JP3354409B2 - 床パネル - Google Patents

床パネル

Info

Publication number
JP3354409B2
JP3354409B2 JP27262996A JP27262996A JP3354409B2 JP 3354409 B2 JP3354409 B2 JP 3354409B2 JP 27262996 A JP27262996 A JP 27262996A JP 27262996 A JP27262996 A JP 27262996A JP 3354409 B2 JP3354409 B2 JP 3354409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottom plate
core material
top plate
floor panel
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27262996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10115077A (ja
Inventor
良子 岡野
泰隆 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP27262996A priority Critical patent/JP3354409B2/ja
Priority to TW086114689A priority patent/TW340890B/zh
Priority to IDP973436A priority patent/ID18527A/id
Publication of JPH10115077A publication Critical patent/JPH10115077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3354409B2 publication Critical patent/JP3354409B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄製のトッププレ
ートと鉄製のボトムプレートとの間にコアー材を介在さ
せて周囲を機械的に結合させて構成する床パネルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄製の床パネルは、鉄製のトップ
プレートと鉄製のボトムプレートとの周囲を機械的に結
合させると共に鉄製のトッププレートと鉄製のボトムプ
レートとの間に軽量コンクリートを注入したものや、あ
るいは、特開昭3ー28453号公報や特開昭3ー33
361号公報に示されるように鉄製のトッププレートと
鉄製のボトムプレートの間に波状断面をした(つまり多
数の溝を有する)鉄製のコアー部片を重合接着したもの
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記内部に軽量コンク
リートを注入するタイプの鉄製の床パネルにあっては、
工場での生産工程が湿式であるため、工程管理が煩雑に
なると共に、床パネル内に充填させる軽量コンクリート
の品質を安定させることが容易ではなく、床パネルとし
ての安定した強度確保が困難である。更に、床パネルの
重量が1枚当たり8.0〜9.0kgと重いため、施工
に手間取り、建物への荷重負担が大きいという問題があ
る。
【0004】また、鉄製のトッププレートと鉄製のボト
ムプレートの間に波状断面をした(つまり多数の溝を有
する)鉄製のコアー部片を重合接着したものは、接着が
波状断面の山頂と谷底とにおいてのみ線状に接着される
だけであるため、接着剥離が生じやすく、床パネルとし
ての強度確保が困難である。本発明は上記の従来例の問
題点に鑑みて発明したものであって、パネル製造が容易
で、接着強度が強く、安定した強度が確保でき、不燃性
を有し、また、軽量な床パネルを提供することを課題と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の床パネルは、鉄製のボトムプレート2を、
底面と側面からなる箱状とすると共に、底面の形状を内
側に湾曲する形状とし、鉄製のトッププレート1と上記
鉄製のボトムプレート2との間に所定の板厚の略平板状
のコアー材3を介在させ、前記トッププレート1とボト
ムプレート2との周囲を折り曲げ加工により機械的に結
合してトッププレート1の周囲の垂直部分とボトムプレ
ート2の周囲の垂直部分とが重なった折り曲げ加工部の
トッププレート2の垂直部分が隣接する床パネルAとの
境界において面状態で当接する垂直面を形成すると共
に、コアー材3の少なくとも上面がトッププレート1
に、下面がボトムプレート2に接着されていることを特
徴とするものである。このような構成とすることで、従
来のように軽量コンクリートを注入して養生するという
ようなことが必要でなく、コアー材3を接着により鉄製
のトッププレート1と鉄製のボトムプレート2とに接着
するだけでよいものであり、しかも、コアー材3をトッ
ププレート1とボトムプレート2とに接着するに当たっ
て、トッププレート1とボトムプレート2との間に介在
した平板状のコアー材3の上下面をそれぞれ面的にトッ
ププレート1とボトムプレート2とに接着することがで
きて、接着剥離のない構造とできるものである。また、
トッププレート1とボトムプレート2との周囲を折り曲
げ加工により機械的に結合して折り曲げ加工部のトップ
プレート2部分が隣接する床パネルAとの境界において
面状態で当接する垂直面を形成するので、トッププレー
ト1の表面の端部における撓みを防止し、図3に示すよ
うに床パネルAを複数枚並列に敷設した場合に上面を面
一にできて、床パネルA同士の乗り上げを防止できるも
のである。また、通常だと、ボトムプレート2は若干外
側に湾曲するものであり、したがって、コアー材3が下
面中央の接着が十分でない場合が発生するが、上記のよ
うに鉄製のボトムプレート1を、底面と側面からなる箱
状とすると共に、底面の形状を内側に湾曲する形状とし
てあるので、コアー材3の下面中央がボトムプレート2
の底面中央部に確実に接着されることになる。そして、
床パネルAには上面から下方へ荷重がかかるので、下面
の中央部が一番引っ張り荷重がかかる部分であるが、上
記のようにコアー材3の下 面中央がボトムプレート2の
底面中央部に確実に接着されることで、一番引っ張り荷
重のかかる部分の強度が増加するのである。
【0006】また、接着剤4としては2液性のウレタン
系又はエポキシ系の接着剤4を用いたり、あるいは1液
性のウレタン系又はエポキシ系の接着剤4を用いるのが
好ましい。また、コアー材3の上面全面と下面全面とが
接着されているのが好ましい。このようにすることで、
接着剥離がない構造にできるものである。
【0007】
【0008】また、コアー材3の中間部をコアー材3の
上下層部に比較して粗の材料とすることも好ましい。こ
のような構成とすることで、重量を減少できて軽量化が
図れるものである。また、コアー材3の表面を粗面加工
することも好ましい。このような構成とすることで、コ
アー材3の接着強度が向上することになる。
【0009】また、トッププレート1とボトムプレート
2の表面が亜鉛メッキされていることも好ましい。この
ような構成とすることで、表面防錆効果があり、また、
表面の凹凸を塗装等に比べて大きくすることができて、
接着強度が増すことになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を以下添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。図1、図2、図3には本発明
の一実施形態が示してある。床パネルAは厚みが24m
m程度で且つ外形寸法が500mm角程度である。この
床パネルAは鉄製のトッププレート1と鉄製のボトムプ
レート2との間に所定の板厚の略平板状のコアー材3を
介在させ、トッププレート1とボトムプレート2との周
囲を機械的に結合させて構成してある。そして、本発明
においては、上記所定の板厚の略平板状のコアー材3の
上面の全面をトッププレート1に、下面の全面をボトム
プレート2にそれぞれ接着してある。
【0011】所定の板厚の略平板状のコアー材3は平面
視略四角形状をしており、例えばパーティクルボードが
用いられる。ここにおいて用いられるパーティクルボー
ドは、建築材料で一般によく用いられている日本工業規
格のA5908パーティクルボードの規格を満たす13
M(曲げ強さが縦方向・横方向とも13.0N/mm 2
以上で、ユリア・メラミン共縮合樹脂系またはこれと性
能が同等以上のもの)で、厚みが22mm程度、外形寸
法が450mm角程度のものである。
【0012】コアー材3の上面をトッププレート1に、
下面をボトムプレート2に接着するための接着剤4は2
液性のウレタン系又はエポキシ系の接着剤4を用いた
り、あるいは1液性のウレタン系又はエポキシ系の接着
剤4を用いたりするものである。ここで、例えば2液性
ウレタン系の接着剤としては住友ベークライト社製のG
Aー700A、GAー732Hを採用することができ、
また、2液性のエポキシ系の接着剤としては住友ベーク
ライト社製のEAー110ー12を採用することがで
き、また、1液性のウレタン系の接着剤としてはコニシ
ボンド社製のボンドKu850を採用することができ
る。下記の表1に上記例示した接着剤4の仕様を示す。
【0013】
【表1】
【0014】上記のように所定の板厚の略平板状のコア
ー材3の上面の全面をトッププレート1に、下面の全面
をボトムプレート2にそれぞれ接着した状態で、トップ
プレート1とボトムプレート2との周囲をそれぞれ折り
曲げ加工(クリンチ加工)して機械的に結合させるもの
である。図中1a、2aはそれぞれ折り曲げ加工部であ
って、両折り曲げ加工部1a、2aが機械的に結合して
ある。この折り曲げ加工部1a、2aは図3のように床
パネルAを複数枚並列に敷設した場合、床パネルA間の
境界において折り曲げ加工部1aの垂直面同士が面状態
で当接するようになっている。そして、上記のようなク
リンチ加工による折り曲げ加工でトッププレート1とボ
トムプレート2との周囲を機械的に結合することで、ト
ッププレート1の表面の端部における撓みを防止し、図
3に示すように床パネルAを複数枚並列に敷設した場合
に上面を面一にできて、床パネルA同士の乗り上げを防
止できるものである。
【0015】上記のようにして得られた実施例1、実施
例2、実施例3の床パネルAと、軽量コンクリートを充
填した比較例の床パネルとの強度試験結果を下記の表2
に示す。ここで、各実施例において床パネルAを構成す
るトッププレート1及びボトムプレート2はいずれも
0.8mm厚の亜鉛メッキ鋼板を用い、床パネルAの厚
みを24mmとし且つ外形寸法は500mm角とした。
また、コアー材3としては日本工業規格のA5908パ
ーティクルボードの規格を満たす13M(曲げ強さが縦
方向・横方向とも13.0N/mm2 以上で、ユリア・
メラミン共縮合樹脂系またはこれと性能が同等以上のも
の)で、厚みが22mm、外形寸法が450mm角のパ
ーティクルボードを用いた。また、コアー材3の上面を
トッププレート1に、下面をボトムプレート2に接着す
るための接着剤4はとしては、実施例1は表1に示す1
液性のウレタン接着剤を用い、また、実施例2は表1に
示す2液性のウレタン接着剤を用い、実施例3としては
表1に示す2液性のエポキシ接着剤を用いた。
【0016】一方、軽量コンクリートを用いた従来の床
パネルは、トッププレート1及びボトムプレート2はい
ずれも0.8mm厚の亜鉛メッキ鋼板を用い、床パネル
Aの厚みを24mmとし且つ外形寸法は500mm角と
し、内部に軽量コンクリートを充填したものである。試
験に当たっては床パネルAの中央部に中央集中荷重をか
けて試験をした。表2において、比例限度とは、応力が
一定の値を超過しない間は、応力と、それによって生じ
る歪みとの間には比例関係が成立し、この関係の成立す
る限度を言う。また、音発生時の荷重とは、異音(パキ
パキ、バリバリ等)が発生しはじめたときの荷重を示
す。また、破壊時の荷重とは材料や構造物が破断した
り、壊れたりして、外力に抵抗できなくなったときの荷
重を示す。
【0017】
【表2】
【0018】上記表2から判るように、ウレタン系、エ
ポキシ系の接着剤4とも従来品に比べて、比例限度、音
発生時の荷重、破壊時の荷重において著しく高い強度を
示している。300kg重荷重時の床パネルAの中心の
たわみ量はいずれもフリーアクセスフロアー工業会の規
格値を満たしている。なお表1に示すように、1液性の
ウレタン系の接着剤としてコニシボンド社製のボンドK
u850を用いた場合と、2液性ウレタン系の接着剤と
しては住友ベークライト社製のGAー700AやGAー
732Hを用いたり、あるいは、2液性のエポキシ系の
接着剤として住友ベークライト社製のEAー110ー1
2を用いた場合は、1液性タイプの場合が2液性タイプ
の場合よりも粘度が高く、硬化時間が短いため、本発明
の生産工程においては、表1に例示したような2液タイ
プのものが適すると考えられる。
【0019】次に、図4、図5に基づいて本発明の他の
実施形態につき説明する。本実施形態においては、床パ
ネルAの基本的構成は前述の実施形態で述べたものと同
じなので、構成が異なる点について以下説明する。すな
わち、本実施形態においては、パーティクルボードより
なるコアー材3の強度をさらに強化するため、複数本の
ボルト14をトッププレート1とボトムプレート2に貫
通させてナット15で固定した例である。鉄製のトップ
プレート1の上面部にはボルト14の頭部14aがトッ
ププレート1の上面部より上方に突出しないように凹所
16が複数設けてあり、該凹所16の底の中心にはボル
ト14を挿通するための貫通孔17が設けてある。コア
ー材3には、トッププレート1とコアー材3を接着した
際にトッププレート1に設けた貫通孔17と一致して互
いに連通するように所定の数だけ所定の位置に貫通孔1
8が設けてある。コアー材3の貫通孔18には図5に示
すように鬼目ナット19が埋め込んであり、ボルトの抜
け落ち防止に役立てている。ボトムプレート2にはコア
ー材3をボトムプレート2に接着した際にコアー材3の
貫通孔18と一致して互いに連通するように所定の数だ
け所定の位置に貫通孔20が設けてある。そして、ボル
ト14をトッププレート1に設けた貫通孔17から挿入
し、コアー材3に設けた貫通孔18に埋め込んだ鬼目ナ
ット19に通し、ボトムプレート2の貫通孔20を貫通
させて、ナット15を螺合してトッププレート1、コア
ー材3、ボトムプレート2を固着してある。また、本実
施形態においてもトッププレート1とボトムプレート2
との周囲の折り曲げ加工部1a、2aは機械的に結合し
てある。
【0020】上記の構成により図1に示すコアー材3の
上下面をそれぞれトッププレート1とボトムプレート2
に接着し、周囲を機械的に結合した床パネルAの強度を
更に上回る強度の床パネルAが得られるものである。次
に、図6、図7に基づいて本発明の更に他の実施形態を
説明する。図6、図7に示す実施形態の床パネルAは前
述の図4、図5に示す実施形態の床パネルAと同様、パ
ーティクルボードよりなるコアー材3の強度を更に強化
するための例である。すなわち、本実施形態において
は、トッププレート1のコアー材3と接する面側に複数
本のボルト状の突起21を設け、コアー材3とボトムプ
レート2とのそれぞれ上記突起21に対応した位置にそ
れぞれ突起21が貫通するための貫通孔18、20を設
け、コアー材3の上面とトッププレート1とを接着する
と共にコアー材3の下面とボトムプレート2とを接着す
るのであるが、この際、トッププレート1に設けた突起
21をコアー材3に貫通孔18とボトムプレート2の貫
通孔20とに貫挿し、上記突起21の下端部にナット1
5を螺合してトッププレート1、コアー材3、ボトムプ
レート2を固着してある。また、本実施形態においても
トッププレート1とボトムプレート2との周囲の折り曲
げ加工部1a、2aは機械的に結合してある。
【0021】上記の構成により図1に示すコアー材3の
上下面をそれぞれトッププレート1とボトムプレート2
に接着し、周囲を機械的に結合した床パネルAの強度を
更に上回る強度の床パネルAが得られるものである。と
ころで、上記したいずれの実施形態においても、鉄製の
ボトムプレート2は底面と側面からなる箱状となってい
る。そして、この箱状をした鉄製のボトムプレート2内
にコアー材3が入れられて、コアー材3の下面が鉄製の
ボトムプレート2の底面に接着剤4により接着されるの
であるが、この場合、上記した各実施形態において、ボ
トムプレート2の底面の形状を内側(つまり上方)に湾
曲する形状としてある。ここで、ボトムプレート2の底
面の横巾を例えば500mmとした場合、ボトムプレー
ト2の底面の中央部が底面の端部に比べて1〜2mm程
度上方となるように底面を内側(つまり上方)に湾曲さ
せる。
【0022】上記のように、ボトムプレート2の底面の
形状を内側に湾曲する形状としたのは以下の理由による
ものである。すなわち、通常だと、ボトムプレート2は
若干外側に湾曲するものであり、したがって、コアー材
3の下面中央の接着が充分でない場合が発生するが、ボ
トムプレート2の底面の形状を内側に湾曲する形状とす
ることで、コアー材3の下面中央がボトムプレート2の
底面中央部に確実に接着されることになるのである。そ
して、床パネルAには上面から下方へ荷重がかかるの
で、下面の中央部が一番引っ張り荷重がかかる部分であ
るが、上記のようにコアー材3の下面中央がボトムプレ
ート2の底面中央部に確実に接着されることで、一番引
っ張り荷重のかかる部分の強度が増加するのである。
【0023】また、コアー材3としては既に述べた実施
形態においてはパティクルボードにより構成した例を示
したが、図8に示すように中間部3cが上下層部3a、
3bに比較して粗の材料により構成してもよいものであ
る。例えば、メラミン樹脂をバインダーとして木片を結
合成型した粗な中間部3cの上下面部に、中間部3cよ
りも薄いメラミン樹脂のみの密の層を形成したもの、あ
るいは、フェノール樹脂をバインダーとして軽石を結合
成型した粗な中間部3cの上下面部に、中間部3cより
も肉厚が薄いフェノール樹脂のみの密の層を形成したも
のである。
【0024】このような構成とすると、重量を軽減して
軽量化が図れるものであり、例えば、500mm角で、
厚さが24mmのコアー材3の重量を7Kgから4Kg
に軽量化できるものである。また、コアー材3の表面は
樹脂の場合には密で凹凸がすくないものであって、接着
面が少ないので、接着強度が増さないという問題があ
る。そこで、表面をサンダーで粗面にする加工を施して
凹凸面とすることで、コアー材3の上面とトッププレー
ト1、コアー材3の下面とボトムプレート2との接着強
度が増すものである。
【0025】また、鉄製のトッププレート1とボトムプ
レート2は表面に亜鉛メッキが施してある。このように
トッププレート1とボトムプレート2は表面に亜鉛メッ
キを施してあることで、表面防錆効果があるのはもちろ
ん、表面の凹凸を塗装等に比べて大きくすることができ
て、コアー材3との接着強度が増すことができるもので
ある。
【0026】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、鉄製のボトムプレートを、底面と側
面からなる箱状とすると共に、底面の形状を内側に湾曲
する形状とし、鉄製のトッププレートと上記鉄製のボト
ムプレートとの間に所定の板厚の略平板状のコアー材を
介在させ、前記トッププレートとボトムプレートとの周
囲を折り曲げ加工により機械的に結合してトッププレー
トの周囲の垂直部分とボトムプレートの周囲の垂直部分
とが重なった折り曲げ加工部のトッププレートの垂直部
分が隣接する床パネルとの境界において面状態で当接す
る垂直面を形成すると共に、コアー材の少なくとも上面
がトッププレートに、下面がボトムプレートに接着して
あるので、コアー材を接着により鉄製のトッププレート
と鉄製のボトムプレートとに接着するだけでよくて、従
来の軽量コンクリートを流し込んで製造するものに比べ
て製造が容易であり、また、コアー材をトッププレート
とボトムプレートとに接着するに当たって、トッププレ
ートとボトムプレートとの間に介在した平板状のコアー
材の上下面をそれぞれ面的にトッププレートとボトムプ
レートとに接着することができて、接着剥離のない構造
にできて、強度が強いものであり、また、トッププレー
トとボトムプレートとの周囲を折り曲げ加工により機械
的に結合して折り曲げ加工部のトッププレート部分が隣
接する床パネルとの境界において面状態で当接する垂直
面を形成するので、トッププレートの表面の端部におけ
る撓みを防止し、床パネルを複数枚並列に敷設した場合
に上面を面一にできて、床パネル同士の乗り上げを防止
できるものである。また、トッププレートとボトムプレ
ートとが鉄製であるため、不燃性を有した床パネルを提
供できるものである。しかも、鉄製のボトムプレート
を、底面と側面からなる箱状とすると共に、底面の形状
を内側に湾曲する形状としたので、コアー材の下面中央
をボトムプレートの底面中央部に確実に接着できるもの
であり、この結果、上方から荷重がかかった場合におけ
る最も引っ張り荷重のかかる部分である床パネルの下面
の中央部における接着剥離等がなくて高強度とすること
ができるものである。
【0027】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、接着剤として2
液性のウレタン系又はエポキシ系の接着剤を用いること
で、強固に平板状のコアー材の上下面をそれぞれ面的に
トッププレートとボトムプレートとに接着することがで
きるものである。また、請求項3記載の発明にあって
は、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、接着剤と
して1液性のウレタン系又はエポキシ系の接着剤を用い
ることで、強固に平板状のコアー材の上下面をそれぞれ
面的にトッププレートとボトムプレートとに接着するこ
とができるものである。
【0028】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、コアー材の上面
全面と下面全面とが接着されているので、接着剥離がな
い構造にできるものである。
【0029】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、コアー材の中間部をコアー材の上下層部に比
較して粗の材料とするので、重量を減少できて軽量化が
図れるものである。また、請求項6記載の発明にあって
は、上記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明
の効果に加えて、コアー材の表面を粗面加工してあるの
で、コアー材の接着強度が向上するものである。
【0030】また、請求項7記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、トッププレートとボトムプレートの表面が亜
鉛メッキされているので、表面防錆効果があるのみなら
ず、表面の凹凸を塗装等に比べて大きくすることができ
て、接着強度が増すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上の床パネルを並設した状態の説明図であ
る。
【図4】本発明の他の実施形態の断面図である。
【図5】同上の要部拡大断面図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態の断面図である。
【図7】同上の要部拡大断面図である。
【図8】同上に用いるコアー材の他の実施形態の断面図
である。
【符号の説明】
1 トッププレート 2 ボトムプレート 3 コアー材 4 接着剤 A 床パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−76004(JP,A) 特開 平3−87459(JP,A) 特開 平5−321449(JP,A) 実開 平4−111840(JP,U) 実開 平6−10479(JP,U) 実公 平7−46668(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/00 - 15/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄製のボトムプレートを、底面と側面か
    らなる箱状とすると共に、底面の形状を内側に湾曲する
    形状とし、鉄製のトッププレートと上記鉄製のボトムプ
    レートとの間に所定の板厚の略平板状のコアー材を介在
    させ、前記トッププレートとボトムプレートとの周囲を
    折り曲げ加工により機械的に結合してトッププレートの
    周囲の垂直部分とボトムプレートの周囲の垂直部分とが
    重なった折り曲げ加工部のトッププレートの垂直部分が
    隣接する床パネルとの境界において面状態で当接する垂
    直面を形成すると共に、コアー材の少なくとも上面がト
    ッププレートに、下面がボトムプレートに接着されてい
    ることを特徴とする床パネル。
  2. 【請求項2】 接着剤が2液性のウレタン系又はエポキ
    シ系の接着剤であることを特徴とする請求項1記載の床
    パネル。
  3. 【請求項3】 接着剤が1液性のウレタン系又はエポキ
    シ系の接着剤であることを特徴とする請求項1記載の床
    パネル。
  4. 【請求項4】 コアー材の上面全面と下面全面とが接着
    されていることを特徴とする請求項1記載の床パネル。
  5. 【請求項5】 コアー材の中間部をコアー材の上下層部
    に比較して粗の材料としたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載の床パネル。
  6. 【請求項6】 コアー材の表面を粗面加工したことを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の床パ
    ネル。
  7. 【請求項7】 トッププレートとボトムプレートの表面
    が亜鉛メッキされていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項6のいずれかに記載の床パネル。
JP27262996A 1996-10-15 1996-10-15 床パネル Expired - Lifetime JP3354409B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27262996A JP3354409B2 (ja) 1996-10-15 1996-10-15 床パネル
TW086114689A TW340890B (en) 1996-10-15 1997-10-07 Base plate and the manufacturing method of the base plate
IDP973436A ID18527A (id) 1996-10-15 1997-10-14 Panel lantai dan metoda pembuatannya

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27262996A JP3354409B2 (ja) 1996-10-15 1996-10-15 床パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10115077A JPH10115077A (ja) 1998-05-06
JP3354409B2 true JP3354409B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=17516601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27262996A Expired - Lifetime JP3354409B2 (ja) 1996-10-15 1996-10-15 床パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3354409B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102086693A (zh) * 2009-12-07 2011-06-08 共同科技股份有限公司 双层台用地板及双层台设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101497562B1 (ko) 2014-05-26 2015-03-02 김오수 이중 바닥판재 구조와 그 성형방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102086693A (zh) * 2009-12-07 2011-06-08 共同科技股份有限公司 双层台用地板及双层台设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10115077A (ja) 1998-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100312702B1 (ko) 샌드위치형상판 제조방법과 이 방법으로 제조된 판 및 그구조물
US6269608B1 (en) Structural insulated panels for use with 2X stick construction
US20120003462A1 (en) Nail-plated composite structural system
JPS63176556A (ja) 木質合成梁
JPH1181628A (ja) 床パネル及び床パネルの製造方法
JP3354409B2 (ja) 床パネル
JP3971836B2 (ja) 壁パネル
JP7288787B2 (ja) 木造建物の床パネル
JPH04176955A (ja) 木質系床材
JP3315053B2 (ja) 床パネルとその製造方法
JP4401808B2 (ja) 梁の補強構造
JPH073102B2 (ja) 建築物の面構造体及びその下地材
JP3015115B2 (ja) 防音床材
JPH0712206U (ja) 床 板
JPH09287113A (ja) 落橋防止装置用積層板
JP2840197B2 (ja) 床パネル
JPS60119860A (ja) 建築用下地材
JPH0422660Y2 (ja)
JP3259235B2 (ja) 石張冠壁及びその固定方法
JPH0421965Y2 (ja)
JP3981947B2 (ja) 既存建築物の耐震補強工法および建築物の耐震補強構造
JP4025437B2 (ja) ユニット建物構造と梁間制振材及びユニット住宅の施工方法
JP2023153483A (ja) 橋梁
JPH0343299Y2 (ja)
JP2533754Y2 (ja) 木質系防音床板

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020910

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110927

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110927

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927

Year of fee payment: 10