JP3354479B2 - 直列多気筒エンジンの補機部品取付構造 - Google Patents

直列多気筒エンジンの補機部品取付構造

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JP3354479B2 JP09143598A JP9143598A JP3354479B2 JP 3354479 B2 JP3354479 B2 JP 3354479B2 JP 09143598 A JP09143598 A JP 09143598A JP 9143598 A JP9143598 A JP 9143598A JP 3354479 B2 JP3354479 B2 JP 3354479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グ用オイルポンプ、オルタネータ、エンジン冷却用ウオ
ータポンプ、空調用コンプレッサ等の補機部品を補機部
品用ブラケットを介してエンジン本体に支持するための
直列多気筒エンジンの補機部品取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる直列多気筒エンジンの補機部品取
付構造として、実公平3−4756号公報に記載された
ものが知られている。このものは、エンジン本体にボル
トで締結した共通の補機部品取付ブラケットに複数の補
機部品を上下多段に固定し、更に複数の補機部品を補助
ブラケットで相互に結合することにより、補機部品自体
の剛性を利用してエンジン本体に対する補機部品の取付
剛性を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のものは、複数の補機部品を補機部品取付ブラケットに
固定する際に補助ブラケットを必要とするため、補助ブ
ラケットの分だけ部品点数が増加するという問題があっ
た。しかも補機部品相互が補助ブラケットを介して間接
的に接続されているため、補機部品自体の剛性による補
機部品取付ブラケットの剛性向上効果を充分に発揮させ
ることが難しいという問題があった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エンジン本体に補機部品取付ブラケットを介して複
数の補機部品を固定するものにおいて、部品点数の増加
を回避しながら高い剛性で補機部品を固定できるように
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、クランクシャフトに
より無端帯を介して駆動される複数の補機部品と、前記
補機部品をエンジン本体に支持する単一の補機部品取付
ブラケットとを備えた直列多気筒エンジンの補機部品取
付構造において、前記補機部品取付ブラケットに第1の
補機部品および第2の補機部品を上下に並べて固定し、
前記第1の補機部品から一体に延びる一対の取付腕部に
第3の補機部品を固定するとともに、前記第2の補機部
品から一体に延びる一対の取付腕部に第4の補機部品を
固定したことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、単一の補機部品取付ブ
ラケットに第1の補機部品および第2の補機部品を上下
に並べて固定し、更に前記第1の補機部品の取付腕部お
よび前記第2の補機部品の取付腕部にそれぞれ第3の補
機部品および第4の補機部品を固定したので、それら補
機部品自体によって補機部品取付ブラケットの剛性を高
めることができるだけでなく、各々の補機部品の無端帯
の回転面に直交する方向の位置ずれを最小限に抑えてス
ムーズな動力伝達を可能にし、無端帯の耐久性および信
頼性を高めることができる。しかも補機部品取付ブラケ
ット以外に補助ブラケットを必要としないので部品点数
を最小限に抑えることができる。更に複数の補機部品を
相互に近接させて補機部品取付ブラケットを小型化する
ことができる。
【0007】尚、直列多気筒エンジンのエンジン本体の
上下方向とは、そのシリンダ軸線に沿う方向を指すもの
とする。また実施例のオートテンショナー4は本発明の
第1の補機部品に対応し、実施例のウオータポンプ6は
本発明の第2の補機部品に対応し、実施例のオイルポン
プ3は本発明の第3の補機部品に対応し、実施例のオル
タネータ5は本発明の第4の補機部品に対応する。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記第1および第2補機部品は共通
の無端帯の内周面により駆動され、前記第3および第4
補機部品は前記共通の無端帯の外周面により駆動される
ことを特徴とする。 上記構成によれば、複数の補機部
品を無端帯の外周面および内周面を用いて駆動すること
により、前記補機部品を相互に近接状態で配置してスペ
ースの有効利用を図りながら各補機部品を無端帯で確実
に駆動することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図10は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は直列多気筒エンジンをクランクシャフト
の軸方向に見た正面図、図2は図1の要部拡大図、図3
は図2の3方向矢視図、図4は補機部品取付ブラケット
の正面図、図5は補機部品取付ブラケットの背面図、図
6は図4および図5の6方向矢視図、図7は図6の7−
7線断面図、図8はオートテンショナーの正面図、図9
は図4の9−9線断面図、図10は図9の10−10線
矢視図である。
【0011】図1に示すように、直列多気筒エンジンE
のエンジン本体を構成するシリンダブロック1の側面に
補機部品取付ブラケット2が固定されており、この補機
部品取付ブラケット2に本発明の補機部品を構成するパ
ワーステアリング用オイルポンプ3、オートテンショナ
ー4、オルタネータ5、エンジン冷却用ウオータポンプ
6および空調用コンプレッサ7が固定される。前記5個
の補機部品3〜7はエンジンの上下方向(図1において
シリンダ軸線Lに沿う方向)に配置されるとともに、左
右方向(図1においてシリンダ軸線Lに直交する方向)
に互い違いに配置される。これを詳述すると、前記5個
の補機部品3〜7のうち、比較的に小型の補機部品、即
ち上から2番目のオートテンショナー4および上から4
番目のウオータポンプ6はシリンダブロック1に近い補
機部品取付ブラケット2の正面に配置され、比較的に大
型の補機部品、即ち上から1番目のオイルポンプ3、上
から3番目のオルタネータ5および上から5番目のコン
プレッサ7はシリンダブロック1から離れた補機部品取
付ブラケット2の外側面に配置される。
【0012】エンジンEのクランクシャフト8に設けた
クランクプーリ9と、オイルポンプ3に設けたオイルポ
ンププーリ10と、オートテンショナー4に設けたテン
ショナープーリ11と、オルタネータ5に設けたオルタ
ネータプーリ12と、ウオータポンプ6に設けたウオー
タポンププーリ13と、コンプレッサ7に設けたコンプ
レッサプーリ14とに単一の無端帯(無端ベルト15)
が巻き掛けられており、クランクシャフト9の駆動力が
無端ベルト15によりオイルポンプ3、オルタネータ
5、ウオータポンプ6およびコンプレッサ7に伝達され
るとともに、オートテンショナー4により無端ベルト1
5に張力が付与される。
【0013】このように、5個の補機部品3〜7をシリ
ンダブロック1に側面に沿って上下方向に、かつ千鳥状
に配置することにより、シリンダブロック1に沿う空間
に5個の補機部品3〜7を合理的にレイアウトしてエン
ジンEの小型化を図ることができる。またテンショナー
プーリ11およびウオータポンププーリ13は無端ベル
ト15の背面によって駆動されるが、このように単一の
無端ベルト15を用い、かつその背面を利用することに
より、補機部品3〜7を相互に接近させた状態でコンパ
クトに配置することができるだけでなく、各プーリ10
〜14に対する無端ベルト15の巻き付き角度を充分に
確保して補機部品3〜7を確実に駆動することができ
る。
【0014】図2および図3から明らかなように、補機
部品取付ブラケット2は6個のボルト締結部21 〜26
を備えており、それらボルト締結部21 〜26 を側方か
ら貫通する6本のボルト16a〜16fによって補機部
品取付ブラケット2がシリンダブロック1の側面に締結
される。補機部品取付ブラケット2のボルト締結部2 1
を貫通する1本のボルト16aは、上側のオイルポンプ
3およびオートテンショナー4と、下側のオルタネータ
5およびウオータポンプ6との間に形成された空間Sa
を通してシリンダブロック1に螺入され、ボルト締結部
2 ,23 を貫通する2本のボルト16b、16cは、
上側のオルタネータ5およびウオータポンプ6と、下側
のコンプレッサ7との間に形成された空間Sbを通して
シリンダブロック1に螺入される。そして、補機部品取
付ブラケット2のボルト締結部2 3 〜26 を貫通する残
り3本のボルト16d〜16fは、5個の補機部品3〜
7を避けた位置で補機部品取付ブラケット2を貫通して
シリンダブロック1に螺入される。
【0015】このように、前記6本のボルト16a〜1
6fを補機部品3〜7と干渉することなくシリンダブロ
ック1に螺入することができるので、補機部品取付ブラ
ケット2に全ての補機部品3〜7を予め組み付けてアセ
ンブリ化しておき、そのアセンブリを前記6本のボルト
16a〜16fで一括してシリンダブロック1に締結す
ることができる。その結果、補機部品3〜7の組付作業
性を大幅に高めることができるだけでなく、補機部品3
〜7の取り付けに要するボルトや補助ブラケットの数を
最小限に抑えて部品点数を削減することができる。また
共通の補機部品取付ブラケット2に全ての補機部品3〜
7を固定するので、各々の補機部品3〜7の相対的な位
置ずれ(特に、無端ベルト15の回転面に直交する方向
の位置ずれ)を最小限に抑えてスムーズな動力伝達を可
能にし、無端ベルト15の耐久性および信頼性を高める
ことができる。
【0016】図1および図3から明らかなように、エン
ジンEのインテークマニホールド17が、シリンダブロ
ック1の上部に結合されたシリンダヘッド18に接続さ
れる。エンジンEの側面には、補機部品取付ブラケット
2に支持された前記補機部品3〜7と、前記インテーク
マニホールド17とがクランクシャフト8の軸方向両端
側(図3における左右方向)に分かれて配置されている
ため、補機部品取付ブラケット2がインテークマニホー
ルド17と干渉するのを防止してエンジンEの側面のス
ペースを有効利用することができる。
【0017】次に、各補機部品3〜7の取付構造を具体
的に説明する。 オートテンショナー 先ず、図8に基づいてオートテンショナー4の概略構造
を説明する。オートテンショナー4は概略3角形の板体
よりなるベース部材21を備えており、このベース部材
21にベアリング22を介して搖動自在に枢支されたア
ーム23の先端にテンショナープーリ11が回転自在に
支持される。テンショナープーリ11を無端ベルト15
に弾発的に圧接すべく、アーム23はベース部材21と
の間に設けたスプリング(図示せず)によって矢印A方
向に付勢される。
【0018】ベース部材21には5個のボルト締結部2
1 〜215 が設けられており、そのうち3個のボルト
締結部211 〜213 を貫通する3本のボルト24a,
24b,24cを補機部品取付ブラケット2の3個のボ
ルト締結部27 〜29 (図4参照)に螺入することによ
り、オートテンショナー4が補機部品取付ブラケット2
に固定される。 オイルポンプ 図2および図8に示すように、オートテンショナー4の
ベース部材21は上方および側方に延びる2個の取付腕
部216 ,217 を備えており、それら取付腕部2
6 ,217 の先端に設けた前記ボルト締結部214
215 に、オイルポンプ3のポンプ本体25を支持する
板状のベース部26に設けた一対の取付腕部261 ,2
2 が、2本のボルト27a,27bで固定される。つ
まり、オイルポンプ3はオートテンショナー4を介して
間接的に補機部品取付ブラケット2に固定される。 ウオータポンプ 図4に示すように、補機部品取付ブラケット2の正面に
平坦な取付座210が形成されており、この取付座210
5個のボルト締結部211〜215が形成される。図2、図
9および図10から明らかなように、板状のポンプカバ
ー28がシール部材29を介して前記取付座210に重ね
合わされる。ポンプカバー28は外周部に5個のボルト
締結部281 〜285 を備えており、それらボルト締結
部281〜285 から挿入された5本のボルト30a〜
30eを前記取付座210の5個のボルト締結部211〜2
15に螺入することにより、ポンプカバー28が補機部品
取付ブラケット2に締結される。
【0019】前記取付座210の内側に、後記ポンプロー
タ40が回転自在に収納されるポンプ室31と、ポンプ
室31から補機部品取付ブラケット2の背面側に延びる
直線状の冷却水通路32と、ポンプ室31から取付座2
10に沿って上方に延びる冷却水通路34と、この冷却水
通路34の上端からシリンダブロック1側に屈曲する冷
却水通路35とが形成される。
【0020】ポンプカバー28にはボールベアリング3
6およびシール部材37を介してポンプ軸38が回転自
在に支持されており、その一端に前記オイルポンププー
リ10が取付部材39を介して固定されるとともに、そ
の他端に前記ポンプ室31内に収納されるポンプロータ
40が固定される。ポンプカバー28は2本の取付腕部
286 ,287 を有しており、それらの先端にそれぞれ
ボルト締結部288 ,289 が形成される。
【0021】図3および図5に示すように、補機部品取
付ブラケット2の背面に前記冷却水通路32が開口する
平坦な取付座216が形成されており、内部にサーモスタ
ットを収納したサーモケース41が前記取付座216に2
本のボルト42a,42bで固定される。
【0022】而して、エンジンEの暖機運転完了後は、
図示せぬラジエータからの冷却水がサーモケース41、
補機部品取付ブラケット2の冷却水通路32、ウオータ
ポンプ6のポンプ室31、補機部品取付ブラケット2の
冷却水通路34および補機部品取付ブラケット2の冷却
水通路35を経てシリンダブロック1内の冷却水通路
(図示せず)に供給される。またエンジンEの暖機運転
完了前は、エンジンEからの冷却水が図示せぬラジエー
タをバイパスする冷却水通路を経てサーモケース41に
直接還流し、エンジンEの暖気を促進する。 オルタネータ 図2に示すように、オルタネータ5は一対の取付腕部4
3,44を備えており、その上側の取付腕部43と、ポ
ンプカバー28の取付腕部286 に設けたボルト締結部
288 とを貫通するボルト45aが、補機部品取付ブラ
ケット2のボルト締結部217(図4参照)に螺入され
る。更に、オルタネータ5の下側の取付腕部44を貫通
するボルト45bが、ポンプカバー28の取付腕部28
7 に設けたボルト締結部289 に螺入される。即ち、ボ
ルト45aはオルタネータ5およびウオータポンプ6を
補機部品取付ブラケット2に共締めし、ボルト45bは
オルタネータ5をウオータポンプ6に締結する。 コンプレッサ 図4および図6に示すように、補機部品取付ブラケット
2の下端から1本の脚部218が下方に延びており、その
基端に2個のボルト締結部219,220が形成されるとと
もに、その先端に1個のボルト締結部221が形成され
る。コンプレッサ7を側面側から貫通するボルト46
a,46bを前記ボルト締結部219,220に螺入し(図
3参照)、コンプレッサ7を正面側から貫通するボルト
46cを前記ボルト締結部221に螺入することにより
(図2参照)、コンプレッサ7が補機部品取付ブラケッ
ト2に固定される。
【0023】以上のように、各補機部品3〜7を支持す
る補機部品取付ブラケット2は単純な板材ではなく3次
元的な立体形状を有するもので、補機部品取付ブラケッ
ト2の上部(脚部218よりも上側の部分)は、オイルポ
ンプ3、オートテンショナー4、オルタネータ5および
ウオータポンプ6を取り付けるべく概略平面に形成され
ており、またコンプレッサ7を支持する補機部品取付ブ
ラケット2の下部(脚部218)は補機部品取付ブラケッ
ト2の上部の平面と略90°交差する方向に平坦に形成
されているため、それらが相互に補強し合って補機部品
取付ブラケット2全体の剛性が高められる。
【0024】しかも、補機部品取付ブラケット2に5個
の補機部品3〜7を固定することにより、それら補機部
品3〜7で補機部品取付ブラケット2を補強して剛性を
一層増加させることができる。特に、補機部品取付ブラ
ケット2に直接固定したオートテンショナー4の取付腕
部216 ,217 を介してオイルポンプ3が支持され、
また補機部品取付ブラケット2に直接固定したウオータ
ポンプ6の取付腕部286 ,287 を介してオルタネー
タ5が支持されるので、特別の補助ブラケットを付加す
ることなく、それらオイルポンプ3およびオルタネータ
5を補強部材として機能させて補機部品取付ブラケット
2の剛性向上に寄与させることができるばかりか、各補
機部品3〜7を相互に密接させた状態でコンパクトにレ
イアウトすることができる。
【0025】ところで、エンジンEの運転に伴って発熱
する補機部品3〜7のうち、オルタネータ5の発熱量は
特に大きなものとなるため、発電効率を維持するために
オルタネータ5の冷却を図る必要がある。上下方向に長
い補機部品取付ブラケット2の略中央部にウオータポン
プ6を配置し、このウオータポンプ6の近傍にオルタネ
ータ5を配置したことにより、補機部品取付ブラケット
2に形成された冷却水通路32,34,34およびポン
プ室31を流動する冷却水でオルタネータ5の冷却を図
ることができ、オルタネータ5を冷却するための特別の
冷却装置を設ける必要がなくなる。
【0026】また補機部品取付ブラケット2の略中央部
には、その長手方向(上下方向)に延びる閉断面の冷却
水通路34(図4参照)と、この冷却水通路34に連な
って長手直角方向に延びる閉断面の冷却水通路35(図
4参照)とが形成されているので、それら冷却水通路3
4,35によって重量を増加させることなく補機部品取
付ブラケット2の剛性を広範囲に亘って高めることがで
きる。
【0027】更に、補機部品取付ブラケット2の略中央
部には閉断面を有する他の冷却水通路32(図6参照)
が形成されており、その冷却水通路32は前記冷却水通
路34,35のそれぞれに直交する方向に延びているの
で、補機部品取付ブラケット2の剛性向上に効果的に寄
与することができる。しかも前記冷却水通路32の両端
にウオータポンプ6およびサーモケース41が配置され
ているので、サーモケース41をウオータポンプ6に接
続する冷却水配管を不要にして部品点数を削減すること
ができる。
【0028】図11は本発明の第2実施例を示すもので
ある。上述した第1実施例ではサーモケース41がボル
ト42a、42bで補機部品取付ブラケット2に固定さ
れているが、第2実施例ではサーモケース41が補機部
品取付ブラケット2に一体に形成される。これにより、
別体のサーモケース41およびボルト42a、42bが
不要になって部品点数が更に削減される。
【0029】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0030】例えば、実施例では補機部品としてパワー
ステアリング用オイルポンプ3、オートテンショナー
4、オルタネータ5、エンジン冷却用ウオータポンプ6
および空調用コンプレッサ7を例示したが、本発明は他
の任意の補機部品に対して適用することができる。また
無端ベルト15に代えて無端チェーンを用いることも可
能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、単一の補機部品取付ブラケットに第1の補機
部品および第2の補機部品を上下に並べて固定し、更に
前記第1の補機部品の取付腕部および前記第2の補機部
品の取付腕部にそれぞれ第3の補機部品および第4の補
機部品を固定したので、それら補機部品自体によって補
機部品取付ブラケットの剛性を高めることができるだけ
でなく、各々の補機部品の無端帯の回転面に直交する方
向の位置ずれを最小限に抑えてスムーズな動力伝達を可
能にし、無端帯の耐久性および信頼性を高めることがで
きる。しかも補機部品取付ブラケット以外に補助ブラケ
ットを必要としないので部品点数を最小限に抑えること
ができる。更に複数の補機部品を相互に近接させて補機
部品取付ブラケットを小型化することができる。
【0032】また請求項2に記載された発明によれば、
複数の補機部品を無端帯の外周面および内周面を用いて
駆動することにより、前記補機部品を相互に近接状態で
配置してスペースの有効利用を図りながら各補機部品を
無端帯で確実に駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直列多気筒エンジンをクランクシャフトの軸方
向に見た正面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】補機部品取付ブラケットの正面図
【図5】補機部品取付ブラケットの背面図
【図6】図4および図5の6方向矢視図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】オートテンショナーの正面図
【図9】図4の9−9線断面図
【図10】図9の10−10線矢視図
【図11】本発明の第2実施例に係る、前記図3に対応
する図
【符号の説明】
1 シリンダブロック(エンジン本体) 2 補機部品取付ブラケット 3 オイルポンプ(第3の補機部品) 4 オートテンショナー(第1の補機部品) 5 オルタネータ(第4の補機部品) 6 ウオータポンプ(第2の補機部品) 8 クランクシャフト 15 無端ベルト(無端帯) 216 ,217 取付腕部 286 ,287 取付腕部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 67/06 F01P 5/12 F02B 67/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフト(8)により無端帯
    (15)を介して駆動される複数の補機部品(3〜6)
    と、前記補機部品(3〜6)をエンジン本体(1)に支
    持する単一の補機部品取付ブラケット(2)とを備えた
    直列多気筒エンジンの補機部品取付構造において、 前記補機部品取付ブラケット(2)に第1の補機部品
    (4)および第2の補機部品(6)を上下に並べて固定
    し、前記第1の補機部品(4)から一体に延びる一対の
    取付腕部(216 ,217 )に第3の補機部品(3)を
    固定するとともに、前記第2の補機部品(6)から一体
    に延びる一対の取付腕部(286 ,287)に第4の補
    機部品(5)を固定したことを特徴とする直列多気筒エ
    ンジンの補機部品取付構造。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2補機部品(4,6)
    は共通の無端帯(15)の内周面により駆動され、前記
    第3および第4補機部品(3,5)は前記共通の無端帯
    (15)の外周面により駆動されることを特徴とする、
    請求項1に記載の直列多気筒エンジンの補機部品取付構
    造。
JP09143598A 1998-04-03 1998-04-03 直列多気筒エンジンの補機部品取付構造 Expired - Fee Related JP3354479B2 (ja)

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