JP3352939B2 - 光駆動型アクチュエータ - Google Patents

光駆動型アクチュエータ

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JP3352939B2
JP3352939B2 JP10229598A JP10229598A JP3352939B2 JP 3352939 B2 JP3352939 B2 JP 3352939B2 JP 10229598 A JP10229598 A JP 10229598A JP 10229598 A JP10229598 A JP 10229598A JP 3352939 B2 JP3352939 B2 JP 3352939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光駆動型アクチュ
エータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体内や細管内等を観察するための
内視鏡の先端部には、例えば、図5に示すように先端首
振部aを首振させる光駆動型アクチュエータbが設けら
れていた。その光駆動型アクチュエータbは、加熱によ
り短縮する引張ばねとされた形状記憶コイルばねcと引
張コイルばねdとの間に、牽引ワイヤhの基端部が連結
される可動部材eを直線移動可能に保持し、形状記憶コ
イルばねcの基端部に加熱用光ファイバfの先端部を挿
入したものが公知であった。
【0003】その光駆動型アクチュエータbは、加熱用
光ファイバfの円形先端面gからレーザー光を発射し形
状記憶コイルばねcを加熱して短縮させることにより、
可動部材eが矢印iにて示すように基端側へ移動し、そ
れに伴って牽引ワイヤhが基端側へ引かれると共に先端
首振部aが矢印k方向へ首振した。また、レーザー光の
照射を止めて形状記憶コイルばねcを自然放熱させるこ
とにより、形状記憶コイルばねcの引張力が引張コイル
ばねd側の引張力に負けて形状記憶コイルばねcが伸長
して、先端首振部aが真直に戻るように構成されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の光駆動型アクチュエータbでは、形状記憶コイル
ばねcの内径が加熱用光ファイバfの外径よりも大きく
なくてはならず、ファイバ外径によってコイル径および
素線径が制限されてしまう。そのため、形状記憶コイル
ばねcの熱容量をあまり小さくすることができず、形状
が回復する温度に上昇させるのに要する時間の短縮が困
難となり首振の応答性が悪かった。また、表面積の増加
を有効に行うことができず、自然放熱にて温度を下降さ
せるのに要する時間を短縮するのが困難であり、形状記
憶コイルばねcが図5のように伸びた状態に戻り難くな
り、首振状態から真直状態に戻す際の応答性も悪かっ
た。
【0005】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、駆動の応答性に優れた光駆動型アクチュエータを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る光駆動型アクチュエータは、形状記
憶ばね部と、バイアスばね部と、該形状記憶ばね部とバ
イアスばね部との間に直線移動可能に保持される可動部
と、上記形状記憶ばね部に光を照射して加熱する加熱用
光ファイバと、を備えた光駆動型アクチュエータであっ
て、上記加熱用光ファイバの先端部に先細テーパ状の光
発射面を形成し、さらに、上記形状記憶ばね部を、上記
加熱用光ファイバの軸心と平行であってテーパ状の光発
射面の外側を通る軸心を中心とする複数本の細径コイル
状形状記憶ばねにて、構成したものである。また、細径
コイル状形状記憶ばねが、加熱により短縮する引張ばね
として形成され、かつ、バイアスばね部が、引張コイル
ばねにて形成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0008】図1は本発明に係る光駆動型アクチュエー
タを示し、この光駆動型アクチュエータAは、例えば、
体内や細管内等を観察するための内視鏡の先端首振部1
の近傍に設けられ、首振用ワイヤ2を介して先端首振部
1を首振させるためのものである。しかして、この光駆
動型アクチュエータAは、形状記憶ばね部3と、バイア
スばね部4と、形状記憶ばね部3の基端部が固定される
基端固定部材10と、バイアスばね部4の先端部が固定さ
れる先端固定部材11と、形状記憶ばね部3とバイアスば
ね部4との間に直線移動可能に保持される可動部5と、
形状記憶ばね部3に光を照射して加熱する加熱用光ファ
イバ6と、を備える。
【0009】加熱用光ファイバ6は、図1と図3に示す
ように、内側のコア8と、そのコア8の外周面に形成さ
れるクラッド9と、から成り、先端部に先細テーパ状の
光発射面7が形成されている。即ち、コア8の先細テー
パ状の露出面が光発射面7とされる。その光発射面7か
らレーザー光等の光を発射すると、その光は横断面に於
て放射状に発射され、光発射面7の周囲に満遍なく照射
される。また、可動部5は、加熱用光ファイバ6の先端
部を逃げる貫孔13を有する。
【0010】また、形状記憶ばね部3は、図2の断面図
に示すように、加熱用光ファイバ6の軸心Lと平行であ
ってテーパ状の光発射面7の外側を通る軸心M…を中心
とする複数本の細径コイル状形状記憶ばね12…にて、構
成される。具体的には、横断面形状に於て、加熱用光フ
ァイバ6の外周面に沿って、周方向所定ピッチにて複数
本(図例では6本)の細径コイル状形状記憶ばね12…
を、配設する。言い換えれば、複数本の細径コイル状形
状記憶ばね12…が、加熱用光ファイバ6を取り巻くよう
に、配設される。その細径コイル状形状記憶ばね12の外
径Dは、加熱用光ファイバ6の外径よりも小さく設定さ
れている。
【0011】しかして、(図1にもどって)細径コイル
状形状記憶ばね12…を、加熱により短縮する引張ばねと
して形成し、かつ、バイアスばね部4を、引張コイルば
ねにて形成する。そして、細径コイル状形状記憶ばね12
…の先端部を可動部5に連結固定すると共にバイアスば
ね部4の基端部を可動部5に連結固定する。さらに、可
動部5に首振用ワイヤ2の基端を固着し、かつ、首振用
ワイヤ2の先端を先端首振部1の先端部の偏心位置に固
着する。
【0012】上述のように構成したことにより、形状記
憶ばね部3とバイアスばね部4は、可動部5を介して相
互に引張り合う。そして、非加熱状態では、図1の如く
先端首振部1が真直となった状態に保持される。つま
り、先端首振部1が真直となった状態───可動部5が
中間に位置した状態───で、可動部5を先端側へ引く
引張力と、可動部5を基端側へ引く引張力とが、吊合
う。
【0013】また、図4に示すように、加熱用光ファイ
バ6の光発射面7からレーザー光を発射して、そのレー
ザー光にて形状記憶ばね部3を成す細径コイル状形状記
憶ばね12…を加熱すると、細径コイル状形状記憶ばね12
…(形状記憶ばね部3)の形状回復動作が起こり大きな
引張力が発生して短縮する。これにより、可動部5が基
端側へ移動すると共に首振用ワイヤ2が基端側へ引かれ
て、先端首振部1が一方向へ首振(弯曲)する。なお、
バイアスばね部4は、弾性エネルギーを蓄積しつつ伸長
する。
【0014】このとき、細径コイル状形状記憶ばね12
は、従来の光駆動型アクチュエータの形状記憶コイルば
ねに比して、細径化されて熱容量が小さくなっているた
め、少ない加熱エネルギーにて確実に短縮する。しか
も、先細テーパ状の光発射面7から、周囲の細径コイル
状形状記憶ばね12…へと、レーザー光が放射状に照射さ
れるので、効率よく短時間で加熱及び短縮させることが
でき、首振の応答性が良い。
【0015】その後、加熱用光ファイバ6の光発射面7
からのレーザー光発射を停止すると、細径コイル状形状
記憶ばね12…が自然放熱して温度が低下する。そして、
形状回復が生じる温度よりも低くなると、バイアスばね
部4による先端側への引張力と先端首振部1が真直状態
に復元しようとする力との合計が、細径コイル状形状記
憶ばね12…の基端側への引張力よりも強くなり、図1の
ような真直状態に戻る。即ち、可動部5が基端寄りから
中間位置にまで戻ると共に、細径コイル状形状記憶ばね
12…が弾性エネルギーを蓄積しつつ伸長する。
【0016】このとき、細径コイル状形状記憶ばね12…
は、従来の光駆動型アクチュエータの形状記憶コイルば
ねcに比して(図5参照)、細径化され、かつ、複数化
されているため、表面積が大きい。従って、加熱を停止
した後、自然放熱して所定温度まで低下するのに要する
時間が短くなり、首振状態から真直状態に戻す際の応答
性が良い(図1参照)。
【0017】なお、本発明は、上述の実施の形態以外に
も、設計変更可能であり、例えば、細径コイル状形状記
憶ばね12…の本数は、増減自由である。また、内視鏡の
首振用以外の小型精密機器のアクチュエータとして幅広
く使用可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0019】請求項1記載の光駆動型アクチュエータに
よれば、細径コイル状形状記憶ばね12…(形状記憶ばね
部3)を、小さな加熱エネルギーにて確実にかつ短時間
で形状回復する温度にまで加熱することができる。ま
た、細径コイル状形状記憶ばね12…(形状記憶ばね部
3)の表面積が大きくなり、加熱を停止した後、自然放
熱により形状回復が生じる温度よりも低くなるまで時間
が短くなる。従って、本発明の光駆動型アクチュエータ
を内視鏡に用いれば、先端首振部1の首振の応答性が良
くなる。
【0020】請求項2記載の光駆動型アクチュエータに
よれば、一層確実に直線方向の駆動を行うことができ、
医療用や工業用の小型精密機器に幅広く利用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す非加熱状態の簡略
図である。
【図2】要部拡大断面正面図である。
【図3】要部断面側面図である。
【図4】加熱状態の簡略図である。
【図5】従来例説明図である。
【符号の説明】
3 形状記憶ばね部 4 バイアスばね部 5 可動部 6 加熱用光ファイバ 7 光発射面 12 細径コイル状形状記憶ばね L 軸心 M 軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/24 A61B 1/00 310

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状記憶ばね部と、バイアスばね部と、
    該形状記憶ばね部とバイアスばね部との間に直線移動可
    能に保持される可動部と、上記形状記憶ばね部に光を照
    射して加熱する加熱用光ファイバと、を備えた光駆動型
    アクチュエータであって、上記加熱用光ファイバの先端
    部に先細テーパ状の光発射面を形成し、さらに、上記形
    状記憶ばね部を、上記加熱用光ファイバの軸心と平行で
    あってテーパ状の光発射面の外側を通る軸心を中心とす
    る複数本の細径コイル状形状記憶ばねにて、構成したこ
    とを特徴とする光駆動型アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 細径コイル状形状記憶ばねが、加熱によ
    り短縮する引張ばねとして形成され、かつ、バイアスば
    ね部が、引張コイルばねにて形成されている請求項1記
    載の光駆動型アクチュエータ。
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