JP3354797B2 - 田植機の機体構造 - Google Patents

田植機の機体構造

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JP3354797B2 JP17770296A JP17770296A JP3354797B2 JP 3354797 B2 JP3354797 B2 JP 3354797B2 JP 17770296 A JP17770296 A JP 17770296A JP 17770296 A JP17770296 A JP 17770296A JP 3354797 B2 JP3354797 B2 JP 3354797B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体前後方向に沿
って配置される左右一対の主フレームの後側箇所に縦フ
レーム部をそれぞれ立設し、苗植付け装置を昇降自在に
連結する四連リンク機構における上部リンクの前端を前
記縦フレーム部の上部に枢支連結した田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記構成の田植機において
は、例えば特開平7−96840号公報に開示されてい
るように、前記主フレームを直線状の角パイプ材で構成
し、この主フレームの後部に、角パイプ材などを溶接し
て前後に幅のある縦フレーム部をやぐら状に立設し、こ
の主フレームの前半部の上方に運転ステップを配備する
とともに、主フレームの後部下方に後輪を軸支する車軸
ケースを取り付けるのが一般的となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記機体構造に
よると、角パイプ材からなる主フレームに縦フレーム部
を溶接によってやぐら状に立設するので、両者の連結強
度を高いものにするために補強リブや補強用の部材を付
加する必要があり、フレーム構成部品数が多くなるとと
もに、組立てに手数を要し、かつ、フレーム全体の重量
も大きいものになっていた。
【0004】また、主フレームの設置高さは後輪を軸支
した車軸ケースの設置高さによって決まるのであるが、
主推進車輪である後輪は大径で軸心位置が高くなるので
自ずと直線状の主フレーム全体高くなっていた。その結
果、主フレームの前半部に相当する運転ステップが高い
ものになって、乗降しにくいものになりがちであった。
【0005】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、主フレーム構造の簡素化および軽量
化を図ることを主たる目的とする。また、これに加えて
運転ステップへの乗降が行いやすい車体構造にすること
を他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0007】(構成) 請求項1に係る発明は、機体前
後方向に沿って配置される左右一対の主フレームの後側
箇所に縦フレーム部をそれぞれ立設し、苗植付け装置を
昇降自在に連結する四連リンク機構における上部リンク
の前端を前記縦フレーム部の上部に枢支連結した田植機
において、左右一対の板金プレス素材を接合して前後方
向に長い筒状に前記主フレームを構成するとともに、左
右一対の板金プレス素材の少なくとも一方から前記縦フ
レーム部を前後に幅広の縦壁状に一体延出してあること
を特徴とする。
【0008】(作用) 上記構成によると、主フレーム
を構成する板金プレス素材と縦壁状の縦フレーム部を一
体化するので、パイプ材を組み合わせて縦フレーム部を
主フレーム上にやぐら状に立設する構造に比較して部品
点数が大幅に少なくなる。そして、主フレームはその長
手方向に沿うパイプ状に構成されるので、パイプ材から
なる旧来の主フレームに何ら遜色ない強度をもたらす。
特に、左右一対の板金プレス素材を接合するに、各板金
プレス素材をその上下縁に形成したフランジ部を介して
接合する構成を採用すると、その上下のフランジ部が縦
リブとして機能し、一層上下の曲げ強度の高いものにな
る。
【0009】(効果) 請求項1に係る発明は、十分な
強度を得ながら部品点数を節減して主フレーム構造の簡
素化および軽量化を図ることが可能となった。 〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0010】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1に係る発明において、前記縦フレーム部を一方の板金
プレス素材からのみ一体延出するとともに、この縦フレ
ーム部の後部側面に板金プレス材からなる横断面形状コ
の字状の補強材を接合して中空の支柱部を形成し、この
支柱部の下端を前記主フレームに接合してあることを特
徴とする。
【0011】(作用) 上記構成によると、縦フレーム
部の後部に強度の高い中空の支柱部が主フレームに連続
した状態で形成されることになり、縦フレーム部全体の
強度が増大する。
【0012】(効果) 請求項2に係る発明は、請求項
1に係る発明の上記効果をもたらすとともに、縦フレー
ム部全体の強度を高めることで四連リンク機構の支持強
度を高めることができる。
【0013】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0014】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
1または2に係る発明において、運転デッキ部を前記主
フレームの前半部に相当させて配設するとともに、後輪
を軸支した車軸ケースを主フレームの後部で支持するよ
う構成し、主フレーム後部が主フレーム前半部に対して
高く位置するよう、主フレームを側面視で後ろ上がりの
段違い状に形成してあることを特徴とする。
【0015】(作用) 上記構成によると、大径の後輪
を軸支する車軸ケースを高い位置に配置するために主フ
レーム後部を高い位置に設定しても、運転ステップを設
ける主フレーム前半部を低くすることができる。この場
合、パイプ材の主フレームを同様な構造にするとする
と、剛性に高い主フレームを曲げ加工して段違い状にす
るか、主フレームを複数に分割して段違い状に溶接する
かしなければならないが、左右の板金プレス素材を接合
する構造によれば、平面プレスの段階で板金プレス素材
自体を予め段違い形状に形成して、これを接合するだけ
で所望の段違い形状の主フレームが得られる。
【0016】(効果) 請求項3に係る発明は、請求項
1または2に係る発明の上記効果をもたらすとともに、
段違い状の主フレームを簡単安価に製作して、運転ステ
ップを低くして乗降が容易な機体構造を簡単に構成する
ことができる。
【0017】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0018】 (構成) 請求項4に係る発明は、請求項1〜3の内の
いずれか一つに係る発明において、左右一対の前記主フ
レームから立設した左右の前記縦フレーム部を連結部材
で連結するとともに、この連結部材で運転席を受け止め
支持するよう構成してあることを特徴とする。
【0019】(作用) 上記構成によると、左右の前記
縦フレーム部を連結する連結部材は、左右一対の主フレ
ームの横方向に対する剛性を高める強度部材であるとと
もに、運転席の支持部材としても機能する。
【0020】 (効果) 請求項4に係る発明は、請求項1〜3の内の
いずれか一つに係る発明の上記効果をもたらすととも
に、部材の兼用化によって機体フレーム構造の簡素化お
よび軽量化に有効となる。
【0021】〔請求項5に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0022】 (構成) 請求項5に係る発明は、請求項1〜4の内の
いずれか一つに係る発明において、前記主フレームから
立設した前記縦フレーム部に開口を形成し、前記車軸ケ
ースに備えたサイドブレーキと運転デッキ部の前部に配
設したサイドブレーキペダルとを、前記開口を貫通して
配備した直線状のロッドで連動連結してあることを特徴
とする。
【0023】(作用) 一般に、車軸ケースに備えた左
右のサイドブレーキは主フレームの左右外側に振り分け
配備されるのに対して、左右のサイドブレーキペダルは
右足で操作するために主フレーム前部の右側外方箇所に
並設される。従って、左側のサイドブレーキペダルと左
側のサイドブレーキとは主フレームを挟んで反対側に位
置することになり、両者を連動連結するロッド等の連動
部材は主フレームと交差して配備せざるを得ない。そこ
で一般には、連動部材を主フレームの下をくぐって交差
させる手段がとられることが多い。しかし、主フレーム
の下方に配置された連動部材は地上の障害物などに接触
しやすくなる。これに対し、本発明の上記構成による
と、主フレームを挟んで反対側に位置するサイドブレー
キペダルとサイドブレーキとを連動連結するロッドは、
主フレームの上方、すなわち、地上の障害物などが接触
するおそれの少ない箇所に配置できる。
【0024】 (効果) 請求項5に係る発明は、請求項1〜4の内の
いずれか一つに係る発明の上記効果をもたらすととも
に、サイドブレーキペダルとサイドブレーキとを連動連
結するロッドを損傷のおそれなく配置でき、不測な損傷
事故を未然に回避して長期間良好に機能させることがで
きる。
【0025】(構成) 請求項6に係る発明は、請求項
5に係る発明において、前記四連リンク機構を駆動昇降
する油圧シリンダへの油圧ホースを前記縦フレーム部に
形成した開口に挿通してあることを特徴とする。
【0026】(作用) 上記構成によると、油圧シリン
ダへの油圧ホースを縦フレーム部を迂回することなく配
備できる。
【0027】(効果) 請求項6に係る発明は、請求項
5に係る発明の上記効果をもたらすとともに、油圧シリ
ンダへの油圧ホースを短いものにして、圧力ロスの減少
や配管コストの低減を図ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。この乗用型田植機は、左右一対
の前輪1と後輪2を備えた四輪駆動式の乗用走行機体3
の後部に、四連リンク機構4を介して4条植え仕様の苗
植付け装置5が昇降自在に連結されるとともに、乗用走
行機体3の前部左右にそれぞれ予備苗のせ台6が設けら
れた基本構造を備えている。ここで、前記四連リンク機
構4は、上部リンク4aの前端と機体側との連結点と、
下部リンク4bの後端と後部リンク4cの下端との連結
点とに亘って前記油圧シリンダ7を架設して構成された
ものであり、油圧シリンダ7の短縮駆動によって四連リ
ンク機構4が引上げ上昇され、油圧シリンダ7の伸長作
動によって四連リンク機構4が自重下降されるよになっ
ている。また、前記苗植付け装置5には、苗を載置して
一定ストロークで往復横移動される苗のせ台8、1回転
によって2株の植付けを行う4条分の植付け機構9、植
付け田面を整地するフロート10、等が備えられ、苗植
付け装置5全体が後部リンク4cの下部に前後方向軸心
P周りにローリング自在に連結されている。
【0029】前記乗用走行機体1の機体フレーム11
は、図11および図13に示すように、互いに平行に配
置された前後に長い左右一対の主フレーム12と、これ
らの横外側に平面視で平行に配置された前後に長い左右
一対の外フレーム13と、主フレーム12の前部と外フ
レーム13の前部とを連結する前部横フレーム14と、
主フレーム12の後部と外フレーム13の後部とを連結
する後部横フレーム15と、主フレーム12同志の後部
をつなぐ連結部材16とからなり、全体が矩形の格子状
に構成されている。
【0030】図14に示すように、左右の各主フレーム
12は、左右一対の板金プレス素材12a,12bをフ
ランジ合わせ状に溶接接合して前後に長い角パイプ状に
形成されており、機体内側に位置する板金プレス素材1
2aから前後に幅広い略台形の縦フレーム部12Aが一
連に起立延出され、左右の縦フレーム部12Aが前記連
結部材16によって連結されている。この縦フレーム部
12Aの後部の外側面には、横断面形状がコの字状のに
成形された板金プレス材からなる補強材12cが溶接接
合されて、縦フレーム部12Aの後辺に沿う角パイプ状
の支柱部12Bが形成されるとともに、この支柱部12
Bの下端が機体外側に位置する他方の板金プレス素材1
2bの上面に溶接接合されている。そして、前記四連リ
ンク機構4における左右一対の上部リンク4aの前端と
油圧シリンダ7の基端とが、この縦フレーム部12Aに
おける支柱部12Bの上部に支点軸17を介して枢支連
結されるとともに、四連リンク機構4における左右一対
の下部リンク4bの前端が各主フレーム12の外側面に
支点軸18に枢支連結されている。
【0031】機体フレーム11を構成する外フレーム1
3は縦断面形状が下向きコの字状に成形された板金プレ
ス材が使用されるとともに、前部横フレーム14は直線
状の丸パイプ材が、また、後部横フレーム15は機体中
心側が前方に屈曲された丸パイプ材が使用されている。
【0032】角パイプ状の前記主フレーム12は側面視
で後ろ上がりの段違い状に形成されており、後輪2を軸
支した車軸ケース19が主フレーム12の後側部分の下
方にブラケット20を介して取付けられるとともに、機
体フレーム12を上方から全体的に覆う樹脂製の機体カ
バー21が着脱自在に取付けられる。この機体カバー2
1の前半部には運転デッキ部21aが形成されるととも
に、後半部には後輪フェンダ部21bと座席支持部21
cとが一体形成され、座席支持部21cの上方に弾性ブ
ッシュ22を介して防振状にボルト連結された支持金具
23に、運転座席24が支点X周りに回動自在に取付け
られるとともに、運転座席24を受け止め支持するゴム
製(バネ製でもよい)のクッション材25が座席支持部
21cの上面に取付けられている。
【0033】機体フレーム12上に配備された前記機体
カバー21は外フレーム13の前後左右に装備した防振
ゴム26を介して弾性的に搭載支持されるととももに、
左右の縦フレーム部12Aの上部を連結する後側の連結
部材16に、座席支持部21cが防振ゴム27を介して
弾性的に受け止め支持されている。また、機体カバー2
1の後部左右に設けた連結ピン28aが機体フレーム1
1の後部左右に配備した係止金具29に上方より係入さ
れて前後方向に位置決めされ、かつ、前記連結ピン28
aおよび機体カバー21の前部左右に設けた連結ピン2
8bに機体フレーム11に配備したフック30a,30
bをそれぞれ係合することで機体カバー21を機体フレ
ーム11に弾性支持することができ、また、フック30
a,30bを外すことで機体カバー21全体を運転座席
24ごと取り外すことができるよう構成されている。
【0034】また、左右の外フレーム13の外側端に搭
乗用ステップ31がそれぞれ吊り下げ状に連結されると
ともに、この搭乗用ステップ31と左右の主フレーム1
2とに亘って補強ステー32がそれぞれ架設されて、搭
乗用ステップ31自体の補強と、機体フレーム11全体
の補強がなされている。
【0035】機体フレーム11における主フレーム12
の前端には前輪1を軸支したミッションケース35が連
結されるとともに、このミッションケース35と前記車
軸ケース19とがパイプ材の補強フレーム37で連結さ
れて機体全体の強度が確保されている。また、ミッショ
ンケース35の上に空冷式のエンジン36が搭載される
とともに、ミッションケース35を前方から囲むように
平面視U字状に形成された前フレーム38が機体フレー
ム11における前部横フレーム14の両端に連結されて
いる。この前フレーム38は縦断面形状がコの字状に形
成された板金プレス構造体であり、その前面の左右にヘ
ッドライト39が装着されている。また、左右の予備苗
のせ台6における支柱6aの下端同志をつなぐ横杆部6
bがミッションケース35の前面下部に連結されるとと
もに、この横杆部6bと前フレーム38とに亘って左右
一対の支持部材40が斜めに架設され、両支持部材40
に亘ってバッテリ41の受け台42が取付けられてい
る。なお、前フレーム38の正面にはバッテリ41の前
方に位置するガード部材43が取付けられ、前記横杆部
6bには牽引用あるいはロープ掛けに用いるフック44
が備えられている。また、前フレーム38内の前方下部
には排気口45aを横外方に向けたマフラー45が配置
されている。
【0036】図3に示すように、前記ミッションケース
35の上部にはステアリングギヤケース50が連設さ
れ、ステアリングギヤケース50に取り付けた操縦ハン
ドル51の回動操作によってミッションケース35下部
に軸支したピットマンアーム52が左右に揺動操作され
て左右の前輪1が操向されるようになっている。
【0037】エンジン36の後部にはハンドルポスト5
3を支えにして計器パネル54が配備されるとともに、
その上部にエンジン36上に一部重複する状態で燃料タ
ンク55が設置されている。また、計器パネル54の前
方にはエンジン36を覆うボンネット56が着脱自在に
取付けられている。このボンネット56の下部には機体
前方と運転部との間での歩行移動を行うための搭乗用デ
ッキ部分56aが張出し状に一体連設されるとともに、
この搭乗用デッキ部分56aの周部に前フレーム38を
覆う化粧カバー部56bが連設されている。
【0038】前記エンジン36は出力軸36aが左右に
向かう横向きに搭載され、その出力軸36aの一端とミ
ッションケース35の入力軸35aとが、テンションク
ラッチを備えた伝動比の異なる2組のベルト伝動機構を
択一的にクラッチ入り状態にすることで高低2段の変速
を行う、いわゆるダブルテンション式の副変速装置57
を介して連動連結されている。また、エンジン36の右
側には出力軸36aの他端に連結された油圧ポンプ58
が取付けられている。
【0039】前記副変速装置57を介してミッションケ
ース35に入力されたエンジン動力は前進2段後進1段
の変速を行うギヤ式主変速装置(図示せず)によって適
宜変速されて左右の前輪1に伝達されるとともに、伝動
軸59を介して後方の車軸ケース19に伝達される。ま
た、ミッションケース35に入力されて主変速された動
力の一部はミッションケース35に内装された株間変速
装置(図示せず)によって適宜変速された後、伝動軸6
0を介して前記苗植付け装置5に伝達されるようになっ
ている。
【0040】前記車軸ケース19に入力され動力は左右
のサイドクラッチ・ブレーキ61a,61bを介して左
右の後輪2に伝達されるようになっており、両サイドク
ラッチ・ブレーキ61a,61bを操作するレバー62
a,62bが車軸ケース19の左右上面に設けられてい
る。一方、このサイドクラッチ・ブレーキ61a,61
bを操作する一対のサイドブレーキペダル63a,63
bが右側の主フレーム12の前部に並列配備されてお
り、これらサイドブレーキペダル63a,63bと前記
レバー62a,62bとがそれぞれ直線状のロッド64
a,64bを介して連動連結され、サイドブレーキペダ
ル63a,63bの踏み込みに伴って後輪2への伝動が
断たれるとともに制動がかけられるようになっている。
ここで、右側のロッド64bは右側の主フレーム12の
外側に配置されるが、左側のロッド64aは右側の主フ
レーム12の前部上方を通過するとともに、左側の主フ
レーム12における縦フレーム部16に形成した開口6
5を貫通交差して配備されている。
【0041】また、右側の縦フレーム部12Aの外側面
に前記油圧シリンダ7に対する制御弁66や電気系の制
御ユニット67が取付けられ、制御弁66から導出した
油圧ホース68が右側の縦フレーム部12Aに形成した
開口65を通って油圧シリンダ7に接続されるととも
に、制御ユニット67と左側の縦フレーム部12Aの内
側面に取り付けたレギュレータ69とが右側の縦フレー
ム部12Aの開口65を通して配線接続されている。
【0042】また、右側の縦フレーム部12Aの外側面
には、制御弁66を操作するとともに、ミッションケー
ス35内の植付けクラッチ(図示せず)に機械的に連係
された植付け操作レバー70と、苗植付け装置5の昇降
制御における感度調節を行う感度調節レバー71と、こ
れらに対するレバーガイド72が設けられており、植付
け操作レバー70を最前方の「植付け位置(p)」に操
作すると植付けクラッチが入り操作されるとともに苗植
付け装置5が昇降制御され、1段後方の「下降位置
(d)」では植付けクラッチが切り操作された状態で苗
植付け装置5が昇降制御され、「中立位置(n)」では
苗植付け装置5の昇降が停止され、また、最後方の「上
昇位置(u)」では苗植付け装置5が強制上昇されるよ
うになっている。また、前記感度調節レバー71は、圃
場の泥硬さを判断して、柔らかいほど昇降制御の感度を
敏感側に調節する。また、レバーガイド72は機体カバ
ー21に形成された開口73に臨んで設けられ、機体の
メンテナンス時にレバーガイド72を残したままで機体
カバー21を取り外すことができるようになっている。
ここで、前記レバーガイド72は、そのレバー案内面が
外下がり傾斜して設けられており、平面視でのレバー案
内面の横幅を小さくしながら、実質的なレバー案内面の
横幅を大きくして使用している。
【0043】〔他の実施形態〕なお、上記実施形態で
は、主フレーム12における縦フレーム部12Aを一方
の板金プレス素材12aからのみ一体延出して、その側
面に補強材12cを連結して構成しているが、左右一対
の板金プレス素材12a,12bをともに延出して縦フ
レーム部12Aを形成することもでき、この場合は補強
材12cを省略してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図
【図2】機体フレーム構造の平面図
【図3】機体前部の側面図
【図4】機体後部の側面図
【図5】機体前部の正面図
【図6】機体の前後中間部位での縦断正面図
【図7】機体カバーの一部切欠き斜視図
【図8】機体前部の斜視図
【図9】座席取付け用支持金具の機体カバーへの取付け
構造を示す断面図
【図10】機体カバーの機体フレームへの取付け構造を
示す縦断側面図
【図11】機体フレーム構造の平面図
【図12】前フレーム周辺の斜視図
【図13】機体フレームの斜視図
【図14】一方の主フレームの構成を示す分解斜視図
【図15】主フレームの側面図
【図16】図15におけるa−a線断面図
【図17】図15におけるb−b線断面図
【図18】図15におけるc−c線断面図
【符号の説明】
2 後輪 4 四連リンク機構 4a 上部リンク 12 主フレーム 12A 縦フレーム部 12B 支柱部 12a 板金プレス素材 12b 板金プレス素材 12c 補強材 16 連結部材 24 運転座席 61a サイドブレーキ 63a サイドブレーキペダル 64a ロッド 65 開口 68 油圧ホース

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体前後方向に沿って配置される左右一
    対の主フレームの後側箇所に縦フレーム部をそれぞれ立
    設し、苗植付け装置を昇降自在に連結する四連リンク機
    構における上部リンクの前端を前記縦フレーム部の上部
    に枢支連結するよう構成した田植機において、 左右一対の板金プレス素材を接合して前後方向に長い筒
    状に前記主フレームを構成するとともに、左右一対の板
    金プレス素材の少なくとも一方から前記縦フレーム部を
    前後に幅広の縦壁状に一体延出してあることを特徴とす
    る田植機の機体構造。
  2. 【請求項2】 前記縦フレーム部を一方の板金プレス素
    材からのみ一体延出するとともに、この縦フレーム部の
    後部側面に板金プレス材からなる横断面形状コの字状の
    補強材を接合して中空の支柱部を形成し、この支柱部の
    下端を前記主フレームに接合してあることを特徴とする
    請求項1記載の田植機の機体構造。
  3. 【請求項3】 運転デッキ部を前記主フレームの前半部
    に相当させて配設するとともに、後輪を軸支した車軸ケ
    ースを主フレームの後部で支持するよう構成し、主フレ
    ーム後部が主フレーム前半部に対して高く位置するよ
    う、主フレームを側面視で後ろ上がりの段違い状に形成
    してあることを特徴とする請求項1または2記載の田植
    機の機体構造。
  4. 【請求項4】 左右一対の前記主フレームから立設した
    左右の前記縦フレーム部を連結部材で連結するととも
    に、この連結部材で運転席を受け止め支持するよう構成
    してあることを特徴とする請求項1〜3の内のいずれか
    一つに記載の田植機の機体構造。
  5. 【請求項5】 前記主フレームから立設した前記縦フレ
    ーム部に開口を形成し、前記車軸ケースに備えたサイド
    ブレーキと運転デッキ部の前部に配設したサイドブレー
    キペダルとを、前記開口を貫通して配備した直線状のロ
    ッドで連動連結してあることを特徴とする請求項1〜4
    の内のいずれか一つに記載の田植機の機体構造。
  6. 【請求項6】 前記四連リンク機構を駆動昇降する油圧
    シリンダへの油圧ホースを前記縦フレーム部に形成した
    開口に挿通してあることを特徴とする請求項5記載の田
    植機の機体構造。
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