JP3352663B2 - 敷鉄板用吊りフック - Google Patents

敷鉄板用吊りフック

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JP3352663B2
JP3352663B2 JP2000233791A JP2000233791A JP3352663B2 JP 3352663 B2 JP3352663 B2 JP 3352663B2 JP 2000233791 A JP2000233791 A JP 2000233791A JP 2000233791 A JP2000233791 A JP 2000233791A JP 3352663 B2 JP3352663 B2 JP 3352663B2
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保雄 和田
高明 芝本
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象印チエンブロック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、敷鉄板用吊りフッ
ク、詳しくは、敷鉄板吊り上げるために用いられる
鉄板用吊りフックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建設現場などにおいては、敷
鉄板を敷設する作業がよく行なわれている。このような
敷鉄板を敷設する作業は、たとえば、敷鉄板に吊りフッ
クを取り付けて、その吊りフックを介して敷鉄板をクレ
ーンなどによって吊り上げて、所定の場所に搬送した
後、その敷鉄板から吊りフックを取り外して、その所定
の場所に設置するようにして行なわれている。
【0003】このような敷鉄板の敷設作業に用いられる
吊りフックとしては、たとえば、特開平4−27208
7号公報、特開平5−39188号公報、特開平6−9
2587号公報などに記載され、かつ、図17ないし図
19に示すものが知られている。すなわち、図17ない
し図19において、この吊りフック1は、敷鉄板2を引
っ掛けるためのフック部材3と、このフック部材3を回
動可能に支持するフック支持部材4とを備えている。フ
ック部材3は、その先端部において敷鉄板2を引っ掛け
ることができるように鉤状に形成されており、その後端
部が、フック支持部材4の長手方向途中を挟むことがで
きるように二股状に形成されている。また、フック支持
部材4は、その後端部にワイヤーを取り付けるためのリ
ング状のワイヤー固定部5が形成されるとともに、その
先端部がフック部材3の開口部を閉鎖するためのストッ
パ部6とされている。そして、フック部材3は、フック
支持部材4に、フック部材3の後端部においてフック支
持部材4の長手方向途中を挟んだ状態において、それら
フック部材3およびフック支持部材4に挿通される支持
軸7によって、回動可能に支持されている。
【0004】そして、この吊りフック1によって敷鉄板
2を吊り上げる場合には、図17(a)に示すように、
まず、敷鉄板2をバール10を用いて少し浮かした後、
図17(b)に示すように、その浮かした隙間に盤木8
を挿入し、次いで、図17(c)に示すように、フック
部材3の開口部が開放される開放状態において、敷鉄板
2の穴9にその先端部を挿入する。その後、クレーンに
よって敷鉄板2を徐々に吊り上げると、図18(d)に
示すように、フック支持部材4が鉛直方向に向かうに従
って、フック部材3の開口部がストッパ部6によって閉
鎖されるようにフック部材3が回動される。そして、ク
レーンによって敷鉄板2が吊り上げられた状態では、図
19(e)に示すように、フック部材3の開口部がスト
ッパ部6によって閉鎖され、その状態を図示しないロッ
ク機構によりロックした状態で、所定の場所まで搬送す
る。その後、その所定の場所に設置するには、図19
(f)に示すように、クレーンの降下によって敷鉄板2
を所定の場所に倒した後に、ロック機構を解除して、再
び、フック部材3を開放状態とし、その先端部を敷鉄板
2の穴9から引き抜くようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような、
敷鉄板2に対する吊りフック1の取り付けおよび取り外
し作業においては、フック部材3を敷鉄板2の穴9に挿
入する時(図17(c)に示す状態)、または、引き抜
く時(図19(f)に示す状態)に、そのフック部材3
の外周面が、敷鉄板2の穴9の内周縁に摺接しながら挿
入または引き抜かれるが、上記した吊りフック1では、
フック部材3の断面形状が、図20に示すように、概略
T字状に形成されているので、そのような摺接時におい
て、その穴9の内周縁とフック部材3の外周面との間に
生ずる接触抵抗が大きく、円滑な挿入または引き抜きを
行なうことができないという不具合を生じる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、フック部材の挿
入および引き抜きを円滑かつ確実に行なうことができ、
作業の安定化および効率化を確保することのできる、
鉄板用吊りフックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、フック支持部材と、前記
フック支持部材に回動可能に支持され、敷鉄板の穴に挿
通するための鉤状のフック部材とを備える敷鉄板用吊り
フックにおいて、前記フック部材が、前記敷鉄板の穴に
挿通される挿通軸部と、この挿通軸部に連続して形成さ
れる先端部とを備えており、前記挿通軸部が、断面略円
形状または断面略楕円形状に形成され、かつ、前記先端
部に向かって、その上面が徐々に平たくなるような丸み
のある形状に形成されるとともに、前記先端部が、その
断面形状が先端縁部に向かって次第に平たくなるような
扁平形状に形成されることを特徴としている。
【0008】このような構成によると、敷鉄板に対する
敷鉄板用吊りフックの取り付けおよび取り外し作業にお
いては、フック部材を敷鉄板の穴に挿入する時、また
は、引き抜く時に、敷鉄板の穴に挿通される挿通軸部の
外周面が、敷鉄板の穴の内周縁に摺接しながら挿入また
は引き抜かれるが、その挿通軸部の断面形状が、断面略
円形状または断面略楕円形状に形成されているので、そ
のような摺接時において、敷鉄板の穴の内周縁と挿通軸
部の外周面との間に生ずる接触抵抗を低減することがで
きる。そのため、フック部材の敷鉄板の穴に対する円滑
な挿入または引き抜きを実現でき、作業の安定化および
効率化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の敷鉄板用吊りフ
ックの一実施形態の吊りフックを示す、フック部材が閉
鎖位置にある状態の斜視図、図2は、その右側面図、図
3は、その左側面図、図4は、その要部背面断面図、図
5は、その要部断面図、図6は、フック部材が閉鎖位置
および開放位置の途中のフリー位置にある右側面図、図
7は、図6における要部背面断面図、図8は、フック部
材が開放位置にある状態の右側面図である。これら図1
ないし図8を参照して、本実施形態の吊りフックについ
て説明する。
【0010】図1において、この吊りフック11は、
鉄板を吊り上げるために用いられるものであって、敷鉄
を引っ掛けるためのフック部材12と、このフック部
材12を回動可能に支持するフック支持部材13とを備
えている。
【0011】フック部材12は、図1ないし図3に示す
ように、側面視略鉤状をなし、その先端部14が、バー
ルの先端部の形状と同様に、敷鉄板とその敷鉄板が設置
されている設置面との間に挿入可能なように、側面視略
楔状をなし、その断面形状が先端縁部15に向かって次
第に平たくなるような扁平形状に形成されている。ま
た、この先端部14に連続する挿通軸部としての中央部
16は、図5に示すように、断面略円形状または断面略
楕円形状に形成されており、その中央部16から先端部
14に向かって、その上面が徐々に平たくなるような丸
みのある形状に形成されている。
【0012】さらに、この中央部16に連続する後端部
17は、図2および図3に示すように、幅広板状に形成
され、図5に示すように、後述する支持軸38を受け入
れて、その支持軸38に沿って、フック部材12のフッ
ク支持部材13に対する回動を案内するための案内溝1
8と、その案内溝18の下方において穿孔される回動軸
孔19とが形成されている。案内溝18は、前後方向に
沿って、略円弧状に湾曲形成されており、その前端部に
は、上面側が凹状に形成される閉鎖側凹部50が形成さ
れるとともに、その後端部にも、上面側が凹状に形成さ
れる開放側凹部51が形成されている。また、回動軸孔
19は、円弧状に形成される案内溝18に囲まれるよう
な位置に穿孔形成されている。
【0013】フック支持部材13は、図1ないし図3に
示すように、略くの字状をなし、その上端部に、クレー
ンからのワイヤーやリンクチェーンなどの吊り下げ部材
と連結するための連結部21を備えるとともに、その略
くの字状とされた下部側が、フック部材12の先端部1
4と後端部17との間で形成される開口部22を閉鎖す
るためのストッパ部23とされている。また、その幅方
向中央部には、図1に示すように、フック部材12を挿
通させるための挿通部24が、長手方向に沿ってスリッ
ト状に開口形成されるとともに、その長手方向略中央部
には、図4に示すように、後述する回動軸39を挿通す
るための回動軸挿通孔28と、その回動軸挿通孔28の
上方には、後述する支持軸38を挿通するための支持軸
挿通孔29とが、このフック支持部材13の厚さ方向を
貫通するように形成されている。
【0014】連結部21は、図5に示すように、フック
支持部材13の上端部に支持される軸部25と、この軸
部25にボール26を介して水平方向に回転可能に取り
付けられるアイ27とを備えており、アイ27をフック
支持部材13に対して水平方向に回転可能とすることに
より、このアイ27に取り付けられるワイヤーやリンク
チェーンの縒り戻しを可能としている。
【0015】そして、フック部材12の後端部を、フッ
ク支持部材13の挿通部24に挿通して、図4に示すよ
うに、フック部材12の案内溝18とフック支持部材1
3の支持軸挿通孔29とを位置合わせした状態で、頭部
を有する支持軸38を、フック支持部材13における挿
通部24を挟んで対向する一方の側板30側から、支持
軸挿通孔29および案内溝18に挿通して、他方の側板
31側において、スナップリング52によって固定する
ことにより、フック部材12が、支持軸38を支持支点
部としてフック支持部材13に支持され、また、これと
ともに、フック部材12の回動軸孔19とフック支持部
材13の回動軸挿通孔28とを位置合わせした状態で、
回動軸39を回動軸挿通孔28および回動軸孔19に挿
通することにより、フック部材12がフック支持部材1
3に対して回動可能とされる。なお、支持軸38を他方
の側板31側において固定する方法は、スナップリング
52に限らず、ピンなどの公知の固定方法が用いられ
る。
【0016】すなわち、フック部材12のフック支持部
材13に対する回動は、図6にも示すように、案内溝1
8が支持軸38に沿って案内されながら回動され、図2
に示すように、フック支持部材13のストッパ部23の
先端部がフック部材12の先端部14に最も近接して、
フック部材12の開口部22を閉鎖する閉鎖位置と、図
8に示すように、フック支持部材13のストッパ部23
の先端部が、フック部材12の先端部14と最も離間し
て、フック部材12の開口部22を開放する開放位置と
に、この回動軸39を回動支点部として回動される。
【0017】また、この吊りフック21では、このよう
な閉鎖位置および開放位置において、フック部材12の
フック支持部材13に対する回動を規制するためのロッ
ク手段としてのロック機構40を備えている。すなわ
ち、このロック機構40は、回動軸挿通孔28、支持板
37、回動軸39、押さえ板41およびばね46から構
成されている。
【0018】回動軸挿通孔28は、図4に示すように、
フック支持部材13における挿通部24を挟んで対向す
る他方の側板31において、その外側に形成される大径
孔部32と、その大径孔部32の内側に連続して形成さ
れるより小径の中径孔部33と、一方の側板30におい
て、中径孔部33よりも小径に形成される小径孔部34
とを備えている。
【0019】また、支持板37は、図3にも示すよう
に、略矩形状をなし、他方の側板31の略中央部の外側
面に接合されている。この支持板37には、支持軸挿通
孔29と大径孔部32とに対応して、上孔35および下
孔36が、それぞれ同径として連通して形成されてい
る。
【0020】回動軸39は、図4に示すように、その軸
方向に沿って、回動軸挿通孔28の小径孔部34に嵌り
合う小径軸部42と、その小径軸部42よりも大径であ
って中径孔部33と嵌り合う中径軸部43と、その中径
軸部43よりも大径であって大径孔部32と嵌り合う大
径軸部44とが順次に形成されている。小径軸部42
は、一方の側板30の外側面から他方の側板31の内側
面までの軸方向長さを有しており、また、中径軸部43
および大径軸部44は、他方の側板31の内側面から支
持板37の外側面までの軸方向長さを有している。ま
た、その軸方向に沿って、大径軸部44から中径軸部4
3の途中までの深さで、ばね46を受け入れる凹部45
が開口形成されている。
【0021】そして、このロック機構40は、回動軸3
9の小径軸部42を、回動軸挿通孔28における他方の
側板31側から一方の側板30側に向けて挿入するとと
もに、回動軸39の凹部45にばね46を挿入し、押さ
え板41を支持板37の下孔36を覆うようにして、そ
の支持板37の外側面にねじにより固定することによ
り、ばね46が押さえ板41によって圧縮されるような
状態で、組み付けられている。
【0022】そして、図4に示すように、フック部材1
2が閉鎖位置にある状態においては、フック部材12の
自重によって、支持軸38が案内溝18の閉鎖側凹部5
0に受け入れられて、これによって、フック部材12の
回動軸孔19が、フック支持部材13の中径孔部33と
一致するようになり、その結果、ばね46の付勢力によ
って、小径軸部42が、一方の側板30から突出すると
ともに、中径軸部43が回動軸孔19に嵌り合って、支
持軸38が閉鎖側凹部50から外れないようになり、フ
ック支持部材13に対するフック部材12の回動が規制
される。そのため、フック部材12を回動させて閉鎖位
置に位置させれば、自動的に、フック支持部材13に対
するフック部材12の回動がロックされる。
【0023】そして、このようなロックを解除して、図
6に示すように、フック支持部材13に対してフック部
材12を回動させるには、小径軸部42をばね46の付
勢力に抗して押圧するとともに、フック部材12を回動
させればよい。すなわち、小径軸部42をばね46の付
勢力に抗して押圧すると、小径軸部42が回動軸孔19
に挿入されるので、支持軸38は、閉鎖側凹部50が形
成される案内溝18において、遊嵌状態となる。そし
て、そのまま、フック支持部材13に対してフック部材
12を回動させれば、図7に示すように、案内溝18が
支持軸38に沿って移動されるとともに、回動軸孔19
の下側の内周面が小径軸部42に当接して、中径軸部4
3の軸方向移動が規制される。そのため、小径軸部42
を押圧するのみの簡易な操作によって、容易にロックを
解除して、フック支持部材13に対してフック部材12
を回動させることができる。
【0024】そして、図8に示すように、フック部材1
2を開放位置まで回動させれば、再び、図4に示すと同
様に、フック部材12の自重によって、支持軸38が案
内溝18の開放側凹部51に受け入れられて、これによ
って、フック部材12の回動軸孔19が、フック支持部
材13の中径孔部33と一致するようになり、その結
果、ばね46の付勢力によって、小径軸部42が、一方
の側板30から突出するとともに、中径軸部43が回動
軸孔19に嵌り合って、支持軸38が開放側凹部51か
ら外れないようになり、フック支持部材13に対するフ
ック部材12の回動が規制される。そのため、フック部
材12を回動させて開放位置に位置させれば、自動的
に、フック支持部材13に対するフック部材12の回動
がロックされる。なお、このロックを解除して、再び、
図6に示すように、フック支持部材13に対してフック
部材12を回動させるには、上記したと同様に、小径軸
部42をばね46の付勢力に抗して押圧するとともに、
フック部材12を回動させればよい。
【0025】そして、このような吊りフック11では、
フック部材12をフック支持部材13の挿通部24に挿
通させるようにして回動させることができるとともに、
フック支持部材13に対するフック部材12の支持支点
部となる支持軸38と、フック支持部材13に対するフ
ック部材12の回動支点部となる回動軸39とが、それ
らが互いに規制されることなく独立して設けられている
ので、フック部材12をフック支持部材13に対して、
支持軸38よりも下方の回動軸39を支点として回動さ
せることができる。そのため、フック部材12を開放位
置に位置させた状態においては、フック部材12をフッ
ク支持部材13に対してより引き込めることができ、
鉄板の穴に対するフック部材12の挿入および引き抜き
を円滑に行なうための最適の姿勢にすることができる。
したがって、敷鉄板の穴に対するフック部材12の挿入
および引き抜きを、円滑かつ確実に行なうことができ、
安全な作業を確保することができる。
【0026】また、フック部材12をフック支持部材1
3に対して回動させる時には、フック部材12に形成さ
れる案内溝18が、支持軸38に沿って案内されるよう
にして回動される。そのため、フック部材12を常に同
一の回動軌跡で回動させることができるので、フック部
材12を開放位置に位置させた状態においては、フック
部材12をフック支持部材13に対して、常に最適の姿
勢にすることができる。したがって、敷鉄板の穴に対す
るフック部材12の確実な挿入および引き抜きを確保す
ることができる。
【0027】さらに、この吊りフック11では、フック
部材12を敷鉄板に取り付けて吊り上げる時には、フッ
ク部材12の先端部14を敷鉄板の穴に引っ掛けた後、
フック部材14を閉鎖位置に回動させた状態において
鉄板を吊り上げれば、敷鉄板がフック部材12から外れ
ることなく良好に吊り上げることができる。しかも、こ
の吊り上げ作業においては、ロック機構40の動作によ
りフック部材12が閉鎖位置で自動的にロックされるの
で、より一層、安全かつ確実な吊り上げを達成すること
ができる。また、フック部材12を敷鉄板から取り外す
時には、フック部材12を開放位置に回動させた状態に
おいてフック部材12の先端部14を敷鉄板の穴から引
き抜けば、フック部材12を良好に取り外すことができ
る。しかも、この取り外し作業においては、ロック機構
40の動作によりフック部材12が開放位置で自動的に
ロックされるので、より一層、安全かつ確実な取り外し
を達成することができる。
【0028】次に、このような吊りフック11の使用方
法を、敷鉄板を敷設する作業を例にとって、図9ないし
図16を参照して説明する。
【0029】この吊りフック11を用いて敷鉄板47を
敷設するには、まず、図9に示すように、フック部材1
2を、開放位置および閉鎖位置の途中のフリー状態とし
て、その先端部14を、地面と敷鉄板47との間に挿入
する。この時、フック部材12の先端部15は側面視略
楔状に形成され、その先端縁部15が平たく形成されて
いるので、バールを敷鉄板47に挿入する場合と同様
に、良好に地面と敷鉄板47との間に進入させることが
できる。その後、クレーンによって、吊りフック11を
少し上昇させて敷鉄板47を浮かした後、それによって
地面と敷鉄板47との間に形成された隙間に盤木48を
挿入して、再び、クレーンによって、吊りフック11を
降下させて敷鉄板47から取り外す。これによって、図
10に示すように、敷鉄板47が盤木48によって少し
浮いた状態となって、その後の作業において、その盤木
48の厚み分の作業空間を確保することができる。しか
も、この盤木48の挿入作業においては、従来のように
バールなどを用いずとも、この吊りフック11のみによ
って容易に行なうことができるので、作業効率の向上を
図ることができる。また、この作業において、フック部
材12をフリー状態としておけば、フック部材12を、
敷鉄板47の厚みに応じて移動させることができるの
で、良好な作業性を確保することができる。
【0030】そして、図11に示すように、フック部材
12を開放位置に回動させてロックした状態で、この吊
りフック11のフック部材12の先端部14を、敷鉄板
47の穴49に挿入し、次いで、図12に示すように、
吊りフック11を回動させてフック部材12の中央部1
6まで敷鉄板47の穴49に差し込むようにする。この
差し込みにおいては、中央部16は、図5に示すよう
に、断面略円形状または断面略楕円形状に形成されてい
るので、中央部16の外周面が、敷鉄板47の穴49の
内周縁に摺接しながら挿入されても、その穴49の内周
縁と中央部16の外周面との間に生ずる接触抵抗を低減
することができるので、円滑な挿入を実現でき、作業の
安定化および効率化を図ることができる。
【0031】その後、回動軸39を押圧して開放位置で
のロックを解除して、フック部材12を閉鎖位置まで回
動させてロックした状態で、図13に示すように、クレ
ーンによって吊りフック11を上昇させることにより、
敷鉄板47を吊り上げるようにする。そして、クレーン
によって、所定の場所まで搬送した後、吊りフック11
を降下させることによって敷鉄板2を倒した後、敷鉄板
47の穴49からフック部材12を引き抜くようにす
る。
【0032】この引き抜きにおいては、まず、図14に
示すように、回動軸39を押圧することにより閉鎖位置
でのロックを解除して、フック部材12を開放位置まで
回動させてロックする。そして、図15に示すように、
吊りフック11を回転させてフック部材12を穴49か
ら引き抜くようにする。この引き抜きにおいても、中央
部16は、図5に示すように、断面略円形状または断面
略楕円形状に形成されているので、その中央部16の外
周面が、敷鉄板47の穴49の内周縁に摺接しながら引
き抜かれても、その穴49の内周縁と中央部16の外周
面との間に生ずる接触抵抗を低減することができるの
で、円滑な引き抜きを実現でき、作業の安定化および効
率化を図ることができる。そして、図16に示すよう
に、フック支持部材13がほぼ鉛直方向に向いた姿勢と
なった時には、フック部材12の先端部14が、敷鉄板
47の穴49から引き抜かれ、これによって、吊りフッ
ク11の取り外しが終了する。
【0033】そして、このような吊りフック11を用い
て、敷鉄板47を敷設すれば、フック部材12を開放位
置に位置させた状態においては、フック部材12をフッ
ク支持部材13に対してより引き込んで、敷鉄板47の
穴49に対してフック部材12を、円滑に引き抜ける姿
勢とすることができるので、吊りフック11を敷鉄板4
7の穴49に沿って回転させれば、フック部材12の先
端部14を円滑かつ確実に引き抜くことができる。その
ため、フック部材12の先端部14が十分に抜けきれ
ず、作業終了時において、クレーンによって再び吊りフ
ック11を吊り上げた時に、フック部材12の先端部1
4が敷鉄板47の穴49に係止されたままの状態で敷鉄
板47が一旦吊り上げられ、その後、自重によりその係
止が解除されて落下するというおそれもなく、安全な作
業を確保することができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、敷鉄板の穴の内周縁と挿通軸部の外周面と
の間に生ずる接触抵抗を低減することができ、フック部
材の敷鉄板の穴に対する円滑な挿入または引き抜きを実
現することができる。そのため、作業の安定化および効
率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊りフックの一実施形態を示す、フッ
ク部材が閉鎖位置にある状態の斜視図である。
【図2】図1における右側面図である。
【図3】図1における左側面図である。
【図4】図1における要部背面断面図である。
【図5】図1における要部断面図である。
【図6】フック部材が閉鎖位置および開放位置の途中の
フリー位置にある状態の右側面図である。
【図7】図6における要部背面断面図である。
【図8】フック部材が開放位置にある状態の右側面図で
ある。
【図9】敷鉄板の敷設作業において、フックの先端部を
敷鉄板に挿入する作業を示す説明図である。
【図10】敷鉄板の敷設作業において、敷鉄板に盤木を
挿入する作業を示す説明図である。
【図11】敷鉄板の敷設作業において、敷鉄板の穴にフ
ック部材の先端部を挿入する作業を示す説明図である。
【図12】敷鉄板の敷設作業において、敷鉄板の穴にフ
ック部材を引っ掛ける作業を示す説明図である。
【図13】敷鉄板の敷設作業において、フック部材に敷
鉄板を吊る作業を示す説明図である。
【図14】敷鉄板の敷設作業において、敷鉄板を設置す
る作業を示す説明図である。
【図15】敷鉄板の敷設作業において、敷鉄板からフッ
ク部材を引き抜く作業を示す説明図である。
【図16】敷鉄板の敷設作業において、敷鉄板からフッ
ク部材を取り外す作業を示す説明図である。
【図17】従来の吊りフックよって敷鉄板を敷設する作
業において、 (a)は、敷鉄板をバールを用いて少し浮かす作業を示
す説明図、 (b)は、敷鉄板を浮かした隙間に盤木を挿入する作業
を示す説明図、 (c)は、フック部材の開口部が開放される開放状態に
おいて、敷鉄板の穴にその先端部を挿入する作業を示す
説明図である。
【図18】従来の吊りフックよって敷鉄板を敷設する作
業において、 (d)は、クレーンによって敷鉄板を徐々に吊り上げる
作業を示す説明図である。
【図19】従来の吊りフックよって敷鉄板を敷設する作
業において、 (e)は、フック部材により敷鉄板を吊るして所定の場
所まで搬送する作業を示す説明図、 (f)は、敷鉄板の穴からフック部材の先端部を引き抜
く作業を示す説明図である。
【図20】従来のフック部材の断面図である。
【符号の説明】
11 吊りフック 12 フック部材 13 フック支持部材14 フック部材の先端部 16 フック部材の中央部 47 敷鉄板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−132378(JP,A) 実開 平4−19585(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フック支持部材と、前記フック支持部材
    に回動可能に支持され、敷鉄板の穴に挿通するための鉤
    状のフック部材とを備える敷鉄板用吊りフックにおい
    て、前記フック部材が、前記敷鉄板の穴に挿通される挿通軸
    部と、この挿通軸部に連続して形成される先端部とを備
    えており、 前記挿通軸部が、断面略円形状または断面略楕円形状に
    形成され、かつ、前記先端部に向かって、その上面が徐
    々に平たくなるような丸みのある形状に形成されるとと
    もに、 前記先端部が、その断面形状が先端縁部に向かって次第
    に平たくなるような扁平形状に形成される ことを特徴と
    する、敷鉄板用吊りフック。
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