁) 。全てのポリオレフィンと
同様に、COC(ヨーロッパ特許203799、ヨーロ
ッパ特許283164、ヨーロッパ特許407870、
ヨーロッパ特許485893、ヨーロッパ特許5034
22、旧東ドイツ特許222317、旧東ドイツ特許2
31070、旧東ドイツ特許246903、ヨーロッパ
特許156464)もまた、他のポリマーと混合しにく
くそれ故他のポリマーへの相密着性が悪い。D.W. van K
revelen (Properties of Polymers, Elsevier, Amsterd
am-Oxford-New York, 1976, 第4章)によれば、相溶性
およびそれ故相密着性は、溶解パラメータデルタを介し
て評価することができ、その際、約13.5J1/2 cm
3/2 の値が得られる。これらの値は、典型的な耐衝撃性
改良可能なポリマーの値より著しく小さい。
【0006】COCの耐衝撃性改良のために、これま
で、COCをゴム含有ポリマーで架橋することが必要で
あった(特開平4−170453号、特開平4−170
454、JP356353)。形態ならびに架橋度なら
びに関連した衝撃強さおよび流動学的性質を、この方法
によって確実にかつ再現できるように確立することは困
難である。特に、上記性質の再現性は、例えば加工条
件、架橋剤含有率、温度および時間のようなパラメータ
ーに敏感に依存している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、先行技術の欠点を回避する耐衝撃性ポリマーを提供
することであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、COC
およびコアー/シェル型ポリマー粒子からなるポリマー
アロイが耐衝撃性であって、かつ良好な曲げ強さを有し
ていることが見出された。さらに、COCは、多数の非
常に異なったコアー/シェル型ポリマー粒子で、粒子を
費用のかかる方法でポリマーのためにまた個々の適用た
めに最適化する必要なく、耐衝撃性について改良され得
る。さらに、当該ポリマーアロイは工業的に簡単な方法
で加工され得る。
【0009】本発明は従ってa)1種またはそれ以上の
シクロオレフィンコポリマーおよびb)1種またはそれ
以上のコアー/シェル型ポリマー粒子を含んでなるポリ
マーアロイに関する。
【0010】本発明によるポリマーアロイは好ましくは
1種のCOCおよび1種またはそれ以上のコアー/シェ
ル型ポリマー粒子、特に好ましくは1種のCOCおよび
1種のコアー/シェル型ポリマー粒子からなる。
【0011】本発明の目的に適しているCOCは50〜
250℃、好ましくは100〜200℃、特に好ましく
は100〜150℃のガラス転移温度を有する。本発明
によるポリマーアロイは好ましくはCOC全量に対して
0.1〜99重量%の、多環式オレフィン、好ましくは
式I、II、III、IV、VまたはVI
【0012】
【化4】 〔式中R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 およ
びR8 は同一または異なっており、水素原子またはC1
〜C20炭化水素基、例えば直鎖または分枝のC1〜C8
−アルキル基、C6 〜C18−アリール基、C7 〜C20
アルキレンアリール基または環式または非環式C2 〜C
10−アルケニル基であるか、あるいは基R1 〜R8 の2
つまたはそれ以上は環を形成し、そして種々の式I〜V
Iの中の基R1 〜R8 は異なる意味を有することができ
る。〕で表される多環式オレフィンから誘導される構造
単位、COC全量に対して0〜95重量%の、1種また
はそれ以上の単環式オレフィン、好ましくは式VII
【0013】
【化5】 〔式中nは2〜10の数である。〕で表される単環式オ
レフィンから誘導される構造単位、およびCOC全量に
対して0〜99重量%の、1種またはそれ以上の非環式
オレフィン、好ましくは式VIII
【0014】
【化6】 〔式中R9 、R10、R11およびR12は同一または異なっ
ており、水素原子またはC1 〜C20炭化水素基、例えば
1 〜C8 −アルキル基またはC6 〜C12−アリール基
である。〕で表される非環式オレフィンから誘導される
構造単位からなるCOCを含む。
【0015】シクロオレフィンコポリマーは好ましく
は、1種またはそれ以上の環式オレフィン、特に好まし
くは式IまたはIIIで表される多環式オレフィン、お
よび1種またはそれ以上の非環式オレフィン、好ましく
は式VIIIで表されるもの、特に炭素原子数2〜20
のα−オレフィンから誘導される構造単位を含む。式I
またはIIIで表される多環式オレフィンおよび式VI
IIで表される非環式オレフィンから誘導される構造単
位を含むシクロオレフィンコポリマーが特に好ましい。
【0016】好ましいCOCは、ノルボルネン基礎構造
を有する多環式オレフィン、特に好ましくはノルボルネ
ンまたはテトラシクロドデセンから誘導される構造単位
を含むものである。末端二重結合を有する非環式オレフ
ィン、例えばα−オレフィン、特に好ましくはエチレン
またはプロピレンから誘導される構造単位を含むCOC
も好ましい。ノルボルネン/エチレンおよびテトラシク
ロドデセン/エチレンコポリマーが特に好ましい。好ま
しくは式VIIIで表される非環式オレフィンの含有率
は、COC全量に対して、0〜99重量%、好ましくは
5〜80重量%、特に好ましくは10〜60重量%であ
る。
【0017】COCは、−78〜150℃の温度で、
0.01〜64barの圧力下に、遷移金属化合物およ
び場合により助触媒からなる1種またはそれ以上の触媒
の存在下に製造される。適当な遷移金属化合物は、メタ
ロセン、特に立体剛性メタロセン、およびチタンおよび
バナジウムに基づく化合物である。本発明の目的に適し
たCOCの製造に適切な触媒系の例は、例えば、ヨーロ
ッパ特許203799、ヨーロッパ特許283164、
ヨーロッパ特許407870、ヨーロッパ特許4858
93、ヨーロッパ特許503422、旧東ドイツ特許2
22317、旧東ドイツ特許231070に記載されて
いる。
【0018】使用される遷移金属化合物の例は: rac−ジメチルシリル−ビス−(1−インデニル)−
ジルコニウムジクロリド、rac−ジメチルゲルミル−
ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
rac−フェニルメチルシリル−ビス−(1−インデニ
ル)−ジルコニウムジクロリド、rac−フェニルビニ
ルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジ
クロリド、1−シラシクロブチル−ビス−(1−インデ
ニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−ジフェニル
シリル−ビス−(1−インデニル)−ハフニウムジクロ
リド、rac−フェニルメチルシリル−ビス−(1−イ
ンデニル)−ハフニウムジクロリド、rac−ジフェニ
ルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジ
クロリド、rac−エチレン−1,2−ビス−(1−イ
ンデニル)−ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル
−(9−フルオレニル)−(シクロペンタジエニル)−
ジルコニウムジクロリド、ジフェニルシリル−(9−フ
ルオレニル)−(シクロペンタジエニル)−ジルコニウ
ムジクロリド、ビス−(1−インデニル)−ジルコニウ
ムジクロリド、ジフェニルメチレン−(9−フルオレニ
ル)−シクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、
イソプロピレン−(9−フルオレニル)−シクロペンタ
ジエニル−ジルコニウムジクロリド、フェニルメチルメ
チレン−(9−フルオレニル)−シクロペンタジエニル
−ジルコニウムジクロリド、イソプロピレン−(9−フ
ルオレニル)−(1−(3−イソプロピル)シクロペン
タジエニル)−ジルコニウムジクロリド、イソプロピレ
ン−(9−フルオレニル)(1−(3−メチル)シクロ
ペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ジフェニ
ルメチレン−(9−フルオレニル)(1−(3−メチ
ル)シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリ
ド、メチルフェニルメチレン−(9−フルオレニル)
(1−(3−メチル)シクロペンタジエニル)−ジルコ
ニウムジクロリド、ジメチルシリル−(9−フルオレニ
ル)(1−(3−メチル)シクロペンタジエニル)−ジ
ルコニウムジクロリド、ジフェニルシリル−(9−フル
オレニル)(1−(3−メチル)シクロペンタジエニ
ル)−ジルコニウムジクロリド、ジフェニルメチレン−
(9−フルオレニル)(1−(3−t−ブチル)シクロ
ペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、イソプロ
ピレン−(9−フルオレニル)(1−(3−t−ブチ
ル)シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリ
ド、イソプロピレン−(シクロペンタジエニル)−(1
−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、ジフェニル
カルボニル−(シクロペンタジエニル)−(1−インデ
ニル)−ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル−
(シクロペンタジエニル)−(1−インデニル)−ジル
コニウムジクロリド、イソプロピレン−(メチルシクロ
ペンタジエニル)−(1−インデニル)−ジルコニウム
ジクロリドおよび類似のハフノセン、四塩化チタン、V
OCl3 、VOCl2 (OCH3 )、VOCl2 (OC
2 5 )およびVOCl(OC2 5 2である。
【0019】この中好ましい化合物は、rac−ジメチ
ルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジ
クロリド、rac−フェニルメチルシリル−ビス−(1
−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−フ
ェニルビニルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジル
コニウムジクロリド、rac−ジフェニルシリル−ビス
−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、ra
c−エチレン−1,2−ビス−(1−インデニル)−ジ
ルコニウムジクロリド、イソプロピレン−(シクロペン
タジエニル)−(1−インデニル)−ジルコニウムジク
ロリド、ジフェニルカルボニル−(シクロペンタジエニ
ル)−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリル−(シクロペンタジエニル)−(1−イ
ンデニル)−ジルコニウムジクロリド、イソプロピレン
−(メチルシクロペンタジエニル)−(1−インデニ
ル)−ジルコニウムジクロリドである。
【0020】本発明の目的に適したCOCは、50〜2
50℃、好ましくは100〜200℃、特に好ましくは
100〜150℃のガラス転移温度を有している。本発
明の目的に適したCOCは、25〜200ml/g、好
ましくは40〜120ml/g、特に好ましくは40〜
80ml/gの粘度数(デカリン(Decalin) 中135℃
で測定した)を有する。
【0021】本発明によるポリマーアロイ中に含まれる
コアー/シェル型ポリマー粒子は、2つ(コアーおよび
1種のシェル)またはそれ以上(コアーおよび多数のシ
ェル)の互いに交替性の、種々のポリマーの層を含む。
これらの粒子に共通の特徴は、個々の層が異なるガラス
転移温度Tgを有するポリマーからなることである。低
いガラス転移温度を有するポリマーは、ここではゴム相
と呼ばれ、また、高いガラス転移温度を有するポリマー
は硬質相と呼ばれる。このような粒子は、例えば、乳化
重合によって製造され得る。1つまたはそれ以上の層
は、製造の際に化学的に架橋され得、その結果、コアー
/シェル型ポリマー粒子の形状および大きさは、続いて
COCと混合してアロイにする際に変わらない。
【0022】架橋ゴム相に適した架橋していない基礎材
料は、0℃以下、好ましくは−20℃以下、特に好まし
くは−40℃以下のガラス転移温度を有するポリマー系
である。このようなガラス転移温度を有し、コアー/シ
ェル型ポリマー粒子の合成に適している全てのポリマー
全てが、原則的に適している。
【0023】ゴム相が特に低いガラス転移温度Tgを有
しているコアー/シェル型ポリマー粒子は、低い温度で
の適用に使用されるポリマーアロイの製造に特に適して
いる。ゴム相のガラス転移温度は、しばしばそれ自体測
定できないが、問題のモノマー組成物から乳化ポリマー
を製造し、このポリマーを単離しそしてそのガラス転移
温度を測定することによって求めることができる。ゴム
相のガラス転移温度を測定するための別の方法は、本発
明によるポリマーアロイの動力学的機械的性質およびマ
トリックスポリマー単独の動力学的機械的性質の測定を
含む。損失率(loss factor) 曲線の極大が、ガラス転移
温度の測度とみなされ得る。
【0024】本発明の目的に適しているコアー/シェル
型ポリマー粒子は、ゴム相を、粒子全容積に対して、1
0〜90容積%、好ましくは20〜70容積%、特に好
ましくは30〜60容積%で含む。
【0025】本発明の目的に適しているコアー/シェル
型ポリマー粒子は、硬質相を、粒子全容積に対して、9
0〜10容積%、好ましくは80〜30容積%、特に好
ましくは70〜40容積%で含む。
【0026】コアー/シェル型ポリマー粒子の製法は周
知であり、詳細には、例えば、米国特許第3,833,
682号明細書、米国特許第3,787,522号明細
書、ドイツ連邦共和国特許2116653、ドイツ連邦
共和国特許2253689、ドイツ連邦共和国特許41
32497、ドイツ連邦共和国特許4131738、ド
イツ連邦共和国特許4040986、米国特許第3,2
51,904号明細書、ドイツ連邦共和国特許3300
526に記載されている。
【0027】コアー/シェル型ポリマー粒子のゴム相と
しては、2種またはそれ以上のモノマーからなるホモポ
リマーまたはコポリマーが使用され得る。これらのホモ
ポリマーおよびコポリマーの共通の特徴は、0℃以下の
ガラス転移温度である。
【0028】この際ホモポリマーおよびコポリマーは、
次のモノマーから誘導される:共役ジエンモノマー、例
えばブタジエン、イソプレンおよびクロロプレン、なら
びにモノエチレン系不飽和モノマー、例えば、アルキル
およびアリールアクリラート、その際、アルキル基は線
状、環状、分枝状であり得、また、アリール基はそれ自
体、さらに置換されていてもよい。
【0029】アルキルおよびアリールメタクリラート、
その際、アルキル基は線状、環状または分枝状であり
得、また、アリール基はそれ自体、さらに置換されてい
てもよい。
【0030】置換されているアルキルおよびアリールメ
タクリラートおよびアクリラート、その際、置換基は線
状、環状または分枝状のアルキル基または置換されてい
るアリール基であり得る、アクリロニトリルおよび置換
されているアクリロニトリル(例えばメタクリロニトリ
ル、α−メチレングルタロニトリル、α−エチルアクリ
ロニトリル、α−フェニルアクリロニトリル)、アルキ
ルおよびアリールアクリルアミドおよび置換されている
アルキルおよびアリールアクリルアミド、ビニルエステ
ルおよび置換されているビニルエステル、ビニルエーテ
ルおよび置換されているビニルエーテル、ビニルアミド
よび置換されているビニルアミド、ビニルケトンおよび
置換されているビニルケトン、ビニルハロゲン化物およ
び置換されているビニルハロゲン化物例えば、オレフィ
ンゴムの製造に使用されるような、1つまたはそれ以上
の不飽和二重結合を有するオレフィン、特にエチレン、
プロピレン、ブチレンおよび1,4−ヘキサジエン、お
よびビニル−芳香族化合物、例えばスチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、ハロスチレンおよびt−
ブチルスチレン。
【0031】次式
【0032】
【化7】 〔基中Rは、同一または異なる、炭素原子数1〜10の
アルキルまたはアルケニル基、アリール基または置換さ
れている炭化水素基である。〕で表されるオルガノポリ
シロキサンに基づくゴム相も、コアー/シェル型ポリマ
ー粒子を構成するために同様に使用され得る。この際、
アルキル基およびアルケニル基は線状、分枝状または環
状であり得る。
【0033】フッ素化されたモノエチレン性不飽和化合
物、例えばテトラフルオロエチレン、ビニリデンフルオ
リド、ヘキサフルオロプロペン、クロロトリフルオロエ
チレンおよびペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)
に基づくゴム相もまた使用され得る。
【0034】ゴム相も架橋され得、そのために、例え
ば、ドイツ連邦共和国特許2116653、米国特許第
3,787,522号明細書およびヨーロッパ特許04
36080に記載されているような多官能性不飽和化合
物が使用され得る。これらの刊行物にはグラフトモノマ
ー(grafted-on monomers) の使用も記載されている。こ
れらの化合物は、可能な別のシェルを下にある相に化学
的に結合するために──これが所望であれば──使用さ
れる。
【0035】低い温度でさえも良好な衝撃強さを有する
ポリマーアロイを得るためには、ゴム相がブタジエンに
基づくコアー/シェル型ポリマー粒子が好ましい。屋外
暴露に対する良好な安定性を有するポリマーアロイを得
るためには、ゴム相がアクリル酸エステルに基づくコア
ー/シェル型ポリマー粒子が好ましい。
【0036】ポリマーアロイが低温での良好な衝撃強
さ、屋外暴露に対する良好な安定性および溶融物から製
造および加工する際の良好な安定性を互いに組み合わせ
るべきである場合には、ゴム相がオルガノシロキサンに
基づくコアー/シェル型ポリマー粒子が好ましい。
【0037】ホモポリマーおよびコポリマーは、本発明
によるコアー/シェル型ポリマー粒子の硬質相に使用さ
れ得る。この際、コポリマーは2種またはそれ以上のモ
ノマーから構成され得る。対応するホモポリマーおよび
コポリマーの共通の特徴は、50℃より高いガラス段階
(glass stage) である。この際、ホモポリマーおよびコ
ポリマーは、次のモノマーから誘導され得る。
【0038】モノエチレン系不飽和化合物は、例えばア
ルキルおよびアリールアクリラート、その際、アルキル
基は線状、環状または分枝状であり得、また、アリール
基はそれ自体、再度置換され得る、アルキルおよびアリ
ールメタクリラート、その際、アルキル基は線状、環状
または分枝状であり得、また、アリール基はそれ自体、
再度置換され得る、置換されているアルキルおよびアリ
ールメタクリラートおよびアクリラート、その際、置換
基は、線状、環状または分枝状のアルキル基または置換
されているアリール基であり得る、アクリロニトリルお
よび置換されているアクリロニトリル(例えばメタクリ
ロニトリル、α−メチレングルタロニトリル、α−エチ
ルアクリロニトリル、α−フェニルアクリロニトリルな
ど)、アルキル−およびアリールアクリルアミド、ビニ
ルエステルおよび置換されているビニルエステル、ビニ
ルエーテルおよび置換されているビニルエーテル、ビニ
ルアミドおよび置換されているビニルアミド、ビニルケ
トンおよび置換されているビニルケトン、ビニルハロゲ
ン化物および置換されているビニルハロゲン化物、オレ
フィン(例えばエチレン、プロピレン、ブチレン)、環
状オレフィン(例えばノルボルネン、テトラシクロドデ
セン、2−ビニルノルボルネン)、フッ素化されたモノ
エチレン系不飽和化合物、例えばテトラフルオロエチレ
ン、ビニリデンフッ化物、ヘキサフルオロプロペン、ク
ロロトリフルオロエチレンおよびペルフルオロ(アルキ
ルビニルエーテル)、および式:
【0039】
【化8】 〔式中R1 、R2 およびR3 は水素、線状、分枝状もし
くは環状アルキル基または置換されているもしくは置換
されていないアリール基であって、それらは同一または
異なることができ、そしてArは芳香族C6 〜C18−基
であって、それはさらに置換基、例えばアルキル基また
はハロゲン基を有することもできる。〕で表されるビニ
ル−芳香族化合物である。
【0040】硬質相は架橋され得、そのために、例えば
ドイツ連邦共和国特許2116653、米国特許第3
7,787,522号明細書およびヨーロッパ特許04
36080に記載されているような多官能性不飽和化合
物が適している。これらの刊行物にはグラフトモノマー
の使用も記載されている。これらの化合物は、可能な別
のシェルを下にあるシェルに化学的に結合するために─
─これが所望であれば──使用される。
【0041】硬質相のための可能な架橋していない基礎
材料は、50℃より高い、好ましくは80℃より高い、
特に好ましくは100℃より高いガラス転移温度を有す
る全てのポリマーである。
【0042】本発明によるポリマーアロイはまた、市販
のコアー/シェル型ポリマー粒子、例えば武田薬品工業
製のスタフィロイド(Staphyloid)タイプ、例えばJP1
7514またはJP129266に記載されているも
の、カネカ(KANEKA)製のKane-Aceタイプ、例えば製造パ
ンフレットKane ACE-Bに記載されているもの、製造パン
フレットMetablen中に記載されている、METABLEN Compa
ny BV 製のMetablen C, Metablen WおよびMetablen Eタ
イプ、GE PLASTICS 製のBlendex タイプまたはロームア
ンドハース製のParaloidタイプ、例えばGaechter/Muell
er Kunststoff-Additive [プラスチック添加剤] 、Carl
Hanser Munich (1983) 第XXIX頁〜またはパンフレット
PARALOID BTA 733、ロームアンドハースからのImpact M
odifier for Clear Packaging (1987)またはRohm & Haa
s からのパンフレットPARALOIDBTA-III N2 BTA-702 BTA
715 (1989)に記載されているものを含むこともでき
る。
【0043】本発明によるポリマーアロイは、全アロイ
に対して、2〜50重量%、好ましくは10〜40重量
%、特に好ましくは10〜25重量%のコアー/シェル
型ポリマー粒子を含む。
【0044】平均屈折率(容積平均)が1.52〜1.
55、好ましくは1.53〜1.54のコアー/シェル
型ポリマー粒子が、ポリマーアロイの最も高い可能な透
明度を達成するために適している。最適な粒子屈折率お
よび粒子の半径比のそれぞれの選択は、1つのコアーお
よび1つのシェルからなる粒子のためのMakromol. Che
m. 183 (1990) 221に従って、またはマルチシェル粒子
のためのM. Kerker, TheScattering of Light, Academi
c Press (1969) 第5.4 章に従って、決定される。1つ
のコアおよびいくつかのシェルを含む多層構造を有する
コアー/シェル改良剤が、透明な耐衝撃性ポリマーアロ
イを得るために特に適している。
【0045】本発明によるポリマーアロイは、60〜3
50℃、好ましくは100〜150℃、特に好ましくは
110〜130℃のCOCのガラス転移温度より高い温
度で製造される。
【0046】本発明によるポリマーアロイは、慣用の方
法(D.D.Walsh, Comprehensive Polymear Science, Perg
amon Press (1989),第5.2 章; J.L. White & K. Min, C
omprehensive Polymer Science, Pergamon Press, (198
9), 第285 頁〜) によって製造され得る。特に、成分
は粉末または顆粒の形で、溶融物から一緒に押し出すこ
とによって顆粒またはチップに加工され得、それは次い
で造形構造物に、例えばプレス、押出または射出成形に
よって変えられ得る。本発明によるポリマーアロイは、
射出成形、射出吹込成形、押出吹込成形または押出造形
品の製造に特に適している。さらに、本発明によるポリ
マーアロイからフィルムおよび繊維もまた製造され得
る。
【0047】本発明によるポリマーアロイは、特にいわ
ゆるマスターバッチによって製造され得る。この方法に
おいて、コアー/シェル型ポリマー粒子を、ポリマーア
ロイ全量に対して20〜80重量%の量で、1種または
それ以上のCOC(好ましくは一緒に押し出すことによ
って)と混合し、次いでこの混合物を、1種またはそれ
以上のCOCと再び混合して(好ましくは一緒に押し出
すことによって)所望の最終濃度に合わせる。この方法
は、コアー/シェル型ポリマー粒子に良好な分散性を与
え、アロイ全量に対して3〜25重量%のコアー/シェ
ル型ポリマー粒子の含有率を有するポリマーアロイを製
造する場合に好ましく使用される。
【0048】本発明によるポリマーアロイは、4〜20
0%、好ましくは5〜100%、特に好ましくは10〜
30%の破断点伸びを有し、また、2.5〜100kJ
/m2 、好ましくは4〜50kJ/m2 、特に好ましく
は10〜30kJ/m2 のノッチ衝撃強さを有してい
る。
【0049】本ポリマーアロイは、慣用の量で添加剤、
例えば可塑剤、UV安定剤、螢光増白剤、酸化防止剤、
帯電防止剤、熱安定剤または補強材、例えばガラス繊
維、炭素繊維または高弾性繊維、例えばポリアラミドま
たは液晶ポリエステルなどを含み得る。本ポリマーアロ
イは、さらに、充填剤、例えば無機材料、タルク、二酸
化チタンなどを含み得る。
【0050】本発明によるポリマーアロイは、多数の適
用、例えばコンテナ、ボトル、コップ、医療用途、例え
ばブリスタパックまたは麻酔、呼吸、小児科または医用
供給装置のための射出成形部品、家庭用品、例えば刃
物、電子レンジ、冷凍庫コンテナ、ボウル、おけ、特に
ふろおけ、洗濯ばさみ、便座、給水栓、家具、スーツケ
ース、特にシェル形スーツケース、植木鉢、びんのふた
・栓、玩具、例えばビルディング・ブロックまたはペダ
ルカー、押出フィルム、例えば梱包用のもの、コンデン
サー用途、被覆ターポリン、建築用、例えば窓枠、パネ
ル、折りたたみ戸、ブラインドおよびフローリング、航
空機用、例えば航空機内部フィッティング、織物用繊
維、電気機器のハウジング、例えばプリンター、表示画
面、キーボード、コンピュータ、電話、ハイファイ機
器、ランプハウジング、衝撃ボール盤、ベルト研削盤、
振動研削盤、丸のこ、低温用、例えば冷蔵庫インサート
または冷凍庫キャビネット部品、ケーブルシース、管、
スポーツ用品、例えば保護ヘルメット、ボート船体およ
びサーフボード、自動車の内部フィッティング、例えば
内張りまたはダッシュボード、自動車の外部フィッィン
グ、例えばバンパー、不透明な板張りまたはハブわん、
未完成製品、例えばシール、パイプコネクタまたはケー
ブルコネクタに適している。
【0051】
【発明の効果】本発明によるポリマーアロイは高い曲げ
強さおよび高い耐応力ひび割れ性ならびに良好な流動性
を有する。本発明によるポリマーアロイは、良好な溶接
強さおよび良好な流動性を有し、これは射出成形適用に
特に有利である。機械的性質、例えば熱変形定性、破断
点伸びおよびノッチ衝撃強さは広い範囲内で変えること
ができ、その結果多くの適用分野が受け入れられ得る。
本発明によりポリマーアロイは、費用のかかるテストで
COCのためのコアー/シェル型ポリマー粒子の最適化
を行なう必要なしに、製造され得る。さらに、本ポリマ
ーアロイの加工および製造は工業的に容易に行なわれ
る。
【0052】
【実施例】例 シクロオレフィンコポリマーおよびコアー/シェル型ポ
リマー粒子をまず乾燥し(90℃、24時間、減圧)次
いで不活性ガス(アルゴン)下で種々の量比で押出機(H
aake, Rheocord System 90/Rheomex TW 100, Karlsruh
e, ドイツ連邦共和国)で一緒に押し出す。顆粒の形で
得られたポリマーアロイを上述したように再度乾燥し次
いで不活性ガス(アルゴン)下に、引張試験片、衝撃試
験片およびシートに射出成形した。ドイツ連邦共和国、
Munich所在のKrauss-MaffeiKW 90-210 B射出成形機を使
用した。シクロオレフィンコポリマーおよびそのポリマ
ーアロイの物理的性質は次のように特徴づけられた。
【0053】ガラス転移温度を、ドイツ連邦共和国、Ue
berlingen 所在のPerkin Elmer製の示差走査熱量計DS
C7を用いて測定した。加熱速度は20℃/分であっ
た。ドイツ連邦共和国、Offenbach 所在のInstron 製の
引張応力/伸び機械4302を使用して機械的性質、例えば
弾性率、破断点伸びおよびDIN53455(引張応力
/伸び特性)を測定した。
【0054】ノッチ衝撃強さを、ドイツ連邦共和国、Ul
m 所在のZwick 製の測定器を用いて、ハンマー振子51
02を用いて、DIN53453に従って測定した。溶
融粘度を、米国、ニュージャージー州、Piscataway所在
のRheometircs 製のレオメーターRDS を用いて測定し
た。
【0055】使用したCOCの粘度数を、DIN537
28に従って測定した(デカヒドロナフタレン、135
℃)。3点曲げ試験を、射出成形試験片で、DIN53
452/53457に従って行なった。
【0056】次の市販のコアー/シェル型ポリマー粒子
を使用した: Blendex 338 GE Plastics Kane Ace M 511 カネカ Kane Ace B 56 カネカ 重合 例1 攪拌器を備えたきれいな乾燥した75dm3 重合反応器
を窒素でフラッシュし次いでエチレンでフラッシュし、
そして12kgのノルボルネンおよび15dm3 のトル
エンで満たした。300mlのトリイソブチルアルミニ
ウム溶液(トルエン中20%w/w)を添加した。エチ
レン圧を18barの高められた圧力に調整した。反応
温度を70℃に調整した。20mgのイソプロペニル
(シクロペンタジエニル)(1−インデニル)−ジルコ
ニウムジクロリドをメチルアルミノキサンのトルエン溶
液500ml(凝固点測定に従って1300g/mol
の分子量を有する、10重量%のメチルアルミノキサ
ン)に溶解させ、次いで溶液を反応器に配量した。エチ
レン圧をトッピングにより18barで保った。90分
の重合時間後、反応器の内容物を、50dm3 の水素化
ディーゼル油分画(Exxsol、沸点範囲100〜120
℃、Exxon 製)中500gのセライト(Celite)および2
00mlの水が予め導入されている150dm3 攪拌タ
ンクに移した。この混合物を60℃で20分間攪拌し
た。
【0057】10dm3 のExxsol中に懸濁させた500
gのセライトのろ過ケーキを、120dm3 圧力吸引フ
ィルターの濾布上で形成した。ポリマー溶液を、圧力吸
引フィルターを通してろ過した。2.8barの窒素圧
が溶液上で確立された。次いでこの混合物を、鋼ハウジ
ング中に嵌め込まれた7つのフィルターキャンドル(Flu
id Dynamics, Dynalloy XS 64.5 μm 0.1 m2 /キャン
ドル)を通してろ過した。ポリマー溶液を、分散器(dis
perser)(Ultraturrax)を用いて、500dm3 のアセト
ン中で攪拌し、これにより沈澱させた。この懸濁物を、
680dm3 攪拌圧力吸引フィルターを介して、底部バ
ルブを開けて循環させた。底部バルブを閉めた後、残留
物を200dm3 のアセトンで3回洗浄した。最後の洗
浄後、生成物を窒素流中で60℃で予備乾燥し、乾燥キ
ャビネット中で0.2bar下で80℃で24時間乾燥
した。5.37kgのポリマーを得た。粘度数は51m
l/gであり、ガラス転移温度は105℃であった。
【0058】例2 例1と同様に行った。ただし、但し僅かに異なる性質を
有するポリマーが得られた。生成物の性質を表1に示
す。 表1 測定値 1 :イソプロピレン(1−インデニル)シクロペンタジエニルジルコニウム ジクロリド Nb:ノルボルネン Et:エチレン
【0059】例3: 次の表は、純粋なCOCおよびCOC−コアー/シェル
型ポリマー粒子アロイのノッチ衝撃強さを示している: 表3.1:純粋なCOCのノッチ衝撃強さ(単位:kJ/m2 表3.2:COC−コアー/シェル型ポリマー粒子アロイのノッチ衝撃強 さ(単位:kJ/m2 例4: 表4:COC−コア/シェル型ポリマー粒子アロイの曲げ特性 例5: 次の表は、純粋なCOCおよびCOC−コアー/シェル
型ポリマー粒子アロイの引張応力/伸び特性を示す。 表5.1:純粋なCOCの引張応力/伸び特性 表5.2:COC−コアー/シェル型ポリマー粒子アロイの引張応力/伸び 特性 例6 次のポリマーを50:50の重量比でHaake 押出機中で
混合した: COC2/PMMA、COC2/ポリスチレン、COC
2/ポリカーボネート。全ての場合において、DSC測
定(Perkin Elmer DSC-7、Ueberkingen 、ドイツ連邦共
和国)を使って、2つの成分のガラス転移温度が変わら
ないことを見出した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08F 232/08 C08F 232/08 C08L 45:00 C08L 45:00 (72)発明者 ウイルフリート・ハトケ ドイツ連邦共和国、65719 ホーフハイ ム、ホムブルーガー・ストラーセ、9 (72)発明者 フランク・オザン ドイツ連邦共和国、65779 ケルクハイ ム、ハッテルスハイマー・ストラーセ、 27− 29 (72)発明者 オットー・ヘルマン−シエーンヘル ドイツ連邦共和国、64625 ベンスハイ ム、グラフエンストラーセ、15 (72)発明者 ヴインセント・ジェイ・サリバン アメリカ合衆国、ニユー・ジーランド州 07940、マデイソン、キープ・ストリ ート、24 (72)発明者 トーマス・ヴエラー ドイツ連邦共和国、55130 マインツ、 アム・ユングシュテュック、42 (56)参考文献 特開 平5−271519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 45/00 C08L 23/00 - 23/24 C08L 51/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)1種またはそれ以上のシクロオレフ
    ィンコポリマー及びb)1種またはそれ以上のコアー/
    シェル型ポリマー粒子を含むが、但し芳香族ポリエステ
    ルは含有しないポリマーアロイ。
  2. 【請求項2】 1種のシクロオレフィンコポリマー及び
    1種またはそれ以上のコアー/シェル型ポリマー粒子を
    含んでなる、請求項1記載のポリマーアロイ。
  3. 【請求項3】 シクロオレフィンコポリマー(COC)
    が、 COC全量に対して0.1〜99重量%の、1種または
    それ以上の多環式オレフィンから誘導される構造単位、 COC全量に対して0〜95重量%の、1種またはそれ
    以上の単環式オレフィンから誘導される構造単位、及び COC全量に対して0〜99重量%の、1種またはそれ
    以上の非環式オレフィンから誘導される構造単位を含ん
    でなる、請求項1または2のいずれか1項に記載のポリ
    マーアロイ。
  4. 【請求項4】 シクロオレフィンコポリマーが、シクロ
    オレフィンコポリマーの全量に対して0.1〜99重量
    %の、式I、II、III、IV、VまたはVI 【化1】 〔式中R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 及び
    8 は同一または異なっており、水素原子またはC1
    20炭化水素基であるか、あるいは基R1 〜R8の2つ
    またはそれ以上は環を形成し、そして種々の式I〜VI
    の中の基R1 〜R8 は異なる意味を有することができ
    る。〕で表される1種またはそれ以上の多環式オレフィ
    ンから誘導される構造単位、シクロオレフィンコポリマ
    ー全量に対して0〜95重量%の、式VII 【化2】 〔式中nは2〜10の数である。〕で表される1種また
    はそれ以上の単環式オレフィンから誘導される構造単
    位、及び シクロオレフィンコポリマー全量に対して0〜99重量
    %の、式VIII 【化3】 〔式中R9 、R10、R11及びR12は同一または異なって
    おり、水素原子またはC1 〜C20炭化水素基である。〕
    で表される1種またはそれ以上の非環式オレフィンから
    誘導される構造単位を含んでなる、請求項1〜3のいず
    れか1項に記載のポリマーアロイ。
  5. 【請求項5】 a)1種またはそれ以上のシクロオレフ
    ィンコポリマー及びb)1種またはそれ以上のコアー/
    シェル型ポリマー粒子を混合することを特徴とする、請
    求項1〜4のいずれか1項に記載のポリマーアロイの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 a)1種またはそれ以上のシクロオレフ
    ィンコポリマー及びb)1種またはそれ以上のコアー/
    シェル型ポリマー粒子を混合してマスターバッチを形成
    し、得られる混合物を1種またはそれ以上のシクロオレ
    フィンコポリマーと混合する、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポ
    リマーアロイを成形品の製造に使用する方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポ
    リマーアロイを含んでなる成形品。
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