JP3354546B2 - キャリア保持機構 - Google Patents

キャリア保持機構

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JP3354546B2
JP3354546B2 JP2000090610A JP2000090610A JP3354546B2 JP 3354546 B2 JP3354546 B2 JP 3354546B2 JP 2000090610 A JP2000090610 A JP 2000090610A JP 2000090610 A JP2000090610 A JP 2000090610A JP 3354546 B2 JP3354546 B2 JP 3354546B2
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芳郎 花輪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリンタ、
ファクシミリ、ワードプロセッサ等の機器、特にコンピ
ューター出力用シリアルプリンタにおけるような印字ヘ
ッドを搭載した走査キャリアを含むプリント機構に関
し、特に走査キャリアを高精度に移動させることのでき
るキャリア保持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インパクト式プリンタの印字ヘ
ッド2の走査キャリア1は、図3に示すように、プラテ
ン3と相互に軸線を平行に配置されたキャリアシャフト
4に、軸受け7を介して軸線に沿って摺動可能に案内さ
れている。走査キャリア1の後部(図視右方)には、断
面がコの字形のスライダ5が取り付けられており、金属
板製の案内板6にかみ合って摺動する構造になってい
る。ここで8はリボンシールド、9は印字用紙である。
走査キャリア1の後部のスライダ5は、上下方向だけで
なく前後方向の変位も規制し、プラテン3と印字ヘッド
2との間のギャップを一定に保つように作用する。この
スライダ5は、例えばポリイミド、ポリベンゾイミダゾ
ール、ポリアミドまたはポリプロピレンのような耐摩耗
性樹脂等の耐摩耗性材料で製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにキャリアシ
ャフト4に軸受け7を介して搭載され、後部が案内板6
にかみ合って摺動する構造の走査キャリア1において
は、図4に示すように、案内板6の反り、うねり、傾き
によってスライダ5が上下し、走査キャリア1にはキャ
リアシャフト4の軸を支点にした回転変位を生ずる。た
とえ微小な回転変位でも、印字ヘッド2の印字位置を所
定のレベルから上下方向に変動させて、印字された横線
が波打ったり傾いたりして、印字品質の低下の原因とな
る。
【0004】また走査キャリア1を案内板6に沿ってス
ムースに摺動させるためには、案内板6の変位を吸収す
るクリアランスが必要になる。しかし、このクリアラン
スのためにガタが生じ、このガタによってキャリアシャ
フト4の軸線を支点にした回転変位を生じてしまい、こ
の結果、同様に印字品質の低下を招くことになる。特
に、走査キャリア1を下向きに傾けて配置した構造の場
合にはバランスが維持しにくく、ガタが発生しやすい。
【0005】さらに、スライダ5が案内板6にかみ合っ
て摺動する構造の走査キャリア1においては、走査キャ
リア1のスライダ取り付け面を、案内板6と平行に仕上
げることが難しいために、スライダ5と案内板6の平行
を保てずに偏ってしまい、摺動抵抗が大きくなったり、
案内板6の反り、うねりによって摺動抵抗が変化したり
して走査キャリア1の滑らかな動きを妨げることにな
る。
【0006】よって本発明の目的は、案内板に反り、う
ねり、傾きがあっても、キャリアの変位を生ずることな
く、または最小限に抑えることのできるキャリア保持機
構を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、走査キャリアをスム
ーズに移動させることのできるキャリア保持機構を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、印字ヘッドを搭載した走査キャリアの走査
方向に平行な表面を有する案内板と、走査キャリアに設
けられ、該案内板の表面と接する摺動面を有し、走査キ
ャリアの移動に伴って該案内板に沿って摺動するスライ
ダとを含むキャリア保持機構において、前記スライダ
は、前記走査キャリアを変位させることなく、前記摺動
面が所定の姿勢から変位可能に前記走査キャリアに連結
されているようにキャリア保持機構を構成した。
【0009】本発明に係るキャリア保持機構において
は、案内板の反り、うねり、傾きによりスライダの摺動
面が所定の姿勢から傾いて変位したとしても、走査キャ
リアを実質的に変位させることがなく、従って高い印字
品質を維持することができる。また、走査キャリアとス
ライダとの取り付け精度が少々悪くても、スライダの摺
動面を案内板の表面に密着させることができるので、印
字品質が低下することはない。
【0010】スライダと走査キャリアとの連結機構とし
ては、例えばユニバーサルジョイントに類似のものや、
弾性体を介してスライダを案内板に向かう方向に付勢し
たもの等が限定的ではなく挙げられるが、好ましくは前
記スライダには、前記摺動面に対して垂直方向に突出し
た半球状突起が設けられており、前記走査キャリアに
は、前記半球状突起に相対する位置に、前記半球状突起
の径よりも大きい径を有する半球状凹部が設けられてい
て、半球状突起と半球状凹部とが、相互に頂点を接して
連結されている。このような連結機構においては、もし
もスライダの摺動面が傾いて変位しても、半球状突起が
半球状凹部の中を回転することにより変位を吸収して、
走査キャリアに変位をほとんど伝達しない。すなわち摺
動面が傾いても、半球状突起が半球状凹部に当接しつつ
半球状凹部内を転動し、あるいは半球状凹部の頂点に接
しつつ自転するので、走査キャリアを全く変位させず、
または最小限しか変位させない。
【0011】また、好ましくは前記スライダは、前記案
内板の表裏から、それぞれの前記摺動面により前記案内
板を挟みつつ摺動する別体の一組のスライダ部材からな
り、一方のスライダ部材には前記半球状突起が設けら
れ、他方のスライダ部材は前記案内板に向かう方向に付
勢されているように構成することができる。このような
構成によると、付勢により他方のスライダ部材は案内板
の表面に押しつけられるので、スライダと案内板との間
にクリアランスを設けなくても、走査キャリアをスムー
ズに移動させることができ、従ってガタの生じることは
ない。また走査キャリアにスライダが傾いて取り付けら
れていても、付勢の力によりスライダの摺動面が案内板
の表面に追随し、摺動抵抗の変動を小さく抑えることが
できるので、走査キャリアの円滑な移動が保障される。
さらに、スライダや案内板が摩耗しても両者の間にギャ
ップが生じることがない。好ましくは、前記他方のスラ
イダ部材は、一端が前記走査キャリアに固定された板
バネの他端に支持されている。
【0012】また、前記各摺動面はそれぞれ、中心部分
がくぼんでおり、外周部分が前記案内板表面に接する構
造にすると、摺動面が安定して案内板表面に接する。ま
た、くぼみは潤滑油の油だまりの役割を果たす。
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキャリア保持
機構の一つの実施の形態について、図を参照して説明す
る。図1は図1、2に示したプリント機構に適用可能な
本発明に係るキャリア保持機構の一つの実施の形態の構
成を示す斜視図であり、図2は図1と同じキャリア保持
機構を示す断面図である。各図において、図3,4に示
した部材と同様の部材には、同じ符号を付して示してあ
る。
【0016】各図において、スライダ5は案内板6を表
裏から挟む2つの部材である上スライダ51と下スライ
ダ52とに分割されている。下スライダ52は、走査キ
ャリア1に他端近くが固定された板ばね10の一端に、
下面から突出した突起521を介して支えられており、
板ばね10の弾性力によって案内板6に向かう方向に付
勢され、適当な大きさの力で摺動面522が案内板6の
裏面に押し付けられている。摺動面522は、外周部の
みが案内板6の裏面に接しており、中心部にはくぼみ5
23が設けられている。くぼみ523は外周部で安定し
て案内板6の裏面に接するようにするとともに、潤滑油
の油だまりの役割を併せ持つ。
【0017】上スライダ51の上面には、上方に突出す
る半球状突起511が設けられている。走査キャリア1
の後部の下面には、半球状凹部11が設けられている。
半球状突起511と半球状凹部11とは相互に対応する
位置に設けられており、半球状突起511が半球状凹部
11内に入り込んで相互の頂点同士が接して半球状凹部
11に半球状突起511が係止されることにより、走査
キャリア1と上スライダ51とが連結されるようになっ
ている。半球状突起511の径は、半球状凹部11の径
よりも、やや小さい。半球状凹部11は、上スライダ5
1が走査キャリア1から完全に外れることがないよう
に、上スライダ51の外形よりもやや大きいサイズに形
成された直方体型凹部12内に形成されている。摺動面
512には、下スライダ52と同様、くぼみ513が設
けられている。なお上スライダ51及び下スライダ52
はいずれもポリアミド製である。
【0018】次に本実施の形態の作用について説明す
る。印字ヘッド2を搭載した走査キャリア1がキャリア
シャフト4に沿って往復動する間、スライダ5は案内板
6に沿って摺動する。このとき板ばね10により、上ス
ライダ51及び下スライダ52それぞれの摺動面512
及び522が案内板6の表裏それぞれの表面に密着する
ように押しつけられている。従って、この実施の形態に
おいては摺動面512及び522と、案内板6の表面と
の間にクリアランスを設ける必要はなく、よってガタが
生ずることもない。また下スライダ52の摺動面522
と案内板6の裏の表面との平行が損なわれてもこれを吸
収することができる。
【0019】また、案内板6に表面の平坦さや角度の狂
い、すなわち案内板6の反り、うねり、傾きがあって
も、上スライダ51は実質的に変位することはない。も
しも上スライダ51の摺動面512が案内板6の反り、
うねり、傾きによって傾いて変位しても、半球状突起5
11が半球状凹部11の周面に沿って転動し、あるいは
半球状突起511が自転することにより、変位を走査キ
ャリア1にほとんど伝達することはない。
【0020】よって本実施の形態に係るキャリア保持機
構によると、案内板6の反り、うねり、傾きに拘わら
ず、走査キャリア1の姿勢を変位させることがないの
で、印字ヘッド2の印字位置が変化することはなく、高
い印字品質を得ることができる。また走査キャリア1の
摺動抵抗が変化することなくスムースに走査させること
ができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明に係るキャリア保持
機構によれば、印字ヘッドを搭載した走査キャリアの案
内板に反り、うねり、傾きがあっても走査キャリアの変
位はほとんどなく、安定した印字品質を得ることができ
る。
【0022】また、板ばね等によりスライダを保持して
スライダを案内板に向かう方向に押しつけることによ
り、スライダと案内板の平行度を保つことが容易にな
り、摺動抵抗の変化が極めて小さく、安定した走査キャ
リアの走行と印字品質を得ることができる。特に傾斜の
あるキャリア構造の場合、効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るキャリア保持機構の一つ
の実施の形態を示す組み立て図である。
【図2】図2は、図1のキャリア保持機構を示す断面図
である。
【図3】図3は、本発明に係るキャリア保持機構が適用
可能なインパクト式プリント機構を示す正面図である。
【図4】図4は、図3のインパクト式プリント機構にお
ける印字ヘッドの変位を表す正面図である。
【符号の説明】 1 走査キャリア 11 半球状凹部 12 直方体型凹部 2 印字ヘッド 3 プラテン 4 キャリアシャフト 5 スライダ 51 上スライダ 511 半球状突起 512 摺動面 513 くぼみ 52 下スライダ 521 突起 522 摺動面 523 くぼみ 6 案内板 7 軸受け 8 リボンシールド 9 印字用紙 10 板ばね

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを搭載した走査キャリアの走
    査方向に平行な表面を有する案内板と、走査キャリアに
    設けられ、該案内板の表面と接する摺動面を有し、走査
    キャリアの移動に伴って該案内板に沿って摺動するスラ
    イダとを含むキャリア保持機構において、 前記スライダは、前記走査キャリアを変位させることな
    く、前記摺動面が所定の姿勢から変位可能に前記走査キ
    ャリアに連結されていることを特徴とするキャリア保持
    機構。
  2. 【請求項2】 前記スライダには、前記摺動面に対して
    垂直方向に突出した半球状突起が設けられており、前記
    走査キャリアには、前記半球状突起に相対する位置に、
    前記半球状突起の径よりも大きい径を有する半球状凹部
    が設けられている請求項1に記載のキャリア保持機構。
  3. 【請求項3】 前記スライダは、前記案内板の表裏か
    ら、それぞれの前記摺動面により前記案内板を挟みつつ
    摺動する別体の一組のスライダ部材からなり、一方のス
    ライダ部材には前記半球状突起が設けられ、他方のスラ
    イダ部材は前記案内板に向かう方向に付勢されている請
    求項2に記載のキャリア保持機構。
  4. 【請求項4】 前記他方のスライダ部材は、一端が前
    記走査キャリアに固定された板バネの他端に支持されて
    いる請求項3に記載のキャリア保持機構。
  5. 【請求項5】 前記各摺動面はそれぞれ、中心部分がく
    ぼんでおり、外周部分が前記案内板表面に接する構造で
    ある請求項1乃至4のいずれかに記載のキャリア保持機
    構。
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