JP3354181B2 - Isdnにおける状態整合方法 - Google Patents
Isdnにおける状態整合方法Info
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- JP3354181B2 JP3354181B2 JP27214492A JP27214492A JP3354181B2 JP 3354181 B2 JP3354181 B2 JP 3354181B2 JP 27214492 A JP27214492 A JP 27214492A JP 27214492 A JP27214492 A JP 27214492A JP 3354181 B2 JP3354181 B2 JP 3354181B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDN機能を有する
交換装置と端末装置間における状態整合方法に関する。
交換装置と端末装置間における状態整合方法に関する。
【0002】近年、CCITT(国際電信電話諮問委員
会)の勧告に準拠するISDN機能をもつ交換装置や端
末装置が多く設置されている。ISDN機能を有する交
換装置(以下、単に交換機と記す)とISDN機能を有
する端末装置(以下、単に端末と記す)間ではIインタ
フェースと呼ばれるユーザ・網インタフェースのレイヤ
3によりメッセージが送受信されるが、レイヤ3メッセ
ージの処理を行っている過程で交換機または端末の一方
が相手装置との状態整合を行うべき条件を検出すると、
状態通知メッセージにより自装置の状態を相手装置に通
知するか、状態問い合わせメッセージを送って相手装置
より状態通知メッセージを受信する。
会)の勧告に準拠するISDN機能をもつ交換装置や端
末装置が多く設置されている。ISDN機能を有する交
換装置(以下、単に交換機と記す)とISDN機能を有
する端末装置(以下、単に端末と記す)間ではIインタ
フェースと呼ばれるユーザ・網インタフェースのレイヤ
3によりメッセージが送受信されるが、レイヤ3メッセ
ージの処理を行っている過程で交換機または端末の一方
が相手装置との状態整合を行うべき条件を検出すると、
状態通知メッセージにより自装置の状態を相手装置に通
知するか、状態問い合わせメッセージを送って相手装置
より状態通知メッセージを受信する。
【0003】状態通知メッセージを受信した装置は受信
した相手装置の状態と自装置の状態が一致しているか否
かの確認(状態整合と呼ばれている)を行い、両者の状
態が一致している場合はそれ以前の状態を継続し、不一
致の場合は呼を切断していた。
した相手装置の状態と自装置の状態が一致しているか否
かの確認(状態整合と呼ばれている)を行い、両者の状
態が一致している場合はそれ以前の状態を継続し、不一
致の場合は呼を切断していた。
【0004】しかし、従来の状態整合方法では通話中で
あるか否かの一致を確認する呼状態の整合のみを行って
おり、保留状態の整合は行っていなかった。保留状態が
不一致の場合は通信が不可能となるにも関わらず、交換
機側が通話継続中と判断して課金を続けるという状態が
発生する可能性があるため、サービス上問題がある。
あるか否かの一致を確認する呼状態の整合のみを行って
おり、保留状態の整合は行っていなかった。保留状態が
不一致の場合は通信が不可能となるにも関わらず、交換
機側が通話継続中と判断して課金を続けるという状態が
発生する可能性があるため、サービス上問題がある。
【0005】このため、状態整合の際に呼状態のみなら
ず、保留状態の整合をも行うISDNの状態整合方法が
必要となっている。
ず、保留状態の整合をも行うISDNの状態整合方法が
必要となっている。
【0006】
【従来の技術】図6及び図7は従来技術の状態通知送出
シーケンス図、図8及び図9は従来技術の保留状態遷移
図である。
シーケンス図、図8及び図9は従来技術の保留状態遷移
図である。
【0007】図6は交換機より端末に対して状態通知メ
ッセージを送出するシーケンスを図示したものである
が、最初に状態通知メッセージが送出されない正常時の
呼設定処理のシーケンスを図6(a) により説明する。
ッセージを送出するシーケンスを図示したものである
が、最初に状態通知メッセージが送出されない正常時の
呼設定処理のシーケンスを図6(a) により説明する。
【0008】図6(a) において、端末が発呼し、呼設定
を要求する呼設定(SET UP)メッセージを交換機
に送出()すると、交換機はこの呼設定メッセージに
対して呼設定受付(CALL PROCeeding)
メッセージを端末に返送する()。次いで交換機は端
末より要求された相手に接続を行い、相手の呼び出しに
入ると呼出中であることを呼出中(ALERTing)
メッセージにより端末に知らせる()。相手が応答す
ると交換機は応答(CONNect)メッセージを端末
に送り()、以後、端末と相手との間で通話が行われ
る()。
を要求する呼設定(SET UP)メッセージを交換機
に送出()すると、交換機はこの呼設定メッセージに
対して呼設定受付(CALL PROCeeding)
メッセージを端末に返送する()。次いで交換機は端
末より要求された相手に接続を行い、相手の呼び出しに
入ると呼出中であることを呼出中(ALERTing)
メッセージにより端末に知らせる()。相手が応答す
ると交換機は応答(CONNect)メッセージを端末
に送り()、以後、端末と相手との間で通話が行われ
る()。
【0009】図6の(b) は上記の呼設定過程で状態通知
処理が発生した場合のシーケンスである。この例は呼出
中メッセージの送出()までは(a) と同様に進行した
が、その後で端末より異常メッセージである呼出中(A
LERT)メッセージが送出()された例である。こ
の呼出中メッセージ()はこの時点で端末側から送出
されるべきメッセージではないため、交換機はこれを受
信すると異常メッセージと判定し、端末に対して交換機
の状態を状態通知(STATUS)メッセージにより通
知する()。
処理が発生した場合のシーケンスである。この例は呼出
中メッセージの送出()までは(a) と同様に進行した
が、その後で端末より異常メッセージである呼出中(A
LERT)メッセージが送出()された例である。こ
の呼出中メッセージ()はこの時点で端末側から送出
されるべきメッセージではないため、交換機はこれを受
信すると異常メッセージと判定し、端末に対して交換機
の状態を状態通知(STATUS)メッセージにより通
知する()。
【0010】この状態通知メッセージには、交換機側が
どのような異常を検出したかを知らせる発生原因情報要
素と交換機の呼状態を知らせる呼状態情報要素がIイン
タフェースの規定に従ってそれぞれ所定のコードや状態
番号などにより設定されるが、以下では発生原因情報要
素の説明は省略する。
どのような異常を検出したかを知らせる発生原因情報要
素と交換機の呼状態を知らせる呼状態情報要素がIイン
タフェースの規定に従ってそれぞれ所定のコードや状態
番号などにより設定されるが、以下では発生原因情報要
素の説明は省略する。
【0011】端末は上記の状態通知メッセージを受信す
ると受信した呼状態情報要素に設定されている相手交換
機の呼状態と自端末の呼状態を比較し、両者が一致して
いれば以前の状態を継続するが、不一致であれば切断
(DISConnect)メッセージを交換機に送出し
て呼を解放する()。
ると受信した呼状態情報要素に設定されている相手交換
機の呼状態と自端末の呼状態を比較し、両者が一致して
いれば以前の状態を継続するが、不一致であれば切断
(DISConnect)メッセージを交換機に送出し
て呼を解放する()。
【0012】図7は通信中に異常が発生し、これを検出
した交換機よりの問い合わせに応じて端末側から交換機
に状態通知メッセージを送出するシーケンスである。端
末が交換機を介して通話中()に交換機がDチャネル
の障害を検出()したとする。Dチャネルの障害が長
時間に及ぶ場合は交換機は呼を解放するが、短時間(例
えば90秒未満)で回復した一時的障害の場合は、呼に
影響がない可能性もあるため、交換機は呼をそのまま継
続させてよいか否かを確認する。この確認処理ではDチ
ャネルの一時的障害が回復したとき()に交換機が端
末に対して状態問い合わせ(STATUS ENQir
y)メッセージを送出()し、メッセージを受信した
端末は自端末の呼状態を状態通知(STATUS)メッ
セージによって交換機に通知する()。交換機は受信
した状態通知メッセージに設定されている端末の呼状態
情報要素の呼状態と自交換機の呼状態とを比較し、両者
が一致していれば通話を継続させ、不一致であれば切断
メッセージを端末に送出して呼を解放する()。この
ような相手装置との状態整合を行うべき条件は交換機及
び端末に予め設定してあり、例えば、図6の呼設定過程
においては、存在することが許されていないメッセージ
が検出されたとき、図7においては、通話中にDチャネ
ルの一時的障害が発生し、その障害が回復したとき等
に、状態通知メッセージ、状態問い合わせメッセージを
送出して、相手装置の状態を認識することにより状態整
合を行う。
した交換機よりの問い合わせに応じて端末側から交換機
に状態通知メッセージを送出するシーケンスである。端
末が交換機を介して通話中()に交換機がDチャネル
の障害を検出()したとする。Dチャネルの障害が長
時間に及ぶ場合は交換機は呼を解放するが、短時間(例
えば90秒未満)で回復した一時的障害の場合は、呼に
影響がない可能性もあるため、交換機は呼をそのまま継
続させてよいか否かを確認する。この確認処理ではDチ
ャネルの一時的障害が回復したとき()に交換機が端
末に対して状態問い合わせ(STATUS ENQir
y)メッセージを送出()し、メッセージを受信した
端末は自端末の呼状態を状態通知(STATUS)メッ
セージによって交換機に通知する()。交換機は受信
した状態通知メッセージに設定されている端末の呼状態
情報要素の呼状態と自交換機の呼状態とを比較し、両者
が一致していれば通話を継続させ、不一致であれば切断
メッセージを端末に送出して呼を解放する()。この
ような相手装置との状態整合を行うべき条件は交換機及
び端末に予め設定してあり、例えば、図6の呼設定過程
においては、存在することが許されていないメッセージ
が検出されたとき、図7においては、通話中にDチャネ
ルの一時的障害が発生し、その障害が回復したとき等
に、状態通知メッセージ、状態問い合わせメッセージを
送出して、相手装置の状態を認識することにより状態整
合を行う。
【0013】次に従来技術における保留処理について説
明する。図8及び図9は保留状態の遷移を図示したもの
であるが、以下、図8及び図9により保留状態の遷移を
説明する。なお、図8及び図9では端末の状態を「状態
T11」等で、交換機の状態を「状態E11」等で示してい
るが、いずれも上段は端末または交換機が自己の現在の
状態として内部に記憶している呼状態、下段は同じく保
留状態を示している。
明する。図8及び図9は保留状態の遷移を図示したもの
であるが、以下、図8及び図9により保留状態の遷移を
説明する。なお、図8及び図9では端末の状態を「状態
T11」等で、交換機の状態を「状態E11」等で示してい
るが、いずれも上段は端末または交換機が自己の現在の
状態として内部に記憶している呼状態、下段は同じく保
留状態を示している。
【0014】図8は保留状態が正常に行われた場合の遷
移図である。図8における端末及び交換機の最初の状態
は状態T11及び状態E11に示すように通話中で、かつ保
留が行われていない状態である。ここで、端末側におい
て保留操作が行われると、端末より交換機に保留(HO
LD)メッセージが送出される()。この保留メッセ
ージが送出された時点では交換機はまだ保留動作を開始
していないので「保留要求中」の状態T12となる。
移図である。図8における端末及び交換機の最初の状態
は状態T11及び状態E11に示すように通話中で、かつ保
留が行われていない状態である。ここで、端末側におい
て保留操作が行われると、端末より交換機に保留(HO
LD)メッセージが送出される()。この保留メッセ
ージが送出された時点では交換機はまだ保留動作を開始
していないので「保留要求中」の状態T12となる。
【0015】保留メッセージを受信した交換機は、通話
中のBチャネルを保留する処理を行い、それまで使用し
ていた通話パスを切断すると保留確認(HOLD AC
Knowledge)メッセージを端末に送出し
()、保留状態を状態E12のように「保留中」に変え
る。この保留確認メッセージを受信すると端末は保留状
態を「保留要求中」から「保留中」に変えて状態T13と
なる。なお、端末では交換機に保留メッセージを送出し
てから保留確認メッセージが返送されるまでの時間を保
留確認待ちタイマにより監視しているが、タイムアウト
以前に保留確認メッセージが返送されてくると保留確認
待ちタイマを停止させる。
中のBチャネルを保留する処理を行い、それまで使用し
ていた通話パスを切断すると保留確認(HOLD AC
Knowledge)メッセージを端末に送出し
()、保留状態を状態E12のように「保留中」に変え
る。この保留確認メッセージを受信すると端末は保留状
態を「保留要求中」から「保留中」に変えて状態T13と
なる。なお、端末では交換機に保留メッセージを送出し
てから保留確認メッセージが返送されるまでの時間を保
留確認待ちタイマにより監視しているが、タイムアウト
以前に保留確認メッセージが返送されてくると保留確認
待ちタイマを停止させる。
【0016】次に端末側で保留解除の操作を行うと、端
末より保留解除(RETRIEVE)メッセージが送出
される。交換機はこれを受信するとBチャネルの回復処
理と通話パスの接続処理を行い、端末に対して保留解除
確認(RETRIEVE ACKnowledge)メ
ッセージを送出()するとともに、自己の状態を保留
なしの状態E13に変える。
末より保留解除(RETRIEVE)メッセージが送出
される。交換機はこれを受信するとBチャネルの回復処
理と通話パスの接続処理を行い、端末に対して保留解除
確認(RETRIEVE ACKnowledge)メ
ッセージを送出()するとともに、自己の状態を保留
なしの状態E13に変える。
【0017】端末は保留解除メッセージ送出後、「保留
解除要求中」の状態T14になっているが、保留解除確認
メッセージを受信すると自己の状態を保留なしの状態T
15に変えて保留前の状態に復する。また、保留解除確認
メッセージの受信により、保留解除メッセージ送出時に
起動した保留解除確認待ちタイマを停止させる。
解除要求中」の状態T14になっているが、保留解除確認
メッセージを受信すると自己の状態を保留なしの状態T
15に変えて保留前の状態に復する。また、保留解除確認
メッセージの受信により、保留解除メッセージ送出時に
起動した保留解除確認待ちタイマを停止させる。
【0018】以上は保留処理が正常に行われた場合であ
るが、次に交換機と端末間で保留状態が不一致となる例
を図9により説明する。図9においても、端末が保留メ
ッセージを送出()し、状態T12の状態となるまでは
図8と同一である。
るが、次に交換機と端末間で保留状態が不一致となる例
を図9により説明する。図9においても、端末が保留メ
ッセージを送出()し、状態T12の状態となるまでは
図8と同一である。
【0019】保留メッセージを受信した交換機はBチャ
ネルの保留処理と通話パスの切断を行うと図8同様保留
確認メッセージを送出()し、図8と同じ状態E12に
なるが、ここでDチャネル上に一時的障害が発生し、保
留確認メッセージが端末に届かなかったとする。
ネルの保留処理と通話パスの切断を行うと図8同様保留
確認メッセージを送出()し、図8と同じ状態E12に
なるが、ここでDチャネル上に一時的障害が発生し、保
留確認メッセージが端末に届かなかったとする。
【0020】端末では図8で説明したように、保留メッ
セージを送出したときに保留確認待ちタイマを起動して
いるが、保留確認メッセージが受信されないため保留確
認待ちタイマがタイムアウトとなる。保留確認待ちタイ
マのタイムアウトは、交換機側で保留処理が行われなか
ったことを意味し、この場合には、端末は保留前の通話
を継続させることとなる。このため端末の状態は「保留
要求中」の状態T12から「保留なし」の状態T16に変わ
る。
セージを送出したときに保留確認待ちタイマを起動して
いるが、保留確認メッセージが受信されないため保留確
認待ちタイマがタイムアウトとなる。保留確認待ちタイ
マのタイムアウトは、交換機側で保留処理が行われなか
ったことを意味し、この場合には、端末は保留前の通話
を継続させることとなる。このため端末の状態は「保留
要求中」の状態T12から「保留なし」の状態T16に変わ
る。
【0021】ここでDチャネルの一時的障害が回復
()すると交換機はこれを検出し、端末に対して状態
問い合わせメッセージを送出する()。これに対して
端末は状態通知メッセージを返送する()が、従来技
術では状態通知メッセージの中には呼状態情報要素のみ
が含まれ、保留状態情報要素は含まれていない。このた
め、交換機側では端末の呼状態と自己の呼状態の比較の
みを行う()が、このときの呼状態は端末、交換機と
も「通話中」であるため状態は一致しており、交換機は
それまでの状態を継続する。
()すると交換機はこれを検出し、端末に対して状態
問い合わせメッセージを送出する()。これに対して
端末は状態通知メッセージを返送する()が、従来技
術では状態通知メッセージの中には呼状態情報要素のみ
が含まれ、保留状態情報要素は含まれていない。このた
め、交換機側では端末の呼状態と自己の呼状態の比較の
みを行う()が、このときの呼状態は端末、交換機と
も「通話中」であるため状態は一致しており、交換機は
それまでの状態を継続する。
【0022】図9に示すように、呼状態の比較を終わっ
た時点における端末の状態T17と交換機の状態E14は呼
状態はともに「通話中」であるが、保留状態は端末が
「保留なし」の状態、交換機が「保留中」の状態、即
ち、交換機がBチャネルを保留し、通話パスを切断して
いる状態となっている。従って、端末では保留前の状態
に戻って通話を行う状態であるにもかかわらず、通話は
不可能となっている。交換機が課金を行う場合、交換機
は正規の保留状態にあると判断して課金を続けるため、
通話が不可能な状態で課金が行われるという不合理な状
態になる。
た時点における端末の状態T17と交換機の状態E14は呼
状態はともに「通話中」であるが、保留状態は端末が
「保留なし」の状態、交換機が「保留中」の状態、即
ち、交換機がBチャネルを保留し、通話パスを切断して
いる状態となっている。従って、端末では保留前の状態
に戻って通話を行う状態であるにもかかわらず、通話は
不可能となっている。交換機が課金を行う場合、交換機
は正規の保留状態にあると判断して課金を続けるため、
通話が不可能な状態で課金が行われるという不合理な状
態になる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来技
術ではISDN機能を有する交換機と端末間において状
態通知を用いて状態整合を行う場合に呼状態のみの整合
を行っているため、保留状態に不一致を生じたために通
話が不能となっても呼を切断しないという欠点があっ
た。
術ではISDN機能を有する交換機と端末間において状
態通知を用いて状態整合を行う場合に呼状態のみの整合
を行っているため、保留状態に不一致を生じたために通
話が不能となっても呼を切断しないという欠点があっ
た。
【0024】本発明は交換機と端末間で保留状態に不一
致が生じたときに呼を切断することを目的とする。
致が生じたときに呼を切断することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。ISDN機能を有する交換装置と端末装置間
のメッセージの処理過程において交換機装置または端末
装置の一方が相手装置との状態整合を行うべき条件を検
出した場合に、状態整合を行うべき条件を検出した装
置、または該装置より状態問い合わせを受けた装置は、
図1に示す如く、自装置の状態を相手装置に通知する状
態通知送出処理1において、自装置の呼状態を示す呼状
態情報要素の設定処理1aと自装置の保留状態を示す保
留状態情報要素の設定処理1bを行って相手装置に対す
る状態通知メッセージの送出処理1cを行い、状態通知
メッセージを受信した装置は、状態通知受信処理2にお
いて、相手装置より送られた前記呼状態情報要素に示さ
れる呼状態と自装置の呼状態及び相手装置より送られた
前記保留状態情報要素に示される保留状態と自装置の保
留状態を呼状態及び保留状態比較処理2aにおいてそれ
ぞれ比較し、呼状態及び保留状態がいずれも一致してい
る場合は以前の状態を継続させ、呼状態及び保留状態の
少なくとも一方が不一致の場合は呼切断処理2bにおい
て呼を切断するように構成する。
図である。ISDN機能を有する交換装置と端末装置間
のメッセージの処理過程において交換機装置または端末
装置の一方が相手装置との状態整合を行うべき条件を検
出した場合に、状態整合を行うべき条件を検出した装
置、または該装置より状態問い合わせを受けた装置は、
図1に示す如く、自装置の状態を相手装置に通知する状
態通知送出処理1において、自装置の呼状態を示す呼状
態情報要素の設定処理1aと自装置の保留状態を示す保
留状態情報要素の設定処理1bを行って相手装置に対す
る状態通知メッセージの送出処理1cを行い、状態通知
メッセージを受信した装置は、状態通知受信処理2にお
いて、相手装置より送られた前記呼状態情報要素に示さ
れる呼状態と自装置の呼状態及び相手装置より送られた
前記保留状態情報要素に示される保留状態と自装置の保
留状態を呼状態及び保留状態比較処理2aにおいてそれ
ぞれ比較し、呼状態及び保留状態がいずれも一致してい
る場合は以前の状態を継続させ、呼状態及び保留状態の
少なくとも一方が不一致の場合は呼切断処理2bにおい
て呼を切断するように構成する。
【0026】
【作用】ISDN機能を有する交換装置と端末装置間の
メッセージの処理過程において交換機装置または端末装
置の一方が相手装置との状態整合を行うべき条件を検出
すると、状態整合を行うべき条件を検出した装置、また
は該装置より状態問い合わせを受けた装置は、自装置の
状態を相手装置に通知する状態通知送出処理1を行う。
この状態通知送出処理1においては図1に示すように、
呼状態情報要素設定処理1aにより自装置の呼状態を示
す呼状態情報要素を設定し、保留状態情報要素の設定処
理1bにより自装置の保留状態を示す保留状態情報要素
を設定したのち、状態通知メッセージ送出処理1cにお
いて設定された呼状態情報要素と保留状態情報要素によ
り構成された状態通知メッセージを相手装置に対して送
出する。
メッセージの処理過程において交換機装置または端末装
置の一方が相手装置との状態整合を行うべき条件を検出
すると、状態整合を行うべき条件を検出した装置、また
は該装置より状態問い合わせを受けた装置は、自装置の
状態を相手装置に通知する状態通知送出処理1を行う。
この状態通知送出処理1においては図1に示すように、
呼状態情報要素設定処理1aにより自装置の呼状態を示
す呼状態情報要素を設定し、保留状態情報要素の設定処
理1bにより自装置の保留状態を示す保留状態情報要素
を設定したのち、状態通知メッセージ送出処理1cにお
いて設定された呼状態情報要素と保留状態情報要素によ
り構成された状態通知メッセージを相手装置に対して送
出する。
【0027】この状態通知メッセージを受信した装置で
は状態通知受信処理2を行うが、この状態通知受信処理
2においては図1に示すように、呼状態及び保留状態
(以下、呼状態/保留状態と記す)比較処理2aにおい
て相手装置より送られた前記呼状態情報要素に示される
呼状態と自装置の呼状態及び相手装置より送られた前記
保留状態情報要素に示される保留状態と自装置の保留状
態をそれぞれ比較し、呼状態及び保留状態がいずれも一
致している場合は以前の状態を継続させ、呼状態及び保
留状態の少なくとも一方が不一致の場合は呼切断処理2
bにより呼を切断する。
は状態通知受信処理2を行うが、この状態通知受信処理
2においては図1に示すように、呼状態及び保留状態
(以下、呼状態/保留状態と記す)比較処理2aにおい
て相手装置より送られた前記呼状態情報要素に示される
呼状態と自装置の呼状態及び相手装置より送られた前記
保留状態情報要素に示される保留状態と自装置の保留状
態をそれぞれ比較し、呼状態及び保留状態がいずれも一
致している場合は以前の状態を継続させ、呼状態及び保
留状態の少なくとも一方が不一致の場合は呼切断処理2
bにより呼を切断する。
【0028】従って、図1においては、交換機と端末間
で呼状態のみならず、保留状態が不一致の場合であって
も呼が切断され、通話不能な状態がそのまま継続される
ことがない。
で呼状態のみならず、保留状態が不一致の場合であって
も呼が切断され、通話不能な状態がそのまま継続される
ことがない。
【0029】
【実施例】図2は本発明の実施例の状態通知送出処理の
フロー図、図3は本発明の実施例の状態通知受信処理の
フロー図、図4は本発明の実施例の保留状態情報要素の
構成図、図5は本発明の実施例の保留状態遷移図であ
る。
フロー図、図3は本発明の実施例の状態通知受信処理の
フロー図、図4は本発明の実施例の保留状態情報要素の
構成図、図5は本発明の実施例の保留状態遷移図であ
る。
【0030】図中、11は発生原因要素設定処理、12は呼
状態情報要素設定処理、13は保留情報要素設定処理、21
は発生原因分析処理、22は呼状態判定処理、23は保留状
態判定処理である。
状態情報要素設定処理、13は保留情報要素設定処理、21
は発生原因分析処理、22は呼状態判定処理、23は保留状
態判定処理である。
【0031】図2は図1における状態通知送出処理1の
実施例であるが、以下、図2により本発明の状態通知送
出処理を説明する。なお、S11〜S18は図2の各ステッ
プを示す符号である。
実施例であるが、以下、図2により本発明の状態通知送
出処理を説明する。なお、S11〜S18は図2の各ステッ
プを示す符号である。
【0032】状態通知送出処理は前述したように、IS
DNの交換機と端末間においてIインタフェースによる
レイヤ3メッセージの送受信が行われている過程で交換
機または端末の一方が相手装置との状態整合を行うべき
条件を検出した場合に、状態整合を行うべき条件を検出
した装置、または該装置より状態問い合わせを受けた装
置が自装置の状態を相手装置に通知するために行う処理
である。ここで、状態整合を行うべき条件は従来技術で
説明した条件と同一であるので詳細説明は省略する。)
DNの交換機と端末間においてIインタフェースによる
レイヤ3メッセージの送受信が行われている過程で交換
機または端末の一方が相手装置との状態整合を行うべき
条件を検出した場合に、状態整合を行うべき条件を検出
した装置、または該装置より状態問い合わせを受けた装
置が自装置の状態を相手装置に通知するために行う処理
である。ここで、状態整合を行うべき条件は従来技術で
説明した条件と同一であるので詳細説明は省略する。)
【0033】状態通知送出処理を行う装置は処理を開始
すると、最初に発生原因情報要素設定処理11を行い、I
インタフェースのレイヤ3の規定に従って発生原因情報
要素に発生原因を示す所定のコードを設定する(S11)
が、この処理は従来技術と同一であり、本発明と直接関
係がないので、詳細説明は省略する。
すると、最初に発生原因情報要素設定処理11を行い、I
インタフェースのレイヤ3の規定に従って発生原因情報
要素に発生原因を示す所定のコードを設定する(S11)
が、この処理は従来技術と同一であり、本発明と直接関
係がないので、詳細説明は省略する。
【0034】次に、呼状態情報要素設定処理12に入る
が、この呼状態情報要素設定処理12は図1の呼状態情報
要素設定処理1aの実現形態である。この呼状態情報要
素設定処理12においては自装置が通話中であるか否かを
確認し(S12) 、通話中であれば呼状態情報要素に通話
中を示す状態番号を、また、空き状態であれば呼状態情
報要素に空き状態を示す状態番号をそれぞれIインタフ
ェースのレイヤ3の規定に従って設定する(S13, S1
4) 。
が、この呼状態情報要素設定処理12は図1の呼状態情報
要素設定処理1aの実現形態である。この呼状態情報要
素設定処理12においては自装置が通話中であるか否かを
確認し(S12) 、通話中であれば呼状態情報要素に通話
中を示す状態番号を、また、空き状態であれば呼状態情
報要素に空き状態を示す状態番号をそれぞれIインタフ
ェースのレイヤ3の規定に従って設定する(S13, S1
4) 。
【0035】呼状態情報要素設定処理12を終わると、保
留状態情報要素設定処理12に入るがこの保留状態情報要
素設定処理13は図1の保留状態情報要素設定処理1bの
実現形態である。この保留状態情報要素設定処理13は本
発明により追加された処理であり、Iインタフェースの
レイヤ3には規定されていない。この処理では自装置が
保留中であるか否かを確認し(S15) 、保留中であれば
図4(後述)に規定される保留状態情報要素に保留中を
示す状態番号を、また、保留なしの状態であれば保留状
態情報要素に保留なしの状態を示す状態番号を設定する
(S16,S17)。
留状態情報要素設定処理12に入るがこの保留状態情報要
素設定処理13は図1の保留状態情報要素設定処理1bの
実現形態である。この保留状態情報要素設定処理13は本
発明により追加された処理であり、Iインタフェースの
レイヤ3には規定されていない。この処理では自装置が
保留中であるか否かを確認し(S15) 、保留中であれば
図4(後述)に規定される保留状態情報要素に保留中を
示す状態番号を、また、保留なしの状態であれば保留状
態情報要素に保留なしの状態を示す状態番号を設定する
(S16,S17)。
【0036】以上の設定を終わると、以上の情報要素に
より構成された状態通知(STATUS)メッセージを
相手装置に送出(S18) するが、この送出処理(S18)
は図1の状態通知メッセージ送出処理1cに相当する。
より構成された状態通知(STATUS)メッセージを
相手装置に送出(S18) するが、この送出処理(S18)
は図1の状態通知メッセージ送出処理1cに相当する。
【0037】ここで、図4により保留状態情報要素の構
成を説明する。本発明により追加された保留状態情報要
素はIインタフェースのレイヤ3に規定される呼状態情
報要素(詳細説明は省略)と同様な構成をもっており、
3オクテットの情報で構成される。図4に示すように、
第1オクテットは“0”と保留状態情報要素を識別する
7ビットのコードからなり、第2オクテットは情報要素
長を示す8ビットの情報、第3オクテットは保留状態を
示す8ビットの情報である。ここで、情報要素長は第3
オクテット以下の情報要素の長さをオクテット数で示す
が、図示のように情報要素は1オクテットの保留状態情
報のみであるため、その値は“00000001”とな
る。また、保留状態情報は「保留中」または「保留な
し」の状態を例えば図4に示したようなフォーマットで
設定する。
成を説明する。本発明により追加された保留状態情報要
素はIインタフェースのレイヤ3に規定される呼状態情
報要素(詳細説明は省略)と同様な構成をもっており、
3オクテットの情報で構成される。図4に示すように、
第1オクテットは“0”と保留状態情報要素を識別する
7ビットのコードからなり、第2オクテットは情報要素
長を示す8ビットの情報、第3オクテットは保留状態を
示す8ビットの情報である。ここで、情報要素長は第3
オクテット以下の情報要素の長さをオクテット数で示す
が、図示のように情報要素は1オクテットの保留状態情
報のみであるため、その値は“00000001”とな
る。また、保留状態情報は「保留中」または「保留な
し」の状態を例えば図4に示したようなフォーマットで
設定する。
【0038】次に、図3により本発明の状態通知受信処
理の実施例を説明するが、図3は図1における状態通知
送出処理2の実施例である。なお、以下におけるS21〜
S29は図3の各ステップを示す符号である。
理の実施例を説明するが、図3は図1における状態通知
送出処理2の実施例である。なお、以下におけるS21〜
S29は図3の各ステップを示す符号である。
【0039】相手装置より状態通知メッセージを受信し
た装置は、発生原因分析処理21を行い、相手装置が発生
原因情報要素に設定した発生原因を確認する(S21)
が、この処理は従来技術と同一であり、本発明と直接関
係しないので、詳細説明は省略する。
た装置は、発生原因分析処理21を行い、相手装置が発生
原因情報要素に設定した発生原因を確認する(S21)
が、この処理は従来技術と同一であり、本発明と直接関
係しないので、詳細説明は省略する。
【0040】次に呼状態判定処理22に移り、受信した呼
状態情報要素に設定された状態番号が示す相手装置の呼
状態と自装置の呼状態を比較する(S22)。比較の結
果、両者の呼状態が一致していれば保留状態判定処理23
に移る(S23→S24)が、不一致の場合は呼解放処理を
行って呼を切断する(S23→S29)。
状態情報要素に設定された状態番号が示す相手装置の呼
状態と自装置の呼状態を比較する(S22)。比較の結
果、両者の呼状態が一致していれば保留状態判定処理23
に移る(S23→S24)が、不一致の場合は呼解放処理を
行って呼を切断する(S23→S29)。
【0041】呼状態が一致している場合、保留状態判定
処理23において最初に保留状態情報要素の有無を確認す
る(S24) 。この処理は従来のIインタフェースのレイ
ヤ3による状態通知メッセージも受信可能とするための
ものである。従来形式の状態通知メッセージの場合には
保留状態情報要素が設定されていないため、保留状態を
判定することなく前の状態を継続することを決定する
(S25→S28)。
処理23において最初に保留状態情報要素の有無を確認す
る(S24) 。この処理は従来のIインタフェースのレイ
ヤ3による状態通知メッセージも受信可能とするための
ものである。従来形式の状態通知メッセージの場合には
保留状態情報要素が設定されていないため、保留状態を
判定することなく前の状態を継続することを決定する
(S25→S28)。
【0042】保留状態情報要素が設定されている場合
は、受信した保留状態情報要素に設定された状態番号が
示す相手装置の保留状態と自装置の保留状態を比較し
(S26,S27)、両者が一致していれば前の状態を継続
(S27→S28)し、不一致の場合は切断(DISC)メ
ッセージを送出して呼の解放処理に入る(S27→S2
9)。呼の解放処理については図5の説明において詳記
する。
は、受信した保留状態情報要素に設定された状態番号が
示す相手装置の保留状態と自装置の保留状態を比較し
(S26,S27)、両者が一致していれば前の状態を継続
(S27→S28)し、不一致の場合は切断(DISC)メ
ッセージを送出して呼の解放処理に入る(S27→S2
9)。呼の解放処理については図5の説明において詳記
する。
【0043】なお、図3の呼状態判定処理22と保留状態
判定処理23は図1における呼状態/保留状態比較処理2
aの実施例であり、また、切断メッセージ送出(S29)
は図1における呼切断処理2bの実施例である。
判定処理23は図1における呼状態/保留状態比較処理2
aの実施例であり、また、切断メッセージ送出(S29)
は図1における呼切断処理2bの実施例である。
【0044】次に図5により本発明の実施例における保
留状態の遷移を説明する。図5の保留状態の遷移は従来
技術の図9において説明した条件と同一で、保留状態が
不一致となる例である。従って、図5の最初の状態は、
端末及び交換機がいずれも呼状態が「通話中」で保留状
態が「保留なし」の状態である状態T1及び状態E1で
あり、この状態で端末が保留操作を行い、保留メッセー
ジを送出()する。この状態で端末は保留状態が「保
留要求中」の状態T2となる。
留状態の遷移を説明する。図5の保留状態の遷移は従来
技術の図9において説明した条件と同一で、保留状態が
不一致となる例である。従って、図5の最初の状態は、
端末及び交換機がいずれも呼状態が「通話中」で保留状
態が「保留なし」の状態である状態T1及び状態E1で
あり、この状態で端末が保留操作を行い、保留メッセー
ジを送出()する。この状態で端末は保留状態が「保
留要求中」の状態T2となる。
【0045】保留メッセージを受信した交換機はBチャ
ネルの保留処理と通話パスの切断を行い、保留確認メッ
セージを送出する()が、このときDチャネルに一時
的障害が発生し、保留確認メッセージは端末に届かない
ものとする。このため、端末では保留確認待ちタイマが
タイムアウトとなり「保留要求中」が「保留なし」に変
わり、状態T3となる。
ネルの保留処理と通話パスの切断を行い、保留確認メッ
セージを送出する()が、このときDチャネルに一時
的障害が発生し、保留確認メッセージは端末に届かない
ものとする。このため、端末では保留確認待ちタイマが
タイムアウトとなり「保留要求中」が「保留なし」に変
わり、状態T3となる。
【0046】交換機は保留確認メッセージ送出()
後、保留状態が保留中に変わり、状態E2となっている
が、このときDチャネルの一時的障害が回復したため
()、状態問い合わせメッセージを送出する()。
後、保留状態が保留中に変わり、状態E2となっている
が、このときDチャネルの一時的障害が回復したため
()、状態問い合わせメッセージを送出する()。
【0047】端末はこれに対して図2で説明した状態通
知送出処理を行い、状態通知メッセージを交換機に送る
()が、この時の端末の状態は状態T3であるため、
呼状態情報要素に「通話中」、保留状態情報要素に「保
留なし」を示す状態番号が設定される。
知送出処理を行い、状態通知メッセージを交換機に送る
()が、この時の端末の状態は状態T3であるため、
呼状態情報要素に「通話中」、保留状態情報要素に「保
留なし」を示す状態番号が設定される。
【0048】交換機では上記の状態通知メッセージを受
信すると図3で説明した状態通知受信処理を行い、受信
した状態情報と自己の状態を比較する()。このとき
交換機は状態E2であり、呼状態が「通話中」、保留状
態が「保留中」となっているため、呼状態は端末と一致
するが、保留状態が不一致となる。このため、交換機は
Bチャネルの解放処理を行い、端末に切断メッセージを
送出する()。このときの交換機の状態は状態E3の
ように呼状態が「切断指示中」で、保留状態が「保留な
し」の状態となる。
信すると図3で説明した状態通知受信処理を行い、受信
した状態情報と自己の状態を比較する()。このとき
交換機は状態E2であり、呼状態が「通話中」、保留状
態が「保留中」となっているため、呼状態は端末と一致
するが、保留状態が不一致となる。このため、交換機は
Bチャネルの解放処理を行い、端末に切断メッセージを
送出する()。このときの交換機の状態は状態E3の
ように呼状態が「切断指示中」で、保留状態が「保留な
し」の状態となる。
【0049】端末は切断メッセージ()を受信すると
呼の解放処理を行うとともに、交換機に対して解放(R
ELEASE)メッセージを送出する()。解放メッ
セージ送出後の端末の状態T4は呼状態が「解放処理
中」で、保留状態が「保留なし」の状態となるが、以後
の解放処理はIインタフェースのレイヤ3メッセージと
して公知のものであるため、説明を省略する。
呼の解放処理を行うとともに、交換機に対して解放(R
ELEASE)メッセージを送出する()。解放メッ
セージ送出後の端末の状態T4は呼状態が「解放処理
中」で、保留状態が「保留なし」の状態となるが、以後
の解放処理はIインタフェースのレイヤ3メッセージと
して公知のものであるため、説明を省略する。
【0050】以上のように、図5では端末と交換機の保
留状態が不一致となり、通話が不能な状態となるが、状
態整合において保留状態の整合を行い、呼を切断するた
め、通話不能状態がそのまま継続されることがない。
留状態が不一致となり、通話が不能な状態となるが、状
態整合において保留状態の整合を行い、呼を切断するた
め、通話不能状態がそのまま継続されることがない。
【0051】以上、図2乃至図5により本発明の実施例
を説明したが、図2乃至図5はあくまで本発明の一実施
例を示したものに過ぎず、本発明が図示されたものに限
定されるものでないことは言うまでもない。例えば、図
5において交換機側から状態問い合わせメッセージを送
出し、これに対して端末が状態通知メッセージを返送す
る例を説明したが、状態通知メッセージが交換機から送
出される場合でも本発明の効果は変わらない。
を説明したが、図2乃至図5はあくまで本発明の一実施
例を示したものに過ぎず、本発明が図示されたものに限
定されるものでないことは言うまでもない。例えば、図
5において交換機側から状態問い合わせメッセージを送
出し、これに対して端末が状態通知メッセージを返送す
る例を説明したが、状態通知メッセージが交換機から送
出される場合でも本発明の効果は変わらない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ISDN機能を有する交換装置と端末装置間のメッセー
ジの処理過程において状態整合を行う必要が生じた場合
に、呼状態のみでなく保留状態の整合も行い、呼状態及
び保留状態の少なくとも一方が不一致の場合に呼を切断
するため、保留状態が不一致で通話不能状態が継続する
ことがなくなる。即ち、本発明は通話不能な状態で使用
者に無駄な時間を費やさせたり、過剰な課金を行うよう
な事態を生ずることを防ぎ、ISDNのサービス品質の
向上に大きく貢献する。
ISDN機能を有する交換装置と端末装置間のメッセー
ジの処理過程において状態整合を行う必要が生じた場合
に、呼状態のみでなく保留状態の整合も行い、呼状態及
び保留状態の少なくとも一方が不一致の場合に呼を切断
するため、保留状態が不一致で通話不能状態が継続する
ことがなくなる。即ち、本発明は通話不能な状態で使用
者に無駄な時間を費やさせたり、過剰な課金を行うよう
な事態を生ずることを防ぎ、ISDNのサービス品質の
向上に大きく貢献する。
【図1】 本発明の原理説明図
【図2】 本発明の実施例状態通知送出処理フロー図
【図3】 本発明の実施例状態通知受信処理フロー図
【図4】 本発明の実施例保留状態情報要素構成図
【図5】 本発明の実施例保留状態遷移図
【図6】 従来技術の状態通知送出シーケンス図(その
1)
1)
【図7】 従来技術の状態通知送出シーケンス図(その
2)
2)
【図8】 従来技術の保留状態遷移図(正常時)
【図9】 従来技術の保留状態遷移図(保留状態不一致
例)
例)
1 状態通知送出処理 1a 呼状態情報要素設定処理 1b 保留状態情報要素設定処理 1c 状態通知メッセージ送出処理 2 状態通知受信処理 2a 呼状態/保留状態比較処理 2b 呼切断処理
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−157859(JP,A) 特開 平6−53990(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 3/00
Claims (1)
- 【請求項1】 ISDN機能を有する交換装置と端末装
置間のメッセージの処理過程における状態整合方法であ
って、 前記交換装置と前記端末装置間において送受信される前
記メッセージの処理過程で該交換装置または端末装置の
一方が相手装置との状態整合を行うべき条件を検出した
場合に、状態整合を行うべき条件を検出した装置、また
は該装置より状態問い合わせを受けた装置は、自装置の
状態を相手装置に通知する状態通知送出処理において、
自装置の呼状態を示す呼状態情報要素の設定処理と自装
置の保留状態を示す保留状態情報要素の設定処理を行っ
て相手装置に対する状態通知メッセージの送出処理を行
い、 前記状態通知メッセージを受信した装置は、状態通知受
信処理において、相手装置より送られた前記呼状態情報
要素に示される呼状態と自装置の呼状態及び相手装置よ
り送られた前記保留状態情報要素に示される保留状態と
自装置の保留状態を呼状態及び保留状態比較処理におい
てそれぞれ比較し、呼状態及び保留状態がいずれも一致
している場合は以前の状態を継続させ、呼状態及び保留
状態の少なくとも一方が不一致の場合は呼切断処理にお
いて呼を切断することを特徴とするISDNにおける状
態整合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27214492A JP3354181B2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | Isdnにおける状態整合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27214492A JP3354181B2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | Isdnにおける状態整合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06125388A JPH06125388A (ja) | 1994-05-06 |
JP3354181B2 true JP3354181B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=17509703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27214492A Expired - Fee Related JP3354181B2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | Isdnにおける状態整合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3354181B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-12 JP JP27214492A patent/JP3354181B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06125388A (ja) | 1994-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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